JPH11213416A - 中空の細長いハウジングの軽量化構造 - Google Patents

中空の細長いハウジングの軽量化構造

Info

Publication number
JPH11213416A
JPH11213416A JP10015603A JP1560398A JPH11213416A JP H11213416 A JPH11213416 A JP H11213416A JP 10015603 A JP10015603 A JP 10015603A JP 1560398 A JP1560398 A JP 1560398A JP H11213416 A JPH11213416 A JP H11213416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
arm
wall
bottom wall
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10015603A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10015603A priority Critical patent/JPH11213416A/ja
Publication of JPH11213416A publication Critical patent/JPH11213416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量でありながら十分な剛性も備えていて、し
かも製造が容易な、中空の細長いハウジングの軽量化構
造を提供することである。 【解決手段】ハウジングの中空の細長い腕11aの周壁
において相互に対向しているとともにハウジングの長手
方向に延出する2つの帯状領域にある上壁と底壁11f
の夫々が上記長手方向において交互に開口されていて、
ハウジングの直径方向で一方の帯状領域にある上壁の基
端開口54a及び中間開口54cが他方の帯状領域にあ
る底壁11fの周壁残留部位としての基端底壁部50a
及び中間低壁部50bに対向するとともに上記一方の帯
状領域にある上壁の周壁残留部位としての中間上壁部5
4b及び先端上壁部54dが上記他方の帯状領域にある
底壁11fの中間開口50c及び先端開口50dに対向
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空の細長いハ
ウジングの軽量化構造に関係している。
【0002】
【従来の技術】中空の細長いハウジングは中実の細長い
ハウジングよりも軽量でありながら中実の細長いハウジ
ングに劣らぬ強度を有していることが広く知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】中空の細長いハウジン
グが光ピックアップのアーム部材として使用される時に
は、光ピックアップと組み合わされて使用される光ディ
スクの記録層に対する光ピックアップのアクセス速度を
早める為にハウジングは出来る限り軽量であることが好
ましく、また同時に光ピックアップのアーム部材の動き
に伴って振動しないような剛性を有していることも望ま
れている。
【0004】中空の細長いハウジングとしては細長いパ
イプ状の構造がある。しかしながらこのような構造を例
えば金属材料のダイキャスト成形やプラスチック材料の
モールド成形により製造する場合には、細長いパイプ状
の構造の長手方向にスライドする細長いスライド型を必
要とし成形作業に非常に時間がかかる。
【0005】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、軽量でありながら十分な剛性も備えてお
り、しかも製造が容易である、中空の細長いハウジング
の軽量化構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成する為に、この発明に従った中空の細長いハウジ
ングの軽量化構造は:中空の細長いハウジングの周壁に
おいて相互に対向しているとともにハウジングの長手方
向に延出する2つの帯状領域の夫々が上記長手方向にお
いて交互に開口されていて、上記ハウジングの直径方向
で一方の帯状領域の開口が他方の帯状領域の周壁残留部
位に対向するとともに一方の帯状領域の周壁残留部位が
他方の帯状領域の開口に対向している、ことを特徴とし
ている。
【0007】このような軽量化構造を特徴とするハウジ
ングは光ピックアップのアーム部材として使用のに適し
ている。そして上記ハウジングの横断面が略4角形状で
あれば、曲げに対してばかりでなく、捩じりに対しても
大きな剛性を発揮することが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に従った中空の細
長いハウジングの軽量化構造の一実施の形態を採用した
スイングアーム式光ピックアップを添付の図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0009】図1の(A)は、この発明に従った中空の
細長いハウジングの軽量化構造の一実施の形態を採用し
たスイングアーム式光ピックアップの概略的な斜視図で
あり;そして図1の(B)は、図1の(A)のスイング
アーム式光ピックアップのハウジングの細長い腕の延出
端部の拡大された側面図である。
【0010】図1の(A)に示されたスイングアーム式
光ピックアップ10は、光磁気ディスクドライブ,追記
型ディスクドライブ,そして相変化型ディスクドライブ
等に使用されてCD−ROM,DVD,そして光カード
等の光記録媒体に対して情報を記録及び/または再生す
る為に使用される種々の光学素子を保持可能であり、光
記録媒体に対して情報を記録及び/または再生する為に
光記録媒体に対して相対的に移動される。
【0011】より詳細には、このスイングアーム式光ピ
ックアップ10は、レーザ光源からのビーム光を特開平
5−189796号公報から知られている浮上式の固体
液浸レンズ(SIL:Solid Immersion
Lens)を介してさらに小さく絞り込んで光ディス
ク100の表面の記録層100aに情報を記録する為や
記録層100aからの反射光を基にして情報を再生する
為に使用される。このような浮上式の固体液浸レンズを
使用した光記録・再生技術は、例えば「日経バイト」の
1997年9月号及び「日経エレクトロニクス」の19
97年9月22日号から知られている。浮上式の固体液
浸レンズは光ディスク100の表面に形成されている記
録層100aからハードディスクの磁気ヘッドの如く光
ディスクの回転に伴い発生する風により光ディスクの表
面から浮上し、その浮上高さは略100nmと略150
nmとの間である。CDやDVD等の光ディスクの表面
から光ヘッドが1mm以上離間される従来の光記録・再
生方法をファー・フィールド(Far Field)記
録と呼ぶのに対して、上述した如き浮上式の固体液浸レ
ンズを使用した光記録・再生方法はニアー・フィールド
(Near Field)記録と呼ばれる。ニアー・フ
ィールド記録においては、記録や再生の為に使用される
ビーム光がファー・フィールド記録において記録や再生
の為に使用されるビーム光の太さの略1/10にするこ
とが可能であって、この為にニアー・フィールド記録に
おける記録密度はファー・フィールド記録における記録
密度の略10倍にすることが可能である。
【0012】このようなスイングアーム式光ピックアッ
プ10のハウジング11は、軽量で剛性の高い材料、例
えばマグネシウム合金、により略L字形状の平面形状に
形成されていて、L字形状の長短2本の腕11a,11
bの交差部位の外表面が光ディスク100の周縁の近傍
に配置されているボイス・コイル・モータの出力軸12
に着脱自在に固定されている。なおこのボイス・コイル
・モータは、従来のハードディスク装置において磁気ヘ
ッドを支持したアームの操作に使用されていた従来のボ
イス・コイル・モータと同様な構成を有している。
【0013】ハウジング11の上面は長い方の腕11a
を除きその大部分は上面が開口しており、開口はビーム
通過孔11cを夫々が有している幾つかの隔壁11dに
より幾つかの室に仕切られていて幾つかの隔壁11dは
ハウジング11の剛性を強化している。ハウジング11
の長い方の腕11aは捩じれに対して大きな剛性を有す
る略四角形状の横断面を有していて、この実施の形態に
おいてハウジング11の長い方の腕11aの直径方向で
相互に対向しているとともにハウジング11の長い方の
腕11aの長手方向に延出している2つの帯状領域を構
成している上面と下面が重量の軽減と剛性の確保の目的
で上記長手方向において交互に開口されている。ハウジ
ング11の長い方の腕11aと短い方の腕11bとはさ
らにこれらの内側壁の外表面に両端部が固定されている
斜めの補強棒11eによって相互間の剛性が強化されて
いる。
【0014】ハウジング11の短い方の腕11bの端壁
にはレーザダイオード14及びコンデンサレンズ装置1
6が支持されている。レーザダイオード14は図示しな
い高周波シールドケースに格納されている図示しないレ
ーザ発振回路に操作されてハウジング11の短い方の腕
11bの室内に楕円状に拡散するレーザ光を出射し、コ
ンデンサレンズ装置16はレーザダイオード14から出
射された楕円状に拡散するレーザ光を楕円状の平行光に
する。ハウジング11の短い方の腕11bの室内の底壁
11fの内表面にはプリズム18aや複数のビームスプ
リッタ18b等を組み合わされて構成されたプリズム組
み立て体18が設置されている。
【0015】プリズム組み立て体18のプリズム18a
にはコンデンサレンズ装置16を介したレーザダイオー
ド14からの楕円状の平行レーザ光が入射され、プリズ
ム18aは楕円状の平行レーザ光を真円状の平行レーザ
光にする。
【0016】プリズム組み立て体18は、プリズム18
aにおいて真円状にされた平行レーザ光の一部をビーム
スプリッタ18bによりを短い方の腕11bの外側壁に
形成されているビーム通過孔11gに設置されているモ
ニタ用フォトディテクタ20に導くとともに、真円状の
平行レーザ光の残りを短い方の腕11bの室と長い方の
腕11a及び短い方の腕11bの交差領域の室との間の
2つの隔壁11d(第1隔壁及び第2隔壁という)に形
成されているビーム通過孔11cに導く。
【0017】第1隔壁11d及び第2隔壁11dの間に
はリレイレンズ装置22が設置されていて、リレイレン
ズ装置22はプリズム組み立て体18からの真円状のレ
ーザ光を長い方の腕11a及び短い方の腕11bの交差
領域の室中の底壁の内表面に設置されているガルバノミ
ラー装置24に収束させる。ガルバノミラー装置24
は、リレイレンズ装置22からの収束されたレーザ光を
ハウジング11の長い方の腕11aの細長い室の底壁1
1fの基端部の内表面の所定の位置に形成されている位
置決め領域に直接接着されているハーフプリズム26に
向かい反射する。
【0018】ハーフプリズム26はガルバノミラー装置
24からのレーザ光をハーフプリズム26の上面に設置
されているモニタ用フォトディテクタ28に導くととも
に、上記レーザ光の残りを長い方の腕11aの細長い室
の底壁11fにおいてハーフプリズム26よりも長い方
の腕11aの末端に近い位置に設置されているイメージ
ングレンズ30に導く。イメージングレンズ30を通過
したレーザ光は、ハウジング11の長い方の腕11aの
細長い室の末端に配置されている反射鏡32によって下
方に向けられる。
【0019】ハウジング11の長い方の腕11aの細長
い室の末端の底壁は反射鏡32に対向して開口されてい
て、この開口の下方には、図1の(B)に示す如く、対
物レンズ33及び固体液浸レンズ(SIL:Solid
Immersion Lens)34が配置されてい
る。対物レンズ33及び固体液浸レンズ34は、従来の
ハードディスク装置において磁気ヘッドを支持していた
スライダと同様に機能するスライダ35に支持されてい
て、スライダ35が支持ばね36を介してハウジング1
1の長い方の腕11aに支持されている。
【0020】図1の(A)のスイングアーム式光ピック
アップ10のハウジング11のレーザダイオード14か
らのレーザ光により光ディスク100の上面の記録層1
00aに対する情報の記録や記録層100aからの情報
の再生を行う時には、図示しない公知の回転駆動装置に
より光ディスク100が所定の方向に所定の回転数で回
転されている間にハウジング11がボイス・コイル・モ
ータの出力軸12の回りに所定の範囲で往復動されて長
い方の腕11aの細長い室の末端の対物レンズ33及び
固体液浸レンズ34を光ディスク100の上面の記録層
100aの上方で光ディスク100の半径方向に移動さ
せる。
【0021】なおこの間には、対物レンズ33及び固体
液浸レンズ34を伴ったスライダ35は支持ばね36の
弾性により図1の(B)において実線と2点鎖線で示さ
れている如く所定の範囲内で自由に上下方向に移動自在
である。この為に対物レンズ33及び固体液浸レンズ3
4を伴ったスライダ35は、上述した如く回転している
光ディスク100の上面の記録層100aに対して上述
した如く回転している光ディスク100が巻き起こす風
によって略100nmと略150nmとの範囲内で浮上
する。
【0022】光ディスク100の上面の記録層100a
に対する情報の記録や記録層100aからの情報の再生
の為に対物レンズ33及び固体液浸レンズ34を介して
光ディスク100の上面の記録層100aに対して照射
されたレーザ光は、記録層100aにより反射されて固
体液浸レンズ34,対物レンズ33,イメージングレン
ズ30,ハーフプリズム26,ガルバノミラー装置2
4,そしてリレイレンズ装置22を介してプリズム組み
立て体18に戻され、プリズム組み立て体18のビーム
スプリッタ18bにおいてリレイレンズ装置22からの
レーザ光の一部が短い方の腕11bの内側壁に形成され
ている図示されていないビーム通過孔に設置されている
サーボ用フォトディテクタ38に導かれるとともに、こ
のレーザ光の残りがプリズム組み立て体18のオラスト
ンプリズム18c及び対物レンズ18dを介して短い方
の腕10bの端壁に形成されている図示されていないビ
ーム通過孔に設置されている光磁気信号検出用フォトデ
ィテクタ40に導かれる。
【0023】図1の(A)のスイングアーム式光ピック
アップ10のハウジング11のレーザダイオード14か
らのレーザ光により光ディスク100の上面の記録層1
00aに対する情報の記録及び記録層100aからの情
報の再生を行なわない時には、スイングアーム式光ピッ
クアップ10のハウジング11がボイス・コイル・モー
タの出力軸12により長い方の腕11aの細長い室の末
端、即ち対物レンズ33及び固体液浸レンズ34を伴っ
たスライダ35、を光ディスク100の上面の上方から
光ディスク100の半径方向における外方まで移動させ
られ、ここにおいて支持ばね36が図示しない従来のハ
ードディスク装置において磁気ヘッドを支持したアーム
の支持ばねを受ける公知の図示しない支持ばね受けと同
様な構成の図示しない支持ばね受けに受けられて図1の
(B)において実線で示されている動作位置から2点鎖
線で示されている如く上方に移動した休止位置に保持さ
れる。
【0024】この実施の形態においては、ハウジング1
1の短い方の腕11bの端壁,外側壁及び内側壁に設置
されている前述した図示しないレーザ発振回路,モニタ
用フォトディテクタ20,光磁気信号検出用フォトディ
テクタ40,そしてサーボ用フォトディテクタ38や、
ハウジング11の短い方の腕11bと長い方の腕11a
との交差領域の室中のガルバノミラー装置24や、ハウ
ジング11の長い方の腕11aの細長い室中のモニタ用
フォトディテクタ28等の操作用の電気回路はフレキシ
ブル基板42上に形成されていて、フレキシブル基板4
2は電気回路中の断線、特に電気回路に含まれるICチ
ップ43の断線、を防止する為に補強板44上に固定さ
れた状態でハウジング11の支持棒11e上に固定され
ている。
【0025】フレキシブル基板42は、その上に電気回
路が構成された後に電気回路が正常に作動するかどうか
をチェックする為や上述したニア・フィールド記録の為
にフレキシブル基板42を使用するハウジング11に搭
載された状態でハウジング11上の前述した図示しない
レーザ発振回路,モニタ用フォトディテクタ20,光磁
気信号検出用フォトディテクタ40,サーボ用フォトデ
ィテクタ38,ガルバノミラー装置24,そしてモニタ
用フォトディテクタ28等が正常に作動するかどうかを
チェックする為に使用されるチェックランド46を有し
ている。
【0026】フレキシブル基板42においてチェックラ
ンド46を含む一部分42aは、チェックランド46を
含まない他の部分から突出して形成されている。この実
施の形態においてフレキシブル基板42のチェックラン
ド46を含まない他の部分は補強板44に対応してい
て、即ち重複されていて、チェックランド46を含む一
部分42aは補強板44に対応しておらず補強板44の
外側に伸びている。この結果として、フレキシブル基板
42においてチェックランド46を含む一部分42aは
チェックランド46を含まない他の部分に対し可撓性を
有するよう構成されている。
【0027】フレキシブル基板42がハウジング11に
搭載された状態で上述したチェックが終了した後には、
上記一部分42aはチェックランド46を含まない他の
部分から切り捨てられるかまたは、補強板44の裏面に
向かい折り曲げられて上記裏面に例えば接着剤の如き公
知の非導電性固定手段により固定される。
【0028】前述した如く略四角形状の横断面を有して
いて上面と下面が交互に開口されているハウジング11
の中空の長い方の腕11aの周壁において1対の両側壁
11hは、図1の(A)に示す如く、ガルバノミラー装
置24が配置されている長い方の腕11aの基端部から
反射鏡32が配置されている延出端部まで連続して相互
に対向して細長く延びている。
【0029】長い方の腕11aの周壁において長手方向
に延出している帯状領域である下面を構成している底壁
11fは、長い方の腕11aの拡大された縦断面図であ
る図2に良く示されている如く、ガルバノミラー装置2
4が配置されている長い方の腕11aの基端部からイメ
ージングレンズ30まで延出した基端底壁部50aと、
基端底壁部50aと反射鏡32が配置されている長い方
の腕11aの延出端部との中間領域で基端底壁部50a
及び延出端部の両者から離間して独立している中間底壁
部50bと、を備えている。即ち、上記下面には上記帯
状領域の長手方向に沿い、基端底壁部50aと、基端底
壁部50aと中間底壁部50bとの間の中間の中間開口
50cと、中間底壁部50bと、中間底壁部50bから
長い方の腕11aの延出端部までの先端開口50dと、
が交互に形成されている。ここで上記帯状領域において
基端底壁部50a及び中間底壁部50bは、中間開口5
0c及び先端開口50dと対比すると周囲壁残留部とい
うことが出来る。
【0030】そして、基端底壁部50aと中間底壁部5
0bとの間の中間の中間開口50cは埃よけの為に例え
ば合成樹脂製のカバー52により覆われており、中間底
壁部50bから長い方の腕11aの延出端部までの先端
開口50dの延出端部は開口されたままである。
【0031】なお長い方の腕11aの下面を構成してい
る底壁11fにおいてガルバノミラー装置24やハーフ
プリズム26やイメージングレンズ30を支持する為の
基端底壁部50aと対物レンズ33や固体液浸レンズ3
4や反射鏡32の光通路(図2において1点鎖線で示さ
れている)の為の先端開口50dとの間には所望の数の
中間底壁部と中間開口とを交互に形成することが出来
る。
【0032】また、長い方の腕11aの周壁において上
記下面を含む上記帯状領域と長い方の腕11aの直径方
向で対向し長い方の腕11aの長手方向に延出している
もう1つの帯状領域である上面を構成している上壁は、
長い方の腕11aの拡大された縦断面図である図2に良
く示されている如く、ガルバノミラー装置24が配置さ
れている長い方の腕11aの基端部からイメージングレ
ンズ30までの基端底壁部50aに対向した部分が基端
開口54aにされていて、長い方の腕11aの底壁11
fの基端底壁部50aと中間底壁部50bとの間の中間
開口50cに対向した中間上壁部54bを有している。
上記上壁はさらに、底壁11fの中間底壁部50bに対
向した部位が中間開口54cにされていて、また底壁1
1fにおける中間底壁部50bから延出端部までの先端
開口50dに対向した部分が先端上壁部54dにされて
いる。即ち、上記もう1つの帯状領域である上記上面に
は上記もう1つの帯状領域の長手方向に沿い、基端開口
54aと、中間上壁部54bと、中間開口54cと、先
端上壁部54dと、が交互に形成されている。
【0033】そして、上記上壁において基端開口54a
及び中間開口50cは埃よけの為に例えば合成樹脂製の
カバー56により覆われている。長い方の腕11aの上
面を構成している上壁もまた、ガルバノミラー装置24
やハーフプリズム26やイメージングレンズ30を支持
する為の底壁11fの基端低壁部50aに対向している
基端開口54aと、対物レンズ33及び固体液浸レンズ
34と反射鏡32との間の光通路の為の底壁11fの先
端開口50dに対向している先端上壁部54dとの間に
は、所望の数の中間上壁部と中間開口とを交互に形成す
ることが出来る。ここで上記もう1つの帯状領域におい
て中間上壁部54b及び先端上壁部54dは、基端開口
54a及び中間開口54cと対比すると周囲壁残留部と
いうことが出来る。
【0034】図3の(A)は、この実施の形態の中空の
細長いハウジング10の軽量化構造の長い方の腕11a
の図2の線III−IIIに沿った横断面図であり;図
3の(B)は、この実施の形態の中空の細長いハウジン
グ10の軽量化構造との対比に為に、この実施の形態の
中空の細長いハウジング10の軽量化構造とは異なる中
空の細長いハウジング10´の軽量化構造の長い方の腕
11´aの縦断面を示す縦断面図であり;図3の(C)
は、図3の(B)の中空の細長いハウジング10´の軽
量化構造の長い方の腕11´aの図3の(B)の線II
I´−III´に沿った横断面図であり;図3の(D)
は、図3の(A)の中空の細長いハウジング10´の軽
量化構造の長い方の腕11´aの撓みを図3の(C)と
同じ横断面で示す横断面図であり;そして、図3の
(E)は、図3の(B)の中空の細長いハウジング10
´の軽量化構造の長い方の腕11´aの捩じれを図3の
(C)と同じ横断面で示す横断面図である。
【0035】図3の(B)及び(C)に示す如く、この
実施の形態の中空の細長いハウジング10の軽量化構造
とは異なる中空の細長いハウジング10´の軽量化構造
の長い方の腕11´aは、一方では長い方の腕11´a
の周壁において長い方の腕11´aの長手方向に延出し
ている下面を含む帯状領域を構成している下壁が、図示
しないガルバノミラー装置が配置されている長い方の腕
11´aの基端部からイメージングレンズ30´まで延
出した基端底壁部50´aを除き、基端底壁部50aか
ら反射鏡32が配置されている長い方の腕11aの延出
端部まで開口60にされている。そして、他方では、上
記下面を含む帯状領域と長い方の腕11´aの直径方向
で対向し長い方の腕11´aの長手方向に延出している
もう1つの帯状領域である上面を構成している上壁が、
図示しないガルバノミラー装置が配置されている長い方
の腕11´aの基端部からイメージングレンズ30´ま
での基端底壁部50´aに対向した部分が基端開口54
´aにされていることを除き、長い方の腕11´aの底
壁11´fの基端底壁部50´aから反射鏡32が配置
されている長い方の腕11aの延出端部までの開口60
と上記直径方向で対向する部分が全て壁部62にされて
いる。
【0036】このような図3の(B)及び(C)に示す
如き構成であると、長い方の腕11´aが基端底壁部5
0´aを除き開口60にされているので、図3の(D)
に矢印Aで示す如く側壁11´hに負荷される撓み方向
の外力や図3の(E)に矢印Bで示す如く長い方の腕1
1´aの全体に負荷される捩じり方向の力により図3の
(D)や(E)に実線や2点鎖線で示す如く長い方の腕
11´aの側壁11´hや壁部62が撓んだり長い方の
腕11´aの全体が捩じれたりしやすい。
【0037】即ち、長い方の腕11´aの剛性が小さ
く、スイングアーム式光ピックアップ10のハウジング
11のスイング中に発生する小さな振動にも共振しやす
くなって、長い方の腕11´aの延出端部に支持されて
いる反射鏡32や対物レンズ33及び固体液浸レンズ3
4を介してのレーザダイオード14(図1参照)からの
レーザ光を利用した光ディスク100の記録面100a
(図1参照)に対する情報の記録や記録面100aから
の情報の再生に不良が生じ易くなる。
【0038】図3の(C)乃至(E)参照しながら上述
した如き、本願の実施の形態の中空の細長いハウジング
10の軽量化構造とは異なる中空の細長いハウジング1
0´の軽量化構造に比べると、図2及び図3の(A)に
示す如き縦断面及び横断面を有する本願の実施の形態の
中空の細長いハウジング10の軽量化構造では、長い方
の腕11aが略4角形状の横断面を有しているので、図
3の(A)に矢印Aで示す如く側壁11hに負荷される
撓み方向の外力や図3の(A)に矢印Bで示す如く長い
方の腕11aの全体に負荷される捩じり方向の力に対す
る抵抗力が大きく、側壁11hも含む長い方の腕11a
の全体の撓みや捩じりが非常に生じ難い。従って、長い
方の腕11aの剛性が大きく、スイングアーム式光ピッ
クアップ10のハウジング11のスイング中に発生する
小さな振動はもちろんのことスイングアーム式光ピック
アップ10の全体に外部より負荷される多少の振動でも
共振しない。この為、長い方の腕11aの延出端部に支
持されている反射鏡32や対物レンズ33及び固体液浸
レンズ34を介してのレーザダイオード14(図1参
照)からのレーザ光を利用した光ディスク100の記録
面100a(図1参照)に対する情報の記録や記録面1
00aからの情報の再生に不良が非常に生じ難くなる。
【0039】このことは、従来のCD(コンパクトディ
スク)やDVD(デジタル・ビデオディスク)の為の光
ピックアップを使用したファー・フィールド記録に比べ
て前述した如く、光ディスクの記録面に対する記録密度
が略10倍になる本願の実施の形態に従ったスイングア
ーム式光ピックアップ10を使用したニアー・フィール
ド記録において特に重要である。
【0040】また、本願の実施の形態に従ったスイング
アーム式光ピックアップ10のハウジング11の長い方
の腕11aは、下面には帯状領域の長手方向に沿い、基
端底壁部50aと中間開口50cと中間底壁部50bと
先端開口50dとが交互に形成されていて、もう1つの
帯状領域である上面にはもう1つの帯状領域の長手方向
に沿い、基端開口54aと中間上壁部54bと中間開口
54cと先端上壁部54dとが交互に形成されていて、
しかも下面の基端底壁部50aと中間開口50cと中間
底壁部50bと先端開口50dに対して上面の基端開口
54aと中間上壁部54bと中間開口54cと先端上壁
部54dとが対向しているので、このような長い方の腕
11aを含むハウジング11を前述した如くマグネシウ
ム合金でダイキャスト成形したりプラスチックでモール
ド成形したりする場合に、長い方の腕11aの周壁によ
り囲まれた細長い空間を細長い空間の長手方向にスライ
ドする細長いスライド式金型を使用することなく上下に
分離する金型を使用して成形することが出来るので、成
形に要する時間を短縮することが出来る。しかも、長手
方向にスライドする細長いスライド式金型に比べて上下
に分離する金型は精度良くしかも安価に製造することが
出来て、このような金型により製造される長い方の腕1
1aを含むハウジング11もまた寸法精度が良く安価に
製造することが出来る。
【0041】上述した実施の形態では、長い方の腕11
aの基端部のガルバミラー装置24と先端部の反射鏡3
2や対物レンズ33や固体液浸レンズ34との間のハー
フプリズム26及びイメージングレンズ装置30を介し
ての光通路(図2において1点鎖線で示されている)を
十分に確保するとともに長い方の腕11aを含めたハウ
ジング11の全体の製造を容易にする為に、長い方の腕
11aは略4角形状の横断面を有していたが、この横断
面は円筒形状や3角形状や台形状や4角以上の多角形状
であることが出来る。この場合には、ハウジングの中空
の細長い周壁において上記ハウジングの直径方向で相互
に対向しているとともにハウジングの長手方向に延出す
る2つの帯状領域の夫々に上記長手方向において交互に
開口が形成されていて、上記直径方向で一方の帯状領域
の開口が他方の帯状領域の周壁残留部位に対向されてい
るとともに一方の帯状領域の周壁残留部位が他方の帯状
領域の開口に対向される。
【0042】
【発明の効果】添付の図面を参照しながら以上詳述した
ことから明らかなように、この発明に従った中空の細長
いハウジングの軽量化構造は、軽量でありながら十分な
剛性も備えており、しかも製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、この発明に従った中空の細長いハウ
ジングの軽量化構造の一実施の形態を採用したスイング
アーム式光ピックアップの概略的な斜視図であり;そし
て、(B)は、(A)のスイングアーム式光ピックアッ
プのハウジングの細長い腕の延出端部の拡大された側面
図である。
【図2】図1の(A)のスイングアーム式光ピックアッ
プのハウジングの細長い腕の拡大された断面図である。
【図3】(A)は、上記一実施の形態の中空の細長いハ
ウジングの軽量化構造の長い方の腕の図2の線III−
IIIに沿った横断面図であり;(B)は、上記一実施
の形態の中空の細長いハウジングの軽量化構造との対比
に為に、上記一実施の形態の中空の細長いハウジングの
軽量化構造とは異なる中空の細長いハウジングの軽量化
構造の長い方の腕の縦断面を示す縦断面図であり;
(C)は、図3の(B)の中空の細長いハウジングの軽
量化構造の長い方の腕の横断面図であり;(D)は、図
3の(A)の中空の細長いハウジングの軽量化構造の長
い方の腕の撓みを図3の(C)と同じ横断面で示す横断
面図であり;そして、(E)は、図3の(B)の中空の
細長いハウジングの軽量化構造の長い方の腕の捩じれを
図3の(C)と同じ横断面で示す横断面図である。
【符号の説明】
10 スイングアーム式光ピックアップ 11 ハウジング 11a 長い方の腕 11f 底壁(下面:帯状領域) 50a 基端底壁部(周壁残留部位) 50b 中間低壁部(周壁残留部位) 50c 中間開口 50d 先端開口 54a 基端開口 54b 中間上壁部(周壁残留部位) 54c 中間開口 54d 先端上壁部(周壁残留部位)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の細長いハウジングの周壁において
    相互に対向しているとともにハウジングの長手方向に延
    出する2つの帯状領域の夫々が上記長手方向において交
    互に開口されていて、上記ハウジングの直径方向で一方
    の帯状領域の開口が他方の帯状領域の周壁残留部位に対
    向するとともに一方の帯状領域の周壁残留部位が他方の
    帯状領域の開口に対向している、ことを特徴とする中空
    の細長いハウジングの軽量化構造。
  2. 【請求項2】 上記ハウジングが光ピックアップのアー
    ム部材である、ことを特徴とする請求項1に記載の中空
    の細長いハウジングの軽量化構造。
  3. 【請求項3】 上記ハウジングの横断面が略4角形状で
    ある、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の中空の細長いハウジングの軽量化構造。
JP10015603A 1998-01-28 1998-01-28 中空の細長いハウジングの軽量化構造 Withdrawn JPH11213416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10015603A JPH11213416A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 中空の細長いハウジングの軽量化構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10015603A JPH11213416A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 中空の細長いハウジングの軽量化構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11213416A true JPH11213416A (ja) 1999-08-06

Family

ID=11893310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10015603A Withdrawn JPH11213416A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 中空の細長いハウジングの軽量化構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11213416A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07176062A (ja) 対物レンズ駆動装置、この対物レンズ駆動装置を用いた光ピックアップ装置及び光ディスク記録及び/又は再生装置
JPH11213416A (ja) 中空の細長いハウジングの軽量化構造
JP2001297471A (ja) 光ピックアップ用対物光学系
JPH05128559A (ja) 対物レンズ駆動装置
CA2036156C (en) Objective lens actuator for optical storage drive
US6744567B2 (en) Lens for optical recording and reproducing system
WO2003102939A1 (en) Small optical disk drive
JP5444099B2 (ja) 光ピックアップ装置用ピックアップフレーム
JP3927372B2 (ja) 光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置
JP4801514B2 (ja) 光ディスクドライブ装置
KR100477596B1 (ko) 광픽업액츄에이터와그제조방법
JP3709348B2 (ja) 光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置
JP3803481B2 (ja) スイングアーム式光ピックアップ
JP2002050073A (ja) 浮上ヘッド装置および光記録/再生装置
JP2008269733A (ja) 光ピックアップ装置及び対物レンズユニット
JP2003248006A (ja) 分析装置
JP2002023032A (ja) 光学部材の接着構造
JPH11120595A (ja) 光学ヘッド
JP2001006206A (ja) 光ピックアップ
JP2004158156A (ja) 光ヘッド装置
JP2002197705A (ja) 光ヘッド装置およびその製造方法
JPH11213417A (ja) 貫通口付き側壁を有するハウジング及び貫通口付き側壁を有するハウジング製造装置
JPH11213436A (ja) 両面アクセス用光ピックアップ装置
JP2008226301A (ja) 対物レンズ及び光ピックアップ装置
JPH08297850A (ja) 情報記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405