JPH11212992A - 画像ファイリングシステムおよび画像ファイリングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像ファイリングシステムおよび画像ファイリングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒体

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JPH11212992A
JPH11212992A JP10013808A JP1380898A JPH11212992A JP H11212992 A JPH11212992 A JP H11212992A JP 10013808 A JP10013808 A JP 10013808A JP 1380898 A JP1380898 A JP 1380898A JP H11212992 A JPH11212992 A JP H11212992A
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JP
Japan
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character
character recognition
date
image data
procedure
Prior art date
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Application number
JP10013808A
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English (en)
Inventor
Tomohito Sugano
智仁 菅野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH11212992A publication Critical patent/JPH11212992A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真に写し込まれた撮影日付文字を有効に利
用して、画像データの記録先を自動的に決定することに
より、ユーザーの操作上の負担を軽減するとともに、誤
操作をなくすようにする。 【解決手段】 イメージスキャナ19で読み込んだ写真
の画像データをRAM13に一旦格納し、文字認識装置
21と標準文字パターン辞書22を用いて、複数の文字
認識範囲候補および文字色候補から選択した各候補にお
いて、写真に写し込まれた撮影日付文字の文字認識を行
う。文字認識に成功するまで文字認識範囲候補または文
字色候補を繰り替える。文字認識された撮影日付に基づ
いてディレクトリ名やファイル名などの記録先を自動的
に特定し、外部記憶装置14のその記録先に画像データ
を撮影日付データとともに格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真をデジタルの
画像データに変換して保存する電子アルバム等の画像フ
ァイリングシステムにかかわり、詳しくは写真に写し込
まれた撮影日付の取り扱いの技術に関する。また、その
画像ファイリングシステムを制御するプログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の大容量記録媒体の低価格化により
個人が多量のデータを保存できるようになり、電子アル
バムのような大量の画像データの保存・管理を行う画像
ファイリングシステムを個人が所有することが可能にな
っている。このような画像ファイリングシステムに求め
られる機能として、デジタルカメラ等で記録されたデジ
タル画像だけを管理するのではなく、銀塩写真等の既存
の写真をデジタル化して保存・管理することがある。デ
ジタル化することで管理が容易になり、経年劣化もなく
なる。
【0003】大量の写真を管理するには、あとで使うと
きの検索・閲覧が簡単で直感で分かる分類法が必要とな
る。大量の写真を日付で分類することは最も簡単な方法
である。特開平5−3560号公報に日付順に画像など
のデータを記録する電子アルバムの技術が開示されてい
るが、日付の入力は人手で行うようになっている。特開
平6−251083号公報にファイル名を記入した特別
のタイトルシートを画像データとともに読み取ることに
より、自動的に画像データを適切なファイルとして記録
する方法が提案されているが、ユーザーがタイトルシー
トを用意し、書き込みを行わなければならない。
【0004】多くの写真には撮影日付が写し込まれてい
る。特開平6−27523号公報にLEDの発する光を
写真フィルムに感光させて撮影日付を写し込む技術が開
示されている。この場合の撮影日付文字の写真面での位
置や色は予想可能であり、撮影日付文字を文字認識する
際に有利となると予想される。
【0005】特開平8−123901号公報に画像に使
用されている色を色空間中で複数の色範囲に分割し、そ
の中の特定の色を抽出することにより文字認識を行う技
術が提案されている。特開平8−96130号公報に
R,G,Bの各成分値を変数とする線形しきい値関数を
もとにして色文字などを構成する画素を判定する技術が
提案されている。特開昭64−51584号公報にディ
スプレイに表示された画像データ中の文字領域をユーザ
ーが指示することによって文字認識させる技術が提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】画像ファイリングシス
テムを操作する手順が複雑でユーザーに負担を与える
と、実質的に却って管理が不便になったのと同じことで
ある。システムの操作をできるだけ簡単で直感で行える
ようにし、自動化できる手順をなるべく増やすことが要
求される。
【0007】しかしながら、上記した各従来技術のいず
れも、操作が複雑であり、人手を要求することがらが多
く、誤操作を招くおそれが多分にある。
【0008】日付順に画像などのデータを記録するよう
に提案している特開平5−3560号公報の場合には、
日付の入力を人手で行わなければならない。煩わしさと
誤操作のおそれは避けられない。写真からそれに写し込
まれた撮影日付文字を抽出するということは全く考えら
れていない。
【0009】タイトルシートにファイル名を書き込んで
読み取らせるように提案している特開平6−25108
3号公報の場合には、タイトルシートに撮影日付を書き
込めば写真の画像データを撮影日付に基づいて記録でき
はするが、タイトルシートを用意しなければならないこ
と、撮影日付を人手で書き込みしなければならないこと
で、煩わしさと誤操作のおそれは避けられない。やは
り、写真からそれに写し込まれた撮影日付文字を抽出す
るということは全く考えられていない。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みて、写真に
写し込まれた撮影日付文字を有効に利用して、記録先を
自動的に決定することにより、ユーザーの操作上の負担
を軽減するとともに、誤操作をなくすようにすることを
目的としている。
【0011】背景に画像がある文字の認識において、写
真中の撮影日付文字のように文字位置と文字色が予想で
きる場合、特開平8−123901号公報で提案してい
る画像中の色を色範囲に分割して色文字を識別する方法
は、処理が複雑すぎ、処理時間も多大となる欠点があ
る。特開平8−96130号公報では用途に応じてしき
い値関数を決定する方法については何ら記載がなされて
いない。特開昭64−51584号公報ではユーザーが
文字領域を指示しなければならない。これらのいずれも
文字位置と文字色が予測できる写真に写し込まれた撮影
日付文字を文字認識して、それを画像データの記録先と
して有効利用するということは全く考えられていない。
それら複数の技術を組み合わせても、その考え方は容易
にはでてこない。
【0012】本発明はこのような事情に鑑み、文字認識
する位置と文字色とをあらかじめ決めた候補にのみ限定
することにより、撮影日付文字の文字認識に必要な処理
量を減らし、処理速度を速くすることを目的としてい
る。
【0013】市場に流通しているカメラの種類は豊富
で、撮影日付文字の色も多数ある。撮影日付文字を写し
込む位置もユーザーが設定可能なカメラもある。しか
し、一人のユーザーが撮った写真の撮影日付文字の位置
および色は写真ごとにほぼ同じである。
【0014】本発明はこのような事情に鑑み、ユーザー
固有の撮影日付文字の位置および色を学習することによ
り、さらに撮影日付文字の文字認識に必要な処理量を減
らし、処理速度を速くすることを目的としている。
【0015】多くの写真の中には撮影日付が写し込まれ
ていないものもある。本発明はこのような事情に鑑み、
撮影日付文字の文字認識ができないときを判別し、適正
な撮影日付を推定して付与することにより、撮影日付の
ない写真の画像データについても自動的に所要の記録先
に保存できるようにすることを目的としている。
【0016】日付変更線を越えて海外に旅行した場合な
どではカメラの内蔵時計の日付が実際の日付と異なって
くるようになる場合がある。また、内蔵時計の日付設定
自体が誤っている場合もある。このような誤った撮影日
付が写し込まれている写真をデジタル化して保存する
と、画像データの管理が不適切なものとなってしまう。
したがって、誤った日付を訂正できるようにすることが
好ましい。
【0017】また、一般的に、撮影日付を写し込んでい
る写真をそのままデジタル化すると、撮影日付が写し込
まれていることはあまり意味のないことになる。なぜな
らば、撮影日付を文字認識した結果の撮影日付データを
画像データに添付して保存すれば、管理にとって何ら支
障がないからである。さらに、写真を撮影する根本の意
図は風景・人物などの被写体を写すことにあり、撮影日
付をその写真に写すことは、写真自体としてみれば美観
を損ねることになるのであり、画像ファイリングシステ
ムで写真の画像データを保存・管理する上ではむしろ撮
影日付を除去した方が好ましいといえる。
【0018】本発明はこのような事情に鑑み、写真をデ
ジタル化して記録する場合に写真に写し込まれた撮影日
付文字を除去することで写真美観の向上を図ることを目
的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる請求項
1の画像ファイリングシステムは、入力された写真を画
像データに変換する手段と、画像データ中で写真に写し
込まれた撮影日付文字を文字認識する手段と、文字認識
された撮影日付に基づいて記録先を特定する手段と、記
憶装置の特定した記録先に画像データを格納する手段と
を備えている。デジタル化された写真の画像データ中の
撮影日付文字を単に文字認識するだけではなく、その文
字認識して得られた撮影日付データに基づいてディレク
トリ名やファイル名などの記録先を自動的に特定するこ
とに有効活用し、その記録先に画像データを格納する。
写真のデジタル化した画像データを記憶装置に格納する
に当たり、その記録先をユーザーが人為的に決める必要
がなくなる。ユーザーにとっての操作上のわずらわしさ
が軽減される。ユーザーは記憶装置のディレクトリ構造
やファイル構造について特別の知識を要求されなくてす
み、操作性が非常に良いものとなる。システムが実行す
る処理の速度が向上する。撮影日付で写真画像データを
管理するに当たって、ユーザーが日付を手動で入力する
場合に比べて、管理上の撮影日付の間違いが大幅に少な
くなる。なお、この画像ファイリングシステムは、後述
する請求項7の記録媒体によっても実現可能である。
【0020】本発明にかかわる請求項2の画像ファイリ
ングシステムは、上記請求項1において、撮影日付文字
の文字認識についての複数の文字認識範囲候補および複
数の文字色候補を格納する手段を有し、画像データ中で
写真に写し込まれた撮影日付文字を文字認識手段によっ
て文字認識する際に文字認識成功まで文字認識範囲候補
および文字色候補を順次に選択してそれらの候補に従っ
て文字認識するように構成してある。写真面内で撮影日
付文字が写し込まれる範囲はおおよそ決まっている。通
常は四隅のいずれか1つである。撮影日付の文字色も多
数あるが、写し込みの発光体(LED)の種類は数十程
度であり、限りがある。したがって、あらかじめ分かっ
ているいくつかの文字認識範囲候補および文字色候補を
決めておいて、そこから選択した範囲および色で文字認
識し、文字認識が成功するまでは範囲または色の候補に
ついて次のものを選択し、成功するまで順次に切り換え
ていく。写真面の全面をやみくもに文字認識の対象範囲
としたり、あらゆる色を文字認識の対象とするよりも、
文字認識の処理速度が確実に速くなる。また、文字でな
い部分を文字と誤認識する可能性を抑制することにもな
る。なお、この画像ファイリングシステムは、後述する
請求項8の記録媒体によっても実現可能である。
【0021】本発明にかかわる請求項3の画像ファイリ
ングシステムは、上記請求項2において、文字認識が成
功したときの文字認識範囲候補および文字色候補につい
て文字認識成功回数を累積する手段と、画像データ中で
写真に写し込まれた撮影日付文字を文字認識手段によっ
て文字認識する際に文字認識成功回数の大きい文字認識
範囲候補および文字色候補から順に選択する手段とを備
えている。各文字認識範囲候補について文字認識成功回
数を累積するとともに、各文字色候補についても文字認
識成功回数を累積する。つまり学習機能をもっている。
文字認識に際して文字認識範囲候補および文字色候補を
選択するときは文字認識成功回数の大きい順で選択する
から、文字認識が成功するまでの試行(トライ)の回数
が少なくなり、文字認識の処理速度が向上する。なお、
この画像ファイリングシステムは、後述する請求項9の
記録媒体によっても実現可能である。
【0022】本発明にかかわる請求項4の画像ファイリ
ングシステムは、上記請求項1から請求項3までのいず
れかにおいて、画像データ中で写真に写し込まれた撮影
日付の文字認識に失敗したときに直前に成功した撮影日
付を当該の撮影日付に代替する手段を備えている。撮影
日付が写し込まれていない写真の画像データでは撮影日
付文字の文字認識ができない。この場合、最新に文字認
識に成功した撮影日付を、文字認識が失敗した写真の撮
影日付とみなす。連続して入力する写真はほぼその撮影
日付が同じか近いと考えられるからである。このように
適正な撮影日付を推定して付与することにより、撮影日
付のない写真の画像データについても自動的にその推定
した撮影日付に基づいて特定された記録先に保存でき
る。ユーザーが手動で撮影日付を入力する必要はない。
なお、この画像ファイリングシステムは、後述する請求
項10の記録媒体によっても実現可能である。
【0023】本発明にかかわる請求項5の画像ファイリ
ングシステムは、上記請求項1から請求項4までのいず
れかにおいて、文字認識された画像データ中の撮影日付
領域の各画素を撮影日付領域の周囲の隣接画素の色デー
タに置換することにより画像データ中から撮影日付文字
のデータを除去する手段を備えている。画像データは撮
影日付に基づいて特定された記録先に記録されるので、
画像データ自体から撮影日付文字を除去しても、管理上
支障は生じない。むしろ、撮影日付文字がない方が写真
自体としては美観が向上する。撮影日付文字を除去する
のに周囲の隣接画素の色データに置換するので、不自然
さのない状態で文字除去あとを修復できる。なお、この
画像ファイリングシステムは、後述する請求項11の記
録媒体によっても実現可能である。
【0024】本発明にかかわる請求項6の画像ファイリ
ングシステムは、上記請求項1から請求項5までのいず
れかにおいて、撮影日付が無効日付であるときに文字認
識による撮影日付を正しい日付に訂正する手段を備えて
いる。日付変更線を越えて海外に旅行した場合などでは
カメラの内蔵時計の日付が実際の日付と異なった場合
や、内蔵時計の日付設定そのものが誤っている場合に
は、写真に写し込まれた撮影日付は無効日付となる。こ
れを適正な日付に訂正し、その訂正した日付に基づいて
画像データの記録先を特定することにより、日付誤りの
ない適切な画像データの管理が行える。なお、この画像
ファイリングシステムは、後述する請求項12の記録媒
体によっても実現可能である。
【0025】本発明にかかわる請求項7の画像ファイリ
ングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒体
は、上記の請求項1に対応したものであって、入力され
た写真を画像データに変換する手順と、画像データ中で
写真に写し込まれた撮影日付文字を文字認識する手順
と、文字認識された撮影日付に基づいて記録先を特定す
る手順と、記憶装置の特定した記録先に画像データを格
納する手順とを実行させるためのプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。この記録
媒体に記録されているプログラムを画像ファイリングシ
ステムのマイクロコンピュータにインストールすること
により、上記した請求項1の作用を発揮する。
【0026】本発明にかかわる請求項8の画像ファイリ
ングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒体
は、上記の請求項2に対応したものであって、撮影日付
文字の文字認識についての複数の文字認識範囲候補およ
び複数の文字色候補のデータ構造を有し、入力された写
真を画像データに変換する手順と、選択された文字認識
範囲候補および文字色候補において画像データ中で写真
に写し込まれた撮影日付文字を文字認識する手順と、文
字認識が成功するまでは文字認識範囲候補または文字色
候補を繰り替えて選択していく手順と、文字認識された
撮影日付に基づいて記録先を特定する手順と、記憶装置
の特定した記録先に画像データを格納する手順とを実行
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である。この記録媒体に記録されてい
るプログラムを画像ファイリングシステムのマイクロコ
ンピュータにインストールすることにより、上記した請
求項2の作用を発揮する。
【0027】本発明にかかわる請求項9の画像ファイリ
ングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒体
は、上記の請求項3に対応したものであって、撮影日付
文字の文字認識についての複数の文字認識範囲候補およ
び複数の文字色候補のデータ構造を有し、入力された写
真を画像データに変換する手順と、選択された文字認識
範囲候補および文字色候補において画像データ中で写真
に写し込まれた撮影日付文字を文字認識する手順と、文
字認識が成功したときの文字認識範囲候補および文字色
候補について文字認識成功回数を累積していく手順と、
文字認識する際に文字認識が成功するまで文字認識成功
回数の大きい文字認識範囲候補および文字色候補から順
に選択していく手順と、文字認識された撮影日付に基づ
いて記録先を特定する手順と、記憶装置の特定した記録
先に画像データを格納する手順とを実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。この記録媒体に記録されているプログラムを
画像ファイリングシステムのマイクロコンピュータにイ
ンストールすることにより、上記した請求項3の作用を
発揮する。
【0028】本発明にかかわる請求項10の画像ファイ
リングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒
体は、上記の請求項4に対応したものであって、上記請
求項7から請求項9までのいずれかにおいて、入力され
た写真を画像データに変換する手順と、画像データ中で
写真に写し込まれた撮影日付文字を文字認識する手順
と、撮影日付の文字認識に失敗したときに直前に成功し
た撮影日付を当該の撮影日付に代替する手順と、文字認
識または代替された撮影日付に基づいて記録先を特定す
る手順と、記憶装置の特定した記録先に画像データを格
納する手順とを含むプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体である。この記録媒体に記録さ
れているプログラムを画像ファイリングシステムのマイ
クロコンピュータにインストールすることにより、上記
した請求項4の作用を発揮する。
【0029】本発明にかかわる請求項11の画像ファイ
リングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒
体は、上記の請求項5に対応したものであって、上記請
求項7から請求項10までのいずれかにおいて、入力さ
れた写真を画像データに変換する手順と、画像データ中
で写真に写し込まれた撮影日付文字を文字認識する手順
と、文字認識された画像データ中の撮影日付領域の各画
素を撮影日付領域の周囲の隣接画素の色データに置換す
ることにより画像データ中から撮影日付文字のデータを
除去する手順と、文字認識された撮影日付に基づいて記
録先を特定する手順と、記憶装置の特定した記録先に画
像データを格納する手順とを実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。この記録媒体に記録されているプログラムを画像フ
ァイリングシステムのマイクロコンピュータにインスト
ールすることにより、上記した請求項5の作用を発揮す
る。
【0030】本発明にかかわる請求項12の画像ファイ
リングシステムを制御するプログラムを記録した記録媒
体は、上記の請求項6に対応したものであって、上記請
求項7から請求項11までのいずれかにおいて、入力さ
れた写真を画像データに変換する手順と、画像データ中
で写真に写し込まれた撮影日付文字を文字認識する手順
と、撮影日付が無効日付であるときに文字認識による撮
影日付を正しい日付に訂正する手順と、文字認識または
訂正された撮影日付に基づいて記録先を特定する手順
と、記憶装置の特定した記録先に画像データを格納する
手順とを実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体である。この記録媒体に
記録されているプログラムを画像ファイリングシステム
のマイクロコンピュータにインストールすることによ
り、上記した請求項6の作用を発揮する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわる画像ファ
イリングシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に
説明する。
【0032】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1にか
かわる画像ファイリングシステムの電気的構成を示すブ
ロック図である。図1において、11は画像ファイリン
グシステム全体の制御を司るCPU(中央演算処理装
置)、12はその制御のためのプログラムを格納してい
るROM(リードオンリーメモリ)、13は制御を補助
するとともにデータを格納するRAM(ランダムアクセ
スメモリ;VRAMを含む)、14はハードディスク装
置や光ディスク装置やDVD(Digital Versatile Dis
k)装置などの外部記憶装置、15はキーボード、マウ
ス、ペンなどの入力装置、16はCRTや液晶ディスプ
レイ(LCD)などのフルカラーの表示装置、17はフ
ルカラーのプリンタ、18は写真(ネガでもよい)など
を自動送りする自動紙送り装置、19は写真などの画像
を光学的に読み取りデジタルの画像データに変換するイ
メージスキャナ、20は画像データにおける各画素の色
判別その他の画像処理を行う画像処理装置、21は画像
データからそれに含まれている写真撮影日付などの文字
の認識を行う文字認識装置、22は文字認識の基準とな
る標準文字パターンのデータを格納している標準文字パ
ターン辞書、23は各部を接続するバスラインである。
CPU11は処理に必要な各種のレジスタを有してい
る。イメージスキャナ19で読み込まれた画像データは
一旦RAM13のVRAMに格納される。RAM13は
CPU11、画像処理装置20、文字認識装置21のワ
ーキングエリアとしても機能する。画像処理が施された
画像データは最終的には外部記憶装置14に格納され
る。外部記憶装置14はパーソナルコンピュータのファ
イルシステムのようにディレクトリ作成可能な階層ファ
イルシステムで管理されるようになっている。
【0033】この画像ファイリングシステムは、写真画
像中に写し込まれた撮影日付を自動的に文字認識し、写
真の画像データを記録する際に文字認識した撮影日付を
画像データと関係付けて記録するものである。
【0034】写真の撮影日付文字は通常、写真面の四隅
のいずれかにある。厳密な位置はカメラの機種等によっ
て異なる。写真面の中央に撮影日付文字があることはな
いから、四隅においてある程度の余裕をもった範囲のみ
について文字認識すればよい。四隅以外の領域に文字と
紛らわしい色の画像があっても誤認識の原因とはならな
い。また、文字認識装置21に処理対象として入力され
る範囲が絞られるため、処理速度が速くなる。
【0035】図2の(a)に示すように、撮影日付文字
32は写真面31の四隅のいずれか1つにしかない。し
たがって、四隅の画像を1つにまとめて一度に文字認識
するよりも、1つ1つの隅を順次に文字認識した方が全
体として処理量が少なくなることが期待できる。1つ1
つの隅を順次に文字認識して例えば3番目の隅で認識に
成功すれば、一度にまとめて文字認識する場合に比べて
3/4の処理量ですむ。
【0036】一般的に考えると、あらかじめ決めておい
た複数の文字認識範囲候補を順次に文字認識していけば
よい。そこで、ROM12から読み出して、RAM13
の不揮発領域または外部記憶装置14に文字認識範囲候
補のデータをあらかじめ用意しておく。図3に文字認識
範囲候補の記憶エリアを示す。文字認識装置21に対し
てi番目に与えられる文字認識範囲候補のデータは、そ
の範囲の左上角のX座標、Y座標を示すXi,Yiと、
横幅、縦幅を示すWi、Hiとで表される。K(i)は
i番目の文字認識範囲候補のアドレスである。範囲K
(i)というときは実際の文字認識範囲を意味し、K
(i)の内容というときはXi,Yi,Wi,Hiの値
の組を意味する。nkは範囲候補の総数であり、Rkは
文字認識している範囲が何番目であるかを示すレジスタ
である。
【0037】ここでは、文字認識範囲候補の一例とし
て、図2の(b)に示したように、写真面31の外形の
四隅の縦幅aH、横幅bWの矩形領域のみを文字認識範
囲候補とする。Hは画像データの縦方向画素数、Wは横
方向画素数で、a,bは0<a<1、0<b<1を満た
す所定の実数であり、aH,bWは整数として切り上げ
てある。この場合の文字認識範囲候補の記憶エリアは図
4のようになる。範囲候補の総数nk=4である。
【0038】写真フィルムへの撮影日付文字の写し込み
に使用されているLED(発光ダイオード)の発光波長
の種類は限られており、波長の値の数は数個から数十個
である。これが撮影日付文字の色の種類数となる。数個
から数十個の文字色の候補を決めておき、RAM13の
不揮発領域または外部記憶装置14に文字色候補のデー
タをあらかじめ用意しておく。図5に文字色候補の記憶
エリアを示す。3原色の赤、緑、青であるR,G,Bの
各成分の値がそれぞれある範囲をとることで色を特定す
ることができ、i番目の文字色候補は、Rni≦R≦R
xi、Gni≦G≦Gxi、Bni≦B≦Bxiをすべ
て満たすものである。ここでサフィックスのnは最小
(minのn)を示し、xは最大(maxのx)を示
す。C(i)はi番目の文字色候補のアドレスである。
色C(i)というときは実際の文字色を意味し、C
(i)の内容というときはRni,Rxi,Gni,G
xi,Bni,Bxiの値の組を意味する。ncは文字
色候補の総数であり、Rcは現在注目している色が何番
目の文字色であるかを示すレジスタである。
【0039】画像ファイリングシステムの動作の概要は
図6に示すフローチャートのようになる。
【0040】まず、CPU11はイメージスキャナ19
によって写真を走査し、R,G,Bの各成分からなるデ
ジタルのカラー画像データに変換し、RAM13(VR
AM)に格納する(ステップS6−1)。次に、撮影日
付の認識と、認識が失敗したときの推定を行う(ステッ
プS6−2)。すなわち、概要であるが、文字認識範囲
候補と文字色候補を選択し(ステップS6−21)、画
像処理装置20、文字認識装置21および標準文字パタ
ーン辞書22を制御して画像データから撮影日付の文字
認識を行い(ステップS6−22)、文字認識に成功し
たかどうかを判断し(ステップS6−23)、成功した
ときは成功した文字認識範囲候補および文字色候補をR
AM13に記憶し(ステップS6−24)、失敗したと
きは撮影日付を推定し(ステップS6−25)、次い
で、再び文字認識に成功したかどうかを判断し(ステッ
プS6−3)、成功したときは撮影日付文字の除去の処
理を実行し(ステップS6−4)、失敗したときは文字
除去は行わず、無効日付の訂正処理を行い(ステップS
6−5)、画像データを撮影日付と関係付けて、すなわ
ち撮影日付に対応したディレクトリ名を作成し、かつフ
ァイル名は昇順で決め、そのディレクトリ名においてそ
のファイル名で画像データを外部記憶装置14に格納す
る(ステップS6−6)。ステップS6−2、S6−
4、S6−5、S6−6の詳しい動作はあとで説明す
る。
【0041】図7は撮影日付の認識・推定のフローチャ
ートである。まず、文字色候補番号レジスタRcに
“1”をセットし、1番目の文字色候補を選択する(ス
テップS7−1)。また、文字認識範囲候補番号レジス
タRkに“1”をセットし、1番目の文字認識範囲候補
を選択する(ステップS7−2)。次に、範囲K(R
k)における色C(Rc)の文字を文字認識装置21お
よび標準文字パターン辞書22によって文字認識する
(ステップS7−3)。文字認識装置21ではこの画像
に様々な処理を行い(これらの処理内容については、公
知の文字認識技術を適用できるので、詳細は省略す
る)、最終的に標準文字パターン辞書22のパターンと
比較する。この辞書には認識すべき全文字種のパターン
が入っていなくてはならないが、撮影日付を構成する文
字は図8に示す典型的な撮影日付のパターンをみても分
かるように、数字、カンマ、スラッシュ、アポストロフ
ィ、セミコロンなどの記号やH、Sなどの文字に限られ
ているため、パターンとして用意するのはこれらの文字
だけに限ることができる。パターン数を減らすことで、
比較回数を減らすことができ、処理速度を上げることが
できるとともに、必要な記憶容量を少なくすることがで
きる。
【0042】次に、文字認識することに成功したかどう
かを判定し(ステップS7−4)、成功しなかったとき
は、文字認識範囲候補番号レジスタRkの内容を1だけ
インクリメントし(ステップS7−5)、もう文字認識
範囲候補がないかどうかを判定し(ステップS7−
6)、まだ文字認識範囲候補があるときはステップS7
−3に戻って1つ候補番号を進めた文字認識範囲候補お
よび同じ文字色候補において撮影日付の文字認識を行
う。このステップS7−3からステップS7−6の繰り
返しによって撮影日付の文字認識に成功したときはステ
ップS7−10に進むが、すべての文字認識範囲候補に
ついて同じ文字色候補において撮影日付の文字認識に成
功しなかったときは、文字色候補番号レジスタRcの内
容を1だけインクリメントし(ステップS7−7)、も
う文字色候補がないかどうかを判定し(ステップS7−
8)、まだ文字色候補があるときはステップS7−2に
戻って1つ候補番号を進めた文字色候補において各文字
認識範囲候補について撮影日付の文字認識を行う。この
ステップS7−2からステップS7−8の繰り返しによ
って撮影日付の文字認識に成功したときはステップS7
−10に進むが、すべての文字認識範囲候補およびすべ
ての文字色候補において撮影日付の文字認識に成功しな
かったときは、文字認識の成否を表すレジスタRsuc
に失敗を意味する“0”をセットする(ステップS7−
9)。撮影日付の文字認識が失敗した場合、撮影日付の
推定を行う。最新に文字認識に成功した撮影日付を、文
字認識が失敗した写真の撮影日付とみなす。連続して入
力する写真はほぼその撮影日付が同じと考えられるから
である。そこで、撮影日付の推定としては、撮影日付を
格納するレジスタRd(ステップS7−11参照)の値
を以前の値のままとし、変化させないでおく。撮影日付
が写し込まれていない写真の画像データも推定の撮影日
付に基づいて決めたディレクトリ名とファイル名で外部
記憶装置14に撮影日付データとともに可能することが
できる。
【0043】撮影日付の文字認識に成功したときは、認
識した文字列を特定フォーマット、例えば「西暦年.
月.日」の形式に変換する(ステップS7−10)。撮
影日付の写し込みの形式には図8に示すように複数の形
式があるが、形式を統一することにより、データとして
取り扱いやすくするのである。フォーマットの変換につ
いては公知の方式を採用することができる。次いで、特
定フォーマットに変換した日付を撮影日付を格納するレ
ジスタRdに格納し(ステップS7−11)、文字認識
の成否を表すレジスタRsucに成功を意味する“1”
をセットする(ステップS7−12)。なお、Rsuc
の初期値は“FFFF”としておく。
【0044】ここで撮影日付の文字認識に成功した範囲
K(Rk)と文字色C(Rc)とが分かっている。これ
らの情報を今後入力する写真の撮影日付文字認識に利用
することが考えられる。撮影に使用したカメラが同じで
あるならば、撮影日付の文字色も同じであると考えられ
るし、撮影日付が写し込みされる領域も同じと考えられ
るからである。すなわち、文字認識範囲候補と文字色候
補とを選択するに当たって、選択の順序をこれまでの文
字認識成功率の高い順にすることが望ましい。それを実
現する準備として、図3の文字認識範囲候補の記憶エリ
アのフォーマットに代えて図9のように文字認識成功回
数SKiを付加したフォーマットとし、図5の文字色候
補の記憶エリアのフォーマットに代えて図10のように
文字認識成功回数SCiを付加したフォーマットとす
る。SKiはi番目の文字認識範囲候補で文字認識に成
功した回数を示し、SCiはi番目の文字色候補で文字
認識に成功した回数を示す。そのアドレスが選択された
ことを示す被選択フラグFselの領域を設け、初期状
態ではオールゼロに設定しておく。処理としては、i=
RkとしたときのSKiつまりSKRkを1だけインクリ
メントするとともに、i=RcとしたときのSCiつま
りSCRcを1だけインクリメントする(ステップS7−
13)。なお、文字認識範囲候補と文字色候補とを文字
認識成功率の高い順に選択する動作については後述する
(図22、図23参照)。図7と図6のステップS6−
2の各ステップとの対応関係は説明するまでもなく明ら
かである。表現形態が異なっているだけで、実質は同じ
である。
【0045】以上が撮影日付の認識・推定の処理であ
る。
【0046】図6に戻って、撮影日付の文字認識が成功
したかどうかを文字認識の成否を表すレジスタRsuc
が“1”にセットされているかどうかで判断する(ステ
ップS6−3)。そして、成功していれば、文字認識し
た撮影日付文字のデータを画像データから除去する処理
を行う(ステップS6−4)。成功していないときは、
ステップS6−4をスキップする。
【0047】撮影日付文字を除去する方法の一例とし
て、文字を構成している画素に隣接する背景の画素の色
をコピーする方法を提案する。例えば図11に示すよう
に、この文字除去の処理を行うカラー画像データ40中
の処理対象領域は文字認識された撮影日付文字の文字列
を囲む矩形の領域42である。文字認識装置21におい
ては、どのような文字認識法を用いるにしても、図12
の(a)に示すように各文字の文字画像領域(1文字だ
けを含む矩形領域)41a〜41gを求め、それら個々
の文字画像領域をすべて連結した上で、図12の(b)
に示すようにその連結領域を囲む最小の1つの矩形領域
42を演算によって求めることにより、文字認識された
撮影日付文字の文字列を囲む矩形の領域となす。
【0048】どの画素が文字を構成しているかの情報も
必要となる。画像処理装置20において2値化された画
像データのうち文字認識された撮影日付文字を含む矩形
領域42に対応する部分を作業領域とする。この作業領
域において各画素に与える3つの値をもつデータをマス
クデータと呼ぶことにする。この画素コピー法では、マ
スクデータの各画素は3種類の値(“0”,“1”,
“2”)をとるので、必要ならば2値化画像データを各
画素が3種類の値をとるのに充分な容量をもつ記憶エリ
アにコピーして作業領域とする。
【0049】図14は文字除去処理対象のカラー画像デ
ータの一例を示している。通常のハッチングで示した画
素43は文字を構成している画素である。格子のハッチ
ングで示した画素44は色Aの背景画素であり、白地の
画素45は色Bの背景画素である。図15は図14に対
応したマスクデータ46を示している。マスクデータ4
6の横幅をMW、縦幅をMHとし、マスクデータ46の
左上、右上、左下、右下の各座標をそれぞれ(0,
0)、(MW−1,0)、(0,MH−1)、(MW−
1,MH−1)とする。座標(x,y)の画素のマスク
データの値をV(x,y)とし、文字を構成する画素に
ついては、V(x,y)=2とし、背景の画素について
は色A,Bともに、V(x,y)=0とする。ただし、
x<0、x≧MW、y<0、y≧MHのいずれかの場
合、V(x,y)=0とする。マスクデータ46の座標
(x,y)に対応するカラー画像データの座標T(x,
y)は容易に求められる。ここでは、その求め方につい
ては説明を省略する。
【0050】文字除去処理の動作を図13のフローチャ
ートに基づいて説明する。マスクデータ46中の画素座
標を示すレジスタx,y,x′,y′を用意する。
(x,y)は現在走査している画素の座標であり、
(x′,y′)は(x,y)に隣接する座標の1つであ
る。まず、レジスタyを“0”にセットし(ステップS
13−1)、レジスタxを“0”にセットする(ステッ
プS13−2)。これにより、マスクデータ46の左上
からの走査の開始が設定される。次に、現在走査中の画
素が文字を構成する画素かどうか(V(x,y)=2か
どうか)を判断する(ステップS13−3)。文字を構
成する画素でない場合には、ステップS13−4,S1
3−5,S13−6,S13−7,S13−8をスキッ
プし、レジスタxをインクリメントし(ステップS13
−9)、レジスタxの内容がMWになったかどうかつま
りマスクデータ46のx方向の端部までチェックが終わ
ったかどうかを判断し(ステップS13−10)、そう
でない場合はステップS13−3に戻る。また、x方向
の端部までチェックが終わったときは、レジスタyをイ
ンクリメントし(ステップS13−11)、レジスタy
の内容がMHになったかどうかつまりマスクデータ46
のy方向の端部までチェックが終わったかどうかを判断
し(ステップS13−12)、そうでない場合はステッ
プS13−2に戻る。
【0051】以上のようにしてすべての画素をチェック
するのであるが、ステップS13−3の判断において現
在走査中の画素が文字を構成する画素である場合、座標
(x,y)に隣接する画素の中に背景画素があるかどう
か(V(x′,y′)=0の座標(x′,y′)がある
かどうか)をチェックする(ステップS13−4)。隣
接画素中に背景画素があるときは、その隣接画素のx座
標、y座標をそれぞれレジスタx′,y′に格納する
(ステップS13−6)。隣接画素中に背景画素がない
ときは、隣接画素中にすでにコピー済みの画素があるか
どうか(V(x′,y′)=1の座標(x′,y′)が
あるかどうか)をチェックする(ステップS13−
5)。このチェックにおいてはそのような画素が必ず存
在するので、その隣接画素のx座標、y座標をそれぞれ
レジスタx′,y′に格納する(ステップS13−
6)。いずれにしても、レジスタx′,y′が示すカラ
ー画像データの座標T(x′,y′)の画素の色のデー
タを現在走査中の画素(x,y)に対応したカラー画像
データの座標T(x,y)にコピーする(ステップS1
3−7)。そして、コピーしたことを記録するためにV
(x,y)として“1”をセットする(ステップS13
−8)。
【0052】具体例を示す。図16の(a)のマスクデ
ータ46に対して現在走査している画素が(3,1)の
画素である場合、隣接する(3,0)が背景画素(V
(3,0)=0)であるから、図16の(b)に示すよ
うに隣接画素のカラー画像データの座標T(x′,
y′)=T(3,0)の画素の色のデータを走査対象の
カラー画像データの座標T(x,y)=T(3,1)に
コピーする。
【0053】図17の(a)のマスクデータ46に対し
て現在走査している画素が(4,2)の画素である場
合、隣接する(4,1)がコピー済みの画素(V(4,
1)=1)であるから、図17の(b)に示すように隣
接画素のカラー画像データの座標T(x′,y′)=T
(4,1)の画素の色のデータを走査対象のカラー画像
データの座標T(x,y)=T(4,2)にコピーす
る。
【0054】図13のフローチャートによる処理の結
果、図16の場合は、図18の(a)のマスクデータお
よび(b)のカラー画像データとなる。文字に該当する
マスクデータの値V(x,y)=2はすべてV(x,
y)=1に変化している。図18の(b)では文字画素
の輪郭跡を太線で示しているが、この文字は除去されて
いるので、そのような輪郭線は実際にはないものであ
る。
【0055】上記では撮影日付が写し込まれた矩形領域
42は画像データ全域の端に接しないことすなわち端か
ら1画素以上離れていることを前提としているが、撮影
日付などの文字は写真枠ぎりぎりに写し込まれることは
ないので、この前提は妥当である。さらに、ステップS
13−4,S13−5において、走査対象画素の隣接画
素の中に必ずV(x,y)=0または1となるものがあ
ることについて説明する。上記したように、左から右へ
向けて走査することを上から下へと進めていくため、走
査対象画素の上隣か左隣が必ず走査済みである。このた
め、上隣か左隣のV(x,y)は0でなければ必ず1と
なる。マスクデータ46の走査対象画素が左上端のとき
すなわち(x,y)=(0,0)のときは、V(x,
y)の定義により上隣のV(0,−1)=0となる。よ
って、走査対象画素の隣接画素の中に必ずV(x,y)
=0または1となるものがある。隣接画素は4つある
が、ステップS13−4,S13−5の判断において対
照する隣接画素に優先順位をつける。一例として、上隣
から始めて時計方向にたどるようにすればよい。(0,
0)の隣接画素については、(0,−1)→(1,−
1)→(1,0)→(1,1)→(0,1)→(−1,
1)→(−1,0)→(−1,−1)の順であり、この
ようにした結果が図18となっている。
【0056】以上が文字認識した撮影日付文字を画像デ
ータから除去する方法の一例である。この方法は、撮影
日付文字だけでなく、一般の文字を画像データから除去
する場合に適用できる。
【0057】次に、図6に戻って、無効日付訂正処理を
行う(ステップS6−5)。
【0058】写真に写し込まれた撮影日付が何らかの理
由で誤っている場合がある。例えば、日付変更線を越え
て旅行した場合に、カメラに内蔵の時計の日付が実際の
日付より1日進んだり遅れたりする。また、カメラの時
計が正しく日付設定されていない場合がある。このよう
に誤って写し込まれた撮影日付を「無効日付」と呼ぶこ
とにする。
【0059】無効日付がある場合すなわち文字認識した
あるいは推定した撮影日付が実際に撮影した日付ではな
かった場合、ユーザーは入力装置15を操作することに
より表示装置16に図19に示すような無効日付訂正処
理画面50を表示させる。ユーザーは、無効日付開始日
表示領域51と無効日付終了日表示領域52に該当する
データを入力し、処理内容を選択する。処理内容とし
て、写し込まれた撮影日付より1日進めた日付を設定す
る処理53と、写し込まれた撮影日付より1日遅らせた
日付を設定する処理54と、希望の日付を設定する処理
55とがある。これらはそれぞれ、「日付変更線を越え
て旅行した結果、カメラの時計の日付が実際の日付より
1日遅れることとなった」ケース、「日付変更線を越え
て旅行した結果、カメラの時計の日付が実際の日付より
1日進むこととなった」ケース、「カメラの時計が正し
く日付設定されていなかった」ケースに対応している。
無効日付訂正処理番号レジスタDSを用意する。CPU
11は、処理53が選択されたときにはDS=1とセッ
トし、処理54が選択されたときにはDS=2とセット
し、処理55が選択されたときにはDS=3とセットす
る。ユーザーは処理55を選択したときは、希望の日付
を入力装置15より入力する。取り扱う日付データは、
ステップS7−10のときの特定フォーマット(例えば
「西暦年.月.日」の形式)に変換しておく。
【0060】次に、動作を図20のフローチャートに基
づいて説明する。入力装置15から入力された無効日付
開始日をレジスタD1にセットし、無効日付終了日をレ
ジスタD2にセットし、無効日付訂正処理番号をレジス
タDSにセットし、処理55を選択した場合に入力され
た希望の日付をレジスタDDにセットする(ステップS
20−1)。撮影日付を格納するレジスタRdの内容が
無効日付に該当しているかどうかすなわちレジスタD1
の日付以降でかつレジスタD2の日付以前かどうかを判
断する(ステップS20−2)。無効日付に該当してい
るときは無効日付訂正処理番号レジスタDSの内容が
“1”かどうかを判断し(ステップS20−3)、そう
であるときは撮影日付を格納するレジスタRdの内容を
1日進める(ステップS20−5)。無効日付訂正処理
番号レジスタDSの内容が“1”でないときは、“2”
になっているかどうかを判断し(ステップS20−
4)、そうであるときは撮影日付を格納するレジスタR
dの内容を1日遅らす(ステップS20−6)。無効日
付訂正処理番号レジスタDSの内容が“1”でも“2”
でもないときは、撮影日付を格納するレジスタRdにレ
ジスタDDにセットされている希望の日付をセットする
(ステップS20−7)。
【0061】以上によって、撮影日付が無効日付の場合
に、撮影日付を格納するレジスタRdの内容を正しい撮
影日付に更新することができる。
【0062】なお、図20のフローチャートにおけるス
テップS20−1の無効日付の登録処理や処理内容選択
は、必ずしも図6のステップS6−4の撮影日付文字除
去の直後に行う必要はなく、ステップS6−6の画像デ
ータの記録の処理の前の適当な機会に行えばよく、例え
ばステップS6−1の写真のデジタル画像データへの変
換の処理の前に行うようにすることができる。
【0063】以上が無効日付訂正処理の説明である。
【0064】次に、図6に戻って、画像データを外部記
憶装置14に記録する(ステップS6−6)。外部記憶
装置14は階層ファイルシステムで管理されているた
め、ディレクトリの作成が可能である。ディレクトリ名
として撮影日付の文字列を用いるものとし、ファイル名
として3桁の数字を用いるものとする。
【0065】動作を図21のフローチャートに基づいて
説明する。まず、レジスタRdに格納されている撮影日
付のデータを文字列S0に変換し(ステップS21−
1)、そのディレクトリ名S0のディレクトリが存在す
るかどうかを判断する(ステップS21−2)。存在し
なければ名前がS0のディレクトリを作成し(ステップ
S21−3)、そのディレクトリにおいてファイル名
“001”(初期値)で画像データを外部記憶装置14
に格納する(ステップS21−4)。ディレクトリ名S
0のディレクトリが存在するときは、そのディレクトリ
のファイル名(3桁で記述)の最大値を求め(ステップ
S21−5)、その最大値に1を足した数値をファイル
名とし(ステップS21−6)、そのディレクトリにお
いてそのファイル名で画像データを外部記憶装置14に
格納する(ステップS21−7)。
【0066】例えばレジスタRdの内容が“1998.
01.30”であり、これをディレクトリ名とするディ
レクトリが存在しない場合は、“1998.01.3
0”をディレクトリ名とするディレクトリを作成し、フ
ァイル名を“001”として画像データを記録する。そ
の名のディレクトリが存在するときは、そのディレクト
リにおいてファイル名を検索する。ファイル名として例
えば“001”から“034”までが存在していれば、
最大のファイル名“034”に1を加えた“035”を
ファイル名として画像データを記録する。
【0067】画像データの記録に際しては、文字認識し
たあるいは推定した撮影日付のデータや、撮影日付につ
いての文字認識が成功したか否かの情報などもファイル
の属性として記録する。これらは、日付認識に失敗し撮
影日付を推定した写真について、推定結果が妥当なもの
であるかどうかをあとでユーザーが確認するときに利用
できる。
【0068】以上のように、画像データを記録するに際
して、ディレクトリ名を撮影日付に基づいて自動的に作
成し、かつファイル名も自動的に作成するので、ユーザ
ーが行うべき操作の負担が軽減され、また、操作ミスに
よる不具合の発生を防止できる。処理も高速化できる。
ユーザーがシステムを使うために覚えなければならない
ことも軽減できる。例えばパソコンがむずかしいと考え
られる理由の一つに、ディレクトリやファイルといった
概念を理解することが困難であるということがある。こ
のディレクトリやファイルの概念を理解しなくても操作
可能であり、パソコンがむずかしいと考えるユーザーで
も本画像ファイリングシステムを容易に使いこなせる。
【0069】ユーザーがあとで写真の画像データを検索
したり閲覧したりする場合には、以下のようにする。入
力装置15により入力された日付と同じ名前のディレク
トリが存在すれば、その中のファイル名の一覧を表示
し、所望のファイル名の選択または入力により該当のフ
ァイル名の画像データを呼び出して、表示装置16に表
示したり、プリンタ17によって印刷したりする。も
し、入力された日付と同じ名前のディレクトリが存在し
ない場合には、その旨を表示する。
【0070】次に、撮影日付の文字認識の処理につい
て、図7のステップS7−13で演算した文字認識範囲
候補についての文字認識成功回数SKiおよび文字色候
補についての文字認識成功回数SCiに基づいて、文字
認識成功率の高い順に文字認識範囲候補と文字色候補と
を選択していく処理について、図22、図23のフロー
チャートに基づいて説明する。図9に示す文字認識範囲
候補の記憶エリアおよび図10に示す文字色候補の記憶
エリアの最後尾の欄はそのアドレスが選択されたことを
示す被選択フラグFselの欄であり、初期値はすべて
“0”である。
【0071】図10に示す文字色候補の記憶エリアのア
ドレスC(1)からC(nc)までを被選択フラグFs
elが“0”のものに限って文字認識成功回数SCiに
ついてソートし、SCiが最大のものを求める(ステッ
プS22−1)。求めたSCiが最大となるアドレスが
複数あるかどうかを判断する(ステップS22−2)。
1つであるときは、そのSCiが最大となるアドレスを
文字色候補番号レジスタRcにセットし(ステップS2
2−3)、複数あるときは、そのうちの最も小さいアド
レスを文字色候補番号レジスタRcにセットする(ステ
ップS22−4)。セットの後にそのアドレスの被選択
フラグFselを“1”にセットする(ステップS22
−5)。次に、図9に示す文字認識範囲候補の記憶エリ
アのアドレスK(1)からK(nk)までを被選択フラ
グFselが“0”のものに限って文字認識成功回数S
Kiについてソートし、SKiが最大のものを求める
(ステップS22−6)。求めたSKiが最大となるア
ドレスが複数あるかどうかを判断する(ステップS22
−7)。1つであるときは、そのSKiが最大となるア
ドレスを文字認識範囲候補番号レジスタRkにセットし
(ステップS22−8)、複数あるときは、そのうちの
最も小さいアドレスを文字認識範囲候補番号レジスタR
kにセットする(ステップS22−9)。セットの後に
そのアドレスの被選択フラグFselを“1”にセット
する(ステップS22−10)。次に、範囲K(Rk)
における色C(Rc)の文字を文字認識装置21および
標準文字パターン辞書22によって文字認識する(ステ
ップS22−11)。そして、文字認識することに成功
したかどうかを判定し(ステップS22−12)、成功
しなかったときは、文字認識範囲候補について被選択フ
ラグFsel=0のものがまだ残っているかどうかを判
断する(ステップS22−13)。残っているときは、
ステップS22−6に戻る。文字認識が成功するまでス
テップS22−6〜S22−13を繰り返す。繰り返す
うちに、選択された文字認識範囲候補のアドレスについ
ては被選択フラグFsel=1となっていくから、同じ
文字認識範囲候補が二度選択されることはなく、文字認
識成功回数SKiの大きいものから順に選択されていく
ことになる。
【0072】以上の繰り返しによって撮影日付の文字認
識に成功したときはステップS22−18に進むが、そ
うでないときは次のようになる。ステップS22−13
の判断において文字認識範囲候補について被選択フラグ
Fsel=0のものがもう残っていないと判断したとき
は、文字認識範囲候補についてすべてのアドレスの被選
択フラグFselをオールクリアする(ステップS22
−14)。そして、今度は文字色候補について被選択フ
ラグFsel=0のものがまだ残っているかどうかを判
断する(ステップS22−15)。残っているときは、
ステップS22−1に戻る。これで、文字認識成功回数
SCiが次に大きい文字色候補において、文字認識成功
回数SKiについては改めて最大のものから始める状態
で、文字認識を行うことになる。文字認識が成功するま
でステップS22−1〜S22−15を繰り返す。この
繰り返しにおいては、ステップS22−6〜S22−1
3の繰り返しが行われ得る。ステップS22−1〜S2
2−15を繰り返すうちに、選択された文字色候補のア
ドレスについては被選択フラグFsel=1となってい
くから、同じ文字色候補が二度選択されることはなく、
文字認識成功回数SCiの大きいものから順に選択され
ていくことになる。
【0073】以上の繰り返しによって撮影日付の文字認
識に成功したときはステップS22−18に進むが、そ
うでないときはステップS22−15の判断がやがて否
定的となり、すべての文字認識範囲候補についてすべて
の文字色候補において撮影日付の文字認識に成功しなか
ったわけであり、文字認識範囲候補および文字色候補に
ついてすべてのアドレスの被選択フラグFselをオー
ルクリアし(ステップS22−16)、文字認識の成否
を表すレジスタRsucに失敗を意味する“0”をセッ
トする(ステップS22−17)。撮影日付の文字認識
が失敗した場合、撮影日付の推定を行う。最も最新に文
字認識に成功した撮影日付を、文字認識が失敗した写真
の撮影日付とみなす。連続して入力する写真はほぼその
撮影日付が同じと考えられるからである。そこで、撮影
日付の推定としては、撮影日付を格納するレジスタRd
(ステップS22−20参照)の値を以前の値のままと
し、変化させないでおく。
【0074】撮影日付の文字認識に成功したときは、文
字認識範囲候補および文字色候補についてすべてのアド
レスの被選択フラグFselをオールクリアし(ステッ
プS22−18)、認識した文字列を特定フォーマッ
ト、例えば「西暦年.月.日」の形式に変換する(ステ
ップS22−19)。次いで、特定フォーマットに変換
した日付を撮影日付を格納するレジスタRdに格納し
(ステップS22−20)、文字認識の成否を表すレジ
スタRsucに成功を意味する“1”をセットする(ス
テップS22−21)。次いで、i=Rkとしたときの
文字認識成功回数SKiつまりSKRkを1だけインクリ
メントするとともに、i=Rcとしたときの文字認識成
功回数SCiつまりSCRcを1だけインクリメントする
(ステップS22−22)。
【0075】以上で本実施の形態にかかわる画像ファイ
リングシステムの説明を一応終えることとする。
【0076】写真の画像データ中の文字除去の処理は、
撮影日付文字以外の文字、例えばタイトル、コメントそ
の他のフリーフォーマットの文字または文字列の除去に
も適用することができる。その場合、標準文字パターン
辞書22はすべての種類の文字を格納しているものと
し、文字認識装置21はそのすべての種類の文字を認識
できるものとする。
【0077】文字除去の処理において、文字除去処理中
の画像データまたは処理完了後の画像データを表示装置
16に表示するようにしてもよい。また、処理完了後の
画像データをプリンタ17で印刷するようにしてもよ
い。
【0078】写真の画像データ中の文字認識は文字除去
にとっては前提となるが、文字除去は必ずしも必要なく
て、図6のステップS6−4、図13のフローチャート
は省略してもよい。
【0079】文字除去の処理において、図13のフロー
チャートに従って図16〜図18で示したような手順で
文字部分を背景画素の色で置換する代わりに、いくつか
の背景画素の色から推定した色で置換するようにしても
よい。
【0080】また、無効日付訂正処理は必ずしも必要な
くて、図6のステップS6−5、図20のフローチャー
トは省略してもよい。
【0081】図1のイメージスキャナ19に代えて、デ
ジタルカメラ、デジタルビデオなどのデジタル画像デー
タを出力可能な機器を接続するように構成してもよい。
【0082】〔実施の形態2〕実施の形態2は画像ファ
イリングシステムに用いる記録媒体にかかわるものであ
る。図1において、画像処理装置20、文字認識装置2
1をハードウェア構成としたが、これらの機能をソフト
ウェアで実現してもよい。そのプログラムはROM12
に格納しておくことができるが、可搬の記録媒体に記録
しておいてもよい。そのような実施の形態2の画像ファ
イリングシステムの電気的構成を示すブロック図を図2
4に示す。画像処理装置20と文字認識装置21とがな
い代わりに、記録媒体読取装置24がバスライン23に
接続され、記録媒体読取装置24によって記録媒体25
のプログラムを読み込むようにしてある。記録媒体25
としては、CD−ROM、DVD−ROM、DVD−R
AMなどの光ディスク、フロッピーディスクなどの磁気
ディスク、MOなどの光磁気ディスクなどがあり、記録
媒体読取装置24はそれに合わせたものとする。
【0083】図25は記録媒体25に記録されているプ
ログラムの概要を示したものである。この記録媒体25
は、入力写真の画像をデジタル画像データに変換する手
順P1、画像データ中の撮影日付文字を所定の文字認識
範囲候補および文字色候補を用いて文字認識する手順P
2、文字認識成功回数の大きい順に文字認識範囲候補お
よび文字色候補を用いて文字認識する手順P3、文字認
識が成功するまでは文字認識範囲候補または文字色候補
を繰り替えて選択していく手順P4、文字認識が成功し
たときの文字認識範囲候補および文字色候補について文
字認識成功回数を累積していく手順P5、文字認識の失
敗時に直前に文字認識に成功した撮影日付を当該の撮影
日付に代替して撮影日付を推定する手順P6、文字認識
した撮影日付文字の領域の画素をその周囲に隣接する背
景画素の色データで置換することにより、画像データ中
から撮影日付文字のデータを除去する手順P7、無効日
付があるときに文字認識による撮影日付を最も正確な撮
影日付に訂正する手順P8、画像データの記録先(ディ
レクトリ名・ファイル名)を文字認識した撮影日付また
は代替した撮影日付または訂正した撮影日付に基づいて
特定化する手順P9、外部記憶装置14のその記録先に
画像データを撮影日付データとともに記録する手順P1
0を含んでいる。記録媒体25のプログラムは記録媒体
読取装置24を介してRAM13にインストールされ
る。
【0084】機能がバージョンアップされたプログラム
を記録した記録媒体や新規開発された機能のプログラム
を記録した記録媒体を画像ファイリングシステムにイン
ストールすることにより、それらの機能の利用ができる
という拡張性を発揮することも可能となる。
【0085】上記の各手順のうち、手順P3および手順
P5は省略してもよい。また、手順P6を省略してもよ
いし、手順P7を省略してもよいし、また、手順P8を
省略してもよい。
【0086】
【発明の効果】本発明にかかわる請求項1の画像ファイ
リングシステムまたは請求項7の記録媒体によれば、文
字認識して得られた撮影日付データに基づいてディレク
トリ名やファイル名などの記録先を自動的に特定し、そ
の記録先に画像データを格納するから、記録先をユーザ
ーが人為的に決める必要がなく、また記憶装置のディレ
クトリ構造やファイル構造について特別の知識を要求さ
れなくてすみ、ユーザーにとっての操作上のわずらわし
さが軽減され、操作性が非常に良好なものとなる。
【0087】本発明にかかわる請求項2の画像ファイリ
ングシステムまたは請求項8の記録媒体によれば、あら
かじめ分かっているいくつかの文字認識範囲候補および
文字色候補を決めておいて、そこから選択した範囲およ
び色で文字認識し、文字認識が成功するまでは範囲また
は色の候補について次のものを選択し、成功するまで順
次に切り換えていくので、写真面の全面をやみくもに文
字認識の対象範囲としたり、あらゆる色を文字認識の対
象とするよりも、文字認識の処理速度を確実に速くする
ことができる。また、文字でない部分を文字と誤認識す
る可能性を抑制する。
【0088】本発明にかかわる請求項3の画像ファイリ
ングシステムまたは請求項9の記録媒体によれば、各文
字認識範囲候補について文字認識成功回数を累積すると
ともに、各文字色候補についても文字認識成功回数を累
積することで学習するので、文字認識に際して文字認識
範囲候補および文字色候補を選択するときは文字認識成
功回数の大きい順で選択することにより、文字認識が成
功するまでの試行(トライ)の回数が少なくなり、文字
認識の処理速度を向上できる。
【0089】本発明にかかわる請求項4の画像ファイリ
ングシステムまたは請求項10の記録媒体によれば、撮
影日付が写し込まれていない写真の画像データでは撮影
日付文字の文字認識ができないが、最新に文字認識に成
功した撮影日付を文字認識が失敗した写真の撮影日付と
推定するので、撮影日付のない写真の画像データについ
てもユーザーが手動で撮影日付を入力する必要はなく、
自動的にその推定した撮影日付に基づいて特定された記
録先に画像データを保存することができる。
【0090】本発明にかかわる請求項5の画像ファイリ
ングシステムまたは請求項11の記録媒体によれば、文
字認識された画像データ中の撮影日付領域の各画素を撮
影日付領域の周囲の隣接画素の色データに置換すること
により画像データ中から撮影日付文字のデータを除去す
るので、そして撮影日付文字を除去するのに周囲の隣接
画素の色データに置換して不自然さのない状態で文字除
去あとを修復するので、表示装置やプリンタに出力した
画像の美観を向上させることができる。
【0091】本発明にかかわる請求項6の画像ファイリ
ングシステムまたは請求項12の記録媒体によれば、日
付変更線を越えて海外に旅行したときのようにカメラの
内蔵時計の日付が実際の日付と異なった場合や、内蔵時
計の日付設定そのものが誤っている場合には、写真に写
し込まれた撮影日付は無効日付となるが、これを適正な
日付に訂正し、その訂正した日付に基づいて画像データ
の記録先を特定するので日付誤りのない適切な画像デー
タの管理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかわる画像ファイリ
ングシステムの電気的構成を示すブロック図
【図2】写真面における撮影日付文字の位置と文字認識
範囲候補を示す図
【図3】文字認識範囲候補の記憶エリアの図
【図4】具体的な文字認識範囲候補の記憶エリアの図
【図5】文字色候補の記憶エリアの図
【図6】画像ファイリングシステムの動作の概要を説明
するフローチャート
【図7】撮影日付の文字認識・推定の動作を示すフロー
チャート
【図8】撮影日付の形式の例を示す図
【図9】学習機能の場合の文字認識範囲候補の記憶エリ
アの図
【図10】学習機能の場合の文字色候補の記憶エリアの
【図11】画像データと撮影日付文字の写し込み領域を
示す図
【図12】文字認識の処理の動作説明図
【図13】文字除去処理の動作を示すフローチャート
【図14】文字除去処理対象のカラー画像データの一例
を示す図
【図15】文字除去処理に用いるマスクデータの図
【図16】文字除去処理の具体例を示す図
【図17】文字除去処理の具体例を示す図(図16の続
き)
【図18】文字除去処理の具体例を示す図(図17の続
き)
【図19】無効日付訂正処理画面の図
【図20】無効日付訂正処理の動作を示すフローチャー
【図21】画像データの記録の動作を示すフローチャー
【図22】学習機能に基づいて文字認識成功回数によっ
て文字認識を行うときの動作を示すフローチャート
【図23】学習機能に基づいて文字認識成功回数によっ
て文字認識を行うときの動作を示すフローチャート(図
22の続き)
【図24】実施の形態2の場合の画像ファイリングシス
テムの電気的構成を示すブロック図
【図25】記録媒体に記録されているプログラムの概要
を示す図
【符号の説明】
11……CPU 12……ROM 13……RAM(VRAM) 14……外部記憶装置 15……入力装置 19……イメージスキャナ 20……画像処理装置 21……文字認識装置 22……標準文字パターン辞書 24……記録媒体読取装置 25……記録媒体 31……写真面 32……撮影日付文字 46……マスクデータ 50……無効日付訂正処理画面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された写真を画像データに変換する
    手段と、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付文
    字を文字認識する手段と、文字認識された撮影日付に基
    づいて記録先を特定する手段と、記憶装置の特定した記
    録先に画像データを格納する手段とを備えている画像フ
    ァイリングシステム。
  2. 【請求項2】 撮影日付文字の文字認識についての複数
    の文字認識範囲候補および複数の文字色候補を格納する
    手段を有し、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日
    付文字を文字認識手段によって文字認識する際に文字認
    識成功まで文字認識範囲候補および文字色候補を順次に
    選択してそれらの候補に従って文字認識するように構成
    してある請求項1に記載の画像ファイリングシステム。
  3. 【請求項3】 文字認識が成功したときの文字認識範囲
    候補および文字色候補について文字認識成功回数を累積
    する手段と、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日
    付文字を文字認識手段によって文字認識する際に文字認
    識成功回数の大きい文字認識範囲候補および文字色候補
    から順に選択する手段とを備えている請求項2に記載の
    画像ファイリングシステム。
  4. 【請求項4】 画像データ中で写真に写し込まれた撮影
    日付の文字認識に失敗したときに直前に成功した撮影日
    付を当該の撮影日付に代替する手段を備えている請求項
    1から請求項3までのいずれかに記載の画像ファイリン
    グシステム。
  5. 【請求項5】 文字認識された画像データ中の撮影日付
    領域の各画素を撮影日付領域の周囲の隣接画素の色デー
    タに置換することにより画像データ中から撮影日付文字
    のデータを除去する手段を備えている請求項1から請求
    項4までのいずれかに記載の画像ファイリングシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 撮影日付が無効日付であるときに文字認
    識による撮影日付を正しい日付に訂正する手段を備えて
    いる請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像
    ファイリングシステム。
  7. 【請求項7】 入力された写真を画像データに変換する
    手順と、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付文
    字を文字認識する手順と、文字認識された撮影日付に基
    づいて記録先を特定する手順と、記憶装置の特定した記
    録先に画像データを格納する手順とを実行させるための
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な画像
    ファイリングシステム用の記録媒体。
  8. 【請求項8】 撮影日付文字の文字認識についての複数
    の文字認識範囲候補および複数の文字色候補のデータ構
    造を有し、入力された写真を画像データに変換する手順
    と、選択された文字認識範囲候補および文字色候補にお
    いて画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付文字を
    文字認識する手順と、文字認識が成功するまでは文字認
    識範囲候補または文字色候補を繰り替えて選択していく
    手順と、文字認識された撮影日付に基づいて記録先を特
    定する手順と、記憶装置の特定した記録先に画像データ
    を格納する手順とを実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な画像ファイリングシス
    テム用の記録媒体。
  9. 【請求項9】 撮影日付文字の文字認識についての複数
    の文字認識範囲候補および複数の文字色候補のデータ構
    造を有し、入力された写真を画像データに変換する手順
    と、選択された文字認識範囲候補および文字色候補にお
    いて画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付文字を
    文字認識する手順と、文字認識が成功したときの文字認
    識範囲候補および文字色候補について文字認識成功回数
    を累積していく手順と、文字認識する際に文字認識が成
    功するまで文字認識成功回数の大きい文字認識範囲候補
    および文字色候補から順に選択していく手順と、文字認
    識された撮影日付に基づいて記録先を特定する手順と、
    記憶装置の特定した記録先に画像データを格納する手順
    とを実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な画像ファイリングシステム用の記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 入力された写真を画像データに変換す
    る手順と、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付
    文字を文字認識する手順と、撮影日付の文字認識に失敗
    したときに直前に成功した撮影日付を当該の撮影日付に
    代替する手順と、文字認識または代替された撮影日付に
    基づいて記録先を特定する手順と、記憶装置の特定した
    記録先に画像データを格納する手順とを含むプログラム
    を記録した請求項7から請求項9までのいずれかに記載
    のコンピュータ読み取り可能な画像ファイリングシステ
    ム用の記録媒体。
  11. 【請求項11】 入力された写真を画像データに変換す
    る手順と、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付
    文字を文字認識する手順と、文字認識された画像データ
    中の撮影日付領域の各画素を撮影日付領域の周囲の隣接
    画素の色データに置換することにより画像データ中から
    撮影日付文字のデータを除去する手順と、文字認識され
    た撮影日付に基づいて記録先を特定する手順と、記憶装
    置の特定した記録先に画像データを格納する手順とを実
    行させるためのプログラムを記録した請求項7から請求
    項10までのいずれかに記載のコンピュータ読み取り可
    能な画像ファイリングシステム用の記録媒体。
  12. 【請求項12】 入力された写真を画像データに変換す
    る手順と、画像データ中で写真に写し込まれた撮影日付
    文字を文字認識する手順と、撮影日付が無効日付である
    ときに文字認識による撮影日付を正しい日付に訂正する
    手順と、文字認識または訂正された撮影日付に基づいて
    記録先を特定する手順と、記憶装置の特定した記録先に
    画像データを格納する手順とを実行させるためのプログ
    ラムを記録した請求項7から請求項11までのいずれか
    に記載のコンピュータ読み取り可能な画像ファイリング
    システム用の記録媒体。
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