JP2006107289A - 画像ファイル管理装置、画像ファイル管理方法および画像ファイル管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 所望の画像ファイルを容易に探し出すことを課題とする。
【解決手段】 本発明おいては、撮影日時、ファイル更新日時、光源、フラッシュ、焦点距離、解像度、撮影経度、撮影緯度、撮影高度等の付属情報が画像ファイルの付属情報領域110から取得され、同付属情報に基づいて画像ファイルの検索が行われるため、ユーザーの意図に即したきめの細かい検索を行うことができる。また、画像に含まれる部分の特徴が所望の条件を満足する画像ファイルを検索することにより、指定した人物が写された画像ファイルを特定し、リストアップすることができる。従って、各画像ファイルを個別に展開して表示させて確認しなくても、人物毎のアルバムを作成することができる。
【選択図】 図11
【解決手段】 本発明おいては、撮影日時、ファイル更新日時、光源、フラッシュ、焦点距離、解像度、撮影経度、撮影緯度、撮影高度等の付属情報が画像ファイルの付属情報領域110から取得され、同付属情報に基づいて画像ファイルの検索が行われるため、ユーザーの意図に即したきめの細かい検索を行うことができる。また、画像に含まれる部分の特徴が所望の条件を満足する画像ファイルを検索することにより、指定した人物が写された画像ファイルを特定し、リストアップすることができる。従って、各画像ファイルを個別に展開して表示させて確認しなくても、人物毎のアルバムを作成することができる。
【選択図】 図11
Description
本発明は画像ファイル管理装置、画像ファイル管理方法および画像ファイル管理プログラムに関する。
従来、この種のデータ管理手法を適用したプリンタ装置として、ファイル拡張子に基づいて所望の形式の画像ファイルを検索するものが知られている(例えば、特許文献1の段落0043および0044、参照。)。
かかる構成によれば、任意のディレクトリ構造の内部に保管されたデータからデジタルカメラが採用する形式で生成された画像ファイルのみを抽出することが可能であった。
特開2003−25649号公報
かかる構成によれば、任意のディレクトリ構造の内部に保管されたデータからデジタルカメラが採用する形式で生成された画像ファイルのみを抽出することが可能であった。
近年、デジタルカメラの普及に伴って、個々のユーザーがパーソナルコンピュータ等に蓄積する画像ファイルの数量は膨大化し、この画像ファイルから所望のものを探し出すことは困難となっていた。上述したプリンタ装置において、ディレクトリ構造内にあるファイルが画像ファイルであるか否かを判別することはできるものの、多数存在する画像ファイルの個々を判別して所望の画像ファイルを探し出すことは難しいという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、所望の画像ファイルを容易に探し出すことが可能な画像ファイル管理装置、画像ファイル管理方法および画像ファイル管理プログラムの提供することを目的とする。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、所望の画像ファイルを容易に探し出すことが可能な画像ファイル管理装置、画像ファイル管理方法および画像ファイル管理プログラムの提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一つを達成するため、デジタルカメラで撮影することにより、所定形式の画像ファイルが生成されるとともに、同画像ファイルには同画像ファイルについての付属情報が添付される。画像ファイル管理装置においては、付属情報取得手段が上記画像ファイルに添付された同画像ファイルについての付属情報を取得する。一方、検索条件入力手段は上記付属情報について所望の検索条件を受け付ける。そして、ファイル検索手段は、上記付属情報取得手段が取得した上記付属情報が、上記検索条件入力手段にて受け付けた上記検索条件に合致する上記画像ファイルを検索する。このようにすることにより、所望の上記付属情報に該当する上記画像ファイルを検索することができる。従って、上記画像ファイルを展開することなく、大量の上記画像ファイルの整理を行うことができる。
上記画像ファイルは上記付属情報を添付することが出来れば良く、種々の形式を適用することができる。例えば、上記付属情報を上記画像ファイルの前後に付加されるヘッダやフッタ等に記述するようにしても良い。むろん、上記画像ファイルから上記ヘッダやフッタを除いたボディの形式も種々のものを適用することができ、圧縮/非圧縮のいずれの形式も適用することができる。
上記付属情報としては上記デジタルカメラが添付可能なものであれば良く、種々のものを適用することができる。例えば、請求項2にかかる発明のように、上記画像ファイルについての撮影を行った際の光源を示す情報について検索を行うようにしても良い。上記光源として、自然光や白熱灯や蛍光灯等を指定する上記検索条件を設定した場合に、各光源毎に、上記画像ファイルを検索し抽出することができる。例えば上記光源として自然光を上記検索条件に設定した場合には、屋外で撮影された上記画像ファイルのみを概ね抽出することができる。
上記付属情報の別の一例として、請求項3にかかる発明のように、上記画像ファイルについての撮影を行った際のフラッシュの状態を示す情報について検索を行うようにしても良い。例えば、フラッシュがONである上記画像ファイルのみを検索して抽出した場合には、暗い環境で撮影された上記画像ファイルのみを概ね抽出することができる。また、フラッシュの状態を示す情報の一例として、赤目軽減機能がOFFの状態で撮影された上記画像ファイルのみを抽出することもできる。このようにすれば、フォトレタッチソフト等によって赤目補正をすべき対象の上記画像ファイルを効率よく特定することができ便利である。
さらに、上記付属情報の別の一例として、請求項4にかかる発明のように、上記画像ファイルについての撮影を行った際の焦点距離を示す情報について検索を行うようにしても良い。このようにすることにより、上記デジタルカメラと被写体との距離の程度に応じて検索を行うことができる。従って、上記焦点距離を上記検索条件とすることにより、風景を撮影した上記画像ファイルや、接写により撮影された上記画像ファイルや、人物を撮影した上記画像ファイルを概ね分類することができる。
さらに、上記付属情報の別の一例として、請求項5にかかる発明のように、上記デジタルカメラにて上記画像ファイルを生成した際の解像度を示す情報について検索を行うようにしても良い。このようにすることにより、上記画像ファイルの解像度に応じて同画像ファイルの検索を行うことができるため、撮影を行った上記デジタルカメラの機種毎に上記画像ファイルを概ね検索することができる。また、複数の撮影モード毎に異なる解像度で撮影を行うことが可能な上記デジタルカメラにおいては、同撮影モード毎に上記画像ファイルを検索することができる。
また、上記付属情報の別の一例として、請求項6にかかる発明のように、上記付属情報は、上記デジタルカメラにて上記画像ファイルを再生した地点を示す情報について検索を行うようにしても良い。このようにすることにより、上記付属情報は、上記デジタルカメラにて上記画像ファイルを再生した地点毎に上記画像ファイルを検索することができる。例えば、撮影が行われた国や県毎に上記画像ファイルを検索することができる。例えば、上記デジタルカメラにGPS機能を備えさせ、同GPS機能による測地結果を上記画像ファイルに添付するようにしても良い。
さらに、請求項7にかかる発明においては、請求項2から請求項6に記載したような上記付属情報に基づいて複数の上記画像ファイルの並べ替えを行うことができる。従って、上記焦点距離が近い順に上記画像ファイルを並べ替えたり、上記解像度が大きい順に上記画像ファイルを並べ替えたりすることができる。
また、上記付属情報の利用するものの他に、上記画像ファイルを検索するために好適な手法として請求項8にかかる発明は、画像パターン入力手段が所望の画像パターンの入力を受け付け、パターン検索手段が受け付けられた上記画像パターンが含まれる上記画像ファイルを検索する。すなわち、上記画像ファイルに含まれるパターンが、ユーザーが指定した所望の画像パターンと合致するかどうかを判定し、判定するものを検索することができる。例えば、上記画像パターンとして人物の顔を示すパターンを指定することにより、特定の人物が被写体として撮影された上記画像ファイルを検索することができる。なお、上述した画像ファイル管理装置は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。また、上述した画像処理や印刷制御の手法は、方法としても適用可能であり、請求項9,請求項10にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
本発明を実施しようとする際に、画像ファイル管理装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そこで、そのプログラムとしても本発明を実施可能であり、請求項11,請求項12にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2〜請求項7に記載された構成を請求項9の方法や請求項11のプログラムに対応させることも可能である。また、いかなる記憶媒体もプログラムを提供するために使用可能である。例えば、磁気記録媒体や光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現される場合においても本発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階についても同等である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)画像ファイル管理装置およびデジタルカメラの構成:
(2)画像ファイルの構造:
(3)画像ファイル検索処理:
(4)画像ファイルの検索例:
(5)他の実施形態:
(6)まとめ:
(1)画像ファイル管理装置およびデジタルカメラの構成:
(2)画像ファイルの構造:
(3)画像ファイル検索処理:
(4)画像ファイルの検索例:
(5)他の実施形態:
(6)まとめ:
(1)画像ファイル管理装置およびデジタルカメラの構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像ファイル管理装置の概略構成を示している。本実施形態ではコンピュータ10の機能の一部によって画像ファイル管理装置が実現される。また、コンピュータ10には外部機器としてプリンタ19が接続されている。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス10aを介してコンピュータ10全体の制御を行う。同システムバス10aには、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14やUSBI/F15,図示しないCRTI/Fや入力機器I/F等が接続されている。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像ファイル管理装置の概略構成を示している。本実施形態ではコンピュータ10の機能の一部によって画像ファイル管理装置が実現される。また、コンピュータ10には外部機器としてプリンタ19が接続されている。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス10aを介してコンピュータ10全体の制御を行う。同システムバス10aには、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14やUSBI/F15,図示しないCRTI/Fや入力機器I/F等が接続されている。
ハードディスクドライブ14には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(OS)、画像ファイル検索を行うための画像ファイル管理ユーティリティ20や画像印刷を行うための印刷ユーティリティ30やプリンタドライバ(PRTDRV)31等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送される。CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながらOSの制御下で種々のプログラムを実行する。なお、画像ファイル管理ユーティリティ20は複数のモジュール20a〜20dで構成されているが、各モジュール20a〜20dの詳細な機能については後述する。
入力機器I/Fには、キーボード16aやマウス16bが操作用入力機器として接続される。また、CRTI/Fには、表示用のディスプレイ17aが接続されている。従って、コンピュータ10では、キーボード16aやマウス16bによる操作内容を受け付け、また、ディスプレイ17aに各種情報を表示することが可能である。さらに、USBI/F15には、プリンタ19が接続されており、コンピュータ10が出力するデータに基づいて画像を印刷することが可能である。むろん、プリンタ19との接続I/FはUSBI/Fに限られる必要もなく、パラレルI/F,シリアルI/F,SCSI接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。プリンタ19ではコンピュータ10にて生成された印刷データに基づいて画像を構成する各画素について記録材を記録することによって画像を印刷する。さらに、USBI/F15には、デジタルカメラDCが接続されている。
図2は、デジタルカメラDCの概略構成を示している。デジタルカメラDCは、光学部50とGPS部58と、CPU59bを核とする制御部59とから構成されている。デジタルカメラDCとしては、所定形式の画像ファイルをコンピュータ10に転送することができれば良く、静止画の撮影に特化したデジタルスチルカメラであっても良いし、動画の撮影に特化したデジタルビデオカメラであっても良い。また、デジタルカメラ機能を兼ね備える携帯電話やノートパソコンやPDA等の一部であっても良い。
光学部50は、光学レンズ系51と、オートフォーカス機構52と、測距部53と、オートフォーカスコントローラ54とを備え、オートフォーカスコントローラ54がコントローラ55からの制御信号に基づいて測距部53にて被写体までの距離を測定しつつオートフォーカス機構52にて光学レンズ系51を駆動してピントを合わせる。光学レンズ系51にて被写体像を結像するのは撮像素子としてのCCD56の撮像面であり、本CCD56は1600×1200画素を有する単板で構成されている。単板で構成しているため、2×2画素について、グリーン(G)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)のカラーフィルタを順次形成してある。なお、シャッターについては電子シャッターとともにメカニカルシャッターを備えているが、メカニカルシャッターについては図示を省略している。
この他、光学部50にはストロボ57も備えられており、コントローラ55からの駆動信号に応じて所定光量および所定回数の発光を行う。これにより、赤目防止といった撮影を実現している。なお、CCD56が出力するアナログ量の電気信号を増幅しつつ、増幅後のアナログ電気信号をディジタル値に変換して出力する。むろん、以上の光学部50については、デジタルカメラDCとしての一般的な構成の一例に過ぎず、各種の変更が可能であることはいうまでもない。例えば、光学レンズ系51にはズームレンズを備えることもできるし、あるいは固定焦点としてオートフォーカスの機能を備えない廉価なものであっても良い。
GPS部58は、複数の人工衛星から発信される電波を感知するGPSセンサと、同GPSセンサにて感知した電波によってデジタルカメラDCが位置する経度と緯度と高度を算出する測地モジュールとを備えている。そして、測地モジュールによって算出された経度と緯度と高度を示す情報が制御部59に出力される。制御部59はバス59aを備えており、当該バス59aにCPU59bとROM59cとRAM59d等が接続されている。CPU59bはROM59cに書き込まれたファームウェアを実行して光学部50の制御や画像処理の演算等を実行するものであり、その際にRAM59dは画像ファイルを保存する画像エリア59d1として機能したり演算処理のためのワークエリア59d2として機能したりする。CPU59bが光学部50を制御する際には、コントローラ55に対して制御信号を出力し、同コントローラ55が各構成回路などに対する適宜制御信号を生成して出力する。
制御部59はマンマシンインターフェイスとしての機能も有しており、操作ボタンなどを配置した操作パネル59gと、撮影画像や操作指示などを表示するLCDパネル59hを備えており、CPU59bは操作パネル59gの操作を監視し、適宜、操作を受けつつ対応する制御を実行する。また、LCDパネル59hへの表示はRAM59dに割り当てられたビデオRAMエリア59d3に対してCPU59bが所定のデータを書き込むことにより、LCDパネル59hに備えられたディスプレイコントローラが適宜同データを読み込んで表示を行う。そして、撮影され、所定の画像処理を経て生成される画像ファイル100はI/O59eを介して外部メモリであるフラッシュメモリカード59fに書き込まれ、また、必要に応じて同フラッシュメモリカード59fから読み出される。
光学部50で撮像された画像はCCD56からアナログ電気信号として出力された後、増幅しA/D変換を行うことによりディジタルデータとされ、さらにバス59aを介してRAM59dの画像エリア59d1に記録される。そして、CPU59bがホワイトバランス等の画像処理を実行し、圧縮することによりJPEG画像データに変換され、さらに所定のヘッダを添付することによりExif(Exifは社団法人電子情報技術産業協会の登録商標)形式の画像ファイル100として上述したフラッシュメモリカード59fに書き込まれることになる。なお、ここでいうExif形式の画像ファイルは、Exif2.2規格に準拠して生成されている。
フラッシュメモリカード59fから読み出された画像ファイル100はUSBI/F59iを介してコンピュータ10に入力される。コンピュータ10は、USBI/F15を介して入力された画像ファイル100をハードディスクドライブ14に蓄積する。ハードディスクドライブ14に蓄積された画像ファイル100は、例えばデジタルカメラDCからコンピュータ10に転送を行った日時毎に作成されたOS上のディレクトリ構造に整理して格納される。なお、フラッシュメモリカード59fはデジタルカメラDCから着脱することが可能であり、フラッシュメモリカード59fに書き込まれた画像ファイルを持ち運ぶことができる。従って、フラッシュメモリカード59fをコンピュータ10に装着させ、コンピュータ10にフラッシュメモリカード59fに記憶された画像ファイル100を読み出させるようにしても良い。
(2)画像ファイルの構造:
図3は、フラッシュメモリカード59fに書き込まれたExif形式の画像ファイルの構成を模式的に示している。同図において、Exifフォーマットの概略的な内部構造を示す説明図である。このExifフォーマットにおいてはJPEG形式の画像データを格納するJPEG画像データ領域180と、当該JPEG画像データに関する各種付属情報を格納する付属情報領域110とを備えている。付属情報領域110には、少なくとも撮影日時が格納された日時情報領域120と、撮影時の焦点距離が格納された焦点距離情報領域130と、撮影時におけるストロボ57の駆動状態を示すフラッシュ情報が格納されたフラッシュ情報領域140と、撮影時の光源についての情報が格納された光源情報領域150と、当該JPEG画像データの水平/垂直方向の解像度を示す情報が格納された解像度情報領域160と、撮影時にGPS部58にて取得した撮影経度、撮影緯度、撮影高度とからなる地点情報が格納された地点情報領域170とが設けられている。また、付属情報領域110には、図示しないがJPEG画像に対応するサムネイル画像ファイルもTIFF形式にて格納されている。
図3は、フラッシュメモリカード59fに書き込まれたExif形式の画像ファイルの構成を模式的に示している。同図において、Exifフォーマットの概略的な内部構造を示す説明図である。このExifフォーマットにおいてはJPEG形式の画像データを格納するJPEG画像データ領域180と、当該JPEG画像データに関する各種付属情報を格納する付属情報領域110とを備えている。付属情報領域110には、少なくとも撮影日時が格納された日時情報領域120と、撮影時の焦点距離が格納された焦点距離情報領域130と、撮影時におけるストロボ57の駆動状態を示すフラッシュ情報が格納されたフラッシュ情報領域140と、撮影時の光源についての情報が格納された光源情報領域150と、当該JPEG画像データの水平/垂直方向の解像度を示す情報が格納された解像度情報領域160と、撮影時にGPS部58にて取得した撮影経度、撮影緯度、撮影高度とからなる地点情報が格納された地点情報領域170とが設けられている。また、付属情報領域110には、図示しないがJPEG画像に対応するサムネイル画像ファイルもTIFF形式にて格納されている。
日時情報領域120と焦点距離情報領域130とフラッシュ情報領域140と光源情報領域150と解像度情報領域160と地点情報領域170にはそれぞれExif2.2規格に準拠した各領域固有のタグが添付されているため、画像ファイルを扱う機器は同タグを読み取ることにより、いかなる情報が各領域内に格納されているか認識することが可能となっている。なお、コンピュータ10に入力されても、フラッシュメモリカード59fに書き込まれた画像ファイル構造は維持されるため、ハードディスクドライブ14に蓄積された後の画像ファイル100もそれぞれ同様の構造を持つこととなる。
日時情報領域120には、当該画像ファイル100の撮影を行った日時を示すデータと、当該画像ファイル100を更新した日時を示すデータとが格納される。デジタルカメラDCは図示しないタイマを備えており、同タイマによって計測された撮影日時や、所定の編集を行って画像ファイルを更新させた日時が日時情報領域120に格納されている。なお、画像ファイル100の更新はデジタルカメラDCが行う場合もあり、コンピュータ10にて行われる場合もある。いずれの機器にて画像ファイルの更新が行われた場合も、日時情報領域120が更新される。日時を示すデータとしては、例えば2004/09/25/13:12というような数値データが格納される。焦点距離情報領域130には、デジタルカメラDCにて撮影を行った際のレンズとCCD56の撮像面との距離を35mm幅のフィルムに結像した場合の距離に換算した数値が格納されている。例えば、25mmというような焦点距離を示すデータが数値として格納される。
フラッシュ情報領域140には撮影時におけるストロボ57の駆動状態を示すフラッシュ情報が格納される。撮影時において、ユーザーによって設定されたストロボ57の駆動状態を示す情報がコードとして格納されている。フラッシュ情報領域140には数ビットのデータ領域が割り当てられている。そして、先頭ビットには、フラッシュがONである場合に”1”が記述され、OFFである場合に”0”が記述される。さらに、6番目のビットには、赤目軽減機能がONである場合に”1”が記述され、OFFである場合には”0”が記述される。このような記述ルールは、Exif2.2規格に準拠するところであり、同規格に則って各ビット毎の数値を記述しておくことにより、ストロボ57の駆動状態を示す情報を数値列のコードとして表現することができる。
光源情報領域150には撮影時の光源についての情報が格納される。光源情報領域150には8ビットのデータ領域が割り当てられており、0〜255の光源種に対応する数値を記述することが可能となっている。0〜255の数値と各光源種との対応関係もExif2.2規格に規定されており、同規格に即して撮影時の光源に対応する数値を特定し、その数値を同データ領域に記述する。例えば、数値”0”は未知の光源を意味し、数値”1”は自然光下を意味し、数値”2”は蛍光灯下を意味し、数値”3”は白熱灯下を意味する。その他に、撮影時の天候や光源の色温度等に対応する数値が記述されても良い。なお、デジタルカメラDCはJPEGデータを作成する前に撮影時の光源に応じてホワイトバランスの補正を行う必要があるため、光源についての情報は予めユーザーによって設定されているか、デジタルカメラDCによって自動的に取得されている。
解像度情報領域160には、当該JPEGデータを生成したときの画素数であり、同JPEGデータを展開したときに再生される垂直方向および水平方向の画素数が格納されている。例えば、”水平1600×垂直1200[画素]”といった数値が記述されている。なお、デジタルカメラDCが複数の画像品質モードを有しており、複数の解像度で撮影を行うことができる場合には、ユーザーに指定された解像度を示す数値が解像度情報領域160に格納される。この場合、CCD56から取得された信号から画像ファイルを生成する際に画素数の調整が行われるため、必ずしもCCD56が有する画素数と解像度情報領域160に格納される解像度とは一致しない。
地点情報領域170には、撮影時にGPS部58にて取得した撮影経度、撮影緯度、撮影高度とがそれぞれ数値として記述されている。具体的には、東経/西経を識別するためのデータが記述される領域と、北緯/南緯を識別するためのデータが記述される領域と、海面を基準として高度の正/負を識別するためのデータが記述される領域と、これらの具体的な数値が記述される領域が設けられている。
(3)画像ファイル検索処理:
図4は、コンピュータ10にて画像ファイル管理を行う際にディスプレイ17aに表示されるメインUIを示している。画像ファイル管理ユーティリティ20を起動すると、図4に示すメインUI画面を表示させる。メインUIにおいては、左側にフォルダ指定ボックスTが表示されており、OS上にて形成されたディレクトリ構造が表示されている。そして、フォルダ指定ボックスTにおいて任意のフォルダを選択することにより、選択されたフォルダに属するファイルの一覧が右側のプレビューボックスPに表示される。このとき、デジタルカメラDCに装着されたフラッシュメモリカード59fのフォルダも選択することが可能であり、デジタルカメラDC内に格納された画像ファイル100も一覧表示させることができる。
図4は、コンピュータ10にて画像ファイル管理を行う際にディスプレイ17aに表示されるメインUIを示している。画像ファイル管理ユーティリティ20を起動すると、図4に示すメインUI画面を表示させる。メインUIにおいては、左側にフォルダ指定ボックスTが表示されており、OS上にて形成されたディレクトリ構造が表示されている。そして、フォルダ指定ボックスTにおいて任意のフォルダを選択することにより、選択されたフォルダに属するファイルの一覧が右側のプレビューボックスPに表示される。このとき、デジタルカメラDCに装着されたフラッシュメモリカード59fのフォルダも選択することが可能であり、デジタルカメラDC内に格納された画像ファイル100も一覧表示させることができる。
プレビューボックスPには指定されたフォルダに属する画像ファイル100のサムネイル画像が表示される。フォルダが指定されると、当該フォルダに属するファイルの拡張子やデータ構造を調査することにより、同フォルダに属するファイルのうちExif形式の画像ファイル100のみを抽出する。そして、抽出された画像ファイル100に基づいてサムネイル画像を生成する。サムネイル画像は画像ファイル100の解像度をプレビューボックスPに一覧表示させるために好適な程度に調整した画像である。プレビューボックスPに一覧表示された複数の画像ファイル100のサムネイル画像はユーザーの指定に従って並べ替えることが可能である。図4に示すメインUI画面には並べ替えを指定するためのボタンが設けられている。
図5は、ユーザーが並べ替えを指定するための並べ替え指定用UIを示している。ユーザーが並べ替えを指定するボタンをクリックすることにより、並べ替え指定用UIが表示される。並べ替え指定用UIには、撮影日時について降順/昇順、ファイル更新日時について降順/昇順、ファイル名について降順/昇順、焦点距離について降順/昇順、解像度について降順/昇順、撮影緯度についての降順/昇順、撮影経度について降順/昇順、撮影高度についての降順/昇順を指定することが可能なボタンが表示され、これらのいずれかをクリックにより並べ替え方法の指定することが可能となっている。並べ替え方法についての指定が行われると、画像ファイル管理ユーティリティ20の付属情報取得部20aが各画像ファイルのヘッダとして添付された付属情報領域110にアクセスし、各画像ファイルについての降順/昇順が指定された撮影日時、ファイル更新日時、焦点距離、解像度、撮影緯度、撮影経度、撮影高度を取得する。
例えば、撮影高度の降順が指定された場合には、付属情報取得部20aが画像ファイルの地点情報領域170にアクセスし、同地点情報領域170に記述された高度の情報を取得する。そして、画像ファイル管理ユーティリティ20の付属情報比較部20bが各画像ファイルから取得された高度を比較し、各画像ファイルに高度の高いものから順位を付け、その順位に従ってプレビューボックスPに表示されたサムネイル画像を並べ替える。このようにすることにより、撮影された地点の高度順に画像ファイルを表示させることができ、例えば登山の際に撮影した画像ファイルを整理したりする場合に便利である。また、撮影された地点の緯度順や経度順に画像ファイルを表示させることにより、例えば複数の地点を巡る旅行にて撮影した画像ファイルを整理したりする場合に便利である。同様に、撮影日時やファイル更新日時や解像度や撮影緯度や撮影経度に基づいて並べ替えを行うことにより、よりユーザーが管理しやすい順序で画像ファイル100の表示を並べ替えることができる。
図6は、コンピュータ10にて実現される画像ファイル検索処理の流れを示している。図7は、画像ファイル検索の条件指定を行う検索条件指定用UIを示している。図4に示すメインUI画面には、ファイル検索と表示されたボタンが設けられており、このボタンをクリックすることにより図6に流れを示す画像ファイル検索処理が実行される。ファイル検索と表示されたボタンのクリックが検出されると、ステップS100にて検索条件指定用UIをディスプレイ17aに表示させ、同検索条件指定用UIに設けられた各入力項目に対するユーザーの入力を受け付ける。
図7において、検索条件指定用UIには検索範囲となるフォルダを指定するためのテキストボックスD1とエクスプローラ画面E1、および、撮影日時とファイル更新日時と光源とフラッシュと焦点距離と解像度と撮影経度と撮影緯度と撮影高度と顔とからなる検索項目のいずれか一つを選択するためのラジオボタンB1〜B10が設けられており、各検索項目のラジオボタンB1〜B10をチェックすることにより、当該ラジオボタンの右側に設けられたテキストボックスA1〜A9に対する入力が有効となる。なお、検索項目の顔に対応するテキストボックスは用意されていない。
ステップS110にて検索実行の指示が受け付けられるまでは、ユーザーからの検索条件の入力を継続する。なお、検索実行の指示は検索条件指定用UIに設けられた検索実行のボタンをクリックすることにより行われる。一方、ステップS110にて検索実行の指示が受け付けられると、ステップS120にてテキストボックスD1に記述されたフォルダのパスまたはエクスプローラ画面E1にて指定されたフォルダを認識し、検索範囲として指定されたフォルダを特定する。そして、指定されたフォルダまたは同フォルダの下位層のフォルダに属する画像ファイル100であってExif形式の画像データをリストアップする。
なお、ここでリストアップされた画像ファイルの集合を未検索リストというものとする。未検索リストが作成されると、ステップS130にて検索項目の指定を認識する。すなわち、ラジオボタンB1〜B10のどれがチェックされているかどうかを認識する。そして、ステップS130にてラジオボタンB10に対するチェックが検出され、顔検索が指定されていると認識された場合には、ステップS200にて顔検索処理を実行させる。一方、顔検索が指定されていない場合にはステップS300にて付属情報検索処理を実行させる。そして、顔検索処理または付属情報検索処理が終了すると、画像ファイル検索処理が終了する。
図8は、顔検索処理の流れを示している。また、図9は顔検索条件を指定するための顔検索用UIを示している。ステップS210においては、図9に示す顔検索用UIが表示される。顔検索用UIには検索したい人物の顔が撮影された画像ファイル100を指定するためのテキストボックスF1およびエクスプローラ画面G1とが設けられている。そして、ステップS220にていずれかの画像ファイル100が指定されると当該画像ファイル100が展開され、ステップS230ディスプレイ17aに顔指定用UIが表示される。
図10は、顔指定用UIを示している。顔指定用UIには選択した画像ファイル100の画像Hが表示されている。ここでは、3人の人物が被写体として撮影された画像ファイル100が指定されたものとする。画像Hの領域内においてユーザーはマウスをドラッグすることにより範囲指定を行うことができ、検索を行いたい人物の顔以外の顔が含まれないような領域を指定することが可能となっている。ステップS240では、上記範囲指定が行われたことを確認し、パターン化部20cが同範囲内に含まれる顔のパターン化を行い、パターン化により生成された当該顔の特徴を表すパラメータ群を顔パターンとして記憶する。具体的には、指定範囲内において肌色系の色を有する画素領域を所定の許容範囲をもって抽出し、この画素領域における色変動の起伏を検出することにより、顔や、目、鼻、口、耳、凹凸等といった各パーツの輪郭を検出する。そして、各輪郭に近似する図形等を算出し、その図形の形状、角度、相対位置等を示すパラメータ群を顔パターンとして記憶する。
図9に示す顔検索用UIには顔検索実行と表示されたボタンが設けられており、ステップS250ではこのボタンがクリックされたことを確認する。そして、同ボタンがクリックされない場合には、満足する画像ファイル100の指定や範囲指定ができなかったとしてステップS210以降を再び実行する。一方、顔検索実行と表示されたボタンがクリックされた場合には、ステップS260にて未検索リストに属する画像ファイル100のいずれか一つを選択し、パターン化部20cが同選択した画像ファイル100に含まれる人物の顔をパターン化する。ここにおけるパターン化は上述したものと同様であるが、画像全体が対象となるため、同画像に複数の人物の顔が含まれる場合もある。その場合は、人物毎に上記パターン化を実行する。そして、パターン比較部20dがステップS240のパターン化によって生成されたパラメータ群と、ステップS260のパターン化によって生成された一組または複数組のパラメータ群とを比較する。
そして、ステップS260のパターン化によって生成されたいずれかの人の顔の特徴を示すパラメータ群と、ステップS240のパターン化によって生成されたパラメータ群とが所定の許容範囲において類似するとステップS270にて判断されると、ステップS275にて当該画像ファイル100を検索結果リストに追加する。検索結果リストは検索条件に合致する画像ファイル100の集合であり、図4に示すメインUIの検索結果ボックスCにファイル名がリストアップされる。これにより、ユーザーが所望する人物が含まれる画像ファイル100のリストを表示させることができる。なお、検索結果ボックスCにリストアップされた画像ファイル100は印刷ユーティリティ30によって印刷対象に指定したり、新規のフォルダに移動したりすることができる。
ステップS280では、ステップS260にてパターン化を行った画像ファイル100を未検索リストから削除する。すなわち、すでに検索が完了している画像ファイル100については、今後検索を行うリストから除外する。一方、ステップS270にてステップS260のパターン化によって生成されたいずれかの人の顔の特徴を示すパラメータ群と、ステップS240のパターン化によって生成されたパラメータ群とが所定の許容範囲において類似しないと判断されると、ステップS280にて当該画像ファイル100を未検索リストから削除する。すなわち、すでに検索が完了している画像ファイル100であって検索条件に合致しない画像ファイル100については、検索結果リストに追加することなく、今後検索を行うリストから除外する。
ステップS290においては、未検索リストに画像ファイル100が残存しているかどうかが判断され、残存している場合には、同残存する画像ファイル100を対象にステップS260〜S280を繰り返し実行する。一方、未検索リストに画像ファイル100が残存していない場合には、顔検索処理を終了させる。このように、画像に含まれる部分の特徴が所望の条件を満足する画像ファイル100を検索することにより、指定した人物が写された画像ファイル100を特定し、リストアップすることができる。
従って、各画像ファイル100を個別に展開して表示させて内容を確認しなくても、人物毎のアルバムを作成することができる。上述した例では人物の顔の特徴に基づいて検索を行ものを示したが、同様の手法によって人物以外の被写体について検索を行っても良い。すなわち、検索対象の被写体をパターン化することができれば良く、例えば山や川等の風景をパターン化して検索を行うようにしても良い。また、ステップS240おけるパターン化により生成した顔の特徴を表すパラメータ群を人物の名前等と関連づけて記憶しておき、以降の検索条件指定において選択するようにしても良い。なお、ステップS240にて範囲指定を受け付けることにより間接的に検索対象の画像パターンの入力を受け付けているといえるため、顔指定用UIは本発明にいう画像パターン入力手段に相当する。また、ステップS270にて顔のパターンを示すパラメータ群の比較を行うCPU11とRAM13とが本発明のパターン検索手段に相当する。
図11は、付属情報検索処理の流れを示している。ステップS310においてはチェックされたラジオボタンB1〜B9に隣接するテキストボックスA1〜A9に入力された検索条件を受け付ける。なお、テキストボックスA1〜A9のうち検索項目の撮影日時とファイル更新日時と解像度と焦点距離と撮影経度と撮影緯度と撮影高度に対応するラジオボタンB1,B2,B5〜B9に隣接するテキストボックスA1,A2,A5〜A9にはそれぞれ上限値と下限値を検索条件として入力することが可能となっている。なお、解像度に対応するテキストボックスA6には水平方向および垂直方向についてそれぞれ検索条件を入力することが可能となっている。
一方、検索項目の光源とフラッシュに対応するテキストボックスA3,A4はそれぞれプルダウンによって記述内容を選択することが可能となっている。検索項目の光源に対応するテキストボックスA3には自然光と白熱灯と蛍光灯のいずれかを選択することが可能となっており、検索項目のフラッシュに対応するテキストボックスA4にはフラッシュのON/OFFおよび赤目軽減機能のON/OFFのそれぞれを選択するとが可能となっている。ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100のヘッダとして添付された付属情報領域110の対応する領域120〜170に記述された付属情報を取得し、付属情報比較部20bがテキストボックスA1〜A9に入力された検索条件と比較する。なお、ステップS320を実行させるCPU11とRAM13とが本発明の付属情報取得手段とファイル検索手段とに相当する。また、検索条件の指定を受け付けている検索条件指定用UIおよび同検索条件指定用UIの入力を監視するCPU11とRAM13とが本発明の検索条件入力手段に相当する。
そして、ステップS330にて当該画像ファイル100の付属情報が検索条件に合致する場合には、ステップS340にて当該画像ファイル100を検索結果リストに追加する。検索結果リストは検索条件に合致する画像ファイル100の集合であり、図4に示すメインUIの検索結果ボックスCにファイル名がリストアップされる。これにより、ユーザーが所望の人物が含まれる画像ファイル100のリストを表示させることができる。
ステップS350では、ステップS320にて付属情報を取得を行った画像ファイル100を未検索リストから削除する。すなわち、すでに検索が完了している画像ファイル100については、今後検索を行うリストから除外する。一方、ステップS330にて当該画像ファイル100の付属情報が検索条件に合致しない場合には、ステップS350にて当該画像ファイル100を未検索リストから削除する。すなわち、すでに検索が完了している画像ファイル100であって検索条件に合致しない画像ファイル100については、検索結果リストに追加することなく、今後検索を行うリストから除外する。
ステップS360においては、未検索リストに画像ファイル100が残存しているかどうかが判断され、残存している場合には、同残存する画像ファイル100を対象にステップS320〜S350を繰り返し実行する。一方、未検索リストに画像ファイル100が残存していない場合には、付属情報検索処理を終了させる。このように、画像ファイル100のヘッダとして添付された付属情報領域110の対応する領域120〜170に記述された付属情報に基づいて検索を行うことにより、様々な要望を満足する画像ファイル100を探し出すことができる。以下、各検索項目について検索を行った場合の検索例を説明する。
(4)画像ファイルの検索例:
例えば、検索項目の撮影日時に対応するラジオボタンB1をチェックし、隣接するテキストボックスA1に”2003/01/01〜2004/09/30”と入力して検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110の日時情報領域120から撮影日時を示すデータを取得する。そして、日時情報領域120から取得された撮影日時を示すデータが”2003/01/01〜2004/09/30”を満足するかどうかを判定する。この処理を未検索リストの全画像ファイル100について繰り返すことにより検索結果ボックスCに2003/01/01から2004/09/30の間に撮影された画像ファイル100のみを一覧表示させることができる。これにより、撮影時期毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。なお、検索項目の更新日時に対応するラジオボタンB2をチェックした場合にも同様の処理により、同様の効果を得ることができる。
例えば、検索項目の撮影日時に対応するラジオボタンB1をチェックし、隣接するテキストボックスA1に”2003/01/01〜2004/09/30”と入力して検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110の日時情報領域120から撮影日時を示すデータを取得する。そして、日時情報領域120から取得された撮影日時を示すデータが”2003/01/01〜2004/09/30”を満足するかどうかを判定する。この処理を未検索リストの全画像ファイル100について繰り返すことにより検索結果ボックスCに2003/01/01から2004/09/30の間に撮影された画像ファイル100のみを一覧表示させることができる。これにより、撮影時期毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。なお、検索項目の更新日時に対応するラジオボタンB2をチェックした場合にも同様の処理により、同様の効果を得ることができる。
例えば、検索項目の光源に対応するラジオボタンB3をチェックし、隣接するテキストボックスA3に”自然光”を選択し検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110の光源情報領域150から光源種を示すデータを取得する。そして、光源情報領域150から取得された光源種を示すデータが自然光に対応するものであるかどうかを判定する。すなわち、光源情報領域150に記述された数値が自然光下を示すコード”1”であるかどうかが判定される。これにより、光源毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。例えば、”自然光”を選択し検索実行することにより、屋外で撮影された画像ファイル100のみを概ね探し出すことができる。
また例えば、検索項目のフラッシュに対応するラジオボタンB4をチェックし、隣接するテキストボックスA4に”フラッシュOFF”かつ”赤目軽減機能OFF”を選択し検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110のフラッシュ情報領域140からストロボ57の駆動状態を示すデータを取得する。そして、フラッシュ情報領域140から取得されたストロボ57の駆動状態を示すデータが自然光に対応するものであるかどうかを判定する。すなわち、フラッシュ情報領域140に記述されたデータの先頭ビットおよび6番目のビットがともに”0”であるかどうかが判断される。これにより、ストロボ57の駆動状態毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。例えば、”フラッシュOFF”かつ”赤目軽減機能OFF”を選択し検索実行することにより、フラッシュが必要とされない明るい環境にて撮影が行われた画像ファイル100のみを概ね探し出すことができる。
例えば、検索項目の焦点距離に対応するラジオボタンB5をチェックし、隣接するテキストボックスA5に”30〜32mm”と入力して検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110の焦点距離情報領域130から焦点距離を示すデータを取得する。そして、焦点距離情報領域130から取得された焦点距離を示すデータが”30〜32mm”を満足するかどうかを判定する。この処理を未検索リストの全画像ファイル100について繰り返すことにより検索結果ボックスCに30〜32mmの焦点距離で撮影された画像ファイル100のみを一覧表示させることができる。これにより、焦点距離毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。従って、画角の広さに応じて画像ファイル100を整理することができる。例えば、接写により撮影された画像ファイル100のみを概ね探し出すことも可能である。
例えば、検索項目の解像度に対応するラジオボタンB6をチェックし、隣接するテキストボックスA6に水平”1000〜1600(画素)”と入力して検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110の解像度情報領域160から水平解像度を示すデータを取得する。そして、解像度情報領域160から取得された水平解像度を示すデータが”1000〜1600(画素)”を満足するかどうかを判定する。この処理を未検索リストの全画像ファイル100について繰り返すことにより検索結果ボックスCに1000〜1600画素の水平解像度で生成された画像ファイル100のみを一覧表示させることができる。これにより、画像サイズ毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。生成可能な画像ファイル100の解像度は撮影したデジタルカメラに依存する場合が多いため、解像度を検索項目とすることにより、撮影したデジタルカメラ毎に画像ファイル100を概ね分類することも可能である。なお、水平および垂直方向の解像度について個別に検索を行うものに限られず、例えばXGAやSXGAといった画像サイズを指定可能とし、双方の条件が同時に設定されるようにしても良い。
また例えば、検索項目の撮影経度に対応するラジオボタンB7をチェックし、隣接するテキストボックスA7に”東経123〜146(度)”と入力して検索実行の指示を行ったとする。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが未検索リストから選択された画像ファイル100に添付された付属情報領域110の地点情報領域170から撮影経度を示すデータを取得する。そして、解像度情報領域160から取得された撮影経度を示すデータが”東経123〜146(度)”を満足するかどうかを判定する。この処理を未検索リストの全画像ファイル100について繰り返すことにより検索結果ボックスCに東経123〜146度の地点にて撮影された画像ファイル100のみを一覧表示させることができる。これにより、撮影地点毎の画像ファイル管理を容易に行うことが可能となる。上記の検索条件を設定することにより、概ね日本で撮影された画像ファイル100のみを概ね探し出すことができる。なお、検索項目に撮影緯度と撮影高度を設定した場合にも同様の処理によって同様の効果を得ることができる。
(5)他の実施形態:
上記実施形態は本発明にかかる画像ファイル管理装置、画像ファイル管理方法および画像ファイル管理プログラムを実現する一例であり、むろん他の構成を採用することも可能である。上述の例では、汎用的なコンピュータによって画像ファイル100を管理していたが、むろん、印刷装置やデジタルカメラに組み込まれたコンピュータでこれらの処理を行っても良い。あるいは、デジタルカメラ機能を備える携帯電話等において本発明を実現させても良い。さらに、処理を担うプロセッサはCPUなどの様な汎用プロセッサに限定されず、カスタムICでも良い。さらに、上述した実施形態においては、Exif形式の画像データを例にして説明したが、圧縮/非圧縮を問わず他の画像データ形式であっても良い。また、画像データに対して付属情報が添付可能な形式であれば良く、動画が再現可能なデータに対して本発明を適用しても良い。
上記実施形態は本発明にかかる画像ファイル管理装置、画像ファイル管理方法および画像ファイル管理プログラムを実現する一例であり、むろん他の構成を採用することも可能である。上述の例では、汎用的なコンピュータによって画像ファイル100を管理していたが、むろん、印刷装置やデジタルカメラに組み込まれたコンピュータでこれらの処理を行っても良い。あるいは、デジタルカメラ機能を備える携帯電話等において本発明を実現させても良い。さらに、処理を担うプロセッサはCPUなどの様な汎用プロセッサに限定されず、カスタムICでも良い。さらに、上述した実施形態においては、Exif形式の画像データを例にして説明したが、圧縮/非圧縮を問わず他の画像データ形式であっても良い。また、画像データに対して付属情報が添付可能な形式であれば良く、動画が再現可能なデータに対して本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態においては単一の検索項目について検索条件が設定できるものとしたが、複数の検索項目について検索条件を同時に設定できても良い。この場合、複数の検索項目についてアンド検索を行うか、オア検索を行うかを選択できれば、よりユーザーの意図に即した検索を行うことができる。むろん、付属情報検索と顔検索の間において、アンド検索やオア検索が実行可能な構成としても良い。
また、撮影地点に基づく検索においては、経度や緯度を直接指定するのではなく、ある範囲を持った地域が指定できるようにしても良い。例えば、コンピュータ10のハードディスクドライブ14に経度と緯度と県名との対応関係が規定された3次元ルックアップテーブルを備えておき、ユーザーが県名を検索条件として入力するようにしても良い。その場合、ステップS320においては、付属情報取得部20aが地点情報領域170から撮影経度と撮影緯度を取得し、上記ルックアップテーブルを参照することにより、同撮影経度と同撮影緯度に対応する県名を特定する。そして、特定された県名がユーザーが指定した県名と合致する場合には、検索結果にリストアップさせれば良い。
このようにすることにより、ユーザーがなじみのある地名で検索を行うことができるし、撮影経度と撮影緯度の双方について個別に検索を実行させなくても済む。むろん、同様の手法によって国や市町村毎の検索が可能となるようにしても良い。なお、デジタルカメラDCに上記ルックアップテーブルを備えさせ、デジタルカメラDCにて地点情報領域170に県名等に対応するコードを記述させても良い。
(6)まとめ:
以上説明したように、本発明によれば、撮影日時、ファイル更新日時、光源、フラッシュ、焦点距離、解像度、撮影経度、撮影緯度、撮影高度等の付属情報が画像ファイル100の付属情報領域110から取得され、同付属情報に基づいて画像ファイルの検索が行われるため、ユーザーの意図に即したきめの細かい検索を行うことができる。また、画像に含まれる部分の特徴が所望の条件を満足する画像ファイルを検索することにより、指定した人物が写された画像ファイルを特定し、リストアップすることができる。従って、各画像ファイルを個別に展開して表示させて確認しなくても、人物毎のアルバムを作成することができる。
以上説明したように、本発明によれば、撮影日時、ファイル更新日時、光源、フラッシュ、焦点距離、解像度、撮影経度、撮影緯度、撮影高度等の付属情報が画像ファイル100の付属情報領域110から取得され、同付属情報に基づいて画像ファイルの検索が行われるため、ユーザーの意図に即したきめの細かい検索を行うことができる。また、画像に含まれる部分の特徴が所望の条件を満足する画像ファイルを検索することにより、指定した人物が写された画像ファイルを特定し、リストアップすることができる。従って、各画像ファイルを個別に展開して表示させて確認しなくても、人物毎のアルバムを作成することができる。
10…コンピュータ、10a…システムバス、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…ハードディスクドライブ、16a…キーボード、16b…マウス、17a…ディスプレイ、19…プリンタ、20…画像ファイル管理ユーティリティ、20a…付属情報取得部、20b…付属情報比較部、20c…パターン化部、20d…パターン比較部、30…印刷ユーティリティ、DC…デジタルカメラ、56…CCD、57…ストロボ、58…GPS部、59…制御部、59a…バス、59b…CPU、59c…ROM、59d…RAM、59f…フラッシュメモリカード、59g…操作パネル、59h…LCDパネル、59i…USBI/F、100…画像ファイル、110…付属情報領域、120…日時情報領域、130…焦点距離情報領域、140…フラッシュ情報領域、150…光源情報領域、160…解像度情報領域、170…地点情報領域
Claims (12)
- デジタルカメラで撮影して生成された画像ファイルを管理する画像ファイル管理装置において、
上記画像ファイルに添付された同画像ファイルについての付属情報を取得する付属情報取得手段と、
上記付属情報について所望の検索条件を受け付ける検索条件入力手段と、
上記付属情報が上記検索条件に合致する上記画像ファイルを検索するファイル検索手段とを具備することを特徴とする画像ファイル管理装置。 - 上記付属情報は、上記画像ファイルについての撮影を行った際の光源を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル管理装置。
- 上記付属情報は、上記画像ファイルについての撮影を行った際のフラッシュの状態を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル管理装置。
- 上記付属情報は、上記画像ファイルについての撮影を行った際の焦点距離を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル管理装置。
- 上記付属情報は、上記デジタルカメラにて上記画像ファイルを生成した際の解像度を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル管理装置。
- 上記付属情報は、上記デジタルカメラにて上記画像ファイルを再生した地点を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル管理装置。
- 上記付属情報に基づいて複数の上記画像ファイルの並べ替えを行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像ファイル管理装置。
- デジタルカメラで撮影して生成された画像ファイルを管理する画像ファイル管理装置において、
所望の画像パターンの入力を受け付ける画像パターン入力手段と、
この受け付けた上記画像パターンが含まれる上記画像ファイルを検索するパターン検索手段とを具備することを特徴とする画像ファイル管理装置。 - デジタルカメラで撮影して生成された画像ファイルを管理する画像ファイル管理方法において、
上記画像ファイルに添付された同画像ファイルについての付属情報を取得する付属情報取得工程と、
上記付属情報について所望の検索条件を受け付ける検索条件入力工程と、
上記付属情報が上記検索条件に合致する上記画像ファイルを検索するデータ検索工程とを具備することを特徴とする画像ファイル管理方法。 - デジタルカメラで撮影して生成された画像ファイルを管理する画像ファイル管理方法において、
所望の画像パターンの入力を受け付ける画像パターン入力工程と、
この受け付けた上記画像パターンが含まれる上記画像ファイルを検索するパターン検索工程とを具備することを特徴とする画像ファイル管理方法。 - デジタルカメラで撮影して生成された画像ファイルを管理する画像ファイル管理プログラムにおいて、
上記画像ファイルに添付された同画像ファイルについての付属情報を取得する付属情報取得機能と、
上記付属情報について所望の検索条件を受け付ける検索条件入力機能と、
上記付属情報が上記検索条件に合致する上記画像ファイルを検索するデータ検索機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする画像ファイル管理プログラム。 - デジタルカメラで撮影して生成された画像ファイルを管理する画像ファイル管理プログラムにおいて、
所望の画像パターンの入力を受け付ける画像パターン入力機能と、
この受け付けた上記画像パターンが含まれる上記画像ファイルを検索するパターン検索機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする画像ファイル管理プログラム。
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