JP5532035B2 - 画像表示制御装置、画像表示制御方法、コンピュータプログラム - Google Patents

画像表示制御装置、画像表示制御方法、コンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、画像ファイルを表示する技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラ(DSC)を用いて写真を撮影し、その写真を表す画像データをコンピュータ内に保存することが日常的に行われるようになってきた。また、コンピュータ内において整理された画像データを表示するためのアルバムファイルを生成するアルバム生成用ソフトウェアも市販されている。このようなソフトウェアを利用してアルバムファイルを生成する際には、ユーザがアルバムに収容すべき画像を手作業で整理することが必要であった。これに対して特許文献1に開示されているような画像ファイルの管理負担を軽減するための手段も考案されている。
特開2000−101894号公報
しかし、画像データの数が増加すると、このような従来技術だけでは画像データの整理や表示がユーザにかける過大な負担を軽減するためには不十分である。そこで、半自動的に画像データの整理や表示を行うことのできる技術が望まれていた。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、複数の画像データを表示する際におけるユーザの負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、画像データと前記画像データの属性を表す画像属性情報とを格納する複数の画像ファイルを表示するための画像表示制御装置であって、前記画像属性情報に応じて前記複数の画像ファイルを分類するための分類情報を生成し、前記生成された分類情報を用いて前記複数の画像ファイルの表示を制御することを特徴とする。
本発明の画像表示制御装置によれば、画像属性情報に応じて複数の画像ファイルを分類するための分類情報を生成し、この生成された分類情報を用いて複数の画像ファイルの表示が制御されるので、複数の画像データを表示する際におけるユーザの負担を軽減することができる。
上記画像表示制御装置において、前記画像属性情報は、撮影時の地理的位置を表す位置情報を含み、前記画像表示制御装置は、少なくとも前記位置情報に応じて前記制御を行うようにしても良い。
ただし、この場合には、前記画像表示制御装置は、前記複数の画像ファイルの一部が前記画像属性情報として前記位置情報を含んでいない場合には、前記複数の画像ファイルのうちの他の画像ファイルが有する前記位置情報の少なくとも一部に基づいて、前記一部の画像ファイルの前記位置情報を推定することが可能であるように構成されていることが好ましい。
こうすれば、一部の画像ファイルが位置情報を格納していないような場合にも、全部の画像ファイルの分類が可能となる。
また、前記画像表示制御装置は、絶対的な地理的範囲に基づいて前記分類を行うように構成されていても良いし、相対的な地理的範囲に基づいて前記分類を行うように構成されていても良い。
上記画像表示制御装置において、前記画像属性情報は、撮影時の時間を表す時間情報を含み、前記画像表示制御装置は、少なくとも前記時間情報に応じて前記制御を行うようにしても良い。
上記画像表示制御装置において、さらに、(a)前記位置情報を優先的に使用して前記制御を行う位置情報優先モードと、前記時間情報を優先的に使用して前記制御を行う時間情報優先モードと、を含む複数の制御モードから1つを選択することをユーザに許容するユーザインターフェースを提供する機能と、(b)前記ユーザの選択に応じて前記制御モードを決定し、前記決定された制御モードで前記制御を行う機能とを有するように構成されていることが好ましい。こうすれば、ユーザの希望に応じたよりきめの細かい表示制御が可能となる。
上記画像表示制御装置において、さらに、(a)特定の画像ファイルの表示の消去をユーザに許容するユーザインターフェースを提供する機能と、(b)前記ユーザの指示に応じて前記特定の画像ファイルの表示を消去する機能とを有するように構成されていることが好ましい。こうすれば、ユーザは容易に不要な画像をアルバムから消去することができる。
また、さらに、このユーザインターフェースは、ハードディスクその他の格納領域からの画像ファイルの削除をも可能とするように構成されていることが好ましい。こうすれば、ユーザは格納領域から不要な画像ファイルを容易に削除できる。
本発明の表示ファイル生成装置は、画像データと前記画像データの属性を表す画像属性情報とを格納する複数の画像ファイルを表示するためのファイルを生成する装置であって、前記画像属性情報に応じて前記複数の画像ファイルを分類するための分類情報を生成し、前記生成された分類情報を用いて、前記複数の画像ファイルを所定のレイアウトで表示するための表示ファイルを生成することを特徴とする。
本発明の表示ファイル生成装置によれば、画像属性情報に応じて複数の画像ファイルを分類するための分類情報を生成し、この生成された分類情報を用いて複数の画像ファイルの表示を制御するための表示ファイルを生成することができるので、ユーザがアルバムその他の表示ファイルを生成する際の負担を軽減することができる。
上記表示ファイル生成装置において、マークアップ方式で前記表示ファイルを生成するようにしても良い。
上記表示ファイル生成装置において、前記複数の画像ファイルが含む複数の画像データの複製を格納するとともに、所定のアプリケーションによってのみ表示することが可能である表示ファイルを生成するようにしても良い。なお、画像データの格納は、画像ファイルをそのまま格納するようにしても良い。
上記表示ファイル生成装置において、前記表示ファイルの表示と変更の少なくとも一方の機能を制限するためのセキュリティデータを、前記表示ファイルに格納することが可能であり、前記格納されたセキュリティデータを用いて前記所定のアプリケーションの機能を制限することが可能な表示ファイルを生成するようにすることが好ましい。
こうすれば、建築現場の施工管理報告や自動車事故の調査報告書のような改変を防止することが望まれる表示ファイルをも生成できるようになる。また、表示ファイルの配布の際における不測の流出や改変を抑制することも可能となる。
さらに、本発明の画像表示制御装置は、被写体を撮像した画像データと、撮影時の該被写体の位置または撮像装置の位置の少なくとも一方を表す位置情報と、を含む画像ファイルを複数読み出す読出部を備えた画像表示制御装置であって、 前記位置情報に基づいて前記複数の画像ファイル毎の地理情報を取得し、該地理情報に応じて前記複数の画像ファイルを分類し、前記分類された画像ファイルに含まれる画像データに基づく画像を表示させ、前記分類された画像ファイルに含まれる前記位置情報が示す位置を表す目印を重畳したマップを画面に表示させる制御部を備え、前記制御部は、前記マップと前記画像とを重ならないようにかつ同じ画面で表示させ、該画像が前記マップ上でどの分類に属するかの対応関係を識別可能な態様で前記目印を表示させることを特徴とする画像表示制御装置であってもよい。
さらに、前記地理情報は、国、都道府県、都市、ポイントのいずれか1つである画像表示制御装置であってもよい。
さらに、前記制御部は、前記分類した前記複数の画像ファイルにそれぞれ対応した複数の前記マップを前記画面に表示させ、前記分類した前記複数の画像ファイルに含まれる複数の前記画像を、前記マップと一対一で対応させて前記画面に表示させる画像表示制御装置であってもよい。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、たとえば画像ファイル表示制御方法や表示ファイル生成方法、画像表示装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
本発明の一実施例としての画像表示システムを示す説明図。 画像データを生成する入力装置としてのデジタルスチルカメラの構成の概略を示すブロック図。 画像データを出力する出力装置としてのコンピュータPCとカラープリンタの構成の概略を示すブロック図。 本発明の実施例における画像ファイルGFの構造の概略示す説明図。 画像ファイルGFのGPS Info IFDに格納される付属情報の構成を示す説明図。 コンピュータPCにおける画像ファイル分類処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 本発明の第1実施例におけるアルバムソフトの起動時のウィンドウW1を示す説明図。 アルバム生成モードの選択をユーザに許容するユーザインターフェース画面を示す説明図。 画像ファイル分類処理のルーチンを示すフローチャート。 画像管理ファイルの内容を示す説明図。 地理情報データベースの内容を示す説明図。 画像管理ファイル内の各位置情報と地理情報データベースとの間の関係を示す説明図。 地理情報が格納された画像管理ファイルの内容を示す説明図。 本発明の第1実施例において自動的に生成されたアルバムのレイアウトを示す説明図。 本発明の第1実施例におけるアルバムファイルと画像ファイルの関係を示す説明図。 本発明の第2実施例におけるアルバムソフトの起動時のウィンドウW3を示す説明図。 第2実施例において分類された各画像のサムネイル画像を示すウィンドウW4を示す説明図。 本発明の第3実施例におけるアルバムファイルの構成を示す説明図。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.画像表示システムの構成:
B.画像ファイルの構成:
C.第1実施例における画像ファイルの表示制御:
D.第2実施例における画像ファイルの表示制御:
E.第3実施例におけるアルバムファイルの生成処理:
F.変形例:
A.画像表示システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての画像表示システム10を示す説明図である。画像表示システム10は、画像ファイルを生成する入力装置としてのデジタルスチルカメラ12と、デジタルスチルカメラ12で生成された画像ファイルの表示制御を行う画像表示制御装置としてのパーソナルコンピュータPCと、画像を表示するディスプレイ14と、画像を媒体に出力する出力装置としてのカラープリンタ20とを備えている。
デジタルスチルカメラ12、パーソナルコンピュータPC、およびカラープリンタ20は、相互にケーブルCVで接続可能である。ケーブルCVにより接続されている場合には、デジタルスチルカメラ12等は、ケーブルCVを経由して画像ファイルを送受信することが可能である。ケーブルCVで接続されていない場合にも、デジタルスチルカメラ12等は、メモリカードMCを用いて画像ファイルのやりとりを行うことができる。
図2は、画像データを生成する入力装置としてのデジタルスチルカメラ12の構成の概略を示すブロック図である。デジタルスチルカメラ12は、光学レンズを通して電荷結合素子(CCD)上にイメージを結像することにより、電気的に静止画を記録するカメラである。
デジタルスチルカメラ12は、画像データを生成するための回路群と、測位のための回路群と、これらを制御する制御回路124とを備えている。画像データを生成するための回路群には、光学回路121や画像取得回路122、画像処理回路123といった各回路が含まれている。測位のための回路群には、GPS回路128やGPSアンテナ129、携帯電話インターフェース回路125とが含まれている。デジタルスチルカメラ12は、さらに、ユーザインターフェースとしての選択・決定ボタン126と、撮影画像のプレビューやユーザインターフェースとして用いられる液晶ディスプレイ127とを備えている。
画像データを生成するための各回路は以下の機能を有している。光学回路121は、CCDを用いて光信号を電気信号に変換する。画像取得回路122は、光学回路121を制御することにより画像を取得して画像データを生成する。画像処理回路123は、このようにして生成された画像データの加工処理を行う。
測位のための各回路等は以下の機能を有している。GPS(GLOBAL POSITIONING SYSTEM)アンテナ129は、GPS衛星からの電波を受信する。GPS回路128は、この電波を解析することによりデジタルスチルカメラ12の地理的位置を表す位置情報を取得する。近年では、GPS測位システムの能力が向上しているため、たとえばオフィスビルの窓から離れた中心部の部屋でも数メートルといった精度で位置情報を取得することができる。
携帯電話インターフェース回路125は、携帯電話が取得した位置情報をGPS回路に入力する。携帯電話による位置情報の取得は、基地局の電波を利用することにより行われるので、たとえば地下街のようなGPS電波の受信が極めて困難な場所でも位置情報の取得が可能である。このような測位方式には、たとえば米クアルコム社のgpsOne(商標)という方式がある。
デジタルスチルカメラ12による撮影処理(画像データの取得処理)は、(1)GPSデータの更新、(2)ユーザによる撮影モードの設定、(3)撮像(画像データの入力)、(4)画像処理、(5)画像ファイルの記録の順に行われる。
GPSデータの更新は、液晶ディスプレイ127や選択・決定ボタン126といったユーザインターフェースを用いて行われる。ユーザにより更新の指示が行われると、GPS回路128が起動され、GPS衛星からの電波に応じて位置情報が生成される。位置情報が生成されると、画像取得回路122が有する図示しない不揮発性メモリにこの情報が格納されるとともに、液晶ディスプレイ127には「GPS_OK」の表示がなされる。
このように、ユーザからの指示に応じて、位置情報を更新するようにしているのは、位置情報の取得に消費される電力を節約してデジタルスチルカメラ12が備えるバッテリーの電力消費を削減させるためである。ただし、位置情報を常時更新するようなモードを設けるようにすることがさらに好ましい。このような運用が望まれる場合も想定されるからである。
なお、位置情報を常時更新するようなモードにおいて、撮影時に位置情報が取得できなかった場合には、時間的に前後に撮影された画像ファイルGFの位置情報に基づいて撮影位置が推定されるようにすることが好ましい。
携帯電話PPがデジタルスチルカメラ12に接続されている場合には、さらに携帯電話PPからの情報をも用いて位置情報が生成される。ただし、GPS衛星からの電波が受信されない場合には、携帯電話PPからの情報のみを用いて位置情報が生成される。
撮像は、位置情報の取得と撮影モードの設定との後に、ユーザがシャッターを押すことにより行われる。シャッターが押されると、画像取得回路122は、光学回路121を制御して入力された光を電気信号に変換することにより元画像を生成する。元画像データが生成されると、この画像データに保存用の画像処理が施される。
この画像処理は、メモリカードMCに保存するための前処理である。一般に、元画像データは写真画像の保存に適したJPEG形式に変換される。JPEG形式に変換された後、この変換された画像データに撮影情報PIが加えられて画像ファイルが生成される。
撮影情報PIとは、撮影条件を表す情報であり、撮影された位置を表す位置情報と、撮影された時間を表す時間情報とを含んでいる。位置情報は、前述のように画像取得回路122が有する不揮発性メモリに格納されている情報である。デジタルスチルカメラ12における撮影処理は、画像ファイルをメモリカードMCに記録することにより完了する。なお、画像ファイルの構成については後述する。
図3は、画像データを出力する出力装置としてのコンピュータPCとカラープリンタ20の構成の概略を示すブロック図である。コンピュータPCは、メモリカードMCから画像ファイルを読み出すことが可能なスロット22と、カラープリンタ20に印刷を行わせるための印刷データを生成するための印刷データ生成回路23とを備えている。
印刷データ生成回路23は、印刷データ生成のための演算処理を実行する演算処理装置(CPU)231と、CPU231において実行されるプログラムやCPU231における演算処理結果その他のデータを格納するハードディスク232と、これらのプログラムやデータを一時的に格納するランダムアクセスメモリ(RAM)233とを備えている。印刷データ生成回路23は、さらに印刷データの生成に先立って行われる画像処理や画像ファイルの分類を行う機能をも有する。
コンピュータPCのハードディスク232には、各画像ファイルの管理に用いられる画像管理ファイルと、後述する地理情報データベースと、画像ファイルの整理とアルバムの生成が可能なアルバムソフトとが格納されている。これらの役割については後述する。
カラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なプリンタである。カラープリンタ20は、たとえば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを印刷媒体上に吐出してドットパターンを形成し、これにより印刷画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。
B.画像ファイルの構造:
図4は、本発明の各実施例における画像ファイルGFの構造の概略を示す説明図である。画像ファイルGFは、デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったファイル構造を有している。この規格は、日本電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。この規格では、画像データとして圧縮タイプのJPEGデータを格納するJPEG-Exifファイルを、Exifファイル(Exif規格のファイル)に含めることが規定されている。
画像ファイルGFは、圧縮データの先頭を示すSOIマーカセグメント101と、Exifの付属情報を格納するAPP1マーカセグメント102と、Exif拡張データを格納するAPP2マーカセグメント103と、量子化テーブルを定義するDQTマーカセグメント104と、ハフマンテーブルを定義するDHTマーカセグメント105と、リスタートマーカの挿入間隔を定義するDRIマーカセグメント106と、フレームに関する各種パラメータを示すSOFマーカセグメント107と、スキャンに関する各種パラメータを示すSOSマーカセグメント108と、圧縮データの終了を示すEOIマーカセグメント109と、画像データ格納領域110とを含んでいる。
APP1マーカセグメント102は、APP1マーカ1021と、Exif識別コード1022と、TIFFヘッダその他の付属情報1023と、サムネイル画像1024とを格納している。この付属情報1023は、ファイルヘッダ(TIFFヘッダ)を含むTIFFの構造を取っており、Exif-JPEGでは、圧縮画像データに関する付属情報を格納する0th IFDと、撮影情報PIや音声情報を始めとするExif固有の付属情報を格納するExif IFDと、GPSの測定情報を格納を格納するGPS Info IFDと、サムネイル画像に関する付属情報を格納する1st IFDとを含んでいる。GPS Info IFDは、0th IFDに格納されているTIFFヘッダからのオフセットでポイントされる。GPS Info IFDでは、各情報を特定するためにタグが用いられており、各情報はタグ名によって呼ばれることがある。
図5は、画像ファイルGFのGPS Info IFDに格納される付属情報の構成を示す説明図である。この付属情報には、撮影時における緯度や経度といった地理的位置を表す位置情報(タグ番号:1〜4)に加えて、撮影時の速度や撮影方向、時間(Coordinated Universal Time:協定世界時)を表す情報をも含めることが可能である。これらの付属情報を含む撮影情報PIの記録は、前述のようにデジタルスチルカメラ12において撮影時に行われる。
C.第1実施例における画像ファイルの表示制御:
図6は、コンピュータPCにおけるアルバムファイル(表示ファイルとも呼ぶ)の自動生成の処理ルーチンを示すフローチャートである。ステップS110では、ユーザは、メモリカードMCからハードディスク232の所定の領域に各画像ファイルGFをコピーした後に、アルバムソフトを起動する。アルバムソフトが起動されると、図7に示されるアルバムソフトの起動ウィンドウW1が表示される。
ウィンドウW1には、ハードディスク232の所定の領域に複製された各画像ファイルGFのサムネイル画像が表示されている。サムネイル画像は、画像ファイルGFから読み出されたサムネイル画像データ1024(図4)に基づいて表示されたものである。このウィンドウW1において、ユーザがファイルメニューから「新規作成」を選択すると、これらの複数の画像ファイルGFを用いたアルバムを新規に生成するための処理が開始される。
なお、「開く」、「閉じる」、および「保存」は、コンピュータPC内に格納されたアルバムファイルを、それぞれ開いたり閉じたり保存するためのメニューである。
図8は、アルバム生成モードの選択をユーザに許容するユーザインターフェース画面を示す説明図である。この画面は、ユーザがファイルメニューから「新規作成」を選択すると、コンピュータPCのディスプレイ上に表示される。本実施例では、以下の3つの生成モードから1つを選択することが可能である(ステップS120)。
(1)旅行:このモードでは、位置情報を優先的に使用して画像ファイルGFが分類整理されるとともに、地図上の撮影位置と画像とが連動するレイアウトでアルバムが新しく生成される。
(2)子供の成長の記録:このモードでは、時間情報を優先的に使用して画像ファイルGFが分類整理されるとともに、アルバムが新しく生成される。たとえば子供の誕生の際に選択されるモードである。
(3)カスタム:このモードでは、ユーザが画像ファイルGFの整理方法やレイアウトを自由に設定できる。
「旅行」が選択された場合には、アルバム自動生成処理は以下のように処理される。ステップS130では、コンピュータPCは、旅行モードで複数の画像ファイルGFの分類処理を行う。
図9は、画像ファイル分類処理のルーチンを示すフローチャートである。ステップS210では、撮影情報PIのうちの緯度を表す情報と経度を表す位置情報とが各画像ファイルGFから読み出される。ステップS220では、CPU231は、読み出された位置情報を用いて画像ファイルを管理するための画像管理ファイルを生成する。
図10は、画像管理ファイルの内容を示す説明図である。画像管理ファイルは、管理用データベースとして構成されている。この管理用データベースでは、各画像ファイルGF毎にレコードが与えられている。たとえば、この例では、8つの画像ファイルGFが管理される。
管理用データベースの項目には、緯度を表す項目や経度を表す項目、地理情報を表す項目と、各画像ファイルGFの格納位置を表す項目とが含まれている。緯度を表す項目には、「南北」や「度」、「分」、「秒」といった項目が含まれている。経度を表す項目には、「東西」や「度」、「分」、「秒」といった項目が含まれている。地理情報を表す項目には、「ポイント」や「都市」、「都道府県」、「国」といった項目が含まれている。画像ファイルGFの格納位置を表す項目には、8つの画像ファイルGFからなる画像ファイル群を管理するために各画像ファイルGFのディレクトリおよび画像ファイル名が含まれている。なお、「ポイント」は、観光ポイントその他の地理的ポイントを意味するものである。
図10に示されるファイルは、各画像ファイルGFから読み出された緯度を表す情報と経度を表す位置情報と各画像ファイルGFの格納位置とがCPU231によって書き込まれた状態のものである。緯度を表す情報は、GPS Info IFDにおいて、GPSLatitudeRef(タグ番号:1)と、GPSLatitude(タグ番号:2)とから読み出された情報である。経度を表す情報は、GPSLongitudeRef(タグ番号:3)と、GPSLongitude(タグ番号:4)とから読み出された情報である。なお、地理情報を表す項目は現時点ではブランクである。
ステップS230では、CPU231は、画像管理ファイルの各レコード毎に地理情報データベースの検索を行う。この検索は、各レコードに格納された位置情報に応じて地名その他の地理情報を取得するための処理である。地理情報データベースは、本実施例では、パーソナルコンピュータPCのハードディスク232に格納されている。
図11は、地理情報データベースの内容を示す説明図である。図11(a)に示されるように、地理情報データベースは、緯度や経度、優先順位、地理情報といったデータベース項目を有している。これらのデータベース項目のうち緯度を格納する項目と経度を格納する項目が検索キーとして用いられる。優先順位の項目は、複数のレコードが検索された場合に、その中から1つのレコードを選択するための項目である。1つのレコードが選択されると、そのレコードの地理情報の項目からデータが出力される。
優先順位の値は、より詳細な地理情報が取得できるように定められている。具体的には、図11(a)に示されるように、ポイントの項目にデータを有するレコードは優先順位が「1」に定められており、また、ポイントの項目がブランクのレコードは優先順位が「2」に、ポイントと都市の項目がブランクのレコードは優先順位が「3」に、ポイントと都市と都道府県の項目がブランクのレコードは優先順位が「4」に、それぞれ定められている。たとえばNo.1のレコードは、地理情報としてポイントと都市の項目にデータを有していない(ブランク)なので、優先順位が「3」に定められている。
図11(b)は、各レコードの相対的関係を示す説明図である。複数の矩形の各々は、各レコードの最小緯度や最大緯度、最小経度、最大経度といった検索キーで定められた四角形の領域である。たとえば画像ファイルGFから読み出された位置情報がP1の位置を示している場合には、2番のレコードが検索されて「横浜市」の地理情報が出力される。
一方、画像ファイルGFから読み出された位置情報がP2の位置を示している場合には、複数のレコード(2番と4番のレコード)が検索される。CPU231は、複数のレコードが選択された場合には、優先順位の高い(優先順位の値が小さい)レコードを選択する。この結果、4番のレコードが選択されて「山下公園」や「横浜市」その他の地理情報が出力される。
なお、通常、地理的ポイントや都市は様々な形状を有しているが、矩形は、たとえば地理的ポイント等を包含するように大まかに設定すれば良い。大まかな地理的情報に応じて画像ファイルが分類されるだけでも、ユーザの負担が軽減されるからである。
図12は、画像管理ファイル(図10)で管理されている各画像ファイルGFの位置情報と地理情報データベースとの間の関係を示す説明図である。図12は、図11(b)の図に、各画像ファイルGFの位置情報をプロットしたものである。図12と上記説明から分かるように、画像番号が1から4までの画像ファイルGFに対しては「みなとみらい21(登録商標)」の地理情報が出力され、また、画像番号が5の画像ファイルGFに対しては「横浜市」の、画像番号が6から8までの画像ファイルGFに対しては「横浜八景島シーパラダイス(登録商標)」の、それぞれの地理情報が出力される。出力された地理情報は、分類情報として画像管理ファイル(図10)の所定の領域に格納される(ステップS240)。
ステップS250では、CPU231は、画像管理ファイルに格納された地理情報に応じて分類処理(ソート)を行う。図13は、地理情報が格納された画像管理ファイルの内容と画像ファイルの分類の様子を示す説明図である。画像管理ファイル(図13(a))に格納された地理情報は、分類情報として画像ファイル群の分類に使用することができる。具体的には、この画像ファイル群は、「国」、「都道府県」、「都市」、および「ポイント」の階層で分類することができる。
この例では、8つの画像ファイルGFが「国」、「都道府県」、および「都市」において全て共通するので、この画像ファイル群は、全て「横浜」に分類される。この画像ファイル群は、「ポイント」の階層で細分化することができる。具体的には、「みなとみらい21」、「横浜八景島シーパラダイス」、および「その他」に分類される(図13(b))。「その他」に分類される画像ファイルGFは、画像管理ファイルで「ポイント」がブランクのものである。
このようにして画像ファイル分類処理のルーチン(図9)が完了すると、図6のフローに処理が戻り、ステップS140の処理が開始される。
ステップS140では、CPU231は、レイアウト処理を行う。レイアウト処理とは、複数の画像ファイルGFと画像管理ファイルとを用いて、所定のレイアウトでアルバムを自動的に生成する処理である。レイアウトは、たとえば各モード毎に予め準備された複数のテンプレートからユーザが選ぶようにしても良い。テンプレートは、ユーザがカスタマイズできるようにすることが好ましい。
図14は、テンプレートを用いて自動的に生成されたアルバムのレイアウトを示すウィンドウW2を示す説明図である。ウィンドウW2には、メインタイトルMTと、各画像のタイトルPT1、PT2と、各画像P1、P2と、各画像の撮影位置を示すマップM1、M2と、各画像の撮影時に録音された音声を再生するためのサウンドアイコンSND1と、各画像の撮影時に記録されたテキストデータTXTとが含まれている。
メインタイトルMTは、画像管理ファイルに格納された地理情報のフィールドから読み出された「横浜」のテキストと「旅行」のテキストとを合成して生成されたテキストを表示したものである。「横浜」のテキストが地理情報から読み出されたのは、アルバムに使用される複数の画像ファイルがすべて「横浜」に分類されているからである。「旅行」のテキストが合成されているのは、旅行モードが選択されているからである。
各画像のタイトルPT1、PT2は、画像管理ファイルに格納された地理情報のフィールドから読み出された「みなとみらい21」のテキストと、「みなとみらい21」に分類された画像ファイルの順番と、「みなとみらい21」に分類された画像ファイルの総数と、を使用して表示したものである。たとえば1番目の画像のタイトルPT1は、「みなとみらい21」に分類された4枚の画像のうちの1番目であることを示している。
各画像P1、P2は、画像ファイルGFの画像データ格納領域110に格納されていた画像データが縮小して表示されたものである。これらの各画像P1、P2をクリックすると、拡大された画像が別ウィンドウ(図示せず)に表示される。
各画像の撮影位置を示すマップM1、M2は、各画像の撮影位置と、ハードディスク232に格納された地図データとを重畳して表示したものである。各画像の撮影位置は、画像管理ファイルに格納された緯度情報と経度情報とを用いて、大きさの異なる点として表示されている。地図データは、全ての撮影地点が包含されるようなサイズで表示されている。
本実施例では、「みなとみらい21」、「その他」、および「横浜八景島シーパラダイス」の三カ所が点として表示されている。これらのうち画像P1が撮影された「みなとみらい21」だけが大きな点として表示されるとともに、「みなとみらい21」のテキストが重畳的に表示されている。また、各点は、時系列に従って矢印で結ばれている。
サウンドアイコンSND1は、画像P1の撮影時に録音された音声を再生するためのアイコンである。この音声データは、Exif IFDのRelated audio fileのタグ名で画像ファイルGFに格納されていたデータである。
テキストデータTXTは、各画像の撮影時に記録されたテキスト情報である。このテキスト情報は、Exif IFDのRelated user commentのタグ名で画像ファイルGFに格納されていたデータである。テキスト情報の入力は、デジタルスチルカメラ上のボタンの操作や音声認識によって行うことが可能である。
一方、ユーザインターフェース画面(図8)で「子供の成長の記録」が選択された場合にも上述の旅行モードと同様にアルバムが自動的に生成される。ただし、アルバムファイルのテンプレートは、子供の成長の記録に合わせたものから選択される。
このアルバムは以下のようにして自動的に生成される。まず、時間情報からクリスマスや誕生日といった分類情報が生成されるとともに、この分類情報に応じて画像ファイル分類処理が行われる(図9)。つぎに、図14のレイアウトから各画像の撮影位置を示すマップを除いたレイアウトでアルバム(図示せず)が生成される。
このようにして生成されたレイアウトは、アルバムファイルとしてHyperText Markup Language(HTML)ファイルやTeXファイルといったマークアップ方式のファイルでハードディスク232に保存することができる。アルバムファイルは、図15に示されるように画像ファイルGFを参照する形で画像を表示させるように構成されている。
このように、第1実施例では、画像ファイルGFに含まれる位置情報や時間情報に応じて、自動的に複数の画像ファイルが分類されるとともに、アルバムが自動的に生成されるので、複数の画像データを表示するためのアルバムの生成におけるユーザの負担を軽減することができる。
なお、アルバムからの画像の消去やハードディスク232からの画像ファイルGFの消去をユーザに許容するためのユーザインターフェースがアルバムのレイアウトに設けられていることが好ましい。こうすれば、不要な画像のアルバムからの消去や格納領域からの不要な画像ファイルの消去を、ユーザは容易に行うことができる。
このユーザインターフェースは、たとえばアルバム上の画像をマウスの右ボタンでクリックすることにより、アルバムからの画像の消去やハードディスク232からの画像ファイルGFの消去を選択を可能とするメニューを表示させるように構成しても良い。
また、コンピュータPCは特許請求の範囲における「画像表示制御装置」として、ディスプレイ14は「表示部」として、それぞれ機能している。また、位置情報は、本実施例では特許請求の範囲における「画像属性情報」に含まれる情報である。
D.第2実施例における画像ファイルの表示制御:
図16は、本発明の第2実施例におけるアルバムソフトの起動時のウィンドウW3を示す説明図である。ウィンドウW3は、ファイルメニューに「写真の追加」を有する点で第1実施例のウィンドウW1(図7)と相違する。「写真の追加」は、すでに生成されハードディスク232に格納されているアルバムファイルに写真を追加するためのメニューである。
ウィンドウW3において、ユーザがファイルメニューから「写真の追加」を選択すると、第1実施例と同様に画像ファイルの分類処理(図9)が行われる。画像ファイルの分類処理が完了すると、写真の追加対象となるアルバムを指定するためのレイアウト処理がなされたウィンドウが表示される。
図17は、写真(画像データ)の追加対象となるアルバムを指定するためのウィンドウW4を示す説明図である。ウィンドウW4は、ウィンドウW3において各画像の撮影位置を示すマップの代わりに、追加対象となるアルバムを指定するためのチェックボックス群SEL1、SEL2が付加されている。
チェックボックス群SEL1、SEL2は、「家族」、「家族旅行」、「太郎」、「花子」、および「新規」のチェックボックスを有している。「家族」のチェックボックスは、「家族」と命名されたアルバムに写真を追加するためのものであり、また、「家族旅行」、「太郎」、および「花子」のチェックボックスは、それぞれ家族旅行、太郎、および花子と命名されたアルバムに写真を追加するためのものである。「新規」のチェックボックスは、新規にアルバムを生成するためのものである。
写真の追加対象となるアルバムの指定は以下のようにして行われる。たとえば画像P1は、「家族旅行」、「太郎」、および「新規」のチェックボックスが「ON」とされている。この場合には、画像P1は、家族旅行と太郎のアルバムに追加されるとともに、新規に別途生成されるアルバムにも使用されることになる。一方、すべてのチェックボックスが「OFF」とされた場合には、その画像はアルバムに使用されないことになる。
このように、第2実施例では、すでに生成されたアルバムに写真を追加することもできるので、アルバムの生成や更新におけるユーザの負担をさらに軽減することができるという利点がある。
なお、チェックボックス群SEL1、SEL2は、「削除」(図示せず)のチェックボックスを有するようにしても良い。「削除」のチェックボックスは、ハードディスク232から画像ファイルGFを消去するためのチェックボックスである。
また、本実施例では、画像ファイルの分類整理において、撮影情報PIを使用して撮影時の状況をユーザに提供しているので、アルバムの更新や生成の負担がさらに軽減されている。このように、本実施例では、さらに、アルバムファイルを生成する場合に限られず、一般に、複数の画像データを表示する際におけるユーザの負担を軽減することができる。
E.第3実施例におけるアルバムファイルの生成処理:
図18は、本発明の第3実施例におけるアルバムファイルの構成を示す説明図である。上記各実施例では、アルバムファイルは画像データを含まないファイルとして生成されるが、本実施例では、画像データを含むとともに、所定のアプリケーションからのみ読むことができるアプリケーションデータファイルとしても生成することができる点で相違する。
アルバムファイルFは、レイアウトデータ、画像データ、画像ファイル属性情報、およびセキュリティーデータとを含んでいる。レイアウトデータは、アルバムのレイアウトを定めるためのデータである。画像データは、画像ファイルGFの画像データ格納領域110から読み出されたデータである。画像ファイル属性情報は、上述の音声情報やテキスト情報を含んでいる。セキュリティデータは、アルバムファイルFのセキュリティ管理のためのデータである。
セキュリティ管理には、読み取りや書き込みの制限(パスワード管理)が含まれている。たとえばアルバムファイルを第三者に配布する場合において、読み取りや書き込みをパスワードで制限することができる。
また、読み取りや書き込みをパスワードで制限できれば、建築現場の施工管理報告や自動車事故の調査報告書のような改変を防止することが望まれるアルバムファイルをも生成できるようになる。さらに、ウォーターマークの埋め込みや電子署名が可能となるようにすれば、セキュリティのレベルを上げることができる利点がある。
このように、第3実施例では、アルバムファイルが所定のアプリケーションからのみ読むことができるアプリケーションデータファイルとしても生成することができ、さらにセキュリティーの管理もできるので、アルバムファイルの利用可能性を広げることができるという利点がある。
ここで、アルバムファイルとは、予め設定されたフォームを有するテンプレートを利用して複数の画像を表示するための表示ファイルをいう。なお、テンプレートは、予めアルバムソフトが準備したものをそのまま利用するようにしても良いし、ユーザが生成するようにしても良い。
アルバムファイルに使用されるテンプレートは、画像に関する種々の項目を配列して表示するためのものである。典型的なテンプレートは、1つの画像ファイルに関して、画像を表示するための画像フィールドと、その画像に関連する情報を表示するための1つ以上の情報フィールドとを含んでいる。情報フィールドに表示される情報としては、たとえば、撮影日時や、撮影時の位置に関する情報(地図など)、ユーザが任意に記入するコメント、などを利用できる。また、このような情報フィールドに表示される情報としては、アルバムファイルを生成時に利用された分類情報に関連する情報(たとえば地図など)を少なくとも1つ含むことが好ましい。
1つのテンプレートを用いてアルバムファイルを生成する際には、アルバムファイルに含まれる画像の数だけ同じテンプレートが繰り返し利用される。また、項目の個数と種類が同じで配列のみが異なる複数のテンプレートを利用し、その複数のテンプレートを順番に繰り返し用いて1つのアルバムファイルを生成するようにしても良い。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F−1.上記各実施例では、画像ファイルの分類に利用される地理的位置を表す位置情報は、米国が運用しているGPS衛星からの電波や携帯電話の基地局の電波を利用して生成されているが、たとえば欧州が開発予定のGPSシステム(ガリレオ)を利用して生成するようにしても良い。一般に、本発明で画像ファイルの選択に利用される位置情報は、撮影時における地球上の絶対的な位置を表すものであれば良い。
F−2.上記各実施例では、撮影時のデジタルスチルカメラ自身の地理的位置に応じて、画像ファイルが選択されているが、たとえばデジタルスチルカメラが向けられた被写体の位置を基準にして分類されるようにしても良い。被写体の位置は、たとえばデジタルスチルカメラの位置を表す情報とデジタルスチルカメラの方向を表す情報とで算出することができる。
デジタルスチルカメラの方向を表す情報は、GPS Info IFD(図5)内のGPSImgDirectionRef(タグ番号:16)と、GPSImgDirection(タグ番号:17)とに格納されている。なお、特許請求の範囲における「撮影時の地理的位置」は、デジタルスチルカメラの位置だけでなく被写体の位置をも含む広い概念である。
F−3.上記各実施例では、地球上における絶対的位置に応じて分類されているが、たとえば各撮影地点の相対的位置に応じて分類するようにしても良い。たとえば相互に10km以内の範囲で撮影された画像ファイル毎に分類するようにしても良い。なお、特許請求の範囲における「撮影時の地理的位置を表す位置情報に応じて」は、「撮影時の絶対的な地理的位置に応じて」というだけでなく「撮影時の相対的な地理的位置に応じて」という意味をも含む広い概念である。
F−4.上記各実施例では、全ての画像ファイルが位置情報を有していることが想定されているが一部の画像ファイルが位置情報を有していなくても全部の画像ファイルを分類できるように、たとえばコンピュータPCで位置情報を推定するように構成することが好ましい。具体的には、複数の画像ファイルの一部が画像属性情報として位置情報を含んでいない場合には、これらの複数の画像ファイルのうちの他の画像ファイルが有する位置情報の少なくとも一部に基づいて、これらの一部の画像ファイルの位置情報を推定することが可能であるように構成されていることが好ましい。
F−5.上記各実施例では、各画像ファイルの属性を表すデータベースファイルを用いて画像ファイルの分類処理が行われているが、たとえば各画像ファイルの分類に使用する分類情報を画像属性情報として画像ファイルに書き込んで、この属性データを直接用いて分類するようにしても良い。
ただし、データベースファイルを用いる方法には、分類処理に要する時間を短くすることができるという利点があり、画像ファイルに書き込む方法によれば、画像ファイルの記憶領域上の格納位置に拘わらず柔軟な管理が可能となるという利点がある。
F−6.上記各実施例では、ハードディスク232の所定の領域に画像ファイルを複製して、そこで分類処理が行われているが、メモリカードMC内で分類処理を行うようにしても良い。前者においては、画像管理ファイルはハードディスク232に格納されることが好ましいが、後者においては、画像管理ファイルはメモリカードMC内に格納することが好ましい。
F−7.上記各実施例では、矩形で範囲が設定された地理情報データベースを用いて画像ファイルを分類しているが、たとえば地図を不定形の有限の要素に分割するとともに、各要素に地理情報を含む属性情報を持たせた詳細な地理情報データベースを用いて画像ファイルを分類するようにしても良い。ただし、前者は簡易に本発明を実現することができるという利点があり、後者は地理情報に応じた詳細で正確な分類が可能となるという利点がある。
F−8.上記各実施例では、パーソナルコンピュータが画像表示制御装置として機能しているが、たとえばカラープリンタやデジタルカメラが画像表示制御装置の機能を有するようにしても良い。また、本発明は、カラー印刷だけでなくモノクロ印刷にも適用可能である。さらに、本明細書では、画像ファイルの表示とは、ディスプレイ上に表示するだけでなく印刷媒体上に表示(印刷)する場合も含まれる広い意味を有する。
さらに、デジタルスチルカメラ12やパーソナルコンピュータPC、プリンタ20は、自宅位置を登録できるように構成されていることが好ましい。たとえば観光地の近くに住んでいる場合において、自宅の周辺で撮影された画像に対しては、その観光地として分類されるよりも自宅周辺として分類されることが望まれる可能性が高い場合もあるからである。
たとえばデジタルスチルカメラ12に自宅位置を登録可能とし、この登録された地理的位置から所定の範囲内において撮影された場合には、撮影地が「自宅周辺」であることを表す情報を撮影情報PIとして画像ファイルに格納するように構成しても良い。
一方、パーソナルコンピュータPCやプリンタ20に自宅位置を登録可能とし、この登録された地理的位置から所定の範囲内において撮影された場合には、撮影地が「自宅周辺」であると判断するように構成しても良い。
F−9.上記各実施例では、閲覧ファイルが生成されているが、閲覧ファイルを生成することなく、たとえばユーザが予め設定した分類基準とレイアウトを用いて複数の画像を表示するものでも良い。本発明は、一般に、画像ファイルから読み出された画像属性情報に応じて、複数の画像ファイルを分類するための分類情報を生成し、この分類情報を用いて複数の画像ファイルの表示を制御するように構成されたものであればよい。
本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
10…画像表示システム
12…デジタルスチルカメラ
20…カラープリンタ
22…スロット
23…印刷データ生成回路
121…光学回路
122…画像取得回路
123…画像処理回路
124…制御回路
125…携帯電話インターフェース回路
126…決定ボタン
127…液晶ディスプレイ
128…GPS回路
129…GPSアンテナ
231…CPU
232…ハードディスク

Claims (5)

  1. 被写体を撮像した画像データと、撮影時の該被写体の位置または撮像装置の位置の少なくとも一方を表す位置情報と、を含む画像ファイルを複数読み出す読出部を備えた画像表示制御装置であって、
    前記位置情報に基づいて前記複数の画像ファイル毎の地理情報を取得し、該地理情報に応じて前記複数の画像ファイルを分類し、前記分類された画像ファイルに含まれる画像データに基づく画像を表示させ、前記分類された画像ファイルに含まれる前記位置情報が示す位置を表す目印を重畳したマップを画面に表示させる制御部を備え、
    前記制御部は、前記マップと前記画像とを重ならないようにかつ同じ画面で表示させ、該画像が前記マップ上でどの分類に属するかの対応関係を識別可能な態様で前記目印を表示させることを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示制御装置であって、
    前記地理情報は、国、都道府県、都市、ポイントのいずれか1つであることを特徴とする画像表示制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像表示制御装置であって、
    前記制御部は、前記分類した前記複数の画像ファイルにそれぞれ対応した複数の前記マップを前記画面に表示させ、前記分類した前記複数の画像ファイルに含まれる複数の前記画像を、前記マップと一対一で対応させて前記画面に表示させることを特徴とする画像表示制御装置。
  4. 画像表示制御装置における画像表示制御方法であって、
    読み出し手段が、記憶部に記憶された被写体を撮像した画像データと、撮影時の該被写体の位置または撮像装置の位置の少なくとも一方を表す位置情報と、を含む画像ファイルを複数読み出す工程と、
    取得手段が、前記位置情報に基づいて前記複数の画像ファイル毎の地理情報を取得する工程と、
    分類手段が、前記地理情報に応じて前記複数の画像ファイルを分類する工程と、
    表示制御手段が、前記分類された画像ファイルに含まれる画像データに基づく画像を表示させ、前記分類された画像ファイルに含まれる前記位置情報が示す位置を表す目印を重畳したマップを画面に表示させる工程と、を備え、
    前記表示させる工程は、前記マップと前記画像とを重ならないようにかつ同じ画面で表示させ、該画像がマップ上でどの分類に属するかの対応関係を識別可能な態様で前記目印を表示させることを特徴とする画像表示制御方法。
  5. 被写体を撮像した画像データと、撮影時の該被写体の位置または撮像装置の位置の少なくとも一方を表す位置情報と、を含む画像ファイルを複数読み出す機能をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであって、
    前記位置情報に基づいて前記複数の画像ファイルの地理情報を取得し、該地理情報に応じて前記複数の画像ファイルを分類し、前記分類された画像ファイルに含まれる画像データに基づく画像を表示させ、前記分類された画像ファイルに含まれる前記位置情報が示す位置を表す目印を重畳したマップを画面に表示させる機能をコンピュータに実現させ、
    前記表示させる機能は、前記マップと前記画像とを重ならないようにかつ同じ画面に表示させ、該画像が前記マップ上でどの分類に属するかの対応関係を識別可能な態様で前記目印を表示させる機能であることを特徴とするコンピュータプログラム。
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