JP4462331B2 - 撮像装置、制御方法、プログラム - Google Patents
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Description
一般的にデジタルスチルカメラは、撮像素子により得られる撮像画像をリアルタイムに表示可能とするディスプレイを備えており、これによりユーザは、どのような撮像画像が得られているかをリアルタイムに確認することができる。また、表示画像を確認しながらシャッタ操作を行って撮像画像データの取込・保存を指示することができる。さらに、このようなディスプレイを用いて、取込・保存された撮像画像データをその場で確認することも可能とされる。
例えばこれらの点において、デジタルスチルカメラは従前のフィルムカメラと比較して優位性を有する。
1)被写体をどのように撮るかの判断は撮影者であるユーザに依存しているため、同一ユーザにより撮られた画像はワンパターン化する傾向が強い。
2)カメラ機能が充実し様々な撮影条件に適した撮像を行うことが可能となっているが、特にカメラ装置に不慣れなユーザにとっては、どの機能をどのタイミングで使用すればよいかが充分に理解されておらず、結果としてカメラ装置の有する機能を十分に利用できないものとなっている。
3)デジタルスチルカメラ本体側に保存された画像データはパーソナルコンピュータ等に転送して保存することができるが、画像データの整理、編集作業(ファイル名の付け直し等)には時間と手間を要するため、結果として撮像画像は無整理のまま保存されることが比較的多いものとなっている。
4)無整理のまま画像が保存されるため、ユーザが改めて撮像画像を閲覧しようとしても、ストーリー性のあるまとまった思い出として効率的に鑑賞することができないものとなっている。
つまり、被写体を撮像して撮像画像データを得る撮像手段と、画像表示を行う表示手段と、制御手段と現在時刻を計時する時刻計時手段と、を備える。
そして、上記制御手段が上記撮像手段により撮像された撮像画像データを所定の表示態様による表示画面データ内のターゲット領域にあてはめて表示させるためのテンプレート情報であって、上記ターゲット領域に対し、そのターゲット領域にあてはめられて表示されるべき撮像画像データとしてどのような画像を撮影すべきかを教示する教示情報が対応づけられたテンプレート情報が記憶される記憶媒体から、上記テンプレート情報を読み出す読出処理と、上記テンプレート情報に従って、上記教示情報が上記ターゲット領域に対応づけられて表示されるように上記表示手段を制御する教示情報表示制御処理とを実行し、さらに、上記テンプレート情報に従って表示させた画面内における上記ターゲット領域についての指定を受け付けるターゲット指定受付処理と、上記画面内のターゲット領域が指定されたことに応じ、上記撮像手段による撮像画像データの取り込みを指示するためのシャッタ操作を待機し、該シャッタ操作に応じ、撮像画像データの取り込みが行われるように制御する撮像画像取込制御処理と、上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを、上記指定されたターゲット領域と対応づける対応づけ処理と、上記撮像画像取込制御処理により取り込んだ撮像画像データが、上記ターゲット指定受付処理に応じ指定された上記ターゲット領域と対応づけられている所定の条件を満たしているか否かについて判別する条件判別処理を実行し、上記対応づけ処理では、上記条件判別処理により上記所定の条件を満たすとの判別結果が得られた場合に上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを上記指定されたターゲット領域と対応づける処理と、上記シャッタ操作が行われたタイミングで上記時刻計時手段により計時される現在時刻情報を取得する時刻情報取得処理を実行し、上記条件判別処理では、上記時刻情報取得処理により取得した現在時刻情報が、上記指定されたターゲット領域と対応づけられている所定の時刻条件を満たしているか否かについて判別する処理、を実行するものである。
また、本発明では、上記テンプレート情報として、撮像画像データをターゲット領域にあてはめて表示するための、表示画面の雛形が予め用意されている。すなわち、撮像画像が未だあてはめられていない、閲覧時の表示画面の雛形が予め定められているものであり、該雛形内の各ターゲット領域に対し、撮影した画像をあてはめるという手法を採っている。
このような本発明によれば、撮影後の画像整理は不要とでき、撮像画像が無整理のまま保存されてしまうことを効果的に防止することができる。
<第1の実施の形態>
[画像撮像・閲覧システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態としての画像撮像・閲覧システムの構成を示した図である。
実施の形態の画像撮像・閲覧システムは、撮像装置1、パーソナルコンピュータ20、ネットワーク35、サーバ装置40を少なくとも含んで構成される。
撮像装置1は、デジタルスチルカメラとされ、被写体を撮像するためのカメラレンズや、撮像画像に基づく画像データを得るためのCCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子、さらには撮像画像データ等の表示を行うための表示部などが備えられる。
また、撮像画像データの取込・保存を指示するためのシャッタボタン、各種項目の選択・決定を行うための十字キーや決定キーなど、各種の操作子が備えられる。
また、パーソナルコンピュータ20は、サーバ装置40に格納されるテンプレートデータ(後述する)をネットワーク35を介してダウンロードし、該ダウンロードしたテンプレートデータを上記メモリカード15や通信ケーブルを介して撮像装置1に転送する機能も有する。
ここで、システムの各構成要素についての説明に先立ち、理解を容易とするために、本実施の形態の画像撮像・閲覧システムで用いられるテンプレートの概念について、図10、図11を参照して説明しておく。
先ず、本実施の形態におけるテンプレートとは、或るテーマごとに、そこにあてはめられて表示されるべき撮像画像のレイアウト、各撮像画像に対応づけられて表示されるべき教示情報のレイアウト、さらには背景を装飾する背景画などとしてのその他の表示データのレイアウトを定めたものとなる。具体的に、図10、図11に例示している画面は、全体として「ローマの見所」をテーマとしたテンプレート内の表示画面例であって、「コロッセオ」(図10)や「トレヴィの泉」(図11)のような或るテーマに沿った被写体ごとに、後に撮影されあてはめられるべき撮像画像を表示する領域(図中ターゲット領域A1)、及び該撮像画像に対応づけられて表示されるべき教示情報の表示領域(テキスト文表示領域A2など)が定められている。
本例におけるテンプレートでは、1つの被写体ごとに1ページを割り当てるものとしており、例えば1ページ目は図10に示す「コロッセオ」、2ページ目は図11に示す「トレヴィの泉」、3ページ目は・・・というように、ページごとに撮像画像をあてはめていくようにされる。この場合、「ローマの見所」としてのテンプレートは、例えば合計で8ページから成ることが例示されている。
ターゲット領域A1は、後にユーザの撮影操作に基づき得られた撮像画像データがあてはめられて表示されるべきとして定められた領域である。図10、図11では、ターゲット領域A1に対して撮像画像が未だあてはめられていない状態での画面構成を例示しているが、この場合の例では、予めターゲット領域A1に対しては、所定の画像データが対応づけられている。具体的にこの場合は、該ターゲット領域A1にあてはめられて表示されるべき撮像画像のサンプル画像と共に、そのような画像を撮影するように促すためのメッセージ(例えば図中の「Shoot This!」)も併せて表示される。
ここで、撮像画像があてはめられる前のターゲット領域A1に対しては、少なくとも該ターゲット領域A1が未撮影であることを表す情報を表示するものとしておけばよい(例えば「No Data」など)が、上記のようにサンプル画像や「Shoot This!」のような撮影を促すメッセージを表示しておくものとすれば、ユーザに「このような写真を撮るぞ」との意欲を沸き立たせることができ、写真撮影のモチベーションの向上を図ることができる。
さらに、所在地表示領域A3には、被写体の所在地を含む地図情報(航空写真も含む)が表示され、地図上には被写体の所在地を指し示すマークが表示される。また、この図の例では、撮像装置1を携帯しているユーザの現在位置も併せて表示される場合を例示している。
また、テキスト文表示領域A2に表示されるテキスト文による情報は、被写体についての説明を行うことで、撮像画像のイメージを想起させ、どのような撮像画像を撮影すべきかを教示する教示情報となる。また、その情報内容によっては、例えば「〜を撮影せよ」など直接的にどのような写真を撮影すべきかを教示する情報ともなり得る。
また、所在地表示領域A3で地図上で表された被写体の所在地の情報は、被写体を何処で撮像すればよいかを教示する情報となり、これも、ユーザにどのような撮像画像を撮像すればよいかを教示する教示情報となる。
或いは、これらの各情報は総合的にユーザにどのような撮像画像を撮像すべきかを教示しているとも捉えることができる。
以下、このようにテンプレートを実現するためのデータとしての、各表示データと表示制御用の管理情報とを含むデータのことを、テンプレートデータと呼ぶこととする。
そして、教示情報に基づき撮像された画像データについては、その画像データが該当するターゲット領域A1に対してあてはめられて表示されるように対応づけが行われる。これによって、ユーザに面倒な画像整理の負担を負わせることなく、撮像画像データをテンプレートのテーマごとに整理して保存することができるものとなる。
図2は、図1に示した撮像装置1の内部構成例を示すブロック図である。
図示するようにして撮像装置1は、システムコントローラ2、撮像部3、撮像制御部4、表示部5、表示駆動制御部6、操作入力部7、位置検出部8、メモリカードI/F(インタフェース)9、メモリカードスロット10、バス11、通信部12、不揮発性メモリ13、を有する。
また、この場合のシステムコントローラ2は、図示する現在時刻計時機能として、例えば年:月:日:時:分:秒による現在時刻を計時する機能を有する。
撮像部3における撮像光学系3aでは、先に述べたカメラレンズや、カメラレンズに対してフォーカス動作やズーム動作を行わせるための駆動系等が備えられる。
また撮像部3における撮像素子部3bでは、撮像光学系3aで得られる撮像光を検出し、光電変換を行うことで撮像信号を生成する固体撮像素子アレイが設けられる。固体撮像素子アレイは、例えばCCDセンサアレイやCMOSセンサアレイとされる。
また撮像部3における撮像信号処理部3cでは、固体撮像素子によって得られる信号に対するゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、デジタルデータとしての撮像画像データを得る。また撮像画像データに対してホワイトバランス処理、輝度処理、色信号処理などを行う。
この撮像部3の撮像動作によって得られた画像データは、撮像制御部4で処理される。
撮像制御部4は、システムコントローラ2の制御に従って、撮像画像データを各種の圧縮率で圧縮する画像圧縮処理や、画サイズ変換処理、画像フォーマット変換処理などの処理を行い、また動作状況に応じて、撮像画像データをバス11を介して接続される各部(表示駆動制御部6、メモリカードI/F9など)へ転送する処理を行う。
また撮像制御部4はシステムコントローラ2の指示に基づいて、撮像部3における撮像動作のオン/オフ制御、シャッタ処理、撮像光学系3aのズームレンズ、フォーカスレンズの駆動制御、撮像素子部3bの感度やフレームレートの制御、撮像信号処理部3cの各処理のパラメータ制御や実行処理の設定なども行う。
表示部5には、液晶ディスプレイ等の表示パネル部が形成される。また、表示駆動制御部6は、システムコントローラ2の制御に基づいて、表示部5を駆動制御して所定の表示画像を表示させる。表示駆動制御部6には、表示部5における上記表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、表示パネル部に画像表示を行わせるための画素駆動回路で構成されている。該画素駆動回路は、上記表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
表示駆動制御部6による上記表示パネル部の駆動制御により、例えば撮像部3で撮像される画像のリアルタイム表示(モニタ表示)や、後述するメモリカードスロット10に装填されたメモリカード15に保存された撮像画像データについての再生画像の表示などが実行される。
また、表示駆動制御部6では、これらの表示のために、例えば輝度レベル調整、色補正、コントラスト調整、シャープネス(輪郭強調)調整などを行うことができる。また画像データの一部を拡大した拡大画像の生成、或いは縮小画像の生成、ソフトフォーカス、モザイク、輝度反転、画像内の一部のハイライト表示(強調表示)、全体の色の雰囲気の変化などの画像エフェクト処理なども行うことができる。
操作入力部7は、このような操作子から得られる情報をシステムコントローラ2に供給し、システムコントローラ2はこれらの情報に対応した必要な演算処理や制御を行う。
メモリカードI/F9は、システムコントローラ2の制御に基づいて、上記メモリカード15に対する撮像画像データその他の各種データの記録/再生を行う。
この通信部12により、例えば撮像してメモリカード15に格納された撮像画像データを、パーソナルコンピュータ20その他の外部機器に転送することができる。
特に本例の場合、当該不揮発性メモリ13に対しては、先に説明したテンプレートを実現するためのテンプレートデータ13aが格納される。なお、このように不揮発性メモリ13に予め格納されているテンプレートデータ13aは、例えば多くの一般ユーザによる使用が想定される無難なテーマによるプリセットのテンプレートデータであると考えればよい。
ここで、本例の場合、上記表示データ配置管理情報については、比較的汎用性の高いXML(Extensible Markup Language)で実現するものとしている。その一例を、次の図3(a)に示す。
図3(a)において、この場合の表示データ配置管理情報では、1つのファイルによって1つのテンプレートを管理するものとされている。すなわち、先の図10、図11の例の場合であれば、1つのファイルによってテンプレート内の8ページ分全体の表示態様を管理する情報となる。
例えば、先の図10、図11に示したような「ローマの見所」をテーマとしたテンプレートの場合であれば、「category」としては「旅行ガイド」などとなる。また、後述もするが、同一のテーマのテンプレートであっても、撮影年月日を区別してそれぞれ別ファイルとして保存したい場合もある。このため本例では、同一のテーマのテンプレートについて例えばこのような年月日の区別が可能となるように、テンプレートに対してファイル名を付与することを許容している。「title」は、このように同一テーマのテンプレートについてファイルの別を表す情報としても機能する。
なお、このような表示データの管理手法を採っているのは、各ページで共通して使用する画像(例えば背景画像)のように、同じデータが繰り返し使われることを想定してのことである。
ここで、上記説明からも理解されるように、photoIDは、ターゲット領域A1に対して1対1で対応づけられる情報となるので、以下ではphotoIDについてはターゲットIDとも呼ぶこととする。
図3(b)において、撮像画像のIDは、シャッタ操作により撮像画像データの取込・保存が行われた場合に、システムコントローラ2が保存された画像データについて付すIDであり、例えば該IDと撮像画像の保存先の情報とが対応づけられて、撮像画像データの保存先についての管理が行われる。つまり、この撮像画像のIDは、一般的な撮像画像管理の処理に伴って付されるIDとなる。
なお、この図3(b)に示す対応関係管理情報は、同一のテンプレートのテーマに対して複数のコンテンツが存在することに対応させるべく、各コンテンツごとに設ける。つまり、同一テーマのコンテンツは、同一のテンプレート(雛形)を利用するものであるので、異なるコンテンツであってもその中の各ターゲット領域A1のターゲットIDは同一となる。換言すれば、ターゲットIDの情報だけでは、どのコンテンツ内のターゲット領域A1であるかまでを特定することができないものである。
そこで、対応関係管理情報としては、コンテンツ単位で設ける。これにより、ターゲットIDはコンテンツごとに分けて管理することができる。
先ず、テンプレートの表示時には、図3(a)に示す表示データ配置管理情報を参照して、テンプレート内の指定されたページについて、該ページ内の各表示領域ごとの表示データを取得する処理を行うものとなる。但し、ターゲット領域A1については、そのターゲット領域A1と対応づけられたphotoIDを基に、図3(b)の対応関係管理情報を参照して、該ターゲット領域A1に対してあてはめられて表示されるべき画像データのIDを取得するようにされる。
具体的に、図3(a)に示す1ページ目(<page no=1>)について言えば、領域"20,20,300,100"に対応づけられた"ref_default"による属性が与えられている、"img_colosseum-sample"によって特定されるコロッセオのサンプル画像データ(<data>の「"colosseum.jpg"」)を取得する。そして、該画像データと上記「Shoot This!」などのメッセージデータとがターゲット領域A1に表示されるように表示制御を行う。
例えば、撮像画像データの記録/再生を行う記憶媒体がメモリカードとされる場合を例示したが、これに代えて、例えばHDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなど、他の記憶媒体を用いることもできる。
図4は、図1に示したパーソナルコンピュータ20の内部構成を示している。
先ず、CPU21は、起動されたプログラムに基づいて当該パーソナルコンピュータ20の全体制御、演算処理を行う。例えば、後述する入力部25からの操作入力に応じた動作、HDD30へのデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等を行う。なおCPU21は、図示するバス22を介して各部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
この場合、HDD30に対しては、撮像装置1からの撮像画像データやテンプレートデータの取り込みや、サーバ装置40からダウンロードして取得したテンプレートデータの撮像装置1への転送など、撮像装置1についての管理を行うための撮像装置管理アプリケーション30aが格納されている。なお、この撮像装置管理アプリケーション30aとしてのプログラムに基づくCPU21の処理によって実現される各種の機能については後述する。
また、撮像装置1側から取り込んだ撮像画像データ・テンプレートデータについては、このHDD30に対して記録することができる。
外部通信インタフェース29は、上記通信処理部28にてエンコードされた送信データを、図示するインタフェース端子TI/F(例えばUSB端子など)に接続された通信ケーブルを介して接続される外部機器(この場合は特に撮像装置1)に送信する。また、上記通信ケーブルを介して撮像装置1などの外部機器から送信されてきた信号を、通信処理部28に受け渡す。
通信処理部28は受信した情報をCPU21に転送する。
通信処理部33は、CPU21の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。ネットワークI/F34は、上記通信処理部33にてエンコードされた送信データを、ネットワーク端子Tntを介し、ネットワーク35上の機器(この場合は特にサーバ装置40)に送信する。また、サーバ装置40など、ネットワーク35上の機器から上記ネットワーク端子Tntを介して送信されてきた信号を、通信処理部33に受け渡す。通信処理部33は受信した情報をCPU21に転送する。
この図5に示されるように、撮像装置管理アプリケーション30aによっては、テンプレートデータDL(ダウンロード)機能F1、テンプレートデータ転送機能F2、テンプレートデータ・撮像画像取込機能F3、テンプレート閲覧機能F4が実現される。
具体的には、メモリカードスロット32にメモリカード15が装填される、または上述した通信ケーブルを介してパーソナルコンピュータ20側に撮像装置1が接続された状態で、且つ撮像装置管理アプリケーション30aが立ち上がった状態において、転送可能なテンプレートデータをディスプレイ27上に表示させてユーザに転送すべきテンプレートデータを指定させる。そして、指定されたテンプレートデータを上記メモリカード15に格納する、或いは上記外部通信インタフェース29経由で撮像装置1側に転送する処理を実行するものとなる。
このテンプレートデータ・撮像画像取込機能F3としては、例えばメモリカードスロット32にメモリカード15が装填された状態、または上述した通信ケーブルを介してパーソナルコンピュータ20側に撮像装置1が接続された状態で、且つ撮像装置管理アプリケーション30aが立ち上がった状態において、メモリカード15に格納される撮像画像データ・テンプレートデータをディスプレイ27上に表示させてユーザに取り込むべき撮像画像データとテンプレートデータとを指定させる。そして、指定された撮像画像データ・テンプレートデータを上記メモリカード15から読み出す、或いは上記外部通信インタフェース29経由で撮像装置1側に装填されたメモリカード15から取得する処理を実行し、得られた撮像画像データ及びテンプレートデータを、例えばHDD30などの所要の記憶媒体に格納する処理を実行するようにされる。
或いは、撮像画像データ・テンプレートデータの指定は行わせず、自動的に未取り込みの撮像画像データ・テンプレートデータを識別して取り込むようにすることもできる。
具体的には、先ず、例えばディスプレイ27上にHDD30内にて格納される閲覧可能なテンプレートの一覧を表示させ、ユーザに閲覧するテンプレートの指定を行わせる。そして、指定されたテンプレートについてのテンプレートデータ内の管理情報(表示データ配置管理情報、対応関係管理情報)に基づき、表示画面データを生成し、該表示画面データをディスプレイ27上に表示させる。
なお、確認のために述べておくと、例えば指定されたテンプレートが未編集(つまり全ターゲット領域A1について画像が未撮影)であった場合は、テンプレートデータ内の対応関係管理情報では、ターゲットIDに対する撮像画像データのIDの対応づけは行われておらず、ターゲット領域A1にあてはめて表示すべき撮像画像データは存在しない。この場合は、表示データ配置管理情報のみに基づき、撮像画像データがあてはめられていないテンプレートの表示が行われるものとなる。
図6は、図1に示したサーバ装置40の内部構成例を示すブロック図である。
図6において、CPU41は、起動されたプログラムに基づいてサーバ装置40の全体制御、演算処理を行う。例えば、図示する入力部45に対する入力に応じた動作、HDD48へのデータファイルの格納や管理情報の作成・更新等を行う。またCPU41は、図示するバス42を介して各部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
HDD48に対しては、図示するようにしてテンプレートデータDB(データベース)48aが格納される。このテンプレートデータDB48aには、複数のテンプレートデータが格納される。
入力部45で入力された情報は入力処理部44で所定の処理が施され、CPU41に対して操作又はデータの入力として伝達される。CPU41では入力された情報に対応して必要な演算や制御を行うようにされる。
ネットワークI/F50は、上記通信処理部49にてエンコードされた送信データをネットワーク35を介して所定の機器、特に図1に示したパーソナルコンピュータ20に送信する。またネットワーク35を介してパーソナルコンピュータ20などの外部機器から送信されてきた信号を、通信処理部49に受け渡す。
通信処理部49は受信した情報をCPU41に転送する。
ここで、これまでの説明からも理解されるように、本実施の形態では、撮像装置1側において、ユーザがテンプレートを利用した写真撮影を行うことが想定される。以下では、このようなテンプレートを用いた写真撮影を行うにあたっての、ユーザの操作手順について説明しつつ、操作に応じて装置側で得られる動作を併せて説明する。
先ず、先の図10、図11による説明からも理解されるように、本例においてテンプレートを用いた写真撮影を行うとしたときは、表示部5にテンプレートを表示させ、そこから所要のターゲット領域A1を指定することになる。つまり、本例においてテンプレートを用いた写真撮影を行うとした場合は、途中までの操作はテンプレートの閲覧時と共通となる。具体的には、所要のテンプレートを表示させるまでの操作は、テンプレートの閲覧時と共通となる。
また、メイン画面においては、選択項目についてのキャンセルを行うためのCancelボタンB2、及び選択項目についての決定を行うためのOKボタンB3としてのアイコンも表示される。
例:ローマ旅行ガイド・北海道旅行ガイドなど
「絵葉書の旅」・・・絵葉書の写真が撮影された場所に行き、そのような写真を自分の手で撮影して歩くためのテンプレート。教示情報としては、撮影すべき被写体の名称や撮影位置、季節、時刻(明け方、夕刻など)、シャッタースピード、F値等が考えられる。
「趣味・コレクション」・・・ユーザの趣味の対象や、コレクションしている対象を撮影する場合に用いるテンプレート。
例:鉄道写真コレクション・グルメレポートなど
「教育」・・・撮影行為を通して、教示データによってユーザが新しい知識を得ることが可能となるテンプレート。例えば、時間推移とともに変化する対象物を撮影する「観察日記」や、教示情報として提示された手順に従って作品を作成しつつ、作成過程における対象物を撮影し記録する「作品集」、与えられたテーマ(花など)を撮影する際、必要なモードやファンクションの教示をすることによって、カメラの様々なファンクションを自然に使いこなせるようになる「カメラテク教室」など。
「写真絵本作り」・・・絵本風のテキスト文を用いたテンプレート。絵に相当する部分が撮影すべき対象物となっており、物語に沿った自分だけの絵本を完成させる。教示情報としては、物語の本文にあたるテキスト、撮影すべき対象物の名称、あるいは撮影すべき対象物に関するテーマ(「白っぽい景色」等)などが考えられる。
「ゲーム」・・・写真撮影を行うことで進行するゲーム性のあるテンプレート。位置情報や時刻情報を利用したスタンプラリー(例えば何時何分までに所定位置にある対象物を撮影するなど)のような写真撮影を示唆したり、画像特徴量を用いたジグソーパズル作りのような写真撮影体験を提供する。
図示は省略したが、カテゴリの仮指定が行われた場合、カーソルCRはCancelボタンB2に移動し、十字キーによって当該CancelボタンB2かOKボタンB3を選択可能な状態となる。ここで、カテゴリの仮指定を解除したい場合は、CancelボタンB2を選択した状態で決定キーを操作する。これに応じカーソルCRはテンプレートのカテゴリ表示領域A4に移動し、カテゴリの選択が可能な状態に戻る。
一方、カテゴリの指定を確定する場合は、十字キーを操作してOKボタンB3を選択した状態で決定キーを操作する。ここでは一例として、「旅行ガイド」のカテゴリの指定が確定されたとする。
このテンプレート選択画面においては、例えば「テンプレートを選択してください」などのメッセージとカーソルCRが表示されると共に、指定されたカテゴリに属する各テンプレートのテンプレート名の情報が表示されるテンプレート名表示領域A8と、カーソルCRにより選択されたテンプレートの内容について説明するための情報が表示されるテンプレート説明表示領域A9が設けられる。また、このテンプレート選択画面においても、CancelボタンB2、OKボタンB3が設けられる。
また、このテンプレート選択画面においてもテンプレートのプレビュー表示領域A7が設けられるが、該テンプレート選択画面におけるテンプレートのプレビュー表示領域A7内には、カーソルCRにより選択されたテンプレートについてのプレビュー画面(例えばこの場合もテンプレートを縮小化したもの)が表示されることになる。
この場合も仮指定が行われた場合は、カーソルCRがCancelボタンB2に移動され、仮指定を解除したい場合はCancelボタンB2を選択した状態で決定キーを操作することで、カーソルCRをテンプレート名表示領域A8に戻すことができる。また、テンプレートの指定を確定する場合は、十字キーを操作してOKボタンB3を選択した状態で決定キーを操作する。
ここではテンプレートとして、「ローマの見所ツアー」についての指定が確定されたものとする。
ここで、本例の場合は、同一テンプレートを用いて複数のコンテンツを作成することを許容している。すなわち、教示情報の内容や各表示データの配置態様としては同一(つまり雛形としては同一)となるが、そこに撮像画像があてはめられて作成された完成作品としての内容がそれぞれ異なるものとなる、複数のコンテンツの存在を許容している。
具体的に、例えば例示している「ローマの見所ツアー」であれば、ローマを訪れた年ごとに、同じテンプレートを用いて各年ごとに異なる撮像画像をあてはめたコンテンツを作成する、などといったものである。
このページ画面においては、先に述べたようにして撮像画像データがあてはめられて表示されるべきターゲット領域A1と、ターゲット領域A1にあてはめられて表示されるべき画像の被写体(ターゲット被写体とする)について教示するためのテキスト文を表示するテキスト文表示領域A2、ターゲット被写体の所在地を地図上で表すための所在地表示領域A3が設けられる。また、ページの順送り指示を行うためのページ送りボタンB1(NextボタンB1とも表記する)が表示される共に、ターゲット領域A1又は該ページ送りボタンB1の選択を行うためのカーソルCRが表示される。
また、この図の例では、テンプレートを構成する全ページ数の情報と現在の表示ページが何ページ目であるかを表す情報(図中の「1/8」)も表示され、さらに、現在位置からターゲット被写体の所在地までの距離を表す情報(図中「現在地から、500m」)も表示されている。
図13は、このようにターゲット領域A1に対し撮像画像データがあてはめられた場合のページ画面の例を示している。先の図10と比較して分かるように、この場合のターゲット領域A1には、撮影前に表示されていたサンプル画像と「Shoot This!」の表示に代えて、撮像画像データが表示されることになる。
最終的に、テンプレートの全ページについて撮像画像データのあてはめが完了した場合には、表示部5上に、例えば「コンテンツの作成が完了しました」などの作成完了を通知するメッセージが表示された後、例えば先の図9に示したコンテンツの選択のための画面表示に戻ることになる。
続いては、上記により説明した実施の形態としての動作を実現するために実行されるべき処理動作について、以下の図14〜図16のフローチャートを参照して説明する。
なお、これらの図に示される処理動作は、図2に示したシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
図14において、先ずステップS101では、メイン画面表示トリガの発生を待機する。すなわち、上記メイン画面表示トリガとして、例えば予めメイン画面を表示すべきとして定められた操作入力部7を介した所定の操作入力を待機する。
ステップS104において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS103のカテゴリの選択処理に戻り、また決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS105に進む。
なお、以降の処理においても、逐次、CancelボタンB2又はOKボタンB3の指定を受け付けるための処理が実行されるものとなるが、その処理内容については上記ステップS106→S107について説明したものと同様となるので、以下での重複説明は省略する。
ステップS112において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS111のテンプレートの選択処理に戻り、また決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS113に進む。
ステップS115において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS114の選択処理に戻り、また決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合はステップS116に進む。
一方、上記ステップS116において、決定されたボタンがOKボタンB3であるとして肯定結果が得られた場合は、次の図15に示すステップS118に処理を進める。
図15において、ステップS118では、指定されたテンプレートについてのコンテンツ選択画面の表示処理を実行する。すなわち、図14におけるステップS111〜S116までの一連の処理によって指定されたテンプレートについて、先の図9に示したような例えばポップアップウィンドウW1によるコンテンツ選択画面を表示部5上に表示させる。
ステップS120において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS119の選択処理に戻り、また決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS121に進む。
ステップS123において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS122の選択処理に戻り、また決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合はステップS124に進む。
一方、上記ステップS124において、決定されたボタンがOKボタンB3であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS126に進んで、指定された項目が新規作成であったか否かを判別する。
そして、この受付処理において、入力情報を確定するための例えば決定キーによる決定操作が行われた場合には、ステップS128において、新規作成コンテンツの追加処理を実行する。すなわち、指定されたカテゴリ内における指定されたテンプレートを利用した新たなコンテンツ(テンプレートデータ13a)として、表示データ配置管理情報における<title>の名称情報を入力確定されたタイトル名の情報としたテンプレートデータ13aを新たに生成し、これを不揮発性メモリ13に追加する。
ステップS131において、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS130の選択処理に戻り、一方、決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS132に処理を進める。
ステップS132において、ターゲット領域A1が指定されなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS133においてテンプレートの次ページを表示させる処理を実行した後、先のステップS130に戻るようにされる。
一方、ステップS132においてターゲット領域A1が指定されたとして肯定結果が得られた場合は、次の図16に示されるステップS134に処理を進める。
図16において、ステップS134では、撮像画像のリアルタイム表示処理を行う。すなわち、撮像制御部4に対する指示を行って、撮像部3による撮像動作に基づき得られる撮像画像データ(動画像)の表示駆動制御部6への転送を開始させ、表示部5上に撮像画像のリアルタイム表示を行わせる。
そして、続くステップS135では、シャッタ操作を待機し、シャッタ操作が行われた場合には、ステップS136に進む。
続くステップS137では、撮像画像の保存処理として、取り込まれた撮像画像データをメモリカード15に保存するための処理を実行する。
このとき、システムコントローラ2は、このようにメモリカード15に保存した撮像画像データについてID(先に述べた撮像画像のID)を付すと共に、撮像画像データの保存先の情報と該IDとを対応づける処理も実行する。
ステップS140において、テンプレート内の全てのターゲット領域A1が未だ埋められていないとして否定結果が得られた場合は、図15に示すステップS130に戻るようにされ、これによって次のターゲット領域A1についての撮像画像のあてはめをユーザに促すようにされる。
このステップS140の表示処理を実行すると、図15に示されるステップS118に戻るようにされ、これによってコンテンツの作成完了メッセージが表示された後は、先の図9に示したコンテンツ選択画面が表示される。
さらに、実施の形態では、先に例示したような「Shoot This!」などの所定の文字情報も合わせて表示するものとしているが、これによって、さらにユーザの撮影のモチベーションの向上を図ることができる。
続いて、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、教示情報の少なくとも一部を、撮像画像データのメタデータとして付加するものである。
ここで、ユーザ操作に基づき取り込まれた撮像画像データが、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)ファイルにより保存される場合には、いわゆるExif(Exchangeable Image File Format)情報として、所要の文字情報や位置情報などをメタデータとして付加することができる。第2の実施の形態は、例えばこのようなExif情報などによるメタデータが付加された状態での撮像画像データの保存が可能とされる場合に対応して、撮像画像データに対するメタデータの自動付加を行うものである。
なお、第2の実施の形態において、画像撮像・閲覧システムの構成(撮像装置1,パーソナルコンピュータ20,サーバ装置40)については第1の実施の形態にて説明したものと同様となるので改めての説明は省略する。なおこのことは、以降で説明する各実施の形態についても同様である。
なお、この図に示される処理動作としても、図2に示したシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
この図の例では、上記ステップS136における撮像画像の取込処理が実行されたことに応じ、ステップS201において、表示データ配置管理情報に基づき、指定されたターゲット領域A1と対応づけられた所定の教示情報を取得する処理が実行される。
例えばこの場合、教示情報としては、テキスト文表示領域A2に表示されるべきテキストデータ、及び被写体の所在地を示す位置情報を取得するように設定されているものとする。
なお、教示情報のうちのどの情報をメタデータとして付加すべきかは、例えば表示データ配置管理情報における<object>の属性により指定しておくものとすればよい。その場合、ステップS201は、このような属性情報が与えられた<object>のデータを取得する処理となる。
或いは、OS(Operating System)やアプリケーションによっては、Exif情報に基づく画像検索機能を備えたものがあり、ユーザが入力したキーワードと合致するテキストデータが付加された画像データを検索するなどといったことも可能とされる。
これに対し、上記により説明した第2の実施の形態のように撮像画像データに教示情報としての被写体の説明文や位置情報などの情報をメタデータとして自動的に付加するものとすれば、ユーザに画像整理や検索のための情報入力や入力情報の付加のための操作を行わせずに済むものとできる。すなわち、このような第2の実施の形態によれば、撮影後における面倒なメタデータの付加(メタ付け)作業を不要とすることができ、この点で、撮像画像の管理にあたってのユーザ負担を大幅に軽減することができる。
ここで、これまでの説明では、ユーザがターゲット領域A1の指定を行って撮影した画像データについては、常にそのターゲット領域A1に対する対応づけを行うものとした。しかしながら、例えばゲーム性のあるカテゴリのテンプレートを用いて撮影を行う場合を考えた場合、撮影した画像が無条件に指定ターゲット領域A1と対応づけることができてしまうと、ゲーム性が薄らいでしまうなどの問題が想定される。例えば、「ゲーム」のカテゴリに属するテンプレートとして、先に例示したスタンプラリー(例えば何時何分までに所定の被写体を撮影する)のようなテンプレートを想定した場合、制限時間をオーバーしたり指定されたものとは別の被写体が撮影されたにも関わらず、撮像画像がターゲット領域A1に対応づけられてしまっては、ゲーム性が著しく薄らいでしまうことが懸念される。
そこで、例えばこのような問題を考慮して、第3の実施の形態では、指定ターゲット領域A1への撮像画像の対応づけを行うにあたっての条件を設定し、該条件に合致する撮像画像についてのみ指定ターゲット領域A1への対応づけを行うという、いわば撮像画像についてのフィルタリングを行うようにする。
さらに、フィルタリングを要するターゲット領域A1には、マッチング時に基準とする情報(マッチング基準情報)が設定される。例えば、マッチング項目が「位置」とされるターゲット領域A1に対しては、マッチング基準情報として、ターゲット被写体の所在地を表す位置情報が対応づけられることになる。或いは、マッチング項目が「時刻」とされるターゲット領域A1には、マッチング基準情報として基準時刻の情報が設定される。すなわち、例えば「夕日の〜を撮影せよ」や「クリスマスの〜を撮影せよ」との教示が与えられる場合に対応して、夕日の時刻に対応する時刻情報やクリスマスの時刻(日時)に対応する時刻情報がマッチング基準情報として予め対応づけられるものである。
この図18に示されるようにして、マッチング条件管理情報としては、マッチングを要するターゲット領域A1のターゲットIDごとに、マッチング項目の情報とマッチング基準情報とが対応づけられたものとなる。
「位置」は、先にも例示したように、位置情報に基づくマッチングを行うものである。この「位置」によるマッチング項目に対しては、マッチング基準情報(位置情報)として、経度(x)と緯度(y)の情報が対応づけられる。この「位置」によるマッチングの具体例としては、指定ターゲット領域A1についての画像撮影が行われたタイミングで取得された位置(x、y)が、上記マッチング基準情報としての位置:基準位置(x、y)を中心とした半径距離r内に含まれるか否かを判別することが挙げられる。或いは、例えば教示の内容が「〜を・・・km以上離れた場所から撮影せよ」などである場合に対応しては、逆に取得された位置(x、y)が、上記基準位置(x、y)を中心とした半径距離r以内に含まれていないか否かを判別するといったことも考えられる。
ここで、既に知られているように、人物の顔は、顔の構成要素の相対位置情報として特徴データ化することができる。例えば、目の中心と鼻との距離ENと目の間隔の距離Edの比(Ed/EN)や、目の中心と口との距離EMと目の間隔の距離Edの比(Ed/EM)は、個人ごとに特有となると共に、髪型や眼鏡等の装着物などによる外観上の変化の影響を受けない情報である。さらに加齢によっても変化しないことが知られている。
この点に鑑み、上記顔データとしては、個人ごとの上記のようなEd/ENやEd/EMなどの顔の特徴を表す情報を対応づけておく。
このような顔データを用いたマッチングとしては、例えば予め登録されたある人物を撮影せよとの教示が与えられたターゲット領域A1についてのフィルタリングに用いることが考えられる。
この場合、マッチング基準情報としては、予め上記サンプル画像について解析を行った結果抽出(算出)された、上記所定の画像特徴についての特徴量を表すデータ(画像特徴データ)が対応づけられる。すなわち、実際のマッチングとしては、撮像画像データについて画像解析を行って上記所定の画像特徴についての画像特徴データを算出し、該画像特徴データと上記マッチング基準情報としての画像特徴データとの類似度が所定値以上:距離としては所定値以内(又は類似度が所定値以下:距離としては所定値以上)であるか否かを判別することになる。
なお、このようなマッチング条件管理情報の内容は、表示データ配置管理情報における<data>の属性として指定するようにしてもよい。
なお、これらの図に示される処理動作としても、図2に示したシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
ここで、これまでの説明からも理解されるように、第3の実施の形態としては、ターゲット領域A1の指定が行われた後、該指定されたターゲット領域A1に対する撮像画像データの対応づけに関してフィルタリングを行うものである。従って、第3の実施の形態としてのフィルタリングを実現するための処理動作としては、少なくともターゲット領域A1の指定が行われた以降において実行されるものとなる。
この図19の例では、このようにターゲット領域A1の指定が行われた以降として、例えば図16に示したステップS135にてシャッタ操作が行われたとされ、これに応じステップS136にて撮像画像の取込処理が実行されたことに応じ、フィルタリングのための処理が開始される場合を例示している。
ここで、「画像類似度」は、先に説明した「画像の色」「人物(顔)」「画像間距離」のマッチング項目を包含するものであるとする。これら「画像の色」「人物(顔)」「画像間距離」に基づくフィルタリングを実現するための一連の処理動作ついては、フローチャート上では、その処理の流れを共通化して示すことができることから、ここでは図示の都合上、これら3つの項目を1つの項目にまとめたかたちでフィルタリングのための一連の処理動作の流れを示す。つまり実際には、ステップS302では、「位置」「時刻」と共にこれら「画像の色」「人物(顔)」「画像間距離」についての判別も行われ、該ステップS302からは、それぞれの場合に対応した計5つの分岐が発生することになる。
また、ステップS302において、マッチング項目が「時刻」であった場合は図20に示されるステップS308へ、また「画像類似度」であった場合は図21に示されるステップS313へそれぞれ処理を進めることになるが、これらについては後述する。
そして、続くステップS307において、対応関係管理情報を更新することで、指定されたターゲット領域A1に対する保存された撮像画像データの対応づけを行った上で、先の図16に示したステップS139に処理を進める。
これにより、位置条件が満たされる撮像画像データが得られた場合には、該撮像画像データの保存・指定ターゲット領域A1への対応づけが行われた上で、指定されたターゲット領域A1に上記撮像画像データがあてはめられたページデータが表示されることになる。
なお、当該ステップS139以降の処理としては、先の図16の場合と同様の処理が実行されるようにすればよい。
このようにして、位置条件に基づくフィルタリングが実現される。
図20において、ステップS308では、現在時刻情報の取得処理を実行する。すなわち、先に説明した計時機能によって計時している現在時刻の情報を取得する。
このステップS310において、例えば現在時刻が基準時刻以前であり、時刻条件が満たされているとして肯定結果が得られた場合は、ステップS311に処理を進めて、取込画像の保存処理を実行し、さらに続くステップS312において、対応関係管理情報を更新することで、指定されたターゲット領域A1に対する保存された撮像画像データの対応づけを行う。その上で、上述したステップS139に処理を進める。
一方、上記ステップS310において、例えば現在時刻が基準時刻以前ではなく、時刻条件が満たされていないとして否定結果が得られた場合は、上記ステップS139に処理を進めることになる。
このようにして、時刻条件に基づくフィルタリングが実現される。
なお、確認のために述べておくと、先の説明からも理解されるように、この図21は、実際には先のステップS302の判別結果に基づきそれぞれ別々の分岐処理として実行されるべき、マッチング項目が「画像の色」である場合、「人物(顔)」である場合、「画像間距離」である場合に対応して実行される処理を、1つのフローチャートによりまとめたかたちで示している。
すなわち、マッチング項目が「画像の色」であった場合に対応しては、取り込まれた撮像画像データについて、先に述べた色情報(RGB)を抽出する画像解析処理を実行する。
また、「人物(顔)」であった場合は、撮像画像データ内の顔と認識できるデータ部分(顔データ部分とする)を抽出し、抽出された顔データ部分について、先に説明した顔データを算出する画像解析処理を実行する。
また、「画像間距離」であった場合には、撮像画像データについて、先に説明した画像特徴データを抽出する画像解析処理を実行する。
つまり、マッチング項目が「画像の色」である場合は、上記ステップS313にて撮像画像データから抽出した色情報(RGB)が、ステップS314にて取得した色範囲情報(RGB〜RGB)内に含まれているか否かを判別する。
また、「人物(顔)」である場合には、ステップS313にて撮像画像データについて計算された顔データと、ステップS314で取得した顔データとの類似度を計算した上で、該類似度が所定値以上であるか否かを判別する。
さらに、「画像間距離」である場合は、ステップS313で撮像画像データから抽出した画像特徴データと、ステップS314で取得した画像特徴データとの距離(類似度)を計算し、その距離が所定値以内(類似度が所定値以上)であるか否かを判別する。
これらそれぞれの場合に対応した判別処理によって、取り込まれた撮像画像データが所定の画像条件を満しているか否かについての判別が行われる。
一方、上記ステップS315において、画像条件が満たされていないとして否定結果が得られた場合は、上記ステップS139に処理を進める。
これにより、画像の色、人物の顔、画像間距離といった画像条件に基づくフィルタリングが実現される。
このような第3の実施の形態によれば、特に、ゲーム性のあるテンプレートを用いた撮影時に対して適用することで、例えば所定の時刻までに撮影した画像や、所定の範囲内で撮影された画像でなければ指定ターゲット領域A1への対応づけが行われないようにすることができるなど、ゲーム性を増してより娯楽性に富むテンプレートを実現することができる。
そのような場合には、位置、時刻、画像の特徴などについて予め定められた条件が満たされないとされた場合に対応して、取込画像の保存・対応関係管理情報の更新処理が実行されるようにすることもできる。
そこで、そのような場合には、先に説明した図19の処理にて、ステップS301の処理によってマッチング条件管理情報からマッチング項目の情報を取得するのに先立ち、マッチング条件管理情報内に、指定されたターゲット領域A1のターゲットIDが存在するか否かを判別する処理を挿入する。そして、該判別処理により、指定ターゲット領域A1のターゲットIDが存在するとされた場合は、ステップS301以降に処理を進め、ターゲットIDが存在しないとされた場合は、第1の実施の形態と同様に、取込画像の保存処理、及び保存画像についてのターゲット領域A1への対応づけ処理(対応関係管理情報の更新処理)を実行するものとすればよい。
このような場合に対応しては、テンプレートごとにフィルタリングの対象であるか否かを判別するようにもできる。つまりその場合は、先ず、テンプレート単位でフィルタリングの対象とするか否かを定めた管理情報を用意しておくものとする。その上で、テンプレートの指定が行われた後、少なくともステップS301によるマッチング項目の取得処理が行われる前までの間に、該管理情報に基づき指定されたテンプレート(コンテンツ)がフィルタリングの対象であるか否かについて判別する処理を挿入し、該判別処理によって指定テンプレートがフィルタリングの対象であるとされた場合以降でのみ、ステップS301以降の処理が実行されるようにする。一方、上記判別処理により指定テンプレートがフィルタリングの対象でないとされた場合は、該指定テンプレート内の全てのターゲット領域A1については、第1の実施の形態と同様に取込まれた撮像画像データの保存、及び保存された撮像画像データの指定ターゲット領域A1への対応づけ(対応関係管理情報の更新)が行われるようにする。
また、このとき、ターゲット領域A1ごとに何れのマッチング項目によるマッチングを行うかは、このようにターゲット領域A1に対応づけられた教示情報内のマッチング基準情報を基に特定するように構成することもできる。例えば、予め教示情報内のマッチング基準情報として用いる情報とマッチング項目との対応関係を定めておくものとし、該対応関係を基に、どのマッチング項目によるマッチングを行うかを教示情報内のマッチング基準情報から特定するものである。
なお、確認のために述べておくと、このように教示情報の一部をマッチング基準情報として使用し、マッチング項目を該教示情報内のマッチング基準情報から特定するという手法を採る場合においても、マッチング基準情報、及びマッチング項目の情報はターゲット領域A1と対応づけられた情報であることに変わりはない。
一例として、例えば「夕日の〜を撮影せよ」との教示が与えられたターゲット領域A1については、位置、時刻、画像の特徴の条件を組み合わせて、位置が被写体所在位置から半径距離r以内で、且つ時刻が夕刻としての時刻範囲以内で、且つ画像の色がオレンジや赤など夕刻に応じた色の特徴としての色範囲内に収まっている場合に、指定ターゲット領域A1に対する撮像画像データの対応づけを行うといったものである。
このように複数の条件を組み合わせたマッチングを行うようにすることで、より正確なフィルタリングを行うことができる。
これまでで説明した第1及び第3の実施の形態では、撮像画像の対応づけを行うべきターゲット領域A1は、あくまでユーザ操作によって指定され、装置側は指定されたターゲット領域A1に撮像画像データを対応づければよい場合を前提としたが、第4の実施の形態は、この点を変更し、撮像画像データを対応づけるべきターゲット領域A1を、装置側が自動的に検索するものである。
すなわち、この場合もマッチング条件管理情報として、先の図18にて説明したように各ターゲット領域A1(ターゲットID)ごとに、マッチング項目の情報とマッチング基準情報とを対応づけた情報を用意しておく。先の説明からも理解されるように、マッチング項目の情報とマッチング基準情報は、ターゲット領域A1に対してあてはめられるべき撮像画像の条件を定義するための情報として機能するものとなる。すなわち、例えば「〜を撮影せよ」との教示が与えられたターゲット領域A1に対しては、マッチング項目の情報として「位置」を、またマッチング基準情報としては被写体の所在地を表す位置情報を対応づけておくものとすれば、これらの情報に従ったマッチングが行われることで、撮像画像データが、対象とするターゲット領域A1に対してあてはめられるべき条件を満たしているか否かを判別することができる。
このようにして、撮像画像データをあてはめるべきターゲット領域A1を装置側で自動的に検索することで、ユーザによるターゲット領域A1の指定操作を不要とすることができる。
なお、これらの図に示される処理動作としても、図2に示したシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
上記もしているように、この場合は、先の第1の実施の形態の場合と同様に、ユーザによりカテゴリの指定→テンプレート(テーマ)の指定→コンテンツの指定までの操作が行われるところまでは共通とされることを前提としている。
図22において、ステップS129は、先の図15にて説明したように、コンテンツの指定操作が行われたことに応じ、指定されたコンテンツについての表示データ配置管理情報に基づき、テンプレートの1ページ目を表示する処理となる。
この場合、上記ステップS129が実行されたことに応じては、ステップS401→S402の処理によって、シャッタの半押し操作と、NextボタンB1の決定操作の何れかを待機する処理が実行される。
上記ステップS402において、NextボタンB1を決定する操作が行われたとした場合は、ステップS403にてテンプレートの次ページを表示させる処理を実行した後、ステップS401に戻る。
一方、上記ステップS401において、シャッタ半押し操作が行われたとした場合は、ステップS404に処理を進める。
シャッタ操作が行われた場合は、ステップS406において、この場合も撮像画像の取込処理を実行する。
そしてこの場合、撮像画像の取込処理を実行した後には、ステップS407→S408において、先ずは現在位置情報の取得処理→現在時刻情報の取得処理を実行するようにされる。
この確認処理によっては、未撮影のターゲット領域A1の数も把握される。以下では、このような未撮影のターゲット領域A1の数=Nとおくことにする。
当該ステップS409の処理を実行すると、次の図23に示されるステップS410に処理を進める。
図23において、先ずステップS410では、n=1に設定する処理を実行する。この「n」の数値は、以下の説明からも明らかとなるように、現在マッチングの対象としているターゲット領域A1を識別し、且つ検索対象範囲のターゲット領域A1の全てについてマッチング処理を実行したか否かを判別するために、システムコントローラ2がカウントする数値となる。
ステップS411において、n>Nではなく、全ターゲット領域A1についてのマッチング処理が未だ完了していないとして否定結果が得られた場合は、ステップS412において、対応づけが完了したか否かを判別するようにされる。すなわち、既に撮像画像データ(取込画像データ)を対応づけるべきターゲット領域A1(該当するターゲット領域A1)が検索され、この該当するターゲット領域A1に対する撮像画像データの対応づけが行われた状態にあるか否かを判別する。
ステップS413では、マッチング条件管理情報から、ターゲット領域nのターゲットIDと対応づけられているマッチング項目の情報を取得する。
ステップS414において、マッチング項目が「時刻」であると判別した場合は、後の図24に示すステップS422に処理を進める。また、マッチング項目が「画像類似度」であった場合は、後の図25におけるステップS426に処理を進める。
そして、マッチング項目が「位置」であった場合は、ステップS415に処理を進める。
なお、確認のために述べておくと、この場合も「画像類似度」についての実際の扱いは、先の第3の実施の形態の場合と同様となる。
続くステップS416→S417→S418の処理は、先の図19にて説明したステップS305→S306→S307の処理と同様となる。すなわち、ステップS416では、取得した現在位置情報(この場合は先のステップS407にて取得した現在位置情報)と上記ステップS415で取得した位置情報(基準位置情報)とに基づき、位置条件が満たされているか否かの判別処理を行い、該判別処理の結果、位置条件が満たされているとして肯定結果が得られた場合は、ステップS417→S418の処理によって取込画像の保存処理→対応関係管理情報の更新処理を行って、保存された撮像画像データが対象とするターゲット領域A1(つまりこの場合はターゲット領域n)に対して対応づけられるようにする。
この場合、上記ステップS418によって対応関係管理情報の更新を行った後には、図示するようにステップS419に進んでn=n+1とした上で、先のステップS411に戻るようにされる。
一方、上記ステップS416において、位置条件が満たされていないとして否定結果が得られた場合は、そのまま上記ステップS419に進んでn=n+1とした後、ステップS411に戻るようにされる。
図24において、先ずステップS422では、ターゲット領域nと対応づけられた時刻情報を取得する処理を実行する。すなわち、マッチング条件管理情報において、ターゲット領域nのターゲットIDと対応づけられているマッチング基準情報としての時刻情報を取得する。
続くステップS423→S424→S425の処理は、先の図20にて説明したステップS310→S311→S312の処理と同様となる。すなわち、ステップS423では、取得した現在時刻情報(この場合は先のステップS408にて取得した現在時刻情報)と上記ステップS422で取得した時刻情報とに基づき、時刻条件が満たされているか否かの判別処理を行い、該判別処理の結果、時刻条件が満たされているとして肯定結果が得られた場合は、ステップS424→S425の処理によって取込画像の保存処理→対応関係管理情報の更新処理を行って、保存された撮像画像データが対象とするターゲット領域A1(ターゲット領域n)に対して対応づけられるようにする。
この場合も、上記ステップS425によって対応関係管理情報の更新を行った後には、先の図23に示したステップS419に進んでn=n+1とした上で、ステップS411に戻るようにされる。
一方、上記ステップS423において、時刻条件が満たされていないとして否定結果が得られた場合は、そのまま上記ステップS419に進んでn=n+1とした後、ステップS411に戻るようにされる。
先ず、ステップS426では、取込画像についての画像解析処理を行う。つまり、先のステップS313と同様に、マッチング項目が「画像の色」であった場合に対応しては、取り込まれた撮像画像データから色情報(RGB)を抽出する画像解析処理を実行し、また、「人物(顔)」であった場合は、撮像画像データから顔データ部分を抽出し、抽出された顔データ部分について、先に説明した顔データを算出する画像解析処理を実行する。
また、「画像間距離」であった場合には、撮像画像データについて、先に説明した画像特徴データを抽出する画像解析処理を実行する。
すなわち、ステップS428では、先のステップS315にて説明したような、マッチング項目が「画像の色」、「人物(顔)」、「画像間距離」である場合のそれぞれに対応した、取り込まれた撮像画像データが所定の画像条件を満しているか否かについての判別が行われる。
そして、画像条件が満たされているとして肯定結果が得られた場合は、ステップS429→S430により、取込画像の保存処理→対応関係管理情報の更新処理を行って、保存された撮像画像データが対象とするターゲット領域A1(ターゲット領域n)に対して対応づけられるようにする。この場合も、上記ステップS430によって対応関係管理情報の更新を行った後には、図23におけるステップS419に進んでn=n+1とした上で、ステップS411に戻るようにされる。
一方、上記ステップS428において、画像条件が満たされていないとして否定結果が得られた場合は、そのまま上記ステップS419に進んでn=n+1とした後、ステップS411に戻るようにされる。
ここで、このようなマッチング処理が繰り返された結果、指定コンテンツ内の未撮影のターゲット領域A1に、該当するターゲット領域A1がないとされた場合は、先の図23に示したステップS411においてn>Nであるとされ、肯定結果が得られる。
このようにステップS411においてn>Nであるとして肯定結果が得られた場合は、図示するようにステップS421に進み、該当なし通知処理を実行する。この該当なし通知処理としては、例えば所定のメッセージを表示部5上に表示させる処理を実行するなどして、ユーザに対し、指定コンテンツ内に該当するターゲット領域A1がなかった旨の通知を行うものとすればよい。
このステップS420の通知処理を実行すると、先の図22に示したステップS401に戻るようにされる。つまりこれにより、ユーザに再度の撮影を行わせることができる。
このようにステップS412において対応づけが完了したとして肯定結果が得られた場合は、図示するようにしてステップS420に進み、対応関係管理情報と表示データ配置管理情報とに基づき、ターゲット領域nを含むページデータを表示させる処理を実行する。
このステップS420が実行されることで、該当するターゲット領域A1があった場合には、そのターゲット領域A1に撮像画像データがあてはめられた状態のページデータが表示されることになる。すなわち、このことを以て、ユーザに撮像画像データが当てはめられたターゲット領域A1を通知することができると共に、ユーザに保存された画像データの確認も行わせることができる。
上記ステップS420の処理を実行すると、先の図22に示したステップS401に戻るようにされる。
つまり、先にも説明したように、本例では、例えば同じローマに2005年と2006年などそれぞれ異なる年に訪れた際に異なるコンテンツの作製が可能となるように、同一テンプレートに対し複数のコンテンツが存在することを許容するものとしているが、このことによると、全く同一の教示内容のターゲット領域A1が複数存在することになるので、装置側としては、何れのコンテンツ(テンプレートデータ)におけるターゲット領域A1に対して撮像画像データをあてはめるべきかを判断することができなくなってしまうからである。
これによれば、ユーザは少なくともシャッタ操作を行うのみで、該当するターゲット領域A1に撮像画像データを対応づけさせることができる。
例えば、一例としては、以下のような手法を採ることができる。
先ず、前提として、この場合の撮像装置1では、テンプレートの閲覧モードと、テンプレートに対してあてはめるべき画像を撮影するためのテンプレート撮影モードとを設けるものとする。
上記テンプレートの閲覧モードとは、ユーザ操作に応じ、先の図7〜図11(但し、図9のコンテンツの選択画面は除く)の画面遷移を行って、指定されたカテゴリ内の指定されたテンプレートを表示するモードとなる。この場合のテンプレートの閲覧時においては、ターゲット領域A1の指定は受け付けないものとなる。
また、上記テンプレート撮影モードでは、例えば該モードが指定されたことに応じ、先ずは撮像画像のリアルタイム表示に切り替えを行い、該リアルタイム表示状態にてシャッタ操作が行われたことに応じて、先に説明した自動検索を、全カテゴリ内の全テンプレートを対象範囲として行う。さらに、その検索の結果、該当するターゲット領域A1があった場合は、撮像画像データの保存及び該当するターゲット領域A1に対する保存画像データの対応づけを行い、一方で、該当するターゲット領域A1がないとされた場合は、例えば撮像画像データを保存せず、何れのターゲット領域A1にも撮像画像データの対応づけを行わないようにする。
また、上記のようなテンプレート撮影モードによれば、テンプレートへの撮像画像のあてはめを行うとしたときに、撮影時において、先に例示したようなカテゴリの指定・テンプレートの指定操作をユーザに行わせずに済むものとできる。例えばこの場合、撮影を開始するにあたって必要な操作は、少なくとも閲覧モードから撮影モードへの切替のための1操作のみとすることができる。
例えば、「位置」をマッチング項目としたときの自動配置(自動検索)として「全都道府県めぐり」としてのテンプレートを実現できる。この「全都道府県めぐり」のテンプレートは、全都道府県で写真をとってくるという教示が与えられたテンプレートとなる。県境の描画された日本地図に対し、撮影された画像が撮影位置に応じた県の位置に配置される。このとき、上記日本地図における各県(又は都道府)に対応する領域が、各ターゲット領域A1となる。また、例えば上記日本地図上で表示される各県の形や県名の情報が、その県の写真を撮影せよとの教示を与える情報となる。
或いは、「画像類似度」をマッチング項目としたときの自動配置として、「モザイク画作成」のテンプレートを挙げることができる。この「モザイク画作成」テンプレートでは、ベースとなる或る画像が例えば20×20の格子で分割されてページに配置される。その各マス目、つまり20×20=400個のマス目がすべてターゲット領域A1となっている。ユーザの撮影した画像は、そのうちで一番類似するマス目にあてはめられることになる。例えば、ベースとなる画像が或る人物の顔だとして、その「目」の位置にあたるマス目があったとすれば、ユーザが、中央が黒く周囲が白いような何かの写真を撮影した際に、その「目」の位置にユーザが撮影した写真が縮小化されて配置される。この場合、上記「目」にあたるターゲット領域A1のマッチング項目は例えば「画像間距離」、マッチング基準情報は「中央が黒く周囲が白い」サンプル画像となる。
この「モザイク画作成」テンプレートにおいて、ユーザは未撮影となっている各マス目について、そこに表示される画像に似た色配置や見た目となる構図を探し求めることになる。すなわち、各マス目に表示される画像が、主に教示情報としての役割を果たす。
第4の実施の形態において、このように複数の条件を組み合わせたマッチングを行うことによっては、自動マッチングによる対応づけがより正確に行われるようにすることができる。
第5の実施の形態は、テンプレートへの撮像画像のあてはめを、撮像装置1側で行うのではなく、外部の情報処理装置(この場合はパーソナルコンピュータ20)にて行うものである。
具体的な例として、この場合の撮像装置1においては、先に説明したようなテンプレートの閲覧モードと、撮影モードとの切り替えが可能に構成される。すなわち、テンプレートの閲覧モードを設けることにより、ユーザにテンプレートの閲覧(教示情報の閲覧)を行わせる。この場合は、先の第1及び第3の実施の形態のようにテンプレートの閲覧画面からターゲット領域A1を指定させた上で、指定されたターゲット領域A1にあてはめるべき画像を撮影させるという手法は採らず、ユーザに画像撮影を行わせるにあたっては、撮影モードへの切り替えを行わせる。すなわち、この場合の撮像装置1では、上記撮影モードへの切り替えに応じ、先ずは撮像画像のリアルタイム表示を行い、撮影スタンバイ状態となる。そして、ユーザによるシャッタ操作を待機し、シャッタ操作が行われたことに応じて撮像画像データの取込及び保存処理を行うことになる。つまり、この場合の「撮影モード」は、撮像画像をターゲット領域A1と対応づけずに通常保存する、いわば通常の撮影モードとなる。
ここで、第5の実施の形態の場合、テンプレート閲覧機能F4では、単にカテゴリの指定→テンプレートのテーマの指定→コンテンツの指定→ページ送りを行うだけでなく、ターゲット領域A1の指定も可能とする。すなわち、これにより、パーソナルコンピュータ20側において、撮像画像データをあてはめるべきターゲット領域A1の指定を可能とする。
ターゲット領域A1の指定が行われたことに応じては、撮像画像データの一覧画面を表示し、上記指定されたターゲット領域A1に対してあてはめるべき撮像画像データの指定を受け付ける。そして、該一覧画面において、指定された撮像画像データを、上記指定されたターゲット領域A1に対して対応づける。
ターゲット領域A1の指定に応じては、HDD30に取り込まれた撮像画像データの一覧画面が表示され、該一覧画面にてあてはめを行うべき撮像画像データを指定する。この指定により、撮像画像データのターゲット領域A1への対応づけを指示することができる。
なお、これらの図において、撮像装置として示す処理動作は、図2に示したシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。また、パーソナルコンピュータとして示す処理動作は、図4に示したCPU21が撮像装置管理アプリケーション30aとしてのプログラムに基づいて実行するものである。
図26において、ステップS501ではシャッタ操作を待機し、シャッタ操作が行われた場合は、ステップS502において撮像画像の取込処理を実行する。そして、続くステップS503において取込画像の保存処理を実行した後、「RETURN」となる。
なお、この図27では一例として、撮像装置1とパーソナルコンピュータ20とが例えば通信ケーブルを介して接続され、パーソナルコンピュータ20側にて外部通信インタフェース29経由でテンプレートデータ13a・撮像画像データが取得される場合を示す。
撮像装置1側では、パーソナルコンピュータ20側からの上記転送要求をステップS601にて待機しており、転送要求があった場合には、ステップS602において要求データの転送処理を実行する。すなわち、メモリカード15に保存された撮像画像データと、不揮発性メモリ13に格納されるテンプレートデータ13aとを、図2に示した通信部12によってパーソナルコンピュータ20側に転送させる。
なお、この図28に示す処理動作が実行されるにあたっては、既にテンプレートのカテゴリの指定→テンプレートのテーマの指定→コンテンツの指定が行われて、指定されたコンテンツのテンプレート内のページデータが表示された状態にあるとする。
ステップS802において、ターゲット領域A1の選択・決定操作(指定操作)が行われていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS801に戻る。一方、ターゲット領域A1の指定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS803に処理を進める。
ステップS808において、テンプレート内の全てのターゲット領域A1が未だ埋められていないとして否定結果が得られた場合は、先のステップS801に戻る。これによって、次のターゲット領域A1に対する撮像画像のあてはめが可能な状態に戻される。
その場合、テンプレートデータ13aには、先の図18に示したようなマッチング条件管理情報も含むようにしておく。
また、撮像装置1側においては、撮像画像データの保存時に、撮像画像データに対して撮影時の位置情報及び時刻情報が対応づけられて保存されるようにしておく。さらに、このように位置情報と時刻情報とが対応づけられた撮像画像データが、パーソナルコンピュータ20側に転送・保存されるようにしておく。
但しこの場合、ステップS303における位置情報の取得処理、ステップS308における時刻情報の取得処理としては、上述のようにして撮像画像データに対応づけられて保存される位置情報、時刻情報を取得する処理となる。
また、ステップS307、S312、S317を実行した後は、図8に示すステップS807以降の処理が実行されるようにする。
その場合としても、テンプレートデータ13aに、マッチング条件管理情報が含まれるようにしておく。また、この場合も撮像装置1側においては、撮像画像データに対し、撮影時の位置情報及び時刻情報が対応づけられて保存されるようにしておき、このように位置情報と時刻情報とが対応づけられた撮像画像データが、パーソナルコンピュータ20側に転送・保存されるようにしておく。
具体的に、この場合のパーソナルコンピュータ20では、コンテンツの指定が行われたことに応じ、あてはめ対象とする撮像画像の指定受け付けを行い、あてはめ対象とする撮像画像が指定されたことに応じて、指定されたコンテンツとしてのテンプレート内の未撮影のターゲット領域A1の個々について、マッチング項目の確認・マッチング基準情報の取得を行う。そして、確認されたマッチング項目に応じたマッチングを行って、指定撮像画像がそのマッチング項目に応じた条件を満たす画像であるとされた場合に、指定撮像画像を、マッチング対象としたターゲット領域A1(つまりターゲット領域n)に対応づける処理を実行する。
そして、上記ステップS408の処理を実行した後、ステップS409〜430と同様の処理を実行する。但し、この場合、ステップS420によるページデータの表示処理、またはステップS421による該当なし通知処理を行った後には、図28のステップS804に戻るようにし、これによって新たな撮像画像データの指定受付が可能となるようにしておく。
先にも述べたように、その場合は、カテゴリの指定→テンプレートのテーマの指定は不要とすることができ、よってその場合は、全カテゴリ内の全テンプレート内における全ターゲット領域A1ごとに、マッチング項目の確認・マッチング基準情報の取得を行って、あてはめ対象として指定された撮像画像データとのマッチングを行うことになる。
例えば、コンテンツの存在を許容する場合で、ユーザによるコンテンツの指定操作までが行われる場合であれば、指定されたコンテンツ内の全ターゲット領域A1について、各ターゲット領域A1ごとにHDD30に保存された個々の撮像画像データとのマッチングを行い、条件を満たす撮像画像データがあった場合に、該撮像画像データを、マッチングの対象としたターゲット領域nに対して対応づけるようにする。
また、コンテンツの存在を許容しない場合には、全カテゴリ内の全テンプレート内における全ターゲット領域A1について、各ターゲット領域A1ごとにHDD30に保存された個々の撮像画像データとのマッチングを行い、条件を満たす撮像画像データがあった場合には、該撮像画像データを、マッチングの対象としたターゲット領域nに対して対応づけるようにする。
このようにして、マッチングによる自動対応づけを行う場合には、あてはめ対象とする撮像画像データの指定のためのユーザ操作は不要とすることができ、これによってユーザの操作負担の軽減を図ることができる。
第6の実施の形態は、異なる撮像装置1間でテンプレートの共有が可能となるようにするものである。
この場合、撮像装置1としては、図29に示されるようにして、外部の撮像装置1との間で無線通信が可能となるように構成される。具体的に、この場合の撮像装置1は、図2に示した通信部12が、ネットワーク端子TI/Fを介した有線通信以外にも、例えばブルートゥースやWi−Fi(Wireless Fidelity)のアドホックモードなどによる無線通信が可能に構成される。
この場合の通信部12では、外部の無線通信可能な撮像装置1を探索し、無線通信可能な撮像装置1が検出されたことに応じ、該撮像装置1のID情報をシステムコントローラ2に通知するようにされている。これにより、この場合のシステムコントローラ2は、外部の無線通信可能な撮像装置1を識別することが可能とされている。
なお、この図30に示す処理動作としても、システムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
また、この図に示す処理動作が実行されるにあたっては、既に外部に無線通信可能な状態の撮像装置1があり、システムコントローラ2により該撮像装置1のID情報が把握された状態にあるものとする。
すなわち、ステップS902では、共有相手の選択をさせるための処理として、外部の無線通信可能な撮像装置1のID情報の一覧と、該一覧からID情報を選択させるためのカーソルCRとを含む画面表示を行わせた上で、十字キー操作に応じ、上記カーソルCRの位置を移動させる処理を実行することで、ユーザにID情報(つまり相手先の撮像装置1)を選択させる。そして、ステップS903では、決定キーによる決定操作が行われたか否かを判別し、決定操作が行われていないとして否定結果が得られた場合は上記ステップS902に戻り、決定操作が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS904に処理を進める。
ステップS1004において、認証が指定されていないとして否定結果が得られた場合は、ステップS1005において共有元の撮像装置1に対する非認証通知を行う。
一方、ステップS1004において、認証が指定されたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS1006において共有元の撮像装置1に対する認証通知を行う。
そして、ステップS905において、何れかの通知があった場合には、ステップS906において、認証通知であるか否かの判別処理を行う。
このステップS906において、相手先からの通知が認証通知ではなかったとして否定結果が得られた場合は、ステップS908においてユーザに対する非認証通知を行う。なお、ユーザに対する非認証通知としては、例えば相手先における認証が得られずテンプレートの共有ができない旨を、メッセージ表示などによって行うものとすればよい。
一方、ステップS906において、相手先からの通知が認証通知であったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS907に進み、指定された共有用テンプレートデータを相手先に転送するための処理を実行する。すなわち、先のステップS901→S902の処理によって指定された共有用テンプレートとしてのテンプレートデータ13aを、通信部12により相手先の撮像装置1に転送させる。
この場合、各撮像装置1としては、サーバ装置40との間でネットワーク35を介したデータ通信が可能となるように構成しておく。具体的には、通信部12が、例えば無線LAN(Local Area Network)やブルートゥースなどの方式で、ネットワークアクセスポイントに対する近距離無線通信を介してネットワーク通信を行うことが可能となるように構成しておく。
なお、この図に示す処理動作としてもシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されたプログラムに基づいて実行するものであり、また、この図に示す処理動作が実行されるにあたっても、既に外部の通信可能な撮像装置1が把握された状態にあるとする。
また、この図における処理動作についても、先の図30に示した処理動作と同様に、各撮像装置1では、実際には図示される共有元としての撮像装置1側の処理(図中左側のフロー)と相手先としての撮像装置1の処理(図中右側のフロー)の双方を行うことになる。
すなわち、この場合は、共有用テンプレートのテンプレートデータはサーバ装置40側に格納されているので、これに応じ共有元の撮像装置1においては、相手側からの通知が認証通知であった場合に、上記ステップS1101によって、指定された共有用テンプレートのテンプレートデータをサーバ装置40からネットワーク35を介してダウンロードして取得するようにされる。
同様に、相手先の撮像装置1側では、ユーザ操作によって「認証」が指定されたことに応じ共有元の撮像装置1に対する認証通知を行ったことに応じ、上記ステップS1201によって、該当する共有用テンプレートのテンプレートデータをサーバ装置40からネットワーク35を介してダウンロードして取得するようにされる。
その場合、共有元の撮像装置1では、例えばステップS904の共有希望の通知と共に、指定された共有用テンプレートを特定するための情報の通知も併せて行うものとすればよい。そして、相手先の撮像装置1側では、ステップS1201において、このような通知に基づき特定されるテンプレートデータをサーバ装置40からダウンロードするものとすればよい。
具体的にその場合は、操作入力に応じ、全ターゲット領域A1への撮像画像のあてはめが完了したコンテンツを、例えば無線通信によって他のユーザ(撮像装置1)に転送する。
或いは、ネットワーク35経由でサーバ装置40などのサービス業者の用意するサーバ装置にアップロードしてもよい。アップロードされたコンテンツは、他のユーザの機器にダウンロードが可能となり、これによって完成したコンテンツを他のユーザと共有することができる。また、作成途中のテンプレートについても、同様の手法で他の撮像装置1との間で共有することができる。
例えば、「ゲーム」のカテゴリにおける、先に例示した「スタンプラリー」のテンプレートについて、一番始めに条件を満たす画像が撮影された場合にその画像のみが唯一ターゲット領域A1に対して対応づけられるようにする。
この場合、各撮像装置1のユーザは、教示情報に従って各ターゲット領域A1の教示に従った(つまり条件を満たす)画像を撮影していくことになるが、各ターゲット領域A1に対応づける画像は、一番始めに撮影された条件を満たす画像のみとする。すなわち、このようなテンプレートによれば、如何に早く教示内容を満たす画像を撮影するかを競い合うという点でもゲーム性を与えることができ、さらなる娯楽性の向上を図ることができる。
なお、この図に示す処理動作としてもシステムコントローラ2が例えば内部のROM等に格納されたプログラムに基づいて実行するものであり、また、この図に示す処理動作が実行されるにあたっても、既に外部の通信可能な撮像装置1が把握された状態にあるとする。
また、この図における処理動作についても、先の図30,32に示した処理動作と同様に、各撮像装置1では、実際には図示される共有元としての撮像装置1側の処理(図中左側のフロー)と相手先としての撮像装置1の処理(図中右側のフロー)の双方を行うことになる。
また、この図に示す処理動作が実行されるにあたっては、既に各撮像装置1にて共有用テンプレートが共有された状態にあるとする。
なお、この場合もテンプレート(コンテンツ)の指定→ターゲット領域A1の指定→シャッタ操作の待機までの処理の流れは、先の第1の実施の形態で説明したものと同様とすればよい。
一方、条件を満たすとして肯定結果が得られた場合は、ステップS1305において取込画像の保存処理を実行した後、ステップS1306で対応関係管理情報の更新処理を実行する。すなわち、指定ターゲット領域A1に保存された撮像画像が対応づけられるようにして対応関係管理情報の内容を更新する。
なお、上記ステップS1308以降においては、例えば「撮影した写真が適用されました」など、共有元の撮像装置1のユーザが撮影した画像が指定ターゲット領域A1にあてはめられた旨を通知するメッセージなどを表示する処理を実行した後、ステップS1301に戻るなどすればよい。ステップS1308以降の処理については、実際の実施形態に応じて、適切とされる処理が実行されるものとすればよい。
また、相手先側において、ステップS1404の処理を実行した後は、例えばステップS1401に戻るなどすればよいが、この点についても実際の実施形態に応じて適宜適切とされる処理が実行されるものとすればよい。
例えば、撮像画像についてのフィルタリングは行わずに、撮像画像をそのまま相手先に転送して相手先の共有用テンプレートの該当するターゲット領域A1に対して対応づけられるようにすることが考えられる。
その場合、図33に示した処理動作において、ステップS1303・S1304の処理は省略するものとすればよい。
なお、確認のために述べておくと、この場合はターゲット領域A1の指定が行われないので、ステップS1307の処理では、指定されたターゲット領域A1のターゲットIDの情報の代わりに、指定された共有用テンプレートを示す情報を相手先に転送することになる。
また、この場合、相手先の撮像装置1側では、ステップS1403とステップS1404との間に、上記により説明した該当ターゲット領域A1の自動検索のための処理が挿入されることになる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えば、テンプレートのカテゴリ、テーマについては、これまでに例示した具体例に限定されるべきものではなく、他にも多様に考えることができる。以下に、その一例を挙げておく。
・カテゴリ「趣味」・・・撮影する対象をユーザが自由に決めることができ、対象に合わせてテンプレート内の撮像画像のレイアウトを自動又は手動で決定することができる。このとき、周囲の環境情報や撮像画像に対して付加されたメタデータを用いて、テンプレートの表示態様などを動的に変化させたりすることもできる。趣味の対象やコレクション対象の写真の閲覧・整理に適したテンプレートの表示態様を自動的に作成する。
テンプレートのテーマとしては、例えば「鉄道写真コレクション」や「グルメリポート」などを挙げることができる。
この場合、教示情報は1つのテンプレートに対して1つ対応づけられるものとなり、例えば上記「鉄道写真コレクション」なるテンプレートの場合、例えば「鉄道写真」とのテキスト情報が教示情報となる。
なお、例えば天気の情報などは、半日や1日で変化しない情報なので、画像が撮像されたタイミングでネットワークに接続できず情報取得を行うことができない場合には、後にネットワークに接続可能となった際に情報取得・及び表示データ配置管理情報の更新を行ってもよい。
また、このとき、ネットワーク上から取得してテンプレート内の画像に対応づけて表示する情報については、予めユーザによって興味のあるトピックスについてキーワード等を登録させておき、そのキーワードに合致する情報のみを取得・対応づけるようにすることもできる。
図34において、図34(a)は、写真+説明文モードとして、先の図13などの画面から所在地表示領域A3(地図や航空写真など)を除いた表示態様とする例を示している。この図の例では、所在地表示領域A3が省略されたことで空いたスペースを利用して、1ページあたり2つのターゲット領域A1及びテキスト文表示領域A2(教示情報)を配置している。
また、図34(b)は、地図+写真モードとして、画面の略全体に地図や航空写真を表示した上で、その中のターゲット被写体の所在位置に該当する位置に対し、撮像画像(ターゲット領域A1)を配置する例を示している。この場合、地図(又は航空写真)上に示されるターゲット被写体の位置やターゲット領域A1にあてはめられるサンプル画像(及び/又は所定の文字情報)が、教示情報として機能する。
例えば、このようなテンプレートのページ閲覧についての制限を設けることで、「ゲーム」などのテンプレートにおいて、さらなる娯楽性の向上を図ることができる。また、次に撮影すべき被写体を知りたいとの欲求をより高めることができ、それによってユーザの撮影への意欲をかき立てることができ、写真撮影のモチベーションのさらなる向上を図ることもできる。
その場合、撮像装置1など、撮像画像とターゲット領域A1との対応づけを行う装置では、撮像画像データと上記の各管理情報とに基づきコンテンツの各ページデータを生成し、それを複数枚のJPEGファイルに変換する、または複数枚のページデータが順次送られるようにして表示させるための動画像によるMPEGファイルに変換する。
その場合、システムコントローラ2は、操作入力部7に設けられたテンプレート撮像モード/通常撮像モードの切り替え操作子、あるいはメニュー画面内に設けられた同モード切り替えを指示するための操作ボタン(アイコン)を選択・決定する操作が行われるなど、予めモード切り替えを行うべきとして定められた所定条件の成立に応じてこれらのモードの切り替え処理を行うものとすればよい。
つまり、この場合の撮像装置1では、撮像モードにより撮像画像の保存までを行うことに変わりはないが、対応づけモードとして、指定テンプレートを閲覧させるための処理→ターゲット領域A1の指定の受け付け→指定ターゲット領域A1に当てはめるべき撮像画像の指定の受け付け→指定ターゲット領域A1に対する指定撮像画像の対応づけ、を行うモードを設ける。なお、このような対応づけモード時における処理動作としては、先の図28に示した処理動作と同様とすればよい。
Claims (14)
- 被写体を撮像して撮像画像データを得る撮像手段と、
画像表示を行う表示手段と、
上記撮像手段により撮像された撮像画像データを所定の表示態様による表示画面データ内のターゲット領域にあてはめて表示させるためのテンプレート情報であって、上記ターゲット領域に対し、そのターゲット領域にあてはめられて表示されるべき撮像画像データとしてどのような画像を撮影すべきかを教示する教示情報が対応づけられたテンプレート情報が記憶される記憶媒体から、上記テンプレート情報を読み出す読出処理と、上記テンプレート情報に従って、上記教示情報が上記ターゲット領域に対応づけられて表示されるように上記表示手段を制御する教示情報表示制御処理とを実行する制御手段と、
現在時刻を計時する時刻計時手段と、
を備え、
上記制御手段は、さらに、
上記テンプレート情報に従って表示させた画面内における上記ターゲット領域についての指定を受け付けるターゲット指定受付処理と、
上記画面内のターゲット領域が指定されたことに応じ、上記撮像手段による撮像画像データの取り込みを指示するためのシャッタ操作を待機し、該シャッタ操作に応じ、撮像画像データの取り込みが行われるように制御する撮像画像取込制御処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを、上記指定されたターゲット領域と対応づける対応づけ処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込んだ撮像画像データが、上記ターゲット指定受付処理に応じ指定された上記ターゲット領域と対応づけられている所定の条件を満たしているか否かについて判別する条件判別処理を実行し、
上記対応づけ処理では、
上記条件判別処理により上記所定の条件を満たすとの判別結果が得られた場合に上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを上記指定されたターゲット領域と対応づける処理と、
上記シャッタ操作が行われたタイミングで上記時刻計時手段により計時される現在時刻情報を取得する時刻情報取得処理を実行し、
上記条件判別処理では、
上記時刻情報取得処理により取得した現在時刻情報が、上記指定されたターゲット領域と対応づけられている所定の時刻条件を満たしているか否かについて判別する処理を実行する
撮像装置。 - 上記教示情報は、テキスト情報、位置に関する情報、画像情報のうち少なくとも何れかを含んで構成される請求項1に記載の撮像装置。
- 現在位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
上記制御手段は、
上記シャッタ操作が行われたタイミングで上記位置検出手段により検出される現在位置情報を取得する位置情報取得処理をさらに実行すると共に、
上記条件判別処理では、
上記位置情報取得処理により取得した現在位置情報が、上記指定されたターゲット領域と対応づけられている所定の位置条件を満たしているか否かについて判別する請求項1に記載の撮像装置。 - 上記条件判別処理では、
上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データについて画像解析処理を行った結果に基づき、上記取り込まれた撮像画像データが、上記指定されたターゲット領域と対応づけられている所定の画像類似度に関する条件を満たしているか否かについて判別する請求項1に記載の撮像装置。 - 上記制御手段は、
上記撮像手段による撮像画像データの取り込みを指示するためのシャッタ操作を待機し、該シャッタ操作に応じ、撮像画像データの取り込み制御を行う撮像画像取込制御処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データに関し、複数の上記ターゲット領域の各々に対応づけられた基準情報に基づくマッチング処理を行った結果に基づき、上記複数のターゲット領域のうちから上記取り込まれた撮像画像データをあてはめるべきターゲット領域を検索する該当ターゲット領域検索処理と、
上記該当ターゲット領域検索処理により検索されたターゲット領域に対し、上記取り込まれた撮像画像データを対応づける対応づけ処理とをさらに実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 上記基準情報は、位置に関する情報、時刻に関する情報、画像に関する情報のうち少なくとも何れかを含む請求項5に記載の撮像装置。
- 上記ターゲット領域に対しては、撮像画像データがあてはめられるまでの間、所定の文字または画像データが対応づけられている請求項1に記載の撮像装置。
- 上記制御手段は、
上記対応づけ処理によって上記撮像画像データを対応づけた上記ターゲット領域について、そのターゲット領域に対応づけられている上記教示情報の少なくとも一部を、対応づけた上記撮像画像データのメタデータとして付加するメタデータ付加処理をさらに実行する請求項1に記載の撮像装置。 - 上記制御手段は、
撮影モードの切り替えとして、シャッタ操作に応じて取り込まれた撮像画像データを上記ターゲット領域と対応づけて保存するためのテンプレート撮影モードと、上記シャッタ操作に応じて取り込まれた撮像画像データを上記ターゲット領域と対応づけずに保存する通常撮影モードとの切り替えを行う請求項1に記載の撮像装置。 - 外部装置との間でデータ通信を行うデータ通信手段をさらに備えると共に、
上記制御手段は、
他の撮像装置との間での共有が可能なものとして予め定められた共有用テンプレートが指定された場合に、上記データ通信手段によってデータ通信可能な外部の撮像装置との間で上記共有用テンプレートとしてのテンプレート情報を共有するための処理を行う請求項1に記載の撮像装置。 - 上記共有用テンプレートとしてのテンプレート情報が、撮像装置内に格納されており、
上記制御手段は、
上記共有用テンプレートが指定された場合に、上記共有用テンプレートとしてのテンプレート情報を上記データ通信手段によって上記外部の撮像装置に対して転送させる処理を実行する請求項10に記載の撮像装置。 - 上記共有用テンプレートを実現するためのテンプレート情報が、外部のサーバ装置内に格納されており、
上記制御手段は、
上記共有用テンプレートが指定された場合に、上記共有用テンプレートとしてのテンプレート情報を上記データ通信手段によって上記サーバ装置から取得する処理を実行する請求項10に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像して撮像画像データを得る撮像手段と、画像表示を行う表示手段とを備えた撮像装置における制御方法であって、
上記撮像手段により撮像された撮像画像データを所定の表示態様による表示画面データ内のターゲット領域にあてはめて表示させるためのテンプレート情報であって、上記ターゲット領域に対し、そのターゲット領域にあてはめられて表示されるべき撮像画像データとしてどのような画像を撮影すべきかを教示する教示情報が対応づけられたテンプレート情報が記憶される記憶媒体から、上記テンプレート情報を読み出す読出手順と、
上記テンプレート情報に従って、上記教示情報が上記ターゲット領域に対応づけられて表示されるように上記表示手段を制御する教示情報表示制御手順と、
を実行し、さらに、
上記テンプレート情報に従って表示させた画面内における上記ターゲット領域についての指定を受け付けるターゲット指定受付処理と、
上記画面内のターゲット領域が指定されたことに応じ、上記撮像手段による撮像画像データの取り込みを指示するためのシャッタ操作を待機し、該シャッタ操作に応じ、撮像画像データの取り込みが行われるように制御する撮像画像取込制御処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを、上記指定されたターゲット領域と対応づける対応づけ処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込んだ撮像画像データが、上記ターゲット指定受付処理に応じ指定された上記ターゲット領域と対応づけられている所定の条件を満たしているか否かについて判別する条件判別処理をさらに実行し、
上記対応づけ処理では、
上記条件判別処理により上記所定の条件を満たすとの判別結果が得られた場合に上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを上記指定されたターゲット領域と対応づける処理と、
上記シャッタ操作が行われたタイミングで上記時刻計時手段により計時される現在時刻情報を取得する時刻情報取得処理を実行し、
上記条件判別処理では、
上記時刻情報取得処理により取得した現在時刻情報が、上記指定されたターゲット領域と対応づけられている所定の時刻条件を満たしているか否かについて判別する処理、を実行する
制御方法。 - 被写体を撮像して撮像画像データを得る撮像手段と、画像表示を行う表示手段とを備えた撮像装置において実行されるべきプログラムであって、
上記撮像手段により撮像された撮像画像データを所定の表示態様による表示画面データ内のターゲット領域にあてはめて表示させるためのテンプレート情報であって、上記ターゲット領域に対し、そのターゲット領域にあてはめられて表示されるべき撮像画像データとしてどのような画像を撮影すべきかを教示する教示情報が対応づけられたテンプレート情報が記憶される記憶媒体から、上記テンプレート情報を読み出す読出処理と、
上記テンプレート情報に従って、上記教示情報が上記ターゲット領域に対応づけられて表示されるように上記表示手段を制御する教示情報表示制御処理と、
を上記撮像装置に実行させ、さらに、
上記テンプレート情報に従って表示させた画面内における上記ターゲット領域についての指定を受け付けるターゲット指定受付処理と、
上記画面内のターゲット領域が指定されたことに応じ、上記撮像手段による撮像画像データの取り込みを指示するためのシャッタ操作を待機し、該シャッタ操作に応じ、撮像画像データの取り込みが行われるように制御する撮像画像取込制御処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを、上記指定されたターゲット領域と対応づける対応づけ処理と、
上記撮像画像取込制御処理により取り込んだ撮像画像データが、上記ターゲット指定受付処理に応じ指定された上記ターゲット領域と対応づけられている所定の条件を満たしているか否かについて判別する条件判別処理を、
上記対応づけ処理では、
上記条件判別処理により上記所定の条件を満たすとの判別結果が得られた場合に上記撮像画像取込制御処理により取り込まれた撮像画像データを上記指定されたターゲット領域と対応づける処理と、
上記シャッタ操作が行われたタイミングで上記時刻計時手段により計時される現在時刻情報を取得する時刻情報取得処理を、
上記条件判別処理では、
上記時刻情報取得処理により取得した現在時刻情報が、上記指定されたターゲット領域と対応づけられている所定の時刻条件を満たしているか否かについて判別する処理
を上記撮像装置に実行させるプログラム。
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