JP3122900B2 - 電子画像アルバム装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の原画を電子画像
データとして検索機能を持たせてファイルする電子画像
アルバム装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、画像データのデジタル化やハード
ウエアの小型化が進行し、画像を検察機能を持たせてフ
ァイルする電子画像ファイルシステムが実用化されてき
ており、同時にその検索方式や出力方式に関して種々の
ものが提案されている。まず検索方式としては、第１の
検索方式として、２値画像に検索用のキーコードを付
し、検索時にはこのキーコードに従って画像を検索する
ものがある(特開昭６０−１７００８５号公報参照) 。

【０００３】また第２の検索方式として、画像データを
ファイル化する際に階層記録構造とし、検索時にはこの
中の粗データのみで検索するものもある (特開昭６３−
１５６４７６号公報参照) 。次に、検索画面の出力方式
に関しては、前記２つの検索方式のものでは検索された
原画データの出力を行うだけであり、例えばレイアウト
された画像を高精細度に出力するようなことについては
示されていない。したがって、原画像の出力プリントを
手で再加工しなければならないという問題が生じる。そ
こで、出力時の画像加工に関して多くの検討がなされ、
例えば、次のような方式が提案されている。

【０００４】即ち、第１の出力方式として、検索した画
像と相応する文字データを画像データの欄外に付加して
出力するものがあり、このような文字情報の付加により
画像情報の用途は飛躍的に拡がるものである (特開昭６
２−２１９７６９号公報参照) 。また第２の出力方式と
して、原画像と共に所望の画像処理手続きを施しながら
出力するものがあり、特に拡大やスムージング等の画像
劣化を伴う加工に対し有用である (特願平２−１８０４
８５号公報) 。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
１の検索方式では、キーワードを忘れた場合、全ての画
像を検索しなければならず、また、第２の検索方式では
同一キーワードや見出しデータで纏められているに過ぎ
ず何ら配列に特徴のない複数の画像組み合わせ群の中か
ら所望の一枚を選択しなければならず、いずれも迅速な
検索を行えるものではなかった。

【０００６】通常、銀塩写真のシステムで画像のアルバ
ム整理を行う場合を考えてみると、画像のテーマ別ある
いは時系列の事象毎に一連のアルバム作成を行う。この
中でアルバム作成者は、各頁毎に自分の間隔に合ったレ
イアウトで各々の画像を配置し、時には特徴的な画像の
トリミングや文章等を加えることにより、その頁の印象
を更に強めていく。次に閲覧鑑賞する場合には、アルバ
ム作成者は、このような操作により印象づけられたアル
バムを探し、その中の特徴式な代表画像やレイアウトを
見ながら、その所望の画像を見つけ出していくのが一般
的である。しかし、前記電子画像の２つの検索方式にお
いては、このような閲覧鑑賞は不可能である。

【０００７】また、出力方式に関しても、前記第１の出
力方式の場合、文字情報で表示されている内容では、一
枚一枚の原画像データに対してしかなされておらず、ア
ルバム的なレイアウト画像に対する情報の表示はない。
また、前記第２の出力方式の場合も、一枚一枚の画像処
理としての手続きに関する記述があるのみであり、複数
枚の画像を検索するためのレイアウトやその手段に関す
るものはない。

【０００８】他にも、近年ＤＴＰ (デスクトップパブリ
シング) の装置が市場に投入され、画像ファイル装置の
用途を拡げている。しかし、このような装置はただ単に
出力用の文書と画像とをパソコン上で作成する用途でし
か用いられておらず、ここで言うアルバム的な鑑賞や画
像の複製を目的としたものではなかった。このように、
従来の画像ファイル装置では、検索の際上述のように見
出し用キーコードを必要とするか、若しくは、一枚一枚
の画像自身を検索用見出しとして用いるばかりであり、
実際のアルバム閲覧鑑賞操作とは掛け離れたものであっ
た。従って、アルバムを楽しみながら閲覧できるような
装置とは程遠く、ただ機械的な検索手段に過ぎなかっ
た。また、高精細度の画像データ出力の際にも一画像ず
つの出力しかできず、アルバム画像と各画像とを選択式
に出力できるものではなかった。

【０００９】本発明は、上記のような従来装置の問題点
に鑑みなされたもので、画像を閲覧鑑賞する場合には従
来の銀塩アルバムと同様の形式で所望の画像を手軽に楽
しむことができ、一方、高精細度の出力要求に対しては
該要求に対応した高精細度のアルバム画像を得ることが
できるようにした電子アルバム装置を提供することを目
的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このため本発明に係る電
子画像アルバム装置は、図１に示すように、原画像入力
手段から入力された原画像データの記録再生装置への記
録及び再生を制御する原画像記録再生制御手段と、前記
原画像データを簡素化した画像データを編集し、少なく
とも１つ以上の画像が配置されるようにレイアウトされ
た閲覧用アルバム画像のデータを作成する画像編集手段
と、前記画像編集手段によりなされた編集手順の記録再
生装置への記録及び再生を制御する編集情報記録再生制
御手段と、前記画像編集手段によって編集された閲覧用
アルバム画像データの記録再生装置への記録及び再生を
制御する閲覧画像記録再生制御手段と、前記閲覧画像記
録再生制御手段によって記録再生装置から読み出された
閲覧画像を表示する画像表示手段と、前記表示手段によ
って表示された閲覧用アルバム画像の中から出力用に所
望のアルバム頁若しくはアルバム画像の中の１つの画像
を指定する出力画像指定手段と、前記出力画像指定手段
によって指定されたアルバム頁若しく１画像に対して前
記編集情報記録再生制御手段によって記録再生装置に記
憶された編集手順に従い、前記原画像記録再生手段を介
して記録再生装置から読み出される当該指定画像若しく
はアルバム頁に対応する原画像データを再加工し、出力
用高精細度画像データを作成する出力画像データ作成手
段と、前記出力用高精細度画像データによって高精細度
な画像を出力する画像出力手段と、を含んで構成した。

【００１１】

【作用】スキャナー等の原画像入力手段から取り込まれ
た画像データを原画像記録再生制御手段により例えば光
磁気ディスク等の記録再生装置へ記録する。画像編集手
段は、例えばパソコンを用いて前記原画像データを簡素
化した画像データの編集を行い、少なくとも一枚以上の
画像が配置されるレイアウトされた閲覧用のアルバム画
像を作成する。

【００１２】同時に、前記画像編集手段による編集手順
が編集情報記録再生手段によって記録再生装置に記録さ
れる。前記簡素化された閲覧用アルバム画像のデータを
閲覧画像記録再生手段によって記録再生装置に記録して
おき、閲覧時には該記録された閲覧用アルバム画像デー
タを読み出して画像表示手段によって表示する。

【００１３】そして、前記表示された閲覧用アルバム画
像の中からプリンタ等の出力用に、所望のアルバム頁若
しくはアルバム画像の中の１つの画像を出力画像指定手
段を介して指定すると、出力画像データ作成手段は、該
指定されたアルバム頁若しくは１つの画像を前記編集情
報記録再生手段によって指定された編集手順に従い、前
記原画記録再生制御手段により記録再生装置から当該指
定画像若しくはアルバム頁に対応する原画データを読み
出して再加工し、出力用高精細度画像データを作成す
る。

【００１４】作成された出力用の高精細度画像データに
基づいてプリンター等の画像出力手段は高精細度な画像
を出力 (プリント) する。

【００１５】

【実施例】図２は本発明に係る電子画像アルバム装置の
外観を示し、該装置は、原画像入力手段を構成する原画
像入力部 (スキャナー) １と、画像編集手段，編集情報
記録再生制御手段，閲覧画像記録再生制御手段，出力画
像データ作成手段の機能を含む編集／データ制御部（本
体) ２と、出力画像指定手段の機能を含む前記編集／デ
ータ制御部２の操作部 (マウス) ３と、記録再生装置
(光磁気ディスク) ４と、画像表示手段を構成する画像
表示部 (ＣＲＴ) ５と、画像出力手段を構成するプリン
ター６とにより構成される。

【００１６】図３は、前記装置内部の構成，機能のブロ
ック図を示し、本体２は、全ての制御を司るＣＰＵ11、
各制御プログラム及びデータを記憶するＲＯＭ12及びＲ
ＡＭ13、原画像データの転送を制御するＤＭＡＣ14、閲
覧用の画像を記録してＣＲＴ５に表示するビデオフレー
ムメモリ15、前記スキャナー１と光磁気ディスク４との
間及び光磁気ディスク４と前記本体２の各機器との間を
コントロールするＳＣＳＩインターフェースコントロー
ラ16で構成される。

【００１７】次に本装置による各種動作を順次説明す
る。まず、画像入力操作を図４に示したフローチャート
に従って説明する。フィルムをスキャナー１にセットし
た後 (Ｓ１) 、ＣＰＵ11はＲＡＭ13にロードされたユー
ザープログラムに従って、ＳＣＳＩインターフェースコ
ントローラ15を介してスキャナー１を制御する。該スキ
ャナー１のスキャン動作により所望のネガ又はポジ画像
(原画像) に達したら、操作者はＣＲＴ５に表示された
制御命令メニューに従いマウス３を用いて光学的な拡大
縮小 (Ｓ２) やアナログ的な画質調整 (Ｓ３) 等を行
い、光磁気ディスク４への該原画像データの取込み命令
を行う (Ｓ４) 。この命令を受け取ると、ＣＰＵ11はＳ
ＣＳＩインターフェースコントローラ15を介してスキャ
ナー１に原画像データの転送命令を送出し、同時に光磁
気ディスク４もファイル初期データの設定を行った後、
原画像データの受信命令を出す。以後、ＳＣＳＩバス上
ではスキャナー１がイニシエータになり光磁気ディスク
４がターゲットとなって、同期転送を行う。転送が終了
すると、スキャナー１は、ＣＰＵ11にデータ転送が終了
したことを知らせる。

【００１８】次に、画像編集動作を図５〜図８のフロー
チャートに従って説明する。上記のようにして光磁気デ
ィスク４への画像転送が終了すると、ＣＰＵ11はＳＣＳ
Ｉインターフェースコントローラ14を介して光磁気ディ
スク４より画像データをＲＡＭ13のＣＰＵ作業領域へ転
送する。具体的には、ＣＰＵ11がＤＭＡＣ (ダイレクト
メモリアクセスコントローラ)14にＲＡＭ13への転送命
令を出し、以降はＤＭＡＣ14がＳＣＳＩインターフェー
スコントローラ16を介して光磁気ディスク４からＲＡＭ
13への原画像データ (原画像データファイル名を含む)
の転送を行う (Ｓ11) 。前記図４のＳ４に示す光磁気デ
ィスク４への原画像データの取込み機能と前記ステップ
11のＲＡＭ13への転送機能は、原画像記録再生制御手段
に相当する。

【００１９】一方、ビデオフレームメモリ15に原画像デ
ータの間引きデータを転送してＣＲＴ５への表示を行う
(Ｓ12) 。このビデオフレームメモリ15の領域はＣＲＴ
５の表示領域と一致している必要はなく、実際のＣＲＴ
表示領域より広くてもよい。このＳ12の機能は、閲覧画
像再生記録制御手段に相当する。ここで、操作者は、縦
横の向きや拡大縮小倍率を設定し (Ｓ13〜15，Ｓ16〜1
8) 、切出しの領域を決める (Ｓ19〜Ｓ22) と共に、色
調補正を行う (Ｓ23〜Ｓ25) 。

【００２０】画像を切り出した後、ＣＰＵ11はビデオフ
レームメモリ15を介してアルバム頁をＣＲＴ５に表示
し、その中に切り出した画像の大きさを枠線で表示す
る。操作者が所望の配置位置を決定すると、ＣＰＵ11は
ビデオフレームメモリ15のアルバム領域に原画像データ
の表示サイズに応じた間引きデータを転送して上書きす
る(Ｓ26) 。同時に、アルバム出力データ上でのレイア
ウトオフセットを算出し、その値を記憶しておく(Ｓ2
7，28) 。

【００２１】アルバム上での配置が決定すると、今度は
アルバム上でのトリミング設定モードに入る。トリミン
グ設定モードでは、ＣＴＲ５に表示されているアルバム
画像上に消しゴムを模したポインタが現れ、操作者はこ
のポインタを用いてレイアウトされた画像から不要部分
を消去していく。この操作が終了し、所望のトリミング
が終了すると、ＣＰＵ11はアルバム出力上での原画像マ
スキングデータを作成して記憶しておく (Ｓ29〜31) 。
この時、マスキングデータはランレングスコードで置き
換えられている。

【００２２】トリミング動作が終了すると、次はアルバ
ム文字設定モードに入り、キーボード等を用いてテキス
トを入力する。所定のテキストを入力し終えたら、次に
そのテキストをアルバム上のどの位置に配置するのか文
字枠を用いて設定し、位置を設定し終えるとＣＲＴ５上
の文字枠位置に所望のテキストが表示される。同時に、
アルバム上の文字位置とテキストの文字列が記憶される
(Ｓ32〜35) 。

【００２３】複数の原画像を用いて編集する場合は、原
画ファイル数データを更新後 (Ｓ36，37) 、上記の操作
を繰り返し所定数の画像をレイアウト終了すると、ビデ
オフレームメモリ15のアルバム領域には表示用の間引き
画像データ (閲覧用アルバム画像のデータ) が作成され
ている。以上のＳ13〜Ｓ37までの機能が画像編集手段に
相当する。

【００２４】前記閲覧用アルバム画像データと、先程来
ＣＰＵ11がＲＡＭ13に記憶している各種の条件を纏めて
ＣＰＵ11は図９に示すような形式のアルバムファイルを
作成し、光磁気ディスク５に記録する (Ｓ38〜61) 。か
かるアルバムファイル作成機能が編集情報記録再生制御
手段に相当する。即ち、ファイルオフセット値０には、
このファイルがアルバムファイルであることを示すファ
イルＩＤが記憶される (Ｓ39) 。次のファイルオフセッ
ト４にはこのアルバムファイル内の閲覧用アルバム画像
データの始まるファイルオフセット値が記述され (Ｓ6
0) 、更に、続いて閲覧用アルバム画像の表示サイズ
Ｘ，Ｙが記録される (Ｓ40)。ここで通常のアルバム検
索時には以上のヘッダーデータとファイルオフセット１
２８から始まる閲覧用アルバム画像データを用いて、Ｃ
ＲＴ上にアルバム画像を表示させて鑑賞する。それ以外
のファイルヘッダーデータは、高精細度画像をプリンタ
ー６上に出力する時に画像の再編集のための条件が記録
される。

【００２５】即ち、ファイルオフセット１０，１２には
夫々高精細度出力用サイズＸ，Ｙが記録される (Ｓ41)
。また、ファイルオフセット１４にはアルバムファイ
ルヘッダー上でマスクファイル名が書かれているファイ
ルオフセット位置が記録され (Ｓ52) 、ファイルオフセ
ット１６には、文字ファイル名が書かれているファイル
オフセット置が記録される (Ｓ54) 。また、ファイルオ
フセット１８には、このアルバム頁に収録されている原
画像数が記録される (Ｓ46) 。以降ファイルオフセット
１９からは、20バイト毎にファイルに収録されている各
画像の条件が記されている (Ｓ47〜Ｓ50) 。例えば、第
１画面を例に採れば、ファイルオフセット１９には第１
画面のファイル名が記録されるファイルオフセット値が
記録され、それに続いて第１画面の切出しオフセット値
が記録されている。更に、第１画面の切出し終了位置が
続き、その後に切出しの倍率とアルバム上での向きが記
録されている。引続き、アルバム上での第１画面のレイ
アウトオフセット値が記録されており、その後第１画面
の色調補正係数が色相，輝度，彩度の順で記録されてい
る。

【００２６】次いで、ファイルオフセット５９には前記
マスクファイル名が記録され (Ｓ51) 、ファイルオフセ
ット７１には文字ファイル名が記録され (Ｓ53) 、ファ
イルオフセット８３，９５には夫々第１画面のファイル
名，第２画面のファイル名が記録されている (Ｓ55〜5
7) 。そして、前記したようにファイルオフセット１２
８以降にビデオフレームメモリ15のアルバム領域に間引
きして記録されている画像データが記録される (Ｓ59)
。

【００２７】以上のようなファイルデータ形式で形成さ
れるアルバム画像の画像の処理の概念的な課程を図10に
示す。ここでは、先の第１画面の画像データとして結婚
式の記念写真を用い、第２画面の画像としてメインキャ
ンドルを用いた例を示している。第１画像は切出しサイ
ズを原画像サイズと等しいサイズで切出し、アルバム上
でマスクファイルのマスクデータを用いて特徴的なトリ
ミングを行っている。高精細度アルバムデータ上の第１
画像の配置オフセットは (１０００、３００）である。

【００２８】また、第２画面の切出しは、原画像上の
(４８０，２６０）、（１４３９，７７９）の間で行わ
れ、これを右回し向きにした後、50％への縮小ズーミン
グをしている。この高精細度アルバムデータ上の第２画
面配置オフセットは、 (７５０，２５００) である。更
に文字ファイルには、「結婚式」と「平成元年１２月２
４日」というデータが夫々の文字列の開始位置 (１５０
０，２７００) 及び（１７００，３０００)と共に記録
されており、これらのデータに従って高精細度アルバム
画像が形成されることを示している。また、この中で使
われる文字ファイルのデータ形式の一例が図11に示さ
れ、マスクファイルのデータ形式が図12に示される。

【００２９】また、図13には本発明におけるファイル階
層の一例を示す。この中で、Ｅドライブの光磁気ディス
クの中にアルバムファイルが記録されており、詳しく
は、ルートディレクトリ上にＰＡ．ＥＸＥというアルバ
ム作成・鑑賞実行ファイルがあり、それと並列にあるＰ
ＨＯＴＯディレクトリ内に各アルバム冊子情報がディレ
クトリの形式で記録されている。各アルバム冊子ディレ
クトリ内には、先に説明したアルバムの頁と文字ファイ
ル及びマスクファイルが記録されており、それと並列に
あるＯＲＩＧディレクトリ内に原画像データが保存され
ている。

【００３０】次に上記のようにして作成されたアルバム
画像の鑑賞時の動作を図14，15に示したフローチャート
に従って説明する。操作者が鑑賞を所望するアルバム頁
を設定すると、光磁気ディスク５から該設定されたアル
バム頁のファイルがオープンされ (Ｓ71) 、ファイルＩ
Ｄのチェックが行われ (Ｓ72) 、画像データオフセット
値，表示サイズが読み込まれてＲＡＭ13に記憶された後
(Ｓ73，74) 、これら条件に従ってＣＰＵ11により、間
引きされた閲覧画像のデータがビデオフレームメモリ15
に転送され設定頁のアルバム画像が表示される (Ｓ75)
。また、ズーム操作等で表示領域に変更があれば、変
更された領域のデータがビデオフレームメモリ15に転送
され (Ｓ76) 、頁に設定変更があると、再度同上の動作
が繰り返される (Ｓ77，78) 。

【００３１】更に、プリント出力の要求があるか否かを
判別し (Ｓ79) 、要求があれば当該アルバム頁の中の１
つの画像をプリントする要求であるか否かを判定し (Ｓ
80)、そうであれば、該１画像のデータがプリンター６
に転送される (Ｓ81) 。これにより、プリンター６は高
精細度な１つの原画像をプリントする。また、前記１画
像のプリント要求でない場合は、アルバム頁のプリント
要求であることが確認された上で (Ｓ82) 、光磁気ディ
スク５の前記図13に示したアルバム頁ファイルのヘッダ
ーデータに従って当該アルバム頁のアルバム画像の編集
が原画像データを用いて行われた後 (Ｓ83) 、該アルバ
ム画像のデータがプリンター６に転送され (Ｓ84) 、該
プリンター６によって高精細度なアルバム画像がプリン
トされる。

【００３２】尚、上記のＳ71〜Ｓ79及びＳ82の機能が出
力画像指定手段に相当し、Ｓ81，83，84の機能が出力画
像データ作成手段に相当する。以上に開示した手法によ
って、鑑賞時にはアルバムファイルの簡素化されたデー
タ読み出しによるアルバム画像を手軽に閲覧することが
可能となり、一方では所望のアルバム頁又はアルバム画
像中の１つの画像をプリントするための高精細度な画像
データを残しておいて出力することにより、これらの鮮
明なプリントを得られる。また、本実施例では、切り出
されたアルバム画像と原画とを独立したデータとして扱
っているが、切り出した部分の画像データ分を原画像の
一部として用い、原画像データの容量を軽減すること
も、本発明の特徴を何ら損なうことなく、特開昭６３−
１５６４７６号等の技術を用いれば容易に可能となる。
同時に、現在技術開示が盛んである画像圧縮の技術を用
いてただ単に原画像データとアルバムファイルを圧縮す
るだけのものについても当該分野の関係者であれば容易
に類推することは可能であり、したがって、このような
技術に関しても本特許を何ら損なうことはない。

【００３３】また、原画像データとしては、必ずしもネ
ガ，ボジのフィルム等からのスキャナーを介したものに
限らず、スチルビデオカメラからのフロッピーやＩＣメ
モリカードに記録されたものを用いる構成としたもので
もよい。また、マスキングファイルや文字ファイルを鑑
賞用のアルバムファイルとは別に持ち、関連情報のみを
アルバムファイルに記録しておくことにより通常鑑賞時
のアルバムファイルの取扱いを一層軽快にすることがで
きる。

【００３４】

【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、原画像を編集して閲覧鑑賞する場合には簡素化され
た画像データによって従来の銀塩アルバム形式で所望の
画像を手軽に楽しむことができ、アルバム頁や１つの画
像のプリント等の出力を行う場合には、高精細度の原画
像データを用いて鮮明な画像を得ることができるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成，機能を示すブロック図

【図２】本発明の一実施例に係る装置の外観を示す斜視
図

【図３】同上実施例の制御システム構成を示すブロック
図

【図４】同上実施例の原画像データ入力時の行程を示す
フローチャート

【図５】同じく閲覧用アルバム画像の編集等の行程を示
すフローチャート

【図６】同じく閲覧用アルバム画像の編集等の行程を示
すフローチャート

【図７】同じく閲覧用アルバム画像の編集等の行程を示
すフローチャート

【図８】同じく閲覧用アルバム画像の編集等の行程を示
すフローチャート

【図９】同じく編集情報を記録したアルバムファイルデ
ータ形式を示す図

【図10】同じく編集行程を明瞭にするための説明図

【図11】同じく文字ファイルデータ形式を示す図

【図12】同じくマスクファイルデータ形式を示す図

【図13】同じくファイル階層の一例を示す図

【図14】同じく閲覧及びプリント出力時の行程を示すフ
ローチャート

【図15】同じく閲覧及びプリント出力時の行程を示すフ
ローチャート

【符号の説明】

１ スキャナー ２ 本体 ３ マウス ４ 記録再生装置 ５ ＣＲＴ ６ プリンター 11 ＣＰＵ 12 ＲＯＭ 13 ＲＡＭ 14 ＤＭＡＣ 15 ビデオフレームメモリ 16 ＳＣＳＩインターフェースコントローラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯口 成一 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (72)発明者 長谷川 裕士 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (56)参考文献 特開 平２−143380（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−220671（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−114984（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−268370（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06F 17/30 G06T 1/00 200 G11B 27/00 H04N 1/387

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原画像入力手段から入力された原画像デー
   タの記録再生装置への記録及び再生を制御する原画像記
   録再生制御手段と、 前記原画像データを簡素化した画像データを編集し、少
   なくとも１つ以上の画像が配置されるようにレイアウト
   された閲覧用アルバム画像のデータを作成する画像編集
   手段と、 前記画像編集手段によりなされた編集手順の記録再生装
   置への記録及び再生を制御する編集情報記録再生制御手
   段と、 前記画像編集手段によって編集された閲覧用アルバム画
   像データの記録再生装置への記録及び再生を制御する閲
   覧画像記録再生制御手段と、 前記閲覧画像記録再生制御手段によって記録再生装置か
   ら読み出された閲覧画像を表示する画像表示手段と、 前記表示手段によって表示された閲覧用アルバム画像の
   中から出力用に所望のアルバム頁若しくはアルバム画像
   の中の１つの画像を指定する出力画像指定手段と、 前記出力画像指定手段によって指定されたアルバム頁若
   しく１画像に対して前記編集情報記録再生制御手段によ
   って記録再生装置に記憶された編集手順に従い、前記原
   画像記録再生手段を介して記録再生装置から読み出され
   る当該指定画像若しくはアルバム頁に対応する原画像デ
   ータを再加工し、出力用高精細度画像データを作成する
   出力画像データ作成手段と、 前記出力用高精細度画像データによって高精細度な画像
   を出力する画像出力手段と、 を含んで構成したことを特徴とする電子画像アルバム装
   置。