JPH11211974A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11211974A
JPH11211974A JP10010313A JP1031398A JPH11211974A JP H11211974 A JPH11211974 A JP H11211974A JP 10010313 A JP10010313 A JP 10010313A JP 1031398 A JP1031398 A JP 1031398A JP H11211974 A JPH11211974 A JP H11211974A
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lens
focus
imaging
focal length
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JP10010313A
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Naoya Kaneda
直也 金田
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動焦点調節無しで、最良画像を記録する。 【解決手段】 撮影レンズ10のフォーカスレンズを全
ストローク、単位量ずつ移動させながら、各レンズ停止
位置での画像を画像メモリ20−1〜20−nに順次格
納する。画像メモリ20−1〜20−nに格納された画
像を順次読み出し、スイッチ22,24を介してHPF
28に送り、輝度信号の高周波成分を抽出し、評価値算
出回路30はHPF28の出力から合焦評価値を算出す
る。合焦評価値が最大の画像を最良画像として、対応す
る画像メモリ20−1〜20−nから読み出し、記録回
路26により記録媒体に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関し、
より具体的には、ビデオ・カメラ及びディジタル・スチ
ル・カメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画像を記録するカメラとしては、従
来の銀塩フイルムを用いたカメラとは別に、CCD撮像
素子などの固体撮像素子を用いて静止画を記録するディ
ジタル・スチル・カメラが周知であるが、静止画記録モ
ードを備え、所定時間、同じ画像を連続する記録するビ
デオカメラなも商品化されている。
【0003】これらの電子カメラは、CCD撮像素子に
よる画像情報をフィールドメモリなどの画像記憶回路に
記憶した後、ビデオテープ、フラッシュ・メモリなどの
固体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク、光磁気
ディスク及び磁気ディスクなどの記録媒体に記録するよ
うになっている。
【0004】また、これらの電子カメラで用いられるC
CD撮像素子としては、対角長が4mm程度1/4イン
チサイズと称される対角長が4mm程度のもの、又は、
1/3インチサイズと称される対角長が6mm程度のも
のが一般的に使用されている。画素数は、30〜40万
画素から更には120万画素程度のものが、一般的であ
る。
【0005】この様に、これらの電子カメラのイメージ
サイズは、所謂135フォーマットのフイルムの対角長
43mm程度と比較してかなり小さいので、同じ画角の
レンズでは、フイルム・カメラのレンズに対して大幅な
小型化が一般的には可能である。また、イメージサイズ
が小さい分、同じ画角を得るための撮影レンズの焦点距
離も、このイメージサイズの比だけ小さくなるのは言う
までもない。
【0006】よく知られている様に、撮影レンズの過焦
点距離Rは、
【0007】
【数1】
【0008】と表現される。fは撮影レンズの焦点距
離、δは許容錯乱円の直径、Fは絞り値である。イメー
ジサイズの異なる二つのレンズを比較した場合、F(絞
り値)が同一値であり、δ(許容錯乱円径)がイメージ
サイズの比だけ異なるとすると、イメージサイズが小さ
くなる程、過焦点距離Rが近距離になって来るのは当然
である。
【0009】例えば、f=40mm、F=2、δ=0.
05mmの撮影レンズの過焦点距離Rは、16mであ
る。過焦点距離の近点は、過焦点距離の半分にあたるの
で8mとなる。即ち、この場合、8m〜∞(無限遠)が
被写界深度となる。これに対してイメージサイズが小さ
くなり、同じ画角をf=4mmで達成出来る場合、F=
2、δ=0.005mmとすると、過焦点距離Rは1.
6m、その近点は0.8mとなる。結局、0.8m〜∞
が被写界深度内となる。ここでは、δ=0.005mm
としたが、現状のCCD撮像素子の画素数では、ここま
で小さな数字が要求されていないことも考え合わせる
と、1/4インチ又は1/3インチのCCD撮像素子を
使用する電子カメラでは、所謂、「標準レンズ」に相当
する程度の焦点距離の撮影レンズは、常用撮影距離(例
えば、1m〜∞)に対して所謂、「固定焦点」で充分で
ある。また、撮像装置の仕様によっては、2〜3倍程度
のズーム比を有するズームレンズでも、上記のような常
用撮影距離に対しては「固定焦点」で構わない場合もあ
る。
【0010】しかし、特に小型軽量なディジタル・カメ
ラでは、例えば、名刺を画面一杯に拡大して撮影すると
いったニーズから、より至近距離まで撮影可能に構成さ
れる場合が多い。このような場合、従来、マクロ切り替
えレバーなどと称する切り替えスイッチを設け、撮影者
がこのスイッチを切り替えることによって、撮影レンズ
全体、撮影レンズの1又は複数のレンズ群、若しくは、
撮像素子を光軸方向に所定量動かして、所望の至近被写
体距離にピントが合うような撮影光学系が採用される。
この構成は、言い換えれば、所謂、「マニュアルフォー
カス」に相当し、被写体距離に対して不適切な切り替え
ポジションでの撮影が行われた際には、当然、ピントの
ぼけた失敗画像が記録されてしまう。
【0011】このような欠点を補うものとして、自動焦
点調節装置(AF装置)の採用が考えられる。
【0012】銀塩フイルムを使用するコンパクトなレン
ズシャッタ式カメラ等では、通常、三角測量方式の自動
焦点調節機構が使用されているが、この場合、複雑なパ
ララックス補正機構を設けないと「測距のパララックス
ずれ」が特に至近距離で発生する。画面中心にある被写
体に正しくピントが合わない懸念が発生する。
【0013】電子カメラでは、撮影可能な最至近距離を
10〜20cmに設定することが多いので、レンズシャ
ッタ式カメラに多用される自動焦点調節装置では、上述
のパララックスずれなどの問題がより大きくなってしま
う。そこで、電子カメラでは、通常、テレビ信号AF方
式と称する自動焦点調節方式が使用される。 この方式
では、撮影レンズを通過した光線の焦点面での良像状態
(ぼけの程)を直接測定する方式(ぼけ検知TTLAF
方式)であるので、三角測量の場合のような「測距のパ
ララックスずれ」の問題は生じない。
【0014】図9、図10及び図11を参照して、この
「TV信号AF」と称する自動焦点調節方法に関して説
明する。図9は、撮影画面内における測距エリアと被写
体像の関係を示す。110は撮影全画面、112は、撮
影全画面110内の測距エリア、114は被写体像をそ
れぞれ示す。被写体像114のコントラストからぼけ量
を検出する。図10(a)は、被写体像114のビデオ
信号を示し、同(b)はその微分波形を示す。図10
(c)は、微分波形を絶対値化した波形を示し、(d)
は絶対値化した波形を積分しピークホールドした信号レ
ベルA(評価値)を示す。被写体像114がコントラス
トの高い(ピントの合った)状態では、信号レベルAが
高くなり、コントラストが低い(ピントのぼけた)状態
では信号レベルAが低くなる。これにより、評価値A
は、フォーカスレンズ群(若しくはレンズ全体又は撮像
素子)の光軸方向の位置に対して、図11に示すように
山なりに変化し、最も信号レベルAの高い値が得られる
フォーカスレンズ群(若しくはレンズ全体又は撮像素
子)の光軸方向の位置Bが、合焦位置となる。
【0015】しかし、山の頂上、即ち合焦位置Bに位置
するかどうかも、山の右側及び左側のどちらににいるか
も、フォーカシングシング・レンズ群等を移動してみな
ければわからない。そこで、例えば、フォーカシングレ
ンズ郡等を光軸方向に微小振動させ、そのときの評価値
の変化から、山の右側にいるのか左側にいるのか、そし
て、合焦位置にいるか否かを検出する方法が採られる。
いわゆるSカーブを検出する。
【0016】この方法では、非合焦から合焦に至るまで
にある程度、時間を要する。動画記録の場合には問題に
ならなくても、静止画記録の場合には、シャッタタイム
ラグとなり、できるだけ短くする必要がある。平成5年
特許出願公開第191708号公報には、焦点距離や絞
り値をもとに、フォーカスレンズ群(若しくはレンズ全
体又は撮像素子)を合焦位置Bに位置決めするための移
動量を深度に応じて変更することにより、合焦位置まで
の移動時間を短縮する構成が記載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれにして
も、合焦位置に位置決めするのに、複数回のレンズ群等
の移動を必要とし、シャッタタイムラグの理想的な低減
には至っていない。
【0018】より迅速に、即ち、シャッタタイムラグ無
しに静止画を記録できることが望まれており、本発明
は、このような要望を満たす撮像装置を提示することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像装置
は、撮影レンズ及び当該撮影レンズによる光学像を電気
信号に変換する撮像素子を具備し、異なる距離の被写体
に結像自在な撮像系と、当該撮像系からの画像信号を記
憶する複数の画像メモリ手段と、画像情報を記録媒体に
記録する記録手段と、当該撮像系を初期位置から順次、
異なる距離に結像させ、その間の、当該撮像系による画
像信号を当該複数の画像メモリ手段の各々に格納し、当
該複数の画像メモリ手段に格納される複数の画像の中か
ら最良画像を選択して当該記録手段に供給する制御手段
とからなることを特徴とする。
【0020】これにより、自動焦点調節動作無しで、ピ
ントの合った画像を得ることができるだけでなく、撮影
トリガーから最良画像が取り込まれるまでのタイムラグ
を短縮できる。
【0021】絞り値及び/又は焦点距離に応じて当該撮
像系の結像距離の変更間隔を決定することにより、より
迅速化つ効果的に必要な画像データを画像メモリ手段に
格納できる。
【0022】周囲温度に応じて撮像系の結像距離の初期
位置を変更することにより、温度変化に伴うピント移動
が発生しても、確実に最良画像を取り込める。
【0023】画像の取り込みと最良画像の決定を並列処
理することにより、最良画像を記録媒体に記録するまで
の時間を短縮できる。
【0024】撮像系の初期位置を最遠距離の被写体にピ
ントが合う位置とすることにより、撮影機会の多い常用
撮影距離(例えば1m〜無限遠)の撮影が、シャッタ操
作後の最初又は早期の単位ステップで画像メモリ手段に
格納されるので、シャッタ操作から記憶(記録)までの
時間を高い確率で短縮できる。
【0025】撮影レンズが少なくともその一部にプラス
チックレンズを含むことにより、レンズの小型化と軽量
化を達成できる。温度補正を併用することで、温度変化
によるピント位置変動の影響を解消できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の第1実施例の概略構成ブ
ロック図を示す。10は撮影レンズであり、合焦する被
写体距離として、∞(無限遠)〜1m、1m〜50cm
及び50cm〜25cmを選択可能であり、1m〜50
cmの被写体距離に対応する撮影レンズ10の位置を符
号10−2で示し、50cm〜25cmの被写体距離に
対応する撮影レンズ10の位置を符号10−3で示す。
以下、∞(無限遠)〜1mの被写体距離に対応する撮影
レンズ10の位置をレンズ位置A、1m〜50cmの被
写体距離に対応する撮影レンズ10の位置をレンズ位置
B、50cm〜25cmの被写体距離に対応する撮影レ
ンズ10の位置をレンズ位置Cと呼ぶことにする。
【0028】12はCCD式などの固体撮像素子、14
は撮像素子12の出力信号にガンマ補正及び色バランス
調整などの周知のカメラ信号処理を施すカメラ信号処理
回路、16はカメラ信号処理回路14のアナログ出力を
ディジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0029】18はA/D変換器16の出力データをn
系統に切り換えるスイッチ、20−1,20−2,・・
・,20−nはそれぞれスイッチ18からの画像データ
を一時記憶する画像メモリ、22は、画像メモリ20−
1〜20−nから読み出された画像データを選択するス
イッチ、24はスイッチ22からの画像データを記録系
又は合焦評価系に供給するスイッチ、26はスイッチ2
4からの画像データを記録媒体に記録する記録回路、2
8はスイッチ24からの画像データから高周波成分を抽
出するHPF(ハイパスフィルタ)、30はHPF28
の出力から合焦評価値を算出する評価値算出回路であ
る。評価値算出回路30は、画面全体から合焦評価値を
算出する場合、画面の所定位置範囲から合焦評価値を算
出する場合、その所定位置範囲を被写体に追尾して移動
させる場合の何れに対応するものであってもよい。
【0030】32は全体を制御するCPU、34は撮影
レンズ10のフォーカスレンズを駆動するフォーカスレ
ンズ駆動装置、36はフォーカスレンズ位置を検出する
フォーカスレンズ位置検出装置、38は、撮像素子12
を駆動するCCD駆動回路であり内部にタイミング・ジ
ェネレータ40を具備する。尚、図示していないトリガ
ー・スイッチの操作に応じて、撮影動作が開始する。
【0031】図2、図3及び図4に示すフローチャート
を参照して、本実施例の動作を説明する。
【0032】電源オン又は録画モードの選択により、C
PU32は、まず、フォーカスレンズ位置検出装置36
により撮影レンズ10がレンズ位置A(無限遠(∞)〜
1mの被写体距離に合焦する位置)にあることを確認す
る(S1)。初期位置になければ(S1)、フォーカス
レンズ駆動装置34により初期位置に移動する(S
2)。フォーカスレンズの位置はフォーカスレンズ位置
検出装置36により検出できる。通常、撮影レンズ10
は、撮影準備状態では、レンズ位置Aに位置する。な
お、フォーカシングは、撮影レンズ10内のフォーカス
レンズ(群)を移動させる構成の他に、撮像素子12を
撮影レンズ10に対して接近又は離反される構成であっ
ても良いが、理解を容易にするために、本実施例では、
撮影レンズ10内のフォーカスレンズ(群)を移動させ
る構成になっているものとする。
【0033】トリガー操作に応じて(S3)、撮影画像
を格納する画像メモリ20−1〜20−nを指定する変
数kを1で初期化し(S4)、スイッチ18を画像メモ
リ20−kに接続する(S5)。
【0034】撮影レンズ10がレンズ位置Aにある状態
で、撮像素子10を所定時間露光し、光学像に対応する
電荷を蓄積する(S6)。この電荷信号はCCD駆動回
路38からの駆動パルスにより読み出され、カメラ信号
処理回路14に印加される。カメラ信号処理回路14
は、撮像素子12の出力信号に増幅及びガンマ補正等の
含む周知のカメラ信号処理を施して、A/D変換器16
に出力し、A/D変換器16はカメラ信号処理回路14
からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。
【0035】A/D変換器16から出力される画像デー
タは、スイッチ18により画像メモリ20−k(この段
階では画像メモリ20−1)に格納される(S7)。次
に変数kをインクリメントし(S8)、kが4になって
いなければ(S9)、撮影レンズ10のフォーカスレン
ズを単位移動量繰り出して(S10)、S5以降を繰り
返す。kが4になっていたら(S9)、S1に戻る。
【0036】このようにして、フォーカスレンズの各レ
ンズ停止位置での画像データが、各画像メモリ20−1
〜20−nに格納される。例えば、レンズ位置Aでの撮
影画像データは画像メモリ20−1に格納される。その
後、CPU32は、フォーカスレンズ駆動装置34によ
り撮影レンズ10のフォーカスレンズをレンズ位置Bま
で繰り出して、レンズ位置Bでの撮影画像データが画像
メモリ20−2に格納される。その後更に、CPU32
は、フォーカスレンズ駆動装置34により撮影レンズ1
0のフォーカスレンズをレンズ位置Cまで繰り出して、
レンズ位置Cでの撮影画像データが画像メモリ20−3
(nは3以上)に格納される。本実施例では、レンズ位
置をA,B,Cの3種類としたので、nは3以上とな
る。
【0037】例えば、この撮像装置の撮影可能被写体距
離が25cm〜無限遠(∞)であるとすると、上述の例
では、3つのレンズ位置A〜Cでこの距離をカバーでき
るが、実際には、許容錯乱円形の、例えば1/2以下に
主被写体のぼけが収まるようなレンズ位置を設定しても
良い。また、フォーカスレンズの停止位置の数は、撮影
レンズの仕様によって決まるのであり、3つに限定され
ないことは明かである。従って、必要に応じた数nの画
像メモリ20−1〜20−nが用意される。
【0038】このように、本実施例では、許容錯乱円を
もとに決定されたレンズ位置に、逐次撮影レンズ10の
フォーカスレンズを移動及び停止し、その位置での画像
を画像メモリ20−1〜20−nに格納する。このよう
な方法では、フォーカスレンズの停止位置が3個とかせ
いぜい数個といった少ない数の場合、自動焦点調節動作
を有効にして最適なフォーカス位置での画像データを画
像メモリ、例えば、画像メモリ20−1に格納する方法
に比べ、より短い時間で画像メモリ20−1〜20−n
への画像データの格納を終了し得る。
【0039】各レンズ位置A,B,Cの画像データが画
像メモリ20−1〜20−nに格納された後の動作フロ
ーチャートを図3に示す。図3に示すフローは、全レン
ズ位置での画像データが画像メモリ20−1〜20−n
に格納された後にスタートしてもよいが、最初の画像デ
ータが画像メモリ20−1に格納された直後にスタート
しても良い。
【0040】各レンズ位置A,B,Cの画像データが画
像メモリ20−1〜20−nに格納されると、CPU3
2は、スイッチ24をHPF28側に接続し(S2
1)、画像メモリ20−1〜20−nを特定する変数k
を1で初期化する(S22)。スイッチ22を画像メモ
リ20−kに接続して、画像メモリ20−kから画像デ
ータを読み出す(S23)。なお、このときの、画像メ
モリ20−1〜20−nからの画像データの読み出しで
は、画像メモリ20−1〜20−nの記憶内容は保存さ
れる。読み出された画像データは、スイッチ22,24
を介してHPF28に印加される。HPF28は、輝度
成分から所定の高周波分を抽出して評価値算出回路30
に印加する。評価値算出回路30は、HPF28の出力
からぼけの鮮鋭度を示す評価値を算出し、CPU32に
供給する(S25)。変数kをインクリメントし(S2
6)、kが取り込み画像数(この例では、3)を越える
まで、S22〜S26を繰り返す(S27)。
【0041】これにより、CPU32は、各レンズ位置
での画像データの評価値を知る事ができ、各画像の評価
値の大小を比較し(S28)、最も評価値の大きかった
画像情報を選択決定する(S29)。そして、決定され
た画像が格納される画像メモリ20−1〜20−nをス
イッチ22に選択させると共に、スイッチ24を記録回
路26側に切り換える(S30)。最も評価値の大きか
った画像情報が、対応する画像メモリ20−1〜20−
nから読み出され、スイッチ22,24を介して記録回
路26に印加され、記録媒体に記録される(S31)。
画像メモリ20−1〜20−nに記憶される画像データ
は不要になったので、全て消去する(S32)。
【0042】本実施例では、撮影レンズ10として単焦
点レンズを想定しているが、ズームレンズの場合には、
撮影レンズの焦点距離に応じてフォーカスレンズの単位
移動量を変更する必要が生じることが多い。特に、変倍
レンズ群より後方のレンズ群をフォーカスレンズとして
用いる場合、撮影レンズ全体を繰り出す場合、及び撮像
素子を光軸方向に移動する場合などに、このような必要
性がある。このような場合、撮影レンズの焦点距離を検
出する手段を設け、その検出結果をもとにCPU32が
撮影レンズの移動量を決定するように構成すればよい。
【0043】図4は、撮影レンズ10をズームレンズと
した場合の、画像メモリ20−1〜20−nへ画像デー
タを取り込むまでの動作フローチャートを示す。
【0044】電源オン又は録画モードの選択により、C
PU32は、まず、フォーカスレンズ位置検出装置36
により撮影レンズ10がレンズ位置A(無限遠(∞)〜
1mの被写体距離に合焦する位置)にあることを確認す
る(S41)。初期位置になければ(S41)、フォー
カスレンズ駆動装置34により初期位置に移動する(S
42)。
【0045】撮影レンズ10が初期位置にあると(S4
1)、撮影レンズ10の焦点距離fが検出される(S4
3)。検出された焦点距離fから撮影レンズ10のフォ
ーカスレンズの単位移動量Dとレンズ停止位置数を決定
する(S44)。これには例えば、テーブル参照方式又
は算出式を使用する。レンズ停止位置数+1を変数Nに
セットする。トリガー操作があるまで(S45)、S4
3,S44を繰り返す。変倍操作があるかもしれないか
らである。
【0046】トリガー操作に応じて(S45)、変倍操
作の受付けを禁止し(S46)、撮影画像を格納する画
像メモリ20−1〜20−nを指定する変数kを1で初
期化し(S47)、スイッチ18を画像メモリ20−k
に接続する(S48)。
【0047】撮像素子10を所定時間露光し、光学像に
対応する電荷を蓄積する(S49)。この電荷信号はC
CD駆動回路38からの駆動パルスにより読み出され、
カメラ信号処理回路14、A/D変換器16及びスイッ
チ18を介して画像メモリ20−kに格納される(S5
0)。次に変数kをインクリメントし(S51)、kが
Nになっていなければ(S52)、撮影レンズ10のフ
ォーカスレンズを単位移動量Dだけ繰り出して(S5
3)、S48以降を繰り返す。kがNになっていたら
(S52)、変倍操作の受付け禁止を解除して(S5
4)、S41に戻る。
【0048】このように、上記実施例では、撮影レンズ
10のフォーカスレンズを単方向に移動し、所定のレン
ズ停止位置での画像データを複数の画像メモリ20−1
〜20ーnに逐次格納し、このように格納した画像デー
タの中から最良画像を決定して記録媒体に記録するの
で、レンズ停止位置の総数が少ないような単焦点又は低
倍率のズームレンズでは、より小さなシャッタタイムラ
グ(トリガー後に実際に最良の画像情報が得られるまで
の時間)での撮影が可能となる。
【0049】図5は、本発明の第2実施例の概略構成ブ
ロック図を示す。図1と同じ構成要素には同じ符号を付
してある。この実施例では、撮影レンズ(フォーカスレ
ンズ群又は撮像素子)の単位移動量を、焦点距離だけで
なく絞り値、即ち、被写界深度をも考慮して決定する。
これにより、全ストローク中の停止位置数を最も効率よ
く(少なく)設定でき、より短いシャッタタイムラグで
より良好な画像を撮影できるようになる。
【0050】42は絞り値検出装置であり、例えば、絞
り駆動方法として一般的な電磁メータ方式が用いられる
場合には、ホール素子からなる。44は焦点距離検出装
置であり、例えば、撮影レンズ10がズームレンズで、
その変倍レンズ群がステップモータにより駆動される場
合には、そのステップモータの入力パルス数を連続カウ
ントすることにより焦点距離を検出できる。焦点距離検
出装置44はまた、ボリューム等を用いた公知のエンコ
ーダであってもよい。46は公知のシーソースイッチ等
からなるズーム操作スイッチである。CPU32aは、
絞り値検出装置42、焦点距離検出装置44及びズーム
操作スイッチ46の出力に応じて、スイッチ18,2
2,24などを以下のように制御する。
【0051】CPU32aは特に、装置42,44によ
り検出された絞り値と焦点距離によって最も効率的な単
位移動量を算出又は決定し、先の実施例と同様に、この
単位移動量に応じて撮影レンズ10を移動させて、各レ
ンズ停止位置での画像を画像メモリ20−1〜20−n
に格納する。
【0052】許容錯乱円径をδ、絞り値をFとしたと
き、片側の焦点深度は、良く知られている様にδ×Fで
示される。また、焦点距離に応じたフォーカスレンズの
敏感度(フォーカスレンズが1動いた時に焦点面がどれ
だけ動くかを示す数値)をKとすると、δ×F/Kづつ
フォーカスレンズを移動すると、どれかの画像メモリ2
0−1〜20−nの画像データのぼけは、最大でも許容
錯乱円の1/2に抑えることができる。例えば、このよ
うに単位移動量を設定する。許容錯乱円のどの程度のぼ
けまでを許容するかは、種々考えられ、1/2×δ×F
に限定されない。
【0053】更に、先の実施例では、トリガー後に、最
初に画像を取り込む撮影レンズの初期位置を規定の位置
としたが、ズームレンズなどでは、焦点距離に応じてこ
の初期位置(少なくとも無限遠距離が合焦となる位置)
が異なる場合もある。このような場合には、焦点距離検
出装置44の検出結果により画像の記憶をスタートする
最初のレンズ初期位置を決定し、そのレンズ初期位置に
撮影レンズを配置した後に、上述の単位移動量づつのレ
ンズ移動で画像を順次、画像メモリ20−1〜20−n
に格納する。
【0054】図6は、図5に示す実施例での、画像デー
タを画像メモリ20−1〜20−nに取り込む処理のフ
ローチャートを示す。
【0055】電源オン又は録画モードの選択により、C
PU32は、まず、焦点距離検出装置44により撮影レ
ンズ10の焦点距離を検出し(S61)、絞り値検出装
置42により絞り値を検出する(S62)。検出された
焦点距離fと絞り値Fから、テーブル参照方式又は算出
方式を使用して、撮影レンズ10のフォーカスレンズの
単位移動量Dと、全被写体距離範囲をカバーするフォー
カスレンズの全ストロークと、その全ストロークにおけ
るレンズ停止位置数とを決定する(S63)。レンズ停
止位置数+1を変数Nにセットする。そして、焦点距離
fに応じて、フォーカスレンズの初期位置Pを決定する
(S64)。
【0056】なお、焦点調整のための可動部材は、例え
ば、撮影レンズ10全体、撮像素子12、及び/又は撮
影レンズ10に含まれるフォーカスレンズ(群)が考え
られるが、この内、焦点調節のために撮影レンズ10の
全体及び/又は撮像素子12を光軸方向に移動させる方
式では、撮影距離範囲が焦点距離によらず一定距離Rに
なっている場合、無限遠(∞)〜Rにピントを合わせる
為の移動量は、焦点距離が短くなる程、少なくなる。ま
た、焦点調節のために撮影レンズ10の全体及び/又は
撮像素子12を光軸方向に移動させる方式では、上述の
敏感度は1であり、焦点距離によって変化しない。上述
の式から明らかな様に、ある錯乱円だけ焦点がずれる為
の焦点面の移動量は、F値と錯乱円のみで決まり、焦点
距離は関係しない。以上の特性より、撮影レンズ10全
体又は撮像素子12を移動する方式で焦点距離に関わら
ず撮影距離範囲が同一の場合、焦点距離が短くなる程、
全ストロークが短くなり、逆に、焦点距離が長くなる
程、全ストロークが長くなる。その結果、全ストローク
は、F値が一定の場合、焦点距離によっても変化しない
が、レンズ停止位置数(N−1)は焦点距離が短い程、
少なくなる。初期位置Pは、例えば無限遠距離で合焦す
る撮影レンズ又は撮像素子の位置が焦点距離によらず同
一位置となる様に調整することにより、一定位置にする
ことができる。
【0057】撮影レンズ10の中の一部のレンズ群を焦
点調節用に移動させる場合には、どのレンズ群を動かす
かによりその特性が異なる。変倍レンズより結像面側の
レンズ群がフォーカスレンズとなる場合は、焦点距離に
よらず上述の敏感度がほぼ一定となるので、ストローク
が焦点距離によって変化するが、その代わり単位移動量
Dは焦点距離によっても変化しない。初期位置Pは、レ
ンズの設計値によるが、焦点面の一定化の為の機能(コ
ンペンセータ)とフォーカシングの機能を同一のレンズ
に担わせる場合には、焦点距離によってその初期位置P
が異なってくる。
【0058】変倍レンズより前方のレンズ群でフォーカ
シングを行なう場合(例えば、周知の前玉フォーカ
ス)、全ストロークは焦点距離によらず一定であるが、
敏感度が焦点距離により変化するので単位移動量Dが変
化する。一般に焦点距離が短くなる程、単位移動量Dは
大きくてよく、焦点距離が長くなる程、単位移動量Dは
小さい。
【0059】このように、種々のタイプに共通して、N
は、焦点距離が長いかF値が小さい程(明るい程)、大
きくなり、焦点距離が短いか又はF値が大きい程(暗い
程)、小さくなる。Nが2以下の時には、所謂、固定焦
点として被写界深度のみで全撮影距離範囲をカバーでき
ることになる。
【0060】焦点距離によらず撮影距離範囲が一定であ
ることを前提として説明したが、これが変化する場合
(大抵の場合には、ワイド端に行く程、撮影可能距離範
囲が接近する)もあるが、そのような場合は、その時々
の焦点距離に応じた全ストロークをあらかじめテーブル
等によりCPU内に格納しておけばよい。
【0061】フォーカスレンズ位置検出装置36により
撮影レンズ10が初期位置Pにあることを確認する(S
65)。初期位置Pになければ(S41)、フォーカス
レンズ駆動装置34によりフォーカスレンズを初期位置
Pに移動し(S66)、S61以降を繰り返す。
【0062】撮影レンズ10のフォーカスレンズが初期
位置Pにあると(S65)、トリガー操作があるまで
(S67)、S61以降を繰り返す。変倍操作等がある
かもしれないからである。
【0063】トリガー操作に応じて(S67)、変倍操
作の受付けを禁止し(S68)、撮影画像を格納する画
像メモリ20−1〜20−nを指定する変数kを1で初
期化し(S69)、スイッチ18を画像メモリ20−k
に接続する(S70)。
【0064】撮像素子10を所定時間露光し、光学像に
対応する電荷を蓄積する(S71)。この電荷信号はC
CD駆動回路38からの駆動パルスにより読み出され、
カメラ信号処理回路14、A/D変換器16及びスイッ
チ18を介して画像メモリ20−kに格納される(S7
2)。次に変数kをインクリメントし(S73)、kが
Nになっていなければ(S74)、撮影レンズ10のフ
ォーカスレンズを単位移動量Dだけ繰り出して(S7
5)、S70以降を繰り返す。kがNになっていたら
(S74)、変倍操作の受付け禁止を解除して(S7
6)、S61に戻る。
【0065】このように、本実施例では、撮影レンズ1
0の焦点距離と絞り値を勘案して最適な単位移動量及び
全ストロークを決定し、フォーカスレンズを各レンズ停
止位置に停止させたときの画像データを複数の画像メモ
リ20−1〜20ーnに逐次格納し、このように格納し
た画像データの中から最良画像を決定して記録媒体に記
録するので、最良の画像を短期間で取り込むことがで
き、より小さなシャッタタイムラグでの撮影が可能とな
る。
【0066】図7は、図5に示す実施例の変更例の概略
構成ブロック図を示す。図7に示す実施例では、サーミ
スタなどからなる温度検出装置48を設け、CPU32
bが、その検出結果を参照して、初期位置Pを補正する
ようにした。即ち、温度によって鏡筒材料が伸縮し、こ
れによりピント移動量も変化するので、これを勘案して
初期位置Pを補正する。
【0067】具体的には、図6のS63の後、CPU3
2bは、温度検出装置48の検出結果を取り込み、初期
位置Pを決定する際に温度検出結果を加味する。例え
ば、検出温度に応じた初期位置補正量△Pを計算又はテ
ーブル参照により求め、当所の初期位置Pにこの補正量
ΔPを加算した結果を、S65で判定する初期位置Pと
する。
【0068】温度変化によって焦点面が移動する場合で
も、このように温度に応じて初期位置Pを補正すること
で、最良の画像を得やすくなる。
【0069】温度検出装置48を設けることで、温度に
応じたピントずれを補正できるようになるが、温度検出
装置48の追加により、コストが上昇し、小型化に逆行
する。従って、温度検出装置48を設けずに、使用環境
で発生すると予測される環境温度範囲を加味して常温で
の全ストロークを補正し、補正後の全ストロークの端に
初期位置Pを設定すればよい。これにより、温度検出手
段がなくても、温度による焦点位置ずれの影響を緩和で
きる。
【0070】各レンズ停止位置での画像の画像メモリ2
0−1〜20−nへの取り込みと、評価値の算出及び最
良画像の選択を同時並行的に実行することにより、トリ
ガーから記録媒体への記録までの時間をより短縮できる
ことは明かである。また、最良画像を検出した時点で、
最良画像を記録媒体に記録し、画像取り込みを終了して
もよい。
【0071】図8は、図4に示すフローチャートにその
ような変更を施したフローチャートを示す。
【0072】トリガー操作を待機し(S81)、トリガ
ー操作に応じて、変数Mに変数N(=レンズ停止位置数
+1)の値を代入し(S82)、スイッチ24をHPF
28側に接続する(S83)。画像データを読み出す画
像メモリ20−1〜20−nを指定する変数mを1で初
期化し(S84)、mが、画像データを書き込まれてい
る画像メモリ20−1〜20−nを指定する変数kより
小さくなるのをまって(S85)、スイッチ22を画像
メモリ20−mに接続し(S86)、画像メモリ20−
mから画像データを読み出す(S87)。このとき、画
像メモリ20−mには画像データを保存しておく。
【0073】画像メモリ20−mから読み出された画像
データは、スイッチ22,24を介してHPF28に印
加される。HPF28は、輝度成分から所定の高周波分
を抽出して評価値算出回路30に印加する。評価値算出
回路30は、HPF28の出力からぼけの鮮鋭度を示す
評価値Aを算出してCPU32,32a,32bに供給
し、 CPU32,32a,32bはこの評価値AをA
(m)として記憶する(S88)。
【0074】m=1の場合(S89)、及び、mが2以
上でも(S89)、現在の画像の評価値A(m)が直前
の画像のA(m−1)以上の場合(S90)には、mを
インクリメントし(S91)、mがMに到達しない範囲
で(S92)、S68以降を繰り返す。即ち、画像メモ
リ20−1〜20−nに画像データが取り込まれるのと
並行に、隣接するレンズ停止位置の画像の評価値A
(m)を相互に比較する。
【0075】現在の画像の評価値A(m)が直前の画像
のA(m−1)より小さくなれば(S90)、評価値A
(m−1)の直前の画像を最良画像として選択決定し
(S94)、評価値A(m)が直前の画像のA(m−
1)以上のままであれば、最後の評価値A(M)の画像
を最良画像として選択決定する(S93)。
【0076】最良画像と決定された画像が格納される画
像メモリ20−1〜20−nをスイッチ22に選択させ
ると共に、スイッチ24を記録回路26側に接続する
(S95)。最良画像が画像メモリ20−1〜20−n
から読み出され、スイッチ22,24を介して記録回路
26に印加され、記録媒体に記録される(S96)。画
像メモリ20−1〜20−nに記憶される画像データは
不要になったので、全て消去する(S97)。これによ
り、1回のトリガに対する記録動作が終了する。
【0077】図8では、隣接するレンズ停止位置の二つ
の画像の評価値のみを比較して、最良画像を決定した
が、隣接する3つ以上の画像の評価値から最良画像を選
択決定すれば、より高い精度で最良画像を決定できるこ
とは明かである。例えば、次の画像の評価値が更に下が
っていることを確認したり、評価値の差が所定値以下の
場合には、判断を留保してもよい。
【0078】最良画像が決定された段階で、画像の画像
メモリ20−1〜20−nへの取り込みを中止するのは
当然である。
【0079】画像メモリ20−1〜20−nに取り込む
最初の画像に対する撮影レンズ10の初期位置を、遠距
離(無限遠)側を深度内に含む位置とすることで、最も
撮影頻度が高い数m〜無限遠距離の情報を最初に取り込
むことができる。これにより、最良画像を最もシャッタ
タイムラグの短い時点で得られる確率が高くなる。
【0080】温度により鏡筒部品又はレンズが変形又は
その屈折率が変化し、これにより結像位置が移動してし
まう場合には、温度を検出して結像位置の移動に備える
のが好ましい。特に、撮影レンズの一部又は全部がプラ
スチック材料からなる場合に、温度による結像位置の移
動が顕著になるので、一部又は全部にプラスチックを用
いる撮影レンズを使用する場合に、特に有益である。
【0081】上記実施例では、最良画像を自動選択した
が、マニュアル選択してもよいことは勿論である。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、全撮影距離のどの距離の被写体に
対しても必ず一つはピントの合う画像を、自動焦点調節
動作無しで短時間の内に得ることができる。これによ
り、シャッタタイムラグの少ない撮影が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す実施例の画像取り込みのフローチ
ャートである。
【図3】 画像メモリ20−1〜20−nに取り込まれ
た画像から最良画像を決定し、記録媒体に記録する動作
のフローチャートである。
【図4】 撮影レンズ10をズームレンズとした場合
の、画像メモリ20−1〜20−nへ画像データを取り
込むまでの動作フローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図6】 図5に示す実施例での、画像データを画像メ
モリ20−1〜20−nに取り込む処理のフローチャー
トである。
【図7】 図5に示す実施例の変更例の概略構成ブロッ
ク図である。
【図8】 画像取り込みと並列処理される最良画像決定
のフローチャートである。
【図9】 撮影画面内における測距エリアと被写体像の
関係を示す図である。
【図10】 ビデオ信号から合焦評価値を算出するプロ
セスの波形例である。
【図11】 フォーカスレンズ位置に対する評価値の変
化を示す模式図である。
【符号の説明】
10,10−2,10−3:撮影レンズ 12:固体撮像素子 14:カメラ信号処理回路 16:A/D変換器 18:スイッチ 20−1,20−2,・・・,20−n:画像メモリ 22:スイッチ 24:スイッチ 26:記録回路 28:HPF(ハイパスフィルタ) 30:評価値算出回路 32,32a,32b:CPU 34:フォーカスレンズ駆動装置 36:フォーカスレンズ位置検出装置 38:CCD駆動回路 40:タイミング・ジェネレータ 42:絞り値検出装置 44:焦点距離検出装置 46:ズーム操作スイッチ 48:温度検出装置 110:撮影全画面 112:測距エリア 114:被写体像

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ及び当該撮影レンズによる光
    学像を電気信号に変換する撮像素子を具備し、異なる距
    離の被写体に結像自在な撮像系と、 当該撮像系からの画像信号を記憶する複数の画像メモリ
    手段と、 画像情報を記録媒体に記録する記録手段と、 当該撮像系を初期位置から順次、異なる距離に結像さ
    せ、その間の、当該撮像系による画像信号を当該複数の
    画像メモリ手段の各々に格納し、当該複数の画像メモリ
    手段に格納される複数の画像の中から最良画像を選択し
    て当該記録手段に供給する制御手段とからなることを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 更に、絞り値を検出する絞り値検出手段
    を具備し、当該制御手段が、当該絞り検出手段により検
    出された絞り値に応じて当該撮像系の結像距離の変更間
    隔を決定する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 更に、焦点距離検出手段を具備し、当該
    制御手段が、当該焦点距離検出手段により検出された焦
    点距離に応じて当該撮像系の結像距離の変更間隔を決定
    する請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 更に、温度検出手段を具備し、当該制御
    手段が、当該温度検出手段の検出結果に応じて、当該撮
    像系の結像距離の初期位置を変更する請求項1乃至3の
    何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 当該撮像系の全可動範囲で当該複数の画
    像メモリ手段へ画像を格納するのを完了する前に、当該
    制御手段は、当該複数の画像メモリ手段に記憶される画
    像を順次読み出して合焦評価値を作成し、各合焦評価値
    を比較して最良の画像を選択し、最良画像を選択し終え
    ると、当該複数の画像メモリ手段への画像の格納を打ち
    きる請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 当該撮像系の初期位置は、最遠距離の被
    写体にピントが合う位置である請求項1乃至5の何れか
    1項に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 当該撮影レンズは少なくともその一部に
    プラスチックレンズを含む請求項1乃至6の何れか1項
    に記載の撮像装置。
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