JPH11211815A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JPH11211815A
JPH11211815A JP10019249A JP1924998A JPH11211815A JP H11211815 A JPH11211815 A JP H11211815A JP 10019249 A JP10019249 A JP 10019249A JP 1924998 A JP1924998 A JP 1924998A JP H11211815 A JPH11211815 A JP H11211815A
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target
clutter
range bin
pulse
side lobe
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JP10019249A
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English (en)
Inventor
Kenji Horiuchi
健志 堀内
Tetsuo Kirimoto
哲郎 桐本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドローブクラッタを除去し、レンジプロ
ファイルの劣化を改善するレーダ装置を得ること。 【解決手段】 この発明のレーダ装置は信号処理器が、
複数のレンジビンから構成されるレンジビンバンクと、
レンジビンの出力に対してサイドローブクラッタの除去
を行うクラッキャンセラと、目標の距離及び速度に基づ
き目標のレンジプロファイルの合成に使用するレンジビ
ンの選択手段と、選択された目標レンジビンの出力にお
ける目標の反射波の電力とその前後のレンジビンからサ
イドローブクラッタの電力を算出し、目標の反射波とサ
イドローブクラッタの電力比が所要のしきい値を超えた
場合に、クラッタキャンセラを作動させる制御回路とを
備えるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、目標とする飛行
体を追尾し、周波数を段階的に変化させた複数のパルス
を送信し、受信したパルスから目標のレンジプロファイ
ルを合成するレーダ装置に関するもので、特に目標の反
射波とサイドローブクラッタが共存する場合、サイドロ
ーブクラッタを除去し、レンジプロファイルの劣化改善
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレーダ装置として、例え
ば、D.R.Wehner,“High Resolu
tion Radar”,Artech House
(1987)に示されたものがあり、図9は上記文献に
示された従来のレーダ装置の一例を示した図である。
【0003】図9において、1は送信機、2はステップ
周波数発振器、3はパルス変調器、4fは制御回路、5
は送受切換器、6はアンテナ、7は受信機、8はレンジ
ビンバンク、9bはレンジビン選択回路、12はメモ
リ、13は逆フーリエ変換処理器、14bは信号処理
器、15bは情報処理器、16はドップラ位相補償回路
である。
【0004】図9を参照して、従来のレーダ装置の動作
について説明する。ステップ周波数発振器2は、制御回
路4fから入力される周波数制御信号に基づき、出力の
周波数を制御する。パルス変調器3は、制御回路4fか
ら入力されるパルス制御信号に基づき、パルス幅及びパ
ルス繰返し時間を設定した送信トリガ信号を生成して、
送信機に出力する。制御回路4fは、各パルス毎に周波
数が段階的に変化するように、周波数制御信号を制御し
て、ステップ周波数発振器2に出力する。この時、第n
番目に送信されるパルスの周波数Fは、周波数初期値を
0 ,周波数ステップ値をΔFとして、式(1)に基づ
いて設定される。 F=F0 +(n−1)ΔF ・・・・・・・・・(1)
【0005】また、制御回路4fは、パルス制御信号に
より、パルス幅,パルス繰返し時間及び送信タイミング
を、パルス変調器3に出力する。送信機1は、ステップ
周波数発振器2の出力を増幅し、パルス変調器3の送信
トリガ信号に同期して、パルスを生成して出力する。送
信機1から出力されたパルスは、送受切換器5を介して
アンテナ6に給電され、アンテナ6より空間に放射され
る。次いでアンテナ6は、目標から反射されたパルスを
受信し、送受切換器5を介して、受信機7に出力する。
パルスは、受信機7において、ビデオ信号に周波数変換
された後、位相検波及びディジタル変換され、受信信号
として信号処理器14bに出力される。
【0006】次に、図2、図9及び図10を参照して信
号処理器14bの動作について説明する。図2は、レー
ダ装置が前方の目標に対して、パルスを送信している状
況を示している。ここで、アンテナ6の電波の放射及び
受信パターンは、メインビームとサイドローブからなる
アンテナパターンとして示される。図10は、図2の状
況において、レーダ装置のアンテナ6が受信する信号に
ついて説明する図である。図中、レーダ装置のアンテナ
6のメインビームにより受信される目標の反射波は、受
信パルスとして示されており、このパルス幅に相当する
間隔をレンジビンという単位として、受信した信号を分
割している。また、アンテナ6のサイドローブにより受
信される地表面の反射波は、サイドローブクラッタとし
て示されている。レンジビンバンク8は、図10におけ
るレンジビンに対応させて、受信信号を分割する。次い
で、レンジビン選択回路9bは、情報処理器15bから
入力された目標距離及び速度データに基づき、目標のレ
ンジプロファイルの合成に使用する目標レンジビンを選
択する。選択されたレンジビンの受信信号は、ドップラ
位相補償回路16に出力され、ここで情報処理器15b
から入力された目標速度データに基づいて、ドップラ効
果による位相シフト量の補償を行った後、複素数データ
として、送信周波数データとともにメモリ12にストア
される。メモリ12にストアされた複素数データは各送
信周波数毎に読み出され、逆フーリエ変換処理器13に
おいて、逆フーリエ変換処理が実行され、目標のレンジ
プロファイルが合成される。
【0007】以上のようにして、周波数を段階的に変化
させた複数のパルスを送信し、目標から反射されたパル
スから、この目標のレンジプロファイルを合成すること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置は以
上のように構成されているので、選択した目標レンジビ
ンの出力に、目標の反射波とサイドクラッタクラッタが
共存する場合があり、このサイドローブクラッタによ
り、レンジプロファイルが劣化するという課題があっ
た。また、目標の移動による受信信号の位相変化をドッ
プラ位相補償回路により補償するため、信号処理器の負
荷が重くなるという課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、選択したレンジビンの出力
に、目標の反射波とサイドローブクラッタが共存する場
合、サイドローブクラッタを除去し、目標のレンジプロ
ファイルの劣化を改善したレーダ装置を得ることを目的
とする。また、ドップラ位相補償回路を用いずに目標の
移動による受信信号の位相変化の影響を改善し、簡素な
構成で、信号処理器の負荷を軽減したレーダ装置を得る
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係わる発明は、目標とする飛行体を追
尾し、距離及び速度情報を取得するとともに、上記の目
標に対して、周波数を段階的に変化させた複数のパルス
を送信し、上記目標から反射されたパルスを受信し、こ
れらのパルスから上記目標のレンジプロファイルを合成
する飛行体搭載のレーダ装置において、受信した上記パ
ルスから生成された受信信号から上記目標のレンジプロ
ファイルを合成する信号処理器が、受信信号を一定の時
間間隔で分割し、複数のレンジビンから構成されるレン
ジビンバンクと、情報処理器から入力された目標距離及
び速度データに基づき、上記目標のレンジプロファイル
の合成に使用する目標レンジビンとその前後のレンジビ
ンを選択するレンジビン選択手段と、上記レンジビン選
択手段により選択されたレンジビンの出力を入力し、目
標レンジビンから目標の反射波の電力を算出するととも
に、目標レンジビンの前後のレンジビンからサイドロー
ブクラッタの電力を算出し、算出した目標の反射波とサ
イドローブクラッタの電力を振幅データとして出力する
前振幅検波手段と、上記レンジビン選択手段により選択
された目標レンジビンの出力に対して、自機下方の地表
面より反射されるサイドローブクラッタの除去を行うク
ラッタキャンセラと、上記前振幅検波手段から入力され
た振幅データに基づき、目標の反射波とサイドローブク
ラッタの電力比を算出し、この電力比がしきい値を超え
た場合に、クラッタキャンセラ制御信号により、上記ク
ラッタキャンセラを作動させる制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係わる発明は、請求項1
記載のレーダ装置の制御手段が、外部機器から入力され
た自機高度データと、情報処理器から入力された目標距
離データを比較し、これらが等しい場合に送信タイミン
グを遅延させたパルス制御信号をパルス変調器に対して
出力する手段を有することを特徴とする。
【0012】また、請求項3に係わる発明は、請求項1
記載のレーダ装置の制御手段が、制御手段が、情報処理
器から入力された目標速度データに基づき、パルスの送
信間隔を変化させたパルス制御信号をパルス変調器に出
力する手段を有することを特徴とする。
【0013】また、請求項4に係わる発明は、請求項1
記載のレーダ装置の制御手段が、制御手段が、情報処理
器から入力された目標速度データに基づき、パルスの送
信数を変化させたパルス制御信号をパルス変調器に出力
するとともに、各パルス間の周波数の変化量である周波
数ステップ値を変化させた周波数制御信号をステップ周
波数発振器に出力する手段を有することを特徴とする。
【0014】また、請求項5に係わる発明は、請求項1
記載のレーダ装置の制御手段が、情報処理器から入力さ
れた目標の有効反射面積データに基づき、周波数ステッ
プ値を変化させた周波数制御信号をステップ周波数発振
器に出力する手段を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
レーダ装置の実施の形態1を示す構成図である。図中、
1〜3,5〜8,12,13は従来のレーダ装置と同一
のものであり、同一符号を付し説明を省く。4aは制御
回路、9aはレンジビン選択回路、10は前振幅検波回
路、11はクラッタキャンセラ、14aは信号処理器、
15aは情報処理器である。
【0016】次に、図1〜図4を参照して、本発明に係
わる実施の形態1の動作について説明する。まず、図2
に示すように、レーダ装置が前方の目標に対して、周波
数を段階的に変化させて複数のパルスを送信し、目標か
ら反射されたパルスを受信し、これらのパルスから目標
のレンジプロファイルを合成する状況を考える。信号処
理器14aのレンジビンバンク8以後の回路の動作につ
いて説明する。レンジビン選択回路9aは、情報処理器
15aから入力された目標距離及び速度データに基づ
き、目標のレンジプロファイルの合成に使用する目標レ
ンジビンとその前後のレンジビンを選択する。次いで、
前振幅検波回路10は、レンジビン選択回路9aにより
選択されたレンジビンの出力を入力し、目標レンジビン
から目標の反射波の電力を算出するとともに、目標レン
ジビンの前後のレンジビンからサイドローブクラッタの
電力を算出し、これらの算出した目標の反射波とサイド
ローブクラッタの電力を振幅データとして制御回路4a
に送出する。
【0017】次いで、図3を参照して、制御回路4aに
より行われるクラッタキャンセラ11の制御動作につい
て説明する。制御回路4aは、前振幅検波回路10から
入力された振幅データに基づき、目標の反射波とサイド
ローブクラッタの電力比を算出し、この電力比が所要の
しきい値を超えた場合に、クラッタキャンセラ制御信号
により、上記クラッタキャンセラ11を作動させる。ク
ラッタキャンセラ11としては、例えば、M.I.Sk
olnik,“RADAR HANDBOOK”,Mc
Grow Hill(1990)に示されているクラッ
タトラッカMTI(Moving Target In
dicator)を用いて、レンジビン出力に含まれて
いるサイドローブクラッタを除去する。クラッタキャン
セラ11の動作について図4を参照して説明する。図4
はクラッタキャンセラ11の入出力信号の周波数スペク
トラムを示す図である。図4(a)は、クラッタキャン
セラ入力前の受信信号の周波数スペクトラムを示したも
のであり、周波数領域において、目標の反射波とサイド
ローブクラッタは分離されている。図4(b)は、クラ
ッタキャンセラ出力後の受信信号の周波数スペクトラム
を示している。同図において、クラッタキャンセラは、
サイドローブクラッタの中心周波数に制御されており、
これにより、サイドローブクラッタが受信信号から除去
されていることが示されている。クラッタキャンセラ1
1の出力は、複素数データとしてメモリ12にストアさ
れる。
【0018】以上により、実施の形態1において、選択
した目標のレンジビンの出力に、目標の反射波とサイド
ローブクラッタが共存する場合、サイドローブクラッタ
を除去し、目標のレンジプロファイルの劣化を改善する
ことができる。
【0019】実施の形態2.この発明のレーダ装置の実
施の形態2は、実施の形態1に示した図1のレーダ装置
に加えて、図5に示すように制御回路4bは、外部機器
から入力された自機高度データと、情報処理器15aか
ら入力された目標距離データを比較し、これらが等しい
場合に、送信タイミングを遅延させたパルス制御信号を
パルス変調器3に出力する手段を備えたものである。こ
れにより最も電力値の高い自機直下のサイドローブクラ
ッタが、目標レンジビンに混入することを回避すること
ができる。
【0020】以上により、実施の形態2において、実施
の形態1における効果に加えて、自機直下のサイドロー
ブクラッタと目標の反射波との競合を回避させ、目標の
レンジプロファイルの劣化をさらに改善することができ
る。
【0021】実施の形態3.この発明のレーダ装置の実
施の形態3は、実施の形態1に示した図1のレーダ装置
に加えて、図6に示すように制御回路4cは、情報処理
器15aから入力された目標速度データに基づき、パル
スの送信間隔を変化させたパルス制御信号をパルス変調
器に出力する手段を備えたものである。従来のレーダ装
置では、移動目標に対するレンジプロファイルを合成す
る場合、レンジビン選択回路により選択された目標レン
ジビンの出力に対して、ドップラ位相補償回路を用い
て、目標の移動によるドップラ効果により発生する位相
シフト量の補償を行っている。この位相シフト量が信号
処理器14bで合成される目標のレンジプロファイルの
劣化に与える影響は、レンジ値に換算したときの位相シ
フト量をレンジプロファイルの分解能以下に制御するこ
とにより無視することができる。図6に示す制御回路4
cは、目標の速度をv,送信するパルス数をN,パルス
の送信間隔をT,周波数ステップ値をΔF,cを光速と
して、式(2)により与えられる評価式に対して、式
(3)に示す条件を満足するように、パルス送信間隔を
変更する。 p=2N2 TvΔF/c (2) 0<p<1 (3)
【0022】以上により、実施の形態3において、実施
の形態1における効果に加えて、ドップラ位相補償回路
を用いずに、目標の移動による受信信号の位相変化の影
響を改善し、簡素な構成で、信号処理器14bの負荷を
軽減することができる。
【0023】実施の形態4.この発明のレーダ装置の実
施の形態4は、実施の形態1に示した図1のレーダ装置
に加えて、図7に示すように制御回路4dは、情報処理
器15aから入力された目標速度データに基づき、パル
スの送信数を変化させたパルス制御信号をパルス変調器
3に出力するとともに、各パルス間の周波数の変化量で
ある周波数ステップ値を変化させた周波数制御信号をス
テップ周波数発振器に出力する手段を備えたものであ
る。即ち、実施の形態4においては、目標の移動による
位相シフト量を制御する手段として、パルスの送信数と
各パルス間の周波数の変化量である周波数ステップ値を
変化させている。図7に示す制御回路4dは、実施の形
態3において示した式(2)により与えられる評価式に
対して、式(3)に示す条件を満足するように、送信す
るパルス数Nおよび周波数ステップ値ΔFを変更する。
【0024】以上のように、実施の形態4において、実
施の形態1における効果に加えて、ドップラ位相補償回
路を用いずに、目標の移動による受信信号の位相変化の
影響を改善し、簡素な構成で、信号処理器14bの負荷
を軽減することができる。
【0025】実施の形態5.この発明のレーダ装置の実
施の形態5は、実施の形態1に示した図1のレーダ装置
に加えて、図8に示すように制御回路4eは、情報処理
器15aより入力された目標有効反射面積データに基づ
き、周波数ステップ値を変化させた周波数制御信号をス
テップ周波数発振器2に出力する手段を備えたものであ
る。図8に示す制御回路4eは、式(4)で与えられる
レンジプロファイル長Lが、目標の有効反射面積から想
定される目標の長さに対して、十分大きい値になるよう
に、周波数ステップ値を変更する。 L=c/(2ΔF) ・・・・・・・(4)
【0026】以上のように、実施の形態5において、実
施の形態1における効果に加えて、目標の大きさに対応
して、レンジプロファイルの長さを変化させることがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上のように請求項1に係わる発明によ
れば、信号処理器が、複数のレンジビンから構成される
レンジビンバンクの出力に、目標距離及び速度データに
基づき、目標のレンジプロファイルの合成に使用する目
標レンジビンとその前後のレンジビンを選択するレンジ
ビン選択手段と、選択された目標レンジビンから目標の
反射波の電力を算出するとともに、目標レンジビンの前
後のレンジビンからサイドローブクラッタの電力を算出
し、振幅データとして出力する前振幅検波手段と、上記
レンジビン選択手段により選択された目標レンジビンの
出力に対して、自機下方の地表面より反射されるサイド
ローブクラッタの除去を行うクラッタキャンセラと、上
記前振幅検波手段から入力された振幅データに基づき、
目標の反射波とサイドローブクラッタの電力比を算出
し、この電力比が所要のしきい値を超えた場合にクラッ
タキャンセラを作動させる制御手段と、を有して、サイ
ドローブクラッタを除去し、レンジプロファイルの劣化
を改善したレーダ装置を得ることができる。
【0028】また、請求項2に係わる発明によれば、請
求項1の効果に加えて、制御手段が、外部機器から入力
された自機高度と、情報処理器から入力された目標距離
データを比較し、これらが等しい場合に、送信タイミン
グを遅延させたパルス制御信号をパルス変調器に出力す
る手段とを有して、自機直下のサイドローブクラッタと
目標の反射波との競合を回避し、目標のレンジプロファ
イルの劣化をさらに改善したレーダ装置を得ることがで
きる。
【0029】また、請求項3に係わる発明によれば、請
求項1の効果に加えて、制御手段が、情報処理器から入
力された目標速度データに基づき、パルスの送信間隔を
変化させたパルス制御信号をパルス変調器に出力する手
段を有して、ドップラ位相補償回路を用いずに、目標の
移動による受信信号の位相変化の影響を改善し、簡素な
構成で、信号処理器の負荷を軽減したレーダ装置を得る
ことができる。
【0030】また、請求項4に係わる発明によれば、請
求項1の効果に加えて、制御手段が、情報処理器から入
力された目標速度データに基づき、パルスの送信数を変
化させたパルス制御信号をパルス変調器に出力するとと
もに、各パルス間の周波数の変化量である周波数ステッ
プ値を変化させた周波数制御信号をステップ周波数発振
器に出力する手段を有して、ドップラ位相補償回路を用
いずに、目標の移動による受信信号の位相変化の影響を
改善し、簡素な構成で、信号処理器の負荷を軽減したレ
ーダ装置を得ることができる。
【0031】また、請求項5に係わる発明によれば、請
求項1の効果に加えて、制御手段が、情報処理器から入
力された目標の有効反射面積データに基づき、周波数ス
テップ値を変化させた周波数制御信号をステップ周波数
発振器に出力する手段を有して、目標の大きさに対応し
て、レンジプロファイルの長さを変化させるレーダ装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明及び従来のレーダ装置を搭載した飛
行体と目標の関係を示す図である。
【図3】 図1の制御回路の説明図である。
【図4】 図1のクラッタキャンセラの入出力信号を示
す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す制御回路説明
図である。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す制御回路説明
図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す制御回路説明
図である。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す制御回路説明
図である。
【図9】 従来のレーダ装置を示す構成図である。
【図10】 図2におけるレーダ装置のアンテナの受信
信号の図である。
【符号の説明】
1 送信機 2 ステップ周波数発振器 3 パルス変調器 4a,4b,4c,4d,4e 制御回路 5 送受切換器 6 アンテナ 7 受信機 8 レンジビンバンク 9a レンジビン選択回路 10 前振幅検波回路 11 クラッタキャンセラ 12 メモリ 13 逆フーリエ変換処理器 14a,14b 信号処理器 15a,15b 情報処理器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標とする飛行体を追尾し、距離及び速
    度情報を取得するとともに、上記の目標に対して、周波
    数を段階的に変化させた複数のパルスを送信し、上記目
    標から反射されたパルスを受信し、これらのパルスから
    上記目標のレンジプロファイルを合成する飛行体搭載の
    レーダ装置において、 受信した上記パルスから生成された受信信号から上記目
    標のレンジプロファイルを合成する信号処理器が、 受信信号を一定の時間間隔で分割し、複数のレンジビン
    から構成されるレンジビンバンクと、 情報処理器から入力された目標距離及び速度データに基
    づき、上記目標のレンジプロファイルの合成に使用する
    目標レンジビンとその前後のレンジビンを選択するレン
    ジビン選択手段と、 上記レンジビン選択手段により選択されたレンジビンの
    出力を入力し、目標レンジビンから目標の反射波の電力
    を算出するとともに、目標レンジビンの前後のレンジビ
    ンからサイドローブクラッタの電力を算出し、算出した
    目標の反射波とサイドローブクラッタの電力を振幅デー
    タとして出力する前振幅検波手段と、 上記レンジビン選択手段により選択された目標レンジビ
    ンの出力に対して、自機下方の地表面より反射されるサ
    イドローブクラッタの除去を行うクラッタキャンセラ
    と、 上記前振幅検波手段から入力された振幅データに基づ
    き、目標の反射波とサイドローブクラッタの電力比を算
    出し、この電力比がしきい値を超えた場合に、クラッタ
    キャンセラ制御信号により、上記クラッタキャンセラを
    作動させる制御手段と、を備えたことを特徴とするレー
    ダ装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が、外部機器から入力された自
    機高度データと、情報処理器から入力された目標距離デ
    ータを比較し、これらが等しい場合に送信タイミングを
    遅延させたパルス制御信号をパルス変調器に対して出力
    する手段を有することを特徴とする請求項1記載のレー
    ダ装置。
  3. 【請求項3】 制御手段が、情報処理器から入力された
    目標速度データに基づき、パルスの送信間隔を変化させ
    たパルス制御信号をパルス変調器に出力する手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 制御手段が、情報処理器から入力された
    目標速度データに基づき、パルスの送信数を変化させた
    パルス制御信号をパルス変調器に出力するとともに、各
    パルス間の周波数の変化量である周波数ステップ値を変
    化させた周波数制御信号をステップ周波数発振器に出力
    する手段を有することを特徴とする請求項1記載のレー
    ダ装置。
  5. 【請求項5】 制御手段が、情報処理器から入力された
    目標の有効反射面積データに基づき、周波数ステップ値
    を変化させた周波数制御信号をステップ周波数発振器に
    出力する手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    レーダ装置。
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JP2003215232A (ja) * 2002-01-21 2003-07-30 Mitsubishi Electric Corp 偏波レーダ装置およびそのパルス送受信方法
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