JPH06186321A - マルチビームレーダ装置 - Google Patents

マルチビームレーダ装置

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Publication number
JPH06186321A
JPH06186321A JP4338836A JP33883692A JPH06186321A JP H06186321 A JPH06186321 A JP H06186321A JP 4338836 A JP4338836 A JP 4338836A JP 33883692 A JP33883692 A JP 33883692A JP H06186321 A JPH06186321 A JP H06186321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception
transmission
signal
distance
beams
Prior art date
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Pending
Application number
JP4338836A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kitani
誠人 木谷
Mitsuyoshi Shinonaga
充良 篠永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4338836A priority Critical patent/JPH06186321A/ja
Publication of JPH06186321A publication Critical patent/JPH06186321A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、ビーム間の干渉に影響され
ずに目標を検出可能なマルチビームレーダ装置を提供す
ることにある。 【構成】この発明は、飛翔体に搭載され、電子走査アン
テナを用いて複数ビームを互いに異なる方向に同時に形
成するマルチビームレーダ装置において、前記複数ビー
ムにそれぞれ距離方向に分割した範囲を割り当てるビー
ム方向制御手段と、前記電子走査アンテナの受信信号を
ビーム別に分離する分離手段と、この手段で分離された
各受信信号からそれぞれ割り当てられた距離範囲に相当
する電波往復期間のビーム反射波を検波する受信手段
と、この手段で得られた複数の検波信号から目標信号を
検出する信号処理手段とを具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、航空機搭載の地表面
捜索に用いられるマルチビームレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機から広範囲な地表面をペンシルビ
ームを用いて高速に捜索する場合、マルチビームレーダ
装置が用いられる。
【0003】このマルチビームレーダ装置は、複数のサ
ブパルスを時分割生成して1つの送信パルスを生成し、
この送信パルスを一定周期で繰返し発生して電子走査ア
ンテナに送出する。この際、各サブパルスの位相を順次
切り換えることによって、互いに異なる方向に複数のビ
ームを形成する。そして、アンテナの受信信号から全サ
ブビームの反射波成分を検波し、信号処理によってクラ
ッタ成分を抑圧し、目標を検出表示するようにしてい
る。
【0004】但し、同時に電磁波を送受信しているた
め、全ての距離に対してクラッタが存在するような環境
下においては、レーダビーム間で干渉を生じてしまい、
そのままでは目標検出に支障をきたす。
【0005】例えば、図4(a)に示すように、航空機
Aから進行方向に第1、第2のビームLB1,LB2を
形成し、LB1にL1〜L2の範囲を、LB2に距離L
2〜L3の範囲を受け持たせて、同時に送信パルスを放
射したとする。すると、同図(b)に示すように、第1
のビームLB1の反射波受信時に第2のビームLB2の
反射波が重なってしまい、干渉を生じることになる。
【0006】そこで、従来ではこのような干渉を避ける
ため、送信周波数をサブビーム毎に異ならせ、各ビーム
の反射波を帯域の異なるフィルタを通して受信すること
により、ビーム間の干渉を低減している。
【0007】しかしながら、上記のようにビーム間の干
渉をサブビーム毎に送信周波数を異ならせることで低減
する手法では、各ビームの周波数帯域が広帯域の場合、
全体で極めて広い周波数帯域を必要とすることになる。
例えば、周波数帯域が500MHzのレーダビームを同
時に2方向に形成する場合には、レーダ全体で最低でも
1GHz必要となる。したがって、ビームの広帯域化が
制限され、電波取得の観点から考えると実現性に乏しい
という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のマルチビームレーダ装置では、サブビーム毎に送信
周波数を異ならせてビーム間の干渉を低減しているた
め、各ビームの広帯域化が制限されると共に、電波取得
の観点から考えて実現性に乏しい。
【0009】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、ビーム間の干渉に影響されずに目標を検
出可能なマルチビームレーダ装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、飛翔体に搭載され、電子走査アンテナを
用いて複数ビームを互いに異なる方向に同時に形成する
マルチビームレーダ装置において、前記複数ビームにそ
れぞれ距離方向に分割した範囲を割り当てるビーム方向
制御手段と、前記電子走査アンテナの受信信号をビーム
別に分離する分離手段と、この手段で分離された各受信
信号からそれぞれ割り当てられた距離範囲に相当する電
波往復期間のビーム反射波を検波する受信手段と、この
手段で得られた複数の検波信号から目標信号を検出する
信号処理手段とを具備して構成される。
【0011】
【作用】上記構成によるマルチビームレーダ装置では、
複数ビームにそれぞれ距離方向に分割した範囲を割り当
て、アンテナ受信信号をビーム別に分離して、それぞれ
割り当てられた距離範囲に相当する電波往復期間のみビ
ーム反射波を検波することで、ビーム間の干渉を生じて
いる部分を排除し、各ビームの有効期間における検波信
号から目標信号を検出するようにしている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。図1はこの発明に係るマルチビームレ
ーダ装置の構成を示すもので、空中線装置1、送受信装
置2、信号処理装置3、表示装置4で構成される。
【0013】空中線装置1は電子走査用の放射素子群1
1と、送受切換用のサーキュレータ12と、送受信装置
2からの送信パルスをサブパルス毎に異なる位相変化を
与える送信用移相器13と、サブパルス数(ここでは2
個とする)に対応して並列に設けられた第1、第2の受
信用移相器14,15で構成される。
【0014】すなわち、この空中線装置1は方位面、仰
角面に所定のビーム幅で電力を放射・受信するものであ
る。そのビーム形成方向は、送信の場合には送信用移相
器13の移相量をサブパルスに対応して時分割で切換設
定することで制御する。受信の場合には、ビーム毎に用
意された受信用移相器14,15の移相量を対応するビ
ーム方向に応じて設定することで制御する。
【0015】送受信装置2は、繰返し送信パルスを生成
する送信波形生成回路21と、上記第1、第2の受信用
移相器14,15から出力される受信電力をそれぞれ増
幅し、周波数変換し、検波して受信ビデオ信号を得る第
1、第2の受信回路22,23で構成される。
【0016】信号処理装置3は、第1、第2の受信回路
22,23で得られた受信ビデオ信号をそれぞれA/D
(アナログ/デジタル)変換する第1、第2のA/D変
換回路31,32と、これらのA/D変換回路31,3
2から出力される受信ビデオ信号をそれぞれ異なる期間
ゲート出力する第1、第2の受信制御回路33,34
と、これらの受信制御回路33,34の出力からクラッ
タ成分を抑圧し、目標成分のみを検出する信号処理回路
35で構成される。表示装置4は上記信号処理回路35
の検出目標を画面に表示する。上記構成において、以
下、図2乃至図4を参照してその動作を説明する。
【0017】まず、送受信装置2の送信波形生成回路2
1で生成される送信パルス波形は、図2に示すように所
望のビーム数に応じたサブパルスSP1、SP2に時分
割される。その送信パルスP1,P2,…は空中線装置
1に供給され、送信用移相器13でサブパルスSP1,
SP2毎に異なる移相量が与えられ、放射素子11より
放射される。これによって、複数ビームLB1,LB2
が互いに異なる方向に形成される。
【0018】ここで、図3(a)に示すように、航空機
Aの進行方向に第1、第2のビームLB1,LB2を形
成し、LB1にL1〜L2の範囲を、LB2に距離L2
〜L3の範囲を受け持たせて、同時に送信パルスを放射
したとする。各ビームにより捜索される領域の目標及び
地表面はそれぞれ送信パルスを反射する。その反射電力
は空中線装置1でとらえられ、受信用移相器14,15
で対応するビーム毎に移相制御された後、送受信装置2
の受信回路22,23で受信ビデオ信号が検波され、信
号処理装置3に送られる。
【0019】この信号処理装置3では受信回路22,2
3からの受信ビデオ信号をそれぞれA/D変換した後、
受信制御回路33,34で所定のゲート期間のみ通過さ
せる。各受信制御回路33,34のゲート期間T1,T
2は、図3(a)の例では図3(b),(c)に示すよ
うに、電波往復時間に基づいて、各ビームLB1,LB
2に割り当てた距離範囲に対応させる。
【0020】すなわち、受信制御回路33,34のゲー
ト期間T1,T2を通過した受信ビデオ信号は互いに他
のビームとは反射波成分が重ならず、干渉していない。
そこで、各ゲート出力を信号処理回路35に送り、順に
処理させていくことで、ビーム間の干渉に影響されずに
目標を検出することができる。
【0021】尚、上記実施例では空中線装置1の移相器
として送信用と受信用とを別々に備えるようにしたが、
ビーム毎に用意されている受信用移相器のうちの一つを
送信用移相器として共用することもできる。また、空中
線装置1は1つの開口を有するものとしたが、複数開口
を有するものとすることもできる。さらに、受信用移相
器はビーム毎に備えることとしたが、1つの受信系を各
ビームの受信距離毎に切り換えて使用することもでき
る。その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ビーム
間の干渉に影響されずに目標を検出可能なマルチビーム
レーダ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るマルチビームレーダ装置の一実
施例の構成を示すブロック構成図。
【図2】同実施例の送信パルス波形を示す波形図。
【図3】同実施例の受信制御回路の動作を説明するため
のタイミング波形図。
【図4】従来のマルチビームレーダ装置の動作上の問題
を説明するためのタイミング波形図。
【符号の説明】
1…空中線装置、11…放射素子群、12…サーキュレ
ータ、13…送信用移相器、14,15…受信用移相
器、2…送受信装置、21…送信波形生成回路、22,
23…受信回路、3…信号処理装置、31,32…A/
D変換回路、33,34…受信制御回路、35…信号処
理回路、4…表示装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飛翔体に搭載され、電子走査アンテナを用
    いて複数ビームを互いに異なる方向に同時に形成するマ
    ルチビームレーダ装置において、前記複数ビームにそれ
    ぞれ距離方向に分割した範囲を割り当てるビーム方向制
    御手段と、前記電子走査アンテナの受信信号をビーム別
    に分離する分離手段と、この手段で分離された各受信信
    号からそれぞれ割り当てられた距離範囲に相当する電波
    往復期間のビーム反射波を検波する受信手段と、この手
    段で得られた複数の検波信号から目標信号を検出する信
    号処理手段とを具備するマルチビームレーダ装置。
  2. 【請求項2】前記受信手段は、前記分離手段から前記電
    波往復期間に相当する分離信号を選択的に取り込んで処
    理することを特徴とする請求項1記載のマルチビームレ
    ーダ装置。
JP4338836A 1992-12-18 1992-12-18 マルチビームレーダ装置 Pending JPH06186321A (ja)

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JP4338836A JPH06186321A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 マルチビームレーダ装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190873A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Toshiba Corp レーダシステム
JP2008224356A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 飛しょう体誘導装置
KR20180005454A (ko) * 2016-07-06 2018-01-16 주식회사 한화 비행체의 탐색 시스템 및 탐색 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190873A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Toshiba Corp レーダシステム
JP2008224356A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 飛しょう体誘導装置
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