JPH11211552A - 固有振動モード計測装置 - Google Patents

固有振動モード計測装置

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JPH11211552A
JPH11211552A JP1912598A JP1912598A JPH11211552A JP H11211552 A JPH11211552 A JP H11211552A JP 1912598 A JP1912598 A JP 1912598A JP 1912598 A JP1912598 A JP 1912598A JP H11211552 A JPH11211552 A JP H11211552A
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vibration
frequency
natural
speed
mode
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JP1912598A
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Iwao Honda
巌 本田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 固有振動モードを計測する回転体とは非接触
の1個の検出装置で検出した回転体の振動速度検出信号
を信号処理する事により、検出装置の設置等による外部
の影響を受けないようにして、本来の回転体の固有振動
数、固有振動モードを正確に検出できる固有振動モード
計測装置を提供する。 【解決手段】 固有振動モード計測装置は、計測対象の
回転数を計測する回転計3、振動計測点の移動速度を検
出する速度検出器、振動移動速度信号を計測し、出力す
るレーザードップラー振動計2、振動移動速度信号を補
正して、FFT演算を行い、周波数分析を行って振動ス
ペクトルを演算する周波数分析計、およびFFT演算し
た振動スペクトルを比較して固有振動を検出するピーク
検出計8を設けたものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンフライホ
イール、プロペラ、ファンブレードのように等速で回転
する各種機器における回転体の固有振動数および固有振
動モードを計測するための固有振動モード計測装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の回転体の固有振動モード
を計測するための固有振動モード計測装置の一例を示
す。
【0003】図に示すように、回転体1の固有振動モー
ド計測位置、すなわち、回転体1の中心から等距離Rに
ある同心円上に多数設けた振動検出点に、加速度計12
a,12b,12c等を多数取り付け、これらの加速度
計12a,12b,12cで検出した加速度信号を、回
転体1に設けたテレメータ送信装置13a,13b,1
3c等で、回転体1とは別に設けられたテレメータ受信
装置14a,14b,14cにテレメータ送信16a,
16b,16cし、テレメータ受信装置14a,14
b,14cからの加速度信号を、データ記録装置及び解
析装置15で記録すると共に、周波数分析する事によっ
て振動スペクトルを計測し、基準点との相対振幅、位相
差から固有振動モードを計測していた。
【0004】このような、従来の固有振動モード計測装
置では、計測対象の回転体1に加速度計12a,12
b,12c等を多数設置する必要があり、物理的な制約
から計測点数を多数取る事ができず、高次の固有振動モ
ードが計測できないと共に、計測対象の回転体1に加速
度計12a,12b,12c、テレメータ送信装置13
a,13b,13c等の付加物を取り付ける必要があ
り、振動検出点における固有振動特性が変化し、回転体
1の正確な振動スペクトルが取得できず、回転体1の固
有振動モードが精度良く計測できないという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の固有振動モード計測装置の問題点を解決するため、
固有振動モードを計測する回転体とは非接触の1個の検
出装置で検出した回転体の振動速度検出信号を信号処理
する事により、検出装置の設置等による外部の影響を受
けないようにして、本来の回転体の固有振動数、固有振
動モードを正確に検出できる固有振動モード計測装置を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の固有
振動モード計測装置は、次の手段とした。
【0007】(1) 固有振動モードを計測する回転体
の回転数を検出する回転計を設けた。なお、回転計は回
転体の軸等の回転数を光学的に計測できるようにして、
回転体の固有振動数に影響しないようにすることが好ま
しい。
【0008】(2) 回転体の回転数と回転体の振動検
出を行う、回転中心から所定の距離の全周に設けられる
振動検出点の回転中心からの距離とから、振動検出点に
おける時々刻々変動する移動速度を検出する速度検出計
を設けた。
【0009】(3) 回転体の振動検出点の時々刻々変
動する振動を検出して振動速度検出信号を出力するレー
ザードップラー振動計を設けた。
【0010】(4) レーザードップラー振動計から出
力された振動速度検出信号を、速度検出計で検出された
回転速度およびn次モードの波数で、振動モードの回転
による周波数シフトの影響を補正して、FFT演算を行
い周波数の分析を行い、振動スペクトルを算出する周波
数分析計を設けた。
【0011】(5) 周波数分析計で分析された振動ス
ペクトルを比較して、ピーク値の一致する周波数を検出
し、回転体のn次モードにおける固有振動モードを検出
するピーク検出器を設けた。
【0012】また、本発明の固有振動モード計測装置
は、次の手段とした。 (6) 回転体の振動検出点のうちの特定方位に設定さ
れた特定振動検出点に設置された単一の加速度計で検出
され、加速度計に対応して回転体に設けられたテレメー
タ送信装置で送信された、回転体の振動加速度信号を受
信し、加速度計が設置された特定振動検出点の振動加速
度を計測するテレメータ受信装置を設けた。
【0013】(7) テレメータ受信装置で受信された
特定振動検出点の振動加速度信号をFFT演算して、周
波数分析を行い、特定振動検出点における真の固有振動
数を検出するピーク検出装置を設けた。
【0014】(8) 上述(3)の手段のレーザードッ
プラー振動計と同様のレーザードップラー振動計を設け
た。
【0015】(9) レーザードップラー振動計から出
力された振動速度検出信号をFFT演算して周波数分析
して得られた見かけの固有振動数とピーク検出装置から
出力された真の固有振動数とから振動速度検出信号の周
波数シフト量を検出する周波数シフト検出器を設けた。
【0016】(10) レーザードップラー振動計から
出力された振動速度検出信号を、周波数シフト検出器で
検出された周波数シフト量から算出された回転速度およ
びn次のモードで、振動モードの回転による周波数の影
響を補正してFFT演算を行い周波数の分析を行い、振
動スペクトルを算出する周波数分析計を設けた。
【0017】(11) 上述(5)の手段のピーク検出
器と同様の構成にされ、上述(7)の手段で検出した真
の固有振動数を確認するためのピーク検出計を設けた。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の固有振動モード計
測装置の実施の一形態を図面にもとづき説明する。図1
は、本発明の固有振動モード計測装置の実施の第1形態
を示すブロック図である。
【0019】図において、1は回転体振動モード計測対
象であるエンジンのフライホイールの如き回転体、2は
回転体1の振動検出点にレーザ光を当てて、その入射光
と反射光とから、振動検出点における振動速度を計測し
て、振動速度検出信号を出力するレーザードップラー振
動計、3は回転体1の回転軸の回転を非接触の光学的に
計測して、回転数Nを出力する回転計、4は回転数Nと
回転体1の回転中心から振動検出点までの距離Rとから
振動検出点の移動速度vを演算する掛け算器である。す
なわち、回転計3と掛け算器4で振動検出点の移動速度
vを検出する速度検出器が構成される。
【0020】5a,5bは、n次モードの波数kn 、移
動速度vおよび計測時刻tから、レーザードップラー振
動計2で検出され、出力された振動速度検出信号y
(t)を補正するexp(jkn vt),exp(−j
n vt)を、それぞれ演算する演算器、6a,6b
は、振動速度検出信号y(t)に演算器5a,5bで演
算されたexp(jkn vt),exp(−jkn
t)を掛けるかけ算器、7a,7bは、かけ算器6a,
6bから出力される、振動モードの回転による周波数シ
フトの影響を補正した振動速度検出信号y(t)をFF
T演算するFFT演算器である。これら演算器5a,5
b、かけ算器6a,6bおよびFFT演算器7a,7b
により、周波数分析計が構成される。
【0021】8はFFT演算器7a,7bから出力され
る分析された周波数を比較し、一致する振動のピーク値
の周波数から、n次モードの固有振動数ωn を検出する
ピーク検出器、10a,10bはピーク検出器8で比較
し、ピーク値の一致したn次モードの固有振動数ωn
おける振動スペクトルYn+,Yn-に、演算器9a,9b
で得られるexp(jkn x),exp(−jkn x)
を掛ける掛け算器、11は掛け算器10a,10bから
の出力を足し算してn次の固有振動モードY(x)を求
める足算器である。なお、ここでxは、振動速度を計測
する回転体1の半径R上の位置を表す。
【0022】本実施の形態の固有振動モード計測装置
は、上述のように構成されているので、速度Nで回転す
る回転体1の振動速度を空間に固定された任意の点で検
出すると、振動検出点が回転体上を移動速度vで移動す
ることに相当するため、振動速度検出信号y(t)は、
数1で示すように、固有振動数ωn は、n次のモード波
数kn と移動速度vの積だけ見かけ上変化することにな
る。
【0023】
【数1】
【0024】レーザードップラー振動計2で、実際に検
出され、出力される振動速度検出信号y(t)は、数1
で表される各固有振動モードの和となるため、振動速度
検出信号y(t)をFFT演算しても、図2に示すよう
に振動スペクトル|Y|には、固有周波数がずれた振動
ピークと、固有振動モードが回転する事によって出現す
る振動ピークが混在し、真の固有振動数は分からない。
【0025】従って、真の固有振動数を見つけるために
は、数1で示す振動速度検出信号y(t)に、exp
(jkn vt)とexp(−jkn vt)を掛けて、固
有振動モードの回転による影響を補正した振動速度検出
信号y(t)を、数2によりFFT演算して、固有振動
数ωにおける振動スペクトルYn+,Yn-を算出する必要
がある。
【0026】
【数2】
【0027】この数2によりFFT演算を行った結果、
n次の固有振動数ωn は、図3に示すように、数2でF
FT演算された二つの振動スペクトル|Y+1|,|Y-1
|が一致するn=3の共振点における周波数であること
が確認できる。
【0028】また、n次の固有振動モード、バーを上部
に付したYn (x)は、共振点の振幅Yn+(ωn ),Y
n-(ωn )を用いて、数3で算出される。
【0029】
【数3】
【0030】このように、本実施の形態の固有振動モー
ド計測装置では、回転体1の任意の振動検出点の振動速
度をレーザードップラー振動計2で非接触で検出して、
出力すると共に、回転計3で検出した回転数Nと回転中
心と回転体1の振動検出点との距離Rとをかけ算器4で
掛けて移動速度vを検出する。次に、振動モードの回転
による周波数シフトの影響を補正するために、演算器5
a,5bで計算したexp(jkn vt)とexp(−
jkn vt)とレーザードップラー振動計2で検出した
振動速度検出信号y(t)とを、かけ算器6a,6bで
掛けた信号を、各々FFT演算器7a,7bに入力し、
演算して周波数分析する。
【0031】今、図4に示すような3次の固有振動モー
ドを検出する場合には、波数kn はkn =n/Rであ
る。演算器5a,5b、かけ算器6a,6bおよびFF
T演算器7a,7bからなる周波数分析計によって得ら
れた、振動スペクトルYn+(ωn ),Yn-(ωn )をピ
ーク検出器8で比較し、振動スペクトルのピークが一致
した周波数、例えば、図3に示すn=3の共振点の周波
数がn次モードの固有周波数ωn となる。この周波数ω
n における振動スペクトルYn+,Yn-に、演算器9a,
9bで得られるexp(jkn x)とexp(−jkn
x)を掛け算器10a,10bで掛けた後に、足算器1
1に入力して、n次の固有振動モードYn (x)を求め
ることができる。
【0032】このようにして得られた、固有振動モード
検出結果の一例を図5に示す。但し、図4、図5におい
て、縦軸および横軸は空間座標を示し、点線と実線の差
が回転体1の振動検出点各点の変形量を示している。
【0033】次に、図6は本発明の固有振動モード計測
装置の実施の第2形態を示すブロックである。なお、本
ブロック図においては、図1に示す実施の第1形態の固
有振動モード計測装置の部材と同一部材には、同一符号
を付して、これらの部材の説明は、上述された実施の第
1形態において行った説明で代え、省略することとす
る。
【0034】図において、17はレーザードップラー振
動計2で回転体1の振動速度を検出する回転体1の中心
から距離Rの全周にわたって設定された振動検出点のう
ち、周方向の特定方位角に設定された特定振動検出点に
設置され、特定振動検出点の加速度を検出する加速度
計、18は加速度計17で検出された特定振動検出点の
加速度信号を送信するテレメータ送信装置、20はテレ
メータ送信装置18で送信された加速度信号のテレメー
タ送信信号19を受信するテレメータ受信装置で、上述
の説明から明らかなように、加速度計17、テレメータ
送信装置18およびテレメータ受信装置20は、図7に
示した従来の固有振動モード計測装置のように、計測対
象の回転体1に対して多数個設けることなく、1個づつ
設けるようにして、振動検出点における固有振動特性の
変化を小さくし、回転体1の正確な振動スペクトルが取
得できるようにしている。
【0035】21は、テレメータ受信装置20で受信さ
れた特定振動検出点の振動加速度信号をFFT演算する
振動加速度用FFT演算器、22は振動加速度用FFT
演算器21で振動加速度周波数を演算し、分析した振動
加速度信号のピーク値から特定振動検出点における真の
固有振動数ωn を検出するピーク検出装置、23はレー
ザードップラー振動計2から出力される振動速度検出信
号y(t)をFFT演算して分析し、振動検出点におけ
る見かけの振動数ωi を算出する振動速度用FFT演算
器、24はピーク検出装置22からの特定振動検出点に
おける真の固有振動数ωn と、振動速度用FFT演算器
23からの振動検出点における見かけの振動数ωi とか
ら、振動速度検出信号y(t)の周波数シフト量を検出
する周波数シフト検出器である。
【0036】また、25a,25bは、周波数シフト検
出器24からの周波数シフト量で算出されたn次モード
の波数kn 、移動速度Vおよび計測時刻tから、レーザ
ードップラー振動計2で検出され、出力された振動速度
検出信号y(t)を補正するexp(jkn vt)、e
xp(−jkn vt)を演算する演算器と、実施の第1
形態の演算器5a,5bと同様に、本実施の形態におい
ても、かけ算器6a,6bおよびFFT演算器7a,7
bとともに周波数分析計を構成する。
【0037】本実施の形態の固有振動モード計測装置
は、上述のように構成され、実施の第1形態と同様に、
レーザードップラー振動計2で計測し、出力される振動
速度検出信号y(t)は、速度Nで回転する回転体1の
振動速度を空間に固定された任意の点で検出すると、振
動検出点が回転体上を移動速度vで移動することに相当
するため、振動速度検出信号y(t)は、前述した数1
で示すように、固有振動数ωn は、n次のモード波数k
n と移動速度vの積だけ見かけ上変化することになる。
【0038】すなわち、レーザードップラー振動計2か
ら出力される振動速度検出信号y(t)は、数1で表さ
れる各固有振動モードの和となるため、振動速度検出信
号y(t)をFFT演算しても、図2に示すように振動
スペクトル|Y|には、固有周波数がずれた振動ピーク
と、固有振動モードが回転する事によって出現する振動
ピークが混在することになる。
【0039】従って、本実施の形態においては、真の固
有振動数ωn を見つけるために、上述したように、レー
ザードップラー振動計2で振動速度を計測する回転体1
の中心から距離Rの位置の特定方位角に設定された特定
振動検出点に設置された加速度計17で検出された加速
度信号を、テレメータ送信装置18で送信し、テレメー
タ受信装置20で受信されたテレメータ信号19を振動
加速度用FFT演算器21で周波数分析して得られる、
振動加速度信号のピーク値からピーク検出装置22で特
定振動検出点における真の固有振動数ωn を求めるよう
にした。そして、この真の固有振動数ωn はピーク検出
装置22から周波数シフト量検出器24に入力される。
【0040】一方、レーザードップラー振動計2から出
力される振動速度検出信号y(t)の一部は、振動速度
用FFT演算器23で周波数分析され、振動検出点にお
ける見かけの振動数ωi として、同様に周波数シフト量
検出器24に入力される。いま、周波数シフト量検出器
24に振動速度用FFT演算器23から入力された振動
モードのうち、i番目のピークである見かけの振動数ω
i が、ピーク検出装置22から入力された特定振動検出
点における真の固有振動数ωn によるピークであるとす
ると、周波数シフト量は、周波数シフト量検出器24に
おいて、数4により算出される。
【0041】
【数4】
【0042】このi番目のピークである振動数ωi が真
の固有振動数ωn によるピークか否かは、レーザードッ
プラー振動計2から出力される振動速度検出信号y
(t)に、数4で算出され、周波数シフト量検出器24
から入力された、n次モード波数kn と移動速度vの積
および時刻tとから演算器25a,25bで算出された
exp(jkn vt)とexp(−jkn vt)を、実
施の第1形態と同様に、かけ算器6a,6bで掛けた信
号を、各々FFT演算器7a,7bに入力し、演算して
周波数分析し、図3に示すように数2で得られた二つの
振動スペクトル|Y + |,|Y- |が一致することを確
認することができる。また、n次の固有振動モード、バ
ーを上部に付したYn (x)は、実施の第1形態と同様
に共振点の振幅Yn+(ωn ),Yn-(ωn )を用いて、
数3で算出される。
【0043】このように、本実施の形態の固有振動モー
ド計測装置では、回転体1の任意の振動検出点の振動速
度をレーザードップラー振動計2で非接触で検出して、
出力すると共に、回転体1に特定振動検出点に取り付け
た加速度計17を取り付け、振動加速度信号をテレメー
タ送信装置18及びテレメータ受信装置20で送受信
し、検出された回転体1の振動加速度信号を振動加速度
用FFT演算器21で周波数分析し、ピーク検出装置2
2で真の固有角振動数ωn を検出する。一方、レーザー
ドップラー振動計2で検出し回転体1の振動速度検出信
号y(t)を振動速度用FFT演算器23で周波数分析
し、見かけの固有角振動数ωn を検出すると共に、周波
数シフト量検出器24で真の固有振動数ωn からの周波
数シフト量、即ち−kn vを検出する。
【0044】次に、振動モードの回転による周波数シフ
トの影響を補正するために、演算器25a,25bで計
算したexp(jkn vt)およびexp(−jkn
t)と振動速度検出信号y(t)をかけ算器6a,6b
で掛けた信号を、各々FFT演算器7a,7bに入力
し、周波数分析する。周波数分析によって得られた振動
スペクトルYn+(ωn ),Yn-(ωn )をピーク検出器
8で比較し、図3に示すように周波数分析を行い、ピー
クが一致することを確認する。この周波数における振動
スペクトルYn+,Yn-に演算器9,9′で得られるex
p(jkn vt)とexp(−jkn vt)を掛け算器
10,10′で掛けた後に、足算器11に入力して、図
5に示すようにn次の固有振動モードYn (x)を求め
る事ができる。
【0045】以上説明したように、従来の回転体の固有
振動モード計測装置では、多数の加速度計12a,12
b,12c、テレメータ送信装置13a,13b,13
c等の検出器が必要であり、しかも、回転体に設置する
必要があり、正確なデータが得られなかったが、上述し
た実施の形態の固有振動モード計測装置では、回転体1
の振動計測する場合に、振動計測点が自身で移動する事
を利用して、1個のレーザードップラー振動計2で検出
した振動の時刻歴波形を信号処理する事によって、固有
振動数ωn 、固有振動モードY(x)を検出できるよう
になる。
【0046】また、非接触のレーザードップラー振動計
2を利用する事で、対象物である回転体1に検出器を設
置する必要がなくなり、若しくは少数設けるだけでよく
なり、これにより、回転体1の振動特性への影響を完全
に除去し、若しくは少くする事が可能となり、回転体1
本来の精度の高い固有振動数、固有振動モードが検出で
きるようになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固有振動
モード計測装置によれば、固有振動モードを計測する回
転体の回転数を検出する回転計、回転数と振動計測点の
位置から振動計測点の移動速度を検出する速度検出計、
振動検出点の振動速度検出信号を計測するレーザードッ
プラー振動計、振動速度検出信号を回転速度およびn次
のモード波数で振動モードの回転による周波数シフトの
影響を補正して、FFT演算を行い、周波数分析を行
い、振動スペクトルを演算する周波数分析計および振動
スペクトルを比較して、固有振動数を検出するピーク検
出計からなるものとした。
【0048】これにより、1個の検出装置で検出した振
動速度検出信号の時刻歴波形を信号することにより、固
有振動数、固有振動モードを検出できるようになる。ま
た、検出装置が計測対象物に設置する必要がなくなり、
計測対象の振動特性への影響を除去することができ、計
測対象物の精度の高い固有振動数、固有振動モードが検
出できるようになる。
【0049】また、本発明の固有振動モード計測装置に
よれば、固有振動モードを計測する回転体の振動検出点
のうちの特定方位に設定された特定振動検出点に設置し
た単一の加速度計で検出され、回転体に設けられたテレ
メータ送信装置で送信された振動加速度信号を受信し、
特定振動検出点の振動加速度を回転体と非接触状態で計
測するテレメータ受信装置、テレメータ受信装置で受信
された振動加速度信号をFFT演算して、周波数を分析
し、真の固有振動数を検出するピーク検出装置、前述し
たレーザードップラー振動計と同様のレーザードップラ
ー振動計、レーザードップラー振動計から出力された振
動速度検出信号をFFT演算して周波数分析して得られ
た見かけの固有振動数とピーク検出装置から出力された
真の固有振動数とから振動速度検出信号の周波数シフト
量を検出する周波数シフト検出器、レーザードップラー
振動計から出力された振動速度検出信号を、周波数シフ
ト検出器で検出された周波数シフト量から算出された回
転速度およびn次のモードで、振動モードの回転による
周波数の影響を補正してFFT演算を行い周波数の分析
を行い、振動スペクトルを算出する周波数分析、前述し
たピーク検出器と同様のピーク検出計からなり、ピーク
検出装置から出力された真の固有振動数の確認するもの
とした。
【0050】これにより、1個の検出装置で検出した振
動速度検出信号の時刻歴波形を解析することにより、固
有振動数、固有振動モードを検出できるようになる。ま
た、検出装置を計測対象物に多数設置する必要がなくな
り、計測対象の振動特性への影響を殆んど除去すること
ができ、計測対象物の精度の高い固有振動数、固有振動
モードが検出できるようになる。
【0051】また、計測対象物の真の固有振動数とみか
けの固有振動数の差を検出することによって、対象モー
ドの波数kn 及び回転数N、距離R等が未知の場合でも
固有モードが検出できるようになる。さらに、非接触の
振動速度検出器を利用する事で、対象物に検出器を設置
することによる振動特性への影響を除去することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固有振動モード計測装置の実施の第1
形態を示すブロック図、
【図2】図1に示すレーザードップラー振動計で検出さ
れた振動速度検出信号をFFT演算して得られた振動ス
ペクトルを示す図、
【図3】図1に示す実施の形態のFFT演算で得られた
振動スペクトルを示す図、
【図4】計測する計測対象物の3次の固有振動モードを
示す図、
【図5】図1に示す実施の形態で得られた、図4に示す
3次固有振動モードの計測対象物の固有振動モードを示
す図、
【図6】本発明の固有振動モード計測装置の実施の第2
形態を示すブロック図、
【図7】従来の固有振動モード計測装置の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 回転体 2 レーザードップラー振動計 3 速度検出器を構成する回転計 4 速度検出器を構成する掛け算
器 5a,5b 周波数分析計を構成する演算
器 6a,6b 周波数分析計を構成する掛け
算器 7a,7b 周波数分析計を構成するFF
T演算器 8 ピーク検出器 9a,9b 演算器 10a,10b 掛け算器 11 足算器 12a,12b,12c 加速度計 13a,13b,13c テレメータ送信装置 14a,14b,14c テレメータ受信装置 15 解析装置 16a,16b,16c テレメータ送信 17 加速度計 18 テレメータ送信装置 19 テレメータ送信信号 20 テレメータ受信装置 21 振動加速度用FFT演算器 22 ピーク検出装置 23 振動速度用FFT演算器 24 周波数シフト量検出器 25a,25b 周波数分析計を構成する演算
器 N 回転体の回転数 n 固有振動モードの次数 R 回転体の中心から振動計測点
までの距離 v 移動速度 kn n次モード波数 t 計測時刻 T 積分範囲の時刻 x 回転体の振動計測点の方位角 y(t) 振動速度検出信号 ωn n次モードの固有振動数 Yn+(ωn ),Yn-(ωn ) ωn における振動スペクト
ル Y(t) 固有振動モード An n次モードの振幅 |Y| y(t)をFFT演算して得
られる振動スペクトル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有振動モードを計測する回転体の回転
    数を検出する回転計と、前記回転数と前記回転体の振動
    検出点の位置とから前記振動検出点における移動速度を
    検出する速度検出器と、前記振動検出点の振動速度を計
    測するレーザードップラー振動計と、前記振動速度検出
    信号を前記移動速度およびn次のモード波数で振動モー
    ドの回転による周波数シフトの影響を補正してFFT演
    算を行い、周波数の分析を行い振動スペクトルを算出す
    る周波数分析計と、前記周波数分析計からの振動スペク
    トルを比較して、固有振動数を検出するピーク検出器と
    を設けたことを特徴とする固有振動モード計測装置。
  2. 【請求項2】 回転体の振動検出点のうちの所定の特定
    振動検出点に設置された単一の加速度計で検出されテレ
    メータ送信された振動加速度信号を受信するテレメータ
    受信装置と、前記振動加速度信号をFFT演算して周波
    数分析し、前記回転体の真の固有振動数を検出するピー
    ク検出装置と、前記振動検出点の振動速度を計測し振動
    速度検出信号を出力するレーザードップラー振動計と、
    前記振動速度検出信号をFFT演算して周波数分析し、
    得られた見かけの固有振動数と前記真の固有振動数とか
    ら周波数シフト量を検出する周波数シフト量検出器と、
    前記振動速度検出信号を前記周波数シフト量から算出さ
    れた前記回転体の移動速度およびn次のモード波数で振
    動モードの回転による周波数シフトの影響を補正してF
    FT演算を行い、周波数の分析を行い振動スペクトルを
    算出する周波数分析計と、前記周波数分析計からの振動
    スペクトルを比較して、前記真の固有振動数を確認する
    ピーク検出器とを設けたことを特徴とする固有振動モー
    ド計測装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010194212A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Panasonic Corp 洗濯機
JP2010194213A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Panasonic Corp 洗濯機
JP2010194214A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Panasonic Corp 洗濯機
JP2016070767A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 Jfeメカニカル株式会社 回転機械の自動振動診断装置
CN107246948A (zh) * 2017-07-11 2017-10-13 哈尔滨工程大学 一种电机振动特征频率的检测装置及方法

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