JPH11210967A - 配管継手 - Google Patents

配管継手

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JPH11210967A
JPH11210967A JP10010699A JP1069998A JPH11210967A JP H11210967 A JPH11210967 A JP H11210967A JP 10010699 A JP10010699 A JP 10010699A JP 1069998 A JP1069998 A JP 1069998A JP H11210967 A JPH11210967 A JP H11210967A
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好孝 中村
Akihiro Tanaka
章裕 田中
Tsutomu Uno
努 宇野
Osamu Igarashi
治 五十嵐
Noriyoshi Komiyama
典義 込山
Mitsuru Hirai
充 平井
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Nikko Kogyo KK
Tokyo Gas Co Ltd
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Nikko Kogyo KK
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性に優れ、安価で軽量であることは勿論
のこと、温水や蒸気中に含有する塩素や酸素に対する耐
性に優れ、温水中での加水分解に耐性があり、水圧によ
る変形やウオーターハンマー現象に耐えうる優れた機械
的強度及び耐衝撃性を備え、水漏れのない信頼性の高い
配管継手を提供する。 【解決手段】 温水または蒸気が通過する配管同士を連
結する配管継手であって、本体12と、本体12を配管
(ヘッダー14、配管チューブ25)に連結させる連結
部11及び13と、を備え、本体12及び連結部11及
び13の少なくとも一方を、ポリフェニレンスルフィド
に熱可塑性エラストマーを添加した樹脂から構成し、本
体12、連結部11及び13を一体成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、配管継手に係り、
特に温水、不凍液、流体熱媒や蒸気が通過する配管同士
を連結する配管用の継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、暖房器具や温水器等の配管の
ように、温水、不凍液、流体熱媒や蒸気が通過する配管
同士を連結する配管継手としては、例えば、継手本体
と、この継手本体の一端に形成され、配管チューブに連
結されるチューブ側連結部と、前記継手本体の他端に形
成され、集合配管継手であるヘッダーに連結されるヘッ
ダー側連結部と、を備えて構成されたものがある。
【0003】このような配管継手は、(1)水道水中に
含有される残留塩素に対する耐薬品性があること、
(2)高温の水道水中に溶存する酸素による酸化劣化に
対する耐性があること、(3)温水中での加水分解に対
する耐性があること、(4)水圧(7kg/cm2(1
0〜15kg))に対して変形しない機械的強度がある
こと、(5)ウオーターハンマー現象に耐えうる耐衝撃
性があること、の5つの条件を満足することが望まれて
いる。このため、前記配管継手は、継手本体、チューブ
側連結部及びヘッダー側連結部を真鍮や銅等の金属から
構成し、この継手本体とチューブ側連結部、継手本体と
ヘッダー側連結部をろう付けして一体に形成したものが
使用されている。
【0004】この配管継手は、金属を加工して製造する
ため高価であると共に、重量がかさむという欠点があ
る。また、形状設計に自由度がないため、この配管継手
に付加機能を盛り込む場合は、別の部品を二次加工によ
って追加する必要がある。このため、さらに製造コスト
がかかることになる。そしてまた、配管継手のろう付け
部分から温水や蒸気が漏れる虞もある。特に配管が樹脂
の場合、金属と樹脂が接触することで、樹脂の劣化が促
進される。
【0005】さらに、例えば、前記配管継手とヘッダー
との固定は、これらとは別部品の固定クリップ等を使用
して行われており、作業効率が悪く、別部品のためコス
トも高く、また前記部品を紛失することもある。また、
配管継手に配管チューブを接続する際には、専用の治具
を使用するが、この治具の位置決めを行うため及び配管
チューブを固定するために、配管継手にはフランジを設
けることが必要である。しかしながら、このフランジ
は、太い径の丸棒を削り出して形成するか、別部品のE
リングやCリングを配管継手に取り付けることによって
形成しているため、手間がかかり製造コストがかかると
いう問題がある。
【0006】そこで、安価で、加工がし易く、軽量であ
る樹脂によって、前記配管継手を形成することが考えら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した樹脂として
は、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニ
レンスルフィド(以下、「PPS」と記すことがある)
等が挙げられるが、ポリアセタールは、水道水中に含有
される残留塩素に対し耐薬品性を発揮できる上限温度
が、60℃であり、80℃を超える温水や蒸気に対して
は使用できないという欠点がある。また、ポリアミド
は、吸水による寸法変化、機械強度の低下、80〜90
℃の温水で加水分解や酸化劣化を起こすという欠点があ
る。さらに、PPSは、優れた耐薬品性を有している
が、ウオーターハンマー現象に耐えうる耐衝撃性が劣っ
ている。また、スナップフィットさせる弾性的なたわみ
を利用した構造設計ができないという欠点がある。この
ように、現状では、前述した5つの条件を満たす樹脂が
存在していないという問題がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、加工性に優れ、安価
で軽量であることは勿論のこと、温水や蒸気中に含有す
る塩素や酸素に対する耐性に優れ、温水中での加水分解
に耐性があり、水圧による変形やウオーターハンマー現
象に耐えうる優れた機械的強度及び耐衝撃性を備え、水
漏れのない信頼性の高い配管継手を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、温水、不凍液、流体熱媒または蒸気が通
過する配管同士を連結する配管継手であって、本体と、
当該本体を配管に連結させる連結部と、を備え、前記本
体及び連結部の少なくとも一方を、ポリフェニレンスル
フィド(PPS)に熱可塑性エラストマーを添加した樹
脂から構成し、前記本体と連結部とを一体成形した配管
継手を提供するものである。
【0010】すなわち、高温における耐薬品性に優れた
PPSに、耐衝撃性に優れた熱可塑性エラストマーを添
加することで、耐薬品性と耐衝撃性とを兼ね備えた樹脂
を得ることができる。このため、この樹脂によって形成
された配管継手は、加工性に優れ、安価で軽量であり、
さらに温水や蒸気中に含有する塩素や酸素に対する耐性
に優れ、温水中での加水分解に耐性があり、水圧による
変形やウオーターハンマー現象に耐えうる優れた機械的
強度及び耐衝撃性を備えることになる。
【0011】また、前記本体と連結部とを一体成形する
ことで、従来の金属製の配管継手のように、ろう付け等
の製造工程が削減される。さらに、ろう付け部分から水
が漏れる等の問題もなく、特に金属と樹脂の接触もな
い。
【0012】前記樹脂は、PPSに対して熱可塑性エラ
ストマーを、5%以上、20%以下の割合で添加したも
のから構成することができる。PPSに対する熱可塑性
エラストマーの添加割合が、5%未満であると、優れた
耐衝撃性を得ることが困難となる傾向がある。また、P
PSに対する熱可塑性エラストマーの添加割合が、20
%を越えると、優れた耐薬品性を得ることが困難となる
傾向がある。また、本来PPSが持っている機械的強度
を損う傾向がある。
【0013】また、本発明に係る配管継手の本体には、
前記配管に形成された段部に着脱可能に係合する係合部
を設けることができる。この係合部と前記本体とは、一
体形成することができる。
【0014】この構造によって、配管継手は配管にワン
タッチで確実に固定され、作業効率が向上される。ま
た、配管継手と配管とを固定するための別部品を用いる
必要もない。
【0015】そしてまた、前記本体には、前記配管に形
成された係合部に着脱可能に係合される段部を設けるこ
ともできる。
【0016】前記段部は、前記本体の端部に形成された
フランジからなり、当該フランジと前記本体は、一体成
形することができる。
【0017】また、前記係合部は、前記段部に係合する
係合爪をその先端に有し、当該係合爪が前記段部を越え
る際に、当該段部から離れる方向に弾性的に後退し、当
該係合爪が前記段部を越えると復元して前記段部に係合
する構造を有することができる。
【0018】そしてまた、前記係合部の基端側に、前記
係合爪の前記段部に対する係合を解除する係合解除部を
設けることもできる。
【0019】さらに、前記本体には、前記配管の連結位
置を決定するフランジを一体成形することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
配管継手について図面を参照して説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係る配管継手の正面図、図2は、図1に示す配管継手を
用いて配管チューブをヘッダーに連結する状態を示す正
面図、図3は、図1に示す配管継手を用いて配管チュー
ブをヘッダーに連結した状態を示す正面図である。な
お、実施の形態1では、集合配管継手であるヘッダー1
4と、配管チューブ25とを実施の形態1に係る配管継
手1によって連結する場合について説明する。
【0022】図1〜図3に示すように、実施の形態1に
係る配管継手1は、本体12と、本体12の一端に形成
され、配管チューブ25に連結されるチューブ側連結部
11と、本体12の他端側に形成され、ヘッダー14に
連結されるヘッダー側連結部13と、本体12に設けら
れ、ヘッダー14に形成されたフランジ17に係合する
係合部15と、を備えて構成されている。
【0023】この配管継手1の本体12、チューブ側連
結部11、ヘッダー側連結部13及び係合部15は、P
PSに熱可塑性エラストマーを添加した樹脂を用い、射
出形成によって一体成形されている。具体的には、実施
の形態1では、熱可塑性エラストマーとして、ポリエス
テル系エラストマーを用い、これをPPSに対して10
%の割合で添加した樹脂を用いた。
【0024】この樹脂は、高温における耐薬品性に優れ
たPPSに、耐衝撃性に優れた熱可塑性エラストマーを
添加することによって得られる樹脂であり、耐薬品性と
耐衝撃性の両特性を兼ね備えたものである。このため、
この樹脂によって形成された配管継手1は、加工性に優
れ、安価で軽量であり、さらに温水や蒸気中に含有する
塩素や酸素に対する耐性に優れ、温水中での加水分解に
耐性があり、水圧による変形やウオーターハンマー現象
に耐えうる優れた機械的強度及び耐衝撃性を備えること
になる。
【0025】本体12は、中空の円筒形からなり、その
両端にフランジ18及び23が一体形成されている。フ
ランジ18は、配管チューブ25を連結する際に使用す
る専用の治具の位置決め及び固定を行うことができる。
また、配管チューブ25の位置決めを行うという役割も
を果たす。このフランジ18は、樹脂による射出成形に
よって、本体12と一体に成形することができるため、
簡単に設けることができる。また、従来のように、フラ
ンジ18を設ける代わりにEリングやCリング等の別部
品を設ける必要もなく、部品点数を削減することがで
き、コストダウンを達成することもできる。なお、本体
12は、図2及び図3に示すように、L字状であっても
よい。
【0026】チューブ側連結部11は、中空の略円筒形
からなり、先端側(本体12から遠い側)から基端側に
向けて径が若干大きくなる形状26が3つ連続した先端
部を有している。この形状26によって、段状の係止部
27が形成され、この係止部27の存在により、チュー
ブ側連結部11に連結された配管チューブ25の抜け止
めがなされるようになっている。
【0027】ヘッダー側連結部13は、中空の略円筒形
からなり、外周に2個所Oリング24が設けられてい
る。このOリング24は、ヘッダー側連結部13が後に
詳述するヘッダー14の収容部16に収容された際に、
収容部16の内壁とヘッダー側連結部13の外壁との間
を密封するものである。
【0028】係合部15は、正面から見て略コ字状を備
え、本体12の軸方向に対して略平行にヘッダー14側
に向かって延びた腕15A及び15Bを備えている。こ
の腕15A及び15Bの各々の端部には、鉤状の係合爪
19が形成されている。この係合爪19は、後に詳述す
るヘッダー14のフランジ17に着脱可能に係合し、ヘ
ッダー4に配管継手1を連結・固定する。係合部15
は、ヘッダー側連結部13がヘッダー14の挿入部16
に圧入され、係合爪19がフランジ17を越える際に、
腕15A及び15Bの付け根部分を支点としてフランジ
17から離れる方向に弾性的に後退し、係合爪19がフ
ランジ17を越えると復元してフランジ17に係合する
ように構成されている。
【0029】なお、ヘッダー14に連結された配管継手
1は、ヘッダー14に対して回動可能に連結されること
になる。
【0030】この係合部15によって、配管継手1をヘ
ッダー14にワンタッチで確実に固定することができる
ため、作業効率を向上することができる。また、配管継
手1とヘッダー14とを固定するために、例えば固定用
クリップ等の別部品を用いる必要もない。したがって、
部品数を削減でき、コストダウンを達成することもでき
る。さらに、係合部15は、本体12に一体成形されて
いるため、別部品を使用する時のように、部品を紛失す
る心配もない。
【0031】また、実施の形態1に係る配管継手1は、
本体12、チューブ側連結部11、ヘッダー側連結部1
3及び係合部15が一体成形されているため、各々の部
材の接続部分から水漏れすることもない。
【0032】ヘッダー14は、図2及び図3に示すよう
に、主配管34と、主配管34から分岐され、配管継手
1のヘッダー側連結部13を収容する収容部16と、を
備えている。収容部16の先端には、配管継手1の係合
爪19が係合するフランジ17が設けられている。この
ヘッダー14は、配管継手1と同様の樹脂を使用して形
成してもよく、また、従来のような金属で形成してもよ
い。
【0033】なお、実施の形態1では、熱可塑性エラス
トマーとして、ポリエステル系エラストマーを使用した
場合について説明したが、これに限らず、オレフィン系
エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリスチレ
ン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等を使
用することもできる。
【0034】また、実施の形態1では、PPSに対して
熱可塑性エラストマーを10%の割合で添加した場合に
ついて説明したが、これに限らず、PPSに対する熱可
塑性エラストマーの添加割合は、5%以上、20%以下
の範囲にすることが好適である。
【0035】さらにまた、実施の形態1では、ヘッダー
14と、配管チューブ25とを連結する配管継手1につ
いて説明したが、これに限らず、本発明に係る配管継手
は、配管同士を連結するものであり、例えば、配管チュ
ーブ同士を連結してもよく、ヘッダー同士を連結しても
よい。
【0036】また、実施の形態1では、ヘッダー14に
対し配管継手1を回動可能に連結した場合について説明
したが、これに限らず、例えば、ヘッダー14のフラン
ジ17に位地合わせ用の切欠きを形成し、配管継手1の
フランジ23に、この切欠きに係合する係合部を形成
し、両者を係合させることで、ヘッダー14に対し配管
継手1を固定した状態で連結することも可能である。
【0037】(実施の形態2)次に、本発明に係る実施
の形態2について図面を参照して説明する。なお、実施
の形態2では、実施の形態1と同様の部材には、同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】図4は、実施の形態2に係る配管継手をヘ
ッダーに連結した状態を示す正面図である。
【0039】図4に示すように、実施の形態2に係る配
管継手2と、実施の形態1に係る配管継手1との異なる
点は、係合部15に係合爪19のフランジ17に対する
係合を解除させる係合解除レバー20を設けた点であ
る。
【0040】係合解除レバー20は、係合部15の腕1
5A及び15Bの各々の付け根部分から係合爪19とは
反対側に延出されている。この係合解除レバー20は、
係合爪19から離れた側の端部が、外側に向けて延出し
た略J字形状を有している。
【0041】また、腕15A及び15Bと、係合解除レ
バー20とは、一体成形されている。
【0042】この構造を備えた係合解除レバーを内側
(本体12側)に倒すことにより、腕15A及び15B
は、その各付け根部分を支点として外側に弾性的に広げ
られる。したがって、係合爪19のフランジ17に対す
る係合を簡単に解除することができる。
【0043】なお、実施の形態2では、略J字状の係合
解除レバー20を設けた場合について説明したが、これ
に限らず、本発明に係る係合解除レバーは、腕15A及
び15Bの延長線上に延出した略I字状であってもよ
く、また、係合爪19から離れた側の端部が、本体12
の軸方向に対して略垂直に延出した略L字状であっても
よい等、係合爪19のフランジ17に対する係合を簡単
に解除することが可能であれば他の形状であってもよ
い。
【0044】(実施の形態3)次に、本発明に係る実施の
形態3について図面を参照して説明する。なお、実施の
形態3では、実施の形態1と同様の部材には、同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0045】図5は、実施の形態3に係る配管継手をヘ
ッダーに連結した状態を示す正面図である。
【0046】図5に示すように、実施の形態3に係る配
管継手3及びヘッダー14と、実施の形態1に係る配管
継手1及びヘッダー14との異なる点は、本体12のヘ
ッダー14側に形成されたフランジ33の大きさと、ヘ
ッダー14に形成されたフランジ37の大きさと、本体
12に係合部15を取り付ける代わりに、ヘッダー14
に、係合部15と同様の機能を有する係合部35を設け
た点である。
【0047】すなわち、図5に示すように、実施の形態
3に係る配管継手3は、本体12のヘッダー14側端部
には、実施の形態1で説明したフランジ23より径が若
干大きいフランジ33が形成されている。このフランジ
33が、後に詳述する係合部35の係合爪36に係合さ
れる。
【0048】ヘッダー14は、収容部16の先端に、実
施の形態1で説明したフランジ17より径が若干小さい
フランジ37が形成されている。このフランジ37の径
は、フランジ33の径よりも若干小さく形成されてい
る。また、収容部16の軸方向略中央位置には、係合部
35が一体成形されている。なお、実施の形態3では、
ヘッダー14を、実施の形態1で配管継手1を形成する
ために使用した樹脂により、係合部35を含め一体形成
した。
【0049】係合部35は、収容部16の軸方向に平行
に配管継手3側に向かって延びた腕35A及び35Bを
備えている。この腕35A及び35Bの各々の端部に
は、鉤状の係合爪36が形成されている。この係合爪3
6は、配管継手3のフランジ33に着脱可能に係合し、
ヘッダー4に配管継手3を連結・固定する。係合部35
は、ヘッダー側連結部13がヘッダー14の挿入部16
に圧入され、係合爪36がフランジ36を越える際に、
腕35A及び35Bの付け根部分を支点としてフランジ
36から離れる方向に弾性的に後退し、係合爪36がフ
ランジ36を越えると復元してフランジ36に係合する
ように構成されている。
【0050】ここで、収容部16のフランジ37は、フ
ランジ33より径が若干小さく形成されているため、係
合爪36がフランジ33に係合する際に邪魔になること
がない。
【0051】なお、この係合部35には、実施の形態2
で説明したような係合解除レバーを一体成形してもよ
い。
【0052】また、実施の形態3では、フランジ37を
フランジ33より径が若干小さくなるように形成した
が、これに限らず、フランジ37はフランジ33の径と
同様に形成してもよい。
【0053】(実施の形態4)次に、本発明に係る実施
の形態4について図面を参照して説明する。なお、実施
の形態4では、実施の形態1と同様の部材には、同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0054】図6は、実施の形態4に係る配管継手の正
面図である。
【0055】図6に示すように、実施の形態4に係る配
管継手4と、実施の形態1に係る配管継手1との異なる
点は、本体12の両端部に係合部15及びフランジ23
が一体形成され、この本体12の両端にヘッダー側連結
部13が一体形成されている点である。すなわち、この
配管継手4は、実施の形態1に係る配管継手1を軸方向
の略中央部において、当該軸方向に垂直な線に対してヘ
ッダー側連結部13側を線対称に構成したものである。
【0056】この配管継手4は、両端にヘッダー14を
連結してもよく、ヘッダー14の収容部16が延長され
た形状の配管パイプ同士(端部にフランジ17が形成さ
れている)を連結してもよい。また、一方をヘッダー1
4に連結し、他方を前記配管パイプに連結してもよい。
【0057】(実施の形態5)次に、本発明に係る実施
の形態5について図面を参照して説明する。なお、実施
の形態5では、実施の形態1と同様の部材には、同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0058】図7は、実施の形態5に係る配管継手の正
面図である。
【0059】図7に示すように、実施の形態5に係る配
管継手5と、実施の形態1に係る配管継手1との異なる
点は、本体12の両端部にフランジ18が一体形成さ
れ、この本体12の両端にさらにチューブ側連結部11
が一体形成され、かつ係合部15を備えていない点であ
る。この配管継手5は、両端に配管チューブ25を連結
することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る配管
継手は、高温における耐薬品性に優れたPPSに、耐衝
撃性に優れた熱可塑性エラストマーを添加した樹脂によ
り本体と連結部とを一体成形した構成を備えている。し
たがって、耐薬品性と耐衝撃性とを兼ね備えることがで
きる。このため、加工性に優れ、安価で軽量であること
は勿論のこと、温水や蒸気中に含有する塩素や酸素に対
する耐性に優れ、温水中での加水分解に耐性があり、水
圧による変形やウオーターハンマー現象に耐えうる優れ
た機械的強度及び耐衝撃性を備えることができる。ま
た、従来の金属製の配管継手のように、ろう付け等の製
造工程を省略することができ、生産性を向上することが
できる。さらに、ろう付け部分から水が漏れることもな
いため、信頼性の高い配管継手を提供できる。
【0061】また、前記本体に、配管の段部に着脱可能
に係合する係合部を設けたことにより、固定用の別部材
を用いることなく、配管継手を配管にワンタッチで確実
に固定することができる。このため、作業効率を向上で
きると共に、部品数を削減でき、さらに前記別部材をな
くす等の問題が生じることもない。
【0062】さらにまた、係合部の前記段部に対する係
合を解除する係合解除部を設けることで、配管継手と配
管の係合を簡単に解除することができる。
【0063】そしてまた、前記本体に前記配管の連結位
置を決定するフランジを設けることで、配管を連結する
際に使用する専用の治具の位置決め及び固定を行うこと
ができる。この結果、従来、フランジの代わりに使用し
ていたEリングやCリング等の別部品を使用する必要が
なくなるため、部品数を削減でき、コストダウンを達成
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る配管継手の正面図
である。
【図2】図1に示す配管継手を用いて配管チューブをヘ
ッダーに連結する状態を示す正面図である。
【図3】図1に示す配管継手を用いて配管チューブをヘ
ッダーに連結した状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る配管継手をヘッダ
ーに連結した状態を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る配管継手をヘッダ
ーに連結した状態を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る配管継手の正面図
である。
【図7】本発明の実施の形態5に係る配管継手の正面図
である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 配管継手 11 チューブ側連結部 12 本体 13 ヘッダー側連結部 14 ヘッダー 15、35 係合部 16 収容部 17、18、33、37 フランジ 19、36 係合爪 20 係合解除レバー 25 配管チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 治 神奈川県横浜市中区扇町1丁目4番地1 日幸工業株式会社R&Dセンター内 (72)発明者 込山 典義 神奈川県横浜市中区扇町1丁目4番地1 日幸工業株式会社R&Dセンター内 (72)発明者 平井 充 神奈川県横浜市中区扇町1丁目4番地1 日幸工業株式会社R&Dセンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水、不凍液、流体熱媒または蒸気が通
    過する配管同士を連結する配管継手であって、本体と、
    当該本体を配管に連結させる連結部と、を備え、前記本
    体及び連結部の少なくとも一方を、ポリフェニレンスル
    フィドに熱可塑性エラストマーを添加した樹脂から構成
    し、前記本体と連結部とを一体成形した配管継手。
  2. 【請求項2】 前記樹脂は、ポリフェニレンスルフィド
    に対して熱可塑性エラストマーが、5%以上、20%以
    下の割合で添加されている請求項2記載の配管継手。
  3. 【請求項3】 前記配管に形成された段部に着脱可能に
    係合する係合部を、前記本体に設けた請求項1又は請求
    項2記載の配管継手。
  4. 【請求項4】 前記配管に形成された係合部に着脱可能
    に係合される段部を、前記本体に設けた請求項1又は請
    求項2記載の配管継手。
  5. 【請求項5】 前記係合部と前記本体とを一体形成した
    請求項3記載の配管継手。
  6. 【請求項6】 前記段部は、前記本体の端部に形成され
    たフランジからなり、当該フランジと前記本体とを一体
    成形した請求項4記載の配管継手。
  7. 【請求項7】 前記係合部は、前記段部に係合する係合
    爪をその先端に有し、当該係合爪が前記段部を越える際
    に、当該段部から離れる方向に弾性的に後退し、当該係
    合爪が前記段部を越えると復元して前記段部に係合する
    請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の配管継
    手。
  8. 【請求項8】 前記係合部の基端側に、前記係合爪の前
    記段部に対する係合を解除する係合解除部を設けた請求
    項7記載の配管継手。
  9. 【請求項9】 前記本体に前記配管の連結位置を決定す
    るフランジを一体成形した請求項1ないし請求項8のい
    ずれか一項に記載の配管継手。
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