JPH1121076A - ガントリ昇降装置 - Google Patents
ガントリ昇降装置Info
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- JPH1121076A JPH1121076A JP9195190A JP19519097A JPH1121076A JP H1121076 A JPH1121076 A JP H1121076A JP 9195190 A JP9195190 A JP 9195190A JP 19519097 A JP19519097 A JP 19519097A JP H1121076 A JPH1121076 A JP H1121076A
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- gantry
- oil
- pressure
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- Control And Safety Of Cranes (AREA)
- Jib Cranes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バックステイを完全に伸ばさない状態で、ジ
ブを引き起こしたり等すると、ガントリ昇降用油圧シリ
ンダが破損してしまうことがあった。 【解決手段】 ガントリ昇降用油圧シリンダ17に引っ
張り力が作用し、油圧シリンダ17のロッド側室内の油
に所定値以上の高い圧力がかかるとリリーフ弁32が作
動する。リリーフ弁32が作動すると、油圧シリンダ1
7のロッド側室内の圧油は、配管28,リリーフ弁32
および配管27を介してスローリターン弁29に逃げ
る。スローリターン弁29の逆止弁31はロッド側から
逃げて来る圧油を通過させるため、スローリターン弁2
9に逃げた圧油は、このスローリターン弁29を通過
し、油圧シリンダ17のキャップ側室内にさらに逃げ
る。また、この際、逆止弁33が作動し、油タンク22
から油圧シリンダ17のキャップ側に油が吸い上げら
れ、キャップ側で足りなくなる油が補給される。
ブを引き起こしたり等すると、ガントリ昇降用油圧シリ
ンダが破損してしまうことがあった。 【解決手段】 ガントリ昇降用油圧シリンダ17に引っ
張り力が作用し、油圧シリンダ17のロッド側室内の油
に所定値以上の高い圧力がかかるとリリーフ弁32が作
動する。リリーフ弁32が作動すると、油圧シリンダ1
7のロッド側室内の圧油は、配管28,リリーフ弁32
および配管27を介してスローリターン弁29に逃げ
る。スローリターン弁29の逆止弁31はロッド側から
逃げて来る圧油を通過させるため、スローリターン弁2
9に逃げた圧油は、このスローリターン弁29を通過
し、油圧シリンダ17のキャップ側室内にさらに逃げ
る。また、この際、逆止弁33が作動し、油タンク22
から油圧シリンダ17のキャップ側に油が吸い上げら
れ、キャップ側で足りなくなる油が補給される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンのガント
リを昇降させるガントリ昇降装置に関するものである。
リを昇降させるガントリ昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガントリ昇降装置として
は、例えば、図3に示すクローラクレーンに用いられて
いるものがある。
は、例えば、図3に示すクローラクレーンに用いられて
いるものがある。
【0003】上部旋回体1の前部にはジブ2が設けられ
ており、その先端から吊り下げられたフック3には図示
しない荷が掛けられる。この荷は、巻上げロープ4がウ
インチに巻き取られることによって吊り上げられる。ま
た、ジブ2はペンダントロープ5によって支持されてい
る。このペンダントロープ5は、ブライドル6およびベ
イル7間に巻回されたジブ起伏ロープ8がウインチに巻
き取られることによって引っ張られ、ジブ2が引き起こ
される。また、上部旋回体1の後端部にはカウンタウエ
イト9が装着されており、吊り荷荷重によるモーメント
との釣り合いがとられている。ジブ起伏ロープ8は、ア
ッパストラット10およびバックステイ11からなるガ
ントリによって上部旋回体1に支持されている。このガ
ントリはAフレームとも呼ばれている。
ており、その先端から吊り下げられたフック3には図示
しない荷が掛けられる。この荷は、巻上げロープ4がウ
インチに巻き取られることによって吊り上げられる。ま
た、ジブ2はペンダントロープ5によって支持されてい
る。このペンダントロープ5は、ブライドル6およびベ
イル7間に巻回されたジブ起伏ロープ8がウインチに巻
き取られることによって引っ張られ、ジブ2が引き起こ
される。また、上部旋回体1の後端部にはカウンタウエ
イト9が装着されており、吊り荷荷重によるモーメント
との釣り合いがとられている。ジブ起伏ロープ8は、ア
ッパストラット10およびバックステイ11からなるガ
ントリによって上部旋回体1に支持されている。このガ
ントリはAフレームとも呼ばれている。
【0004】図4はこのガントリを示す側面図である。
アッパストラット10の一端はローマスト20にピン1
3によって枢支されており、ローマスト20は、上部旋
回体1の全ての機構を積載する旋回フレーム12にピン
によって枢支されている。また、バックステイ11の一
端もこの旋回フレーム12の後方にピン14によって枢
支されており、その他端はピン15によってアッパスト
ラット10の他端に連結している。このバックステイ1
1は複数段に構成されており、各段はピン16a,bに
よって結合される。
アッパストラット10の一端はローマスト20にピン1
3によって枢支されており、ローマスト20は、上部旋
回体1の全ての機構を積載する旋回フレーム12にピン
によって枢支されている。また、バックステイ11の一
端もこの旋回フレーム12の後方にピン14によって枢
支されており、その他端はピン15によってアッパスト
ラット10の他端に連結している。このバックステイ1
1は複数段に構成されており、各段はピン16a,bに
よって結合される。
【0005】クレーン作業の準備時には、ガントリ昇降
用油圧シリンダ17の伸長側つまりキャップ側に圧油が
供給され、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は伸長す
る。このガントリ昇降用油圧シリンダ17はピン18に
よってロッド端がアッパストラット10に、ピン19に
よってチューブ端が旋回フレーム12に枢支されてい
る。従って、ガントリ昇降用油圧シリンダ17が伸長す
ると、アッパストラット10はピン18を介して持ち上
げられる。アッパストラット10が起こされるとピン1
5が上昇し、バックステイ11はストロークエンドまで
テレスコープ式に伸長する。この状態でピン16a,b
が挿入されると、バックステイ11の伸縮が固定され、
図の実線に示すように、バックステイ11はアッパスト
ラット10を所定角度に保つ。
用油圧シリンダ17の伸長側つまりキャップ側に圧油が
供給され、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は伸長す
る。このガントリ昇降用油圧シリンダ17はピン18に
よってロッド端がアッパストラット10に、ピン19に
よってチューブ端が旋回フレーム12に枢支されてい
る。従って、ガントリ昇降用油圧シリンダ17が伸長す
ると、アッパストラット10はピン18を介して持ち上
げられる。アッパストラット10が起こされるとピン1
5が上昇し、バックステイ11はストロークエンドまで
テレスコープ式に伸長する。この状態でピン16a,b
が挿入されると、バックステイ11の伸縮が固定され、
図の実線に示すように、バックステイ11はアッパスト
ラット10を所定角度に保つ。
【0006】このハイガントリ状態は図5に示される。
なお、同図において図3および図4と同一または相当す
る部分には同一符号を付してその説明は省略する。この
ハイガントリ状態でジブ起伏ロープ8が巻き取られる
と、ジブ2は図3に示すように引き起こされ、クレーン
は作業状態になる。
なお、同図において図3および図4と同一または相当す
る部分には同一符号を付してその説明は省略する。この
ハイガントリ状態でジブ起伏ロープ8が巻き取られる
と、ジブ2は図3に示すように引き起こされ、クレーン
は作業状態になる。
【0007】また、ガントリ格納時には、バックステイ
11の各ピン16a,bが抜かれてガントリ昇降用油圧
シリンダ17の縮小側つまりロッド側に圧油が供給さ
れ、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は縮小する。ガン
トリ昇降用油圧シリンダ17が縮小すると、図4の二点
鎖線に示すように、アッパストラット10が倒れ、バッ
クステイ11はテレスコープ式に縮められる。このロー
ガントリ状態は図6に示される。なお、同図において図
3および図4と同一または相当する部分には同一符号を
付してその説明は省略する。
11の各ピン16a,bが抜かれてガントリ昇降用油圧
シリンダ17の縮小側つまりロッド側に圧油が供給さ
れ、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は縮小する。ガン
トリ昇降用油圧シリンダ17が縮小すると、図4の二点
鎖線に示すように、アッパストラット10が倒れ、バッ
クステイ11はテレスコープ式に縮められる。このロー
ガントリ状態は図6に示される。なお、同図において図
3および図4と同一または相当する部分には同一符号を
付してその説明は省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造をしたガントリ昇降装置においては、ローガン
トリ状態とハイガントリ状態との中間でガントリの起伏
を止め、バックステイ11を完全に伸ばさない状態で、
ジブ2を引き起こしたり、またはジブ2を引き起こして
フック3で荷物を吊ると、ガントリ昇降用油圧シリンダ
17が破損するという不具合を生じることがあった。
来の構造をしたガントリ昇降装置においては、ローガン
トリ状態とハイガントリ状態との中間でガントリの起伏
を止め、バックステイ11を完全に伸ばさない状態で、
ジブ2を引き起こしたり、またはジブ2を引き起こして
フック3で荷物を吊ると、ガントリ昇降用油圧シリンダ
17が破損するという不具合を生じることがあった。
【0009】すなわち、バックステイ11が完全に伸び
ていない状態ではバックステイ11をピン16で固定す
ることは出来ず、バックステイ11は自由に伸縮し、ア
ッパストラット10はピン13を中心に自由に回動す
る。この状態でジブ2を引き起こしたり等すると、アッ
パストラット10とバックステイ11との連結部つまり
ガントリヘッド部は、ペンダントロープ5,ブライドル
6,ジブ起伏ロープ8,ベイル7およびピン15を介し
て引っ張られる。ガントリヘッド部が引っ張られると、
ピン13を中心に自由に回動するアッパストラット10
が直立しようとして、ガントリ昇降用油圧シリンダ17
のロッド側に引っ張り力が作用する。従って、ガントリ
昇降用油圧シリンダ17のロッド側室内に溜められてい
る油に高圧が発生する。この高圧がガントリ昇降用油圧
シリンダ17の許容圧力値以上になると、ガントリ昇降
用油圧シリンダ17は破損する。
ていない状態ではバックステイ11をピン16で固定す
ることは出来ず、バックステイ11は自由に伸縮し、ア
ッパストラット10はピン13を中心に自由に回動す
る。この状態でジブ2を引き起こしたり等すると、アッ
パストラット10とバックステイ11との連結部つまり
ガントリヘッド部は、ペンダントロープ5,ブライドル
6,ジブ起伏ロープ8,ベイル7およびピン15を介し
て引っ張られる。ガントリヘッド部が引っ張られると、
ピン13を中心に自由に回動するアッパストラット10
が直立しようとして、ガントリ昇降用油圧シリンダ17
のロッド側に引っ張り力が作用する。従って、ガントリ
昇降用油圧シリンダ17のロッド側室内に溜められてい
る油に高圧が発生する。この高圧がガントリ昇降用油圧
シリンダ17の許容圧力値以上になると、ガントリ昇降
用油圧シリンダ17は破損する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、ガントリを昇降させ
る油圧シリンダと、油圧ポンプから供給される圧油をこ
の油圧シリンダの伸長側または縮小側のいずれかに切り
換える方向切換弁と、油圧シリンダの伸長側から流出す
る方向の油の流れは絞り,この逆方向の油の流れは自由
に流す一方向絞り弁と、油圧シリンダの縮小側にかかる
圧力が所定値以上になると一方向絞り弁に圧油を逃がす
リリーフ弁と、油タンクから方向切換弁をバイパスする
管路に設けられた,油圧シリンダの伸長側へ向かう方向
の油の流れは自由に流す逆止弁とを備え、ガントリ昇降
装置を構成した。
を解決するためになされたもので、ガントリを昇降させ
る油圧シリンダと、油圧ポンプから供給される圧油をこ
の油圧シリンダの伸長側または縮小側のいずれかに切り
換える方向切換弁と、油圧シリンダの伸長側から流出す
る方向の油の流れは絞り,この逆方向の油の流れは自由
に流す一方向絞り弁と、油圧シリンダの縮小側にかかる
圧力が所定値以上になると一方向絞り弁に圧油を逃がす
リリーフ弁と、油タンクから方向切換弁をバイパスする
管路に設けられた,油圧シリンダの伸長側へ向かう方向
の油の流れは自由に流す逆止弁とを備え、ガントリ昇降
装置を構成した。
【0011】このような構成において、バックステイの
伸縮がピンで固定されない状態でジブが引き起こされた
り等すると、油圧シリンダに引っ張り力が作用する。油
圧シリンダに引っ張り力が作用し、油圧シリンダの縮小
側室内の油に所定値以上の圧力がかかるとリリーフ弁が
作動し、油圧シリンダの縮小側室内の圧油は一方向絞り
弁に逃げる。一方向絞り弁に逃げた圧油はこの一方向絞
り弁を通過し、油圧シリンダの伸長側室内にさらに逃げ
る。
伸縮がピンで固定されない状態でジブが引き起こされた
り等すると、油圧シリンダに引っ張り力が作用する。油
圧シリンダに引っ張り力が作用し、油圧シリンダの縮小
側室内の油に所定値以上の圧力がかかるとリリーフ弁が
作動し、油圧シリンダの縮小側室内の圧油は一方向絞り
弁に逃げる。一方向絞り弁に逃げた圧油はこの一方向絞
り弁を通過し、油圧シリンダの伸長側室内にさらに逃げ
る。
【0012】縮小側から伸長側の室内に圧油が逃げてシ
リンダロッドが縮小側に移動すると、伸長側の室内容積
は増加する。油圧シリンダの縮小側と伸長側とではシリ
ンダ断面積に差があるため、この伸長側室内容積の増加
は、縮小側室内容積の減少よりも大きく、縮小側から逃
げてくる圧油の油量だけでは満たされない。しかし、こ
の際、逆止弁が作動し、油タンクから油圧シリンダの伸
長側に油が補給されるため、容積の増加によって足りな
くなる伸長側の油量はこの補給によって満たされる。
リンダロッドが縮小側に移動すると、伸長側の室内容積
は増加する。油圧シリンダの縮小側と伸長側とではシリ
ンダ断面積に差があるため、この伸長側室内容積の増加
は、縮小側室内容積の減少よりも大きく、縮小側から逃
げてくる圧油の油量だけでは満たされない。しかし、こ
の際、逆止弁が作動し、油タンクから油圧シリンダの伸
長側に油が補給されるため、容積の増加によって足りな
くなる伸長側の油量はこの補給によって満たされる。
【0013】この結果、油圧シリンダの縮小側に生じ
た、所定値以上に加圧された圧油は、油圧シリンダの伸
長側に逃がされ、同時に、この伸長側室内の油量が適正
に保持され、油圧シリンダの破壊が防止される。
た、所定値以上に加圧された圧油は、油圧シリンダの伸
長側に逃がされ、同時に、この伸長側室内の油量が適正
に保持され、油圧シリンダの破壊が防止される。
【0014】また、ガントリを昇降させる油圧シリンダ
と、油圧ポンプから供給される圧油をこの油圧シリンダ
の伸長側または縮小側のいずれかに切り換える方向切換
弁と、油圧シリンダの伸長側から流出する方向の油の流
れは絞り,この逆方向の油の流れは自由に流す一方向絞
り弁と、油圧シリンダの縮小側の油圧を計測する圧力セ
ンサと、この圧力センサで所定値以上の圧力が検出され
ると吊り荷巻上ロープを巻き上げるウインチおよびジブ
起伏ロープを巻き上げるウインチを停止制御する制御器
とを備え、ガントリ昇降装置を構成した。
と、油圧ポンプから供給される圧油をこの油圧シリンダ
の伸長側または縮小側のいずれかに切り換える方向切換
弁と、油圧シリンダの伸長側から流出する方向の油の流
れは絞り,この逆方向の油の流れは自由に流す一方向絞
り弁と、油圧シリンダの縮小側の油圧を計測する圧力セ
ンサと、この圧力センサで所定値以上の圧力が検出され
ると吊り荷巻上ロープを巻き上げるウインチおよびジブ
起伏ロープを巻き上げるウインチを停止制御する制御器
とを備え、ガントリ昇降装置を構成した。
【0015】本構成において、バックステイの伸縮がピ
ンで固定されない状態でジブが引き起こされたり等する
と、油圧シリンダに引っ張り力が作用し、油圧シリンダ
の縮小側室内の油に高い圧力がかかる。この圧力の増加
は圧力センサに検出され、制御器に伝達される。制御器
は、伝達された圧力値が所定値以上になると、吊り荷巻
上ロープ用ウインチおよびジブ起伏ロープ巻上用ウイン
チを停止制御する。
ンで固定されない状態でジブが引き起こされたり等する
と、油圧シリンダに引っ張り力が作用し、油圧シリンダ
の縮小側室内の油に高い圧力がかかる。この圧力の増加
は圧力センサに検出され、制御器に伝達される。制御器
は、伝達された圧力値が所定値以上になると、吊り荷巻
上ロープ用ウインチおよびジブ起伏ロープ巻上用ウイン
チを停止制御する。
【0016】これらウインチが停止制御されると、荷の
吊り上げ動作およびジブの引き起こし動作が停止され、
ガントリヘッド部にかかる引っ張り荷重が軽減される。
従って、油圧シリンダに作用していた引っ張り力は軽減
され、油圧シリンダの縮小側室内の圧力増加が抑制さ
れ、油圧シリンダの破壊が防止される。
吊り上げ動作およびジブの引き起こし動作が停止され、
ガントリヘッド部にかかる引っ張り荷重が軽減される。
従って、油圧シリンダに作用していた引っ張り力は軽減
され、油圧シリンダの縮小側室内の圧力増加が抑制さ
れ、油圧シリンダの破壊が防止される。
【0017】また、本構成において、圧力センサで所定
値以上の圧力が検出されると、上記制御器が音または光
によってオペレータに警告を発する構成をさらに備える
ことにより、オペレータは直ちに異常を把握し、適正な
操作をとることが可能となる。
値以上の圧力が検出されると、上記制御器が音または光
によってオペレータに警告を発する構成をさらに備える
ことにより、オペレータは直ちに異常を把握し、適正な
操作をとることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるガントリ昇降
装置を前述したクローラクレーンに適用した第1の実施
形態について説明する。
装置を前述したクローラクレーンに適用した第1の実施
形態について説明する。
【0019】図1は本実施形態よるガントリ昇降装置の
油圧・電気回路図である。なお、同図において図3およ
び図4と同一または相当する部分には同一符号を付して
いる。
油圧・電気回路図である。なお、同図において図3およ
び図4と同一または相当する部分には同一符号を付して
いる。
【0020】ピン13によって一端が旋回フレーム12
に枢支されたアッパストラット10、およびピン14に
よって一端が旋回フレーム12に枢支されたバックステ
イ11はガントリを構成しており、ガントリヘッド部は
ピン15によって連結されている。このガントリを昇降
させるガントリ昇降用油圧シリンダ17は、一端がピン
19によって旋回フレーム12に、他端がピン18によ
ってアッパストラット10に枢支されている。
に枢支されたアッパストラット10、およびピン14に
よって一端が旋回フレーム12に枢支されたバックステ
イ11はガントリを構成しており、ガントリヘッド部は
ピン15によって連結されている。このガントリを昇降
させるガントリ昇降用油圧シリンダ17は、一端がピン
19によって旋回フレーム12に、他端がピン18によ
ってアッパストラット10に枢支されている。
【0021】油圧ポンプ21は油タンク22から油を吸
い上げ、方向切換弁23へ圧油を吐出する。この方向切
換弁23と油タンク22との間には回路保護用にリリー
フ弁24が取り付けられている。方向切換弁23は、油
圧ポンプ21から供給される圧油をガントリ昇降用油圧
シリンダ17の伸長側であるキャップ側または縮小側で
あるロッド側のいずれかに切り換えて出力する。
い上げ、方向切換弁23へ圧油を吐出する。この方向切
換弁23と油タンク22との間には回路保護用にリリー
フ弁24が取り付けられている。方向切換弁23は、油
圧ポンプ21から供給される圧油をガントリ昇降用油圧
シリンダ17の伸長側であるキャップ側または縮小側で
あるロッド側のいずれかに切り換えて出力する。
【0022】つまり、スイッチ25がオンされてソレノ
イドが電源によって励磁されると、方向切換弁23の切
換状態はバンク23a側に切り換えられる。従って、油
圧ポンプ21から供給される圧油は配管27を通ってガ
ントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ側へ導かれ
る。一方、スイッチ26がオンされて反対側のソレノイ
ドが励磁されると、方向切換弁23の切換状態はバンク
23b側に切り換えられる。従って、油圧ポンプ21か
ら供給される圧油は配管28を通ってガントリ昇降用油
圧シリンダ17のロッド側へ導かれる。
イドが電源によって励磁されると、方向切換弁23の切
換状態はバンク23a側に切り換えられる。従って、油
圧ポンプ21から供給される圧油は配管27を通ってガ
ントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ側へ導かれ
る。一方、スイッチ26がオンされて反対側のソレノイ
ドが励磁されると、方向切換弁23の切換状態はバンク
23b側に切り換えられる。従って、油圧ポンプ21か
ら供給される圧油は配管28を通ってガントリ昇降用油
圧シリンダ17のロッド側へ導かれる。
【0023】なお、方向切換弁23はこのような電磁弁
に限定されるものではなく、手動タイプの方向切換弁で
あってもよい。また、バルブバンクのシンボルおよび作
動方法もこれに限定されるものではない。
に限定されるものではなく、手動タイプの方向切換弁で
あってもよい。また、バルブバンクのシンボルおよび作
動方法もこれに限定されるものではない。
【0024】各ガントリ昇降用油圧シリンダ17のそれ
ぞれのキャップ側に通じる配管27にはスローリターン
弁29が取り付けられている。このスローリターン弁2
9は絞り弁30と逆止弁31とが並列に接続されて構成
されており、一方向絞り弁を構成している。絞り弁30
はガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ側から流
出する方向の油の流れを絞り,逆止弁31はこの逆方向
の油の流れは自由に流す。従って、この絞り弁30によ
ってガントリ昇降用油圧シリンダ17が急激に縮小され
るのが防止されており、ガントリ昇降用油圧シリンダ1
7の暴走が防止されている。
ぞれのキャップ側に通じる配管27にはスローリターン
弁29が取り付けられている。このスローリターン弁2
9は絞り弁30と逆止弁31とが並列に接続されて構成
されており、一方向絞り弁を構成している。絞り弁30
はガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ側から流
出する方向の油の流れを絞り,逆止弁31はこの逆方向
の油の流れは自由に流す。従って、この絞り弁30によ
ってガントリ昇降用油圧シリンダ17が急激に縮小され
るのが防止されており、ガントリ昇降用油圧シリンダ1
7の暴走が防止されている。
【0025】また、配管27と配管28との間にはリリ
ーフ弁32が配設されている。このリリーフ弁32は、
ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロッド側にかかる圧
力が所定値以上になると作動してスローリターン弁29
に圧油を逃がし、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロ
ッド側を後述のように高圧から保護する安全弁として作
用する。リリーフ弁32が作動する圧力は、ガントリ昇
降用油圧シリンダ17が破損する圧力よりも低い所定値
に設定されている。
ーフ弁32が配設されている。このリリーフ弁32は、
ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロッド側にかかる圧
力が所定値以上になると作動してスローリターン弁29
に圧油を逃がし、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロ
ッド側を後述のように高圧から保護する安全弁として作
用する。リリーフ弁32が作動する圧力は、ガントリ昇
降用油圧シリンダ17が破損する圧力よりも低い所定値
に設定されている。
【0026】また、配管27と油タンク22との間には
逆止弁33が設けられている。この逆止弁33は、油タ
ンク22からガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャッ
プ側へ向かう方向の油の流れは自由に流し、その逆方向
の流れは阻止する。
逆止弁33が設けられている。この逆止弁33は、油タ
ンク22からガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャッ
プ側へ向かう方向の油の流れは自由に流し、その逆方向
の流れは阻止する。
【0027】このような構成において、ガントリをロー
ガントリ状態からハイガントリ状態にするには、スイッ
チ25をオンすることにより行われる。つまり、スイッ
チ25がオンされるとソレノイドが励磁され、方向切換
弁23はバンク23a側に切り換えられる。従って、油
圧ポンプ21から吐出される圧油はバンク23aを通過
し、配管27およびスローリターン弁29の逆止弁31
側を通り、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ
側に導かれる。
ガントリ状態からハイガントリ状態にするには、スイッ
チ25をオンすることにより行われる。つまり、スイッ
チ25がオンされるとソレノイドが励磁され、方向切換
弁23はバンク23a側に切り換えられる。従って、油
圧ポンプ21から吐出される圧油はバンク23aを通過
し、配管27およびスローリターン弁29の逆止弁31
側を通り、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ
側に導かれる。
【0028】よって、ガントリ昇降用油圧シリンダ17
のロッドが伸長し、ガントリはピン18を介して引き起
こされる。そして、ガントリ昇降用油圧シリンダ17の
ストロークエンドで前述した図5に示すハイガントリ状
態となる。その後、バックステイ11にピン16が差し
込まれてバックステイ11の伸縮が固定され、アッパス
トラット10はこのバックステイ11に支持されて所定
角度に保たれる。
のロッドが伸長し、ガントリはピン18を介して引き起
こされる。そして、ガントリ昇降用油圧シリンダ17の
ストロークエンドで前述した図5に示すハイガントリ状
態となる。その後、バックステイ11にピン16が差し
込まれてバックステイ11の伸縮が固定され、アッパス
トラット10はこのバックステイ11に支持されて所定
角度に保たれる。
【0029】このガントリ状態であれば、ジブ起伏ロー
プ8をウインチに巻き取ってジブ2を引き起こしても、
ガントリヘッド部が引っ張られるだけでガントリ昇降用
油圧シリンダ17に外力は作用しない。また、このガン
トリ状態で、ジブ2を引き起こして巻上ロープ4をウイ
ンチに巻き取り、フック3に荷を吊っても、同様にガン
トリ昇降用油圧シリンダ17に外力は作用しない。従っ
て、ガントリ昇降用油圧シリンダ17が破損するおそれ
はなく、安全である。
プ8をウインチに巻き取ってジブ2を引き起こしても、
ガントリヘッド部が引っ張られるだけでガントリ昇降用
油圧シリンダ17に外力は作用しない。また、このガン
トリ状態で、ジブ2を引き起こして巻上ロープ4をウイ
ンチに巻き取り、フック3に荷を吊っても、同様にガン
トリ昇降用油圧シリンダ17に外力は作用しない。従っ
て、ガントリ昇降用油圧シリンダ17が破損するおそれ
はなく、安全である。
【0030】しかし、ローガントリ状態とハイガントリ
状態との中間でガントリの起伏を止めると、バックステ
イ11の伸縮をピン16で固定することは出来ない。こ
のため、この状態でジブ2が引き起こされたり等する
と、ガントリ昇降用油圧シリンダ17には引っ張り力が
作用する。
状態との中間でガントリの起伏を止めると、バックステ
イ11の伸縮をピン16で固定することは出来ない。こ
のため、この状態でジブ2が引き起こされたり等する
と、ガントリ昇降用油圧シリンダ17には引っ張り力が
作用する。
【0031】しかし、本実施形態では、ガントリ昇降用
油圧シリンダ17に引っ張り力が作用し、ガントリ昇降
用油圧シリンダ17のロッド側室内の油に上述した所定
値以上の高い圧力がかかると、リリーフ弁32が作動す
る。リリーフ弁32が作動すると、ガントリ昇降用油圧
シリンダ17のロッド側室内の圧油は、配管28,リリ
ーフ弁32および配管27を介してスローリターン弁2
9に逃げる。スローリターン弁29の逆止弁31はロッ
ド側から逃げて来る圧油を通過させるため、スローリタ
ーン弁29に逃げた圧油は、このスローリターン弁29
を通過し、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ
側室内にさらに逃げる。
油圧シリンダ17に引っ張り力が作用し、ガントリ昇降
用油圧シリンダ17のロッド側室内の油に上述した所定
値以上の高い圧力がかかると、リリーフ弁32が作動す
る。リリーフ弁32が作動すると、ガントリ昇降用油圧
シリンダ17のロッド側室内の圧油は、配管28,リリ
ーフ弁32および配管27を介してスローリターン弁2
9に逃げる。スローリターン弁29の逆止弁31はロッ
ド側から逃げて来る圧油を通過させるため、スローリタ
ーン弁29に逃げた圧油は、このスローリターン弁29
を通過し、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ
側室内にさらに逃げる。
【0032】ロッド側からキャップ側の室内に圧油が逃
げてシリンダロッドがロッド側に移動すると、ガントリ
昇降用油圧シリンダ17のキャップ側室内の容積は増加
する。ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロッド側とキ
ャップ側とではシリンダ断面積に差があるため、このキ
ャップ側室内容積の増加は、ロッド側室内容積の減少よ
りも大きく、ロッド側から逃げてくる圧油の油量だけで
は満たされない。しかし、この際、逆止弁33が作動
し、油タンク22からガントリ昇降用油圧シリンダ17
のキャップ側に油が吸い上げられて補給される。このた
め、容積の増加によって足りなくなるキャップ側油量
は、この補給によって満たされる。
げてシリンダロッドがロッド側に移動すると、ガントリ
昇降用油圧シリンダ17のキャップ側室内の容積は増加
する。ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロッド側とキ
ャップ側とではシリンダ断面積に差があるため、このキ
ャップ側室内容積の増加は、ロッド側室内容積の減少よ
りも大きく、ロッド側から逃げてくる圧油の油量だけで
は満たされない。しかし、この際、逆止弁33が作動
し、油タンク22からガントリ昇降用油圧シリンダ17
のキャップ側に油が吸い上げられて補給される。このた
め、容積の増加によって足りなくなるキャップ側油量
は、この補給によって満たされる。
【0033】この結果、ガントリ昇降用油圧シリンダ1
7のロッド側に生じた、所定値以上に加圧された圧油
は、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ側に逃
がされ、同時に、このキャップ側室内の油量が適正に保
持される。よって、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は
破壊することなく外力によって引っ張り上げられ、スト
ロークエンドまで引っ張り上げられると、バックステイ
11に外力が作用するようになり、ガントリ昇降用油圧
シリンダ17にはそれ以上の力は作用しない。このた
め、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は従来のように破
損しなくなる。
7のロッド側に生じた、所定値以上に加圧された圧油
は、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のキャップ側に逃
がされ、同時に、このキャップ側室内の油量が適正に保
持される。よって、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は
破壊することなく外力によって引っ張り上げられ、スト
ロークエンドまで引っ張り上げられると、バックステイ
11に外力が作用するようになり、ガントリ昇降用油圧
シリンダ17にはそれ以上の力は作用しない。このた
め、ガントリ昇降用油圧シリンダ17は従来のように破
損しなくなる。
【0034】次に、本発明によるガントリ昇降装置を前
述したクローラクレーンに適用した第2の実施形態につ
いて説明する。
述したクローラクレーンに適用した第2の実施形態につ
いて説明する。
【0035】図2は本実施形態によるガントリ昇降装置
の油圧・電気回路図であり、同図において図1と同一ま
たは相当する部分には同一符号を付してその説明は省略
する。
の油圧・電気回路図であり、同図において図1と同一ま
たは相当する部分には同一符号を付してその説明は省略
する。
【0036】本実施形態では配管27と配管28との間
にリリーフ弁32がなく、また、配管27と油タンク2
2との間に逆止弁33がない。その代わりに、配管28
にガントリ昇降用油圧シリンダ17のロッド側の油圧を
計測する圧力センサ41が取り付けられている。この圧
力センサ41の計測出力は制御器42に与えられてい
る。制御器42にはウインチ巻上弁43,ブームホイス
ト巻上弁44,ランプ45および警報器46が接続され
ている。
にリリーフ弁32がなく、また、配管27と油タンク2
2との間に逆止弁33がない。その代わりに、配管28
にガントリ昇降用油圧シリンダ17のロッド側の油圧を
計測する圧力センサ41が取り付けられている。この圧
力センサ41の計測出力は制御器42に与えられてい
る。制御器42にはウインチ巻上弁43,ブームホイス
ト巻上弁44,ランプ45および警報器46が接続され
ている。
【0037】ウインチ巻上弁43は巻上ロープ4をウイ
ンチに巻き取る制御を行う。このウインチ巻上弁43に
よって巻上ロープ4がウインチに巻き取られると、フッ
ク3に吊られた荷が持ち上げられる。また、ブームホイ
スト巻上弁44はブライドル6およびベイル7間に張る
ジブ起伏ロープ8をウインチに巻き取る制御を行う。こ
のブームホイスト巻上弁44によってジブ起伏ロープ8
がウインチに巻き取られると、ブライドル6およびベイ
ル7間の距離が縮まってジブ2が引き起こされる。
ンチに巻き取る制御を行う。このウインチ巻上弁43に
よって巻上ロープ4がウインチに巻き取られると、フッ
ク3に吊られた荷が持ち上げられる。また、ブームホイ
スト巻上弁44はブライドル6およびベイル7間に張る
ジブ起伏ロープ8をウインチに巻き取る制御を行う。こ
のブームホイスト巻上弁44によってジブ起伏ロープ8
がウインチに巻き取られると、ブライドル6およびベイ
ル7間の距離が縮まってジブ2が引き起こされる。
【0038】本構成において、バックステイ11の伸縮
がピン16で固定されない状態でジブ2が引き起こされ
たり等すると、ガントリ昇降用油圧シリンダ17に引っ
張り力が作用し、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロ
ッド側室内の油に高い圧力がかかる。この圧力の増加は
圧力センサ41に検出され、制御器42に伝達される。
制御器42は、伝達された圧力値がガントリ昇降用油圧
シリンダ17を破損する圧力よりも低い所定値以上にな
ると、オーバーロードの原因となるウインチ巻上弁43
およびブームホイスト巻上弁44を停止制御する。
がピン16で固定されない状態でジブ2が引き起こされ
たり等すると、ガントリ昇降用油圧シリンダ17に引っ
張り力が作用し、ガントリ昇降用油圧シリンダ17のロ
ッド側室内の油に高い圧力がかかる。この圧力の増加は
圧力センサ41に検出され、制御器42に伝達される。
制御器42は、伝達された圧力値がガントリ昇降用油圧
シリンダ17を破損する圧力よりも低い所定値以上にな
ると、オーバーロードの原因となるウインチ巻上弁43
およびブームホイスト巻上弁44を停止制御する。
【0039】ウインチ巻上弁43が停止制御されるとフ
ック3による荷の吊り上げ動作が停止され、また、ブー
ムホイスト巻上弁44が停止制御されるとジブ2の引き
起こし動作が停止される。この結果、ジブ起伏ロープ8
を介してガントリヘッド部にかかる引っ張り荷重は軽減
され、ガントリ昇降用油圧シリンダ17に作用していた
引っ張り力は軽減される。従って、ガントリ昇降用油圧
シリンダ17のロッド側室内の圧力増加が破損圧力以下
に抑制され、ガントリ昇降用油圧シリンダ17の破壊が
防止される。
ック3による荷の吊り上げ動作が停止され、また、ブー
ムホイスト巻上弁44が停止制御されるとジブ2の引き
起こし動作が停止される。この結果、ジブ起伏ロープ8
を介してガントリヘッド部にかかる引っ張り荷重は軽減
され、ガントリ昇降用油圧シリンダ17に作用していた
引っ張り力は軽減される。従って、ガントリ昇降用油圧
シリンダ17のロッド側室内の圧力増加が破損圧力以下
に抑制され、ガントリ昇降用油圧シリンダ17の破壊が
防止される。
【0040】さらに、本実施形態においては、圧力セン
サ41で所定値以上の圧力が検出されると、制御器42
がランプ45や警報器46を作動させる。従って、ラン
プ45の発する光や警報器46の発する音によってオペ
レータに警告が発せられ、異常が知らされる。このた
め、異常を把握したオペレータは直ちに適正な操作をと
ることが可能となる。
サ41で所定値以上の圧力が検出されると、制御器42
がランプ45や警報器46を作動させる。従って、ラン
プ45の発する光や警報器46の発する音によってオペ
レータに警告が発せられ、異常が知らされる。このた
め、異常を把握したオペレータは直ちに適正な操作をと
ることが可能となる。
【0041】なお、上記各実施形態の説明においては、
本発明をクローラクレーンに適用した場合について説明
したが、他の建設機械のガントリ昇降装置に適用しても
良く、この場合においても上記各実施形態と同様な効果
が奏される。
本発明をクローラクレーンに適用した場合について説明
したが、他の建設機械のガントリ昇降装置に適用しても
良く、この場合においても上記各実施形態と同様な効果
が奏される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
ントリを昇降させる油圧シリンダに引っ張り力が作用
し、油圧シリンダの縮小側室内の油に所定値以上の圧力
がかかるとリリーフ弁が作動し、油圧シリンダの縮小側
室内の圧油は一方向絞り弁に逃げる。一方向絞り弁に逃
げた圧油はこの一方向絞り弁を通過し、油圧シリンダの
伸長側室内にさらに逃げる。また、伸長側室内容積の増
加による油量の不足は、逆止弁が作動することによって
油タンクから補給される。
ントリを昇降させる油圧シリンダに引っ張り力が作用
し、油圧シリンダの縮小側室内の油に所定値以上の圧力
がかかるとリリーフ弁が作動し、油圧シリンダの縮小側
室内の圧油は一方向絞り弁に逃げる。一方向絞り弁に逃
げた圧油はこの一方向絞り弁を通過し、油圧シリンダの
伸長側室内にさらに逃げる。また、伸長側室内容積の増
加による油量の不足は、逆止弁が作動することによって
油タンクから補給される。
【0043】すなわち、油圧シリンダの縮小側に生じ
た、所定値以上に加圧された圧油は、油圧シリンダの伸
長側に逃がされ、同時に、この伸長側室内の油量が適正
に保持され、油圧シリンダの破壊が防止される。
た、所定値以上に加圧された圧油は、油圧シリンダの伸
長側に逃がされ、同時に、この伸長側室内の油量が適正
に保持され、油圧シリンダの破壊が防止される。
【0044】また、油圧シリンダの縮小側室内の油圧が
圧力センサに検出され、制御器に伝達されることによ
り、油圧シリンダに所定値以上の高い圧力がかかると、
制御器は吊り荷巻上ロープ用ウインチおよびジブ起伏ロ
ープ巻上用ウインチを停止制御する。このため、ガント
リヘッド部にかかる引っ張り荷重が軽減され、油圧シリ
ンダの縮小側室内の圧力増加が抑制されて油圧シリンダ
の破壊が防止される。
圧力センサに検出され、制御器に伝達されることによ
り、油圧シリンダに所定値以上の高い圧力がかかると、
制御器は吊り荷巻上ロープ用ウインチおよびジブ起伏ロ
ープ巻上用ウインチを停止制御する。このため、ガント
リヘッド部にかかる引っ張り荷重が軽減され、油圧シリ
ンダの縮小側室内の圧力増加が抑制されて油圧シリンダ
の破壊が防止される。
【0045】また、これと同時に制御器が音または光に
よってオペレータに警告を発することにより、オペレー
タは直ちに異常を把握し、適正な操作をとることが可能
となる。
よってオペレータに警告を発することにより、オペレー
タは直ちに異常を把握し、適正な操作をとることが可能
となる。
【図1】本発明の第1の実施形態によるガントリ昇降装
置の油圧・電気回路図である。
置の油圧・電気回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるガントリ昇降装
置の油圧・電気回路図である。
置の油圧・電気回路図である。
【図3】ガントリ昇降装置を備えた一般的なクローラク
レーンの側面図である。
レーンの側面図である。
【図4】図3に示すクローラクレーンに用いられている
ガントリの側面図である。
ガントリの側面図である。
【図5】ハイガントリ状態を示す斜視図である。
【図6】ローガントリ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 10…アッパストラット 11…バックステイ 12…旋回フレーム 13,14,15,16,18,19…ピン 17…ガントリ昇降用油圧シリンダ 21…油圧ポンプ 22…油タンク 23…方向切換弁 24,32…リリーフ弁 25,26…スイッチ 27,28…配管 29…スローリターン弁(一方向絞り弁) 30…絞り弁 31,33…逆止弁 41…圧力センサ 42…制御器 43…ウインチ巻上弁 44…ブームホイスト巻上弁 45…ランプ 46…警報器
Claims (3)
- 【請求項1】 ガントリを昇降させる油圧シリンダと、
油圧ポンプから供給される圧油をこの油圧シリンダの伸
長側または縮小側のいずれかに切り換える方向切換弁
と、前記油圧シリンダの伸長側から流出する方向の油の
流れは絞り,この逆方向の油の流れは自由に流す一方向
絞り弁と、前記油圧シリンダの縮小側にかかる圧力が所
定値以上になると前記一方向絞り弁に圧油を逃がすリリ
ーフ弁と、油タンクから前記方向切換弁をバイパスする
管路に設けられた,前記油圧シリンダの伸長側へ向かう
方向の油の流れは自由に流す逆止弁とを備えて構成され
たガントリ昇降装置。 - 【請求項2】 ガントリを昇降させる油圧シリンダと、
油圧ポンプから供給される圧油をこの油圧シリンダの伸
長側または縮小側のいずれかに切り換える方向切換弁
と、前記油圧シリンダの伸長側から流出する方向の油の
流れは絞り,この逆方向の油の流れは自由に流す一方向
絞り弁と、前記油圧シリンダの縮小側の油圧を計測する
圧力センサと、この圧力センサで所定値以上の圧力が検
出されると吊り荷巻上ロープを巻き上げるウインチおよ
びジブ起伏ロープを巻き上げるウインチを停止制御する
制御器とを備えて構成されたガントリ昇降装置。 - 【請求項3】前記制御器は前記圧力センサで所定値以上
の圧力が検出されると音または光によってオペレータに
警告を発することを特徴とする請求項2記載のガントリ
昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9195190A JPH1121076A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | ガントリ昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9195190A JPH1121076A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | ガントリ昇降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121076A true JPH1121076A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16336958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9195190A Pending JPH1121076A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | ガントリ昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1121076A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016049865A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社タダノ | 軌陸車のカント補正シリンダ保護装置 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP9195190A patent/JPH1121076A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016049865A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社タダノ | 軌陸車のカント補正シリンダ保護装置 |
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Legal Events
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