JPH11210627A - 空気圧縮機 - Google Patents
空気圧縮機Info
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- JPH11210627A JPH11210627A JP1972498A JP1972498A JPH11210627A JP H11210627 A JPH11210627 A JP H11210627A JP 1972498 A JP1972498 A JP 1972498A JP 1972498 A JP1972498 A JP 1972498A JP H11210627 A JPH11210627 A JP H11210627A
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Abstract
課題とする。 【解決手段】 弁座部材8の上面には、吐出ポート7の
弁座7aの周囲に形成された弁座輪郭凹部7bと交差す
るように円形凹部21が設けられている。この円形凹部
21は、エンドミル等の刃物により切削加工される。円
形凹部21の加工工程は、従来のプレス加工に比べて研
削加工等の二次加工がいらないので、エンドミルによる
切削加工のみで済み、加工工数を削減して生産効率を高
めることができる。円形凹部21は、直径D2が吐出弁
板10の腕部23の横幅L1よりも大となるように設定
され(D2>L1)、且つ弁座輪郭凹部7bとの交点間
距離L2が吐出弁板10の腕部23の幅L1よりも大と
なるように設定される(L2>L1)。また、円形凹部
21は、弁座7aの弁座輪郭凹部7bに対して浅く形成
されている。
Description
特に吸込ポート及び吐出ポートが設けられた弁座部材に
吸込弁板及び吐出弁板を設けた空気圧縮機に関する。
動により空気の吸い込み、圧縮、吐出を行う往復動圧縮
機がある。図5は往復動圧縮機の要部の縦断面図であ
る。また、図6は弁座部材に吸込弁板及び吐出弁板が取
り付けられた状態を示す平面図である。また、図7は弁
座部材の平面図である。
往復動圧縮機は、ピストン1が往復動するシリンダ2
と、吸込通路3及び吐出通路4を有するシリンダヘッド
5と、シリンダ2とシリンダヘッド5との間に介在する
弁座部材8とを有する。また、弁座部材8は、吸込通路
3に連通される吸込ポート6及び吐出通路4に連通され
る吐出ポート7が設けられている。尚、吸込ポート6
は、弁座部材8の中心線に沿うように設けられ、その両
側に位置するように一対の吐出ポート7が設けられてい
る。
の下動に連動して吸込ポート6の弁座6aを開とする吸
込弁板9が取り付けられている。吸込弁板9は、吸込ポ
ート6に対向して開閉する部分が自由端で、他端がパー
カ鋲9aにより弁座部材8に固定される。さらに、弁座
部材8の上面には、ピストン1の上動に連動して吐出ポ
ート7の弁座7aを開とする吐出弁板10が「ハ」字状
に取り付けられている。また、吐出弁板10の上方に
は、吐出弁板10の開弁動作位置を規制するための吐出
弁板規制部材10aが取付ボルト12により弁座部材8
に固定されている。
12により弁座部材8に固定されており、他端が自由端
となっている。そのため、ピストン1の往復動に伴う圧
力差により吸込弁板9及び吐出弁板10の自由端側が閉
弁位置あるいは開弁位置に変位する。そして、弁座部材
8の上面には、吐出弁板10に対向するように吐出ポー
ト7の近傍に角状凹部11が形成されている。この角状
凹部11は、上方からみると輪郭が長方形に形成されて
おり、プレス加工により形成される。
圧縮機には、潤滑油をシリンダ内壁や軸受部分に供給す
る給油式のものと、圧縮空気中に油成分が含まれないよ
うにした無給油式のものとがある。尚、図5に示す構成
は、無給油式の空気圧縮機の構成であり、給油式の場合
ピストンにライダリングが設けられていない。そして、
給油式の空気圧縮機では、潤滑油の炭化粉等が圧縮空気
と共に吐出ポート7へ排出される。
は、ピストン1が往復動するにつれてピストン1の外周
に嵌合されたピストンリング14がシリンダ2内を摺動
してシリンダ2内壁に付着した潤滑油を掻き落とすが、
その一部がベーパ(霧化状態)となって圧縮空気に含ま
れ、この潤滑油のベーパが吐出ポート7内壁に付着し、
吐出ポート7自体の温度上昇によりこの潤滑油が炭化す
ることにより炭化粉が発生する。
縮空気中に潤滑油の炭化粉あるいはライダリング13の
摩耗粉が混入していると、吐出弁板10と弁座部材8と
の間に上記炭化粉あるいは摩耗粉等の塵埃が堆積するこ
とがある。このように吐出弁板10と弁座部材8との間
に堆積物があると、吐出弁板10が閉弁位置に変位した
ときに堆積物に乗り上げてしまい、吐出ポート7を完全
に閉弁できなくなるおそれがあった。
ン1が往復動するにつれてピストン1の外周に嵌合され
たライダリング13の摩耗粉が圧縮空気と共に吐出ポー
ト7へ排出される。そのため、往復動型の空気圧縮機に
おいては、取付ボルト12と吐出ポート7との間に角状
凹部11を設けて、角状凹部11内に堆積物が溜まるよ
うにして堆積物による閉弁不良を防止している。これに
より、吐出弁板10は炭化粉あるいは摩耗粉等の堆積物
に乗り上げることが防止され、吐出弁板10の閉弁動作
により自由端側が吐出ポート7の弁座に密着して圧縮動
作時の圧縮効率を確保できる。
復動型の空気圧縮機では、吐出弁板10の延在方向に沿
って角状凹部11が形成されるようにするため、角状凹
部11の輪郭形状が長方形とされている。このように板
状に形成された弁座部材8に角状凹部11を加工する方
法として、プレス加工が用いられていた。
図である。しかしながら、プレス加工により角状凹部1
1を形成する加工方法では、図8に示されるように弁座
部材8の下面側に角状凹部11に対応する凸部14も形
成されてしまう。このように弁座部材8の下面側に凸部
14が残ったままでは、ピストン1が凸部14に衝突す
るおそれがある。
状態を示すA−A線に沿う縦断面図である。そのため、
プレス加工の後、凸部14を研削加工により削除する必
要があった。このように従来の空気圧縮機では、角状凹
部11を形成するために工程数が増加して生産効率の低
下を招き、角状凹部11を加工するために生産コストが
増大するといった問題がある。
ポート7の弁座7aの周囲に形成された弁座輪郭凹部7
bの深さとほぼ同じであるため、吐出ポート7を通過し
た炭化粉あるいは摩耗粉等が吐出ポート7の弁座7aの
周りだけでなく、角状凹部11側にも堆積することがあ
り、吐出弁板10の閉弁動作を妨げるおそれがあった。
圧縮機を提供することを目的とする。
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、ピストンが往復動するシリンダと、吸込
通路及び吐出通路を有するシリンダヘッドと、前記シリ
ンダと前記シリンダヘッドとの間に介在し、前記吸込通
路に連通される吸込ポート及び前記吐出通路に連通され
る吐出ポートが設けられた弁座部材と、該弁座部材に設
けられ前記ピストンの下動に連動して前記吸込ポートを
開とする吸込弁板と、前記弁座部材に設けられピストン
の上動に連動して前記吐出ポートを開とする吐出弁板
と、前記吐出弁板に対向するように前記弁座部材の前記
吐出ポートの近傍に形成された凹部と、を有する空気圧
縮機において、前記凹部を切削加工により形成したこと
を特徴とするものである。
ば、弁座部材の凹部を切削加工により形成したため、凹
部をプレス加工する場合に比べて弁座部材の加工工数を
削減することができ、その分生産効率を高めることがで
きる。また、上記請求項2記載の発明は、前記請求項1
記載の空気圧縮機であって、前記凹部を円形に切削加工
すると共に、前記吐出ポートの弁座輪郭凹部と交差する
交点間距離が前記吐出弁板の横幅よりも大となるように
形成したことを特徴とするものである。
ば、凹部を円形に切削加工すると共に、吐出ポートの弁
座輪郭凹部と交差する交点間距離が吐出弁板の横幅より
も大となるように形成したため、凹部をエンドミル加工
により簡単に加工できると共に、加工後に取り付けられ
た吐出弁板が非加工部分に当接することが防止される。
また、上記請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の
空気圧縮機であって、前記凹部を円形に切削加工すると
共に、前記凹部が前記吐出ポートの弁座輪郭凹部よりも
浅く形成されたことを特徴とするものである。
ば、凹部を円形に切削加工すると共に、凹部が吐出ポー
トの弁座輪郭凹部よりも浅く形成したため、吐出ポート
を通過した摩耗粉あるいは炭化粉等の塵埃が圧縮空気が
通過する吐出ポートの近傍に堆積するようにして摩耗粉
あるいは炭化粉を圧縮空気の吐出に伴って生じる空気流
により除去すると共に、摩耗粉あるいは炭化粉が凹部に
堆積しにくくすることができる。
形態について説明する。図1は本発明になる空気圧縮機
の一実施例に適用された弁座部材斜の平面図である。ま
た、図2は図1中B−B線に沿う縦断面図である。尚、
図1及び図2において、前述した従来構成と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
8の上面には、吐出ポート7の弁座7aの周囲に形成さ
れた弁座輪郭凹部7bと交差するように円形凹部21が
設けられている。この円形凹部21は、エンドミル等の
刃物により切削加工される。すなわち、円形凹部21の
内径と同径のエンドミルを用いて切削加工する場合、弁
座部材8をフライス盤のテーブル(図示せず)上に固定
させて回転駆動されたエンドミルを軸方向に送るだけで
円形凹部21を加工することができる。
のプレス加工に比べて研削加工等の二次加工がいらない
ので、エンドミルによる切削加工のみで済み、加工工数
を削減して生産効率を高めることができる。これによ
り、弁座部材8を加工する際の製造コストを安価に抑え
ることができる。また、プレス加工のように弁座部材8
に過大な応力が作用せず、弁座部材8の加工時の残留応
力を軽減できるので、弁座部材8の強度低下を防止で
き、耐久性の向上を図ることも可能となる。
けられた状態を示す縦断面図である。また、図4は吐出
弁板10の平面図である。図3及び図4に示されるよう
に、吐出弁板10は、吐出ポート7の弁座7aに当接し
て吐出ポート7を遮断する円形の弁部22と、弁部22
から半径方向に延在する腕部23とからなる。また、吐
出弁板10は、腕部23の端部に取付ボルト12が挿通
される取付孔24と、位置合わせ用の溝25とが設けら
れている。そして、腕部23は、横幅寸法が弁部22の
直径D1よりも狭い横幅L1で直線状に延在している
(D1>L1)。
られた円形凹部21と円形に形成された弁座輪郭凹部7
bとは、交差するように加工される。円形凹部21は、
直径D2が吐出弁板10の腕部23の幅L1よりも大と
なるように設定され(D2>L1)、且つ弁座輪郭凹部
7bとの交点間距離L2が吐出弁板10の腕部23の横
幅L1よりも大となるように設定される(L2>L
1)。
き、腕部23が円形凹部21の上方で対向すると共に、
円形凹部21と弁座輪郭凹部7bとの交点となる三角形
状の張出部26に腕部23が接触しないようになってい
る。よって、吐出弁板10は、腕部23が張出部26に
乗り上げることなく閉弁動作することができる。また、
円形凹部21は、弁座7aの弁座輪郭凹部7bに対して
浅く形成されている。すなわち、図2に示されるよう
に、円形凹部21の深さをL3とし、弁座輪郭凹部7b
の深さをL4とすると、L3<L4となる。
1よりも深く形成することにより、吐出ポート7を通過
した摩耗粉あるいは炭化粉が弁座輪郭凹部7bにより多
く堆積し易くなる。そして、弁座輪郭凹部7bの堆積物
は、圧縮空気が吐出ポート7から吐出される際に生じる
空気流により外部に吹き飛ばされる。そのため、吐出ポ
ート7から排出された摩耗粉あるいは炭化粉等の塵埃
は、円形凹部21に溜まりにくく吐出ポート7の周囲に
形成された弁座輪郭凹部7bに堆積することになるが、
圧縮空気の吐出に伴う空気流により除去されるため、弁
座部材8に取り付けられた吐出弁板10と円形凹部21
との間に摩耗粉あるいは炭化粉等の塵埃が堆積しにくく
なり、吐出弁板10の閉弁動作が堆積物によって阻害さ
れることもない。よって、吐出弁板10は、閉弁動作に
より吐出ポート7の弁座7aを密閉して空気圧縮効率を
確保することができる。
よれば、弁座部材の凹部を切削加工により形成したた
め、凹部をプレス加工する場合に比べて弁座部材の加工
工数を削減することができ、その分生産効率を高めるこ
とができる。よって、弁座部材の加工コストを削減する
ことができ、圧縮機の製造コストを安価に抑えることが
できる。
凹部を円形に切削加工すると共に、吐出ポートの弁座輪
郭凹部と交差する交点間距離が吸込弁板の横幅よりも大
となるように形成したため、凹部をエンドミル加工によ
り簡単に加工できると共に、加工後に取り付けられた吐
出弁板が非加工部分に当接することが防止される。よっ
て、吐出弁板が閉弁動作したときに円形凹部と弁座輪郭
凹部とが交差する非加工部分に乗り上げることが防止さ
れ、吐出ポートを安定的に閉弁して空気圧縮効率を確保
することができる。
凹部を円形に切削加工すると共に、凹部が吐出ポートの
弁座輪郭凹部よりも浅く形成したため、吐出ポートを通
過した摩耗粉あるいは炭化粉等の塵埃が圧縮空気が通過
する吐出ポートの近傍に堆積するようにして摩耗粉ある
いは炭化粉を圧縮空気の吐出に伴って生じる空気流によ
り除去すると共に、摩耗粉あるいは炭化粉が凹部に堆積
しにくくすることができる。
た弁座部材斜の平面図である。
す縦断面図である。
れた状態を示す平面図である。
A線に沿う縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ピストンが往復動するシリンダと、 吸込通路及び吐出通路を有するシリンダヘッドと、 前記シリンダと前記シリンダヘッドとの間に介在し、前
記吸込通路に連通される吸込ポート及び前記吐出通路に
連通される吐出ポートが設けられた弁座部材と、 該弁座部材に設けられ前記ピストンの下動に連動して前
記吸込ポートを開とする吸込弁板と、 前記弁座部材に設けられピストンの上動に連動して前記
吐出ポートを開とする吐出弁板と、 前記吐出弁板に対向するように前記弁座部材の前記吐出
ポートの近傍に形成された凹部と、 を有する空気圧縮機において、 前記凹部を切削加工により形成したことを特徴とする空
気圧縮機。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の空気圧縮機であっ
て、 前記凹部を円形に切削加工すると共に、前記吐出ポート
の弁座輪郭凹部と交差する交点間距離が前記吐出弁板の
横幅よりも大となるように形成したことを特徴とする空
気圧縮機。 - 【請求項3】 前記請求項1記載の空気圧縮機であっ
て、 前記凹部を円形に切削加工すると共に、前記凹部が前記
吐出ポートの弁座輪郭凹部よりも浅く形成されたことを
特徴とする空気圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01972498A JP4050818B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 空気圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01972498A JP4050818B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 空気圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11210627A true JPH11210627A (ja) | 1999-08-03 |
JP4050818B2 JP4050818B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=12007266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01972498A Expired - Lifetime JP4050818B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 空気圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4050818B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003524116A (ja) * | 2000-02-22 | 2003-08-12 | エンブラコ・エウローペ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 圧縮機バルブプレート |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP01972498A patent/JP4050818B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003524116A (ja) * | 2000-02-22 | 2003-08-12 | エンブラコ・エウローペ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 圧縮機バルブプレート |
JP4726379B2 (ja) * | 2000-02-22 | 2011-07-20 | エンブラコ・エウローペ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 圧縮機バルブプレート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4050818B2 (ja) | 2008-02-20 |
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