JP4466627B2 - 密閉型ロータリー圧縮機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉容器内に圧縮機構部とこれを駆動する電動機とを収容する密閉型ロータリー圧縮機に関するもので、特にそのシリンダーブロックの製造方法に関する。
図5は従来の密閉型ロータリー圧縮機である。この密閉型ロータリー圧縮機は、密閉容器101内に収容されるロータリー型圧縮機構をシリンダブロック103a,bと、シリンダブロック103a,bに設けたシリンダ孔の内側で偏心回転するピストン104a,bと、ピストン104a,bに先端を接しながら往復運動を行い、前記シリンダ孔を高圧室と低圧室に区切るベーンと、ピストン104a,bを駆動する回転軸105と、シリンダブロック103a,bの軸方向両端を挟持して回転軸105を回転自在に支承する電動機106側の主軸受け107及び反電動機側の副軸受け108から構成している。圧縮機構は上下に2つ中板109を挟んで配置されており、シリンダブロック103a,bは鋳鉄で構成され、圧縮機構部は上部のシリンダブロック103aにて密閉容器に点溶接で固定されている。
従来の密閉型ロータリー圧縮機では、シリンダブロックの作成には鋳鉄から機械加工により多数の穴やタップ、面等の加工が必要で、多くの工数がかかり、コスト高となっていた。
このため、シリンダブロックを鋳鉄などに比べて寸法精度が出しやすい焼結成形素材で形成し、機械加工の工数を減らしてコスト低減を図る試みがなされていた。しかしながら、焼結成形素材を作製する際には粉末金属を金型にて圧縮成形するため、端面角部にランド部を形成する必要があり、圧縮機として使用する場合にはこのランド部によりシール性が低下するなどの課題を有していた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、加工の工数が少なくコストの安い圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、シール性を確保する必要がある部分ではランド部を小さく、その他の部分では大きく設定し、焼結成型後の機械加工によりシール性を確保する必要がある部分のランドが除去される寸法とするものである。
これにより、シリンダブロックを焼結成形品とした場合でも、圧縮室のシール性を高く保つことが可能となる。
本発明の密閉型圧縮機は、焼結成形品によりシリンダブロックを構成した場合でも高いシール性が確保できるので、安価で生産性に優れ、かつ高性能な密閉型圧縮機を提供することが出来る。
本発明は、シリンダブロックを焼結鉄にて作成した密閉型ロータリー圧縮機で、前記シリンダブロックの焼結成形素材において少なくとも前記シリンダ孔と前記ベーン溝を成形
し、前記シリンダ孔およびベーン溝のシリンダブロック端面との交線部をわずかにへこむ平坦部とこれに続く斜面からなるランド形状とし、その後前記シリンダ孔とベーン溝、および端面を切削または研削加工することにより前記ランド部を除去する寸法としたもので、大きな切削代を必要とせずに圧縮室を形成するコーナー部分にランド部が残らないようにすることが出来る。これにより、漏れ量が少なく、効率の高い圧縮機が安価に実現できる。また、切削屑の排出が少なくてすむので環境に対する負荷も小さいという利点を有する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例である2気筒密閉型ロータリー圧縮機の縦断面図である。図2は図1の2気筒密閉型ロータリー圧縮機のシリンダ付近横断面図である。まず、これらの図を使って、本発明の一実施例である2気筒密閉型ロータリー圧縮機の基本的な構造と動作について説明する。
図1において、密閉容器1内には電動機部2と圧縮機構部3a,3bがそれぞれ設けられている。電動機部2は、密閉容器1の内側に固着されたステータ4と、ステータ4に電流が流れることで回転するロータ5とからなり、ロータ5は回転軸6に固着されている。
圧縮機構部は、上部に配した第1の圧縮機構部3aと下部に配した第2の圧縮機構部3bからなり、図2の第1の圧縮機構部3a横断面図に示すように、シリンダブロック7a、シリンダブロック7aのシリンダ孔8aに偏心して配されたピストン9a,シリンダブロック7aのベーン溝10a内に挿入され、ピストンに接して往復運動するベーン11aからなる。
第1の圧縮機構部3aと第2の圧縮機構部3bは、中板12によって仕切られ、それぞれ独立している。回転軸5は、それぞれの圧縮機構部を貫通し、第1,第2のシリンダブロック7a,bに対応する部分に、互いに180度位相をずらせた偏心軸部13a,bが設けられている。偏心軸部13a,bには、第1,第2のシリンダ孔8a,b内に配置された第1のピストン9a,と第2のピストン9bが嵌合し、各ピストン9a,bは、各偏心軸部13a,bの回転により180度位相がずれた偏心回転が与えられる。
回転軸6は、電動機部2側の主軸受け14とその反対側の副軸受け15とにより回転自在に両端支持されており、主軸受け14は上部に配した第1の圧縮機構部3aのシリンダ孔8aの端面を塞いでいる。同様に副軸受け15は下部に配した第2の圧縮機構部3bのシリンダ孔8bの端面を塞いでいる。
第1,第2のシリンダブロック7a,bは、焼結鉄で形成され、中板12を挟んで主軸受け14側と副軸受け15側から貫通した取付ボルト16により一体にボルト止めされている。一体となった圧縮機構部は、密閉容器内周まで張り出された主軸受け14の外周部において、密閉容器1の内壁面に点溶接で固着されている。従来の圧縮機の多くはシリンダブロック7a,bで密閉容器1に点溶接で固定されているが、本実施例においてはシリンダブロック7a,bは焼結合金製であり、焼結合金には多くの場合、オイルが含浸されており、このオイルが溶接を阻害するため、主軸受け14にて固定する形態をとっている。このため、主軸受け14の材料は鋳鉄で作成されている。
上部に配した第1のシリンダブロック7aには、シリンダ側面からシリンダ孔に向かって径方向に貫通する孔があけられ吸入口17aを形成している。吸入口には吸入ライナー18、及び吸入管19によって、密閉容器1の外と連通し、圧縮機の吸入ガスの取り入れ
口となっている。
吸入口17aから入った吸入ガスの一部はそのまま、上部のシリンダ孔8aに吸い込まれ、圧縮される一方、シリンダブロック7aには吸入口に交差して、軸方向の貫通孔(連絡孔)20aがあけられ、中板12の同じ位置にあけられた穴20cから下の第2のシリンダブロック7bにあけた、シリンダ孔8bとつながる斜めの切り欠き部17bと連絡し、吸入通路を構成している。切り欠き17bは、シリンダブロック7bの中央部まで切り欠かれ、ここより、シリンダ孔8bに吸入ガスが入り、圧縮される。
シリンダ孔8a,bで圧縮された冷媒ガスは吸入口17aとはベーン11aを挟んで反対側の吐出切り欠き21を通って、主軸受け14及び副軸受け15の吐出口から吐出バルブを通って、吐出マフラー24a,bに放出される。ここで、第1の圧縮機構部3aで圧縮されたガスは上方に、第2の圧縮機構部3bで圧縮されたガスは下方に吐出される。
下部の吐出マフラー24bに吐き出された冷媒ガスはシリンダブロックにあけられた吐出連通孔27を経由し、上部の吐出マフラー24a内で上シリンダで圧縮された冷媒ガスと合流した後、密閉容器内に吐き出される。このガスは電動機2を冷却し、密閉容器1上部の吐出管28から吐き出される。
以上のような構成のもと、本発明の中心であるシリンダブロックについて詳しく述べる。
図3は本実施例のシリンダブロックの焼結成型素材31である。シリンダブロック焼結成型素材31にはほぼ中央にシリンダ孔8があけられ、このシリンダ孔8につながる径方向のベーン溝10があけられている。材質は鉄系焼結材で、鉄系の合金粉末を図3の形状の金型に入れ、軸方向(紙面直角)にプレスした後、焼き固める。
粉末をしっかりとプレスするため、端面角部にはランド部として図4に示すような小さな段部が設けられている。ランド部の最外周は端面34に対してわずかにへこむ平坦部35となっており、平坦部35と端面34とは斜面36で結ばれている。ランド部の形状はシリンダブロック7の外周では比較的大きくとられているが、シリンダ孔8、及びベーン溝部10においては小さいランド形状となっている。
焼成後、気密を確保するためスチーム処理がされる。本実施例の場合はその後機械加工により、シリンダ孔8内径、ベーン溝10及び端面34が仕上げ加工される。
焼結成型素材31は0.2mm程度の寸法精度で仕上がるので、鋳鉄材に比べ、粗加工の必要がなく取り代も少なく機械加工コストが低減される。また、2気筒のローリングピストンロータリー圧縮機は先に述べたように2つのシリンダブロック7は形状が異なるが、基本となるベーン溝10とシリンダ孔8を持つようにすれば、金型が共用化され生産性が上がる。
シリンダ孔8およびベーン溝部10の取り代の大きさは図4の2点差線で示すようにランドがなくなるぎりぎりの大きさがよい。この部分はコーナー部が高圧と低圧のシール部になるためランドは残さない方がよいが、そのため取り代を大きくすると材料費、加工コストが上がる。従って、外側のランドを大きくし、内側(シリンダ孔、ベーン溝)のランドを小さくし、金型寿命のバランスをとったうえで内側のランド形状を最小にする選択をすべきである。
本発明の一実施例を示す2気筒ロータリー圧縮機の縦断面図 図1における上部シリンダ付近の横断面図 本発明の一実施例を示すシリンダブロックの焼結成型素材を示す図 図3のランド形状部分拡大断面図 従来の2気筒のローリングピストンロータリー圧縮機の縦断面図
符号の説明
1 密閉容器
2 電動機
3 圧縮機構部
6 回転軸
7 シリンダブロック
8 シリンダ孔
9 ピストン
10 ベーン溝
11 ベーン
12 中板
14 主軸受け
15 副軸受け
17 吸入口
20 吸入通路
21 吐出切り欠き
22 吐出口
31 シリンダブロック焼結成形素材
33 ランド
38 貫通孔
39 連絡通路
40 開口部
42 冷凍機油

Claims (1)

  1. 焼結成形素材を加工して製造されるシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられたシリンダ孔とこれにつながる径方向のベーン溝と、前記シリンダ孔内で偏心して回転するピストンと、前記ベーン溝内を前記ピストンに先端を接しながら往復運動するベーンと、前記ピストンを駆動する偏心部を持つ回転軸と、前記シリンダ孔の端面を塞ぐとともに前記回転軸を支承する主軸受け及び副軸受けを有する密閉型ロータリー圧縮機の製造方法であって、シリンダブロック焼結成形素材の端面角部には端面よりも僅かにへこんで形成された平坦面と、端面と平坦面との間をつなぐ斜面とから構成されるランド部を設け、前記ランド部は少なくともシリンダ孔およびベーン溝部ではその他の部分よりも小さく形成し、しかる後切削または研削加工工程にて、小さく形成されたランド部を除去する密閉型ロータリー圧縮機の製造方法。
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