JPH11209421A - 吸水性樹脂の製造方法 - Google Patents

吸水性樹脂の製造方法

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JPH11209421A
JPH11209421A JP1913998A JP1913998A JPH11209421A JP H11209421 A JPH11209421 A JP H11209421A JP 1913998 A JP1913998 A JP 1913998A JP 1913998 A JP1913998 A JP 1913998A JP H11209421 A JPH11209421 A JP H11209421A
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drying
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JP1913998A
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Hiroyoshi Fujimaru
洋圭 藤丸
Kazuki Kimura
一樹 木村
Kunihiko Ishizaki
邦彦 石▲崎▼
Nobuyuki Harada
信幸 原田
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無加圧下の吸収倍率が高く、しかも、水可溶
成分量が従来よりも低減されている吸水性樹脂の製造方
法を提供することにある。 【構成】 含水ゲル状架橋重合体を加熱乾燥させる吸水
性樹脂の製造方法において、予め、乾燥前の含水ゲル状
架橋重合体に対してその総重量の20重量%以上の水性
液を添加吸収させた後、加熱乾燥とする、という極めて
簡便で安価かつ安全な方法で、得られる吸水性樹脂の水
可溶分の低減ないしは吸水倍率の向上を達成できること
を見いだし、本発明を完成するに至った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水性樹脂の製造
方法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、
含水ゲル状架橋重合体を加熱乾燥させる吸水性樹脂の製
造方法において、吸水倍率が高く、且つ水可溶成分(吸
水性樹脂中より溶出する水溶性重合体成分)が少ない、
吸水性樹脂の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大量の水を吸収させることを目的
として、紙オムツや生理用ナプキン、失禁パット等の衛
生材料を構成する材料の一つに、吸水性樹脂が幅広く利
用されている。また衛生材料以外にも、土壌保水剤並び
に食品等のドリップシートなど、吸水、保水を目的とし
て、吸水性樹脂が広範囲に利用されている。
【0003】かかる吸水性樹脂としては、例えば、ポリ
アクリル酸部分中和物架橋体、澱粉−アクリロニトリル
共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト重合
体の中和物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体
のケン化物、アクリロニトリル共重合体もしくはアクリ
ルアミド共重合体の加水分解物またはこれらの架橋体、
カチオン性モノマーの架橋体、などが知られている。
【0004】上記の吸水性樹脂が備えるべき特性として
は、例えば、その主用途である衛生材料等に用いるため
に、体液等の水性液体に接した際の高い吸収倍率や優れ
た吸水速度、通液性、膨潤ゲルのゲル強度、水性液体を
含んだ基材から水を吸い上げる際の吸引力等が挙げられ
る。そして、これら特性の中でも、最も基本的な吸水性
樹脂の特性として、吸水倍率が高く、且つ水可溶分(吸
水性樹脂中より溶出する水溶性重合体成分)が少ない、
吸水性樹脂が望まれている。また、水可溶分の少ない吸
水性樹脂を用いた紙おむつ(特開平6−254118
号,特開昭62−54751号)も提案されている。
【0005】すなわち、水可溶分が多い吸水性樹脂は、
架橋が低かったり不均一であるため、そのゲル強度や耐
久性(尿安定性)が低いという欠点を有する。さらに、
吸水性樹脂を高濃度に含有する吸収体を長時間着用した
場合には、吸水性樹脂中の水可溶分が徐々に溶出し、か
かる高粘度の水溶性重合体が溶出することによって、吸
収体中での水性液体の拡散性を低下させたり、上記水性
液体の戻り量を増加させたりする現象が生じる場合があ
る。また、水可溶分の多い吸水性樹脂は、表面架橋によ
る物性改良、例えば、加圧下吸収倍率の向上が困難であ
る。その為、今日、吸水性樹脂中の水可溶成分量をさら
に低減させることが強く望まれている。
【0006】通常、吸水性樹脂の水可溶分を下げるに
は、架橋密度を上げればよいが、その場合、吸水倍率が
大きく低下してしまう。すなわち、最も基本的な吸水性
樹脂の特性である、吸水倍率の高さと水可溶成分が少な
さは、両者互いに相反する特性であり、よって、今日、
かかる吸水倍率が高く且つ水可溶分が少ない吸水性樹脂
が強く望まれている。
【0007】そこで、吸水性樹脂の製法方法において、
重合単量体組成や重合条件を種々調整することで、高吸
水倍率で水可溶分が少ない吸水性樹脂を得る方法が多く
提案されている。具体的に、例えば、吸水性樹脂の水可
溶分を低減させるために、(a)未中和ないし低中和の
酸基含有単量体を架橋重合した後、必須に重合ゲルを後
中和する方法(米国特許第4654039号,米国特許
第4985514号)が提案されている。また、重合後
のゲルの後中和を必要としない方法としても、水可溶分
を低減させるために、(b)特定の第2単量体をアクリ
ル酸と共重合する方法(米国特許4914170号)、
(c)亜燐酸と尿素化合物を共存させて重合する方法
(特開平6−14253号)、(d)特定の重合機で1
00〜800ミリバールの連続減圧重合する方法、
(e)20〜70℃で静置定温重合する方法(特開平4
−175319号)、などが提案されている。
【0008】しかしながら、本願発明者等が種々検討し
た結果、上記(a)の方法のように、酸基含有単量体を
重合した後で中和することにより得られた吸水性樹脂
は、水可溶成分をかなり低減させることはできるもの
の、重合後のゲル後中和に長時間必要で生産性が低い
上、また、得られた吸水性樹脂に対して表面架橋を行っ
たとしても、架橋効果が発現し難いことが判明した。つ
まり、具体的には、上記(a)の方法を用いた場合、加
圧する荷重が低い(例えば20g/cm2)場合におけ
る加圧下での吸収倍率は一定のレベルまで向上するもの
の、高加圧下(例えば50g/cm2)での吸収倍率
は、通常の後中和方法では向上し難いことも判明した。
【0009】また、煩雑な後中和を特に必要としない
(b)〜(e)の方法では、その水可溶分の低減効果が
(a)程でないことが多いの実情である。しかも、
(b)特定の第2単量体を共重合する方法や、(c)亜
燐酸と尿素化合物を共存させて重合する方法など、重合
組成の変更による水可溶分低減は、得られる吸水性樹脂
の安全性の問題となる場合や、水可溶分以外の吸水性樹
脂の諸物性を落としてしまう場合があった。また、
(d)特定の重合機で100〜800ミリバールの連続
減圧重合する方法や、(e)20〜70℃で静置定温重
合する方法、など重合条件での調整による水可溶分低減
は、その厳密な重合条件や特殊な重合装置のため、大幅
な生産性の低下や製造装置コストの上昇を伴うものであ
った。
【0010】このため、今日、無加圧下での吸収倍率が
高く且つ水可溶成分量が低減された吸水性樹脂は、高濃
度の吸収体として、また、表面架橋による物性改良の面
からも強く求められている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、無加圧
下での吸収倍率が高く、しかも、水可溶成分量が従来よ
りも低減された吸水性樹脂、すなわち、表面架橋や高濃
度での吸収体に好適な吸水性樹脂、の簡便で安価で安全
な製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく鋭意検討した結果、含水ゲル状架橋重合
体を加熱乾燥させる吸水性樹脂の製造方法において、予
め、乾燥前の含水ゲル状架橋重合体に対してその総重量
の20重量%以上の水性液を添加吸収させた後、加熱乾
燥する、という極めて簡便で安価かつ安全な方法で、得
られる吸水性樹脂の水可溶分の低減ないしは吸水倍率の
向上が達成できることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0013】即ち、請求項1記載の発明にかかる吸水性
樹脂の製造方法は、含水ゲル状架橋重合体を加熱乾燥さ
せる吸水性樹脂の製造方法において、予め、乾燥前の含
水ゲル状架橋重合体に対してその総重量の20重量%以
上の水性液を添加吸収させた後、加熱乾燥することを特
徴としている。
【0014】請求項2記載の発明にかかる吸水性樹脂の
製造方法は、請求項1記載の吸水性樹脂の製造方法にお
いて、水性液が水85〜100重量%を含むことを特徴
としている。
【0015】請求項3記載の発明にかかる吸水性樹脂の
製造方法は、請求項1記載の吸水性樹脂の製造方法にお
いて、水性液を乾燥前の総重量の300〜100,00
0重量%の範囲で添加吸収させることを特徴としてい
る。
【0016】請求項4記載の発明にかかる吸水性樹脂の
製造方法は、請求項1記載の吸水性樹脂の製造方法にお
いて、含水ゲル状架橋重合体が、部分中和または完全中
和の酸基含有不飽和単量体水溶液を架橋重合して得られ
た重合体であることを特徴としている。
【0017】本発明の吸水性樹脂の製造方法によれば、
含水ゲル状架橋重合体を加熱乾燥させる吸水性樹脂の製
造方法において、予め、乾燥前の含水ゲル状架橋重合体
に対してその総重量の20重量%以上の水性液を添加吸
収させた後、加熱乾燥することを特徴とするため、従来
の水可溶分低減方法の様な、(a)重合後の後中和、
(b)や(d)のような重合組成の変更や、(c)や
(d)のような重合条件の変更も特に必要がなく、よっ
て、極めて簡便で安価かつ安全な方法で、得られる吸水
性樹脂の水可溶分の低減ないしは吸水倍率の向上が達成
される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態につ
いて詳しく説明する。
【0019】本発明における吸水性樹脂とは、自重の5
倍以上の生理食塩水を吸水し膨潤する親水性架橋重合体
を指し、その吸水倍率は、好ましくは10倍以上、さら
に好ましくは20〜200倍の範囲である。
【0020】また、本発明における含水ゲル状架橋重合
体とは、水を分散媒として親水性架橋重合体がゼリー状
に膨潤固形化したものであり、その固形分量は通常1〜
80重量%、好ましくは5〜70重量%、さらに好まし
くは10〜50重量%の範囲であり、また、膨潤固形化
する範囲で水以外の分散媒を含んでいてもよいが、水の
みが分散媒であることがより好ましい。
【0021】本発明で、乾燥前に水性液を添加する含水
ゲル状架橋重合体は、好ましくは、上記固形分の水溶液
中での重合、架橋ないしは後中和の少なくとも1つの方
法で得られた、含水ゲル状架橋重合体であるが、以下、
先ず、その製造方法について述べる。
【0022】本発明で用いられる含水ゲル状架橋重合体
は、未架橋の水溶性重合体の水溶液を後架橋して得られ
た含水ゲル状架橋重合体であってもよいが、好ましく
は、水溶液中で架橋と同時に重合して得られた含水ゲル
状架橋重合体である。かかる架橋重合に用いられる単量
体は、開環重合性単量体、酸基含有不飽和単量体、ノニ
オン性不飽和単量体、カチオン性不飽和単量体が用いら
れるが、本発明で好ましくは、酸基含有不飽和単量体
(塩)、さらに好ましくはアクリル酸(塩)が必須に単
量体に用いられる。
【0023】また、本発明で重合に際して、アクリル酸
(塩)以外の単量体のみで/または、アクリル酸(塩)
と併用して重合することで、含水ゲル状架橋重合体を得
てもよい。
【0024】本発明で用いられるアクリル酸(塩)以外
の単量体としては、特に限定されるものではないが、具
体的には、例えば、メタクリル酸、マレイン酸、クロト
ン酸、ソルビン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、無水マレイ
ン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニルト
ルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−(メタ)
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−
(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)
アクリロイルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリロイルホスフェート等の酸基含有不飽
和単量体およびその塩;アクリルアミド、メタアクリル
アミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、N−ビニルピ
ロリドン、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロ
イルピロリジン等のノニオン性の親水基含有不飽和単量
体等の、1種または2種以上の不飽和単量体が挙げられ
る。これらアクリル酸(塩)以外の不飽和単量体のみで
重合して含水ゲル状架橋重合体としてもよいが、アクリ
ル酸(塩)と併用する場合、全単量体中の50モル%以
下、さらには30モル%以下の量で用いることが好まし
い。
【0025】本発明で、酸基含有不飽和単量体(塩)/
ないし酸基含有重合体を用いて含水ゲル状架橋重合体を
得る場合、吸水倍率・吸水速度などの吸水特性や安全性
などの面などから、加熱乾燥前の含水ゲル状架橋重合体
の酸基の中和率は、好ましくは30〜100モル%、さ
らに好ましくは60モル%〜90モル%、更により好ま
しくは65モル%〜75モル%の範囲内に調整される。
酸基の中和は、重合前に水溶液中で酸基含有単量体とし
て行ってもよいし、該重合体の水溶液、つまり重合ゲル
の後中和で行ってもよいし、両者を併用してもよい。ま
た、カチオン性単量体を用いる場合にも、その単量体や
重合体を中和してもよい。
【0026】本発明で、単量体ないし重合体の中和に用
いられる中和剤としては、特に限定されるものではな
く、従来公知の無機または有機の塩基または酸を使用す
ることができる。酸基に対する中和剤の塩基としては、
具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、リ
ン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸アンモニウ
ム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモ
ニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニ
ウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウ
ム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、
プロピオン酸アンモニウム等など塩基が挙げられる。ま
た、塩基性基に対する中和剤の酸としては、酢酸、プロ
ピオン酸、塩酸、硫酸、燐酸などの酸が挙げられる。
【0027】本発明で含水ゲル状架橋重合体を得る際に
は、未架橋の水溶性重合体を得た後水溶液中で架橋して
含水ゲル状架橋重合体としてもよいが、諸物性面から好
ましくは、上記不飽和単量体の重合と同時に架橋が行わ
れる。重合時に架橋する方法として、内部架橋剤を用い
ずに重合時に自己架橋させてもよいが、本発明で好まし
くは、内部架橋剤存在下で重合が行われた含水ゲル状架
橋重合体が用いられる。
【0028】本発明で用いられる内部架橋剤は、前記不
飽和単量体と共重合および/または反応する置換基を一
分子中に複数有して架橋構造を形成しうる化合物で特に
制限なく用いられる。具体的には、N,N’−メチレン
ビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
ジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アク
リレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、エ
チレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、トリア
リルアミン、ポリ(メタ)アリロキシアルカン、(ポ
リ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセ
ロールジグリシジルエーテル、エチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、エチレンジアミン、ポリ
エチレンイミン、グリシジル(メタ)アクリレート、テ
トラアリルオキシエタンなどのアセタール、ペンタエリ
スリトールテトラアリルエーテル、ペンタエリスリトー
ルトリアリルエーエテル、ペンタエリスリトールジアリ
ルエーエテル、トリメチロールプロパントリアリルエー
テル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、エチ
レングリコールジアリルエーテル、ジエチレングリコー
ルジアリルエーテル、トリエチレングリコールジアリル
エーテル、単糖類、二糖類、多糖類、セルロースなどの
水酸基を一分子内に2個以上有する化合物から誘導され
るポリアリルエーテルなどのエーテル、トリアリルイソ
シアヌレート、トリアリルシアヌルレートなどが挙げら
れるが、特に限定されるものではない。上記例示の内部
架橋剤のうち、重合性不飽和基を一分子中に複数有する
内部架橋剤を用いることにより、得られる吸水性樹脂の
吸収特性等をより一層向上させることができる。
【0029】これら内部架橋剤は、重合時に、単独まは
併用で使用され、また、一括添加してもよいし、分割添
加してもよい。また、その使用量は架橋剤の種類や目的
の架橋密度にもよるが、前記単量体成分に対して0.0
05モル%〜3モル%の範囲内が好ましく、0.01モ
ル%〜1.5モル%の範囲内がより好ましく、0.05
〜1モル%の範囲内が更に好ましい。かかる範囲から外
れる場合、所望の吸収特性を備えた吸水性樹脂が得られ
ない虞れがある。
【0030】上記単量体成分の重合方法としては、特に
限定されるものではなく、例えば、水溶液重合、逆相懸
濁重合、バルク重合、沈澱重合等の公知の方法を採用す
ることができる。このうち、重合反応の制御の容易さ、
および、得られる吸水性樹脂の性能面から、単量体成分
を水溶液にして重合させる方法、即ち、水溶液重合およ
び逆相懸濁重合が好ましい。
【0031】尚、水溶液重合、逆相懸濁重合は、従来公
知の重合方法であり、例えば、米国特許第462500
1号、同第4769427号、同第4873299号、
同第4093776号、同第436,7323号、同第
4446261号、同第4683274号、同第469
0996号、同第4721647号、同第473886
7号、同第4748076号等に記載されている。
【0032】本発明では、単量体を水溶液として架橋重
合することで含水ゲル状架橋重合体が得られるが、その
際の単量体の濃度としては、重合後にゲル状を示す限り
特に制限ないが、好ましくは5〜70重量%、さらに好
ましくは10重量%〜50重量%、最も好ましくは15
〜40重量%の範囲である。重合濃度が高すぎたり、低
すぎたりする場合、本発明の効果が表れにくい場合があ
る。
【0033】また、反応温度や反応時間等の反応条件
は、用いる単量体成分の組成等に応じて適宜設定すれば
よく、特に限定されるものではないが、通常、10℃〜
110℃、好ましくは15℃〜90℃の温度範囲内で重
合が行われる。なお、重合時に、澱粉、澱粉の誘導体、
セルロース、セルロースの誘導体、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸(塩)、ポリアクリル酸(塩)架橋
体等の親水性高分子;次亜リン酸(塩)等の連鎖移動
剤、不活性気体や炭酸塩などの発泡剤等を添加してもよ
い。
【0034】また、重合開始には、例えば、過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、過酸化水素、2,2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のラジカ
ル重合開始剤、或いは、紫外線や電子線等の活性エネル
ギー線等を用いることができる。また、酸化性ラジカル
重合開始剤を用いる場合には、例えば、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第一鉄、L−アスコル
ビン酸等の還元剤を併用してレドックス重合を行っても
よい。これら重合開始剤の使用量は、単量体に対して
0.001モル%〜2モル%の範囲内が好ましく、0.
01モル%〜0.5モル%の範囲内がより好ましく、ま
た、重合開始剤は好ましくは水等の溶媒に溶解または分
散させ添加される。
【0035】上記の重合により得られた含水ゲル状架橋
重合体は、用いられる重合方法もよるが、その形分はモ
ノマー水溶液濃度と同程度または若干上昇している場合
が多いが、特に問わない。なお、本発明で含水ゲル状架
橋重合体を得るに際して、上記架橋重合する以外の方法
として、水溶性重合体の水溶液を架橋剤や放射線などで
後架橋して、含水ゲル状架橋重合体としてもよい。水溶
液中での後架橋に用いられる水溶性重合体としては、ポ
リアクリル酸(塩)、イソブチレンマレイン酸共重合
体、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロースな
ど、該用途に用いられる各種合成ないし天然ポリマーが
例示される。
【0036】本発明では、上記して水溶液中で重合、架
橋ないしは後中和の少なくとも一つの方法で得られた含
水ゲル状架橋重合に対して、該含水ゲル状架橋重合体を
加熱乾燥させる吸水性樹脂の製造方法において、予め、
乾燥前の含水ゲル状架橋重合体に対してその総重量の2
0重量%以上の水性液を添加吸収させた後、加熱乾燥す
る構成である。
【0037】本発明で、乾燥前の含水ゲル状架橋重合体
に添加吸収される水性液としては、本発明の目的を達成
するため、通常、水を85重量%含む水性液であり、水
の割合は好ましくは90重量%以上、さらに好ましくは
95重量%以上、さらにより好ましくは99重量%以
上、特に好ましくは100重量%である。水性液中の水
の量の割合が少ない場合、均一な乾燥前の添加吸収が困
難であったり、水以外の添加吸収物質が得られる吸水性
樹脂中に残存したりして、本発明の効果が達成され難
い。また、これらの水性液は、吸水性樹脂の官能基に対
して活性な成分を1重量%以下程度の極少量含んでいて
もよいが、好ましくは、官能基に実質不活性な水性液が
用いられる。そして、本発明で水としては、イオン交換
水、蒸留水、水道水などが広く用いられる。
【0038】本発明において、予め、乾燥前の含水ゲル
状架橋重合体に水性液を添加吸収させる水性液の量は広
く用いることができるが、必須に、含水ゲル状架橋重合
体のの総重量に対して20重量%以上である。
【0039】本発明では、必須に、乾燥前の含水ゲル架
橋重合体に対してその総重量の20重量%以上の水性液
を添加吸収させるが、さらなる水可溶分の低減効果か
ら、好ましくは30重量%以上、より好ましくは50重
量%以上、さらにより好ましくは100重量%以上、な
お好ましくは200重量%以上、最も好ましくは300
重量%以上の水性液を乾燥前に添加吸収させる。乾燥前
の含水ゲル状架橋重合体に添加吸収させる水性液の量が
少なすぎる場合、本発明の効果、すなわち、乾燥後に得
られる吸水性樹脂の水可溶分の低減や/吸水倍率の向上
が小さい。
【0040】本発明では、乾燥前の含水ゲル状架橋重合
体に対してその総重量の水性液20重量%以上の水性液
を添加吸収させると、すなわち、敢えて乾燥前に含水ゲ
ル状架橋重合体を希釈しておくと、驚くべきことに、乾
燥後に得られる吸水性樹脂の水可溶分の低減ないしは吸
水倍率が向上が達成させることが見いだされた。
【0041】しかしながら、過剰な水性液の添加、すな
わち、10,000〜100,000重量%の過剰な乾
燥前の水性液の添加吸収は、得られる効果に比べて乾燥
時間が相対的に長くなり生産性が低下することもあり、
また、場合によっては、若干の残存モノマーの増加や吸
水倍率の低下など吸水性樹脂の物性低下が見られる場合
もあるので、添加吸収させる水性液の量は、目的とする
吸水性樹脂の物性に応じて適宜選択されるべきである。
【0042】なお、10,000〜100,000重量
%の水性液を添加吸収させる場合、若干の残存モノマー
の増加や吸水倍率の低下などが見られる場合もあるが、
その割合は水可溶分の低減の割合に比べて非常に小さ
く、よって、本発明では、水性液20重量%以上のいか
なる添加吸収でも、得られる吸水性樹脂の物性改善が大
きく示される。
【0043】かかる観点から、本発明における水性液の
上限は、乾燥前の含水ゲル架橋重合体に対して、その総
重量の通常100,000重量%以下、好ましくは5
0,000重量%以下、より好ましくは20,000重
量%以下、更により好ましくは10,000重量%以下
の水性液が添加吸収される。
【0044】なお、本発明で、水性液を添加吸収される
前の含水ゲル状架橋重合体の形状は、水溶液重合される
場合、連続式またはバッチ式の静置重合ゲル、例えば、
可動ベルト重合で得られたシート状重合ゲルでもよく、
円筒状重合器で得られた円筒状ゲルでもよく、箱型重合
器で得られた箱状ゲルでもく、さらに、それら静置重合
ゲルを細分化して得られた粒子状ゲルでもよい。また、
ニーダーなど攪拌器を備えた重合容器で得られた細分化
ゲルでもよく、また、水溶液重合以外の例えば、逆相懸
濁重合で得られた球状ゲルでもよい。
【0045】本発明で、水性液を添加吸収される含水ゲ
ル状架橋重合体の大きさは、水性液の均一な混合性か
ら、好ましくは10cm以下、さらに好ましくは5cm
以下であり、さらに好ましくは5mm以下、さらに好ま
しくは2mm以下、特に好ましくは約0.2mm〜2m
mの範囲内である。また、1cm以上の粗大ゲルまたは
粉砕ゲルを微粉砕しながら水性液を添加し、5mm以下
に細分化してもよい。
【0046】なお、これら大きさの含水ゲル状架橋重合
体は、連続式またはバッチ式の逆相懸濁重合/または水
溶液重合とそのゲル粉砕によって得られる。
【0047】本発明で必要に応じて行われるゲル粉砕に
は、ニーダー等の混練機や各種ゲルカッター、ミートチ
ョッパー等の多孔板付き押し出し機が用いられる。な
お、上記の微粉砕したゲルは混練して、一体ゲル化させ
てもよいし、また、1cm以上の粗大ゲルまたは粉砕ゲ
ルを微粉砕しながら水性液を添加し、5mm以下に細分
化してもよい。
【0048】本発明では、これらの含水ゲル状架橋重合
体に対して、水性液を添加吸収させればよいが、水性液
を添加吸収させる際の該含水ゲル状架橋重合体の温度
は、40℃〜100℃の範囲内であることが好ましく、
50℃〜90℃の範囲内であることがさらに好ましい。
また、水性液の温度は特に問わないが、液体として水性
液を添加吸収させる場合、通常、−10〜110℃、さ
らには10〜100℃の水性液が用いられる。
【0049】本発明で水性液の含水ゲル状架橋重合体へ
の添加吸収させる方法としては、例えば、水性液を所定
量、直接、含水ゲル状架橋重合体に滴下ないしは噴霧す
る方法、不活性有機溶媒に分散した含水ゲル状架橋重合
体に水性液を加える方法、含水ゲル状架橋重合体を過剰
の水性液に1回ないし複数回、浸漬ないしは接触させ、
所定量の水性液を吸収し後、含水ゲル状架橋重合体を水
性液より取り出す方法、水性液を気体にして含水ゲル状
に吸着ないしは蒸着させる方法、水性液を凝固点以下で
固体にして含水ゲル状に混合して溶解させ吸収させる方
法、などが挙げられ、連続・非連続の区別は問わない
が、好ましくは、水性液を所定量、直接、含水ゲル状架
橋重合体に滴下ないしは噴霧する方法、が本発明では用
いられる。
【0050】また、水性液を添加吸収させる際には、均
一な添加吸収のため、水性液の添加と同時に含水ゲル状
架橋重合体の攪拌を行うことが好ましく、さらには、攪
拌と同時に含水ゲル状架橋重合体の粉砕や混練を行うこ
とが、本発明の目的を達成する上で、より好ましい。ま
た、含水ゲル状架橋重合体の粉砕や混練を促進するた
め、含水ゲル状架橋重合体を機械的に圧縮してもよい
し、100℃以下で加熱処理してもよい。
【0051】本発明で水性液の添加吸収に用いる装置
は、乾燥前の均一な添加吸収を達成するため、大きな混
合力を備えていることが好ましい。上記の混合装置とし
ては、例えば、円筒型混合機、二重壁円錐型混合機、V
字型混合機、リボン型混合機、ミートチョパー、スクリ
ュー型混合機、流動型炉ロータリーデスク型混合機、気
流型混合機、双腕型ニーダー、内部混合機、粉砕型ニー
ダー、回転式混合機、スクリュー型押出機等が好適であ
る。また、回転装置を用いる場合、攪拌翼あるいは回転
軸の回転速度は、特に限定されるものではないが、1r
pm〜1000rpmの範囲内であることが好ましく、
10rpm〜500rpmの範囲内であることがより好
ましい。
【0052】上記水性液を添加吸収させる場合には、該
水性液と含水ゲル状架橋重合体とを、連続または間欠的
に混合、混練を行うことが好ましい。また、水性液の均
一な添加吸収のため、場合によっては、この混合物をさ
らに1時間以上保持することが好ましく、より好ましく
は2時間以上、特に好ましくは6時間以上、最も好まし
くは12時間以上保持する。この場合の保持温度として
は、0℃〜80℃の範囲内であり、5℃〜50℃の範囲
内で、含水ゲル状架橋重合体の固形分(含水率)が過度
に変化しないような条件であることが好ましい。
【0053】本発明では、この様に、含水ゲル状架橋重
合体を加熱乾燥させる吸水性樹脂の製造方法において、
予め、乾燥前の含水ゲル状架橋重合体に対してその総重
量の20重量%以上の水性液を添加吸収させた後、加熱
乾燥されて、目的の吸水性樹脂とされる。加熱乾燥を行
なわない場合、例えば、凍結乾燥(特開平1−3041
27〜28号)、親水性有機溶媒への浸漬による室温で
の脱水処理(特開平1−292003号)、などの加熱
乾燥を行わない場合、予め、乾燥前の含水ゲル状架橋重
合体に対してその総重量の20重量%以上の水性液を添
加吸収させる構成による、本発明の効果が全く表れな
い。
【0054】本発明で水性液を添加吸収させた後の含水
ゲル状架橋重合体を加熱乾燥させる方法としては、特に
限定されるものではなく、例えば、熱風乾燥、赤外線乾
燥、マイクロ波乾燥、ドラムドライヤー等を用いた薄膜
乾燥法、減圧乾燥法、疎水性有機溶媒中での共沸脱水、
流動床乾燥法など、従来公知の種々の加熱乾燥方法を用
いることができるが、好ましくは、熱風乾燥である。本
発明では、これら加熱乾燥方法によって、吸水性樹脂と
しての固形分が通常80重量%以上、好ましくは90重
量%以上、より好ましくは95%重量以上にされる。加
熱乾燥後の固形分が低い場合、後述する吸水性樹脂の表
面架橋による物性向上が困難であるのみならず、本発明
の効果が小さい。
【0055】本発明で水性液を添加吸収後の含水ゲル状
架橋重合体を加熱乾燥させる際の乾燥温度は、本発明の
効果の面から、通常80℃〜230℃程度に設定すれば
よい。さらに、本発明の効果を大きくするためには、1
30℃以上、好ましくは150〜200℃で加熱乾燥さ
れる。加熱乾燥温度が低すぎる場合、乾燥時間が長くな
り生産性が低下するのみならず、水可溶分の低減効果が
小さくなったり、また、逆に吸水倍率が低下する場合が
ある。また、加熱乾燥温度が高すぎる場合でも、本発明
の水可溶分の低減効果が小さい。
【0056】上記して、加熱乾燥後によって得られた本
発明の吸水性樹脂の形状は、乾燥方法や乾燥前の含水ゲ
ル状架橋重合体の形状などによって、塊状、球状、鱗片
状、シート状、板状、顆粒状や、それらの凝集物など様
々である。本発明では、乾燥後のかかる吸水性樹脂をそ
のまま各種用途に用いることもできるが、必要により、
加熱乾燥後、さらに、粉砕や分級、ないしは成形や造粒
を行ってもよい。用いられる粉砕方法としては、特に限
定されるものではなく、例えば、ハンマー式粉砕機、ロ
ール式粉砕機、ジェット気流式粉砕機など、従来公知の
粉砕方法を用いて、粉末状吸水性樹脂にすることができ
る。
【0057】本発明で粉末状吸水性樹脂とする場合、そ
の粒度は平均粒径10〜2000μmなど目的に応じて
適宜決定されるが、後述の表面架橋がなされる場合、必
要により粉砕ないしは分級して得られる吸水性樹脂の平
均粒子径は、好ましくは200μm〜600μmの範囲
であり、より好ましくは更に、150μm以下の粒子の
割合が10重量%以下、さらに好ましくは150μm以
下の粒子の割合が5重量%以下である。
【0058】本発明にかかる吸水性樹脂は、吸水倍率が
高く水可溶分が大きく低減されているため、好適に表面
架橋することによって、従来より吸収特性、特に、加圧
下吸水倍率に優れる吸水性樹脂を得ることができる。
【0059】以下、本発明における吸水性樹脂の表面架
橋方法について述べる。
【0060】本発明にかかる吸水性樹脂は、好ましく
は、得られた吸水性樹脂と反応し得る架橋剤と反応さ
せ、さらに表面架橋される。用いられる表面架橋剤とし
ては、上記吸水性樹脂が有する官能基と反応可能な化合
物であれば、特に限定されるものではない。
【0061】かかる表面架橋剤としては、具体的には、
例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,
3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ポリ
プロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、
2−ブテン−1,4−ジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,2−
シクロヘキサノール、トリメチロールプロパン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、ポリオキシプロ
ピレン、オキシエチレンオキシプロピレンブロック共重
合体、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価ア
ルコール;エチレングリコールジグリシジルエーテル、
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセ
ロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグ
リシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリシドール等の多価エポキシ化合物;エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン等の多価
アミン化合物;2,4−トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート等の多価イソシアネート
化合物;1,2−エチレンビスオキサゾリン等の多価オ
キサゾリン化合物;1,3−ジオキソラン−2−オン、
4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,5
−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4
−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−エ
チル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキ
シメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,3−
ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキサ
ン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン
−2−オン、1,3−ジオキソパン−2−オン等のアル
キレンカーボネート;エピクロルヒドリン、エピブロム
ヒドリン、α−メチルエピクロロヒドリン等のハロエポ
キシ化合物;亜鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミ
ニウム、鉄、ジルコニウム等の水酸化物および塩化物等
の多価金属等が挙げられるが、特に限定されるものでは
ない。
【0062】これら表面架橋剤は、一種類のみを用いて
もよく、適宜、二種類以上を混合して用いてもよい。こ
れら表面架橋剤のなかでも、溶解度パラメータ(SP
値)が互いに異なる第一表面架橋剤および第二表面架橋
剤を組み合わせてなる表面架橋剤(特開平6−2192
319号参照)を用いることが、高加圧下での吸収倍率
の改善効果から、より好ましい。
【0063】本発明で得られた吸水性樹脂と表面架橋剤
とを混合する際には、混合時あるいは混合後に、必要に
応じて、水、水蒸気、または水と親水性有機溶媒とから
なる水性液等を添加してもよい。このとき、上記表面架
橋剤が多価アルコールや多価エポキシ化合物、アルキレ
ンカーボネート等、重合体と共有結合で反応する化合物
である場合には、溶媒として水、水蒸気、または水と親
水性有機溶媒とからなる水性液等を添加することによ
り、加圧下での吸収特性が大きく向上する場合があるの
で好ましい。
【0064】上記親水性有機溶媒としては、特に限定さ
れるものではないが、具体的には、例えば、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
iso−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
iso−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等の
低級アルコール類;アセトン等のケトン類;ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;N,N−ジメ
チルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド
等のスルホキシド類等が挙げられる。
【0065】この場合に使用される水の量は、用いる重
合体の種類や粒径等にもよるが、吸水性樹脂の固形分1
00重量部に対して、10重量部以下、好ましくは1重
量部〜5重量部の範囲内である。また、上記親水性有機
溶媒の使用量は、用いる重合体の種類や粒径等にもよる
が、重合体の固形分100重量部に対して、10重量部
以下、好ましくは0.1重量部〜5重量部の範囲内であ
る。
【0066】本発明で得られた吸水性樹脂と表面架橋剤
とを混合する際には、例えば、上記の水性液中に吸水性
樹脂を分散させた後、表面架橋剤を混合してもよく、水
や水性液に溶解させた表面架橋剤を、吸水性樹脂に直
接、噴霧若しくは滴下して混合してもよい。また、水を
用いて混合する場合には、水に不溶な微粒子状の粉体
や、各種有機酸や無機酸、界面活性剤等を共存させても
よい。
【0067】本発明においては、吸水性樹脂と表面架橋
剤とを混合した後、表面架橋剤の種類により、必要に応
じて加熱処理を行い、重合体の表面近傍を架橋させる。
上記加熱処理の処理温度は、用いる表面架橋剤にもよる
が80℃以上が好ましく、100℃〜230℃の範囲内
がさらに好ましく、160℃〜220℃の範囲内が特に
好ましい。また、加熱処理時間は適宜決定されるが、好
ましくは1〜120分、さらに好ましくは5〜60分の
範囲である。
【0068】以上のように、本発明の吸水性樹脂の製造
方法によれば、予め、乾燥前の含水ゲル状架橋重合体に
対してその総重量の水性液20重量%以上の水性液を添
加吸収させた後、加熱乾燥することによって、吸水倍率
が高く、しかも、水可溶成分量が従来よりも低減されて
いる吸水性樹脂を提供することができる。また、更にか
かる吸水性樹脂を表面架橋することによって、従来より
加圧下吸収倍率の高い吸水性樹脂を得ることもできる。
【0069】この様にして得られた吸水性樹脂は、高吸
水倍率であっても水可溶分が低減されているため、例え
ば、繊維質材料とともに複合化して得られる紙おむつや
生理用ナプキン等の吸水性物品において、吸水性樹脂と
パルプ等の繊維質材料との総和に対する吸水性樹脂の比
率(コア濃度)が50重量%以上といった高濃度条件下
で使用された場合でも、荷重下であってもキャピラリー
の閉塞を引き起こすことがない。
【0070】従って、本発明の吸水性樹脂を用いれば、
長時間にわたって拡散性に優れ、しかも漏れの少ない吸
収体、吸水性物品を提供することができる。本発明にか
かる吸水性樹脂は、吸水性樹脂が高濃度に含有された薄
型の吸収体に用いても、その吸水能を効率的に発揮する
ことができるので、吸水性樹脂を多量に使用し、且つ、
薄型化された衛生用品における吸収体に好適に用いるこ
とができる。
【0071】
【実施例】本発明を実施するための最良の形態 以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のではない。尚、吸水性樹脂の諸性能は、以下の方法に
より測定したものである。
【0072】(a)常圧下(無荷重下)での吸水倍率 吸水性樹脂0.2000g(含水量補正後の固形分換
算)を不織布製の袋(60mm×60mm)に均一に入
れ、約200mlの0.9重量%生理食塩水中に室温で
浸漬した。浸漬60分後に袋を引き上げ、遠心分離機を
用いて250Gで3分間水切りを行った後、袋の重量W
1(g)を測定した。また、同様の操作を吸水性樹脂を
用いないで行い、そのときの重量W0(g)を測定し
た。そして、これら重量W1とW0から、次式(a)に従
って常圧下での吸水倍率(g/g)を算出した。
【0073】
【数1】
【0074】(b)水可溶分 特開昭62−54751号に準じて、水可溶分の測定を
行った。すなわち、吸水性樹脂0.800g(含水量補
正後の固形分換算)を200mlビーカー中の人工尿1
50mlに膨潤分散させ、膨潤ゲルの分散液を16時間
マグネッチクスターラーで撹拌した。次いで、膨潤ゲル
を濾過し、濾液中に溶出した溶出水溶液重合体、すなわ
ち、水溶性ポリアクリル酸ナトリウム塩の全カルボキシ
ル量を、0.1N塩酸および0.1N苛性ソーダでpH
滴定して、吸水性樹脂の水可溶分量(溶出水溶性重合
体)を求めた。
【0075】なお、用いた人工尿の組成は、イオン交換
水6000部に溶解させた、界面活性剤1%トリトン−
Xを15部、NaClを60部、CaCl2・2H2Oを
1.8部、MgCl2・6H2Oを3.6部からなる人工
尿である。
【0076】(c)吸水性樹脂粉末の含水量(固形分) 吸水性樹脂を1.000g/ないしは含水ゲル状架橋重
合体を固形分約1gについて、アルミカップ(内径53
mm*高さ23mm)に入れ、180℃の無風オーブン
で3時間乾燥し、その乾燥減量より、得られた吸水性樹
脂/ないしは乾燥前後の含水ゲル状架橋重合体の含水量
/固形分量(重量%)を実測し算出した。
【0077】また、こうして、求められた吸水性樹脂の
固形分量(重量%)より、重量補正した吸水性樹脂の固
形分0.2g(例、固形分95重量%の吸水性樹脂の場
合、0.2105g)ないしは固形分0.8g(同0.
842g)用いて、上記(a)および(b)の測定を行
った。
【0078】(d)物性改善率 水性液を乾燥前に添加しないで加熱乾燥を行う、本願比
較例1の水可溶分(または比較例2の吸水倍率)に比べ
て、予め水性液20重量%以上を添加吸収させ後に加熱
乾燥する、本願実施例1〜6の水可溶分(または実施例
7の吸水倍率)を各々比較して、本願実施例での吸水倍
率の上昇率(水可溶の低減率)を求め本願物性改善率と
した。
【0079】
【数2】
【0080】(含水ゲル状架橋重合体の製造例1)中和
率75モル%で濃度24重量%の部分中和ポリアクリル
酸ナトリウム水溶液に、内部架橋剤としてN,N’−メ
チレンビスアクリルアミドを0.1モル%(対部分中和
アクリル酸塩モル数)溶解させ得られた、水溶性不飽和
単量体(1)の水溶液800gを窒素置換した後、内容
積1Lの窒素シールさせた断熱重合容器に入れた。次い
で、20℃を示す水溶性不飽和単量体(1)の水溶液に
対して、重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2−
アジノプロパン)二塩酸塩を0.216g/mol(対
部分中和アクリル酸塩モル数)、L−アスコルビン酸を
0.018g/mol(同)、および過酸化水素を0.
072g/mol(同)、それぞれ水溶液(数ml)で
添加してゆっくり撹拌した。重合開始と同時に撹拌を停
止し、引き続き、静置断熱重合を1時間行った。重合終
了後、重合容器より含水ゲル状架橋重合体の塊状物を取
り出し、ステンレス鋏で切り刻むことで一片約2mmの
サイコロに細分化した。こうして得られた、乾燥前の含
水ゲル状架橋重合体(A)の固形分は重合時の水分蒸発
によって26.8重量%であった。
【0081】(含水ゲル状架橋重合体の製造例2)中和
率65モル%で濃度35重量%の部分中和ポリアクリル
酸ナトリウム水溶液に、内部架橋剤としてポリエチレン
グリコールジアクリレート(PEG鎖の平均n数=8)
を0.04モル%(対部分中和アクリル酸塩モル数)溶
解させ得られた、水溶性不飽和単量体(2)の水溶液3
00gを窒素置換した後、バット状の窒素シールされ且
つ下部から温度調整された、ガラス製重合容器に、厚み
約2.5cmで入れた。次いで、29℃を示す水溶性不
飽和単量体(2)の水溶液に対して、重合開始剤とし
て、2,2’−アゾビス(2−アジノプロパン)を0.
005g/mol(対部分中和アクリル酸塩モル数)、
L−アスコルビン酸水溶液を0.0005g/mol
(同)、過酸化水溶液を0.0002g/mol
(同)、それぞれ水溶液(数ml)で添加してゆっくり
撹拌した。重合開始と同時に撹拌を停止し、引き続き、
静置重合を1時間行った。重合終了後、重合容器より含
水ゲル状架橋重合体の塊状物を取り出し、容積2.5L
のニーダーで粉砕することで、粒子径約1mmに細分化
した。こうして得られた、乾燥前の含水ゲル状架橋重合
体(B)の固形分は、重合時の水分蒸発によって、3
6.8重量%であった。
【0082】(比較例1)製造例1で得られた、固形分
26.8重量%の乾燥前の含水ゲル状架橋重合体(A)
を目開き300μmの金属網上で160℃の熱風乾燥機
中で65分乾燥した。次いで、得られた乾燥物を卓上粉
砕機で粉砕した後、JIS標準篩600〜300μmに
分級することで、比較吸水性樹脂(1)を得た。結果を
表1を示す。
【0083】(実施例1)比較例1において、固形分2
6.8重量%で温度約60℃の乾燥前の含水ゲル状架橋
重合体(A)の総重量に対して水性液(100重量%イ
オン交換水)を20重量%添加吸収させ、さらに16時
間室温に放置することで、乾燥前の固形分を22.5重
量%に希釈した。以下、乾燥前に、水性液20重量%を
添加吸収させた含水ゲル状架橋重合体を比較例1と同様
に、160℃の熱風乾燥機中で65分加熱乾燥し、次い
で、粉砕した後、JIS標準篩600〜300μmに分
級することで、吸水性樹脂(1)を得た。結果を表1に
示す。
【0084】(実施例2〜4)実施例1において、乾燥
前の含水ゲル状架橋重合体(A)の総重量に対して、添
加吸収させるイオン交換水を変化させて、実施例2で水
性液40重量%(添加吸収後の固形分19.0重量
%),実施例3で水性液140重量%(固形分11.2
重量%)、実施例4で水性液400重量%(固形分4.
5重量%)にして、各々、乾燥前の含水ゲル状架橋重合
体を希釈した。以下、乾燥前に、予め水性液40〜40
0重量%(対乾燥前の総重量)を添加吸収させた含水ゲ
ル状架橋重合体を実施例1および比較例1と同様に、加
熱乾燥、粉砕、分級することで、吸水性樹脂(2)〜
(4)を得た。結果を表1に示す。
【0085】(実施例5,6)実施例1において、乾燥
前の含水ゲル状架橋重合体(A)の総重量に添加吸収さ
せるイオン交換水の割合を実施例5で9900重量%,
実施例6で89900重量%に添加吸収させることで、
乾燥前の固形分を実施例5で1.1重量%,実施例6で
0.12重量%に希釈した。以下、乾燥前に、予め水性
液9900重量%ないし89900重量%を添加吸収さ
せた含水ゲル状架橋重合体を目開き300μmの金属網
上で160℃の熱風乾燥機中で6時間加熱乾燥し、次い
で、粉砕した後、JIS標準篩600〜300μmに分
級することで、吸水性樹脂(5),(6)を得た。結果
を表1に示す。
【0086】(比較例2)製造例2で得られた、固形分
36.8重量%の乾燥前の含水ゲル状架橋重合体(B)
を実施例1および比較例1と同様に、160℃の熱風乾
燥機中で65分加熱乾燥した。次いで、実施例1および
比較例1と同様に、得られた乾燥物を卓上粉砕機で粉砕
し、JIS標準篩600〜300μmに分級すること
で、比較吸水性樹脂(2)を得た。結果を表1に示す。
【0087】(実施例7)比較例2において、固形分3
6.8重量%で温度約50℃の乾燥前の含水ゲル状架橋
重合体(B)の総重量に対して、予め水性液(100重
量%イオン交換水)を270重量%添加吸収させて、そ
の固形分を10.0重量%に希釈した。以下、乾燥前に
水性液270重量%を添加吸収させた含水ゲル状架橋重
合体を比較例2と同様に、加熱乾燥、粉砕、分級するこ
とで、吸水性樹脂(7)を得た。結果を表1に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【発明の効果】表1に記載の結果から、本発明の実施
例、すなわち、含水ゲル状架橋重合体を加熱乾燥させる
吸水性樹脂の製造方法において、予め、乾燥前の含水ゲ
ル状架橋重合体に対してその総重量の20重量%以上の
水性液を添加吸収させた後、加熱乾燥することを特徴と
する製造方法によって得られた、吸水性樹脂(1)〜
(7)では、乾燥前に水性液を添加吸収させない従来の
製造方法、すなわち、比較吸水性樹脂(1),(2)に
比べて、吸水倍率の向上(実施例7で、比較例2に比べ
吸水倍率が7%向上)/ないしは水可溶分が低減(実施
例1〜6で、比較例1に比べ水可溶分が8〜62%低
減)が達成される。なお、実施例5,6では吸水倍率が
数%低下するが、かかる若干の低下に比べて、実施例
6,7では水可溶分が46%ないし62%と大きく低減
し、よって、本願の実施例1〜7では、得られる吸水性
樹脂の物性が大きく改善されている。
【0090】この様に、本発明の吸水性樹脂の製造方法
によれば、予め、乾燥前の含水ゲル状架橋重合体に対し
てその総重量の水性液20重量%以上の水性液を添加吸
収させるだけで、吸水倍率の向上ないしは水可溶分の低
減が達成できるため、従来の水可溶分低減方法の様な、
重合組成の変更や重合条件の変更も特に必要がなく、よ
って、極めて簡便で安価かつ安全な方法で吸水性樹脂の
水可溶分が低減できる。
【0091】以上、本発明では、乾燥前の含水ゲル状架
橋重合体に水性液を添加して、あえて希釈した後、乾燥
するという従来の常識を超えた操作で、驚くべきこと
に、水可溶分の低減や吸水倍率の向上を達成した。
【0092】なお、発明の詳細な説明の項においてなし
た、具体的な実施態様/または実施例は、あくまでも、
本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのよ
うな具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきもので
はなく、本発明の精神と特許請求事項の範囲内で、いろ
いろと変更して実施することができるものである。
フロントページの続き (72)発明者 原田 信幸 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含水ゲル状架橋重合体を加熱乾燥させる
    吸水性樹脂の製造方法において、予め、乾燥前の含水ゲ
    ル状架橋重合体に対してその総重量の20重量%以上の
    水性液を添加吸収させた後、加熱乾燥することを特徴と
    する吸水性樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 水性液が水85〜100重量%を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 水性液を、乾燥前の含水ゲル状架橋重合
    体総重量の300〜100,000重量%の範囲で添加
    吸収させることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 含水ゲル状架橋重合体が、部分中和また
    は完全中和の酸基含有不飽和単量体水溶液を架橋重合し
    て得られた重合体であることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の製造方法。
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