JPH11207992A - インクジェット方式の印字装置 - Google Patents

インクジェット方式の印字装置

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JPH11207992A
JPH11207992A JP965898A JP965898A JPH11207992A JP H11207992 A JPH11207992 A JP H11207992A JP 965898 A JP965898 A JP 965898A JP 965898 A JP965898 A JP 965898A JP H11207992 A JPH11207992 A JP H11207992A
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ink
feeding
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JP965898A
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Yasunari Yoshida
康成 吉田
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚にわたる用紙の印字動作中にインク残
量が少量となっても、インク交換作業を行い得る状況で
連続搬送される用紙を速やかに中止させることができる
装置を提供する。 【解決手段】 1枚ずつ繰り出すようにして連続搬送さ
れる用紙に対し、インクヘッドからのインクの噴出によ
って印字を行うインクジェット方式の印字装置であっ
て、CPUは、インクヘッドからのインク噴出に応じて
減少するインクの残量を検知している。また、CPU
は、次枚目の用紙に対する印字がある場合(S4:N
O)、検知したインクの残量と、あらかじめEEPRO
Mに設定記憶された基準残量とを比較している(S
5)。さらに、その比較結果に基づいてインクの残量が
基準残量を下回っていると判断した場合(S5:YE
S)、CPUは、用紙の次枚目を繰り出す時間間隔を延
長している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1枚ずつ繰り出し
て連続搬送される用紙に対して印字を行うインクジェッ
ト方式の印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式の印字装置で
は、複数枚の用紙が1枚ずつ繰り出されて装置内へと連
続搬送され、その搬送方向に対して走査移動されるイン
クヘッドによって印字を行っている。このインクヘッド
には、インクタンクからインクが供給されるようになっ
ており、このインクタンクが空になると新しいインクタ
ンクに交換するようになっている。インクタンク交換後
は、インクヘッドのノズル部分を吸引することによって
浄化する、いわゆるパージという処理動作が行われ、そ
の後、通常の印字動作が可能とされている。
【0003】この種の印字装置によって複数枚の用紙に
対して印字を行う場合、1枚の用紙に対する印字が完了
した直後に次枚目の用紙が装置内へと繰り出し搬送さ
れ、次々に連続して複数枚の印字が行われている。この
ような連続した印字動作中にインクタンクの交換などを
行う場合、搬送途中にある用紙が完全に排出された状況
でなければ、インクタンクの交換などができないように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のイ
ンクジェット方式の印字装置では、搬送中の用紙に対し
て印字が完了した直後、ほとんど切れ間ない時間間隔で
次枚目の用紙が装置内へと繰り出されて搬送開始される
ので、インク残量の減少によってインクタンクの交換な
どを行いたい場合であっても、装置内に用紙が繰り出さ
れていない状況で、タイミングを見計らって用紙の搬送
を中止させることができなかった。それゆえに、複数枚
の用紙すべての印字を完了した後でなければインクタン
クの交換などを行うことができず、インク残量が極めて
少量となっているような場合、インクのかすれなどによ
る印字不良が多数枚にわたって生じてしまうという不具
合があった。
【0005】そこで、本発明は、上記の点に鑑みて提案
されたものであって、複数枚にわたる用紙の印字動作中
にインク残量が少量となっても、各種の処理作業を行い
得る状況で連続搬送される用紙を速やかに中止させるこ
とができるインクジェット方式の印字装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明のインクジェット方式の印
字装置は、1枚ずつ繰り出して連続搬送される用紙に対
し、インクヘッドからのインクの噴出によって印字を行
うインクジェット方式の印字装置であって、上記インク
ヘッドからのインク噴出に応じて減少するインクの残量
を検知するインク残量検知手段と、上記インク残量検知
手段によって検知されたインクの残量と、あらかじめ設
定された基準残量とを比較するインク残量比較手段と、
上記インク残量比較手段による比較結果に基づいて上記
インクの残量が上記基準残量を下回った場合、上記用紙
の次枚目を繰り出す時間間隔を延長する繰り出しタイミ
ング延長手段とを有している。
【0007】このインクジェット方式の印字装置によれ
ば、複数枚の用紙に対する印字処理によって次々に用紙
を連続搬送している際、インクの残量があらかじめ設定
された基準残量よりも下回った場合、用紙の次枚目を繰
り出す時間間隔が延長される。つまり、繰り出し時間間
隔の延長によって次枚目の用紙の繰り出し動作が短時的
に停止された状態とされる。たとえば、インク残量の減
少によってインクタンクの交換などを行いたい場合、そ
の短時的な繰り出し動作の停止期間中に用紙の搬送を中
止させることにより、装置内に用紙が繰り出されていな
い状況とすることができる。したがって、繰り出し時間
間隔の延長時間分とされた短時的な用紙の停止期間中に
タイミングを見計らって用紙の搬送を中止させることが
できるので、複数枚にわたる用紙の印字動作中にインク
残量が少量となっても、装置内に用紙が繰り出されてい
ないような各種の処理作業を行い得る状況として、連続
搬送される用紙を速やかに中止させることができる。そ
の結果、従来のように複数枚の用紙すべての印字完了後
にインクタンクを交換するなどの必然性はなく、インク
残量が極めて少量となっているような場合、その時点で
次枚目に繰り出される用紙の搬送を中止することで、印
字不良とされる用紙の枚数を最小限に抑えることができ
る。
【0008】インクヘッドとしては、インクタンクに一
体化されたもの、あるいはインクタンクとは別のキャリ
ッジなどに形成されたものであってもよい。いずれにし
てもインクヘッドは、インクタンクから供給されるイン
クをインクジェット方式によって噴出するものである。
【0009】また、請求項2に記載した発明のインクジ
ェット方式の印字装置は、請求項1に記載のインクジェ
ット方式の印字装置であって、上記繰り出しタイミング
延長手段は、上記用紙の次枚目を繰り出す時間間隔の延
長を開始した後、その繰り出し時間間隔を印字枚数に応
じて段階的に延ばしている。
【0010】このインクジェット方式の印字装置によれ
ば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、繰り出
しタイミング延長手段が、用紙の次枚目を繰り出す時間
間隔の延長を開始した後、その繰り出し時間間隔を印字
枚数に応じて段階的に延ばしているので、その結果、イ
ンク残量が漸次少量となるのに追従して、用紙の搬送を
中止させるべきタイミングが漸次長く割り当てられるこ
ととなり、インク残量が少なくなるにつれて必然性の高
まる搬送の中止を確実なタイミングをもって行うことが
できる。
【0011】さらに、請求項3に記載した発明のインク
ジェット方式の印字装置は、請求項1または請求項2に
記載のインクジェット方式の印字装置であって、上記繰
り出しタイミング延長手段による繰り出し時間間隔の延
長によって上記用紙の次枚目が繰り出し停止中にあると
き、上記インクヘッドを浄化させるインクヘッド浄化制
御手段を有している。
【0012】このインクジェット方式の印字装置によれ
ば、請求項1または請求項2に記載の発明による効果に
加えて、繰り出し時間間隔の延長によって用紙の次枚目
が繰り出し停止中にあるとき、インクヘッドの浄化処理
が行われるので、たとえばインクヘッドのノズル部分を
吸引することによって浄化する、いわゆるパージという
処理動作を行った後、印字動作を復帰することによって
繰り出し動作が停止された次枚目の用紙から正常な印字
を行うことができる。
【0013】また、請求項4に記載した発明のインクジ
ェット方式の印字装置は、請求項1ないし請求項3のい
ずれかに記載のインクジェット方式の印字装置であっ
て、上記繰り出しタイミング延長手段によって延長され
た繰り出し時間間隔内に、上記用紙の次枚目の搬送中止
が要求された場合、その次枚目の用紙を繰り出すことな
く印字動作を中止させる印字動作中止手段を有してい
る。
【0014】このインクジェット方式の印字装置によれ
ば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明に
よる効果に加えて、延長された繰り出し時間間隔内、す
なわち次枚目の用紙の繰り出し動作が短時的に停止され
た期間中、搬送中止の要求に基づいて搬送動作が中止さ
れるようになされているので、次枚目の用紙が繰り出さ
れていない状況で確実に用紙の搬送を中止させることが
できる。
【0015】さらに、請求項5に記載した発明のインク
ジェット方式の印字装置は、請求項3または請求項4に
記載のインクジェット方式の印字装置であって、上記繰
り出しタイミング延長手段によって延長された繰り出し
時間間隔が、上記インクヘッド浄化制御手段による上記
インクヘッドの浄化終了後、延長前の初期時間間隔に復
帰される。
【0016】このインクジェット方式の印字装置によれ
ば、請求項3または請求項4に記載のインクジェット方
式の印字装置による効果に加えて、繰り出し時間間隔が
延長された後、インクヘッドの浄化動作が終了すると、
延長前の初期時間間隔に復帰されるので、インクヘッド
の浄化に連動して自動的に繰り出し時間間隔が適正化さ
れることで、その後の印字動作をスムーズに行うことが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】図1は、本発明にかかるインクジェット方
式の印字装置の一実施形態を示した概略断面図であっ
て、この図に示す印字装置は、印字機能の他に読取機能
を有するとともに、通信回線との接続によるファクシミ
リ通信機能やパーソナルコンピュータとの接続によるプ
リンタ機能を有している。このような装置は、各種機能
を有することからマルチ・ファンクション・プリンタ
(MFP)と呼ばれれているが、本発明の要点は印字機
能に関する点であることから、その他の機能については
便宜上その説明を省略し、装置全体の名称として印字装
置Aと呼ぶこととする。
【0019】図1に示す印字装置Aは、装置内外にわた
る搬送経路Rにそって1枚ずつ用紙Bを搬送しつつ、所
定の印字箇所Wにおいて搬送されてきた用紙Bに対して
インクジェット方式で印字するものである。搬送経路R
には、用紙Bを搬送するための各種ライン・フィード・
ローラ(以下、LFローラという)1a〜1dが設けら
れており、搬送経路Rの入口付近には、複数枚に重ねら
れた用紙Bから1枚の用紙Bを繰り出すようにして装置
内へと送出可能な繰り出しローラ2が設けられている。
LFローラ1a〜1dや繰り出しローラ2は、図示しな
いステッピングモータに連動して駆動回転するように構
成されており、特に繰り出しローラ2は、クラッチなど
を介してLFローラ1a〜1dとは別に回転可能とされ
ている。上記印字箇所Wにおいては、搬送される用紙B
に対して用紙幅方向に走査移動するキャリッジ3が設け
られており、このキャリッジ3にインクタンク4が取り
付けられている。インクタンク4は、カートリッジ形式
で交換可能なものであり、インクタンク4の用紙Bに対
面する部位には、インクヘッド4aが一体形成されてい
る。インクヘッド4aは、この図において図示しない後
述するマイクロコンピュータによって制御され、微小ノ
ズルからインクジェット方式によってインクを噴出して
いる。このインクヘッド4aが用紙Bに対して走査移動
しつつインクが噴出されることから、ノズル幅に応じた
1バンド分ごとの印字が行われている。また、インクヘ
ッド4aのノズル部分における目詰まりや汚れを防止す
るために、そのノズル部分を吸引することによって浄化
する図示しないパージ機構が印字箇所Wにおける用紙B
の搬送ラインから外れた位置に設けられている。このよ
うな概略構成を有する印字装置Aは、後述するマイクロ
コンピュータによって装置全体の動作が制御されるよう
になっている。
【0020】次に、印字装置A全体の動作を制御するマ
イクロコンピュータの構成について、図2を参照して説
明する。
【0021】図2は、図1に示す印字装置Aのマイクロ
コンピュータ周辺の構成を示したブロック図であって、
この図に示すように、印字装置Aは、CPU11、RO
M12、RAM13、EEPROM14、インターフェ
ース15、コーデック16、モデム17、およびNCU
18を具備して概略構成されている。CPU11、RO
M12、RAM13、EEPROM14、インターフェ
ース15、コーデック16、モデム17、およびNCU
18は、バス線により相互に接続されている。バス線に
は、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含
まれる。インターフェース15には、読取部21や印字
部22が接続されているとともに、操作部23および表
示部24が接続されており、さらに図示しないパーソナ
ルコンピュータなども接続可能とされている。NCU1
8には、通信回線の一例としての電話回線31が接続さ
れている。
【0022】CPU11は、印字装置A全体を制御す
る。ROM12は、印字装置Aを制御するための基本プ
ログラムなどを記憶している。RAM13は、プログラ
ムの作業領域を提供するとともに、各種データを記憶す
る。EEPROM14は、各種のデータやフラグなどを
記憶している。インターフェース15は、CPU11と
周辺デバイスとの間で同調機能を果たす。コーデック1
6は、ファクシミリ機能による送信データの符号化など
を行う。モデム17は、送受信データの変復調などを行
う。NCU18は、電話回線31に接続されて網制御を
行う。読取部21は、原稿画像を読み取る機能を有して
いる。印字部22は、上記したローラ1a〜1d,2、
キャリッジ3、およびインクヘッド4aや用紙検知セン
サなどを駆使して印字する機能を有するとともに、パー
ジ機能を有している。操作部23には、印字装置Aの設
定操作などを行うための各種スイッチが設けられてい
る。表示部24には、印字装置Aの動作確認などを行う
ための表示パネルやインジケータなどが設けられてい
る。
【0023】要点について説明すると、CPU11は、
通常の印字動作時、印字部22を主制御することによっ
て、複数の用紙Bを1枚ずつ搬送経路Rに繰り出すよう
にして連続搬送させている。そして、CPU11は、搬
送される1枚の用紙Bに対して印字処理を行っている。
このような通常の印字動作時においては、1枚の用紙B
に対する印字が完了した直後、ほとんど切れ間ない時間
間隔で次枚目の用紙Bが装置内の搬送経路Rへと繰り出
すようにして搬送開始されている。
【0024】また、CPU1は、インクヘッド4aから
のインク噴出量をドットカウンタによって計数すること
で、インクタンク4のインク残量を検知している。この
ようなCPU11によって検知されるインク残量に対
し、EEPROM14には、インク残量が少量となった
場合の基準となる基準残量があらかじめ記憶されてお
り、CPU11は、上記検知したインク残量とEEPR
OM14に記憶された基準残量とを適時比較している。
このような比較結果に基づいて上記インク残量が上記基
準残量を下回った場合、CPU11は、用紙Bの次枚目
を繰り出す時間間隔をたとえば数秒程度となるように延
長させている。このようなインク残量に基づく情報は、
表示部24において数値レベルやインジケータによって
表示されるようになっている。
【0025】ここで、次枚目を繰り出す時間間隔とは、
1枚の用紙Bに対する印字が完了された直後から、次の
用紙Bの繰り出し動作を開始するまでの時間をいう。
【0026】さらに、CPU11は、用紙Bの印字枚数
をページカウンタによって計数しており、次枚目を繰り
出す時間間隔を延長した後、その繰り出し時間間隔を印
字枚数に応じて段階的に延ばしている。つまり、繰り出
し時間間隔を延長した後は、印字されて排紙される枚数
が増えるごとに、その繰り出し時間間隔が順次延長され
る。
【0027】上記したような繰り出し時間間隔の延長に
よって用紙Bの次枚目が繰り出し停止中にあるとき、タ
イミングを見計らって使用者などが操作部23における
所定のスイッチを押下すると、操作部23からCPU1
1に対して搬送動作の中止が要求される。この要求を受
けたCPU11は、次枚目の用紙を繰り出すことなく搬
送動作を中止する。これにより、用紙Bが搬送経路Rに
繰り出されていない状況で、インク残量が少量となった
インクタンク4の交換を行ったり、パージ動作を行うこ
とが可能とされている。
【0028】インクタンク4の交換後は、再び使用者に
よって所定のスイッチが押下され、それにより、CPU
11は、繰り出すことなく搬送中止された次枚目の用紙
Bの搬送開始前にパージ動作を行わせ、その後、延長前
の初期時間間隔に復帰させて中止された次枚目の搬送を
開始させるとともに、通常の印字動作に移行する。
【0029】すなわち、CPU11は、インクヘッド4
aからのインク噴出に応じて減少するインクの残量を検
知するインク残量検知手段、インク残量検知手段によっ
て検知されたインクの残量と、あらかじめ設定された基
準残量とを比較するインク残量比較手段、およびインク
残量比較手段による比較結果に基づいてインクの残量が
基準残量を下回った場合、用紙Bの次枚目を繰り出す時
間間隔を延長する繰り出しタイミング延長手段とを実現
している。また、CPU11は、繰り出しタイミング延
長手段による繰り出し時間間隔の延長によって用紙Bの
次枚目が繰り出し停止中にあるとき、インクヘッド4a
を浄化させるインクヘッド浄化制御手段を実現してい
る。さらに、CPU11は、繰り出しタイミング延長手
段によって延長された繰り出し時間間隔内に、用紙Bの
次枚目の搬送中止が要求された場合、その次枚目の用紙
を繰り出すことなく搬送動作を中止させる搬送動作中止
手段を実現している。
【0030】次に、上記構成を有する印字装置Aの動作
について、図3および図4を参照して説明する。
【0031】図3は、印字装置Aにおける印字処理の動
作手順を示したフローチャートであって、この図に示す
ように、印字処理が開始されると、CPU11は、繰り
出しローラ2および搬送ローラ1a〜1dを回転させる
ことによって、1枚の用紙Bを繰り出すようにして搬送
経路Rへと移送しつつ印字箇所Wへと送り出す(S
1)。
【0032】そして、用紙Bの先端付近が印字箇所Wに
達すると、CPU11は、キャリッジ3やインクヘッド
4aなどを駆使して印字動作を実行する(S2)。
【0033】S2において実行されていた印字動作が1
枚の用紙Bに対して完了すると、次いでCPU11は、
搬送ローラ1a〜1dのみを回転させることによって搬
送経路Rから印字完了した用紙Bを排出させる(S
3)。
【0034】続いて、CPU11は、印字処理を終了す
るか否かを判断する(S4)。つまり、CPU11は、
次枚目の用紙Bに対する印字データの有無を確認し、印
字データがない場合(S4:YES)、次枚目の印字を
行うことなく印字処理のメインルーチンを終了する。
【0035】S4において印字処理を終了しないと判断
した場合(S4:NO)、つまり、次枚目の用紙Bに対
する印字データが存在し、印字処理を続行する必要があ
る場合、CPU11は、インク残量と基準残量とを比較
する(S5)。
【0036】このS5の比較結果に基づいて、インク残
量が基準残量より下回っていると判断した場合(S5:
YES)、CPU11は、そうした判断以後における印
字枚数を計数しつつ繰り出し時間間隔を延長し(S
6)、その延長時間経過後、次枚目の用紙Bに対する印
字処理を行うためにS1のステップ処理に復帰する。こ
の際、CPU11は、繰り出し時間間隔の延長開始後に
印字した枚数に応じて、その繰り出し時間間隔を段階的
に延ばしている。つまり、S4からS5に移行する分岐
動作が繰り返し行われると、印字枚数に応じて次枚目の
繰り出し動作の停止期間が延ばされることとなる。
【0037】一方、S5の比較結果に基づいて、インク
残量が基準残量より上回っていると判断した場合(S
5:NO)、CPU11は、次枚目の繰り出し時間間隔
を延長することなく、S1のステップ処理に復帰する。
【0038】以上S3からS5までの一連のステップ処
理は、短いサイクル時間内において行われており、その
結果、次枚目の繰り出し時間間隔の延長がない場合は、
印字完了直後にその印字完了された用紙Bが排出される
と同時に、次枚目の繰り出し動作が開始されることとな
る。つまり、インク残量に余裕のある状況では、ほとん
ど切れ間ない時間間隔で次枚目の用紙Bが搬送経路Rへ
と繰り出すようにして搬送開始されている。これに対
し、インク残量が少ない状況では、繰り出し時間間隔が
延長されることから、次枚目の用紙の繰り出し動作がそ
の延長時間のあいだ短時的に停止された状態とされる。
このような繰り出し動作の停止期間中に、装置内に用紙
Bが繰り出されていない状況で、割込処理によってイン
クタンク4の交換などを行うことができる。
【0039】図4は、インク交換時の割込処理手順を示
したフローチャートであって、この図に示すようなイン
ク交換のための割込処理ルーチンは、上記した印字処理
のメインルーチンにおけるS6のステップ処理中に、使
用者がタイミングを見計らって所定のスイッチを押下す
ることにより実行されるものである。
【0040】このインク交換のための割込処理が実行開
始されると、CPU11は、次枚目の搬送動作を一旦中
止するとともに、キャリッジ3を所定のインク交換位置
へと移動させる(S21)。その後、その交換位置にお
いて使用者によってインクタンク4が新しいものに交換
される。この際、次枚目の用紙Bの繰り出し動作が停止
期間中であることから、搬送経路R上には用紙Bがない
状況とされている。
【0041】そして、CPU11は、インク交換を終了
したと判断すると(S22:YES)、パージ動作を行
わせる(S23)。つまり、使用者が再び所定のスイッ
チを押下することにより、インクタンク4の交換を終了
したことがCPU11に対して通知され、その後、パー
ジ動作が行われるようになっている。
【0042】そのようにしてパージ動作が行われた後、
CPU11は、延長された繰り出し時間間隔を、リセッ
ト処理によって延長前の初期時間間隔に復帰させ(S2
4)、このルーチンを終了した後、CPU11は、一旦
中止されていた次枚目の用紙Bの繰り出し動作を開始さ
せる。これにより、インクヘッドの浄化に連動して自動
的に繰り出し時間間隔が適正化されることで、その後の
印字動作がスムーズに行われ、一旦中止されていた次枚
目の用紙Bの繰り出し動作が開始される。すなわち、C
PU11は、上記した印字処理のメインルーチンにおけ
るS1のステップ処理に復帰し、パージ動作後、印字動
作を復帰させることによって繰り出し動作が停止された
次枚目の用紙Bからインク噴出の正常な印字動作を再開
する。
【0043】S22においてインク交換が終了されてい
ないと判断した場合(S22:NO)、CPU11は、
一定したサイクルをもって繰り返しその判断処理を実行
する。
【0044】したがって、上記構成、動作を有する印字
装置Aによれば、繰り出し時間間隔の延長時間分とされ
た短時的な用紙Bの停止期間中に、タイミングを見計ら
って用紙Bの搬送を中止させることができるので、複数
枚にわたる用紙Bの印字動作中にインク残量が少量とな
っても、装置内に用紙Bが繰り出されていないようなイ
ンクタンク4の交換作業を行い得る状況として、連続搬
送される用紙Bを速やかに中止させることができる。
【0045】その結果、従来のように複数枚の用紙Bす
べての印字完了後にインクタンク4を交換するなどの必
然性はなく、インク残量が極めて少量となっているよう
な場合、ユーザ自身が印字結果を確認して、インクタン
ク4の交換の必要があると判断すれば、その時点で次枚
目に繰り出される用紙Bの搬送を中止することでインク
タンク4の交換を行うことができ、印字不良とされる用
紙Bの枚数を最小限に抑えることができる。
【0046】また、用紙Bの次枚目を繰り出す時間間隔
を延長した後、その繰り出し時間間隔を印字枚数に応じ
て段階的に延ばしているので、その結果、インク残量が
漸次少量となるのに追従して、用紙Bの搬送を中止させ
るべきタイミングが漸次長く割り当てられることとな
り、インク残量が少なくなるにつれて必然性の高まる搬
送の中止を確実なタイミングをもって行うことができ
る。
【0047】なお、上記実施形態においては、次枚目を
繰り出す時間間隔を用紙Bの印字が完了された直後から
起算するとしたが、印字が完了された用紙Bが完全に排
出された直後から起算するものとしてもよい。
【0048】また、繰り出し時間間隔の延長を開始した
後は、印字された用紙Bの枚数が増えるごとにその延長
時間を延ばすこととしたが、延長後の印字経過時間に応
じて延ばすこととしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明のインクジェット方式の印字装置によれば、複数
枚の用紙に対する印字処理によって次々に用紙を連続搬
送している際、インクの残量があらかじめ設定された基
準残量よりも下回った場合、用紙の次枚目を繰り出す時
間間隔が延長される。つまり、繰り出し時間間隔の延長
によって次枚目の用紙の繰り出し動作が短時的に停止さ
れた状態とされる。たとえば、インク残量の減少によっ
てインクタンクの交換などを行いたい場合、その短時的
な繰り出し動作の停止期間中に用紙の搬送を中止させる
ことにより、装置内に用紙が繰り出されていない状況と
することができる。したがって、繰り出し時間間隔の延
長時間分とされた短時的な用紙の停止期間中にタイミン
グを見計らって用紙の搬送を中止させることができるの
で、複数枚にわたる用紙の印字動作中にインク残量が少
量となっても、装置内に用紙が繰り出されていないよう
な各種の処理作業を行い得る状況として、連続搬送され
る用紙を速やかに中止させることができる。その結果、
従来のように複数枚の用紙すべての印字完了後にインク
タンクを交換するなどの必然性はなく、インク残量が極
めて少量となっているような場合、その時点で次枚目に
繰り出される用紙の搬送を中止することで、印字不良と
される用紙の枚数を最小限に抑えることができる。
【0050】また、請求項2に記載した発明のインクジ
ェット方式の印字装置によれば、請求項1に記載の発明
による効果に加えて、繰り出しタイミング延長手段が、
用紙の次枚目を繰り出す時間間隔の延長を開始した後、
その繰り出し時間間隔を印字枚数に応じて段階的に延ば
しているので、その結果、インク残量が漸次少量となる
のに追従して、用紙の搬送を中止させるべきタイミング
が漸次長く割り当てられることとなり、インク残量が少
なくなるにつれて必然性の高まる搬送の中止を確実なタ
イミングをもって行うことができる。
【0051】さらに、請求項3に記載した発明のインク
ジェット方式の印字装置によれば、請求項1または請求
項2に記載の発明による効果に加えて、繰り出し時間間
隔の延長によって用紙の次枚目が繰り出し停止中にある
とき、インクヘッドの浄化処理が行われるので、たとえ
ばインクヘッドのノズル部分を吸引することによって浄
化する、いわゆるパージという処理動作を行った後、印
字動作を復帰することによって繰り出し動作が停止され
た次枚目の用紙から正常な印字を行うことができる。
【0052】また、請求項4に記載した発明のインクジ
ェット方式の印字装置によれば、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の発明による効果に加えて、延長さ
れた繰り出し時間間隔内、すなわち次枚目の用紙の繰り
出し動作が短時的に停止された期間中、搬送中止の要求
に基づいて搬送動作が中止されるようになされているの
で、次枚目の用紙が繰り出されていない状況で確実に用
紙の搬送を中止させることができる。
【0053】さらに、請求項5に記載した発明のインク
ジェット方式の印字装置によれば、請求項3または請求
項4に記載のインクジェット方式の印字装置による効果
に加えて、繰り出し時間間隔が延長された後、インクヘ
ッドの浄化動作が終了すると、延長前の初期時間間隔に
復帰されるので、インクヘッドの浄化に連動して自動的
に繰り出し時間間隔が適正化されることで、その後の印
字動作をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインクジェット方式の印字装置
の一実施形態を示した概略断面図である。
【図2】図1に示す印字装置のマイクロコンピュータ周
辺の構成を示したブロック図である。
【図3】印字装置における印字処理の動作手順を示した
フローチャートである。
【図4】インク交換時の割込処理手順を示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
A 印字装置 B 用紙 1a〜1d 搬送ローラ 2 繰り出しローラ 4 インクタンク 4a インクヘッド 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 EEPROM 15 インターフェース 22 印字部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚ずつ繰り出して連続搬送される用紙
    に対し、インクヘッドからのインクの噴出によって印字
    を行うインクジェット方式の印字装置であって、 上記インクヘッドからのインク噴出に応じて減少するイ
    ンクの残量を検知するインク残量検知手段と、 上記インク残量検知手段によって検知されたインクの残
    量と、あらかじめ設定された基準残量とを比較するイン
    ク残量比較手段と、 上記インク残量比較手段による比較結果に基づいて上記
    インクの残量が上記基準残量を下回った場合、上記用紙
    の次枚目を繰り出す時間間隔を延長する繰り出しタイミ
    ング延長手段とを有することを特徴とするインクジェッ
    ト方式の印字装置。
  2. 【請求項2】 上記繰り出しタイミング延長手段は、上
    記用紙の次枚目を繰り出す時間間隔の延長を開始した
    後、その繰り出し時間間隔を印字枚数に応じて段階的に
    延ばしている、請求項1に記載のインクジェット方式の
    印字装置。
  3. 【請求項3】 上記繰り出しタイミング延長手段による
    繰り出し時間間隔の延長によって上記用紙の次枚目が繰
    り出し停止中にあるとき、上記インクヘッドを浄化させ
    るインクヘッド浄化制御手段を有している、請求項1ま
    たは請求項2に記載のインクジェット方式の印字装置。
  4. 【請求項4】 上記繰り出しタイミング延長手段によっ
    て延長された繰り出し時間間隔内に、上記用紙の次枚目
    の搬送中止が要求された場合、その次枚目の用紙を繰り
    出すことなく搬送動作を中止させる搬送動作中止手段を
    有している、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のインクジェット方式の印字装置。
  5. 【請求項5】 上記繰り出しタイミング延長手段によっ
    て延長された繰り出し時間間隔が、上記インクヘッド浄
    化制御手段による上記インクヘッドの浄化終了後、延長
    前の初期時間間隔に復帰される、請求項3または請求項
    4に記載のインクジェット方式の印字装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103085508A (zh) * 2011-09-20 2013-05-08 深圳市润农科技有限公司 喷墨器空墨检测与自动清洁的装置及方法
JP2020019179A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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