JPH11207585A - ウェ−ハの面取り方法 - Google Patents

ウェ−ハの面取り方法

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JPH11207585A
JPH11207585A JP3049398A JP3049398A JPH11207585A JP H11207585 A JPH11207585 A JP H11207585A JP 3049398 A JP3049398 A JP 3049398A JP 3049398 A JP3049398 A JP 3049398A JP H11207585 A JPH11207585 A JP H11207585A
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JP
Japan
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semiconductor wafer
chamfering
outer peripheral
grindstone
wafer
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Application number
JP3049398A
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English (en)
Inventor
Tatsunobu Kobayashi
達宜 小林
Takeshi Maeda
剛 前田
Masayuki Matsumoto
昌幸 松本
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Publication date
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Publication of JPH11207585A publication Critical patent/JPH11207585A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハ面取り用砥石の砥石寿命を長くで
き、しかも半導体ウェーハの外周部の面取りの形状安定
に伴う加工精度を持続でき、さらに半導体ウェーハの面
取り面の面粗度を小さくできるウェーハの面取り方法を
提供する。 【解決手段】 半導体ウェーハWの外周部を、回転中の
砥石10に押し当てて面取りする。この際、半導体ウェ
ーハWの外周部および砥石10を、この押し当て面に沿
って相対的に移動させる。これにより、砥石10の研削
作用面が固定されない。この結果、従来、砥石10の押
し当て境界部分に発生していた形状崩れが起きにくくな
り、このウェーハ面取り用の砥石10の砥石寿命を向上
できるとともに、半導体ウェーハWの面取りの加工精度
が持続し、さらに半導体ウェーハWの面粗度も高められ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウェーハの面取
り方法に係り、詳しくは半導体ウェーハの機械面取り加
工において使用されるウェーハ面取り用砥石(ダイヤモ
ンドホイール)を使用してのウェーハの面取り方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハの外周部の面取りは、面
取り用砥石(ダイヤモンドホイール)を用いて行われ
る。この面取り工程は、半導体ウェーハの外周面を研削
する工程と、半導体ウェーハの両外周角部を傾斜面に研
削する工程と、により構成される。従来、この面取り用
砥石を用いたウェーハの面取り方法としては、例えば、
(I)総型(プランジカット型)の砥石を用いる方法
や、(II)ウェーハ外周面の面取りした後、半導体ウ
ェーハの両外周角部を砥石の溝の両隅部へスライドさせ
て面取りする方法や、(III)特許第2630594
号公報の「面取加工方法」に記載された面取り方法など
が知られている。
【0003】(I)の総型の砥石を使った従来方法は、
砥石の外周面に刻設された溝に押し当てるだけで、一度
に、半導体ウェーハの外周面と両外周角部とを面取りし
てしまう方法である。すなわち、図3(a)に示すよう
に、砥石100は、図外の円筒体の外周面に、例えば#
600のダイヤモンド砥粒が所定厚さで固着され、この
砥粒層の外周面にテーパカップ形の溝101が刻設され
たものである。なお、溝幅は半導体ウェーハWの厚さと
同程度に刻設されている。砥石100の回転中、この溝
101に半導体ウェーハWの外周部を押し当てると、溝
101の形状に倣って、ウェーハ外周面や両ウェーハ外
周角部が略同時に面取りされる(図3(b)参照)。
【0004】(II)の従来方法は、図4(a)に示す
ように、まず砥石200の溝201の谷底面部202
に、半導体ウェーハWの外周面を押し当てる。その後、
この谷底面部202に押し当てたまま、半導体ウェーハ
Wを砥石軸に平行に、図4において上方へ摺動させる。
これにより、半導体ウェーハWの図4における上側の外
周角部が、溝201の上側の傾斜面部203と、谷底隅
部204とに略同時に押し当てられて、内傾斜面として
面取りされる。次いで、同様にウェーハ外周面を谷底面
部202に押し当てたまま、この半導体ウェーハWを、
図4において下方へ移動させる。この結果、半導体ウェ
ーハWの下側の外周角部が、溝201の下側の傾斜面部
205と、谷底隅部206とに押し当てられて、内傾斜
面として面取りされる(図4(b)参照)。
【0005】(III)の従来方法は、図5(a)の
(1)に示すように、まず砥石300の溝301の谷底
面部302に、半導体ウェーハWの外周面を押し当て
る。次いで、半導体ウェーハWを砥石300から離し、
図5(a)の(2)に示すように、改めて溝301の上
側の傾斜面部303に押し当てる。その後、さらに半導
体ウェーハWを砥石300から離して、図5(a)の
(3)に示すように、溝301の下側の傾斜面部304
に押し当てることで、半導体ウェーハWの外周部の各面
が、それぞれ個別に面取りされる(図5(b)参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来手段のウェーハの面取り方法にあっては、以下に
示すような問題点があった。すなわち、(I)の従来手
段では、前述したように、砥石100の溝101に半導
体ウェーハWの外周部を押し当てることで、この外周面
の面取りと、両外周角部の傾斜面取りとを略同時に行う
ように構成していた。これにより、砥石100への負荷
が大きくなって、ダイヤモンド砥粒部に傷をつけてい
た。特に、最初に半導体ウェーハWと砥石100とが接
触する溝101の傾斜面部の一部(図3(a)の斜線部
分)は、毎回、スライスウェーハの角部が直接あたるの
で、形状崩れを起こしやすかった。この結果、砥石にチ
ッピングが発生し、砥石寿命が短くなったり、また半導
体ウェーハWの外周部(図3(b)の傾斜部分)にも傷
をつけるおそれがあった。そして、このように(I)の
従来手段では、半導体ウェーハWの外周面と、このウェ
ーハ外周角部と、を同時に研削していたので、研削速度
が遅くなり、面取り時間が長くなるという問題点もあっ
た。
【0007】また、(II)の従来手段では、(I)の
従来手段の課題であった砥石の大きな形状崩れは起きに
くい。しかしながら、半導体ウェーハWの外周面を、砥
石200の谷底面部202に押し当てたまま、これを砥
石軸に対して平行に上下方向へ摺動させるようにしたの
で、溝201のうち、比較的もろい箇所である谷底隅部
204,206(図4(a)の傾斜部分)が傷がつきや
すい。この結果、半導体ウェーハWの外周角部(図4
(b)の傾斜部分)に、傷がつきやすいという問題点が
あった。
【0008】さらに、(III) の従来手段では、半
導体ウェーハWの外周部の面取り時には、砥石300の
溝301の研削作用面において、半導体ウェーハWの外
周面や、ウェーハ外周角部の押し当て位置は、常時、同
じだった。このように、砥石300の同じ部分に、半導
体ウェーハWの外周部の所定箇所が、繰り返し押し当て
られることで、砥石300の押し当て箇所の境界部分
(図5(a)の斜線部分)に、形状崩れが起きやすく、
これが原因で、半導体ウェーハWの外周部(図5(b)
の傾斜部分)が損傷するという問題点があった。
【0009】
【発明の目的】この発明は、ウェーハ面取り用砥石の砥
石寿命を長くすることができ、しかも半導体ウェーハの
外周部の面取りの形状安定に伴う加工精度を向上させる
ことができ、さらに半導体ウェーハの面取り面の面粗度
を小さくすることができるウェーハの面取り方法を提供
することを、その目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体ウェーハの外周部を、回転中の砥石に押し当
てて面取りする方法において、上記半導体ウェーハの外
周部および砥石を、この押し当て面に沿って相対的に移
動させながら面取りするウェーハの面取り方法である。
砥石としては、半導体ウェーハの外周部を面取りするこ
とができれば、どのような形状、大きさ、素材の砥石で
もよい。例えば、砥石の突状または溝状をした外周部
に、例えば#600のダイヤモンド砥粒が接着固定され
たものでもよい。
【0011】半導体ウェーハの外周部の面取り時には、
半導体ウェーハを押し当て面に沿って移動させてもよい
し、また砥石を押し当て面に沿って移動させてもよい
し、さらにこれらの両方を同方向へ移動させてもよい。
半導体ウェーハおよび/または砥石の移動速度は、砥石
の外周速度、半導体ウェーハへの砥石の切り込み量など
の各種条件により異なる。例えば外周速度は1000〜
2000m/min、切り込み量は20〜100μmで
ある。実際には、このような半導体ウェーハおよび/ま
たは砥石の移動を、NC制御装置などを用いて自動制御
する。なお、以上の事項は、請求項2および請求項3に
もいえる。
【0012】請求項2に記載の発明は、半導体ウェーハ
の外周部を、底側へ向かって徐々に幅が狭く、かつ一対
の谷底隅部が曲面加工されたテーパカップ形の溝を有す
る砥石を用いて面取りする方法において、上記半導体ウ
ェーハの外周面の面取りは、上記砥石の溝の谷底面部に
押し当てて行い、上記半導体ウェーハの外周部の両先端
角部の傾斜面取りは、上記砥石の溝の一方の傾斜面部ま
たは他方の傾斜面部に押し当てて行い、この傾斜面取り
後またはこの傾斜面取りと同時のウェーハ外周部の曲面
仕上げは、上記砥石の溝の湾曲した一方の谷底隅部また
は他方の谷底隅部に押し当てて行い、しかも、これら各
箇所の面取りおよび曲面仕上げは、上記半導体ウェーハ
の外周部および砥石を、この押し当て面に沿って相対的
に移動させながら実施するウェーハの面取り方法であ
る。
【0013】請求項3に記載の発明は、半導体ウェーハ
の外周部を、先側へ向かって徐々に幅が狭く、かつ両先
端角部が曲面加工された砥石を用いて面取りする方法に
おいて、上記半導体ウェーハの外周面の面取りは、上記
砥石の外周面部に押し当てて行い、上記半導体ウェーハ
の外周部の両先端角部の傾斜面取りは、上記砥石の一方
の傾斜面部または他方の傾斜面部に押し当てて行い、こ
の傾斜面取り後またはこの傾斜面取りと同時のウェーハ
外周部の曲面仕上げは、上記砥石の湾曲した一方の先端
角部または他方の先端角部に押し当てて行い、しかも、
これらの箇所の面取りおよび曲面仕上げは、上記半導体
ウェーハの外周部および砥石を、この押し当て面に沿っ
て相対的に移動させながら行うウェーハの面取り方法で
ある。
【0014】
【作用】請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、半
導体ウェーハの外周部を、回転中の砥石に押し当てて面
取りする。この際、半導体ウェーハの外周部および砥石
を、この押し当て面に沿って相対的に移動させる。これ
により、砥石の研削作用面が固定化されない。この結
果、従来、砥石の押し当て境界部分に発生していた形状
崩れが起きにくくなり、ウェーハ面取り用砥石の砥石寿
命を長くすることができるとともに、半導体ウェーハの
面取りの加工精度が持続し、さらに半導体ウェーハの面
粗度を高めることができる。
【0015】特に、請求項2に記載の発明によれば、半
導体ウェーハの外周面の面取りは、この外周面を砥石の
谷底面部に押し当てて行う。また、半導体ウェーハの外
周部の両先端角部の傾斜面取りは、砥石の一方の傾斜面
部または他方の傾斜面部に押し当てて行う。さらに、傾
斜面取り後またはこの傾斜面取りと同時のウェーハ外周
部の曲面仕上げは、砥石の湾曲した一方の谷底隅部また
は他方の谷底隅部に押し当てて行う。もちろん、これら
の箇所の面取りおよび曲面仕上げは、半導体ウェーハの
外周部および砥石を、この押し当て面に沿って相対的に
移動させながら行う。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、半導体ウ
ェーハの外周面の面取りは、砥石の先端の外周面部に押
し当てて行う。また、半導体ウェーハの外周部の両先端
角部の傾斜面取りは、砥石の一方の傾斜面部または他方
の傾斜面部に押し当てて行う。さらに、傾斜面取り後ま
たはこの傾斜面取りと同時のウェーハ外周部の曲面仕上
げは、砥石の湾曲した一方の先端角部または他方の先端
角部に押し当てて行う。なお、請求項1および請求項2
と同様に、これらの面取り工程および曲面仕上げ工程
は、上記半導体ウェーハおよび砥石を相対移動させなが
ら行う。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。まず、図1に基づいて、この発明の
第1実施例を説明する。図1(a)は、この発明の第1
実施例に係るウェーハの面取り方法による半導体ウェー
ハの外周面の面取り工程およびウェーハ外周角部の傾斜
面取り工程を示す説明図である。図1(b)は、この発
明の第1実施例に係るウェーハの面取り方法による傾斜
面取り後の半導体ウェーハの外周部の曲面仕上げ工程を
示す説明図である。図1(c)は、この発明の第1実施
例に係るウェーハの面取り方法により面取り加工された
半導体ウェーハの要部側面図である。
【0018】図1において、10はウェーハの面取り方
法で用いられる面取り用砥石(ダイヤモンドホイール)
である。この砥石10は、図外の円筒体の外周面に、例
えば#600のダイヤモンド砥粒を所定厚さだけ固着さ
せ、しかもこの砥粒層の外周面に、テーパカップ形の溝
11を刻設したものである。具体的なテーパカップ形の
溝11の形状は、谷底面部11a側へ向かって徐々に幅
が狭くなる一対の傾斜面部11b,11cを有し、しか
も谷底面部11aとそれぞれの傾斜面部11b,11c
とが接続する谷底隅部11d,11eが曲面加工された
形状である。なお、この溝11の幅は、半導体ウェーハ
Wの厚さの2倍程度である。また、ダイヤモンド砥粒
は、台金(鉄系材料:例えばS25C)に結合材を介し
て結合される。
【0019】この溝11の谷底面部により半導体ウェー
ハWの外周面の研削を行い、半導体ウェーハWの外周部
の両先端角部の傾斜面取りは、この溝11の一方の傾斜
面部11bまたは他方の傾斜面部11cに押し当てて行
う。さらに、傾斜面取り後のウェーハ外周部の曲面仕上
げは、砥石10の湾曲した一方の谷底隅部11dまたは
他方の谷底隅部11eに押し当てて行う。なお、この砥
石10はモータ駆動されて、砥石軸を中心にして所定速
度で回転する構成である。また、半導体ウェーハWの砥
石10への押し当て装置(図外)には、ステージに真空
吸着された半導体ウェーハWを、進退させると同時に、
砥石10の厚さ方向(図1では上下方向)へ細かく往復
動させる機構を備えている。この往復動の周期は1〜5
Hz、往復動の幅は200〜500μmである。
【0020】次に、この砥石10を用いたこの発明の第
1実施例に係るウェーハの面取り方法を説明する。ま
ず、図1(a)の(1)に示すように、砥石10を回転
しながら、半導体ウェーハWの外周面を砥石10の谷底
面部11aに押し当てる。その後、この状態を維持しな
がら、半導体ウェーハWを上下方向へ細かく往復動さ
せ、この半導体ウェーハWの外周面を面取りする。次い
で、半導体ウェーハWをこの谷底面部11aから離し、
それから図1(a)の(2)に示すように、回転中の砥
石10の一方の傾斜面部11bに、半導体ウェーハWの
一方の先端角部を押し当てる。その後、この押し当て状
態を維持しながら、半導体ウェーハWを、この押し当て
面に沿って細かく往復動させ、この先端角部の面取りを
行う。
【0021】それから、半導体ウェーハWをこの一方の
傾斜面部11bから離し、その後、図1(a)の(3)
に示すように、回転中の砥石10の他方の傾斜面部11
cに、半導体ウェーハWの他方の先端角部を押し当て
る。その後、この押し当て状態を維持して、半導体ウェ
ーハWを、この押し当て面に沿って細かく往復動させ
る。これにより、この半導体ウェーハWの他方の先端角
部を面取りする。そして、半導体ウェーハWをこの他方
の傾斜面部11cから離し、その後、図1(b)の
(4)に示すように、砥石10の一方の谷底隅部11d
に向かって、半導体ウェーハWの傾斜面取り後の一方の
先端角部を押し当てる。そして、このまま半導体ウェー
ハWを、その押し当て面(曲面)に沿って往復動させる
ことで、この他方の先端角部の曲面仕上げを行う。
【0022】さらに、半導体ウェーハWをこの一方の谷
底隅部11dから離し、その後、図1(b)の(5)に
示すように、砥石10の他方の谷底隅部11eに向かっ
て、半導体ウェーハWの傾斜面取り後の他方の先端角部
を押し当てる。そして、このまま半導体ウェーハWを、
その押し当て面(曲面)に沿って往復動させることで、
この他方の先端角部の曲面仕上げを行う。こうして、ウ
ェーハ端面の面取り加工が終了した半導体ウェーハW
を、図1(c)に示す。
【0023】このように、ウェーハ外周部の面取り時
に、半導体ウェーハの外周部および砥石を、この押し当
て面に沿って相対的に移動させながら面取りするように
したので、砥石の研削作用面が一箇所に固定されず、こ
の砥石の研削作用面の磨耗が広範囲に分散され、この結
果、ウェーハ面取り用砥石の砥石寿命を長くすることが
でき、しかも半導体ウェーハの外周部の面取りの形状が
安定化し、これによりウェーハ外周部の面取りの加工精
度を持続させることができる。さらに、半導体ウェーハ
の面取り面の面粗度の平均値も小さくすることができ
る。
【0024】次に、図2に基づいて、この発明の第2実
施例に係るウェーハの面取り方法を説明する。図2
(a)は、この発明の第2実施例に係るウェーハの面取
り方法による半導体ウェーハの外周面の面取り工程およ
びウェーハ外周角部の傾斜面取り工程を示す説明図であ
る。図2(b)は、この発明の第2実施例に係るウェー
ハの面取り方法による傾斜面取り後の半導体ウェーハの
外周部の曲面仕上げ工程を示す説明図である。
【0025】図2に示すように、この第2実施例のウェ
ーハの面取り方法は、第1実施例のテーパカップ形の溝
11を有する砥石10に代え、先側へ向かって徐々に幅
が狭くなった砥石20を用いた面取り方法である。な
お、砥石20の両先端角部は、曲面加工されている。具
体的には、まず、図2(a)の(1)に示すように、砥
石20を回転しながら、半導体ウェーハWの外周面を砥
石20の先端の外周面部21aに押し当てる。その後、
この状態を維持しながら、半導体ウェーハWを上下方向
へ細かく往復動させ、この半導体ウェーハWの外周面を
面取りする。次いで、半導体ウェーハWをこの外周面部
21aから離し、それから図2(a)の(2)に示すよ
うに、回転中の砥石20の一方の傾斜面部21bに、半
導体ウェーハWの一方の先端角部を押し当てる。その
後、この状態のまま、半導体ウェーハWを、この押し当
て面に沿って細かく往復動させ、この先端角部の面取り
を行う。
【0026】それから、半導体ウェーハWをこの一方の
傾斜面部21bから離し、その後、図2(a)の(3)
に示すように、回転中の砥石20の他方の傾斜面部21
cに、半導体ウェーハWの他方の先端角部を押し当て
る。その後、この押し当て状態を維持して、半導体ウェ
ーハWを、この押し当て面に沿って細かく往復動させ
る。これにより、この半導体ウェーハWの他方の先端角
部の面取りを行う。その後、半導体ウェーハWをこの他
方の傾斜面部21cから引き離し、その後、図2(b)
の(4)に示すように、砥石20の湾曲した一方の先端
角部21dに、半導体ウェーハWの傾斜面取り後の一方
の先端角部を押し当てながら、その押し当て面(曲面)
に沿って半導体ウェーハWを往復動させて、このウェー
ハWの他方の先端角部の曲面仕上げを行う。
【0027】さらに、その後、図2(b)の(5)に示
すように、砥石20の他方の先端角部21eに、半導体
ウェーハWの傾斜面取り後の他方の先端角部を押し当て
ながら、その押し当て面(曲面)に沿って半導体ウェー
ハWを往復動させて、このウェーハWの他方の先端角部
を曲面仕上げする。その他の構成,作用および効果は第
1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】この発明のように、ウェーハ外周部の面
取り時に、半導体ウェーハの外周部および砥石を、この
押し当て面に沿って相対的に移動させなら面取りするよ
うにしたので、砥石の研削作用面が固定されず、この結
果、ウェーハ面取り用砥石の砥石寿命を長くすることが
できるとともに、半導体ウェーハの外周部の面取りの形
状安定に伴う加工精度を持続させることができ、しかも
半導体ウェーハの面取り面の面粗度の平均値を小さく抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、この発明の第1実施例に係るウェー
ハの面取り方法による半導体ウェーハの外周面の面取り
工程およびウェーハ外周角部の傾斜面取り工程を示す説
明図である。(b)は、この発明の第1実施例に係るウ
ェーハの面取り方法による傾斜面取り後の半導体ウェー
ハの外周部の曲面仕上げ工程を示す説明図である。
(c)は、この発明の第1実施例に係るウェーハの面取
り方法により面取り加工された半導体ウェーハの要部側
面図である。
【図2】(a)は、この発明の第2実施例に係るウェー
ハの面取り方法による半導体ウェーハの外周面の面取り
工程およびウェーハ外周角部の傾斜面取り工程を示す説
明図である。(b)は、この発明の第2実施例に係るウ
ェーハの面取り方法による傾斜面取り後の半導体ウェー
ハの外周部の曲面仕上げ工程を示す説明図である。
【図3】(a)は、従来手段に係るウェーハの面取り方
法の説明図である。(b)は、従来手段に係るウェーハ
の面取り方法によりウェーハ外周部が面取りされた半導
体ウェーハの要部側面図である。
【図4】(a)は、他の従来手段に係るウェーハの面取
り方法の説明図である。(b)は、他の従来手段に係る
ウェーハの面取り方法によりウェーハ外周部が面取りさ
れた半導体ウェーハの要部側面図である。
【図5】(a)は、さらに別の従来手段に係るウェーハ
の面取り方法の説明図である。(b)は、さらに別の従
来手段に係るウェーハの面取り方法によりウェーハ外周
部が面取りされた半導体ウェーハの要部側面図である。
【符号の説明】
10,20 砥石、 11 溝、 11a 谷底面部、 11b 一方の傾斜面部、 11c 他方の傾斜面部、 11d 一方の谷底隅部、 11e 他方の谷底隅部、 21a 外周面部、 21b 一方の傾斜面部、 21c 他方の傾斜面部、 21d 一方の先端角部、 21e 他方の先端角部、 W半導体ウェーハ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハの外周部を、回転中の砥
    石に押し当てて面取りする方法において、 上記半導体ウェーハの外周部および砥石を、この押し当
    て面に沿って相対的に移動させながら面取りするウェー
    ハの面取り方法。
  2. 【請求項2】 半導体ウェーハの外周部を、底側へ向か
    って徐々に幅が狭く、かつ一対の谷底隅部が曲面加工さ
    れたテーパカップ形の溝を有する砥石を用いて面取りす
    る方法において、 上記半導体ウェーハの外周面の面取りは、上記砥石の溝
    の谷底面部に押し当てて行い、 上記半導体ウェーハの外周部の両先端角部の傾斜面取り
    は、上記砥石の溝の一方の傾斜面部または他方の傾斜面
    部に押し当てて行い、 この傾斜面取り後またはこの傾斜面取りと同時のウェー
    ハ外周部の曲面仕上げは、上記砥石の溝の湾曲した一方
    の谷底隅部または他方の谷底隅部に押し当てて行い、 しかも、これら各箇所の面取りおよび曲面仕上げは、上
    記半導体ウェーハの外周部および砥石を、この押し当て
    面に沿って相対的に移動させながら実施するウェーハの
    面取り方法。
  3. 【請求項3】 半導体ウェーハの外周部を、先側へ向か
    って徐々に幅が狭く、かつ両先端角部が曲面加工された
    砥石を用いて面取りする方法において、 上記半導体ウェーハの外周面の面取りは、上記砥石の外
    周面部に押し当てて行い、 上記半導体ウェーハの外周部の両先端角部の傾斜面取り
    は、上記砥石の一方の傾斜面部または他方の傾斜面部に
    押し当てて行い、 この傾斜面取り後またはこの傾斜面取りと同時のウェー
    ハ外周部の曲面仕上げは、上記砥石の湾曲した一方の先
    端角部または他方の先端角部に押し当てて行い、 しかも、これらの箇所の面取りおよび曲面仕上げは、上
    記半導体ウェーハの外周部および砥石を、この押し当て
    面に沿って相対的に移動させながら行うウェーハの面取
    り方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10109598B2 (en) * 2015-02-27 2018-10-23 Dyi-chung Hu Composite carrier for warpage management
KR20240006007A (ko) 2021-06-24 2024-01-12 이치로 가타야마 워크 가공 장치, 지석, 및 워크 가공 방법

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