JPH11207446A - 連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命判定方法 - Google Patents
連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命判定方法Info
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- JPH11207446A JPH11207446A JP2643098A JP2643098A JPH11207446A JP H11207446 A JPH11207446 A JP H11207446A JP 2643098 A JP2643098 A JP 2643098A JP 2643098 A JP2643098 A JP 2643098A JP H11207446 A JPH11207446 A JP H11207446A
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Abstract
精度に判定できる方法を提供すること。 【解決手段】 操業中にノズル本体10の内孔13の内
壁面が溶損し、中空室14と内孔13の内壁面の間の肉
厚が薄くなると、ボンベ19から供給された中空室14
の不活性ガスが内孔13の内壁面から漏出するので、中
空室14の圧力が低下したり不活性ガスの流量が増加す
る。内孔13の内壁面の溶損侵食が進行し、内孔13か
ら中空室14まで達すると、中空室14の圧力が急激に
低下し、流量も急増する。このように、内孔13の内壁
面の溶損侵食の進行に伴って中空室14の圧力が低下し
たり、中空室14へ供給される不活性ガスの流量が増加
するので、中空室14の圧力低下や流量増加を圧力計2
1や流量計22の指針で読み取って内孔13内壁面の溶
損の状態を推定し、ロングノズル10の耐用寿命を判定
する。
Description
取鍋からタンディッシュへ流入する溶鋼が空気に触れて
酸化したり、溶鋼が飛散するのを防止するため取鍋の溶
鋼排出孔に取り付けて使用される連続鋳造用ロングノズ
ルの耐用寿命の判定方法に関する。
溶鋼との接触部位にAl2O3−SiO2−C質を用いる
と共に、タンディシュパウダーやスラグと接触するスラ
グライン部にZrO2−Cを用いたものが主流となって
いる。そして、これらの材質にはいずれも溶鋼に対する
耐蝕性を高めるため低通気率のもの、例えば通気率が
1.0×10-4〜10-5darcyの材質が用いられて
いる。ところで、この種のロングノズルでは、図4に模
式的に示すように取鍋からタンディッシュへ流入する高
圧の溶鋼1によりロングノズル2の内孔3の内壁面、と
りわけ入口に近い湯当たり部4と出口5付近が激しく溶
損侵食される。従来、このようなロングノズル2の耐用
寿命は、鍋終了毎あるいはタンディッシュの操業終了後
に内孔3の溶損部の寸法を内パスで計測したり、目視に
より溶損の状態を調べて溶損の速度を推測して判定して
いる。
の内孔の計測作業は危険を伴うため計測に際し常温まで
冷却する必要があり、その間操業が中断するので生産性
が低下する。またロングノズルの再使用が可能な場合に
は熱衝撃によるスポーリングの発生を防止するため予熱
が必要であり、加熱と冷却の繰り返しで熱歪が生じて耐
用寿命が低下する。本発明はかかる問題点に鑑み、操業
を中止することなく連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命
を高精度に判定できる方法を提供することを目的とす
る。
連続鋳造用ノズルの耐用寿命の判定方法であって、本体
の内部にノズル内孔を囲む環状の中空室を区画形成し、
ノズル本体外部から前記中空室に不活性ガスを供給し、
中空室の圧力の低下叉は中空室に供給される不活性ガス
の流量増加に基づいて前記ノズル内孔の内壁面の溶損の
状態を推定することを特徴とする。
性を高めるため低通気率のもの、例えば通気率が1.0
×10-4〜10-5darcyの材質が用いられるので、
中空室に供給された不活性ガスがノズル本体内部の気孔
を通って中空室の外に漏出することは殆どない。従っ
て、ロングノズルの使用開始当初に中空室の圧力が低下
したり、中空室へ供給される不活性ガスの流量が増加す
ることはない。しかし、連続鋳造中にノズル本体の内孔
の内壁面の溶損が進行して中空室と内孔内壁面の間の肉
厚が薄くなると、中空室の不活性ガスが内孔内壁面から
漏出するので、中空室の圧力が低下したり中空室へ供給
される不活性ガスの流量が増加する。さらに、内孔内壁
面の溶損侵食が進行して内壁面から中空室まで達する
と、中空室の圧力が急激に低下し、流量も急増する。こ
のように、内孔内壁面の溶損の進行に伴って中空室の圧
力が低下したり、中空室へ供給される不活性ガスの流量
が増加するので、圧力低下または流量増加を検知し、そ
れに基づいて内孔内壁面の溶損侵食の状態を推定するこ
とにより、操業を中止することなく、ロングノズルの耐
用寿命を高精度に判定することが可能となる。
するに、図1には本発明の一実施形態に係る連続鋳造用
ロングノズルの耐用寿命判定方法が模式的に示されてい
る。当該判定方法では、図示の構造を有するロングノズ
ルが使用される。このロングノズル10は溶鋼11との
接触部位がAl2O3−SiO2−C質から成り、タンデ
ィシュパウダーやスラグ12と接触するスラグライン部
がZrO2−Cから成り、これらの材質にはいずれも溶
鋼11に対する耐蝕性を高めるため低通気率のもの、例
えば通気率が1.0×10-4〜10-5darcyの材質
が用いられている
と共に、内孔13囲む環状の中空室14が区画形成され
ている。またノズル本体10には中空室14と本体外部
を連通する通孔15が形成され、該通孔15に鉄パイプ
16が接続されている。気密保持のため鉄パイプ16と
通孔15の内壁の間にモルタル17を充填し、環状の鉄
皮18で通孔15の外側開口端を被覆している。鉄パイ
プ16は不活性ガスを充填したボンベ19にフレキシブ
ルホース20を介して接続され、ボンベ19に圧力計2
1と流量計22が付設されている。
は、操業中、ボンベ19から不活性ガスを中空室14へ
供給し、中空室14の圧力の低下叉は中空室14へ供給
される不活性ガスの流量の増加を圧力計21及び流量計
22で検知する。ノズル本体10は低通気率の材質から
成るので、ロングノズル10の使用開始当初は中空室1
4の不活性ガスが室外へ漏出することは殆どない。従っ
て、圧力計21及び流量計22の指針は変化しない。操
業中にノズル本体10の内孔13の内壁面が溶損し、図
2に模式的に示すように中空室14と内孔13の内壁面
の間の肉厚が薄くなると、ボンベ19から供給された中
空室14の不活性ガスが内孔13の内壁面から漏出する
ので、中空室14の圧力が低下したり中空室14へ供給
される不活性ガスの流量が増加する。さらに、内孔13
の内壁面の溶損侵食が進行し、図3に模式的に示すよう
に内孔13から中空室14まで達すると、中空室14の
圧力が急激に低下し、流量も急増する。このように、内
孔13の内壁面の溶損侵食の進行に伴って中空室14の
圧力が低下したり、中空室14へ供給される不活性ガス
の流量が増加するので、中空室14の内孔13内壁面か
らの深さやノズル10使用開始当初に中空室14へ供給
するガス圧力を実験等に基づいて適切に設定しておき、
中空室14の圧力低下や流量増加を圧力計21や流量計
22の指針で読み取って内孔13内壁面の溶損の状態を
推定し、ロングノズル10の耐用寿命を判定する。例え
ば、ロングノズル10の使用開始当初に1kg/cm2
であった圧力計21の指示が、溶損侵食に伴うガス漏出
で0.3kg/cm2まで低下したときに耐用寿命の終わ
りが近いと判断してロングノズル10の交換の準備を行
ったり、あるいは溶損部が中空室14まで達して圧力計
の指示が0になったとき、ロングノズル10が安全使用
の限界に至ったものと判定して、ロングノズル10を交
換する。
判定方法は以上の通りであって、圧力室14の圧力低下
叉は流量増加を圧力計21叉は流量計22の指針から読
み取って溶損の状態を推定するので、操業を中止するこ
となく正確にロングノズル10の安全な使用限界を判別
することができ、操業の安全性が向上する。なお、本実
施形態ではボンベに付設した圧力計や流量計を観察して
溶損侵食の状態を推定しているが、中空室の圧力低下や
流量増加を自動的に記録して点検したり、所定レベルの
圧力低下や流量増加を検知して警報を発生するように構
成すれば、より安全性が向上する。
グノズルの耐用寿命判定方法を示す説明図である。
断面図である。
断面図である。
である。
空室、19…不活性ガスボンベ、21…圧力計、22…
流量計。
Claims (1)
- 【請求項1】 ノズル本体の内部にノズル内孔を囲む環
状の中空室を区画形成し、ノズル本体外部から前記中空
室に不活性ガスを供給し、中空室の圧力の低下叉は中空
室に供給される不活性ガスの流量増加に基づいて前記ノ
ズル内孔の内壁面の溶損の状態を推定することを特徴と
する連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02643098A JP3739558B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02643098A JP3739558B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命判定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11207446A true JPH11207446A (ja) | 1999-08-03 |
JP3739558B2 JP3739558B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=12193306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02643098A Expired - Fee Related JP3739558B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 連続鋳造用ロングノズルの耐用寿命判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3739558B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103228382A (zh) * | 2010-11-11 | 2013-07-31 | Rhi股份公司 | 用于布置在冶金容器的底部中的底部注出喷嘴 |
-
1998
- 1998-01-22 JP JP02643098A patent/JP3739558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103228382A (zh) * | 2010-11-11 | 2013-07-31 | Rhi股份公司 | 用于布置在冶金容器的底部中的底部注出喷嘴 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3739558B2 (ja) | 2006-01-25 |
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