JPH11207420A - ダイセット及びダイセットの製造方法 - Google Patents

ダイセット及びダイセットの製造方法

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JPH11207420A
JPH11207420A JP2379698A JP2379698A JPH11207420A JP H11207420 A JPH11207420 A JP H11207420A JP 2379698 A JP2379698 A JP 2379698A JP 2379698 A JP2379698 A JP 2379698A JP H11207420 A JPH11207420 A JP H11207420A
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guide
die set
die
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mold forming
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Abstract

(57)【要約】 【目的】偏荷重がかかっても高寸法精度を保持し製作費
用を低下させるシングルポスト・タイプのダイセットの
提供。 【構成】断面四辺形のシングルポスト(案内体)4とこ
れに片持ちで支持されるダイプレート3−2又は固定側
ダイプレート2−2との間の滑動体が、ガイドローラ9
を有するローラリテーナ9−2である。ガイドローラを
使用するガイドポストの曲げ強度が極端に向上する。ロ
ーラリテーナ9−2は、複数の分割体により組み立てら
れる。ガイドポスト4を通す四角穴とダイプレートに形
成される型形成穴をワイヤカット放電加工により同時に
加工してコストを低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ダイセット及びそ
の製造方法に関する。更に詳しくはICリードフレーム
等にように半導体で使用される大量の精密寸法部品をよ
り精密に打抜加工で製造するためのダイセット及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】精密打抜用組型、精密切断用組型が、精
密寸法の半製品を大量に生産するために用いられてい
る。例えば、ICリードフレーム等のような半導体製造
ラインでは、このような組型により電子回路基板の成
形、それに組み込まれるリード線の端部の切断が高速で
行われる。このような組型は、固定側ダイプレートとこ
れに相対的に1直線上で運動する可動側ダイプレートと
から構成されている。この相対的運動を案内するため
に、ガイドポストが用いられている。このガイドポスト
の一端部は両ダイプレートのいずれかに対して固定され
その他端部は他のダイプレートに対して摺動し、又は、
転動体を介して転動する。
【0003】可動側ダイプレートは、1体又は2体のガ
イドポストに方持ちで支持されて昇降運動することが多
い。一般に、可動側ダイプレートは、その重力又は動作
時の偏荷重を受けるため、ガイドポストの軸心線に対し
て傾斜する方向の外力を受ける。このような外力は、両
ダイプレートの相対的位置変位を起こす。この相対的位
置変位は、精密寸法を求められる製品の寸法精度を劣化
させ、極端な場合は組型の破壊を招く。両ダイプレート
の摺動摩擦の軽減のためにガイドポストと可動側ダイプ
レートとの間に、ボール、ローラ等の転動体を介設する
ことがしばしば行われている。
【0004】従来、ガイドポストとこのガイドポストを
通すために可動側ダイプレートに形成される穴は円柱状
に形成されている。このように円柱状に形成する理由
は、その形成のための機械加工が容易であるからであ
る。円柱面である摺動面の磨耗を軽減するためにその周
面に、転動用の多数の球体が配置されることもしばしば
行われている。前述した偏荷重がダイプレートに作用す
ると、円柱状摩擦摺動面の磨耗が進む。この磨耗を軽減
しようとして介設された球体と磨耗面部に局所的な応力
が生じて、かえって磨耗が促進され、ガイドポストの曲
げ変形さえ起こすようになる。
【0005】このような局所的応力が生じないような組
型が求められている。更に、大量に用いられるこのよう
な組型の製造コストの低廉化も同時に求められている。
また、ダイプレートの交換を容易にして生産効率の向上
も要請されている。また更に、シングルポスト・タイプ
のダイセットの提供も望まれている。
【0006】このような要求は、強いスラスト力を点接
触で受けず線接触又は面接触で受けるようにしたダイセ
ット又は型装置として特開平6−7859号、特開平8
−309456号で知られている装置によっては、満た
されない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような
目的を達成する。
【0008】本発明の目的は、局所的応力が組型に発生
しないようなダイセットを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、偏荷重がかかっても
局所的応力が組型に発生しないようなダイセットを提供
することにある。
【0010】本発明の他の目的は、偏荷重がかかっても
局所的応力が組型に発生しないようなシングルポスト・
タイプのダイセットを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、偏荷重がかかっても
局所的応力が組型に発生しないような片持ちのダブルポ
スト・タイプのダイセットを提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、局所的応力が組型に
発生しにくく、その組立コストがより低廉化するダイセ
ットを提供することにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生せず、その組立コストがより低廉化するダイセ
ットを提供することにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生せず、その組立コストがより低廉化し、更に、
ダイプレートの交換を容易にすることにより生産品を生
産する生産効率を向上させることができるダイセットを
提供することにある。
【0015】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生しにくく耐久性が高いダイセットを提供するこ
とにある。
【0016】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生しにくく部分部分の組立が容易なダイセットを
提供することにある。
【0017】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生しにくくした角筒ガイドポストを組立構造とす
ることによりそのような形状化を可能にするダイセット
の製造方法を提供することを目的とする。
【0018】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生しにくくした角筒ガイドポストを組立構造とす
ることによりそのような形状化を可能にするとともに、
その組立部品を射出成形により形成して更に製造のコス
トを低廉化することができるダイセットの製造方法を提
供することを目的とする。
【0019】本発明の更に他の目的は、局所的応力が組
型に発生しにくくしたダイセットの摺動・転動面の加工
を可能としその加工コストを低廉化するダイセットの製
造方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によるダイセット
は、このような課題を解決するために、次のような手段
が採用されている。本発明によるダイセットは、固定側
の型を形成するための単一の固定側型形成体とこれに対
して相対的に可動である可動側の型を形成するための単
一の可動側型形成体のいずれかにこれらのいずれかを1
軸方向に案内するための案内面が設けられている。この
案内面は少なくとも3面から形成されていることが好ま
しく、特に、互いに直交する4平面で形成されているこ
とが更に好ましい。少なくとも1面は、案内体の軸心線
及び型形成体がこの案内体から張り出す方向の線を含む
張出し面に直交している。
【0021】張出し面とは、案内体から張り出す型形成
体の重心と案内体の軸心線を含む面である。このような
1案内面は、平行に2つあることが望ましい。更に、案
内面は、このような平行な2つの1平面(結局、2平行
平面)とこれらを連結しこの2平面に直交する2面とか
らなる4平面から形成されることが特に望ましい。即
ち、案内体は、断面が実質的に正方形又は長方形である
4角柱であることが特に好ましい。角柱は、角筒を含
み、例えば、四角柱は四角筒として形成することができ
る。
【0022】このような案内体に対して可動な可動側型
形成体に案内用孔が形成される。案内体と案内用孔との
間には、案内面が形成されている。案内体が案内用孔に
直接に接する場合は、案内面は案内体の面、案内用孔の
面に実質的に一致する。この案内面が前記張出し面に直
交する。この案内面は案内体の曲がりに対してはこの案
内体を支持する面であり、型形成体又は案内体が相対的
に支持される型形成体支持面を形成していることにな
る。
【0023】案内体と案内用孔との間には、滑動媒体が
介設されることが好ましい。この明細書では、用語「摺
動」から区別する意味で、用語「滑動」と用語「転動」
を同義で用いる。即ち、ボール、ローラを介した転動
は、本明細書では滑動ともいう。滑動媒体は、案内体と
型形成体との間、案内体に固定されるガイドブッシュと
型形成体との間、又は、案内体と型形成体に固定される
ガイドブッシュとの間に、介設される。
【0024】滑動媒体は、案内体の面又は案内用孔の面
に対して滑動する面又は転動面を有する。滑動媒体は、
平行な表裏面を有する平板で形成することができる。こ
の場合、平板の材料として、案内体の材料と案内用孔の
側の物体の材料に対して最も適切な材料が選択され使用
される。この場合、案内面はその平板の面に実質的に一
致する。
【0025】滑動媒体には、この滑動媒体が少なくとも
1面が平面の案内面上を滑動するようにガイドローラを
備えさせることができる。ガイドローラとは、回転軸心
線の方向が一定であり特定された平面上の線分上で接触
して回転することができる回転体である。その回転体と
しては、円柱体が一般に用いられるが、その周面の一部
分をテーパ面に形成することもできる。滑動媒体は、こ
のようなガイドローラとガイドローラを保持するガイド
ローラリテーナとで形成することができる。この場合、
複数のガイドローラに接する接平面が、案内面に該当す
る。
【0026】ガイドローラリテーナは、少なくとも1体
が用いられ、案内体が4角筒であれば、4体が用いられ
ることが好ましい。案内面とガイドローラリテーナの表
面との間の隙間は、最少限に狭く形成され、数ミクロン
以上で数十ミクロン以下である。案内面は、塵埃の侵入
を防止するために、滑動媒体と案内体との間に位置する
ことが好ましい。
【0027】案内体と型形成体の間に、ガイドブッシュ
を追加することができる。この場合、案内面は案内体と
ガイドブッシュとの間に形成することができる。案内面
とガイドブッシュとの間に、滑動媒体を介設することが
できる。ガイドローラリテーナが保持する複数のガイド
ローラは、案内面とガイドローラリテーナとの間に介設
される。この場合も、ガイドローラに接する接平面が、
案内面に該当する。
【0028】滑動媒体は、角筒として構成され、その角
数に等しい数の分割体で組立てられるようにすること
が、製作費用の低廉化のために好ましい。複数の分割体
は、連環状に隣り合って連結し角筒の中心軸心線のまわ
りに一周する。複数の分割体の1体が、単位連環要素を
形成する。このような単位の連環要素にガイドローラが
組み込まれる。その組み込みを容易にするために、その
連環要素は、合成樹脂を射出成形して製作することが好
ましい。また、このように製作すると、ガイドローラを
はめ込むためのガイドローラ座の形成が容易である。
【0029】型形成体は、機械本体であるダイベッドと
一体に製作され、又は、別体物がボルトで強固に結合さ
れて一体に製作される。最少限の部品数で構成される単
体のダイセットは、ダイベッドに着脱自在に一体化さ
れ、また、このような単体のダイセットの集合が共通の
ラムに個別に着脱自在に一体化され、このようなダイセ
ットの集合体は、プレス・セル(セルは細胞の意)を構
成する。単一1セットのダイセットの自由な組み合わせ
により、任意の種類の複数の工程を連続させ複数のステ
ップからなるプロセス・プレスを構成することができ、
ステップの変更が容易である。単位セットを共通のダイ
ベッド又は共通のラムに着脱する時間を3分以内にする
ことにより、日本の現場で使用されている用語でいう
「零段取り」を実現することができる。
【0030】単一1セットは、シングルポスト・タイプ
として構成することができる。これは片持ち構造である
が、角筒案内体の強い曲げ強度が生産する製品の寸法精
度を保証する。ダブルポスト・タイプのものは、更に、
片持ち構造の弱点を補う。シングルタイプでもダブルタ
イプでも、片持ち梁構造のものは、作業領域を見やすく
する。このため、複数の単一体の集合であるプレス・セ
ルは、複数の作業領域を同時に肉眼で監視することがで
きる。
【0031】角筒構造は、支持平面を形成するためのも
のであるから、滑動・転動することがない固定部分は、
従来通りの円柱構造にすることが好ましい。角筒構造の
金属加工のためには、ワイヤカット放電加工が適用され
る。このワイヤカット放電加工によりダイセットの組立
構造を加工する際に、同時に型形成面(例えば、打抜き
型のダイス穴)を加工することにより、型を含む1セッ
トの製作のコストが低下し、かつ、寸法精度を向上させ
ることができる。
【0032】各部の組立には、接合位置に切割り部分を
形成してその切割りの中心面に直交する方向からボル
ト、好ましくはテーパねじを通して締め付けることによ
り、そのねじの4分の1回転の動作で完璧な締め付けが
完了する。
【0033】図17と図18は、本発明の作用・効果の
比較を示している。図18の実施形態の作用効果は、図
17に示す非実施形態の作用効果よりもすぐれているこ
とが、次に述べられる。図17は、ガイドローラを介し
て相対的に滑動する2物体の滑動面に対して45度の角
度を持つ鉛直面S内に平行に片持腕が受ける衝撃力の方
向が向いている場合を示している。
【0034】図18は、ガイドローラを介して相対的に
滑動する2物体の滑動面に直交する鉛直面S(紙面に一
致)内に平行に片持腕が受ける衝撃力の方向が向いてい
る場合を示している。図18には、直交2面にそれぞれ
に滑動するガイドローラ群は、それぞれに上下の2体の
みが示されている。
【0035】図17にも、同様に2体のみが示されてい
る。片持ち腕は、その下端の型が相手側の型に被切断物
体を介して衝撃的に突きあたるとき、その腕には上向き
の衝撃力が作用する。可動体である四角柱は、その上端
面が面S上に回転矢aで示す方向に回転しょうとする。
その上端面である正方形の前記回転前の4頂点を、A,
B,C,Dで表す。
【0036】下側のガイドローラの交差点付近の1点を
Oで示す。点Aと点Cは、面S中にあって中心点Oを中
心として前記矢aの方向に回転しょうとする。僅かであ
るが、点Aは点A’に、点Cは点C’に進む(図では、
その進みが誇張されて描かれている。)。移動距離は微
小であるから、線A−A’、線C−C’は、実際には共
に概ね水平に向いている。
【0037】線分A−A’の長さをLで、線分C−C’
の長さをL’で表すと、L<L’。逆に点Oは、O’に
後退する。四角柱の中の任意の点のうち点Cが最大距離
変位する。点C’は固定側物体例えばブッシュにその位
置のガイドローラ部分を介して突き当たる。その突当力
は衝撃力である。その衝撃力の反作用力で、点O’はブ
ッシュの手前側の下方部分に突き当たる。
【0038】点B’はブッシュの内壁面からその位置の
ガイドローラ部分を介して離脱し遠ざかる。幾何学的に
は、点C’と点O’の2点のみがブッシュに突き当た
る。従って、ガイドローラはその機能が活用されていな
い。実際には、自己整合的、自己調整的に全体に分布す
る衝撃力でブッシュに突き当たるが、点C’と点O’の
近傍の衝撃力は他の部分に比べて、瞬間的には何百倍、
何千倍にも達する。このような局所的衝撃力が繰り返し
て発生する。点C’と点O’の近傍のガイドローラが、
ブッシュに衝撃的に何回も繰り返して衝突する。従っ
て、この非実施の形態では、ガイドローラの機能が相当
に減殺され実質的には喪失している。
【0039】図18に示す実施の形態でも、点Pと点Q
に反対向きの衝撃力Fと−Fがガイドローラと壁面との
間に発生する。このような点Pと点Qは、1直線上に乗
る無数の点のうちの1つである。一方側の群の上方のガ
イドローラと他方側の下方のガイドローラは、その機能
が幾何学的には、活用されていない。しかし上下2本の
ガイドローラは、図17の非実施の形態のガイドローラ
が点接触するのに対して線接触している。この相違は、
全ガイドローラに影響し、自己整合的、自己調整的に衝
撃力が分散する。このように、図18の実施形態の全ガ
イドローラは、図17の非実施の形態の全ガイドローラ
に比べて、有効に活用されている。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるダイセットの
実施の形態について説明する。図1は、本発明によるダ
イセット12の実施の形態1を示している。ダイセット
12は、単位ダイセット12−Nの集合体である。図1
には、Nが1から5までの単位ダイセットが示されてい
るが、数Nは5以上にすることができる。
【0041】単位ダイセット12−Nの1つの単位ダイ
セット12−1は、固定側型形成体2−2(固定側ダイ
プレートともいう)と可動側型形成体3−2(可動側ダ
イプレートともいう)と案内体4(ガイドポストともい
う)とから構成されている。固定側型形成体2−2は、
通常は、ボルスターともいわれるダイベッド1−5を備
えている。
【0042】ダイベッド1−5には、これと同体にT字
状のベッド側嵌込み部2−5が固定されている。固定側
型形成体2−2には、型側嵌込み部分1−21が形成さ
れている。ベッド側嵌込み部2−5には、その上面側か
ら下面側に貫通するねじ穴2−7が複数位置に形成され
ている。図1は、その複数位置として3位置が示されて
いる。
【0043】ベッド側嵌込み部2−5の上面側からその
下面側に向かう方向は、案内体4の軸心線方向、即ち可
動側型形成体3−2が運動する方向に一致している。1
つのねじ穴2−7に直交する面に沿ってその近傍で2次
元的に延びる第1切割溝2−9がベッド側嵌込み部2−
5に形成されている。
【0044】ねじ穴2−7に締付ねじ2−8をねじ込ん
でベッド側嵌込み部2−5をダイベッド1−5に結合す
る際に、第1切割溝2−9の幅が狭まって、ベッド側嵌
込み部2−5がダイベッド1−5に強固に締め付けられ
て固定される。ベッド側嵌込み部2−5は、固定側型形
成体2−2の部分である型側嵌込み部分1−21に凹凸
嵌合して結合している。
【0045】その両凹凸部分は、それぞれに案内体4の
軸心線方向に直交する第1締付面1・2−1を有し、こ
の第1締付面1・2−1は第1切割溝2−9が狭められ
る際に、強力に圧着する。この圧着により、固定側型形
成体2−2がベッド側嵌込み部2−5を介してダイベッ
ド1−5に強力に結合する。ベッド側嵌込み部2−5と
鏡面対称に他方側のベッド側嵌込み部2−6が、ベッド
側嵌込み部2−5と対で設けられている。
【0046】他の側のベッド側嵌込み部2−6のダイベ
ッド1−5に対する締付力は、ベッド側嵌込み部2−5
のそれに対する締付力に同じである。各単位の可動側型
形成体3−2−Nには、それぞれにフリーシャンク3−
5が可動側型形成体3−2に一体に形成されている。
【0047】フリーシャンク3−5と可動側型形成体3
−2とは一体に結合された一体物ではあるが、一体の材
料で構成しても良い。フリーシャンク3−5の自由側端
面(案内体4の軸心線に直交する線に直交する端面)で
開放されたテーパーねじ通し穴3−7が開けられてい
る。
【0048】テーパーねじ通し穴3−7の軸線は、案内
体4の軸心線に交叉して直交している。テーパーねじ通
し穴3−7の直径方向に展開する第2切割溝3−9が切
られている。第2切割溝3−9が含む展開面は、案内体
4の軸心線に直交している。フリーシャンク3−5は、
ダイプレート側突出嵌込部分3−11を有している。
【0049】ダイプレート側突出嵌込部分3−11は、
案内体4に向かう方向に突出している。フリーシャンク
3−5に嵌め込まれてフリーシャンク3−5に結合する
共通プレスラム1−6は、案内体4から遠ざかる方向に
突出するラム側突出嵌込部分1−22を有している。
【0050】ラム側突出嵌込部分1−22とダイプレー
ト側突出嵌込部分3−11は、第2締付面1・3−1を
有している。第2締付面1・3−1は、案内体4の軸心
線に直交している。テーパーねじ通し穴3−7の延長方
向に、共通プレスラム1−6にテーパーねじ穴3−12
が切られている。
【0051】テーパーねじ通し穴3−7に通されるテー
パーねじ3−10は、共通プレスラム1−6のテーパー
ねじ穴3−12にねじ込まれ、フリーシャンク3−5と
共通プレスラム1−6が案内体4の軸心線に直交する方
向に強力に結合する。この結合の際に、第2切割溝3−
9の幅が狭まって、第2締付面1・3−1で案内体4の
軸線方向にもフリーシャンク3−5と共通プレスラム1
−6が強力に締め付けられあう。
【0052】この締付合いは、各単位の可動側型形成体
3−2−Nと一体の共通の共通プレスラム1−6の間で
行われる。可動側型形成体3−2の自由端部と固定側型
形成体2−2の自由端部(案内体4からより遠い方部
分)との間は、通常、開放されている。このように開放
される空間部分は、打ち抜きされる材料の供給・排出の
ための通路、その通路上で動作する搬送系構成手段が往
復運動する作業領域である。
【0053】このため、可動側型形成体3−2の自由端
部は固定側型形成体2−2に支持されていないから、可
動側型形成体3−2は、その一端部分が案内体4に支持
されているが他端部分は支持されず、片持ち梁になって
いる。この片持ち梁の曲げモーメントによる曲がりが可
能な限り少ないことが、製品の寸法精度を向上させる。
【0054】この向上のために、案内体4の好ましい形
状は4角柱である。4角柱とは、4側面が互いに直交す
る物体である。案内体4の軸心線に直交する直交線の方
向に、又は、その直交線を含む平面にその中心線が含ま
れるように、可動側型形成体3−2は案内体4から張り
出している。
【0055】可動側型形成体3−2の張出方向線と案内
体4の軸心線を含む平面に直交するように案内体4の1
側面である型形成体支持面4−5が形成されていること
が特に好ましい。
【0056】案内体4に対して曲がろうとする可動側型
形成体3−2の軸心方向の運動を案内する型形成体支持
面4−5は、案内面4−5として定義することができ
る。このような案内体4の1側面が、図1に示されてい
る。型形成体支持面4−5は、可動側型形成体3−2の
曲がりを阻止するように可動側型形成体3−2を支持す
る支持面である。
【0057】プロセス中の作業の良好性を担保するため
に、型形成体支持面4−5は通常鉛直面であることが好
ましい。鉛直面である型形成体支持面4−5を含む案内
体4の複数面の数は、4面がもっとも好ましく、次に3
面が好ましい。この場合、案内体4は3角柱になる。
【0058】この面数が5面以上であれば、特に、この
面数があまりに大きくなると、案内体4は従来のガイド
ポストである円柱に近づいて好ましくない。このような
上下関係から、固定側型形成体2−2は下側ダイプレー
ト、可動側型形成体3−2は上側ダイプレートと呼ばれ
ている。1組の型は、上側ダイプレート、下側ダイプレ
ートに振り分けられて取りつけらる。
【0059】案内体4は、固定側型形成体2−2又はダ
イベッド1−5に結合されている。固定側型形成体2−
2とダイベッド1−5とは、ベッド側嵌込み部2−5に
より締付固定されて一体化されているから、これらは同
体物として理解される。固定側型形成体2−2とダイベ
ッド1−5とは、それらの名称に係わらず、同一体であ
る。
【0060】案内体4と可動側型形成体3−2との間に
は、通常、ガイドブッシュ8−1が介設される。ガイド
ブッシュ8−1の材料には、摺動面が形成される部材と
して使用される各種の公知金属が用いられる。ガイドブ
ッシュ8−1と案内体4との間には、ローラリテーナ9
−1が介設されることが好ましい。
【0061】ローラリテーナ9−1の側面、特に型形成
体支持面4−5とガイドブッシュ8−1の内面との間に
は、多数のガイドローラ9が回転自在に介設されてい
る。ガイドローラ9は、ローラリテーナ9−1に保持さ
れている。ローラリテーナ9−1は、材料の相違のため
案内体4とは別物体として設けられているが、案内体4
とローラリテーナ9−1の材料が同じであれば、案内体
4自体がローラリテーナとして形成することもできる。
【0062】図1に示される実施の形態のダイベッド1
−5とベッド側嵌込み部2−5の締付構造は、ねじと切
割溝つきねじ穴の締合せである。したがって、本発明の
実施の形態の構造は、ねじ締付ねじ2−8及びテーパね
じ3−10のそれぞれの4分の1回転で完全に締合せが
完了し、1単位のダイセット12−Nの共通プレスラム
1−6に対する着脱は3分以内で完了させることができ
る。3分以内に完了する工程は、段取り工程には勘定さ
れず、日本の工場現場では「零段取り」と呼ばれること
もある。
【0063】図2ないし図6は、案内体4を固定側型形
成体2−2に、ガイドブッシュ8−1を可動側型形成体
3−2に取り付けて固定するためのねじ穴、ずれ止めな
どの手段を示している。案内体4の固定側型形成体2−
2との嵌合関係、及び、ガイドブッシュ8−1と可動側
型形成体3−2との取付関係の他の実施の形態を詳細に
示している。
【0064】図2は、案内体とガイドブッシュの組立関
係を示す図であり、図3は図2の底面図であり、図4は
図3の一部拡大断面図である。図3に示すように、案内
体4の底側端面には軸心線を共有するように、第1取付
ねじ穴7−6が設けられている。その底側端面には、4
角形の4頂点に対応して、4カ所にそれぞれに第1突起
部分7−7が形成されている。第1突起部分7−7の1
つの立体構造が、図4に明白に示されている。
【0065】第1突起部分7−7の周囲には案内体4の
基準底面から窪んだ周溝である第1周溝7−8が形成さ
れている。固定側型形成体2−2又はダイベッド1−5
との位置合わせを行ってそれに設けられている4カ所の
対応穴(図示せず)に第1突起部分7−7を嵌め込み、
案内体4をその上側端面の側から案内体4をハンマーで
叩くと、第1突起部分7−7が相手側の穴の中で塑性変
形により潰れて更に第1周溝7−8の中で展伸して第1
周溝7−8を埋める。
【0066】この埋込み作業は、第1取付ねじ穴7−6
とこれに対応する固定側型形成体2−2又はダイベッド
1−5の側のねじ穴(図示せず)に6角穴つきボルトを
ねじ込む作業と同時的に又は併行して行われる。このよ
うな作業により、案内体4と固定側型形成体2−2又は
ダイベッド1−5との精密で、かつ強固な位置決め固定
が可能である。
【0067】図5は、図4の第1突起部分7−7に代え
て、その位置に開けた挿入穴7−5に別体の突起用部品
7−9を差し込んだ他の実施の形態を示している。突起
用部品7−9は、外側部分として小径部分7−10に形
成されている。小径部分7−10と挿入穴7−5の内周
面との間に、図4の第1周溝7−8に代わる第1周溝7
−11が開けられている。図4の実施の形態と図5の実
施の形態は、位置決め取付構造の作用としては同じであ
る。
【0068】図2に示すようダイプレートに、ガイドブ
ッシュ8−1の上側端面側でその4角形の4頂点に対応
する4位置にそれぞれに第2取付ねじ穴8−9が軸心線
方向に開けられている。隣り合う2カ所の第2取付ねじ
穴8−9の中間位置に、第2突起部分8−7が設けられ
ている。
【0069】第2突起部分8−7の1つの立体構造が、
図6に明白に示されている。第2突起部分8−7の周囲
にはガイドブッシュ8−1の基準底面から窪んだ周溝で
ある第2周溝8−8が設けられている。可動側型形成体
3ー2との位置合わせを行ってそれに設けられている4
カ所の対応穴(図示せず)に第2突起部分8−7を嵌め
込み、可動側型形成体3−2をその上側端面の側から可
動側型形成体3−2をハンマーで叩くと、第2突起部分
8−7が相手側の穴の中で塑性変形により潰れて更に第
2周溝8−8の中で展伸して第2周溝8−8を埋める。
【0070】この埋込み作業は、第2取付ねじ穴8−9
とこれに対応する可動側型形成体3ー2の側のねじ穴
(図示せず)に6角穴つきボルトをねじ込む作業と同時
的に又は併行して行われる。このような作業により、ガ
イドブッシュ8−1と可動側型形成体3−2との精密
で、かつ強固な位置決め固定が可能である。
【0071】図6は、滑動媒体、言い換えると転動体と
してのローラリテーナ9−2を示している。ローラリテ
ーナ9−2は、軸線方向に配列された多数のガイドロー
ラ9を保持している。各ガイドローラ9は、1回転軸心
線を有しおり、ボールではない。
【0072】案内体4の上方部分は大径部分として形成
されその大径部分の下端面に突き当たるように、ローラ
リテーナ9−2が案内体4の下方側から挿入されて外装
されている。4角筒状のローラリテーナ9−2の4周壁
には、多数のローラ装着溝(詳しくは後述)が上下方向
に配列されて開けられている。1つのローラ装着溝に1
つのガイドローラ9が装着されている。
【0073】図7は、案内面(型形成体支持面)4−5
とこれにより案内される他の部材との間に介設されるロ
ーラリテーナ9−2の好ましい実施の形態及びその組立
方法を示している。この4角筒のローラリテーナ9−2
は、4枚の連環リテーナプレート9−4を備えている。
【0074】各連環リテーナプレート9−4は、角筒の
4辺壁の1つに対応している。連環リテーナプレート9
−4の2つの上下方向縁部は、それぞれに連環用凸部端
子9−8と連環用凹部端子9−9とを有している。複数
の連環用凸部端子9−8と複数の連環用凹部端子9−9
は、それぞれの1つずつが交互に上下方向である軸心方
向に並んでいる。
【0075】片側の縁部の連環用凸部端子9−8と他の
側の縁部の連環用凸部端子9−8とは、高さ位置が異な
っている。片側の縁部の連環用凹部端子9−9と他の側
の縁部の連環用凹部端子9−9とも、高さ位置が異なっ
ている。片側の縁部の連環用凸部端子9−8と他の側の
縁部の連環用凹部端子9−9は、同じ高さ位置に配列さ
れている。
【0076】片側の縁部の連環用凹部端子9−9と他の
側の縁部の連環用凸部端子9−8とも、同じ高さ位置に
配列されている。両側の縁部の複数の連結用凸部端子9
−8には、1直線上に配置し形成されることになるピン
通し孔9−5が形成されている。
【0077】1体の連環リテーナプレート9−4の連環
用凸部端子9−8を隣の他の1体の案内体4の連環用凹
部端子9−9に挿入すると、隣り合う2枚の連環リテー
ナプレート9−4の両ピン通し孔9−5が、1直線上に
並んで1つのピン通し孔9−5として形成される。
【0078】この1つのピン通し孔9−5に1本のピン
9−11が通され、隣り合う2枚の連環リテーナプレー
ト9−4は、1対の蝶番構造体を形成している。もう1
対の蝶番構造体を組み立てて、更に2本のピン9−11
を用いて、2対の蝶番構造体を1構造体体に組み立て
る。
【0079】このように組上がった角筒が、ローラリテ
ーナ9−2として用いられる。このように組立てられた
ローラリテーナ9−2の変形性は、それが可動側型形成
体3−2等の角穴に挿入された際にその角穴形状に制約
されて固定化される。その角穴形状は、例えば、軸直角
断面で正方形である。ガイドローラ9はローラリテーナ
9−2の軸心線(角穴の中心線)に直交する方向に回転
軸心線を有している。
【0080】図8は、複数のガイドローラ9が1枚の単
位連環リテーナプレート9−4に組み込まれた状態を示
している。図9は、その組込みのために好適な量産用の
連環リテーナプレート9−4の部分を示している。ロー
ラリテーナ9−2の軸心線に直交する方向に貫通するロ
ーラ保持穴9−12が、多数、連環リテーナプレート9
−4に開けられている。
【0081】各ローラリテーナ9−12の保持穴面は、
図10に詳しく示されるように、部分円筒面部分9−1
3と略平面部分9−14とから形成されている。部分円
筒面部分9−13と略平面部分9−14とは、内側で連
続している。部分円筒面部分9−13の外端の幅Tは、
ガイドローラ9の直径Rよりも短い。
【0082】略平面部分9−14の外端の幅は、ガイド
ローラ9の直径Rに概ね等しい。部分円筒面部分9−1
3は、それ自体でガイドローラ9を保持できる角度範囲
θに広がっている。略平面部分9−14の均一な厚みT
は、ガイドローラ9の直径Rに概ね等しいが、厚み幅T
は直径Rよりも僅かに短い。
【0083】従って、ガイドローラ9に外接し連環リテ
ーナプレート9−4の両側の平行平面Sに平行な外接面
とその平行平面との間の隙間ΔRは、(T−R)/2で
ある。この隙間ΔRは、数ミクロンよりも大きく数十ミ
クロンよりも小さい。この隙間の範囲は、ガイドローラ
9、ローラリテーナ9−2、連環リテーナプレート9−
4、連環リテーナプレート9−4が装着される相手側、
例えばガイドブッシュ8−1、案内体4の材料の硬度、
膨張係数などが考慮された上での最大隙間幅として与え
られてる。しかしながら、この隙間の範囲を滑動(転
動)に支障がないための最少幅に形成することは、表面
張力により毛細管現象による潤滑油の下方への流動を抑
止するため給油の頻度を極端に減少させ、又、そこに入
り込む塵埃の大きさを最少のものにすることができる。
【0084】このようにローラ保持穴9−12の一方側
が他方側よりも幅広の幅広穴9−15に形成される理由
としては、ガイドローラ9の装着・離脱を容易にする理
由以外に、連環リテーナプレート9−4の製作上の理由
がある。金属で製作することが困難である連環リテーナ
プレート9−4は、合成樹脂を用いて射出成形により製
作されることが好ましい。
【0085】合成樹脂の使用は、ガイドローラ9の磨耗
促進を抑制する。幅広穴9−15にある程度の幅を持た
せることにより、射出成形時にこの穴に相当する型部分
の抜き取りを可能にする。角度範囲θは、その抜き取り
を不可能にしない。なぜなら、樹脂成形では成形品の逆
勾配形状での抜き金型は、常套手段であるからである。
【0086】樹脂としては、各種のエンジニアリング・
プラスティックスが使用され、特に、硬度と滑り良さ、
金属ローラとの馴染みなどの点から、ポリアミド系統が
好ましい。ガイドローラ9にも樹脂を使用することは、
耐久性の点からも可能である。連環リテーナプレート9
−4を金属で製作することは不可能ではない。板状の連
環リテーナプレート9−4の本体部分の加工は、マシニ
ングセンタ又は研削盤による研削加工により可能であ
り、ガイドローラ9を挿入する穴部分の穴開加工はボー
ルエンドミルを用いたフライス盤等による加工により可
能である。ガイドローラ9及びこれに接触する部材とし
てはオイルレスメタルを使用することが好ましい。幅広
穴9−15の側は、可動側型形成体3−2又はその側の
ブッシュの側に向くよりも、案内体4の側に向くように
組み立てた方がよい。なぜなら、ガイドローラ接触部分
に塵埃が入りにくいからである。
【0087】図11は、本発明によるダイセットのシン
グルポスト・タイプの実施の形態を示している。この実
施の形態のものは、これを単体としても使用できるが、
可動側型形成体3−2がフリーシャンク3−5を備えて
いる点では、図1に示したものと同じであり、複数のも
のを集合的に使用することができるように配慮されてい
る。
【0088】ガイドブッシュ8−3は、可動側型形成体
3−2の下端面に接合している。ガイドポストである案
内体4−1が、固定側型形成体(下ダイプレート)2−
3に固定されて立ち上がっている。ガイドブッシュ8−
3の中には角柱面に形成されている穴が開けられてい
る。その穴と案内体4−1との間に、ローラリテーナ9
−2が介設されている。
【0089】ローラリテーナ9−2は、滑動媒体として
設けられている。ローラリテーナ9−2の構造は、図7
に示した単一体構造に類似しているが、縦長さが横長さ
の2倍になっている点で、図7の実施の形態とは異なっ
ている。この縦長さの縦方向は、案内体4−1の軸心線
及び可動側型形成体3−2が案内体4−1から張り出す
方向の線を含む張し出平面上の線の方向であり、特に、
案内体4−1の軸心線に直交していることが好ましい。
案内体4−1が有する案内面は互いに直交する4面であ
るが、その内の1面は、その張出し平面に直交する型形
成体支持面4−5として形成されている。型形成体支持
面4−5は、使用状態で通常は鉛直面である。
【0090】ローラリテーナ9−2の横方向辺を形成す
る壁体には、図8に示す単体要素の連環リテーナプレー
ト9−4が1枚用いられている。ローラリテーナ9−2
の縦方向辺を形成する壁体には、図8に示す単体要素の
連環リテーナプレート9−4が2枚用いられている。
【0091】従って、6枚の連環リテーナプレート9−
4が使用されるガイドブッシュ8−3の外形寸法は、縦
長さが横長さに対して概ね2倍である。このように壁体
を形成する単一枚の連環リテーナプレート9−4の構造
は、ピン9−11を含めて全く同一である。この実施の
形態でも、案内面は可動側型形成体3−2側又は可動側
型形成体3−2側に属するガイドブッシュ8−3に与え
られている。
【0092】図11中に併記されるように、可動側型形
成体3−2とガイドブッシュ8−3の位置決め固定構造
が、点線図示線A−A’で示される位置で、凹凸締合い
構造に形成されている。可動側型形成体3−2とガイド
ブッシュ8−3が締付ボルト3−11で締め付けられ結
合される際に、ガイドブッシュ8−3側に形成されてい
る凹凸状輪8−4に可動側型形成体3−2側に形成され
ている突起部分8−5が圧入され両体がしっくり圧着す
る。
【0093】これと同様な構造が、他の点線図示線A−
A’で示す位置の案内体4−1と固定側型形成体2−3
との間にも与えられている。可動側型形成体3−2に
は、可動側型体3−13が固定されている。固定側型形
成体2−3上には、可動側型体2−13が固定配置され
ている。可動側型体3−13と固定側型体2−13は、
一対の打抜用金型を構成している。固定側型形成体2−
3には、これが図1に対して示すベッド側嵌込み部2−
5によりダイベッド1−5に取り付けられ固定されるた
めの第1締付面1・2−1が形成されている。
【0094】このようなシングルポスト・タイプのダイ
セットは、その複数体が、縦方向(可動側型形成体3−
2が直列に並ぶ方向)に並べて使用されると、複数の型
動作部が一望できて好都合である。フリーシャンク3−
5及び第1締付面1・2−1を用いれば、図1に示すよ
うな横並びの使用も容易である。このような単体のダイ
セットの交換により複数工程の任意の組み合わせが可能
である。
【0095】図12は、案内体4に一体のローラリテー
ナ9−2が、固定側型形成体2−3のガイドブッシュ部
分8−6に対して運動する場合を示している。この場
合、案内面(型形成体支持面)4−5は、固定側型形成
体2−3側に与えられている。
【0096】図11及び図12に示されるダイセットの
実施の形態は、案内体4で片持ちされている可動側型形
成体3−2又は可動側型形成体3−2に一体化されてい
る可動側型体3−13により曲げられようとする案内体
4の強度を一層に強くしている。曲げモーメントに関し
て片持ち支持面である案内面(型形成体支持面)4−5
は、その曲げ力の作用線が含まれる面に直交している点
は、その他の実施の形態と同じである。
【0097】図12は、ダイセットの更に他の実施の形
態を示している。固定側型形成体2−3には直接に型部
分2−14が形成されている。この実施の形態では特
に、ワイヤ放電加工が用いられる。ローラリテーナ9−
2を挿入させる穴を形成して案内面4−5を形成する時
に、同時に型部分2−14の穴も形成することができ
る。案内面4−5と型部分2−14の穴の面とは、同時
にワイヤカット放電加工により加工することができる。
この放電加工には、現在知られている最高精度の精密ワ
イヤカット放電加工機が適用される。
【0098】可動側型形成体3−2に案内体4を挿入す
るための取付穴3−14と可動側型体3−13を可動側
型形成体3−2に取り付けるための取付ピン3−15を
可動側型形成体3−2に挿入するための挿入穴3−16
も同時に放電加工機により加工することができる。
【0099】本発明によるダイセットは、小さいが大き
い打抜き力を必要とする製品の大量生産に適している。
超精密な部品の打抜型には、曲げ・歪みが小さくなるよ
うにサイズ的に大きい厚めの型部材が用いられる。本発
明のダイセットは、放電加工により生産するとこのよう
な精密部品生産用の低廉・高精度のダイセットとして半
導体生産工場に大量に供給することができる。
【0100】図13及び図14は、従来のダイセットと
本発明のダイセットを比較して、既述の実施の形態の角
形構造を改善するための考え方を示している。図13に
示すように、従来は、軸心線を取りまく閉じた形状面
は、その全てが円柱面に形成されている。
【0101】本発明においても、それらの面を全て円柱
面に形成することは生産上不経済である。運動する面及
びこれに対して摺動・滑動・転動する面は、角形面に形
成するが、ダイプレート(型形成体)に対して取り付け
固定する部位は、円柱体にする方が安上がりであり、且
つ、取り付け精度も容易に向上する。ガイドブッシュ5
−5の外側面、案内体4の下端部分4−7は、円柱面、
円柱に構成する。ガイドブッシュ5−5の内周面は4角
柱面に形成されている。
【0102】図15と図16は、ダブルポスト・タイプ
の従来例とダブルポスト・タイプの本発明例を基本的に
比較している。どちらも、上下ダイプレート2’(2
0),3’(30)と一対のガイドポスト4’(40)
と一対のガイドブッシュ5’(50)とからなる点は、
全く同じである。両者は、円柱面構造か詳しく既述した
角柱面構造かの点でのみ異なっている。片持ち構造が強
化されている本発明のダイセットであっても、より高精
度・高耐久性点に関しては、シングルポスト・タイプの
ものよりも、ダブルポスト・タイプのものの方がすぐれ
ている点においては、従来のものと同じである。
【0103】効果を具体的に比較した1例を次に述べ
る。角形と丸形との強度比較をする。25mmの直径で
断面が円のガイドポストの体積は、25mmの一辺で断
面が正方形のガイドポストの体積の約1.6倍であり、
これは27%の差である。その折曲耐力の点では、ある
適正な金属に関して、無熱処理の場合、前者が後者の
1.7倍である。実際に使用する際に必ず行う熱処理後
で比較すると(適正な金属材料でその硬度がロックウエ
ルCスケールで62度のもので比較)、その比は約2倍
になり、規格品でいうと次のクラスの直径32mmのも
のに匹敵する。このことは、従来ダブルポスト・タイプ
であったものをそれと同じ性能のシングルポスト・タイ
プのものに変えることができることを意味する。
【0104】但し、断面が円構造に対して断面が矩形で
ある構造は、摺動面部の隙間が大きくなる恐れがある。
この恐れを解消するために用いる滑動(転動)媒体の比
較を次に行う。直径3mmの綱玉を用いた従来のボール
リテーナと直径3mmの同材質のガイドローラを用いた
本発明のリテーナの耐圧比較をベアリングメーカのカタ
ログのデータで行うと、直径25mm用の長さ(摺動距
離のストロークに対応)70mmのガイドポストの耐圧
が350〜350Kgfであるのに対して、25mm角
用の同じ長さ70mmのガイドポストの耐圧が1200
0〜30000Kgfであり、本発明品は従来品に比べ
て50倍以上の耐圧を示す。ガイドローラを直径2m
m、長さ25mmの本発明によるガイドポストですら、
9000〜17000Kgfの耐圧を示し、この場合で
すら、従来品に比べて、40倍の耐圧を示す。
【0105】これは、ガイドローラの半径が小さくなっ
た分、より多くのガイドローラを用いることができたか
らである。このような圧倒的な差異が生じるのは、断面
が円形の丸構造ではボールが点接触であるため、実質上
の接触面積が極めて小さくなるからであるが、それだけ
でなく、点状接触領域から内部に発生する局所的応力
は、線状接触領域から発生する大域的応力に比べて極端
に大きく、本発明によるときは、案内体の曲げモーメン
トによる変形量は極端に小さくなっている。
【0106】
【発明の効果】本発明によるダイセットは、これにより
生産される製品の寸法精度を更に高めることができる。
組立方法を考慮しさえすれば、そのようなダイセットの
製造コストも低下させることができる。特に、シングル
ポスト・タイプの片持ち構造のダイセットの曲げ強度を
極端に向上させることができる。ワイヤカット放電加工
は、ダイセット部品と型の同時加工を可能に生産コスト
を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるダイセットの実施の形態
を示す斜軸投影図である。
【図2】図2は、案内体とガイドブッシュの組立状態を
示す斜軸投影図である。
【図3】図3は、図2の拡大底面図である。
【図4】図4は、図3の一部の断面図である。
【図5】図5は、図4の実施の形態の他の例を示す断面
図である。
【図6】図6は、図2の断面図である。
【図7】図7は、本発明によるダイセットのガイドロー
ラリテーナの実施の形態を示す斜軸投影図である。
【図8】図8は、図7の一部を示す斜軸投影図である。
【図9】図9は、図8の断面図である。
【図10】図10は、図9の部分拡大図である。
【図11】図11は、本発明によるダイセットの他の実
施の形態を示す斜軸投影図である。
【図12】図12は、本発明によるダイセットの更に他
の実施の形態を示す斜軸投影図である。
【図13】図13は、従来の円筒形のガイドポストを示
す斜軸投影図である。
【図14】図14は、図13の従来のものとの比較対応
のために示す本発明のガイドポストの斜投影図である。
【図15】図15は、従来のダイセットを示す斜軸投影
図である。
【図16】図16は、図14の従来のものとの比較対応
で示す本発明の斜軸投影図である。
【図17】図17は、従来の作用を説明するための幾何
学図である。
【図18】図18は、本発明による作用を説明するため
の幾何学図である。
【符号の説明】
12…ダイセット 12−N…単位ダイセット 1−21型側嵌込み部分 1・2−1…第1締付面 1−5…ダイベッド 1−6…共通プレスラム 1−22…ラム側突出嵌込部分 2−2…固定側型形成体 2−3…固定側型形成体 2−5…ベッド側嵌込み部 2−6…ベッド側嵌込み部 2−8…締付ねじ 2−9…第1切割溝 2−13…固定側型体 2−14…型部分 3−2…可動側型形成体 3−5…フリーシャンク 3−7…テーパーねじ通し穴 3−9…第2切割溝 3−10…テーパーねじ 3−11…ダイプレート側突出嵌込部分 3−12…テーパーねじ穴 3−13…可動側型体 4…案内体 4−1…案内体 4−5…型形成体支持面(案内面) 7−6…第1取付ねじ穴 7−7…第1突起部分 7−8…第1周溝 8−1…ガイドブッシュ 8−3…ガイドブッシュ 8−6…ガイドブッシュ部分 8−7…第2突起部分 8−9…第2取付ねじ穴 9…ガイドローラ 9−1…ローラリテーナ 9−4…連環リテーナプレート 9−5…ピン通し孔 9−8…連環用凸部端子 9−9…連環用凹部端子 9−11…ピン 9−13…部分円筒面部分 9−14…略平面部分

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側の型を形成するための固定側型形成
    体と前記固定側の型に対して相対的に可動である可動側
    の型を形成するための可動側形成体とからなる型形成体
    と、 前記可動側型形成体を1軸方向に案内するための案内体
    とからなり、 前記案内体に対して可動な前記固定側型形成体と前記可
    動側型形成体のいずれかに案内用孔が形成され、 前記案内体と前記案内用孔とは案内面を介して滑動し、 前記案内面は1平面を備え、 前記1平面は前記案内体の軸心線と前記型形成体のいず
    れかが前記案内体から張り出す部分の重心を含む張出し
    面に概ね直交しているダイセット。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記案内面は前記1平面が平行して2面あることを特徴
    とするダイセット。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記案内面は互いに直交する4平面で形成されているこ
    とを特徴とするダイセット。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記案内体と前記いずれかの型形成体の間に介設されて
    いる滑動媒体とからなり、 前記案内面は前記案内体と前記滑動媒体との間に形成さ
    れていることを特徴とするダイセット。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記案内体と前記いずれかの型形成体の間に介設されて
    いる滑動媒体とからなり、 前記案内面は前記案内体と前記滑動媒体との間に形成さ
    れ、 前記滑動媒体はガイドローラリテーナと複数のガイドロ
    ーラとを備え、 前記ガイドローラは前記案内面上を転動することを特徴
    とするダイセット。
  6. 【請求項6】請求項5において、、 前記案内面は前記滑動媒体の内側に形成されていること
    を特徴とするダイセット。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記案内体と前記いずれかの型形成体の間に介設されて
    いるガイドブッシュとからなり、 前記案内面は前記案内体と前記ガイドブッシュとの間に
    形成され、 前記案内体は前記ガイドブッシュの内側に配置され、 前記案内面は前記ガイドブッシュの内側面として形成さ
    れていることを特徴とするダイセット。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記案内面と前記ガイドブッシュとの間に介設される滑
    動媒体とからなることを特徴とするダイセット。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記滑動媒体はガイドローラリテーナと複数のガイドロ
    ーラとを備え、 前記ガイドローラは前記案内面上を転動することを特徴
    とするダイセット。
  10. 【請求項10】請求項5において、 前記滑動媒体は角筒として形成され、 前記角筒はその角数に等しい数の分割体が組立られたも
    のであり、 前記分割体は連環状に前記角筒の中心軸心線のまわりに
    一周していることを特徴とするダイセット。
  11. 【請求項11】請求項1において、 前記いずれかの型形成体を含み前記型形成体に一体化さ
    れるダイベッドとからなり、 前記ダイベッドには前記案内体の角柱部分が嵌めこまれ
    る角柱形状穴が形成され、 前記案内体は前記ダイベッドに固定されることを特徴と
    するダイセット。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記案内体の前記ダイベッド側端部は円柱部分に形成さ
    れ、 前記円柱部分が前記ダイベッドの円柱穴に嵌め込まれて
    前記案内体と前記ダイベッドが一体化されることを特徴
    とするダイセット。
  13. 【請求項13】請求項11において、 前記型形成体と前記ダイベッドはこれらが摺動して互い
    に嵌まりこむ型側嵌込み部とベッド側嵌込み部をそれぞ
    れに有し、 前記ベッド側嵌込み部及び前記ダイベッドに同軸に通る
    ねじ孔が形成され、前記ねじ孔にねじがねじ込まれて前
    記ベッド側嵌込み部と前記ダイベッドが結合されること
    を特徴とするダイセット。
  14. 【請求項14】請求項1ないし13から選択される1項
    のダイセットにおいて、 前記案内体は単一であること
    を特徴とするダイセット。
  15. 【請求項15】請求項1のダイセットを製造するための
    ダイセットの製造方法であり、 前記案内面をワイヤカット放電加工により形成すること
    からなることを特徴とするダイセットの製造方法。
  16. 【請求項16】請求項1のダイセットを製造するための
    ダイセットの製造方法であり、 前記案内面をワイヤカット放電加工により形成するこ
    と、 前記案内体の端面にねじ孔を形成すること、 前記いずれかの型形成体に通してねじを前記ねじ孔にね
    じ込むこととからなることを特徴とするダイセットの製
    造方法。
  17. 【請求項17】請求項5のダイセットを製造するための
    ダイセットの製造方法であり、 前記案内面をワイヤカット放電加工により形成すること
    からなることを特徴とするダイセットの製造方法。
  18. 【請求項18】請求項9のダイセットを製造するための
    ダイセットの製造方法であり、 前記案内面をワイヤカット放電加工により形成すること
    からなることを特徴とするダイセットの製造方法。
  19. 【請求項19】請求項8のダイセットを製造するための
    ダイセットの製造方法であり、 前記ガイドブッシュの端面にねじ孔を形成すること、 前記ガイドブッシュの端面にブッシュ側凹凸部分を形成
    すること、 前記型成形体の一部に型側凹凸部分を形成すること、 前記ブッシュ側凹凸部分と前記ブッシュ側凹凸部分の位
    置あわせをして前記型形成体と前記ガイドブッシュを衝
    撃的に重ね合わせて結合すること、 前記型形成体に通してねじを前記ねじ孔にねじ込むこと
    とからなることを特徴とするダイセットの製造方法。
  20. 【請求項20】請求項11のダイセットを製造するため
    のダイセットの製造方法であり、 前記案内面をワイヤカット放電加工により形成するこ
    と、 前記角柱形状穴をワイヤカット放電加工により形成する
    こととからなり、 前記案内面の前記放電加工と前記角柱形状穴のワイヤカ
    ット放電加工は同時に行われることを特徴とするダイセ
    ットの製造方法。
  21. 【請求項21】請求項1のダイセットの複数体を製造す
    るためのダイセットの製造方法であり、 前記可動側型形成体の複数体を1体のラムにそれぞれに
    固定することからなることを特徴とするダイセットの製
    造方法。
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