JPH11207260A - 厨芥等の廃棄物から合成樹脂製廃棄物を選別する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、厨芥等の廃棄物から合成樹脂製
廃棄物を選別する方法に関する。 【解決手段】 この発明は、厨芥等の廃棄物を熱媒体に
より脱水乾燥し、廃棄物中に含有された水分を、少くと
も約１０％以下とし、次いで脱水乾燥した廃棄物に均一
に圧力をかけて圧搾して固形状とし、これを粉砕した後
に篩にかけて、比重差を利用して合成樹脂製廃棄物のみ
を分離することを特徴とする厨芥等の廃棄物から合成樹
脂製廃棄物を選別する方法を提供せんとするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、厨芥等の廃棄物
から合成樹脂製廃棄物を選別する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、家庭の台所から出される厨芥に
は、ビニール袋等の合成樹脂素材の廃棄物が多量に含ま
れている。

【０００３】これらは、焼却すればダイオキシン等の有
害物質を排出し、公害の大きな原因となっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、厨芥等に含ま
れた合成樹脂製の廃棄物は、人手により分別して特別に
処理する等の方策がとられているが、合成樹脂製の廃棄
物の選別に大きな労力を要していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、合成樹脂製
廃棄物を含む厨芥等の廃棄物を熱媒体により脱水乾燥
し、廃棄物中に含有された水分を、少くとも約１０％以
下とし、次いで脱水乾燥した廃棄物に均一に圧力をかけ
て圧搾して固形状とし、これを粉砕した後に篩にかけ
て、比重差を利用して合成樹脂製廃棄物のみを分離する
ことを特徴とする厨芥等の廃棄物から合成樹脂製廃棄物
を選別する方法を提供せんとするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】この発明では、合成樹脂製廃棄物
を含む厨芥等の廃棄物を熱媒体に接触させることにより
含有水分を脱水乾燥し、含有水分を約１０％以下とす
る。

【０００７】次いで、圧搾機にかけて均一に圧力をかけ
て圧搾することにより、熱媒体を分離すると共に、廃棄
物を固形化させて固める。

【０００８】これを擂潰機等にかけて粉砕し、粉末状と
なった廃棄物を篩にかけ、或は風選により、大きさと比
重の差によりビニール等の合成樹脂製廃棄物のみを分離
するものである。

【０００９】

【実施例】この発明の実施例を詳説すれば、原料として
は、厨芥等の廃棄物を用いる。

【００１０】これを熱媒体にて加熱して脱水乾燥する。
熱媒体としては、加熱砂、加熱小石、加熱油等が用いら
れる。

【００１１】そして、廃棄物中の含有水分を少くとも１
０％以下にする。

【００１２】なお、加熱砂、加熱小石、加熱油等の熱媒
体を用いるに際しては、三段階の減圧条件下で行うもの
であり、減圧は、初期は約６５℃で約２００ｍｍＨｇの
圧力を減じ、中期は約５５℃で更に約４００ｍｍＨｇの
圧力を減じ、後期は約６２℃で更に約１００ｍｍＨｇの
圧力を減じる。

【００１３】なお、加熱油を用いる場合は、油を脱油し
て取り除く。また、加熱砂、加熱小石も適当な手段を用
いて取り除く。

【００１４】約１時間から３時間の脱水乾燥をした後に
圧搾機で原料を圧搾して固める。

【００１５】固形化した原料は、擂潰機等で粉砕する。

【００１６】粉砕した原料中には、ビニール等の合成樹
脂素材やその他の素材が粉状になって混合している。

【００１７】これを篩や風選により比重差を利用して粉
末状のビニール等の合成樹脂廃棄物のみ選別される。

【００１８】

【発明の効果】この発明によれば、厨芥等の廃棄物は脱
水乾燥されて固形化し容易に粉砕できる状態となってお
り、従って、粉砕後に篩や風選により比重の軽いビニー
ル等の合成樹脂素材の廃棄物のみ選別できる効果を有す
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂製廃棄物を含む厨芥等の廃棄物
   を熱媒体により脱水乾燥し、廃棄物中に含有された水分
   を、少くとも約１０％以下とし、次いで脱水乾燥した廃
   棄物に均一に圧力をかけて圧搾して固形状とし、これを
   粉砕した後に篩にかけて、比重差を利用して合成樹脂製
   廃棄物のみを分離することを特徴とする厨芥等の廃棄物
   から合成樹脂製廃棄物を選別する方法。