JP2003080218A - 有機性廃棄物処理装置及び有機性廃棄物の処理方法 - Google Patents

有機性廃棄物処理装置及び有機性廃棄物の処理方法

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JP2003080218A
JP2003080218A JP2001279226A JP2001279226A JP2003080218A JP 2003080218 A JP2003080218 A JP 2003080218A JP 2001279226 A JP2001279226 A JP 2001279226A JP 2001279226 A JP2001279226 A JP 2001279226A JP 2003080218 A JP2003080218 A JP 2003080218A
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separating
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Hitoshi Satomi
見 仁 里
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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、効率良く処理することができる有機
性廃棄物処理装置を提供することを目的としている。 【解決手段】有機性廃棄物処理装置1は、受け入れられ
た有機性廃棄物2と水を攪拌する攪拌部材32と、この攪
拌部材32により攪拌された有機性廃棄物2より異物を分
別するスクリ−ン33を有する第1の分別機3と、この第
1の分別機3を通過した有機性廃棄物2を含む水を接線
方向から流入させて旋回させて、比重差により軽量異物
を中心部に、重量異物を円周部に分別し、前記中心部と
前記円周部の間に排出部を有する第2の分別機4と、こ
の第2の分別機4の排出部より導かれる有機性廃棄物2
を含む水より前記水を脱水する脱水機7と、この脱水機
7より脱水された水を貯留する貯留槽10とを備えている
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、有機性廃棄物処理装置及び有機
性廃棄物の処理方法に係り、特に、効率良く処理するこ
とができる有機性廃棄物処理装置及び有機性廃棄物の処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機性廃棄物、例えば、生ごみは、含水
率が高く、そのまま堆肥資源として利用することは困難
で、例えば、処理過程において、水分吸収補助材(例え
ば、おがくず)を投入したり、また、ヒ−タ加熱による
高温発酵により水分を蒸発させている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
処理過程においては、多くの水分吸収補助材を投入しな
ければならず、また、ヒ−タ加熱の際、多くの加熱量を
必要とし、効率が良くないという問題点があった。ま
た、生ごみには、金属、石、ガラス、プラスチック等の
異物が含まれており、これら異物をも除去しなければな
らないという問題点があった。本発明は、上述した問題
点を除去するようにした有機性廃棄物処理装置及び有機
性廃棄物の処理方法を提供するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の有機性廃棄物処理装置は、受け入れ
られた有機性廃棄物と水を攪拌する攪拌部材と、この攪
拌部材により攪拌された前記有機性廃棄物より異物を分
別するスクリ−ンを有する第1の分別機と、この第1の
分別機を通過した前記有機性廃棄物を含む水を接線方向
から流入させて旋回させて、比重差により軽量異物を中
心部に、重量異物を円周部に分別し、前記中心部と前記
円周部の間に排出部を有する第2の分別機と、この第2
の分別機の排出部より導かれる前記有機性廃棄物を含む
水より前記水を脱水する脱水機と、この脱水機より脱水
された水を貯留する貯留槽とを備えているものである。
【0004】また、請求項2記載の有機性廃棄物の処理
方法は、有機性廃棄物に水を加えて攪拌し、スクリ−ン
を介して分別し、分別できない有機性廃棄物を比重差に
より軽量異物と重量異物に分別し、分別できない有機性
廃棄物を脱水し、脱水の際に生じる液体を液体バイオマ
スの原料とし、脱水された固形物をコンポスト原料とし
て利用するものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例の有機性廃棄物処理装置及
び有機性廃棄物の処理方法を図面を参照して説明する。
【0006】図1及び図2において、1は有機性廃棄物
処理装置で、有機性廃棄物処理装置1は、有機性廃棄物
2(例えば、生ごみ)に含まれる金属、石、ガラス、プ
ラスチック等の異物を、分別機で分別し、該分別機で異
物を除去された有機性廃棄物2を「水分吸収補助材を投
入したり、また、ヒ−タ加熱をすることなく」、有機性
廃棄物2を脱水し、コンポスト原料である固形物を得る
と共に、脱水する際生じる液体をバイオマス原料として
利用することができるようにしたものである。
【0007】3は第1の分別機で、第1の分別機3は、
受入口31より受け入れられた有機性廃棄物2と水を攪拌
する攪拌部材(例えば、羽根)32と、この攪拌部材32の
下方に位置し、攪拌部材32により攪拌された有機性廃棄
物2より異物を分別するスクリ−ン(例えば、有孔板、
網等)33を有している。また、この第1の分別機3は、
スクリ−ン33を通過できない異物E(例えば、金属、
石、ガラス等)を排出する第1の排出部34(例えば、開
閉蓋)を有している。
【0008】この第1の分別機3の槽内に投入された有
機性廃棄物2は、攪拌部材(羽根)32によって発生する
強力な水流と攪拌部材(羽根)32による切断力によって
破砕され、スラリ−化する。しかし、有機性廃棄物2に
含まれる異物E(例えば、金属、石、ガラス等)は、微
細化、スラリ−化され難いので、比較的大きな形状のま
ま槽内に残留し、第1の排出部34(例えば、開閉蓋)よ
り排出される。スラリ−化した有機性廃棄物2は水と共
にスクリ−ン33を通過し、次工程へと移送される。
【0009】4は第2の分別機(サイクロン又はクリ−
ナ)で、第2の分別機4と第1の分別機3は、第1の通
路5により接続され、第1の通路5には、第1のポンプ
6が設けられている。第2の分別機4は、第1の分別機
3を通過した有機性廃棄物2を含む水を接線方向から流
入させて旋回させ、比重差により軽量異物(例えば、ス
チロ−ル等)を中心部4aに、重量異物(例えば、金
属、砂、ガラス、卵のから、貝殻等)を円周部4bに分
別する。この第2の分別機4は、中心部4aと円周部4
bの間に第2の排出部4cを有する。
【0010】第2の分別機4の下部には、重量異物沈殿
室41が設けられ、重量異物沈殿室41の上部に第1の開閉
弁42、下部に第2の開閉弁43がそれぞれ設けられてい
る。そして、円周部4bに分別された重量異物は落下
し、重量異物がある程度溜った時点で、第1の開閉弁42
を開、第2の開閉弁43を閉とし、重量異物沈殿室41内に
重量異物を収納する。収納後、第1の開閉弁42を閉、第
2の開閉弁43を開とし、重量異物沈殿室41内より重量異
物E1 を第2の分別機4より排出する。第2の分別機4
で異物を除去された有機性廃棄物2は、第2の排出部4
c、第2の通路8を介して脱水機7に導かれる。
【0011】なお、第2の通路8は、一端を第2の分別
機4の中心部4aと円周部4bの間に、他端を脱水機
(第1の脱水機)7の回転する円筒形状の内部にそれぞ
れ臨むように取り付けられている。また、9は軽量異物
を含む水を第1の分別機3に戻す第3の通路で、第3の
通路9は、一端を第2の分別機4の中心部4aに他端を
第1の分別機3の内部に、それぞれ臨むように取り付け
られている。
【0012】脱水機7は、第2の分別機4の第2の排出
部4aより導かれる有機性廃棄物2を含む水を脱水する
脱水機で、脱水機7(例えば、第1の脱水機7’)は、
例えば、回転する円筒形状の内部に第2の通路8の端部
を臨ませ、該円筒形状の外周面をスリット状又は網目状
に形成されたスクリ−ン部71と、このスクリ−ン部71の
外部に位置させ、スクリ−ン部71の目詰まりを散水で除
去する散水部72とで構成され、脱水機7の下方には、脱
水機7より脱水された水を貯留する貯留槽10が設けられ
ている。
【0013】脱水の際に生じる液体2’、つまり、スク
リ−ン部71を通過したスラリ−は、有機物を多く含み、
液体バイオマス(エネルギ−資源として利用できる生物
体のことで、バイオマスのエネルギ−利用としては、燃
焼して発電を行う。)の原料として有効に利用すること
ができる。
【0014】また、貯留槽10で貯留された水は、第4の
通路11を介してポンプ12により第1の分別機3内へ供給
されるようになっている。なお、第4の通路11は、一端
を貯留槽10の内部に他端を第1の分別機3の内部に、そ
れぞれ臨むように取り付けられている。また、貯留槽10
で貯留される水が所定量確保されるように、補給水管13
からの補給水を液面制御装置14により制御している。14
aは液面センサで、14bは補給水管13を開閉する開閉弁
である。
【0015】また、15は貯留槽10より液体2’を取り出
す第5の通路で、第5の通路15には、ポンプ16、液体
2’の濃度調整を図る濃度調整装置17がそれぞれ設けら
れている。10’は液体2’を溜める槽である。なお、第
5の通路15は、一端を貯留槽10の内部に他端を槽10’の
内部に、それぞれ臨むように取り付けられている。
【0016】また、第1の脱水機7’より、更に脱水す
るには、脱水機7(例えば、第2の脱水機7”、例え
ば、スクリュ−プレス7”)を用いる。第2の脱水機
7”へは、第1の脱水機7’と第2の脱水機7”を接続
する第6の通路18によりスクリ−ン部71を通過し得なか
った残留物2”を導き、第2の脱水機7”で脱水する。
脱水された固形物2''' は第2の脱水機(例えば、スク
リュ−プレス)7”にて圧搾脱水され、有機残渣は繊維
分が多く、通気性に富み含水率は60%〜50%とな
り、好気性菌による発酵に極めて適し、コンポスト原料
(生ごみなどから作った有機肥料)として利用すること
ができる。なお、第6の通路18は、一端を脱水機7(第
1の脱水機7’)の回転する円筒形状の内部に、他端を
第2の脱水機(例えば、スクリュ−プレス7”)の受入
部に、それぞれ臨むように取り付けられている。
【0017】脱水の際に生じる液体2’は、第2の脱水
機7”の下方に位置する貯留槽10”により貯留される。
貯留槽10”に貯留された水は、ポンプ19により第7の通
路20を介して貯留槽10に導かれる。なお、第7の通路20
は、一端を貯留槽10”の内部に、他端を貯留槽10の内部
に、それぞれ臨むように取り付けられている。
【0018】従って、この実施例の有機性廃棄物処理装
置1によれば、従来のように処理過程において、水分吸
収補助材を投入したり、また、ヒ−タ加熱をすることな
く、有機性廃棄物2に含まれる金属、石、ガラス、プラ
スチック等の異物を、第1の分別機3及び第2の分別機
4で分別し、第1の分別機3及び第2の分別機4で異物
を除去された有機性廃棄物2を脱水機7(7’、7”)
で脱水し、コンポスト原料である固形物を得ると共に、
脱水する際生じる液体を貯留槽10に貯留し、該液体をバ
イオマス原料として利用することができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の有機性廃棄物処理装置に
よれば、有機性廃棄物に含まれる金属、石、ガラス、プ
ラスチック等の異物を、第1の分別機及び第2の分別機
で分別し、第1の分別機及び第2の分別機で異物を除去
された有機性廃棄物を『従来のように処理過程におい
て、水分吸収補助材を投入したり、また、ヒ−タ加熱を
することなく』脱水機で脱水し、コンポスト原料である
固形物を得ると共に、脱水する際生じる液体を貯留槽に
貯留し、該液体をバイオマス原料として利用することが
できる。
【0020】また、請求項2記載の有機性廃棄物の処理
方法によれば、有機性廃棄物に含まれる金属、石、ガラ
ス、プラスチック等の異物を、スクリ−ン、比重差で分
別し、該分別で異物を除去された有機性廃棄物を『従来
のように処理過程において、水分吸収補助材を投入した
り、また、ヒ−タ加熱をすることなく』脱水し、コンポ
スト原料である固形物を得ると共に、脱水する際生じる
液体をバイオマス原料として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の有機性廃棄物処理
装置の概略的説明図である。
【図2】図2は、図1の一部を断面して拡大して示す概
略的一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・有機性廃棄物処理装置 2 ・・・・・有機性廃棄物 3 ・・・・・第1の分別機 4 ・・・・・第2の分別機 7 ・・・・・脱水機 10 ・・・・・貯留槽 32 ・・・・・攪拌部材 33 ・・・・・スクリ−ン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 17/00 C05F 17/02 17/02 B09B 5/00 ZABP

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け入れられた有機性廃棄物と水を攪拌す
    る攪拌部材と、この攪拌部材により攪拌された前記有機
    性廃棄物より異物を分別するスクリ−ンを有する第1の
    分別機と、 この第1の分別機を通過した前記有機性廃棄物を含む水
    を接線方向から流入させて旋回させて、比重差により軽
    量異物を中心部に、重量異物を円周部に分別し、前記中
    心部と前記円周部の間に排出部を有する第2の分別機
    と、 この第2の分別機の排出部より導かれる前記有機性廃棄
    物を含む水より前記水を脱水する脱水機と、 この脱水機より脱水された水を貯留する貯留槽と、 を備えていることを特徴とする有機性廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】有機性廃棄物に水を加えて攪拌し、スクリ
    −ンを介して分別し、分別できない有機性廃棄物を比重
    差により軽量異物と重量異物に分別し、分別できない有
    機性廃棄物を脱水し、脱水の際に生じる液体を液体バイ
    オマスの原料とし、脱水された固形物をコンポスト原料
    として利用することを特徴とする有機性廃棄物の処理方
    法。
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