JPH11206725A - 血圧監視装置 - Google Patents
血圧監視装置Info
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- JPH11206725A JPH11206725A JP10014410A JP1441098A JPH11206725A JP H11206725 A JPH11206725 A JP H11206725A JP 10014410 A JP10014410 A JP 10014410A JP 1441098 A JP1441098 A JP 1441098A JP H11206725 A JPH11206725 A JP H11206725A
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Abstract
体への装着の制限なく、連続的に血圧の変動を監視する
ことが可能な血圧監視装置を提供する。 【解決手段】 周波数解析手段80(S5)において、
心拍情報算出手段76(S3)により算出された前記生
体の心拍周期TPが周波数解析され、自律神経評価手段
82(S6)において、その心拍周期TPの周波数解析
スペクトルから生体の自律神経の評価値を示す比(LF
/HF)が決定され、血圧起動手段84(S7乃至S1
1)では上記比(LF/HF)が変動したと判断された
ことに基づいて血圧測定手段70(S13)による血圧
測定が起動される。従って、血圧の変動がカフを用いな
いで連続的に監視されることから、血圧監視の遅れを少
なくするためにカフによる血圧測定が短い周期で実行さ
れることが解消されるので、生体に対する負担が軽減さ
れる。
Description
圧を監視する血圧監視装置に関するものである。
視する血圧監視装置には、生体の一部に巻回されるカフ
を有して、そのカフにより圧迫圧力を変化させることに
よりその生体の血圧値を測定する血圧測定手段が所定の
周期で自動的に起動させられるのが一般的である。この
血圧測定手段によりカフを用いて測定される血圧測定値
は比較的信頼性が得られるからである。
置による場合には、血圧監視の遅れを解消しようとして
自動起動周期を短くすると、カフの生体に対する圧迫頻
度が高くなるので大きな負担を生体に強いる欠点があ
る。また、カフによる圧迫頻度が極端に高くなると、鬱
血が生じて正確な血圧値が得られなくなる場合もある。
圧力を変化させ、その圧迫圧力の変化過程において発生
する脈拍同期波の変化に基づいて生体の血圧値を測定す
る血圧測定手段と、前記生体の動脈に押圧されてその動
脈から発生する圧脈波を検出する圧脈波センサと、前記
血圧測定手段を所定の周期で起動させることにより、そ
の圧脈波センサによって検出された圧脈波の大きさと上
記血圧測定手段によって測定された血圧値との圧脈波血
圧対応関係を決定する圧脈波血圧対応関係決定手段と、
その圧脈波血圧対応関係から、実際の圧脈波に基づいて
監視血圧値を逐次決定する監視血圧値決定手段とを備え
た血圧監視装置が提案されている。これによれば、1拍
毎に監視血圧値が得られて血圧監視の遅れが解消される
利点がある。たとえば、特開平2−177937号公報
に記載された血圧モニタ装置がその一例である。
タ装置によれば、生体の動脈から発生する圧脈波を検出
するために圧脈波センサを表皮上から動脈に向かって安
定的に押圧することが必要であることから、圧脈波セン
サを押圧する場所が手首などの表皮直下に動脈が位置す
る場所に限定されるため、生体の疾患の部位によっては
使用できない場合があったり、バンドなどを用いて圧脈
波センサを生体に固定したとしてもその生体の体動など
により押圧状態が変化して圧脈波信号がずれるので、正
確な監視ができないおそれがあるなどの不都合があっ
た。
たものであり、その目的とするところは、生体にそれほ
ど負担を強いることなく且つ生体への装着の制限なく、
連続的に血圧の変動を監視することが可能な血圧監視装
置を提供することにある。
研究を重ねるうち、自律神経のバランスが崩れたときに
は、血圧が変動しているという事実を見いだした。ま
た、自律神経は心拍周期、心拍数、脈拍周期および脈拍
数等の心拍情報の変動を解析することにより評価でき
る。本発明は、このような知見に基づいて為されたもの
であり、心拍情報の変動を解析することにより血圧値の
変動を監視し、カフによる血圧測定を可及的に回避する
ようにしたものである。
成するための本発明の要旨とするところは、生体の血圧
値を監視するための血圧監視装置であって、(a)前記
生体の一部への圧迫圧力を変化させるカフを用いてその
生体の血圧値を測定する血圧測定手段と、(b)前記生
体の心拍情報を算出する心拍情報算出手段と、(c)そ
の心拍情報算出手段により算出された心拍情報の変動を
周波数解析する周波数解析手段と、(d)その周波数解
析手段により解析されたスペクトルから前記生体の自律
神経の活動状態を示す評価値を決定する自律神経評価手
段と、(e)その自律神経の評価値が変動したことに基
づいて前記血圧測定手段による血圧測定を起動させる血
圧測定起動手段とを、含むことにある。
いて、心拍情報算出手段により算出された前記生体の心
拍情報が周波数解析され、自律神経評価手段において、
その心拍情報の周波数解析スペクトルから生体の自律神
経の評価値が決定され、血圧起動手段ではその自律神経
の評価値が変動したと判断されたことに基づいて血圧測
定手段による血圧測定が起動される。従って、血圧の変
動がカフを用いないで連続的に監視されることから、血
圧監視の遅れを少なくするためにカフによる血圧測定が
短い周期で実行されることが解消されるので、生体に対
する負担が軽減される。
は、前記生体の末梢部の容積脈波を検出する容積脈波検
出装置と、その容積脈波検出装置により検出された容積
脈波の面積を算出する脈波面積算出手段とを含み、前記
血圧測定起動手段は、前記脈波面積が変動したと判断さ
れ、且つ前記自律神経の評価値が変動したと判断された
ことに基づいて前記血圧測定手段による血圧測定を起動
させるものである。このようにすれば、脈波面積算出手
段において、末梢部の容積脈波の面積が算出され、血圧
測定起動手段では、その容積脈波の面積が変動したと判
断され、且つ前記自律神経の評価値が変動したと判断さ
れた場合に前記血圧測定手段による血圧測定が起動され
るので、自律神経の評価値のみでカフによる血圧測定の
起動が判定される場合に比較して、一層正確にカフによ
る血圧測定を起動させる時期を判断できる利点がある。
脈波検出装置から出力される容積脈波に基づいて算出さ
れる。このようにすれば、別に心拍情報を算出するため
の装置を生体に装着する必要がなくなる利点があり、且
つ、容積脈波検出装置は生体の表皮上においてそれほど
制約なく装着され得るので、前記生体の心拍情報を算出
するための脈波が容易に検出できる利点がある。
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明が適用
された血圧監視装置8の構成を説明するブロック図であ
る。
袋を布製帯状袋内に有してたとえば患者の上腕部12に
巻回されるカフ10と、このカフ10に配管20を介し
てそれぞれ接続された圧力センサ14、切換弁16、お
よび空気ポンプ18とを備えている。この切換弁16
は、カフ10内への圧力の供給を許容する圧力供給状
態、カフ10内を徐々に排圧する徐速排圧状態、および
カフ10内を急速に排圧する急速排圧状態の3つの状態
に切り換えられるように構成されている。
出してその圧力を表す圧力信号SPを静圧弁別回路22
および脈波弁別回路24にそれぞれ供給する。静圧弁別
回路22はローパスフィルタを備え、圧力信号SPに含
まれる定常的な圧力すなわちカフ圧PC を表すカフ圧信
号SKを弁別してそのカフ圧信号SKをA/D変換器2
6を介して電子制御装置28へ供給する。
タを備え、圧力信号SPの振動成分である脈波信号SM
1 を周波数的に弁別してその脈波信号SM1 をA/D変
換器29を介して電子制御装置28へ供給する。この脈
波信号SM1 が表すカフ脈波は、患者の心拍に同期して
図示しない上腕動脈から発生してカフ10に伝達される
圧力振動波すなわちカフ脈波であり、上記カフ10、圧
力センサ14、および脈波弁別回路24は、カフ脈波セ
ンサとして機能している。
OM32,RAM34,および図示しないI/Oポート
等を備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されてお
り、CPU30は、ROM32に予め記憶されたプログ
ラムに従ってRAM34の記憶機能を利用しつつ信号処
理を実行することにより、I/Oポートから駆動信号を
出力して切換弁16および空気ポンプ18を制御すると
ともに、表示器36の表示内容を制御する。
センサ40は、生体の末梢血管の容積脈波(プレシスモ
グラフ)を検出するために、たとえば脈拍検出などに用
いるものと同様に構成されており、指尖部などの生体の
一部を収容可能なハウジング42内には、ヘモグロビン
によって反射可能な波長帯の赤色光或いは赤外光、好ま
しくは酸素飽和度によって影響を受けない800nm程
度の波長、を生体の表皮に向かって照射する光源である
発光素子44と、ハウジング42の発光素子44に対向
する側に設けられ、上記生体の一部を透過してきた光を
検出する受光素子46とを備え、毛細血管内の血液容積
に対応する光電脈波信号SM2 を出力し、A/D変換器
48を介して電子制御装置28へ供給する。この光電脈
波信号SM2 は、末梢部の毛細血管内のヘモグロビンの
量すなわち血液量に対応して一拍毎に脈動する信号であ
るので、光電脈波センサ40は生体の心拍信号を検出す
る心拍信号検出装置としても機能している。
制御装置28の制御機能の要部を説明する機能ブロック
線図である。図2において、血圧測定手段70は、予め
設定された血圧測定周期毎に血圧測定が起動され、カフ
圧制御手段72によってたとえば生体の上腕部に巻回さ
れたカフ10の圧迫圧力を所定の目標圧力値PCM(たと
えば、180mmHg程度の圧力値)まで急速昇圧させたあ
とに3mmHg/sec 程度の速度で徐速降圧させられる徐速降
圧期間内において、順次採取される脈波信号SM1 が表
す脈波の振幅の変化に基づきよく知られたオシロメトリ
ック法を用いて最高血圧値BPSYS 、平均血圧値
PMEAN、および最低血圧値BPDIA などを決定し、その
決定された最高血圧値BPSYS 、平均血圧値PMEAN、お
よび最低血圧値BPDIA などを表示器36に表示させ
る。
40により検出された末梢血管の容積脈波の面積を算出
する。前記光電脈波センサ40から出力される脈波信号
SM 2 は、図3に示されるように一拍毎に脈動している
ので、脈波面積算出手段74では、たとえば、その脈波
信号SM2 の強度を一拍毎、あるいは二拍以上の所定拍
数毎に積分することにより末梢血流量を表す脈波面積A
を算出する。あるいは、予め設定された破線Bで示され
る一定の基準値を越えた部分の面積や、一点鎖線Cで示
されるピークの立ち上がり点から次のピークの立ち上が
り点までを結ぶ線と脈波で囲まれる範囲の面積が一拍毎
あるいは二拍以上の所定拍数毎に算出されること等によ
り脈波の変動成分の面積が主として算出されてもよい。
上記末梢血流量は血圧変動に対応して変化するため、上
記脈波面積Aは血圧変動に対応して変化する。
置により検出された心拍信号から前記生体の心拍に関す
る心拍情報すなわち心拍周期TP、心拍数PR、脈拍周
期TM、脈拍数MR等を算出する。たとえば、光電脈波
センサ40により検出された光電脈波信号SM2 から得
られる脈波の所定部位間の間隔たとえばピーク間隔ある
いは脈波の立ち上がり点間隔を一拍毎に計測することに
より心拍周期TPを決定する。図4には、心拍情報算出
手段76により連続的に決定される心拍周期TPの例が
示されている。
段74により算出された末梢部の脈波面積Aを前記心拍
情報算出手段76において算出されて心拍情報に基づい
て、単位時間当たりの血流量を表すように正規化すなわ
ち補正する。たとえば、脈波面積算出手段74において
算出される脈波信号SM2 の一拍分の脈波面積Aを心拍
情報算出手段76により算出される心拍周期TPで除す
ことにより補正脈波面積A’(=A/TP)を決定す
る。前記脈波面積Aは血圧変動に対応して変動するが、
心拍が変動した場合、すなわち心拍周期TPが変動した
場合にも変動する。たとえば、心拍周期TPが短くなる
と、一拍毎の脈波面積Aは減少する。しかし、心拍周期
TPが短くなっているため単位時間あたりの心拍数PR
は増加しているので、末梢血管の血流量は減少している
とは限らない。末梢血管の血流量が減少していないので
あれば、血液の循環量も低下していないと予想できるの
で、カフ10による血圧測定を要しない。そこで、脈波
面積Aを心拍周期TPで除すことにより1分当たりの血
流量を表す補正脈波面積A’を算出する。
手段76により連続的に決定された心拍周期TPの変動
を、よく知られた高速フーリエ変換(FFT)法或いは
自己回帰(AR)法などが用いられることにより周波数
解析する。上記心拍周期TPには図4に例示されている
ように変動が存在するが、たとえば、FFT法を用いて
予め設定された所定の区間を周波数解析して得られるス
ペクトルには、生体の呼吸周波数に略等しい周波数域に
ピークを有する高周波成分HFと、生体の呼吸周波数よ
りも充分に低い周波数域、たとえば、その呼吸周波数の
1/3乃至1/4程度の周波数域にピークを有する低周
波成分LFとが存在する。図5には、上記周波数解析手
段80によって得られた心拍周期TPの周波数解析スペ
クトルの例が示されている。
手段80により解析されたスペクトルの低周波成分LF
と高周波成分HFの信号強度の比(LF/HF)を自律
神経の評価値として決定する。上記比(LF/HF)
は、個人差の影響を除いた状態で、自律神経活動レベル
を密接に対応させることができるものとして知られてい
るものである。そして、末梢血管の口径変化、すなわち
末梢抵抗の変化は自律神経の支配下にあり、この末梢抵
抗は血圧の変動に大きく関与するとされている。
が変動したと判断され、且つ上記比(LF/HF)が変
動したと判断されたことに基づいて前記血圧測定手段7
0による血圧測定を起動させる。上記脈波面積Aの変動
の判断は、たとえば、前記脈波面積補正手段78により
補正された補正脈波面積A’が予め設定された判断基準
範囲たとえば補正脈波面積A’の移動平均値A’AV〔=
(A’i-n +・・・+A’i-1 +A’i )/(n+
1)〕或いは前回のカフによる血圧測定時を基準として
それから所定値或いは所定割合変化したことを以て異常
判定する補正脈波面積異常判定手段86によって判断さ
れ、上記比(LF/HF)の変動の判断は、たとえば、
上記比(LF/HF)が予め設定された判断基準範囲た
とえば上記比(LF/HF)の移動平均値(LF/H
F)AV〔={(LF/HF)i-n +・・・+(LF/H
F)i-1 +(LF/HF)i }/(n+1)〕或いは前
回のカフによる血圧測定時を基準としてそれから所定値
或いは所定割合変化したことを以て異常判定する自律神
経異常判定手段88によって判断されるので、血圧測定
手段84は、たとえば、上記補正脈波面積異常判定手段
86および上記自律神経異常判定手段88とを備え、上
記補正脈波面積異常判定手段86により補正脈波面積
A’の異常が判定され、且つ、上記自律神経異常判定手
段88により上記比(LF/HF)の異常が判定された
場合に、前記血圧測定手段70による血圧測定を起動さ
せる。
の要部を説明するフローチャートである。図のステップ
S1(以下、ステップを省略する。)において図示しな
いカウンタやレジスタをクリアする初期処理が実行され
た後、脈波面積算出手段74に対応するS2では、光電
脈波センサ40から出力された光電脈波信号SM2 の強
度を積分して一拍毎の脈波面積Aが算出される。
では、光電脈波センサ40により検出された脈波のピー
ク間隔が一拍毎に計測されることにより、図4に示され
るように心拍周期TPが逐次決定される。続く脈波面積
補正手段78に対応するS4では、心拍情報の影響を受
ける脈波面積Aを正規化するために、S2において算出
された一拍毎の脈波面積AをS3で決定された心拍周期
TPで除すことにより1分当たりの血液流量を表す補正
脈波面積A’(=A/TP)が算出される。
5では、S3において連続的に決定された心拍周期TP
の変動が、FFT法が予め設定された所定の区間に用い
られることにより一拍毎に周波数解析される。上記予め
設定された所定の区間は、生体の呼吸周波数の1/3乃
至1/4程度の周波数である低周波成分LFが解析でき
るように設定されるため、たとえば、S3において最新
の心拍周期TPが決定された時点からその64秒前まで
の区間とされる。所定の区間が64秒間とされた場合
は、0.015Hz以上の周波数領域で解析が可能とな
る。
では、S5において逐次周波数解析された心拍周期TP
の周波数解析スペクトル上の前記低周波成分LFと前記
高周波成分HFとの信号強度の比(LF/HF)が自律
神経の評価値として算出される。
S7乃至S11が実行される。すなわち、補正脈波面積
異常判定手段86に対応するS7では、S4で決定され
た補正脈波面積A’が異常であるか否かが、たとえば前
回のカフによる血圧測定時を基準としてそれから所定値
あるいは所定割合(たとえば上下へ5%)以上変化した
状態が所定の拍数たとえば20拍以上連続して越えたこ
とを以て判定される。このS7の判断が否定された場合
はS9以下が直接的に実行されるが、肯定された場合
は、S8において上記補正脈波面積A’の異常を示すた
めのA’フラグがオン状態とされる。
対応するS9では、S6で自律神経の評価値として決定
された比(LF/HF)が異常である否かが、たとえば
前回のカフによる血圧測定時を基準としてそれから所定
値あるいは所定割合(たとえば上下へ20%)以上変化
した状態が所定の拍数たとえば20拍以上連続して越え
たことを以て判定される。このS9の判断が否定された
場合はS11以下が直接的に実行されるが、肯定された
場合は、S10において上記自律神経の評価値である比
(LF/HF)の異常を示すためのLF/HFフラグが
オン状態とされる。
態とされ且つLF/HFフラグがオン状態とされている
か否かが判断される。このS11の判断が否定された場
合にはS12が実行される。このS12では、前回カフ
10による血圧測定が行われてからの経過時間が予め設
定された20分程度の設定周期すなわちキャリブレーシ
ョン周期を経過したか否かが判断される。このS12の
判断が否定された場合はS2以降が繰り返し実行され
る。
合には、血圧変動に対応して変動する補正脈波面積A’
および自律神経評価値である比(LF/HF)が異常な
値であるので、血圧の異常を示す文字或いは記号が表示
器36に表示された後、S13において、カフ10を用
いた血圧測定が起動され、その測定された血圧値が表示
器36に表示される。また、上記S12の判断が肯定さ
れた場合、すなわち、キャリブレーション周期が経過し
た場合にも上記S13が実行される。S13が実行され
た後は、前記S2以降が繰り返し実行される。
解析手段80(S5)において、心拍情報算出手段76
(S3)により算出された前記生体の心拍周期TPが周
波数解析され、自律神経評価手段82(S6)におい
て、その心拍周期TPの周波数解析スペクトルから生体
の自律神経の評価値を示す比(LF/HF)が決定さ
れ、血圧起動手段84(S7乃至S11)では上記比
(LF/HF)が変動したと判断されたことに基づいて
血圧測定手段70(S13)による血圧測定が起動され
る。従って、血圧の変動がカフを用いないで連続的に監
視されることから、血圧監視の遅れを少なくするために
カフによる血圧測定が短い周期で実行されることが解消
されるので、生体に対する負担が軽減される。
出手段74(S2)において、末梢部の容積脈波の面積
Aが算出され、その脈波面積Aが脈波面積補正手段78
(S4)により1分当たりの血流量を表す補正脈波面積
A’とされ、血圧測定起動手段84(S7乃至S11)
では、上記補正脈波面積A’が予め設定された判断基準
範囲を越えたと判定され、且つ前記自律神経の評価値で
ある比(LF/HF)が予め設定された判断基準範囲を
越えた場合に前記血圧測定手段70(S13)による血
圧測定が起動されるので、自律神経の評価値のみでカフ
10による血圧測定の起動が判定される場合に比較し
て、一層正確にカフ10による血圧測定を起動させる時
期を判断できる利点がある。
記光電脈波センサ40から出力される光電脈波信号SM
2 から得られる脈波のピーク間隔が一拍毎に計測される
ことにより算出されていた。従って、別に心拍情報を算
出するための装置を生体に装着する必要がなくなる利点
があり、且つ、光電脈波センサ40は生体の表皮上にお
いてそれほど制約なく装着され得るので、前記生体の心
拍情報を算出するための脈波が容易に検出できる利点が
ある。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
出装置として、光電脈波センサ40が用いられていた
が、酸素飽和度を測定するために用いられる光電脈波検
出プローブ、或いはインピーダンス脈波センサが用いら
れてもよい。上記光電脈波検出プローブは、生体の額等
の体表面に装着され、酸素化ヘモグロビンと無酸素化ヘ
モグロビンとの吸光係数が大きく異なる波長の光と、酸
素化ヘモグロビンと無酸素化ヘモグロビンとの吸光係数
が略等しい波長の光の2種類の波長の光を前記体表面に
向けて発光し、その発光された光の生体からの反射光或
いは透過光を受光素子により受光して光電脈波を出力す
るように構成されるものであり、上記インピーダンス脈
波センサは、生体の表皮に所定間隔を隔てて接触させら
れる少なくとも2個の電極を備え、それら2個の電極間
に位置する生体組織の血液容積に対応するインピーダン
ス脈波を出力するように構成されている。
置として機能する光電脈波センサ40が心拍信号検出装
置としても機能していたが、生体の上腕部12に巻回さ
れるカフ10に上記上腕部12を僅かに圧迫するように
圧力が供給されることにより、カフ脈波が連続的に検出
され、そのカフ脈波が心拍信号として用いられてもよい
し、心電誘導装置や心音マイクロホン等が心拍信号検出
装置として備えられてもよい。
は、予め設定された血圧測定周期毎および血圧測定起動
手段84において血圧測定の起動が判断された場合に血
圧測定を実行していたが、上記血圧測定周期毎の血圧測
定の実行は行われず、血圧測定起動手段84において血
圧測定の起動が判断された場合にのみ血圧測定を実行す
るものであってもよい。
は、所謂オシロメトリック法に従い、カフ10の圧迫圧
力に伴って変化する圧脈波の大きさの変化状態に基づい
て血圧値を決定するように構成されていたが、所謂コロ
トコフ音法に従い、カフ10の圧迫圧力に伴って発生お
よび消滅するコロトコフ音に基づいて血圧値を決定する
ように構成されてもよい。
において前記生体の心拍周期TPが算出され、S4にお
いて、前記脈波面積Aを上記心拍周期TPで除すことに
より補正脈波面積A’が算出されていたが、心拍周期T
Pと心拍数PRは一対一に対応するので、脈波面積Aと
心拍数PRとの積が補正脈波面積A’として算出されて
もよい。なお、本発明では、心拍と脈拍は等価なものと
して扱うことができるため、心拍周期TPに代えて脈拍
周期TMまたは心拍数PRに代えて脈波数MRが用いら
れてもよい。
数解析手段80に対応するS5では、心拍周期TPの変
動が一拍毎に周波数解析されていたが、2拍以上の所定
の拍数或いは所定の時間毎に周波数解析されてもよい。
段84において、脈波面積Aの変動が判定されていた。
すなわち、補正脈波面積異常判定手段86において、補
正脈波面積A’が予め設定された判断基準範囲を越えた
か否かが判定されていたが、脈波面積Aの変動は判定さ
れなくてもよい。すなわち、血圧測定起動手段84にお
いて、自律神経の異常のみが判定されることにより血圧
測定手段70による血圧測定の起動が判定されてもよ
い。
段84では、補正脈波面積異常判定手段86において、
1分当たりの血流量を表す補正脈波面積A’の異常が判
定されていたが、補正脈波面積A’の所定区間の変化率
或いは変化量が算出されて、その変化率或いは変化量の
異常が判定されるものであってもよい。また、或いは、
補正されていない脈波面積A、またはその変化率或いは
変化量の変動が判定されるものであってもよい。
囲において種々変更が加えられ得るものである。
示すブロック図である。
を説明する機能ブロック線図である。
る光電脈波を説明する図である。
拍周期TPの変動を示す図である。
スペクトルの例を示す図である。
を説明するフローチャートである。
出装置) 70:血圧測定手段 76:心拍情報検出手段 80:周波数解析手段 82:自律神経評価手段 84:血圧測定起動手段 88:自律神経異常判定手段
Claims (1)
- 【請求項1】 生体の血圧値を監視するための血圧監視
装置であって、 前記生体の一部への圧迫圧力を変化させるカフを用いて
該生体の血圧値を測定する血圧測定手段と、 前記生体の心拍情報を算出する心拍情報算出手段と、 該心拍情報算出手段により算出された心拍情報の変動を
周波数解析する周波数解析手段と、 該周波数解析手段により解析されたスペクトルから前記
生体の自律神経の活動状態を示す評価値を決定する自律
神経評価手段と、 該自律神経の評価値が変動したことに基づいて前記血圧
測定手段による血圧測定を起動させる血圧測定起動手段
とを、含むことを特徴とする血圧監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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