JPH11205608A - 画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置

Info

Publication number
JPH11205608A
JPH11205608A JP10007663A JP766398A JPH11205608A JP H11205608 A JPH11205608 A JP H11205608A JP 10007663 A JP10007663 A JP 10007663A JP 766398 A JP766398 A JP 766398A JP H11205608 A JPH11205608 A JP H11205608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
density
image
function
resolution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10007663A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomi Nakane
奈穂美 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10007663A priority Critical patent/JPH11205608A/ja
Publication of JPH11205608A publication Critical patent/JPH11205608A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】階調性の劣化を防ぎ、且つ濃度カーブの切り替
えの効率向上を図る。 【解決手段】本発明は、入力された画像データに対して
所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画像デー
タとする画像処理装置及び方法であって、上記入力され
た画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度
値との関係に係る濃度特性を算出し、当該濃度特性に係
る第1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整し、
当該機能に係る解像度に適した第2式を算出し、当該第
2式に基づいて上記入力された画像データに対して所定
の処理を施すγ補正・濃度変換部10を有することを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機能や
スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ送受信機
能、画像処理機能、及び外部装置と接続されて画像情報
の通信を行う画像通信機能を有するデジタル複写機等の
画像形成装置及びこれに用いられる画像処理装置及び方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、画像形成装置の一種として、上述
したような複写機能、スキャナ機能、プリンタ機能、フ
ァクシミリ(以下、FAXと略記する)送受信機能、画
像処理機能、及び外部装置と接続されて画像情報の通信
を行う画像通信機能等との複合機能を有し、これらの複
合機能をデジタル信号処理に基づいて実行する所謂「デ
ジタル複合機」に関する種々の技術が開発され、汎用さ
れている。
【0003】かかるデジタル複合機の出力装置において
は、上記した複写機機能、FAX送受信機能、プリンタ
機能等の各機能に応じて、適切な解像度に切り替えて画
像データを出力する必要がある。この為、入力画像を所
定の方法で解像度を変換し、出力系の解像度に整合させ
る事が一般になされている。
【0004】例えば、600dpiの解像度で入力した
画像をファクシミリ送信時の標準の8×3.85本/m
mの解像度に変換する場合には、縮小処理により所定の
倍率まで縮小した後に、所定の間引き処理(整数倍間引
き)を行い、FAX送信に好適な最終的な解像度として
いる。一方、出力系は、例えばPPC画像は600dp
iの解像度で、FAX画像は16×15.4本/mmの
解像度に出力を切り替える必要がある為、前述したFA
X送信画像を受信する場合には、主走査方向に画像を4
倍に拡大して出力することとしている。
【0005】このように、従来技術に係るデジタル複合
機の場合は、その用途に応じて、種々の解像度を切り替
えて画像を出力することを要するが、かかる場合、各機
能に係る解像度によって入出力特性が異なるにも関わら
ず、全て共通の濃度テ−ブルで入出力特性の補正を行う
ことがなされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに出力装置の解像度毎の入出力特性を考慮することな
く、全ての解像度に対して共通の濃度変換テ−ブルを用
いると、階調性が失われてしまうといった問題が生じて
しまう。
【0007】例えば、コピー時の600dpiの解像度
の入出力特性に合わせた濃度変換を行うと、FAXの解
像度の8×3.85、8×7.7、16×15.4本/
mmの画像は、高濃度側が薄くなってしまい、階調性が
失われてしまう。これは、本来解像度が低い程、入出力
特性のカーブが高濃度側で低い値となっているにも関わ
らず、全て共通の濃度変換カーブで変換した為である。
【0008】かかる問題を解決するために、各解像度毎
に濃度カーブを切り替えて、その入出力特性に適した濃
度変換を行うことも考えられるが、この場合、濃度カー
ブの変換テ−ブルを切り替える解像度の数だけ有しなけ
ればならない為、多くのメモリ容量を要し、且つ効率が
悪い。しかも、複数の濃度テ−ブルを求める為の調整の
作業が増加し効率が悪いという問題が生じていた。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、階調性の劣化を防ぎ、且
つ濃度カーブの切り替えの効率向上を実現する画像処理
装置及び画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置に
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画像
データとする画像処理装置であって、上記入力された画
像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度値と
の関係に係る濃度特性を算出し、当該濃度特性に係る第
1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整し、当該
機能に係る解像度に適した第2式を算出し、当該第2式
に基づいて上記入力された画像データに対して所定の処
理を施す画像処理手段を有することを特徴とする。
【0011】第2の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の各解像度に適した画
像データを出力する画像処理装置であって、上記入力さ
れた画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃
度値との関係に係る濃度特性を指数関数及び対数関数の
少なくともいずれかを用いた曲線近似により算出し、当
該濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に
応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第2式を
算出し、当該第2式に基づいて画像データに所定の処理
を施す画像処理手段と、上記画像処理手段により各機能
の解像度に適した所定の処理が施された画像データを出
力する出力制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】第3の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の各解像度に適した画
像データを出力する画像処理装置であって、上記入力さ
れた画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃
度値との関係に係る濃度特性を、第1範囲においては、
指数関数を用いた曲線近似により算出し、当該濃度特性
に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整
し、当該機能に係る解像度に適した第2式を算出する第
1算出手段と、上記入力された画像データの濃度値と上
記出力する画像データの濃度値との関係に係る濃度特性
を、第2範囲においては、対数関数を用いた曲線近似に
より算出し、当該濃度特性に係る第3式の各係数を上記
各機能の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度に
適した第4式を算出する第2算出手段と、上記第2及び
第4式の組み合わせに基づいて、入力された画像データ
に対して所定の処理を施す画像処理手段と、上記画像処
理手段により各機能の解像度に適した所定の処理が施さ
れた画像データを出力する出力制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0013】第4の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の各解像度に適した画
像データを出力する画像処理装置であって、上記入力さ
れた画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃
度値との関係に係る第1及び第2の基本濃度特性を算出
する第1算出手段と、上記第1及び第2の基本濃度特性
に基づいて、線形補間法により、上記各機能に対応し
た、当該特性間に存在する第3の濃度特性を算出する第
2算出手段と、上記第3の濃度特性に基づいて、入力さ
れた画像データに対して所定の処理を施す画像処理手段
と、上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所
定の処理が施された画像データを出力する出力制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0014】第5の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画像
データとする画像処理方法であって、上記入力された画
像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度値と
の関係に係る濃度特性を算出し、当該濃度特性に係る第
1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整し、当該
機能に係る解像度に適した第2式を算出し、当該第2式
に基づいて上記入力された画像データに対して所定の処
理を施すことを特徴とする。
【0015】第6の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の各解像度に適した画
像データを出力する画像処理方法であって、上記入力さ
れた画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃
度値との関係に係る濃度特性を指数関数及び対数関数の
少なくともいずれかを用いた曲線近似により算出する第
1のステップと、上記算出した濃度特性に係る第1式の
各係数を上記各機能の選択に応じて調整し、当該機能に
係る解像度に適した第2式を算出する第2のステップ
と、上記第2式に基づいて、入力された画像データに対
して所定の処理を施す第3のステップと、上記第3のス
テップにて、各機能の解像度に適した所定の処理が施さ
れた画像データを出力する第4のステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0016】第7の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の各解像度に適した画
像データを出力する画像処理方法であって、上記入力さ
れた画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃
度値との関係に係る濃度特性を、第1範囲においては、
指数関数を用いた曲線近似により算出し、当該濃度特性
に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整
し、当該機能に係る解像度に適した第2式を算出する第
1のステップと、上記入力された画像データの濃度値と
上記出力する画像データの濃度値との関係に係る濃度特
性を、第2範囲においては、対数関数を用いた曲線近似
により算出し、当該濃度特性に係る第3式の各係数を上
記各機能の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度
に適した第4式を算出する第2のステップと、上記第2
及び第4式の組み合わせに基づいて、入力された画像デ
ータに対して所定の処理を施す第3のステップと、上記
第3のステップにて各機能の解像度に適した所定の処理
が施された画像データを出力する第4のステップとを有
することを特徴とする。
【0017】第8の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の各解像度に適した画
像データを出力する画像処理方法であって、上記入力さ
れた画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃
度値との関係に係る第1及び第2の基本濃度特性を算出
する第1のステップと、上記第1及び第2の基本濃度特
性に基づいて、線形補間法により、上記各機能に対応し
た、当該特性間に存在する第3の濃度特性を算出する第
2のステップと、上記第3の濃度特性に基づいて、入力
された画像データに対して所定の処理を施す第3のステ
ップと、上記画像処理手段により各機能の解像度に適し
た所定の処理が施された画像データを出力する第4のス
テップとを有することを特徴とする。
【0018】第9の態様は、入力された画像データに対
して所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画像
データを算出し、当該画像データに基づいて画像を形成
する画像形成装置であって、記録媒体に印刷された画像
を読み取る画像読取手段と、上記読取手段により得た画
像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度値と
の関係に係る濃度特性を算出し、当該濃度特性に係る第
1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整し、当該
機能に係る解像度に適した第2式を算出し、当該第2式
に基づいて上記入力された画像データに対して所定の処
理を施す画像処理手段と、上記画像処理手段により所定
の処理が施された画像データに基づいて画像を形成する
画像形成手段とを有することを特徴とする。
【0019】第10の態様は、入力された画像データに
対して所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画
像データを算出し、当該画像データに基づいて画像を形
成する画像形成装置であって、記録媒体に印刷された画
像を読み取る画像読取手段と、上記読取手段により得た
画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度値
との関係に係る濃度特性を指数関数及び対数関数の少な
くともいずれかを用いた曲線近似により算出し、当該濃
度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に応じ
て調整し、当該機能に係る解像度に適した第2式を算出
し、当該第2式に基づいて画像データに所定の処理を施
す画像処理手段と、上記画像処理手段により各機能の解
像度に適した所定の処理が施された画像データを出力す
る出力制御手段と、上記出力制御手段により出力された
所定の処理が施された画像データに基づいて画像を形成
する画像形成手段とを有することを特徴とする。
【0020】第11の態様は、入力された画像データに
対して所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画
像データを算出し、当該画像データに基づいて画像を形
成する画像形成装置であって、記録媒体に印刷された画
像を読み取る画像読取手段と、上記読取手段により得た
画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度値
との関係に係る濃度特性を、第1範囲においては、指数
関数を用いた曲線近似により算出し、当該濃度特性に係
る第1式の各係数を上記各機能の選択に応じて調整し、
当該機能に係る解像度に適した第2式を算出する第1算
出手段と、上記読取手段により得た画像データの濃度値
と上記出力する画像データの濃度値との関係に係る濃度
特性を、第2範囲においては、対数関数を用いた曲線近
似により算出し、当該濃度特性に係る第3式の各係数を
上記各機能の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像
度に適した第4式を算出する第2算出手段と、上記第2
及び第4式の組み合わせに基づいて、入力された画像デ
ータに所定の処理を施す画像処理手段と、上記画像処理
手段により各機能の解像度に適した所定の処理が施され
た画像データを出力する出力制御手段と、上記出力制御
手段により出力された所定の処理が施された画像データ
に基づいて画像を形成する画像形成手段とを有すること
を特徴とする。
【0021】第12の態様は、入力された画像データに
対して所定の処理を施し、各種機能の解像度に適した画
像データを算出し、当該画像データに基づいて画像を形
成する画像形成装置であって、記録媒体に印刷された画
像を読み取る画像読取手段と、上記読取手段により得た
画像データの濃度値と上記出力する画像データの濃度値
との関係に係る第1及び第2の基本濃度特性を算出する
第1算出手段と、上記第1及び第2の基本濃度特性に基
づいて、線形補間法により、上記各機能に対応した、当
該特性間に存在する第3の濃度特性を算出する第2算出
手段と、上記第3の濃度特性に基づいて、入力された画
像データに所定の処理を施す画像処理手段と、上記画像
処理手段により各機能の解像度に適した所定の処理が施
された画像データを出力する出力制御手段と、上記出力
制御手段により出力された所定の処理が施された画像デ
ータに基づいて画像を形成する画像形成手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の
形態に係る画像処理装置の構成を示す図である。この発
明に係る画像処理装置は、例えばイメージスキャナ等の
読取り装置にて読み取られ、入力された画像情報を、例
えば1画素あたり8ビットのデジタルデータとして受
け、これをN値化処理(N≧2、Nは整数)して、例え
ばプリンタ等の出力装置に出力するものである。
【0023】即ち、図1に示されるように、イメージス
キャナ1の出力は、直接的に或いはLD1,LD2を介
して低域除去フィルタ(LPF;Low Pass Filter )
4,高域除去フィルタ(HPF ;High Pass Filter)5
の入力に接続されている。そして、このLPF4の出力
は、レンジ補正部6を介して加算器8の一方の入力に接
続され、HPF5の出力は、乗算器7を介して上記加算
器8の他方の入力に接続されている。さらに、上記加算
器8の出力は、拡大/縮小部9,γ補正・濃度変換部1
0,階調処理部11を介して、プリンタ12の入力に接
続されている。尚、上記した構成のうち、図中、波線で
囲まれたスキャナ1,プリンタ12を除いた構成要素に
よって画像処理装置が構成されている。
【0024】このような構成において、上記スキャナ1
からの画像データが本画像処理装置に入力されると、先
ずLPF4,HPF5にて所定のフィルタリング処理が
施され、これにより網点画像等のモアレが制され、且つ
文字等のエッジ部分のMTF補正がなされる。次いで、
レンジ補正部6によるレンジ補正処理により画像のコン
トラスト改善や下地除去がなされ、拡大/縮小部9によ
る拡大/縮小処理により主走査方向の変倍処理がなされ
る。続いて、γ補正・濃度変換部10にて入出力特性の
補正等を行う為のγ補正及び濃度変換が行われ、調処理
部11にて誤差拡散処理が行われN値化(N≧2)され
る。こうして、プリンタ12に好適な画像データが、当
該プリンタ12に出力される。
【0025】以下、本発明の実施の形態に係る画像処理
装置の特徴部分であるγ補正・濃度変換部10の処理
を、従来技術との比較において更に詳細に説明する。一
般に、γ補正処理では、図2に波線で示されるようなス
キャナ及びプリンタの入出力特性を求め、該特性のカー
ブの逆関数を用いて入力画像の値を補正することで、図
2に実線で示すような特性を求め、当該特性に基づいて
実際のプリンタ出力画像をリニアに補正している。さら
に、この処理の後に、所定の濃度変換処理を行い、上記
入出力特性を任意の濃度カーブに変換する。かかる処理
により、各画質モードの階調特性を可変している。尚、
図2において、縦軸は出力濃度値を、横軸は入力濃度値
をそれぞれ示している。
【0026】例えば、文字のエッジをシャープに濃い濃
度で再現させる為の「文字モード」が選択された場合に
は、図3(a)に示されるような高濃度側を立たせる特
性に設定し、階調領域の再現を良くするための「写真モ
ード」が選択された場合には、図3(b)に示されるよ
うな入出力がリニアに近い特性に設定することで、各モ
ードで要求される特徴を抽出している。尚、図3におい
て、縦軸は出力濃度値を、横軸は入力濃度値をそれぞれ
示している。
【0027】しかしながら、従来デジタル複合機等で
は、1台のエンジンを解像度によって切り替える場合で
も、この濃度カーブを解像度によって切替えることはな
く、例えば、コピーの600dpi 画像出力で最適化
した値をFAXの各解像度で送信する場合にも、そのま
まの設定で処理を行っていた。
【0028】この場合、例えばFAX送信等では、通
常、8×3.85,8×7.7,16×15.4本/mm
といった3種類の解像度から、ユーザが任意に選択可能
となっている為、上記FAX送信においては、実際の解
像度に好適でない600dpiの濃度カーブで補正がさ
れていた。そして、その結果として、階調性が著しく失
われたり、誤差拡散画像の場合、高濃度のベタの部分が
白く抜けて文字が正確に再現されない等といった問題が
生じていた。
【0029】一方、濃度カーブを解像度毎に切り替える
場合でも、各解像度毎に最適な濃度カーブを求め、それ
を複数有しなければならないので、効率が悪いといった
問題が生じていた。例えば、コピー機能、FAX機能、
プリンタ機能を有するデジタル複合機の場合には、コピ
ー(600dpi)、FAX(8×3.85,8×7.
7,16×15.4本/mm)、プリンタ(300dp
i)等といった、5種類の濃度カーブを有することにな
り、メモリ容量的にも、最適化の手順においても非常に
効率が悪いという問題が生じていた。
【0030】以上の問題に鑑みて、本発明の画像処理装
置及び方法では、先ず1つの濃度カーブを直線近似し、
基本の濃度カーブとする。そして、当該濃度カーブに係
る式のパラメータを適宜調整することで、当該濃度カー
ブの傾きや特性を変更し、各解像度に好適な濃度カーブ
を算出する。
【0031】即ち、本実施の形態では、先ずコピー時
(解像度600dpi)の濃度カーブを階調パターン等
のデータから17点を決定し、これらの17点のデータ
から以下の(1)式に示される指数関数にて曲線近似す
る。
【0032】 y=a×(e(X/b) −1) …(1) 尚、上記(1)式において、xは入力濃度値、yは出力
濃度値、eは自然対数値であり、y>255の場合には
y=255、y<0の場合にはy=0に値を設定するも
のとしている。
【0033】ここで、図4は上記(1)式により算出さ
れる濃度カーブの一例を示す図である。この図4では、
上記(1)式において、(a,b)=(21.6,10
0),(11,80),(0.93,46)の場合の濃
度カーブを示している。
【0034】このように上記(1)式を基本の濃度カー
ブとして、各パラメータa,bを変更することで、FA
X、プリンタ等の各解像度の濃度カーブを決定する。
尚、図4に示されるように、パラメータbの値を小さく
する程、濃度カーブは急激に立ち上がるので、先ずパラ
メータbを調整してから、例えば(x、y)=(25
5、255)を通るようにaを求めると良いこととな
る。
【0035】さらに、設定値によっては、y<0やy>
255の値となる場合があるが、この場合には、各0,
255に値を設定することとしている。また、各解像度
毎のパラメータの決定については、実際に所望とする解
像度で階調パターン等を出力して目視で確認しても良い
し、ある程度のデータの積み上げがあるならば、基本の
カーブからどのくらい調整すればよいか経験的に判るの
で、経験に基づく自動設定仕様とする事も可能である。
【0036】一般には、誤差拡散方式等の疑似階調画像
では、解像度が低いほど白抜けが目立ち易く、全体に薄
く再現されるので、上記(1)式のbの値を大きくする
とよい結果が得られる。
【0037】ここで、上記(1)式に基づいて濃度カー
ブを算出する場合においても、十分な精度の特性を得る
ことができるが、以下、更に厳密に濃度カーブを近似す
る場合に好適な実施の形態に変形例を説明する。
【0038】更に厳密な濃度カーブを近似する場合に
は、上記(1)式に組み合わせて、以下の(2)式に示
す対数関数で近似する。 y=c×{ln(x/d)} …(2) 尚、この式(2)において、xは入力濃度値、yは出力
濃度値であり、y>255の場合にはy=255、y<
0の場合にはy=0に値を設定する。
【0039】即ち、この変形例では、図5に示されるよ
うに、変極点(α、β)を境にして、上記(1)式と上
記(2)式の選択の切り替える。図5では、入力値が0
〜αまでの領域では、上記(1)式が採用された結果、
下方に凸の曲線となり、α+1〜255までの領域で
は、上記(2)式が採用された結果、上方に凸の曲線と
なるので、結果的に、より実際の濃度カーブの形に近い
近似がなされることになる。但し、この場合、上記
(1)式、上記(2)式が共に変極点(α、β)を通る
ように、最適化が必要となる。
【0040】尚、図5に示したのは、(a,b)=(2
1.6,100)、(c,d)=(340,120)を
上記(1)式、(2)式にそれぞれ代入した結果得られ
る、 y=21.6×{e(X/100) −1} y=340×{ln(x/120)} の式を変極点(140,66)で使い分けた例である。
【0041】上記変極点(α,β)を左右にずらすこと
で、濃度カーブの傾きを適宜変更することができること
は勿論である。以下、図6のフローチャートを参照し
て、実施の形態に係る画像処理装置の動作をまとめて説
明する。尚、これは、本発明の画像処理方法に相当す
る。
【0042】電源ONにより動作が開始されると(ステ
ップS1)、コピー時(600dpi)の濃度カーブ
を、前述した(1)式に基づいて算出する。ここでは、
前述したように、17点のデータより曲線近似する。
【0043】続いて、出力先がコピーかFAXかを検出
し、コピーである場合には後述するステップS7に移行
し、一方、FAXである場合には不図示のコントロール
パネルより解像度を選択し(ステップS4)、指定の解
像度のパラメータをセットし、変曲点(α,β)を上記
(1)の式に設定する(ステップS5)。
【0044】次いで、前述した(2)式に基づいて、1
7点の濃度データを算出し、ステップS7に移行する
(ステップS6)。こうして、不図示のスタートキーが
押下されると(ステップS7)、ASICに濃度データ
がセットされ(ステップS8)、こうして全ての動作を
終了する(ステップS9)。
【0045】ここで、図7には、上記(1)、(2)式
により算出される濃度カーブの一例を示し説明する。図
7(b)に示される乃至の対象について、各解像度
に対応する濃度カーブを求めた結果が図7(a)に示さ
れている。
【0046】即ち、対象は解像度8×3.85本/m
mのFAX、対象は解像度8×7.7本/mmのFA
X、対象は解像度300(dpi)のプリンタ、対象
は解像度15.4本/mmのFAX、対象は解像度
600(dpi)のPPCにそれぞれ対応する濃度カー
ブである。
【0047】以上説明した実施の形態によれば、1つの
基本となる濃度カーブを曲線近似し、そのパラメータを
調整することで、デジタル複合機の各所望とする解像度
に適した濃度カーブを数式により算出できる。これによ
り、従来、コピー、FAX、プリンタの各機能を有した
デジタル複合機で画像を出力する場合に、1つの濃度カ
ーブを各解像度共通で用いて濃度を変換した場合の階調
再現性の劣化を防止することができる。また、各解像度
毎に濃度カーブを有する必要がないので、効率良く濃度
カーブの切替えを行うことができる。
【0048】尚、濃度カーブの近似方法は、上述した指
数、対数関数を用いた曲線近似に限定されることなく、
例えば多項式近似等、他にも種々の曲線近似の方法を採
用することができる。
【0049】また、複雑な式を計算できない場合は、図
8に示されるように、基本となる最大値(MAX)と最
小値(MIN)の濃度カーブを決定し、両者の濃度カー
ブに基づいて、公知の線形補間により、その間の値を求
めることも可能である。
【0050】最後に、図9には本発明の画像処理装置を
適用した画像形成装置の構成を示し説明する。尚、ここ
では、デジタル複写機を例に挙げて説明する。この図9
において、本デジタル複写機101は、スキャナ102
及びプリンタ(レーザエンジン)103を備えており、
その上部の所定位置には、自動原稿送り装置(ADF)
104が装着されている。
【0051】上記自動原稿送り装置104は、筐体とし
てのカバー本体121の後端縁部が、装置本体の上面後
端縁部に不図示のヒンジ装置を介して開閉自在に取付け
られており、必要に応じて自動原稿送り装置104全体
を回動変位させて原稿台105上を開放し得るような構
成となっている。
【0052】上記カバー本体121の上面やや右方向部
位には、複数枚の原稿を一括保持し得る原稿給紙台12
2が設けられている。さらに、装置の一端側には、原稿
を順次一枚ずつ取出し原稿台105の一端側(図中左端
側)に供給する給送手段123が配設されている。この
給送手段123には、原稿を取出すためのピックアップ
ローラ127と、原稿をピックアップローラ127に押
付けるウエイト板128、原稿給紙台122への原稿の
セット状態を検知する原稿検知センサとしてのエンプテ
ィセンサ129等が配設されている。
【0053】さらに、ピックアップローラ127の原稿
取出し方向には、給紙ローラ132が配置されており、
確実に原稿が一枚ずつ給送されるようになっている。ま
た、原稿台105の上面には、これを覆う原稿搬送ベル
ト137が張設されている。この原稿搬送ベルト137
は、一対のベルトローラ140、該ベルトローラ140
に掛渡された外表面が白色の幅広無端ベルトからなり、
不図示のベルト駆動機構によって正逆両方向に走行し得
るような構成となっている。
【0054】また、原稿搬送ベルト137の内局部の裏
面側には、ベルト面を原稿台105上に押さえ付けるた
めの複数のベルト押えローラ141…、及び自動原稿送
り装置の開閉状態を検知する不図示のセットスイッチが
設けられている。そして、上記給送手段123によって
給送された原稿を、原稿台105の一端側(左端側)か
ら他端側(右端側)に搬送する。
【0055】装置の右側部位には排紙手段138が設け
られており、排紙手段138は、搬送ローラ144と、
この搬送ローラ144に原稿を押付けるピンチローラ1
45と、排紙方向に送られる原稿の後端を検出する原稿
検出手段としての排紙センサ146等が設けられてい
る。さらに、原稿排出路の下流側には、排紙ローラ14
8が配設されている。また、原稿排出路には、原稿を表
裏返にして原稿台105に導くためにゲート149が設
けられ、原稿を両面複写可能としている。
【0056】読取手段としてのスキャナ102は、光源
としての露光ランプ106、ミラー115を設置した第
1キャリッジ107、光路を折曲げるミラー108a,
108bを設置した第2キャリッジ109、レンズ11
0、反射光を受光するCCDセンサ111、これらを各
部の位置を変更する不図示の駆動系、及びCCDセンサ
111の出力、つまり画像データ(情報)をアナログデ
ータからデジタルデータに変換する不図示のA/D変換
部により構成されている。
【0057】上記第1、第2キャリッジ107,109
は、互いに不図示のタイミングベルトで結ばれており、
第2キャリッジ109は、第1キャリッジ107の1/
2の速さで同じ方向に移動するようになっている。これ
により、レンズ110までの光路長が一定になるように
走査できるようになっている。上記レンズ110は、焦
点距離固定で、変借時に光軸方向へ移動されるようにな
っている。
【0058】CCDセンサ111は、原稿の1画素がC
CDセンサ111の1つの素子に対応している。このC
CDセンサ111の出力は、後段のA/D変換部へ出力
されるようになっている。また、第1、第2キャリッジ
107,109、ミラー112a,112bの移動は、
それぞれ不図示のステッピングモータにより行われるよ
うになっている。さらに、上記第1、第2キャリッジ1
07,109は、上記ステッピングモータの回転軸に連
結された不図示のドライブプーリとアイドルプーリ間に
掛渡された不図示のタイミングベルトの動作に応じて移
動されるようになっている。上記レンズ110は、対応
する不図示のステッピングモータにより不図示のスパイ
ラルシャフトが回転し、このスパイラルの動きによって
光軸方向へ移動されるようになっている。
【0059】符号160はレーザダイオードで、このレ
ーザダイオード160に対応してコリメートレンズ16
2、ポリゴンミラー(多面反射鏡)164、レンズ16
6、反射鏡168,170、レンズ172が配置されて
おり、露光装置152からレーザ光を感光体ドラム15
0に照射するようになっている。
【0060】画像形成手段としてのプリンタ103は、
例えばレーザ光学系と転写紙に画像形成が可能な電子写
真方式を組み合せている。即ち、プリンタ103は、装
置内の略中央部に回転自在に軸支された像担持体として
の感光体ドラム150を有しており、この感光体ドラム
150の周囲には、露光装置152、現像装置154、
転写チャージャ155、剥離チャージャ156、クリー
ニング前除電チャージャ157、クリーナ158、除電
ランプ159、及び帯電チャージャ161が順に配置さ
れている。
【0061】感光体ドラム150は、帯電チャージャ1
61によって一様に帯電されるようになっていると共
に、スキャナ102からレーザ光を出力して前記感光体
ドラム150上に原稿の画像を結像し、静電潜像が形成
されるようになっている。そして、前記感光体ドラム1
50上に形成された静電潜像は、現像装置154により
現像され、後述する給紙手段としての給紙カセット13
0から給紙ローラ120、アライニンクローラ125を
介して送紙されるコピー用紙(被画像形成媒体)P上に
現像画像を転写チャージャ155により転写される。
【0062】この転写チャージャ155による転写後の
コピー用紙Pは、剥離チャージャ156のACコロナ放
電により剥離されて、搬送ベルトを介して定着器171
に搬送され、この定着器171によって現像画像が溶融
定着されたコピー用紙Pは、排紙ローラ対173により
排紙トレイ174aを有するユニット174に排出され
る。ユニット174は、排紙ローラ対173から排出さ
れるコピー用紙Pをフェイスダウンするローラ対174
bを有し、更にユニット174の上部にステープルソー
トモードの際に1部毎にステープルするステープラ17
4cを有している。一方、上記コピー用紙Pへの現像画
像の転写・剥離後の感光体ドラム150上に残留した現
像剤は、クリーニング前除電チャージャ157で予め除
雪された後、クリーナ158により清掃され、除電ラン
プ159により感光体ドラム150上の電位が一定のレ
ベル以下にされ、次のコピー動作を可能にしている。
【0063】尚、コピー用紙Pの両面に印刷する両面コ
ピーの場合には、前述した定着器171によって現像画
像が溶融定着されたコピー用紙Pは搬送路175aを介
して搬送された後、トレイ175bに蓄積される。この
トレイ175bに蓄積された片面印刷済みの用紙Pは、
搬送路175cを介して前述した転写チャージャ155
に搬送され、印刷されていない他方の面に現像画像が転
写される。
【0064】また、トレイ175bの下部には、光反射
型の紙センサ175dが設けられ、トレイ175b上に
スタックされる用紙の有無が検知される。また、搬送路
175a、トレイ175b、搬送路175c、及び紙セ
ンサ175dとから自動両面反転機構としての目動両面
装置(ADD)175が構成されている。
【0065】また、図中の符号130は、前記装置本体
1のフロント側より着脱自在に上下複数段に装着された
給細手段としての給紙カセットである。この給紙カセッ
ト130は、コピー用紙Pが収納された筐体であるカセ
ットケース131からなり、このカセットケース131
の取出し端部は、用紙取出し方向に向け傾斜させてなる
構成を有する。そして、前記給紙カセット130のカセ
ットケース131内に収納されたコピー用紙Pは、ピッ
クアップローラ181にて最上層からピックアップされ
て取り出されるようになっている。
【0066】このピックアップローラ181にて取り出
されて前記カセットケース131の取出し端部側に送り
込まれたコピー用紙Pは、前記カセットケース131の
取出し端部の内側上方に設置された給紙ローラ184と
分離ローラ(又は分離パッド)185とからなる用紙分
離部にて一枚ずつ分離されて、プリンタ103に向け搬
送されるようになっているものである。
【0067】また、装置本体の右サイド側には、着脱自
在に装着された給紙カセット143と大容量給紙装置
(LCF)147とが設けられている。給紙カセット1
43に収納されたコピー用紙Pは、ピックアップローラ
143aにて最上層からピックアップされて取り出され
るようになっている。このピックアップローラ143a
にて取り出されて給紙カセット143の取出し端部側に
送り込まれたコピー用紙Pは、給紙カセット143の取
出し端部の内側上方に設置された給紙ローラ143bと
分離ローラ143cとからなる用紙分離部にて一枚ずつ
分離されて、プリンタ103に向け搬送されるようにな
っている。
【0068】LCF147に収納されたコピー用紙P
は、ピックアップローラ147aにて最上層からピック
アップされて取り出されるようになっている。このピッ
クアップローラ147aにて取り出されてLCF147
の取出し端部側に送り込まれたコピー用紙Pは、LCF
147の取出し端部の内側上方に設置された給紙ローラ
147bと分離ローラ147cとからなる用紙分離部に
て一枚ずつ分離されて、プリンタ103に向け搬送され
るようになっている。
【0069】次に図10はファクシミリ機能、プリンタ
機能を備えたデジタル複写機101の制御系の全体構成
を示す概略ブロック図である。尚、このデジタル複写機
101の制御系には本発明の画像処理装置が内在してい
る。
【0070】図10に示されるように、本装置はコント
ロールパネル部401、スキャナ部402、メインコン
トロ一ラ部403、プリンタエンジン部404で構成さ
れている。コントロールパネル部401は、コントロー
ルパネルを制御するコントロールパネルCPU408、
RAM409、ROM410、コントロールパネル41
1で構成され、コントロールパネルCPU408により
制御されている。
【0071】スキャナ部402は、スキャナ部402を
御御するスキャナCPU412、アナログ画像データを
読み込むCCD413、A/D変換を行うA/D変換回
路414、シェーディング補正を行うSHD回路41
5、タイミングを合わせるラインメモリ416、ROM
417、RAM418、メカニックコントローラ41
9、ADF420、座標入力装置のエディタ421で構
成されている。
【0072】上記メインコントローラ部403は、メイ
ンコントローラ部を制御するメインCPU422、制御
用のプログラムやデータが収納され、プログラムにより
その内容を書き換えることが可能であるROM423、
オプション機器を制御するためのプログラムやデータが
収納され、プログラムによりその内容を書き換えること
が可能であるオプションROM423a、プログラムを
実行する上で必要となるRAM424、表示印刷用のフ
ォントデータが収納されているプリンタFONTROM
425、ディスプレイROM426、スキャナ部402
で読み取ったデータをどのようい送るか、或いはプリン
タエンジン部404に対してデータをどのように送るか
の切り替え及びバッファリングを行うデータ切り替え/
データバッファメモリ回路427、圧縮及び伸張等の画
像編集を行う画像処理部428、外部インタフェイス4
42を介して外部のパーソナルコンピュータ(PC)等
より受け取った印字データを画像データに展開するプリ
ンタコントローラ439、画像データをぺ一ジ単位で管
理するぺ一シメモリ440で構成されている。上記メイ
ンCPU422は、上記の制御の他、各部CPUの制御
を行っている。
【0073】上記プリンタエンジン部404には、LC
F(ラージキャパシティフィーダ)432、レーザ変調
回路433、レーザドライブ回路434、レーザ43
5、ROM436、RAM437、多段給紙トレイ43
8等が設げられている。
【0074】尚、上記プリンタコントローラ439、ぺ
一シメモリボード440はオプション装置であり、その
機能を利用する際は制御プログラムの記憶されているR
OM423とオプション機器を制御するプログラムオプ
ションROM423aが必要となる。また、FAXボー
ド441は、スキャナ部402で読み込まれた画像デー
タを電話回線443を介して、FAXデータとして外部
へ送信したり、電話回線443より入ってきたFAXデ
ータを画像データに変換し、プリンタエンジン部404
で印刷を行う。
【0075】以上説明したように、本発明によれば、コ
ピー、FAX、プリンタ等といった複数の解像度を切り
替えて画像を出力するデジタル複合機に採用されれば、
各解像度共通の濃度カーブで画像を濃度変換すると、階
調性が著しく劣化するといった従来の問題点を改善する
ことができる。
【0076】更に、1つの基本となる濃度カーブと、各
解像度における調整パラメータを設定すれば良いので、
複数の濃度調整カーブを有する場合に比べて、使用する
メモリ容量が低減され、処理効率が向上される。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
階調性の劣化を防止し、且つ解像度を変更するための濃
度カーブの切り替えの効率を向上する画像処理装置及び
画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置にを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】γ補正処理により実際のプリンタ出力画像をリ
ニアに補正する際に使用される濃度特性を示す図であ
る。
【図3】各モードに対応するγ補正処理を行う際に用い
る濃度特性を示す図である。
【図4】指数関数による曲線近似により算出された濃度
特性の一例を示す図である。
【図5】変曲点(α、β)を境界として濃度特性を切り
替える様子を示す図である。
【図6】実施の形態に係る画像処理装置及び方法に係る
フローチャートである。
【図7】変曲点(α、β)を境界として濃度特性を切り
替えることで得た濃度特性の具体例を説明するための図
である。
【図8】実施の形態の変形例を説明するための特性図で
ある。
【図9】本発明の画像処理装置を適用した画像形成装置
の構成を示す図である。
【図10】ファクシミリ機能、プリンタ機能を備えたデ
ジタル複写機101の制御系の全体構成を示す概略ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 イメージスキャナ 2 LD1 3 LD2 4 低域除去フィルタ(LPF) 5 高域除去フィルタ(HPF) 6 レンジ補正部 7 乗算器 8 加算器 9 拡大/縮小部 10 γ補正・濃度変換部 11 階調処理部 12 プリンタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の解像度に適した画像データとする
    画像処理装置であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を算出し、当該
    濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に応
    じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第2式を算
    出し、当該第2式に基づいて上記入力された画像データ
    に対して所定の処理を施す画像処理手段を有することを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の各解像度に適した画像データを出
    力する画像処理装置であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を指数関数及び
    対数関数の少なくともいずれかを用いた曲線近似により
    算出し、当該濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機
    能の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度に適し
    た第2式を算出し、当該第2式に基づいて画像データに
    所定の処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する出力制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の各解像度に適した画像データを出
    力する画像処理装置であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を、第1範囲に
    おいては、指数関数を用いた曲線近似により算出し、当
    該濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に
    応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第2式を
    算出する第1算出手段と、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を、第2範囲に
    おいては、対数関数を用いた曲線近似により算出し、当
    該濃度特性に係る第3式の各係数を上記各機能の選択に
    応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第4式を
    算出する第2算出手段と、 上記第2及び第4式の組み合わせに基づいて、入力され
    た画像データに対して所定の処理を施す画像処理手段
    と、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する出力制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の各解像度に適した画像データを出
    力する画像処理装置であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る第1及び第2の基本濃度
    特性を算出する第1算出手段と、 上記第1及び第2の基本濃度特性に基づいて、線形補間
    法により、上記各機能に対応した、当該特性間に存在す
    る第3の濃度特性を算出する第2算出手段と、 上記第3の濃度特性に基づいて、入力された画像データ
    に対して所定の処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する出力制御手段と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の解像度に適した画像データとする
    画像処理方法であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を算出し、当該
    濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に応
    じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第2式を算
    出し、当該第2式に基づいて上記入力された画像データ
    に対して所定の処理を施すことを特徴とする画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の各解像度に適した画像データを出
    力する画像処理方法であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を指数関数及び
    対数関数の少なくともいずれかを用いた曲線近似により
    算出する第1のステップと、 上記算出した濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機
    能の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度に適し
    た第2式を算出する第2のステップと、 上記第2式に基づいて、入力された画像データに対して
    所定の処理を施す第3のステップと、 上記第3のステップにて、各機能の解像度に適した所定
    の処理が施された画像データを出力する第4のステップ
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の各解像度に適した画像データを出
    力する画像処理方法であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を、第1範囲に
    おいては、指数関数を用いた曲線近似により算出し、当
    該濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の選択に
    応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第2式を
    算出する第1のステップと、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る濃度特性を、第2範囲に
    おいては、対数関数を用いた曲線近似により算出し、当
    該濃度特性に係る第3式の各係数を上記各機能の選択に
    応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第4式を
    算出する第2のステップと、 上記第2及び第4式の組み合わせに基づいて、入力され
    た画像データに対して所定の処理を施す第3のステップ
    と、 上記第3のステップにて各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する第4のステップ
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の各解像度に適した画像データを出
    力する画像処理方法であって、 上記入力された画像データの濃度値と上記出力する画像
    データの濃度値との関係に係る第1及び第2の基本濃度
    特性を算出する第1のステップと、 上記第1及び第2の基本濃度特性に基づいて、線形補間
    法により、上記各機能に対応した、当該特性間に存在す
    る第3の濃度特性を算出する第2のステップと、 上記第3の濃度特性に基づいて、入力された画像データ
    に対して所定の処理を施す第3のステップと、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する第4のステップ
    と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 入力された画像データに対して所定の処
    理を施し、各種機能の解像度に適した画像データを算出
    し、当該画像データに基づいて画像を形成する画像形成
    装置であって、 記録媒体に印刷された画像を読み取る画像読取手段と、 上記読取手段により得た画像データの濃度値と上記出力
    する画像データの濃度値との関係に係る濃度特性を算出
    し、当該濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能の
    選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した第
    2式を算出し、当該第2式に基づいて上記入力された画
    像データに対して所定の処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段により所定の処理が施された画像デー
    タに基づいて画像を形成する画像形成手段と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 入力された画像データに対して所定の
    処理を施し、各種機能の解像度に適した画像データを算
    出し、当該画像データに基づいて画像を形成する画像形
    成装置であって、 記録媒体に印刷された画像を読み取る画像読取手段と、 上記読取手段により得た画像データの濃度値と上記出力
    する画像データの濃度値との関係に係る濃度特性を指数
    関数及び対数関数の少なくともいずれかを用いた曲線近
    似により算出し、当該濃度特性に係る第1式の各係数を
    上記各機能の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像
    度に適した第2式を算出し、当該第2式に基づいて画像
    データに所定の処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する出力制御手段と、 上記出力制御手段により出力された所定の処理が施され
    た画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 入力された画像データに対して所定の
    処理を施し、各種機能の解像度に適した画像データを算
    出し、当該画像データに基づいて画像を形成する画像形
    成装置であって、 記録媒体に印刷された画像を読み取る画像読取手段と、 上記読取手段により得た画像データの濃度値と上記出力
    する画像データの濃度値との関係に係る濃度特性を、第
    1範囲においては、指数関数を用いた曲線近似により算
    出し、当該濃度特性に係る第1式の各係数を上記各機能
    の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した
    第2式を算出する第1算出手段と、 上記読取手段により得た画像データの濃度値と上記出力
    する画像データの濃度値との関係に係る濃度特性を、第
    2範囲においては、対数関数を用いた曲線近似により算
    出し、当該濃度特性に係る第3式の各係数を上記各機能
    の選択に応じて調整し、当該機能に係る解像度に適した
    第4式を算出する第2算出手段と、 上記第2及び第4式の組み合わせに基づいて、入力され
    た画像データに所定の処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する出力制御手段と、 上記出力制御手段により出力された所定の処理が施され
    た画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 入力された画像データに対して所定の
    処理を施し、各種機能の解像度に適した画像データを算
    出し、当該画像データに基づいて画像を形成する画像形
    成装置であって、 記録媒体に印刷された画像を読み取る画像読取手段と、 上記読取手段により得た画像データの濃度値と上記出力
    する画像データの濃度値との関係に係る第1及び第2の
    基本濃度特性を算出する第1算出手段と、 上記第1及び第2の基本濃度特性に基づいて、線形補間
    法により、上記各機能に対応した、当該特性間に存在す
    る第3の濃度特性を算出する第2算出手段と、 上記第3の濃度特性に基づいて、入力された画像データ
    に所定の処理を施す画像処理手段と、 上記画像処理手段により各機能の解像度に適した所定の
    処理が施された画像データを出力する出力制御手段と、 上記出力制御手段により出力された所定の処理が施され
    た画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段
    と、を具備することを特徴とする画像形成装置。
JP10007663A 1998-01-19 1998-01-19 画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置 Pending JPH11205608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10007663A JPH11205608A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10007663A JPH11205608A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11205608A true JPH11205608A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11672060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10007663A Pending JPH11205608A (ja) 1998-01-19 1998-01-19 画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11205608A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3779400B2 (ja) 画像処理方法
US6313924B2 (en) Image forming apparatus and method of correcting the characteristic of each body by printing reference pattern in the machine and reading the printed pattern again
WO2004080057A1 (ja) 画像処理装置
JPH07203201A (ja) 画像形成装置
JP2001094810A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びに画像形成装置
JPH09261481A (ja) 画像形成装置
JP2000036907A (ja) 画像読取装置
JP2003095461A (ja) シート給送装置
JP3862789B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、並びに画像形成装置
US6034783A (en) Image forming apparatus and method and information processing system and method
JP2003333327A (ja) 画像読取装置および複写機
JP2965906B2 (ja) 画像形成装置
EP0876052B1 (en) An image forming apparatus and an image forming method thereof
JPH11205608A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びこれを用いた画像形成装置
JP3912864B2 (ja) 画像処理装置及び画像形成装置
JP3696463B2 (ja) 画像処理装置
JP3974700B2 (ja) 画像形成装置および画像処理方法
JP4933382B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4132473B2 (ja) 画像処理装置及び画像形成装置
JP3703354B2 (ja) 画像処理装置
JP2000118793A (ja) 画像形成装置
JP2015177472A (ja) 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム
JP3590627B2 (ja) 画像処理装置
JPH10257325A (ja) 画像形成装置
JP2002185707A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070904