JPH1120537A - 車両用昇降装置 - Google Patents

車両用昇降装置

Info

Publication number
JPH1120537A
JPH1120537A JP18750297A JP18750297A JPH1120537A JP H1120537 A JPH1120537 A JP H1120537A JP 18750297 A JP18750297 A JP 18750297A JP 18750297 A JP18750297 A JP 18750297A JP H1120537 A JPH1120537 A JP H1120537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platform
chain
link base
sprocket
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18750297A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Nishihata
進 西端
Kimiya Kichise
公彌 吉瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTEC JAPAN KK
Original Assignee
OTEC JAPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OTEC JAPAN KK filed Critical OTEC JAPAN KK
Priority to JP18750297A priority Critical patent/JPH1120537A/ja
Publication of JPH1120537A publication Critical patent/JPH1120537A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 格納状態における高さが低くて、構造簡単で
見栄え良く、伸長状態と格納状態の間の移動が単一の駆
動装置で可能な車両用昇降装置とする。 【解決手段】 フロア3に設置したレール5にそってス
ライドするリンクベース10に2組の4節平行リンクか
らなるダブルリンク機構20を介してプラットフォーム
50を連結し、チェーン機構30のチェーン31がリン
クベースのスプロケット13を経てプラットフォームに
連結されている。回転駆動装置39で駆動スプロケット
33を回転させてチェーンを駆動することにより、まず
プラットフォーム50を引き上げる。この間、平行リン
クによってプラットフォームは水平姿勢を保持する。そ
の後プラットフォームとともにリンクベース10がレー
ルにそって室内側へ引き込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両への車椅子や
荷物の積み下ろし利用可能の車両用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用昇降装置としては、例えば
実開平2−13836号公報に開示されたものがある。
これは図7に示すように、バン型車両のリヤ開口部に設
置されるものである。この装置では、車室フロア3の両
側にサイドレール60を設け、左右のサイドレールにま
たがる可動部材61をアクチュエータ62によりフロア
上をリヤ開口部へ向けて移動可能としてある。サイドレ
ール60にそって移動する可動部材61のブラケット6
3とプラットフォーム受承部材64の間を連結アーム6
5、66を含む4節リンクで連結してある。とくに一方
の連結アーム66は弧状に湾曲しており、リヤバンパ7
にはこの連結アーム66をガイドするローラガイド8が
設けられている。連結アーム66はさらにその中間部に
ローラ67を備え、サイドレール60にはこのローラ6
7を案内して連結アーム66の姿勢を規制するアームガ
イド68が設けられている。プラットフォーム受承部材
64にはプラットフォーム69が前後方向にスライド可
能に支持されている。
【0003】使用に際しては、プラットフォーム69を
プラットフォーム受承部材64から引き出して形成した
広い荷受け面に車椅子などを載せる。 可動部材61を
アクチュエータ62で引き込むと、ブラケット63が前
方へ移動するのにしたがって湾曲した連結アーム66が
ローラガイド8上をスライドするため連結アーム66の
後端が持ち上がり、プラットフォーム受承部材64が上
昇する。さらに可動部材61が引き込まれていくと、連
結アーム66はそのローラ67がサイドレール60内の
アームガイド68に案内されてその姿勢を制御され、プ
ラットフォーム受承部材64がフロア3にそって車室内
に引き込まれる。その後、まだ車室外に突出しているプ
ラットフォーム69をプラットフォーム受承部材64内
へ押し込んで車室内に収納するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用昇降装置では、連結アーム66が大き
く湾曲しているので、格納状態でもこれを案内収納する
サイドレール60の全高が大きいという問題がある。ま
た、リヤバンパ7を加工してローラガイド8を設けた
り、連結アーム66の中間部にローラ67を設けてある
ので外観の見栄えもよいとは言えない。さらに、使用者
による作業を極力軽減するために自動化しようとする場
合には、伸長状態と格納状態の間の移動に、可動部材6
1の移動用とプラットフォーム69の移動用の2組の駆
動装置が必要になり、構造の複雑化とコストの増大が避
けられないという問題がある。したがって、本発明は、
上記従来の問題点に鑑み、格納状態における高さが低く
て、構造簡単で見栄えも良く、さらには、伸長状態と格
納状態の間の移動が単一の駆動装置で可能な車両用昇降
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明は、車両外方へ向けて車室フロアに設置された
2本のレールのそれぞれにそってスライドするリンクベ
ースと、接続プレートを介した2組の平行リンクからな
るダブルリンク機構を介して、リンクベースに連結され
たプラットフォームと、プラットフォームを上下に移動
させる上下移動手段とを備え、リンクベースをレールの
外方端に位置させた状態で、上下移動手段によりプラッ
トフォームをリンクベースまで引き上げ、その後リンク
ベースをプラットフォームとともに車室内へレールにそ
って移動させてプラットフォームを格納するように構成
されたものとした。
【0006】請求項2記載の発明は、車両外方へ向けて
車室フロアに設置された2本のレールのそれぞれにそっ
てスライドするリンクベースと、接続プレートを介した
2組の平行リンクからなるダブルリンク機構を介して、
リンクベースに連結されたプラットフォームと、リンク
ベースに設置されたスプロケットとスプロケットを経由
してプラットフォームに一端が連結されたチェーンとを
含み、各レールにそって配置されたチェーン機構と、チ
ェーンを駆動する駆動手段とを有し、チェーン機構は、
チェーンの他端をリンクベースに連結するとともに、チ
ェーンのたるみを吸収するテンショナスプロケットと、
テンショナスプロケットを所定位置に固定可能の第1の
固定手段と、リンクベースをその外方端位置に固定可能
の第2の固定手段とを備えるものとした。
【0007】上記駆動手段は、各チェーンにそれぞれ噛
み合う駆動スプロケットと、駆動スプロケットを接続す
るドライブシャフトと、ドライブシャフトを回転させる
回転駆動装置とから構成するのが好ましい。また、テン
ショナスプロケットは、ガススプリングに連結されたテ
ンショナブラケットに支持され、第1の固定手段は、テ
ンショナブラケットに設けられたロックピンと、ロック
ピンを係止するロックからなり、ロックは、チェーンが
駆動されてプラットフォームがリンクベースまで引き上
げられたときのテンショナブラケットの位置でロックピ
ンを係止してテンショナスプロケットの所定位置とする
ことができる。
【0008】さらに、第1の固定手段と第2の固定手段
は、プラットフォーム格納時にはまず第2の固定手段が
リンクベースを固定しており、第1の固定手段がテンシ
ョナスプロケットを所定位置に固定したとき第2の固定
手段が解除され、プラットフォーム引き出し時には第2
の固定手段がリンクベースを外方端位置に固定したとき
第1の固定手段が解除されるよう構成するのが望まし
い。
【0009】また、ダブルリンク機構は、接続プレート
とプラットフォーム間の平行リンクのいずれかの連結ア
ームとリンクベースとを連結する補助アームを備え、プ
ラットフォームがリンクベースに設置されたスプロケッ
トを経由するチェーンで引き上げられる際所定の軌跡に
そって上昇させることができる。
【0010】
【作用】請求項1記載のものでは、リンクベースをレー
ルの外方端に位置させた状態で、上下移動手段によりプ
ラットフォームを引き上げると、プラットフォームはダ
ブルリンク機構により水平の姿勢を保持したまま上昇す
る。ダブルリンク機構が折りたたまれながらプラットフ
ォームがリンクベースまで引き上げられると、その後リ
ンクベースをプラットフォームとともに車室内へレール
にそって移動させることによりプラットフォームが車室
内に格納される。
【0011】請求項2記載のものでは、リンクベースを
レールの外方端に第2の固定手段で位置固定させた状態
で、駆動手段がチェーン機構のチェーンを駆動すると、
リンクベースのスプロケットを経由してプラットフォー
ムに連結されたチェーンがプラットフォーム引き上げ
る。この間、プラットフォームはダブルリンク機構によ
り水平の姿勢を保持し、またチェーンのたるみはテンシ
ョナスプロケットで吸収される。プラットフォームが上
がりきると第1の固定手段がテンショナスプロケットの
位置を固定する一方、第2の固定手段がリンクベースの
固定を解除すると、チェーン駆動の継続にしたがってリ
ンクベースがプラットフォームとともにレールをスライ
ドして車室内側へ引き込まれ格納される。
【0012】駆動手段を、各チェーンにそれぞれ噛み合
う駆動スプロケットと、駆動スプロケットを接続するド
ライブシャフトと、ドライブシャフトを回転させる回転
駆動装置とから構成することにより、1つの駆動源によ
りプラットフォームを地面から格納位置まで移動させる
ことができる。
【0013】また、プラットフォームの格納および引き
出し方向に応じて第1の固定手段と第2の固定手段の固
定、解除を連動させることにより、チェーン駆動だけで
自動的かつ円滑な格納および引き出し動作が行われる。
さらに、ダブルリンク機構に補助アームを備えることに
より、プラットフォームが所定の軌跡にそって上昇する
ので、上昇途中の例えばバンパなどの障害物を迂回して
避けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
実施例により説明する。図1はバン型車両1のリヤ開口
部2に適用した実施例の外観斜視図である。車室フロア
3の両側に前後方向に延びるレール5、5を設置し、ロ
ーラ11を備えるリンクベース10が各レール5にそっ
てスライドするようになっている。リンクベース10の
後端には、接続プレート21で接続された2組の4節平
行リンクからなるダブルリンク機構20を介して、プラ
ットフォーム50が連結されている。同じくリンクベー
ス10の後端にはスプロケット13が設けられ、プラッ
トフォームのジョイント55に一端が連結されたチェー
ン31が略垂直にこのスプロケット13へ延び、それか
らフロア3にそって前方へ延びている。
【0015】プラットフォーム50は例えば車椅子を載
せることができるように所定のサイズを有する積載板5
1の左右両側にサイドブラケットを備えて構成されてお
り、ジョイントはサイドブラケット54に設けられてい
る。また、積載板51の前後にはフラッパ52、53が
設けられ、積載板51上の車椅子などが滑り落ちないよ
うに立ち上げ可能となっている。レール5にそって、リ
ンクベース10と連動するチェーン機構30が設けら
れ、チェーン31を駆動することにより、プラットフォ
ーム50の上下移動および車室内への引き込みが一連に
行われる。
【0016】以下各部の構成を詳細に説明する。はじめ
にダブルリンク機構20について、図2により説明す
る。ダブルリンク機構20は、リンクベース10の先端
(後端)と接続プレート21の間を上下2本のアーム2
2、23で連結して4節の平行リンクを形成するととも
に、接続プレート21とプラットフォームのサイドブラ
ケット54の間を上下2本のアーム24、25で連結し
て同様に4節の平行リンクを形成している。リンクベー
ス10に連結されたアーム22、23は後方へ延び、ア
ーム24、25は接続プレート21から前方へ延びてい
る。なお、プラットフォーム50は水平に設定されてい
る。
【0017】さらに、アーム24の中間部は、補助アー
ム26によってリンクベース10の先端部と連結されて
いる。これによって、接続プレート21はその姿勢を保
持したままリンクベース10の先端まわりに上下移動で
き、プラットフォーム50もその姿勢を保持したまま接
続プレート21まわりに上下移動可能となっている。そ
して、接続プレート21とサイドブラケット54を結ぶ
アーム24が補助アーム26でリンクベース10と連結
されているために、サイドブラケット54は2本のアー
ム22、23の回動にしたがって略直線的に垂直方向に
変位するようになっている。すなわち、サイドブラケッ
ト54のジョイント55に連結されたチェーン31を上
方へ引っ張りあるいは下方へ繰り出すことにより、プラ
ットフォーム50はその姿勢を水平に保持したまま略垂
直に上下動することになる。図中、仮想線はプラットフ
ォーム50が中間位置、およびリンクベース10と同レ
ベルの上位位置となった状態を示している。
【0018】次に、図3は、レール5にそったチェーン
機構30を示す図である。車体フロアの固定側にレール
5にそったチェーンブラケット32が設けられ、レール
5の中間部前方寄りに位置するチェーンブラケット32
の前端には、互いに干渉しない程度に横方向にオフセッ
トして駆動スプロケット33とアイドラスプロケット3
5が設けられているとともに、これら2つのスプロケッ
ト近傍にガススプリング37の一端が支持されている。
また、レール5後端部に略一致させたチェーンブラケッ
ト後端にはアイドラスプロケット36が設けられてい
る。車室内左右のチェーンブラケット32前端のそれぞ
れの駆動スプロケット33同志は、先の図1に示される
ように、ドライブシャフト38で連結され、ドライブシ
ャフト38の一端は電動モータによる回転駆動装置39
に接続されている。
【0019】さらに、チェーンブラケット32の中間部
には、図4に示すテンショナブラケット40が配置され
ている。テンショナブラケット40にはテンショナスプ
ロケット34を支持した軸ピン41とロックピン42と
が固定され、これらの軸ピン41とロックピン42が、
チェーンブラケット32の長手方向に形成された長穴4
4を貫通して、これにより、テンショナブラケット40
はチェーンブラケット32にそって前後方向に移動可能
となっている。テンショナブラケット40はガススプリ
ング37の他端に連結されている。
【0020】また、図5に拡大して示すように、チェー
ンブラケット32の後端部には、テンショナブラケット
40のロックピン42と係止可能のロック45が設けら
れている。ロック45は係止片46、47を有し、係止
片46、47はロックピン42が押し込まれると開いて
受入れ可能であるが、ロックピン42の抜け方向には開
かない。係止片46を別途ソレノイドなどで回動させる
ことによりロックピン42が押し出され解放されるよう
になっている。
【0021】リンクベース10にはその2つのローラ1
1、11の間にジョイント14が設けられ、このジョイ
ント14にチェーン31の一端が連結されている。チェ
ーン31はリンクベース10のジョイント13から後方
へ延びてチェーンブラケット32後端のアイドラスプロ
ケット36を経由し、それから前方へ折り返され、アイ
ドラスプロケット35で再び後方へ折り返される。そし
て、チェーン31はさらにテンショナブラケット40の
テンショナスプロケット34を経て前方へ向かい、チェ
ーンブラケット32前端の駆動スプロケット33で反転
し、最後にリンクベース10の後端のスプロケット13
から下方へ延びて、プラットフォーム50のサイドブラ
ケット54のジョイント55に他端が連結されている。
なお、テンショナブラケット40はガススプリング37
によって後方へ付勢されており、その付勢力はチェーン
31のたるみを吸収する程度に設定されている。
【0022】また、リンクベース10の2つのローラ1
1、11の間の中間部には、横方向に貫通する保持ピン
16が設けられ、レール5の後端部には保持ピン16が
貫通可能の穴6が形成されている。リンクベース10が
最後端位置にあるとき保持ピン16をリンクベース10
からレールの穴6に挿し込むことにより、リンクベース
10は当該後端位置に保持される。
【0023】図6は本実施例における動作を示す図であ
る。まず、車椅子や荷物の積み上げに当たっては、リン
クベース10が最後端にあって、リンクベースの保持ピ
ン16をレール5の穴6に挿し込んでリンクベース10
をレール5に対して移動できないように固定保持され
る。そして、プラットフォーム50が例えば地面に降ろ
されている状態では、図の(a)に示されるように、チ
ェーン31はリンクベース10後端のスプロケット13
から下方へ引き出され、ガススプリング37が圧縮され
て短くなっており、ロックピン42はロック45から離
れた前方位置にある。
【0024】この状態から、回転駆動装置39を作動さ
せてドライブシャフト38を回転させ、プラットフォー
ム50を引き上げ方向にチェーンブラケット32前端の
駆動スプロケット33を回転させると、チェーン31は
駆動スプロケット33からテンショナブラケット40の
テンショナスプロケット34の間にたるみを生じさせる
が、ガススプリング37が伸長してこれを吸収する。こ
うしてテンショナブラケット40がチェーンブラケット
32にそってロック45の方向へ近づいていく。
【0025】そして、プラットフォームの積載板51が
リンクベース10に当接するまで上昇すると、図の
(b)に示されるように、ガススプリング37で付勢さ
れたテンショナブラケット40はチェーンブラケット3
2の後端まで移動して、テンショナブラケットのロック
ピン42がロック45に係止される。
【0026】上記ロック係止と同時に、リンクベース1
0の保持ピン16をレール5の穴6から抜き取り、さら
にチェーンブラケット32前端の駆動スプロケット33
を同方向に回転させると、今度は駆動スプロケット33
とリンクベース10後端のスプロケット13の間に生じ
る張力により、プラットフォーム50がリンクベース1
0とともに車室内方向へ引き込まれる。この間駆動スプ
ロケット33の回転によりテンショナスプロケット34
との間に発生し得るたるみは、チェーン31の他端側が
テンショナスプロケット34、チェーンブラケット前端
のアイドラスプロケット35およびチェーンブラケット
32後端のアイドラスプロケット36を順次経てリンク
ベース10に連結され、リンクベースの移動によって引
張られるから発生しない。
【0027】こうして、図の(c)に示されるような格
納位置となって、図示しないリミットスイッチの作動に
基づいて回転駆動装置39が停止する。このあと、必要
に応じてプラットフォーム50の前側のフラッパ52を
倒し、車椅子その他荷物を積載板51からフロア3上へ
移動させることができる。
【0028】次にプラットフォーム50を引き出す際は
上述と逆手順となる。ドライブシャフト38に接続され
た回転駆動装置39を作動させてチェーンブラケット3
2前端の駆動スプロケット33を逆回転させると、テン
ショナブラケット40のテンショナスプロケット34の
位置がロック45によって固定されているので、張力は
リンクベース10に連結されている側に作用し、リンク
ベース10をプラットフォーム50とともに車両後方へ
スライドさせる。そして、このリンクベース10の移動
により、駆動スプロケット33の反対側のたるみも吸収
される。
【0029】リンクベース10が後端に達すると、ロッ
ク45とロックピン42の係止が解除され、ガススプリ
ング37が収縮可能となる。さらに駆動スプロケット3
3を同方向に回転させると、プラットフォーム50が下
降を開始する。このとき同時に保持ピン16がレール5
の穴6に差し込まれ、その後のリンクベース10の移動
を防止する。そして、プラットフォーム50が地面に到
達したところで回転駆動装置39を停止させて、引き出
しを完了する。
【0030】ロック45の係止・解除作動と保持ピン1
6のレール5への差し込み・抜き取りは、それぞれ例え
ばソレノイドなどを用いて自動化し、とくに図示しない
が機械的あるいは電気的に連動させることができる。
【0031】本実施例は以上のように構成され、リンク
ベース10に2組の4節平行リンクからなるダブルリン
ク機構20を介してプラットフォーム50を連結すると
ともに、チェーン31の一端をプラットフォームに連結
してリンクベースに吊り上げるようにし、リンクベース
10を駆動スプロケット33で駆動されるチェーン31
によりレール5にそって前後移動させるとともにレール
に差し込まれる保持ピン16で後端位置に固定可能と
し、さらにチェーン31はガススプリング37で付勢さ
れたテンショナブラケット40のテンショナスプロケッ
ト34を経由させてあるので、駆動スプロケット33を
回転駆動装置39で回転させることにより、レール5後
端位置においてプラットフォーム50をその姿勢を保持
したままリンクベース10に吊り上げ、その後駆動スプ
ロケット33の回転継続によりリンクベース10ととも
にプラットフォーム50を車室内へ引き込み、あるいは
逆順に引き出すことができる。
【0032】車室内へ引き込まれる際、ダブルリンク機
構20は折りたたまれ、リンクベース10にプラットフ
ォーム50と一緒に支持されてレール5にそって移動す
るだけであるから、全高が低くコンパクトに構成され
る。また、プラットフォーム全体を地面から車室内格納
位置に収めるまでの移動は1つの回転駆動装置39でチ
ェーン31を駆動するのみであるから、構造簡単でコス
トも安価である。そして、テンショナブラケット40を
備えていることにより、チェーン31のたるみが発生す
ることもない。
【0033】なお、実施例では、ダブルリンク機構20
によりプラットフォーム50を略垂直方向に上下させる
ものとしたが、補助アーム26の連結点を選択すること
により、プラットフォーム50の移動軌跡を調整するこ
とができ、例えばフロア後端から後方へとくに突出した
バンパなどがある場合、これを迂回してプラットフォー
ムを上下させることができる。また、実施例では、レー
ルを車両前後方向に設置し、後部開口から積み下ろしす
るものとしたが、これに限定されず、側部から積み下ろ
しするように設置することもできる。さらに、リンクベ
ースおよびプラットフォームを移動させるのにスプロケ
ットで配索されるチェーンを用いたが、このほかプーリ
で配索、駆動されるケーブル等を用いることもできる。
したがって、本発明においてチェーンは、ケーブルを含
むものとする。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、請求項1記載の発明は、
ダブルリンク機構を介してプラットフォームを連結した
リンクベースを車室フロアに設置されたレールにそって
スライド可能とし、リンクベースをレールの外方端に位
置させた状態で、上下移動手段によりプラットフォーム
をリンクベースまで引き上げ、その後リンクベースをプ
ラットフォームとともに車室内へ移動させるものとした
ので、プラットフォームは水平の姿勢を保持したまま上
昇する一方、ダブルリンク機構は小さく折りたたまれる
ので、全高の高いレール機構を要することなくそのまま
車室内の格納位置へ移動させることができる。
【0035】請求項2記載の発明は、上下移動手段に代
えて、とくにリンクベースに設置されたスプロケットと
スプロケットを経由してプラットフォームに一端が連結
されたチェーンとを含み、各レールにそって配置された
チェーン機構と、チェーンを駆動する駆動手段とを有
し、チェーン機構がチェーンの他端をリンクベースに連
結するとともに、チェーンのたるみを吸収するテンショ
ナスプロケットと、テンショナスプロケットを所定位置
に固定可能の第1の固定手段と、リンクベースをその外
方端位置に固定可能の第2の固定手段とを備えるものと
したので、プラットフォーム引き上げ時はリンクベース
を第2の固定手段でレールの外方端に確実に位置固定
し、プラットフォーム引き込み時には第1の固定手段が
テンショナスプロケットを位置固定することにより、リ
ンクベースがプラットフォームとともに確実に格納位置
までスライドでき、コンパクトな構成で、チェーン駆動
によりプラットフォームを地面から引き上げ車室内へ引
き込む一連の動作が行われる。
【0036】とくに、駆動手段を、各チェーンにそれぞ
れ噛み合う駆動スプロケットと、駆動スプロケットを接
続するドライブシャフトと、ドライブシャフトを回転さ
せる回転駆動装置とから構成することにより、1つの駆
動源によりプラットフォームを地面から格納位置まで移
動させることができる。
【0037】また、プラットフォームの格納および引き
出し方向に応じて第1の固定手段と第2の固定手段の固
定、解除を連動させることにより、チェーン駆動だけで
自動的かつ円滑な格納および引き出し動作が行われる。
さらに、ダブルリンク機構に補助アームを備えることに
より、プラットフォームが所定の軌跡にそって上昇する
ので、上昇途中の例えばバンパなどの障害物を迂回して
避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の外観斜視図である。
【図2】リンクベースとプラットフォームを連結するダ
ブルリンク機構を示す図である。
【図3】チェーン機構を示す図である。
【図4】チェーンブラケットにそって配置されたテンシ
ョナブラケットを示す図である。
【図5】テンショナブラケットとロックの係合状態を示
す図である。
【図6】本実施例の動作を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 車両 2 リヤ開口部 3 フロア 5 レール 6 穴 10 リンクベース 11 ローラ 13 スプロケット 14 ジョイント 16 保持ピン 20 ダブルリンク機構 21 接続プレート 22、23、24、25 アーム 26 補助アーム 30 チェーン機構 31 チェーン 32 チェーンブラケット 33 駆動スプロケット 34 テンショナスプロケット 35、36 アイドラスプロケット 37 ガススプリング 38 ドライブシャフト 39 回転駆動装置 40 テンショナブラケット 41 軸ピン 42 ロックピン 44 長穴 45 ロック 46、47 係止片 50 プラットフォーム 51 積載板 52、53 フラッパ 54 サイドブラケット 55 ジョイント

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両外方へ向けて車室フロアに設置され
    たレールにそってスライドするリンクベースと、接続プ
    レートを介した2組の平行リンクからなるダブルリンク
    機構を介して、前記リンクベースに連結されたプラット
    フォームと、該プラットフォームを上下に移動させる上
    下移動手段とを備え、リンクベースをレールの外方端に
    位置させた状態で、前記上下移動手段によりプラットフ
    ォームをリンクベースまで引き上げ、その後リンクベー
    スをプラットフォームとともに車室内へレールにそって
    移動させてプラットフォームを格納するように構成した
    ことを特徴とする車両用昇降装置。
  2. 【請求項2】 車両外方へ向けて車室フロアに設置され
    た2本のレールのそれぞれにそってスライドするリンク
    ベースと、2組の平行リンクからなるダブルリンク機構
    を介して、前記リンクベースに連結されたプラットフォ
    ームと、リンクベースに設置されたスプロケットと該ス
    プロケットを経由してプラットフォームに一端が連結さ
    れたチェーンとを含み、前記各レールにそって配置され
    たチェーン機構と、前記チェーンを駆動する駆動手段と
    を有し、前記チェーン機構は、チェーンの他端をリンク
    ベースに連結するとともに、チェーンのたるみを吸収す
    るテンショナスプロケットと、該テンショナスプロケッ
    トを所定位置に固定可能の第1の固定手段と、リンクベ
    ースをその外方端位置に固定可能の第2の固定手段とを
    備えることを特徴とする車両用昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、各チェーンにそれぞれ
    噛み合う駆動スプロケットと、該駆動スプロケットを接
    続するドライブシャフトと、該ドライブシャフトを回転
    させる回転駆動装置とからなることを特徴とする請求項
    2記載の車両用昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記テンショナスプロケットは、ガスス
    プリングに連結されたテンショナブラケットに支持さ
    れ、前記第1の固定手段は、テンショナブラケットに設
    けられたロックピンと、該ロックピンを係止するロック
    からなり、該ロックは、チェーンが駆動されてプラット
    フォームがリンクベースまで引き上げられたときのテン
    ショナブラケットの位置でロックピンを係止して前記テ
    ンショナスプロケットの所定位置とするものであること
    を特徴とする請求項2または3記載の車両用昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の固定手段と第2の固定手段
    は、プラットフォーム格納時にはまず第2の固定手段が
    リンクベースを固定しており、第1の固定手段がテンシ
    ョナスプロケットを所定位置に固定したとき第2の固定
    手段が解除され、プラットフォーム引き出し時には第2
    の固定手段がリンクベースを外方端位置に固定したとき
    第1の固定手段が解除されるよう構成されていることを
    特徴とする請求項2、3または4記載の車両用昇降装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ダブルリンク機構は、接続プレート
    とプラットフォーム間の平行リンクのいずれかの連結ア
    ームとリンクベースとを連結する補助アームを備え、プ
    ラットフォームがリンクベースに設置されたスプロケッ
    トを経由するチェーンで引き上げられる際所定の軌跡に
    そって上昇することを特徴とする請求項2、3、4また
    は5記載の車両用昇降装置。
JP18750297A 1997-06-27 1997-06-27 車両用昇降装置 Withdrawn JPH1120537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18750297A JPH1120537A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 車両用昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18750297A JPH1120537A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 車両用昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1120537A true JPH1120537A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16207195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18750297A Withdrawn JPH1120537A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 車両用昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1120537A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002127805A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Autech Japan Inc 車両用昇降装置
CN108556855A (zh) * 2018-01-17 2018-09-21 中铁工程机械研究设计院有限公司 随车驱动式可调驮梁台车
CN114454795A (zh) * 2022-03-18 2022-05-10 安徽工程大学 一种共享单车自动化上下转运车

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002127805A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Autech Japan Inc 車両用昇降装置
JP4527264B2 (ja) * 2000-10-24 2010-08-18 株式会社オーテックジャパン 車両用昇降装置
CN108556855A (zh) * 2018-01-17 2018-09-21 中铁工程机械研究设计院有限公司 随车驱动式可调驮梁台车
CN108556855B (zh) * 2018-01-17 2024-03-08 中铁工程机械研究设计院有限公司 随车驱动式可调驮梁台车
CN114454795A (zh) * 2022-03-18 2022-05-10 安徽工程大学 一种共享单车自动化上下转运车
CN114454795B (zh) * 2022-03-18 2022-12-13 安徽工程大学 一种共享单车自动化上下转运车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1277629C (en) Power-operated lift and presenting mechanism
JPH11129763A (ja) 自動車のコンバーチブル型屋根の作動装置
JPH1120537A (ja) 車両用昇降装置
JP4941765B2 (ja) 車両用昇降装置
JP2001276135A (ja) 収納式スライドスロープ
JP3110173U (ja) 格納式荷受台昇降装置
JP4174225B2 (ja) 荷物格納装置
JP3863324B2 (ja) ゲートリフタのゲート自動起伏装置
JPH10506445A (ja) 上昇式折りたたみ扉
JP3706467B2 (ja) 格納式荷受台昇降装置のカバー装置
JP5141958B2 (ja) 車両用昇降装置
JP3047747B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4188117B2 (ja) 救急車用ストレッチャの引込み装置
US20070001476A1 (en) Panoramic retractable top
JPH09183333A (ja) 昇降装置
JP3987606B2 (ja) 車椅子踏段付エスカレーター
JP3868328B2 (ja) 地下式駐車装置
JP2951579B2 (ja) 昇降装置
JP3214747B2 (ja) 車両に装備されるリフトのストッパ装置
JP2992290B1 (ja) スライド式昇降装置
JP3561830B2 (ja) 車両用サンルーフ装置
JP3322718B2 (ja) 車両用リフト装置
JP3998944B2 (ja) 車両の車椅子用昇降装置
JPH063634Y2 (ja) 消防車用ホースカーの固縛装置
JP3058702U (ja) 昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907