JPH11205329A - 信号多重化装置 - Google Patents

信号多重化装置

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JPH11205329A
JPH11205329A JP533098A JP533098A JPH11205329A JP H11205329 A JPH11205329 A JP H11205329A JP 533098 A JP533098 A JP 533098A JP 533098 A JP533098 A JP 533098A JP H11205329 A JPH11205329 A JP H11205329A
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JP
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signal
cell
input
short
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Application number
JP533098A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Suzuki
茂明 鈴木
Yukimasa Sugino
幸正 杉野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/50Reducing energy consumption in communication networks in wire-line communication networks, e.g. low power modes or reduced link rate

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声信号の伝送遅延を増大させることなく伝
送効率を向上させることができないという課題があっ
た。 【解決手段】 入力信号が音声信号であるかFAX信号
であるかを識別する信号識別部の識別結果により、音声
信号がショートセル化された信号を待合せバッファ21
にFAX信号がショートセル化された信号であれば待合
せバッファ22に蓄積し、待合せバッファ22の最大許
容蓄積時間を待合せバッファ21の最大許容蓄積時間よ
りも長くするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、信号を多重化し
て出力する際の多重化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ATMを用いて音声信号を伝送す
る技術として、レイヤードセル伝送方式が注目を浴びて
いる。この方式は、音声信号を、ショートセルと呼ばれ
る比較的データ量の小さいセルの形式に組み立て、更に
複数のショートセルを多重化した信号を標準のATMセ
ルの形式に組み立てて伝送するものである。図1は例え
ば、1996年電子情報通信学会総合大会B−336に
示された従来のレイヤードセル伝送方式による信号多重
化装置であり、11、・・・、1nはショートセル化
部、2は多重待ち合わせバッファ、3は多重化部、4は
出力バッファである。
【0003】次に動作について説明する。この多重化装
置はn本の電話回線を収容し、各電話回線からの入力電
話信号を多重化して伝送するための装置である。通常、
各々の電話回線をチャネルと呼ぶため、以降の説明にお
いてもチャネルと呼ぶこととする。各チャネルの入力電
話音声信号は、ショートセル化部11、・・・、1nに
入力される。一般に、電話音声信号はチャネル当り64
kbit/sのPCM(Pulse Code Mod
ulation)信号として入力されるが、ショートセ
ル化部11、・・・、1nはこれを高能率符号化して、
例えば8kbit/sの高能率音声符号化信号に変換す
る。ショートセル化部11、・・・、1nは、更に、8
kbit/sの高能率音声符号化信号をショートセル形
式に組み立てた後、待合せバッファ2に出力する。ショ
ートセルの形式は例えば図2に示すようなものであり、
9バイトの伝送データ部すなわち高能率音声符号化信号
に3バイトへのヘッダが付加された形式となっている。
この伝送データ部の情報量は必ずしも9バイトである必
要はないが、以降の説明を簡単化するために便宜上9バ
イトとする。この情報量は、実際にはショートセル組み
立て遅延などを考慮して適当な値に設定される。例え
ば、8kbit/sの高能率音声符号化信号のショート
セル組み立て遅延を9ms以下にしたい場合には、9m
s×8kbit/s=72bit=9バイトであるか
ら、伝送データ部の情報量は図2に示したように9バイ
トに選ばれる。待合せバッファ2では、各チャネルのシ
ョートセル化部11、・・・、1nより入力したショー
トセルを、所定の時間t秒が経過するか、または多重化
部3がそのショートセルを読み出すまで記憶しておく。
多重化部3では、待合せバッファ2に記憶されたショー
トセルを読み出して多重化し、標準ATMセルの形式に
組み立てた後に出力バッファ4に出力する。出力バッフ
ァ4は、伝送路に対して標準ATMセルを出力する速度
を一定に保つ平滑化機能のために用いられ、多重化部3
より入力した標準ATMセルを一時的に蓄積した後、伝
送路に出力する。
【0004】次に、多重化部3の動作をフローチャート
を用いて更に詳しく説明する。標準ATMセルの形式は
一般に5バイトのヘッダ部と48バイトの情報部からな
り、この情報部に上記ショートセルが多重化される。上
述のように、ショートセルは1個当り12バイトである
から、標準ATMセル1個に最大4個までのショートセ
ルを多重化することができる。図3は多重化部3の動作
フローチャートであり、まず待合せバッファ2内にショ
ートセルが4個以上あれば、待合せバッファ2から4個
のショートセルを読み出して多重化し、1個の標準AT
Mセルを作成する(ST1、ST2)。もしも、待合せ
バッファ内にショートセルがなければST1に戻り(S
T3)、新たなショートセルが待合せバッファに入力さ
れるのを待つ(すなわちST1に戻る)が、1個以上3
個以下のショートセルがある場合、最も古い時刻に蓄積
されたショートセルが待合せバッファ2に蓄積されてか
らt秒間経過したかどうかを調べる(ST4)。そし
て、t秒間経過していなければST1に戻って新たなシ
ョートセルが待合せバッファ2に入力されるのを待つ
(すなわちST1に戻る)が、t秒間経過していれば待
合せバッファ2に蓄積されている全てのショートセルを
読み出して、1個の標準ATMセルを作成する(ST
5)。この場合、3個以下のショートセルしか多重化さ
れないため、48バイトの伝送データ部の一部だけにシ
ョートセルが多重化された標準ATMセルが出力される
事になる。このように動作することによって、多重化部
3は、待合せバッファに蓄積されたショートセルをt秒
以内に読み出すという制約条件の元で、ショートセルを
効率的に標準ATMセルの伝送データ部に多重化すると
いう動作を実現する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成において、
各ショートセルが待合せバッファに蓄積される時間には
制限が設けられており、所定の時間すなわちt秒以内と
いう条件付きで各ショートセルを蓄積し、この蓄積され
た各ショートセルは標準ATMセル化するために多重化
部によって読み出される。従って、t秒以内に4個以上
のショートセルが待合せバッファ内に入力されなけれ
ば、標準ATMセルのデータ部の一部のみしかショート
セルが多重化されないために伝送効率が低下してしまう
という問題があった。一方、待合せバッファに蓄積され
る許容時間を大きくすれば、t秒以内に4個以上のショ
ートセルが待合せバッファ2に入力される確率が高くな
るので伝送効率の低下を防止できるが、その分音声信号
の伝送遅延が増大するという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、伝送遅延を増大させることなく
且つ伝送効率を向上できる装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る信号多重化装置は、入力信号の識別を行う識別手段
と、入力信号のセル化を行うセル化手段と、セル化され
たセル信号を所定の時間蓄積する第1の記憶手段と、セ
ル化されたセル信号を第1の記憶手段の蓄積時間よりも
長く蓄積する第2の記憶手段と、識別手段の識別結果に
基づいてセル化手段で生成されたセル信号を上記識別手
段の識別結果にもとづいて、第1の記憶手段又は第2の
記憶手段へ分配する分配手段と、第1の記憶手段と第2
の記憶手段で所定の蓄積時間蓄積されたセル信号を多重
化する多重化手段とを備えたものである。
【0008】この発明の請求項2に係る信号多重化装置
は、分配手段が、識別手段によって特定の種別の信号で
あると識別された信号がセル化されたセル信号を第1の
記憶手段に、それ以外の種別の信号であると識別された
信号がセル化されたセル信号を第2の記憶手段に分配す
るものである。
【0009】この発明の請求項3に係る信号多重化装置
は、特定の種別の信号は音声信号として、上記特定の種
別以外の信号はFAX信号とするものである。
【0010】この発明の請求項4に係る信号多重化装置
は、上記特定の種別の音声信号が無音の場合、上記セル
化手段は無音信号をセル化しないものである。
【0011】この発明の請求項5に係る信号多重化装置
は、セル化手段が、識別手段の識別結果に基づいて入力
信号に対して所定のセル化を行うものである。
【0012】この発明の請求項6に係る信号多重化装置
は、第1の記憶手段と第2の記憶手段の蓄積状態を監視
して多重化手段の動作を制御する監視制御手段を備えた
ものである。
【0013】この発明の請求項7に係る信号多重化装置
は、入力信号が伝達される複数の回線のそれぞれが使用
中であるか否かを検出する個別線信号検出手段と、個別
線信号検出手段の検出結果と信号識別手段の識別結果を
入力して識別手段によって特定の種別の信号と判定され
た信号が入力されている使用中の回線の数とそれ以外の
種別の信号と判定された信号が入力されている使用中の
回線の数とを検出する使用回線数検出手段と、使用回線
数検出手段の検出結果に基づいてセル長を可変制御する
ものである。
【0014】この発明の請求項8に係る信号多重化装置
は、入力信号が伝送される複数の回線のそれぞれが使用
中であるか否かを検出する共通線信号検出手段と、個別
線信号検出手段の検出結果と信号識別手段の識別結果を
入力して識別手段によって特定の種別の信号と判定され
た信号が入力されている使用中の回線の数とそれ以外の
種別の信号と判定された信号が入力されている使用中の
回線の数とを検出する使用回線数検出手段と、使用回線
数検出手段の検出結果に基づいてセル長を可変制御する
ものである。
【0015】この発明の請求項9に係る信号多重化装置
は、入力信号が伝送される複数の回線の入力信号が有音
であるか無音であるかを判定する有音検出手段と、有音
検出手段の検出結果と信号識別手段の識別結果を入力し
て識別手段によって特定の種別の信号と判定され、かつ
有音検出手段によって有音と判定された信号が入力され
ている回線の数と、それ以外の種別の信号と判定され、
かつ有音と判定された信号が入力されている回線の数と
を検出する有音回線数検出手段と、有音回線数検出手段
の検出結果に基づいてセル長を可変制御するものであ
る。
【0016】この発明の請求項10に係る信号多重化装
置は、第1の記憶手段に入力されるセル信号の数を所定
のタイミングで検出する第1のセル発生数検出手段と、
第2の記憶手段に入力されるセル信号の数を所定のタイ
ミングで検出する第2のセル発生数検出手段と、第1の
セル発生数検出手段と第2のセル発生数検出手段の検出
結果に基づいてセル長を可変制御するものである。
【0017】この発明の請求項11に係る信号多重化装
置は、伝送回線側から多重化された受信信号をセル信号
に分離する分離手段と、分離手段によって分離された受
信セル信号を入力してセル信号の種別を識別する受信セ
ル識別手段と、受信セル識別手段により特定の種別であ
ると識別された受信セルの数とそれ以外の種別であると
識別された受信セルの数とを所定のタイミングで検出す
る受信セル数検出手段と、受信セル数検出手段の検出結
果に基づいてセル長を可変制御するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図4はこの発明の
実施の形態1を示す信号多重化装置の構成図である。図
において、51、・・・、5nは入力信号が音声信号で
あるかFAX信号であるかどうかを識別する信号識別
部、61、・・・、6nは入力信号を高能率符号化する
かまたは復調する音声符号化/FAX復調部、11、・
・・、1nはショートセル化部71、・・・、7nはシ
ョートセルの出力先を切り換える(分配する)スイッチ
(分配手段)、21は音声信号ショートセルを蓄積する
待合せバッファ(第1の記憶手段)、22はFAX信号
ショートセルを蓄積する(第1の記憶手段よりも長く蓄
積する)待合せバッファ(第2の記憶手段)、3はショ
ートセルを多重化して標準ATMセルを出力する多重化
部、9は待合せバッファ21及び22の蓄積状態を監視
して多重化部3の動作を制御する監視制御部である。
【0019】次に動作について説明する。まず、各チャ
ネルの入力信号は音声符号化/FAX復調部61、・・
・、6n、及び、信号識別部51、・・・、5nに入力
される。信号識別部51、・・・、5nは、入力信号が
音声信号であるかFAX信号であるかを識別し、識別結
果を音声符号化/FAX復調部61、・・・、6n、シ
ョートセル化部11、・・・、1n、及び、スイッチ7
1、・・・、7nに出力する。音声符号化/FAX復調
部61、・・・、6nは、信号識別部51、・・・、5
nの識別結果に基づき、入力信号が音声信号であればこ
れを高能率符号化して高能率音声符号化信号を、入力信
号がFAX信号であればこれを復調してFAX復調信号
をショートセル化部11、・・・、1nに出力する。シ
ョートセル化部11、・・・、1nは、信号識別部5
1、・・・、5nの識別結果に基づき、音声符号化/F
AX復調部61、・・・、6nから入力する信号をショ
ートセルの形式に組み立てた後、このショートセルをス
イッチ71、・・・、7nに出力する。尚、伝送路を通
じて本装置と接続される対向の多重化装置の受信側にお
いて、受信したショートセルが音声信号であるかFAX
信号であるかを識別できるように、このショートセルの
ヘッダ内には識別用のビットが設けられている。従っ
て、ショートセル化部11、・・・、1nは、ショート
セル組み立ての際に信号識別部51、・・・、5nの識
別結果に基づいてこの識別用ビットを書換える。スイッ
チ71、・・・、7nは、信号識別部51、・・・、5
nの識別結果に基づいて、ショートセル化部11、・・
・、1nから入力するショートセルのデータ部が音声信
号であればこのショートセルを待合せバッファ21に、
FAX信号であれば待合せバッファ22に出力する。待
合せバッファ21はスイッチ71、・・・、7nから入
力したショートセルを多重化部3から読み出されるまで
最大t1秒間蓄積する。待合せバッファ22はスイッチ
71、・・・、7nから入力したショートセルを多重化
部3から読み出されるまで最大t2秒間蓄積される。こ
こで、t2はt1より大きい値に設定される。監視制御
部9は、待合せバッファ21と待合せバッファ22の蓄
積状態を監視して、各バッファに蓄積されているショー
トセルの数と最も古い時刻に蓄積されたショートセルが
蓄積されてからの経過時間をそれぞれ求め、これらを多
重化部3に出力する。多重化部3は、監視制御部9より
入力する待合せバッファ21及び22の蓄積状態に基づ
き、待合せバッファ21に蓄積されたショートセルにつ
いてはt1秒以内、待合せバッファ22に蓄積されたシ
ョートセルについてはt2秒以内に読み出すという制約
条件の元で、各待合せバッファに蓄積されたショートセ
ルを多重化して標準ATMセルの形式に組み立てた後出
力する。なお、この実施の形態では、音声信号とFAX
信号について説明したが、蓄積時間を長く要する信号と
蓄積時間を短く要する信号であれば、どんな信号でも良
い。
【0020】次に、多重化部3の動作を更に詳しく説明
する。標準ATMセルの形式は5バイトのヘッダ部と4
8バイトの情報部からなり、この情報部にショートセル
が多重化されるものとする。また、ショートセルの形式
は、音声信号、FAX信号共に3バイトのヘッダ部と9
バイトの情報部からなり、合計12バイトであるものと
する。従って、標準ATMセル1個につき最大4個まで
のショートセルを多重化することができる。図5は多重
化部3の動作フローチャートであり、この図に従って多
重化部3の動作を説明する。まず。多重化部3は待合せ
バッファ21及び待合せバッファ22に蓄積されている
ショートセルが合計4個以上かどうか判定し(ST
1)、4個以上あれば待合せバッファ21及び待合せバ
ッファ22から4個のショートセルを読み出して多重化
して1個の標準ATMセルを作成する(ST2)。バッ
ファ21に4個以上ある場合でも多重化して1個の標準
ATMセルを作成する。もしも、待合せバッファ21及
び待合せバッファ22に蓄積されているショートセルが
合計3個以下であれば、次に待合せバッファ21に蓄積
されているショートセルが1個以上あるかどうか判定す
る(ST3)。このST3において、待合せバッファ2
1に蓄積されているショートセルが合計1個以上あると
判定された場合は、待合せバッファ21に蓄積されてい
るショートセルの中で最も古い時刻に蓄積されたショー
トセルが蓄積されてからt1秒経過しているかどうかを
判定し(ST4)、そうであれば待合せバッファ21及
び待合せバッファ22に蓄積されている全てのショート
セルを多重化して1個の標準ATMセル作成し(ST
5)、ST1に戻る。また、ST3において、待合せバ
ッファ21にショートセルが蓄積されていないと判定さ
れた場合、または、ST4において待合せバッファ21
に蓄積されているショートセルの中で最も古い時刻に蓄
積されたショートセルが蓄積されてからの経過時間がt
1秒未満と判定された場合には、待合せバッファ22に
ショートセルが1個以上あるかどうかを判定する(ST
6)。ST6において、待合せバッファ22にショート
セルが蓄積されていないと判定されれば新たなショート
セルが待合せバッファ21または待合せバッファ22に
入力されるのを待つ(すなわちST1に戻る)。待合せ
バッファ22にショートセルが1個以上蓄積されている
場合には、待合せバッファ22に蓄積されているショー
トセルの中で最も古い時刻に蓄積されたショートセルが
蓄積されてからt2秒経過しているかどうかを判定し
(ST7)、そうであれば待合せバッファ21及び待合
せバッファ22に蓄積されている全てのショートセルを
多重化して1個の標準ATMセル作成し(ST5)、S
T1に戻る。このように、多重化部3は、待合せバッフ
ァ21に蓄積されたショートセルについてはt1秒以
内、待合せバッファ22に蓄積されたショートセルにつ
いてはt2秒以内に読み出すという制約条件を守りつ
つ、ショートセルを効率的に標準ATMセルの伝送デー
タ部に多重化するように動作する。
【0021】さて、電話による通話において、音声信号
の伝送遅延が増大すると通話品質は著しく劣化すること
が知られている。従って、待合せバッファ21における
ショートセルの最大蓄積時間t1は小さい値に設定する
必要があり、通常10ms以内に設定される。一方、F
AX信号の伝送遅延の増大は基本的に通信品質に影響し
ない。このため、待合せバッファ22におけるショート
セルの最大蓄積時間t2については比較的大きい値に設
定しても問題なく、例えば100ms程度の値に設定で
きる。図5を用いて説明したように、多重化部3は待合
せバッファ21から読み出すショートセルと待合せバッ
ファ22から読み出すショートセルとを特に区別するこ
となく、多重化して標準ATMセルを組み立てる。従っ
て、待合せバッファ22の最大蓄積時間t2が長けれ
ば、その分標準ATMセルのデータ部に4個のショート
セルを多重化できる確率を高めることができ、音声信号
の伝送遅延を増大させることなく伝送効率を上げること
が可能となる。
【0022】尚、本実施の形態においては、ショートセ
ル化部11、・・・、1nがショートセルを組み立てる
際に、信号識別部51、・・・、5nの識別結果に基づ
いてショートセルヘッダ中の識別用ビットを書換えるよ
うな構成としたが、例えば、音声符号化/FAX復調部
を設けずに64kbit/sPCM形式の入力信号をそ
のままショートセル化するような信号多重化装置であれ
ば、上記識別ビットは不要であるから、ショートセル化
部11、・・・、1nは信号識別部51、・・・、5n
の識別結果に関らず、ショートセルを組み立てる構成と
してもよい。また、ショートセル化部11、・・・、1
nは、音声信号が有音の場合にのみショートセルを組み
立てるような動作をしても良い。
【0023】以上のように、本実施の形態によれば、信
号識別部51、・・・、5nが入力信号が音声信号であ
るかFAX信号であるかどうかを識別し、ショートセル
化部11、・・・、1nが入力信号をショートセル化
し、スイッチ71、・・・、7nが信号識別部51、・
・・、5nの識別結果に基づいてショートセルを待合せ
バッファ21または待合せバッファ22に切り換えて出
力し、待合せバッファ21の最大蓄積時間t1よりも待
合せバッファ22の最大蓄積時間t2を長く設定するよ
うにしているので、音声信号の伝送遅延を増大させるこ
となく伝送効率を改善することができる。要するに本実
施の形態は、入力信号の識別を行う識別手段と、入力信
号のセル化を行うセル化手段と、セル化されたセル信号
を所定の時間蓄積する第1の記憶手段と、セル化された
セル信号を第1の記憶手段の蓄積時間よりも長く蓄積す
る第2の記憶手段と、識別手段の識別結果に基づいてセ
ル化手段で生成されたセル信号を第1の記憶手段又は第
2の記憶手段へ分配する分配手段と、第1の記憶手段と
第2の記憶手段で所定の蓄積時間蓄積されたセル信号を
多重化する多重化手段とを備えたものである。また、本
実施の形態は、上記分配手段が、上記識別手段によって
特定の種別の信号であると識別された信号がセル化され
たセル信号を第1の記憶手段に、それ以外の種別の信号
であると識別された信号がセル化されたセル信号を第2
の記憶手段に分配するものである。また、本実施の形態
は、上記セル化手段が、上記識別手段の識別結果に基づ
いて入力信号に対して所定のセル化を行うものである。
また、本実施の形態は、上記第1の記憶手段と上記第2
の記憶手段の蓄積状態を監視して上記多重化手段の動作
を制御する監視制御手段を備えるものである。
【0024】実施の形態2.以上の実施の形態1では、
信号識別部51、・・・、5nが入力信号が音声信号で
あるかFAX信号であるかどうかを識別し、ショートセ
ル化部11、・・・、1nが入力信号をショートセル化
し、スイッチ71、・・・、7nが信号識別部51、・
・・、5nの識別結果に基づいてショートセルを待合せ
バッファ21または待合せバッファ22に切り換えて出
力し、待合せバッファ21の最大蓄積時間t1よりも待
合せバッファ22の最大蓄積時間t2を長く設定するよ
うにしているので、音声信号の伝送遅延を増大させるこ
となく伝送効率を改善することができるようにしたもの
であるが、次に信号を入力する回線の使用状態を検出で
きるような場合に更に伝送効率を改善する実施の形態を
示す。図6は、このような場合の、実施の形態2を示す
信号多重化装置の構成図であり、101、・・・、10
nは個別線信号検出部、30は音声/FAX通信チャネ
ル数算出部、40はショートセルサイズ決定部である。
【0025】次に動作について説明する。図において、
音声符号化/FAX復調部61、・・・、6n、信号識
別部51、・・・、5n、11、・・・、1nはショー
トセル化部、スイッチ71、・・・、7n、待合せバッ
ファ21、待合せバッファ22、多重化部3、及び、監
視制御部9については、図4に示した信号多重化装置と
同様の動作を行う。個別線信号検出部101、・・・、
10nは、各チャネルの個別線信号を入力し、各チャネ
ルすなわち入力回線が使用中であるかどうかを判定して
その結果を音声/FAX通信チャネル数算出部30に出
力する。音声/FAX通信チャネル数算出部30は、個
別線信号検出部101、・・・、10nより各チャネル
の使用/非使用状態と、信号識別部51、・・・、5n
より各チャネルの信号識別結果すなわち音声信号である
かFAX信号であるかを示す情報を入力して、音声通信
中のチャネル数(回線が使用中であり且つ入力信号が音
声であるチャネル数)とFAX通信中チャネル数(回線
が使用中であり且つ入力信号がFAXであるチャネル
数)とを算出(検出)し、ショートセルサイズ決定部4
0に出力する。ショートセルサイズ決定部40では音声
通信中チャネル数とFAX通信中チャネル数に応じて、
FAX信号をショートセル化する際のショートセル長を
決定して、ショートセル化部11、・・・、1nに出力
する。このショートセル長決定の方法としては、音声通
信中のチャネル数が少ない状態において、FAX通信中
のチャネル数が少なければショートセル長を短く、FA
X通信中のチャネル数が多ければショートセル長を長く
するように決定する。また、音声通信中チャネル数が多
い状態において、FAX通信中のチャネル数の大小に関
らずショートセル長を長くするように決定する。ショー
トセル化部11、・・・、1nの動作は基本的には図4
に示した信号多重化装置と同様の動作を行うが、音声符
号化/FAX復調部から入力する信号がFAX復調信号
である場合は、ショートセルサイズ決定部より入力する
ショートセル長に従いショートセル組立を行い、高能率
符号化音声信号の場合はあらかじめ定められた長さのシ
ョートセル組立を行う点が異なる。
【0026】以下に、ショートセルサイズ決定部40に
おけるショートセル長決定方法が伝送効率に与える影響
について説明する。一般に、音声及びFAX通信中チャ
ネル数が少ないとショートセル発生頻度が小さくなるた
め、標準ATMセルのデータ部の一部のみにショートセ
ルが多重化される確率が高くなり伝送効率が低下する。
このような場合、FAX復調信号のショートセル長を短
くすると、FAX復調信号のショートセル発生頻度が高
くなり、その結果標準ATMセルのデータ部の全てにシ
ョートセルを多重化できる確率が上がるため、伝送効率
を上げることができる。しかしながら、ショートセル長
を短くするとショートセルのヘッダ部によるオーバーヘ
ッドが増加する。従って、音声通信中のチャネル数が少
なくても、FAX通信中チャネル数が多ければショート
セル長を長くした方が全体的な伝送効率を上げる事がで
きる。また、音声通信中のチャネル数が多い場合は、全
体的なショートセル発生頻度は高いために、特にFAX
復調信号のショートセル長を短くしなくても、標準AT
Mセルのデータ部の全てにショートセルを多重化できる
確率が上がる。よって、このような場合はFAX通信中
のチャネル数の大小に関らず、ショートセル長を長くし
た方が伝送効率の点では有利となる。このように全体的
な伝送効率は、音声及びFAX通信中チャネル数の大小
によって、標準ATMセルへのショートセル多重化効率
の影響が支配的となるか、FAX復調信号のショートセ
ルのヘッダによるオーバーヘッドの影響の方が支配的と
なるかが変化する。従って、ショートセルサイズ決定部
40が上述のように動作することによって、常に伝送効
率の最も良くなるようなショートセルサイズを決定する
ことができる。
【0027】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した動作に加えて、ショートセルサイズ
決定部40が音声及びFAX通信中チャネル数に応じて
最も伝送効率が高くなるようなFAX復調信号のショー
トセル長を決定するので、更に伝送効率を高めることが
できる。要するに本実施の形態は、複数の回線からの入
力信号をセル化した後多重化する信号多重化装置であっ
て、上記複数の回線のそれぞれが使用中であるか否かを
検出する個別線信号検出手段と、上記個別線信号検出手
段の検出結果と上記信号識別手段の識別結果を入力して
上記識別手段によって特定の種別の信号と判定された信
号が入力されている使用中の回線の数とそれ以外の種別
の信号と判定された信号が入力されている使用中の回線
の数とを算出する使用回線数算出手段と、使用回線数算
出手段の算出結果に基づいて上記第2の記憶手段に分配
されるセル信号のセル長を決定するセル長決定手段(セ
ル可変長制御手段)を備えるものである。
【0028】実施の形態3.以上の実施の形態2では、
個別線信号によって入力回線の使用状態を判定できる場
合の信号多重化装置の構成を示したが、次に共通線信号
によって入力回線の使用状態を判定できる場合の実施の
形態を示す。図7は、このような場合の、実施の形態3
を示す信号多重化装置の構成図であり、50は共通線信
号検出部である。
【0029】次に動作について説明する。図において、
音声符号化/FAX復調部61、・・・、6n、信号識
別部51、・・・、5n、11、・・・、1nはショー
トセル化部、スイッチ71、・・・、7n、待合せバッ
ファ21、待合せバッファ22、多重化部3、及び、監
視制御部9については、図4に示した信号多重化装置と
同様の動作を行う。共通線信号検出部50は、共通線信
号を入力し、各チャネルすなわち各入力回線が使用中で
あるかどうかを判定してその結果を音声/FAX通信チ
ャネル数算出部30に出力する。音声/FAX通信チャ
ネル数算出部30及びショートセルサイズ決定部40は
図6に示した信号多重化装置と同様の動作を行う。従っ
て、本実施の形態においても、音声及びFAX通信中の
チャネル数の大小に応じて、最適なFAX復調信号のシ
ョートセルサイズを可変制御して決定するので、伝送効
率を高めることができる。
【0030】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した動作に加えて、ショートセルサイズ
決定部40が音声及びFAX通信中チャネル数に応じて
最も伝送効率が高くなるようなFAX復調信号のショー
トセル長を決定するので、更に伝送効率を高めることが
できる。要するに本実施の形態は、複数の回線からの入
力信号をセル化した後多重化する信号多重化装置であっ
て、上記複数の回線のそれぞれが使用中であるか否かを
検出する共通線信号検出手段と、上記共通線信号検出手
段の検出結果と上記信号識別手段の識別結果を入力して
上記識別手段によって特定の種別の信号と判定された信
号が入力されている使用中の回線の数とそれ以外の種別
の信号と判定された信号が入力されている使用中の回線
の数とを算出する使用回線数算出手段と、使用回線数算
出手段の算出結果に基づいて上記第2の記憶手段に分配
されるセル信号のセル長を決定するセル長決定手段(セ
ル可変長制御手段)を備えるものである。
【0031】実施の形態4.以上の実施の形態2及び3
では、個別線信号または共通線信号によって入力回線の
使用状態を判定できる場合の信号多重化装置の構成を示
したが、次に有音/無音検出部を備えることによって伝
送効率を高めることができる実施の形態を示す。図8
は、このような場合の、実施の形態4を示す信号多重化
装置の構成図であり、201、・・・、20nは有音/
無音検出部である。
【0032】次に動作について説明する。図において、
音声符号化/FAX復調部61、・・・、6n、信号識
別部51、・・・、5n、11、・・・、1nはショー
トセル化部、スイッチ71、・・・、7n、待合せバッ
ファ21、待合せバッファ22、多重化部3、及び、監
視制御部9については、図4に示した信号多重化装置と
同様の動作を行う。有音/無音検出部201、・・・、
20nは、各回線の入力信号が有音であるか無音である
かを判定し、判定結果を音声/FAX通信チャネル数算
出部30に出力する。通常、入力回線が使用中であれば
入力信号の有音/無音状態は比較的短い時間間隔、すな
わち数秒毎に変化する。一方、入力回線が使用中でない
ときは入力信号の有音/無音状態は常に無音状態とな
る。そこで、有音/無音検出部201、・・・、20n
は判定結果を例えば10秒毎に出力し、過去10秒間全
てが無音と判定された場合のみ無音という判定結果を、
そうでない場合は有音という判定結果を出力するように
動作すると、この出力は回線の使用状態とほぼ同様のも
のとなる。また、音声/FAX通信チャネル数算出部3
0及びショートセルサイズ決定部40は図6に示した信
号多重化装置と同様の動作を行う。従って、本実施の形
態においても、音声及びFAX通信中のチャネル数の大
小に応じて、最適なFAX復調信号のショートセルサイ
ズを決定するので、伝送効率を高めることができる。
【0033】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した動作に加えて、ショートセルサイズ
決定部40が音声及びFAX通信中チャネル数に応じて
最も伝送効率が高くなるようなFAX復調信号のショー
トセル長を決定するので、更に伝送効率を高めることが
できる。要するに本実施の形態は、複数の回線からの入
力信号をセル化した後多重化する信号多重化装置であっ
て、上記複数の回線の入力信号が有音であるか無音であ
るかを判定する有音検出手段と、有音検出手段の検出結
果と上記信号識別手段の識別結果を入力して上記識別手
段によって特定の種別の信号と判定され、かつ有音検出
手段によって有音と判定された信号が入力されている回
線の数と、それ以外の種別の信号と判定され、かつ有音
と判定された信号が入力されている回線の数とを算出す
る有音回線数算出手段と、有音回線数算出手段の算出結
果に基づいて上記第2の記憶手段に分配されるセル信号
のセル長を決定するセル長決定手段を備えるものであ
る。
【0034】実施の形態5.以上の実施の形態2、3、
及び4では、音声及びFAX通信中のチャネル数を用い
てFAX復調信号のショートセルサイズを決定すること
によって伝送効率を高めることのできる信号多重化装置
の構成を示したが、次にショートセルの発生数を用いて
FAX復調信号のショートセルサイズを決定することに
よって、伝送効率を高めることができる実施の形態を示
す。図9は、このような場合の、実施の形態5を示す信
号多重化装置の構成図であり、60及び70はショート
セル発生数カウント部である。
【0035】次に動作について説明する。図において、
音声符号化/FAX復調部61、・・・、6n、信号識
別部51、・・・、5n、11、・・・、1nはショー
トセル化部、スイッチ71、・・・、7n、待合せバッ
ファ21、待合せバッファ22、多重化部3、及び、監
視制御部9については、図4に示した信号多重化装置と
同様の動作を行う。ショートセル発生数カウント部60
は、一定時間間隔例えば1秒周期で過去1秒間に発生し
た符号化音声信号のショートセル発生数をカウントし、
この数値をショートセルサイズ決定部40に出力する。
ショートセル発生数カウント部70は、ショートセル発
生数カウント部60と同様に、1秒周期で過去1秒間に
発生したFAX復調信号のショートセル発生数をカウン
トし、この数値をショートセルサイズ決定部40に出力
する。ショートセルサイズ決定部40では、ショートセ
ル発生数カウント部60から入力する高能率符号化音声
信号のショートセル発生数と、ショートセル発生数カウ
ント部70から入力するFAX復調信号のショートセル
発生数とを入力し、これらのカウント値に応じて、FA
X信号をショートセル化する際のショートセル長を決定
して、ショートセル化部11、・・・、1nに出力す
る。このショートセル長決定の方法としては、高能率符
号化音声信号のショートセル発生数が少ない場合におい
て、FAX復調信号のショートセル発生数が少なければ
ショートセル長を短く、FAX復調信号のショートセル
発生数が多ければショートセル長を長くするように決定
する。また、高能率符号化音声信号のショートセル発生
数が多い場合において、FAX復調信号のショートセル
発生数に関らずショートセル長を長くするように決定す
る。実施の形態2、3、及び4においては音声及びFA
X通信中チャネル数を求めることで、ショートセル発生
頻度を間接的に求めるものであったが、ショートセル発
生数カウント部60及び70が出力するショートセル発
生数は、まさにショートセル発生頻度を直接的に求めて
いると言える。従って、本実施の形態においても、音声
及びFAX通信中のチャネル数の大小の代わりにショー
トセル発生数に応じて、最適なFAX復調信号のショー
トセルサイズを決定するので、伝送効率を高めることが
できる。
【0036】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した動作に加えて、ショートセルサイズ
決定部40が高能率符号化音声信号のショートセル発生
数及びFAX復調信号のショートセル発生数に応じて最
も伝送効率が高くなるようなFAX復調信号のショート
セル長を決定するので、更に伝送効率を高めることがで
きる。要するに本実施の形態は、複数の回線からの入力
信号をセル化した後多重化する信号多重化装置であっ
て、上記第1の記憶手段に入力されるセル信号の数を一
定の時間間隔毎に計数(検出)する第1のセル発生数計
数手段(検出)と、上記第2の記憶手段に入力されるセ
ル信号の数を一定の時間間隔毎に計数(検出)する第2
のセル発生数計数(検出)手段と、上記第1のセル発生
数計数手段と上記第2のセル発生数計数手段の計数結果
に基づいて上記第2の記憶手段に分配されるセル信号の
セル長を決定する(セル長を可変制御する)セル長決定
手段を備えるものである。
【0037】実施の形態6.以上の実施の形態5では、
ショートセルの発生数を用いてFAX復調信号のショー
トセルサイズを決定することによって、伝送効率を高め
ることのできる信号多重化装置の実施の形態を示した
が、次にショートセルの受信数を用いてFAX復調信号
のショートセルサイズを決定することによって、伝送効
率を高めることのできる信号多重化装置の実施の形態を
示す。図10は、このような場合の、実施の形態6を示
す信号多重化装置の構成図であり、80は分離部、90
は受信セル識別部、100はショートセル分解部、11
0は音声復号/FAX変調部、120は受信ショートセ
ルカウント部である。
【0038】次に動作について説明する。図において、
音声符号化/FAX復調部61、・・・、6n、信号識
別部51、・・・、5n、11、・・・、1nはショー
トセル化部、スイッチ71、・・・、7n、待合せバッ
ファ21、待合せバッファ22、多重化部3、及び、監
視制御部9については、図4に示した信号多重化装置と
同様の動作を行う。また、ショートセルサイズ決定部4
0は図8に示した信号多重化装置と同様の動作を行う。
分離部80は、伝送路側より標準ATMセルを入力し、
標準ATMセル内に多重化されたショートセルを分離し
て受信セル識別部90、ショートセル分解部100、受
信ショートセルカウント部120に出力する。受信セル
識別部90は、分解部80から出力されるショートセル
のヘッダ部を監視することにより、各ショートセルが高
能率符号化音声信号のショートセルであるか、FAX復
調信号のショートセルであるかを識別し、識別結果を音
声復号/FAX変調部111、受信ショートセルカウン
ト部120に出力する。また、ショートセル分解部10
0は、分離部80より入力するショートセルのヘッダを
取り除き、高能率符号化音声信号またはFAX復調信号
を音声復号/FAX変調部111に出力する。音声復号
/FAX変調部111では、高能率符号化音声信号また
はFAX復調信号をショートセル分解部100より入力
し、受信セル識別部90の識別結果に基づいて、高能率
音声符号化信号に対してはこれを復号し、FAX復調信
号に対してはこれを変調してPCM信号に変換し、端末
側の回線に出力する。受信ショートセルカウント部12
0は、受信セル識別部90の識別結果を基に、一定の時
間間隔毎、例えば1秒毎に過去1秒分の分離部80の出
力する高能率符号化音声のショートセル数とFAX復調
信号のショートセル数をカウントし、そのカウント値を
ショートセルサイズ決定部40に出力する。実施の形態
5においては、ショートセル発生数を基にFAX復調信
号のショートセルサイズを決定したが、本実施例におい
てはショートセル受信数に応じてFAX復調信号のショ
ートセルサイズを決定している。電話通信やFAX通信
は、双方向通信であるため、送信側のショートセル発生
数が高ければショートセル受信数も高くなる。従って、
本実施の形態に示す構成の信号多重化装置は、実施の形
態5に示した信号多重化装置とほぼ同様な動作をするも
のである。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1に示した動作に加えて、ショートセルサイズ
決定部40が高能率符号化音声信号のショートセル受信
数及びFAX復調信号のショートセル受信数に応じて最
も伝送効率が高くなるようなFAX復調信号のショート
セル長を決定するので、更に伝送効率を高めることがで
きる。要するに本実施の形態は、複数の回線からの入力
信号をセル化した後多重化する信号多重化装置であっ
て、伝送回線側から受信する多重化された信号をセル信
号に分離する分離手段と、上記分離手段によって分離さ
れた受信セル信号を入力してセル信号の種別を識別する
受信セル識別手段と、上記受信セル識別手段により特定
の種別であると識別された受信セルの数とそれ以外の種
別であると識別された受信セルの数とを一定の時間間隔
毎に計数(検出)する受信セル数検出手段と、上記受信
セル数検出手段の検出結果に基づいて上記第2の記憶手
段に分配するセル信号のセル長を決定する(セル長を可
変制御する)セル長決定手段を備えるものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば音声信
号の伝送遅延を増大させることなく且つ伝送効率を向上
させることのできる信号多重化装置を得ることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の信号多重化装置を示す構成図。
【図2】 ショートセルのフォーマットを示す図。
【図3】 従来の信号多重化装置における多重化部の動
作を説明するフローチャート。
【図4】 この発明の実施の形態1による信号多重化装
置を示すブロック図。
【図5】 この発明の実施の形態1による信号多重化装
置における多重化部の動作を説明するフローチャート。
【図6】 この発明の実施の形態2による信号多重化装
置を示すブロック図。
【図7】 この発明の実施の形態3による信号多重化装
置を示すブロック図。
【図8】 この発明の実施の形態4による信号多重化装
置を示すブロック図。
【図9】 この発明の実施の形態5による信号多重化装
置を示すブロック図。
【図10】 この発明の実施の形態6による信号多重化
装置を示すブロック図。
【符号の説明】
11、・・・、1n ショートセル化部、3 多重化
部、21、22 待合せバッファ、30 音声/FAX
通信チャネル数算出部、40 ショートセルサイズ決定
部、50 共通線信号検出部、51、・・・、5n 信
号識別部、71、・・・、7n スイッチ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の識別を行う識別手段と、入力
    信号のセル化を行うセル化手段と、セル化されたセル信
    号を所定の時間蓄積する第1の記憶手段と、セル化され
    たセル信号を第1の記憶手段の蓄積時間よりも長く蓄積
    する第2の記憶手段と、識別手段の識別結果に基づいて
    セル化手段で生成されたセル信号を上記識別手段の識別
    結果にもとづいて、第1の記憶手段又は第2の記憶手段
    へ分配する分配手段と、第1の記憶手段と第2の記憶手
    段で所定の蓄積時間蓄積されたセル信号を多重化する多
    重化手段とを備えた信号多重化装置。
  2. 【請求項2】 上記分配手段は、上記識別手段によって
    特定の種別の信号であると識別された信号がセル化され
    たセル信号を第1の記憶手段に、それ以外の種別の信号
    であると識別された信号がセル化されたセル信号を第2
    の記憶手段に分配することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の信号多重化装置。
  3. 【請求項3】 上記特定の種別の信号は音声信号とし
    て、上記特定の種別以外の信号はFAX信号とすること
    を特徴とする請求項2記載の信号多重化装置。
  4. 【請求項4】 上記特定の種別の音声信号が無音の場
    合、上記セル化手段は無音信号をセル化しないことを特
    徴とする請求項3記載の信号多重化装置。
  5. 【請求項5】 上記セル化手段は、上記識別手段の識別
    結果に基づいて入力信号に対して所定のセル化を行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の信号多重化
    装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の記憶手段と上記第2の記憶手
    段の蓄積状態を監視して上記多重化手段の動作を制御す
    る監視制御手段を備えることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の信号多重化装置。
  7. 【請求項7】 上記入力信号が伝達される複数の回線の
    それぞれが使用中であるか否かを検出する個別線信号検
    出手段と、上記個別線信号検出手段の検出結果と上記信
    号識別手段の識別結果を入力して上記識別手段によって
    特定の種別の信号と判定された信号が入力されている使
    用中の回線の数とそれ以外の種別の信号と判定された信
    号が入力されている使用中の回線の数とを検出する使用
    回線数検出手段と、使用回線数検出手段の検出結果に基
    づいてセル長を可変制御することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の信号多重化装置。
  8. 【請求項8】 上記入力信号が伝送される複数の回線の
    それぞれが使用中であるか否かを検出する共通線信号検
    出手段と、上記個別線信号検出手段の検出結果と上記信
    号識別手段の識別結果を入力して上記識別手段によって
    特定の種別の信号と判定された信号が入力されている使
    用中の回線の数とそれ以外の種別の信号と判定された信
    号が入力されている使用中の回線の数とを検出する使用
    回線数検出手段と、使用回線数検出手段の検出結果に基
    づいてセル長を可変制御することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の信号多重化装置。
  9. 【請求項9】 上記入力信号が伝送される複数の回線の
    入力信号が有音であるか無音であるかを判定する有音検
    出手段と、有音検出手段の検出結果と上記信号識別手段
    の識別結果を入力して上記識別手段によって特定の種別
    の信号と判定され、かつ有音検出手段によって有音と判
    定された信号が入力されている回線の数と、それ以外の
    種別の信号と判定され、かつ有音と判定された信号が入
    力されている回線の数とを検出する有音回線数検出手段
    と、有音回線数検出手段の検出結果に基づいてセル長を
    可変制御することを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の信号多重化装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の記憶手段に入力されるセル
    信号の数を所定のタイミングで検出する第1のセル発生
    数検出手段と、上記第2の記憶手段に入力されるセル信
    号の数を所定のタイミングで検出する第2のセル発生数
    検出手段と、上記第1のセル発生数検出手段と上記第2
    のセル発生数検出手段の検出結果に基づいてセル長を可
    変制御することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の信号多重化装置。
  11. 【請求項11】 伝送回線側から多重化された受信信号
    をセル信号に分離する分離手段と、上記分離手段によっ
    て分離された受信セル信号を入力してセル信号の種別を
    識別する受信セル識別手段と、上記受信セル識別手段に
    より特定の種別であると識別された受信セルの数とそれ
    以外の種別であると識別された受信セルの数とを所定の
    タイミングで検出する受信セル数検出手段と、上記受信
    セル数検出手段の検出結果に基づいてセル長を可変制御
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の信号
    多重化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021534618A (ja) * 2018-08-03 2021-12-09 中興通訊股▲ふん▼有限公司Zte Corporation トラフィック伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021534618A (ja) * 2018-08-03 2021-12-09 中興通訊股▲ふん▼有限公司Zte Corporation トラフィック伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体

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