JP3699612B2 - 音声セル化伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レイヤードセルを用いた音声セル化伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図16は例えば、1998年電子情報通信学会総合大会「AAL Type2 を用いた音声/ファクシミリ信号の伝送に関する−検討」に示された従来の音声セル化伝送装置である。図16に示す従来の音声セル化伝送装置は、音声の符号化を行う音声符号化部101と、ファクシミリ信号を復調伝送するFAX復調部102と、音声符号化部101及びFAX復調部102が出力するデータ列をショートセルに組立てるショートセル化部103と、複数のショートセル化部が出力するショートセルを標準のATMセルに多重化するための多重化待ち合わせバッファ部104と、多重化待ち合わせバッファ部から出力される待ち合わせ時間を経過したショートセルを標準のATMセルへ多重化するレイヤードセル多重化部(ショートセル多重化部)105とからなる。
【0003】
ここでのショートセルとは、レイヤードセルと同様に標準のATMセルに埋め込まれるセルを意味するが、そのサイズが標準のATMセルよりも短い場合にショートセルと呼ばれている。機能としては、ショートセル及びレイヤードセルは同じである。
【0004】
次に動作について説明する。チャネル1乃至nを介して入力された音声信号またはファクシミリ信号は、音声符号化部101またはFAX復調部102にて信号処理され、ディジタルのデータ列に変換される。これらのデータ列は、ショートセル化部103にて標準のATMセルに埋め込まれるショートセルに組立てられる。各チャネルで組立てられたショートセルは多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。多重化待ち合わせバッファ部104では、入力されたショートセルはそれぞれ入力された時刻より所定の時間だけ待たされた後、ショートセル多重化部105に出力される。しかし、待ち合わせ時間内に1つの標準のATMセルを構成するために必要なショートセルが集った場合には、その時点でショートセル多重化部105に出力されて、ショートセル多重化部105にて標準のATMセルに組立てられ出力されるが、待ち合わせ時間内に1つの標準のATMセルを構成するために必要なショートセルが集らなかった場合には、その時点までのショートセルがショートセル多重化部105に出力されて、ショートセル多重化部105にて一部無効なデータが含まれた標準のATMセルに組立てられ出力される。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の音声セル化伝送装置では、ショートセルの発生量の増加に応じて標準のATMセルの送出数も増加し、ATM網に輻輳を発生させ、その結果としてセル損失が発生し、通話品質の劣化を招くという問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、ATM網へ送出されるATMセル数が増える場合に自立的に送出ATMセル数を減らし、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供し、高い通話品質を維持することを可能とする音声セル化伝送装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る音声セル化伝送装置においては、入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、複数のチャネルの複数のレイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、レイヤードセル多重化手段が出力する標準ATMセルの送出数をカウントするATMセル送出数カウント手段と、ATMセル送出数カウント手段によりカウントされた標準ATMセル送出数に基づいてレイヤードセルの多重効率またはレイヤードセルの発生量を制御することにより標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段とを備えている。
【0008】
また、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、多重化待ち合わせ手段は、レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する。
【0009】
また、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいて音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、音声信号処理手段は、音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する。
【0010】
また、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいて音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、音声信号処理手段は、FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する。
【0011】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段をさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいてアクティブ検出手段のアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である。
【0012】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段とをさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいてハングオーバー付加手段のアクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である。
【0013】
また、他の発明に係る音声セル化伝送装置は、入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、複数のチャネルの複数のレイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、レイヤードセル化手段のレイヤードセルの送出量を計測するレイヤードセル送出量計測手段と、レイヤードセル送出量に基づいて標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段とを備えている。
【0014】
また、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、多重化待ち合わせ手段は、レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する。
【0015】
また、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいて音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、音声信号処理手段は、音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する。
【0016】
また、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいて音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、音声信号処理手段は、FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する。
【0017】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段をさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいてアクティブ検出手段のアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である。
【0018】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段とをさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいてハングオーバー付加手段のアクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である。
【0019】
また、さらに他の発明に係る音声セル化伝送装置は、入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、入力した音声帯域信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、複数のチャネルの複数のレイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、アクティブ検出手段からの情報に基づきアクティブ状態を計測するアクティブ状態計測手段と、アクティブ状態計測手段のアクティブ状態計測結果に基づいて標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段とを備えている。
【0020】
また、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、多重化待ち合わせ手段は、レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する。
【0021】
また、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいて音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、音声信号処理手段は、音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する。
【0022】
また、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいて音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、音声信号処理手段は、FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する。
【0023】
また、アクティブ検出手段は、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定し、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいてアクティブ検出手段のアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である。
【0024】
さらに、アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段をさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいてハングオーバー付加手段のアクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。図において、110は各チャネルに入力される信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理等を行う音声信号処理部(音声信号処理手段)、103はこの音声信号処理部110からのデータ列をショートセルに組立てるショートセル化部(レイヤードセル化手段)、104は各チャネルから出力されたショートセルを標準ATMセルに多重化するために一時的に待合せる多重化待ち合わせバッファ部(多重化待ち合わせ手段)、105は複数のショートセルを標準ATMセルに組立てて出力するショートセル多重化部(レイヤードセル多重化手段)である。
【0026】
また、201はショートセル多重化部105が出力する標準ATMセル数をカウントする標準ATMセル送出セル数カウント部(ATMセル送出数カウント手段)、202は標準ATMセル送出セル数カウント部201からの標準ATMセル送出セル数に応じて多重化待ち合わせバッファ部104でのショートセルの待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出部(ATMセル送出数制御手段としての多重化待ち合わせ時間算出手段)である。
【0027】
ここでのショートセルとは、レイヤードセルと同様に標準のATMセルに埋め込まれるセルを意味するが、そのサイズが標準のATMセルよりも短い場合にショートセルと呼ばれている。機能としては、ショートセル及びレイヤードセルは同じであり、本実施の形態においては、ショートセル及びレイヤードセルを同じものとして記述している。
【0028】
次に動作について説明する。まず音声信号処理部110により各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。ショートセル化部103では入力されたデータ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0029】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0030】
標準ATMセル送出セル数カウント部201では、ショートセル多重化部105から出力される標準ATMセルの時間当たりの数をカウントし、その結果を多重化待ち合わせ時間算出部202に通知する。多重化待ち合わせ時間算出部202では、標準ATMセル送出セル数カウント部201からの情報により、標準ATMセルの送出数が大きい時には多重化待ち合わせバッファ部104で待ち合わされる時間を大きく設定する事でダミーデータでATMセルの一部が埋められた無駄の多いATMセルが送出される事を抑制し、標準ATMセルの送出数が少ない時には多重化待ち合わせバッファ部104で待ち合わされる時間を小さく設定する事で伝送遅延を少なくするように、多重化待ち合わせバッファ部104での待ち合わせ時間を算出して多重化待ち合わせバッファ部104に通知、設定する。
【0031】
以上のように、送出される標準ATMセル数によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御する事で、ショートセルの標準ATMセルへの多重効率を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を高める事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0032】
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、送出される標準ATMセル数によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出される標準ATMセル数によって音声信号の符号化速度を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0033】
図2は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、101は各チャネルにおいて入力された音声信号に対して音声符号化処理を行う音声符号化部、102は各チャネルにおいて入力されたFAX信号に対してFAX復調伝送処理を行うFAX復調部、203は標準ATMセル送出セル数カウント部201からの標準ATMセル送出セル数に応じて音声符号化部101での音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出部(ATMセル送出数制御手段としての音声符号化速度算出手段)である。音声符号化部101とFAX復調部102は、各々音声信号処理部110の一部の構成要素である。
その他の構成要素については、実施の形態1と同様である。
【0034】
次に動作について説明する。まず音声信号処理部110により各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0035】
ショートセル化部103では入力されたデータ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0036】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0037】
標準ATMセル送出セル数カウント部201では、ショートセル多重化部105から出力される標準ATMセルの時間当たりの数をカウントし、その結果を音声符号化速度算出部203に通知する。音声符号化速度算出部203では、標準ATMセル送出セル数カウント部201からの情報により、標準ATMセルの送出数が大きい時には音声符号化部101で音声符号化される符号化速度を小さく設定する事でショートセルの発生量を抑制し、標準ATMセルの送出数が少ない時には音声符号化部101で音声符号化される符号化速度を大きく設定する事で通話品質を向上するように、音声符号化部101での音声符号化速度を算出して音声符号化部101に通知、設定する。
【0038】
以上のように、送出される標準ATMセル数によって音声符号化速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時には音声符号化速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時には音声符号化速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0039】
実施の形態3.
上述の実施の形態2では、送出される標準ATMセル数によって音声符号化速度を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出される標準ATMセル数によってFAX復調伝送速度を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0040】
図3は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、204は標準ATMセル送出セル数カウント部201からの標準ATMセル送出セル数に応じてFAX復調部102でのFAX復調伝送速度を算出するFAX伝送速度算出部(ATMセル送出数制御手段としてのFAX復調伝送速度算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態2と同様である。
【0041】
次に動作について説明する。まず音声信号処理部110により各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0042】
ショートセル化部103では入力されたデータ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0043】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0044】
標準ATMセル送出セル数カウント部201では、ショートセル多重化部105から出力される標準ATMセルの時間当たりの数をカウントし、その結果をFAX伝送速度算出部204に通知する。FAX伝送速度算出部204では、標準ATMセル送出セル数カウント部201からの情報により、標準ATMセルの送出数が大きい時にはFAX復調部102で復調伝送される信号速度を小さく設定する事でショートセルの発生量を抑制し、標準ATMセルの送出数が少ない時にはFAX復調部102で復調伝送される信号速度を大きく設定する事で通話品質を向上するように、FAX復調部102でのFAX復調伝送速度を算出してFAX復調部102に通知、設定する。
【0045】
以上のように、送出される標準ATMセル数によってFAX復調伝送速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはFAX復調伝送速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはFAX復調伝送速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0046】
実施の形態4.
上述の実施の形態3では、送出される標準ATMセル数によってFAX復調伝送速度を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出される標準ATMセル数によってアクティブ検出器のアクティブ判定閾値を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0047】
図4は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、111は入力された信号がアクティブか否かを検出するアクティブ検出器(アクティブ検出手段)、205は標準ATMセル送出セル数カウント部201からの標準ATMセル送出セル数に応じてアクティブ検出器111でのアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブ判定閾値算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態3と同様である。
【0048】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果を音声信号処理部110及びショートセル化部103に出力する。また、音声信号処理部110にてアクティブ検出器111からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0049】
ショートセル化部103ではアクティブ検出器111からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0050】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0051】
標準ATMセル送出セル数カウント部201では、ショートセル多重化部105から出力される標準ATMセルの時間当たりの数をカウントし、その結果をアクティブ判定閾値算出部205に通知する。アクティブ判定閾値算出部205では、標準ATMセル送出セル数カウント部201からの情報により、標準ATMセルの送出数が大きい時にはアクティブ検出器111でアクティブと判定される閾値を高く設定する事でショートセルの発生量を抑制し、標準ATMセルの送出数が少ない時にはアクティブ検出器111でアクティブと判定される閾値を小さく設定する事で通話品質を向上するように、アクティブ検出器111でのアクティブ判定閾値を算出してアクティブ検出器111に通知、設定する。
【0052】
以上のように、送出される標準ATMセル数によってアクティブ検出閾値を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはアクティブ判定閾値を高めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはアクティブ判定閾値を低める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0053】
実施の形態5.
上述の実施の形態4では、送出される標準ATMセル数によってアクティブ判定閾値を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出される標準ATMセル数によってハングオーバー付加部のアクティブハングオーバー量を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0054】
図5は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、112はアクティブ検出器111からのアクティブ判定出力を設定された時間分延長させるハングオーバー付加部(ハングオーバー付加手段)、206は標準ATMセル送出セル数カウント部201からの標準ATMセル送出セル数に応じてハングオーバー付加部112で付加するハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブハングオーバー時間算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態4と同様である。
【0055】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果をハングオーバー付加部112に出力する。ハングオーバー付加部112ではアクティブ検出器111から入力したアクティブ判定結果に対し所定の時間分延長させたアクティブ判定結果を音声信号処理部110とショートセル化部103に出力する。
【0056】
また、音声信号処理部110にてハングオーバー付加部112からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0057】
ショートセル化部103ではハングオーバー付加部112からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。
各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0058】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0059】
標準ATMセル送出セル数カウント部201では、ショートセル多重化部105から出力される標準ATMセルの時間当たりの数をカウントし、その結果をアクティブハングオーバー時間算出部206に通知する。
【0060】
アクティブハングオーバー時間算出部206では、標準ATMセル送出セル数カウント部201からの情報により、標準ATMセルの送出数が大きい時にはハングオーバー付加部112でアクティブ判定結果に付加される延長時間を短く設定する事でショートセルの発生量を抑制し、標準ATMセルの送出数が少ない時にはハングオーバー付加部112でアクティブ判定結果に付加される延長時間を大きく設定する事で通話品質を向上するように、ハングオーバー付加部112でのアクティブ判定結果に対する延長時間を算出してハングオーバー付加部112に通知、設定する。
【0061】
以上のように、送出される標準ATMセル数によってアクティブ判定結果に付加する延長時間を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を短くしてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を長くする事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0062】
実施の形態6.
図6はこの発明の一実施の形態を示す構成図である。図において、210はショートセル化部103が出力するショートセル数及びショートセル長を計測するショートセル送出量計測部(レイヤードセル送出量計測手段)である。その他の構成要素については、実施の形態1と同様である。
【0063】
次に動作について説明する。まず音声信号処理部110により各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0064】
ショートセル化部103では入力されたデータ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0065】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0066】
ショートセル送出量計測部210では、ショートセル化部103から出力されるショートセルの時間当たりの数とショートセルの長さを計測し、その結果を多重化待ち合わせ時間算出部202に通知する。
【0067】
多重化待ち合わせ時間算出部202では、ショートセル送出量計測部210からの情報により、ショートセルの送出量が大きい時には多重化待ち合わせバッファ部104で待ち合わされる時間を大きく設定する事でダミーデータでATMセルの一部が埋められた無駄の多いATMセルが送出される事を抑制し、ショートセルの送出量が少ない時には多重化待ち合わせバッファ部104で待ち合わされる時間を小さく設定する事で伝送遅延を少なくするように、多重化待ち合わせバッファ部104での待ち合わせ時間を算出して多重化待ち合わせバッファ部104に通知、設定する。
【0068】
以上のように、送出されるショートセル量によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御する事で、ショートセルの標準ATMセルへの多重効率を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を高める事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0069】
実施の形態7.
上述の実施の形態6では、送出されるショートセル量によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出されるショートセル量によって音声信号の符号化速度を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0070】
図7は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、101は各チャネルにおいて入力された音声信号に対して音声符号化処理を行う音声符号化部、102は各チャネルにおいて入力されたFAX信号に対してFAX復調伝送処理を行うFAX復調部、203は標準ATMセル送出セル数カウント部201からの標準ATMセル送出セル数に応じて音声符号化部101での音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出部である(ATMセル送出数制御手段としての音声符号化速度算出手段)。音声符号化部101とFAX復調部102は、音声信号処理部110の一部の構成要素である。その他の構成要素については、実施の形態6と同様である。
【0071】
次に動作について説明する。まず音声信号処理部110により各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0072】
ショートセル化部103では入力されたデータ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0073】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0074】
ショートセル送出量計測部210では、ショートセル化部103から出力されるショートセルの時間当たりの数及びショートセル長を計測し、その結果を音声符号化速度算出部203に通知する。音声符号化速度算出部203では、ショートセル送出量計測部210からの情報により、ショートセルの送出量が大きい時には音声符号化部101で音声符号化される符号化速度を小さく設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的に標準ATMセルの送出数を抑制し、ショートセルの送出量が少ない時には音声符号化部101で音声符号化される符号化速度を大きく設定する事で通話品質を向上するように、音声符号化部101での音声符号化速度を算出して音声符号化部101に通知、設定する。
【0075】
以上のように、送出されるショートセル量によって音声符号化速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時には音声符号化速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時には音声符号化速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0076】
実施の形態8.
上述の実施の形態7では、送出されるショートセル量によって音声符号化速度を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出されるショートセル量によってFAX復調伝送速度を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0077】
図8は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、204はショートセル送出量計測部210からのショートセル送出量に応じてFAX復調部102でのFAX復調伝送速度を算出するFAX伝送速度算出部である(ATMセル送出数制御手段としてのFAX復調伝送速度算出手段)。その他の構成要素については、実施の形態7と同様である。
【0078】
次に動作について説明する。まず音声信号処理部110により各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0079】
ショートセル化部103では入力されたデータ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0080】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0081】
ショートセル送出量計測部210では、ショートセル化部103から出力されるショートセルの時間当たりの数及びショートセル長を計測し、その結果をFAX伝送速度算出部204に通知する。FAX伝送速度算出部204では、ショートセル送出量計測部210からの情報により、ショートセルの送出量が大きい時にはFAX復調部102で復調伝送される信号速度を小さく設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的に標準ATMセルの送出数を抑制し、ショートセルの送出量が少ない時にはFAX復調部102で復調伝送される信号速度を大きく設定する事で通話品質を向上するように、FAX復調部102でのFAX復調伝送速度を算出してFAX復調部102に通知、設定する。
【0082】
以上のように、送出されるショートセル量によってFAX復調伝送速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはFAX復調伝送速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはFAX復調伝送速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0083】
実施の形態9.
上述の実施の形態8では、送出されるショートセル量によってFAX復調伝送速度を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出されるショートセル量によってアクティブ検出器のアクティブ判定閾値を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0084】
図9は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、111は入力された信号がアクティブか否かを検出するアクティブ検出器(アクティブ検出手段)、205はショートセル送出量計測部210からのショートセル送出量に応じてアクティブ検出器111でのアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出部である(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブ判定閾値算出手段)。その他の構成要素については、実施の形態8と同様である。
【0085】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果を音声信号処理部110及びショートセル化部103に出力する。また、音声信号処理部110にてアクティブ検出器111からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0086】
ショートセル化部103ではアクティブ検出器111からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0087】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0088】
ショートセル送出量計測部210では、ショートセル化部103から出力されるショートセルの時間当たりの数及びショートセル長を計測し、その結果をアクティブ判定閾値算出部205に通知する。アクティブ判定閾値算出部205では、ショートセル送出量計測部210からの情報により、ショートセルの送出量が大きい時にはアクティブ検出器111でアクティブと判定される閾値を高く設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的には標準ATMセルの送出数を抑制し、ショートセルの送出量が少ない時にはアクティブ検出器111でアクティブと判定される閾値を小さく設定する事で通話品質を向上するように、アクティブ検出器111でのアクティブ判定閾値を算出してアクティブ検出器111に通知、設定する。
【0089】
以上のように、送出されるショートセル量によってアクティブ検出閾値を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはアクティブ判定閾値を高めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはアクティブ判定閾値を低める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0090】
実施の形態10.
上述の実施の形態9では、送出されるショートセル量によってアクティブ判定閾値を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次に送出されるショートセル量によってハングオーバー付加部のアクティブハングオーバー量を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0091】
図10は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、112はアクティブ検出器111からのアクティブ判定出力を設定された時間分延長させるハングオーバー付加部(ハングオーバー付加手段)、206はショートセル送出量計測部210からのショートセル送出量に応じてハングオーバー付加部112で付加するハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブハングオーバー時間算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態9と同様である。
【0092】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果をハングオーバー付加部112に出力する。ハングオーバー付加部112ではアクティブ検出器111から入力したアクティブ判定結果に対し所定の時間分延長させたアクティブ判定結果を音声信号処理部110とショートセル化部103に出力する。
【0093】
また、音声信号処理部110にてハングオーバー付加部112からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0094】
ショートセル化部103ではハングオーバー付加部112からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。
各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0095】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0096】
ショートセル送出量計測部210では、ショートセル化部103から出力されるショートセルの時間当たりの数及びショートセル長を計測し、その結果をアクティブハングオーバー時間算出部206に通知する。アクティブハングオーバー時間算出部206では、ショートセル送出量計測部210からの情報により、ショートセルの送出量が大きい時にはハングオーバー付加部112でアクティブ判定結果に付加される延長時間を短く設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的にATMセルの送出数を抑制し、ショートセルの送出量が少ない時にはハングオーバー付加部112でアクティブ判定結果に付加される延長時間を大きく設定する事で通話品質を向上するように、ハングオーバー付加部112でのアクティブ判定結果に対する延長時間を算出してハングオーバー付加部112に通知、設定する。
【0097】
以上のように、送出されるショートセル量によってアクティブ判定結果に付加する延長時間を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を短くしてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を長くする事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0098】
実施の形態11.
図11はこの発明の一実施の形態を示す構成図である。図において、111は入力された信号がアクティブか否かを検出するアクティブ検出器、220はアクティブ検出器111が出力するアクティブ検出結果を入力してアクティブと判定されたチャネル数をカウントするアクティブ状態計測部(アクティブ状態計測手段)である。その他の構成要素については、実施の形態1と同様である。
【0099】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果を音声信号処理部110及びショートセル化部103に出力する。また、音声信号処理部110にてアクティブ検出器111からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0100】
ショートセル化部103ではアクティブ検出器111からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0101】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0102】
アクティブ状態計測部220では、アクティブ検出器111から出力されるアクティブ判定結果を計測し、その結果を多重化待ち合わせ時間算出部202に通知する。多重化待ち合わせ時間算出部202では、アクティブ状態計測部220からの情報により、アクティブと判定されたチャネル数が多い時には多重化待ち合わせバッファ部104で待ち合わされる時間を大きく設定する事でダミーデータでATMセルの一部が埋められた無駄の多いATMセルが送出される事を抑制し、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時には多重化待ち合わせバッファ部104で待ち合わされる時間を小さく設定する事で伝送遅延を少なくするように、多重化待ち合わせバッファ部104での待ち合わせ時間を算出して多重化待ち合わせバッファ部104に通知、設定する。
【0103】
以上のように、アクティブと判定されたチャネル数によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御する事で、ショートセルの標準ATMセルへの多重効率を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を高める事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0104】
実施の形態12.
上述の実施の形態11では、アクティブと判定されたチャネル数によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次にアクティブと判定されたチャネル数によって音声信号の符号化速度を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0105】
図12は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、101は各チャネルにおいて入力された音声信号に対して音声符号化処理を行う音声符号化部、102は各チャネルにおいて入力されたFAX信号に対してFAX復調伝送処理を行うFAX復調部、203はアクティブ状態監視部220からのアクティブチャネル数に応じて音声符号化部101での音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出部(ATMセル送出数制御手段としての音声符号化速度算出手段)である。音声符号化部101とFAX復調部102は、音声信号処理部110の一部の構成要素である。その他の構成要素については、実施の形態11と同様である。
【0106】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果を音声信号処理部110及びショートセル化部103に出力する。また、音声信号処理部110にてアクティブ検出器111からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0107】
ショートセル化部103ではアクティブ検出器111からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0108】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0109】
アクティブ状態計測部220では、アクティブ検出器111から出力されるアクティブ判定結果を計測し、その結果を音声符号化速度算出部203に通知する。音声符号化速度算出部203では、アクティブ状態計測部220からの情報により、アクティブと判定されたチャネル数が多い時には音声符号化部101で音声符号化される符号化速度を小さく設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的に標準ATMセルの送出数を抑制し、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時には音声符号化部101で音声符号化される符号化速度を大きく設定する事で通話品質を向上するように、音声符号化部101での音声符号化速度を算出して音声符号化部101に通知、設定する。
【0110】
以上のように、アクティブと判定されたチャネル数によって音声符号化速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時には音声符号化速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時には音声符号化速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0111】
実施の形態13.
上述の実施の形態12では、アクティブと判定されたチャネル数によって音声符号化速度を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次にアクティブと判定されたチャネル数によってFAX復調伝送速度を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0112】
図13は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、204はアクティブ状態計測部220からのアクティブ判定結果に応じてFAX復調部102でのFAX復調伝送速度を算出するFAX伝送速度算出部(ATMセル送出数制御手段としてのFAX復調伝送速度算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態12と同様である。
【0113】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果を音声信号処理部110及びショートセル化部103に出力する。また、音声信号処理部110にてアクティブ検出器111からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0114】
ショートセル化部103ではアクティブ検出器111からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0115】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0116】
アクティブ状態計測部220では、アクティブ検出器111から出力されるアクティブ判定結果を計測し、その結果をFAX伝送速度算出部204に通知する。FAX伝送速度算出部204では、アクティブ状態計測部220からの情報により、アクティブと判定されたチャネル数が多い時にはFAX復調部102で復調伝送される信号速度を小さく設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的に標準ATMセルの送出数を抑制し、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはFAX復調部102で復調伝送される信号速度を大きく設定する事で通話品質を向上するように、FAX復調部102でのFAX復調伝送速度を算出してFAX復調部102に通知、設定する。
【0117】
以上のように、アクティブと判定されたチャネル数によってFAX復調伝送速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはFAX復調伝送速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはFAX復調伝送速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0118】
実施の形態14.
上述の実施の形態13では、アクティブと判定されたチャネル数によってFAX復調伝送速度を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次にアクティブと判定されたチャネル数によってアクティブ検出器のアクティブ判定閾値を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0119】
図14は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、205はアクティブ状態計測部220からのアクティブと判定されたチャネル数に応じてアクティブ検出器111でのアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブ判定閾値算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態13と同様である。
【0120】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果を音声信号処理部110及びショートセル化部103に出力する。また、音声信号処理部110にてアクティブ検出器111からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0121】
ショートセル化部103ではアクティブ検出器111からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0122】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0123】
アクティブ状態計測部220では、アクティブ検出器111から出力されるアクティブ判定結果を計測し、その結果をアクティブ判定閾値算出部205に通知する。アクティブ判定閾値算出部205では、アクティブ状態計測部220からの情報により、アクティブと判定されたチャネル数が多い時にはアクティブ検出器111でアクティブと判定される閾値を高く設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的には標準ATMセルの発生量を抑制し、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはアクティブ検出器111でアクティブと判定される閾値を小さく設定する事で通話品質を向上するように、アクティブ検出器111でのアクティブ判定閾値を算出してアクティブ検出器111に通知、設定する。
【0124】
以上のように、アクティブと判定されたチャネル数によってアクティブ検出閾値を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはアクティブ判定閾値を高めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはアクティブ判定閾値を低める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0125】
実施の形態15.
上述の実施の形態14では、アクティブと判定されたチャネル数によってアクティブ判定閾値を制御してATMセルの送出数を制御するものであるが、次にアクティブと判定されたチャネル数によってハングオーバー付加部のアクティブハングオーバー量を制御する事でATMセルの送出数を制御する実施の形態を示す。
【0126】
図15は、このような場合の音声セル化伝送装置の一実施の形態を示す構成図である。図において、112はアクティブ検出器111からのアクティブ判定出力を設定された時間分延長させるハングオーバー付加部(ハングオーバー付加手段)、206はアクティブ状態計測部220からのアクティブと判定されたチャネル数に応じてハングオーバー付加部112で付加するハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブハングオーバー時間算出手段)である。その他の構成要素については、実施の形態14と同様である。
【0127】
次に動作について説明する。まずアクティブ検出器111により各チャネルに入力された信号に対しアクティブ検出が行われ、その結果をハングオーバー付加部112に出力する。ハングオーバー付加部112ではアクティブ検出器111から入力したアクティブ判定結果に対し所定の時間分延長させたアクティブ判定結果を音声信号処理部110とショートセル化部103に出力する。
【0128】
また、音声信号処理部110にてハングオーバー付加部112からの情報に基づき各チャネルにて入力された信号に対し音声符号化処理やFAX復調伝送処理が行われ、その結果、音声信号は符号化されたディジタルのデータ列として、FAX信号は復調されたディジタルのデータ列としてショートセル化部103に入力される。
【0129】
ショートセル化部103ではハングオーバー付加部112からの情報に基づき、アクティブと判定された音声信号処理部110からの入力データ列を区切ったデータとショートセル用のヘッダー情報とを合わせてショートセルを組立てる。
各チャネルにおいて組立てられたショートセルは、多重化待ち合わせバッファ部104に入力される。
【0130】
多重化待ち合わせバッファ部104では、ショートセルを標準ATMセルに多重化するための待ち合わせが行われる。設定された待ち合わせ時間が経過する前に標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力された場合には、それらのショートセルがショートセル多重化部105に出力され、この時ショートセル多重化部105では、無駄の無いATMセルが組立てられて出力される。また、設定された待ち合わせ時間が経過しても標準ATMセルを構成するために必要なショートセルがバッファに入力されなかった場合には、そこまでのショートセルがショートセル多重化部105へ出力され、この時ショートセル多重化部105では、標準ATMセルの一部がダミーデータにて埋められらたATMセルが組立てられて出力される。
【0131】
アクティブ状態計測部220では、アクティブ検出器111から出力されるアクティブ判定結果を計測し、その結果をアクティブハングオーバー時間算出部206に通知する。アクティブハングオーバー時間算出部206では、アクティブ状態計測部220からの情報により、アクティブと判定されたチャネル数が多い時にはハングオーバー付加部112でアクティブ判定結果に付加される延長時間を短く設定する事でショートセルの発生量を抑制して結果的にATMセルの発生量を抑制し、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはハングオーバー付加部112でアクティブ判定結果に付加される延長時間を大きく設定する事で通話品質を向上するように、ハングオーバー付加部112でのアクティブ判定結果に対する延長時間を算出してハングオーバー付加部112に通知、設定する。
【0132】
以上のように、アクティブと判定されたチャネル数によってアクティブ判定結果に付加する延長時間を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を短くしてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を長くする事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0133】
【発明の効果】
この発明に係る音声セル化伝送装置においては、入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、複数のチャネルの複数のレイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、レイヤードセル多重化手段が出力する標準ATMセルの送出数をカウントするATMセル送出数カウント手段と、ATMセル送出数カウント手段によりカウントされた標準ATMセル送出数に基づいてレイヤードセルの多重効率またはレイヤードセルの発生量を制御することにより標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段とを備えている。そのため、ATMセル送出数が増えた時には、ATMセル送出数を抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時には、ATMセル送出数を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0134】
また、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、多重化待ち合わせ手段は、レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する。送出される標準ATMセル数によってレイヤードセル即ちショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御する事で、ショートセルの標準ATMセルへの多重効率を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を高める事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0135】
また、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいて音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、音声信号処理手段は、音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する。送出される標準ATMセル数によって音声符号化速度を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時には音声符号化速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時には音声符号化速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0136】
また、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいて音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、音声信号処理手段は、FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する。送出される標準ATMセル数によってFAX復調伝送速度を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはFAX復調伝送速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはFAX復調伝送速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0137】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段をさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいてアクティブ検出手段のアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である。送出される標準ATMセル数によってアクティブ検出閾値を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはアクティブ判定閾値を高めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはアクティブ判定閾値を低める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0138】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段とをさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、標準ATMセル送出数に基づいてハングオーバー付加手段のアクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である。送出される標準ATMセル数によってアクティブ判定結果に付加する延長時間を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、ATMセル送出数が増えた時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を短くしてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ATMセルの送出数が少ない時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を長くする事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0139】
また、他の発明に係る音声セル化伝送装置は、入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、複数のチャネルの複数のレイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、レイヤードセル化手段のレイヤードセルの送出量を計測するレイヤードセル送出量計測手段と、レイヤードセル送出量に基づいて標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段とを備えている。そのため、ショートセル送出量が増えた時には、ATMセル送出数を抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時には、ATMセル送出数を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0140】
また、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、多重化待ち合わせ手段は、レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する。送出されるレイヤードセル即ちショートセル量によってショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御する事で、ショートセルの標準ATMセルへの多重効率を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を高める事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0141】
また、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいて音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、音声信号処理手段は、音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する。送出されるレイヤードセル即ちショートセル量によって音声符号化速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時には音声符号化速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時には音声符号化速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0142】
また、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいて音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、音声信号処理手段は、FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する。送出されるレイヤードセル即ちショートセル量によってFAX復調伝送速度を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはFAX復調伝送速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはFAX復調伝送速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0143】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段をさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいてアクティブ検出手段のアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である。送出されるレイヤードセル即ちショートセル量によってアクティブ検出閾値を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはアクティブ判定閾値を高めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはアクティブ判定閾値を低める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0144】
また、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段とをさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、レイヤードセル送出量に基づいてハングオーバー付加手段のアクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である。送出されるレイヤードセル即ちショートセル量によってアクティブ判定結果に付加する延長時間を制御する事で、ショートセルの発生量を制御できる。この事で、ショートセル送出量が増えた時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を短くしてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、ショートセルの送出量が少ない時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を長くする事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0145】
また、さらに他の発明に係る音声セル化伝送装置は、入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、入力した音声帯域信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、複数のチャネルの複数のレイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、アクティブ検出手段からの情報に基づきアクティブ状態を計測するアクティブ状態計測手段と、アクティブ状態計測手段のアクティブ状態計測結果に基づいて標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段とを備えている。そのため、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時には、ATMセル送出数を抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時には、ATMセル送出数を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0146】
また、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、多重化待ち合わせ手段は、レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する。アクティブと判定されたチャネル数によって、レイヤードセル即ちショートセルの多重化待ち合わせ時間を制御する事で、ショートセルの標準ATMセルへの多重効率を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を高める事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはショートセルの標準ATMセルへの多重効率を緩める事で伝送遅延の少ない通話品質が高い伝送を提供できる。
【0147】
また、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいて音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、音声信号処理手段は、音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する。アクティブと判定されたチャネル数によって音声符号化速度を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時には音声符号化速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時には音声符号化速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0148】
また、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいて音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、音声信号処理手段は、FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する。アクティブと判定されたチャネル数によってFAX復調伝送速度を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはFAX復調伝送速度を低めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはFAX復調伝送速度を高める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0149】
また、アクティブ検出手段は、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定し、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいてアクティブ検出手段のアクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である。アクティブと判定されたチャネル数によってアクティブ検出閾値を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはアクティブ判定閾値を高めてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはアクティブ判定閾値を低める事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【0150】
さらに、アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段をさらに備え、音声信号処理手段およびレイヤードセル化手段は、アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、ATMセル送出数制御手段は、アクティブ状態計測結果に基づいてハングオーバー付加手段のアクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である。アクティブと判定されたチャネル数によってアクティブ判定結果に付加する延長時間を制御する事で、レイヤードセル即ちショートセルの発生量を制御できる。この事で、アクティブと判定されたチャネル数が増えた時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を短くしてショートセルの発生量を抑制する事でATMセル送出数を自立的に抑制し、ATM網に輻輳を発生させ難い安定した伝送を提供すると共に、アクティブと判定されたチャネル数が少ない時にはアクティブ判定結果に付加する延長時間を長くする事で通話品質が高い伝送を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図9】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図13】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図14】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図15】 この発明の他の実施の形態の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【図16】 従来の音声セル化伝送装置を示す構成図である。
【符号の説明】
103 ショートセル化部(レイヤードセル化手段)、104 多重化待ち合わせバッファ部(多重化待ち合わせ手段)、105 ショートセル多重化部(レイヤードセル多重化手段)、110 音声信号処理部(音声信号処理手段)、111 アクティブ検出器(アクティブ検出手段)、112 ハングオーバー付加部(ハングオーバー付加手段)、201 標準ATMセル送出セル数カウント部(ATMセル送出数カウント手段)、202 多重化待ち合わせ時間算出部(ATMセル送出数制御手段としての多重化待ち合わせ時間算出手段)、203 音声符号化速度算出部(ATMセル送出数制御手段としての音声符号化速度算出手段)、204 FAX伝送速度算出部(ATMセル送出数制御手段としてのFAX復調伝送速度算出手段)、205 アクティブ判定閾値算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブ判定閾値算出手段)、206 アクティブハングオーバー時間算出部(ATMセル送出数制御手段としてのアクティブハングオーバー時間算出手段)、210 ショートセル送出量計測部(レイヤードセル送出量計測手段)、220 アクティブ状態計測部(アクティブ状態計測手段)。

Claims (18)

  1. 入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、
    上記信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、
    複数のチャネルの複数の上記レイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、
    上記レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、
    上記レイヤードセル多重化手段が出力する上記標準ATMセルの送出数をカウントするATMセル送出数カウント手段と、
    上記ATMセル送出数カウント手段によりカウントされた標準ATMセル送出数に基づいて上記レイヤードセルの多重効率または上記レイヤードセルの発生量を制御することにより標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段と
    を備えた事を特徴とする音声セル化伝送装置。
  2. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記標準ATMセル送出数に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、
    上記多重化待ち合わせ手段は、上記レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声セル化伝送装置。
  3. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記標準ATMセル送出数に基づいて上記音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、
    上記音声信号処理手段は、上記音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声セル化伝送装置。
  4. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記標準ATMセル送出数に基づいて上記音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、
    上記音声信号処理手段は、上記FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声セル化伝送装置。
  5. アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段をさらに備え、
    上記音声信号処理手段および上記レイヤードセル化手段は、上記アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、
    上記ATMセル送出数制御手段は、上記標準ATMセル送出数に基づいて上記アクティブ検出手段の上記アクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である
    ことを特徴とする請求項1記載の音声セル化伝送装置。
  6. アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、
    上記アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段とをさらに備え、
    上記音声信号処理手段および上記レイヤードセル化手段は、上記アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、
    上記ATMセル送出数制御手段は、上記標準ATMセル送出数に基づいて上記ハングオーバー付加手段の上記アクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である
    ことを特徴とする請求項1記載の音声セル化伝送装置。
  7. 入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、
    上記信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、
    複数のチャネルの複数の上記レイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、
    上記レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、
    上記レイヤードセル化手段の上記レイヤードセルの送出量を計測するレイヤードセル送出量計測手段と、
    上記レイヤードセル送出量に基づいて標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段と
    を備えた事を特徴とする音声セル化伝送装置。
  8. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記レイヤードセル送出量に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、
    上記多重化待ち合わせ手段は、上記レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する
    ことを特徴とする請求項7記載の音声セル化伝送装置。
  9. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記レイヤードセル送出量に基づいて上記音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、
    上記音声信号処理手段は、上記音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する
    ことを特徴とする請求項7記載の音声セル化伝送装置。
  10. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記レイヤードセル送出量に基づいて上記音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、
    上記音声信号処理手段は、上記FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する
    ことを特徴とする請求項7記載の音声セル化伝送装置。
  11. アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段をさらに備え、
    上記音声信号処理手段および上記レイヤードセル化手段は、上記アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、
    上記ATMセル送出数制御手段は、上記レイヤードセル送出量に基づいて上記アクティブ検出手段の上記アクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である
    ことを特徴とする請求項7記載の音声セル化伝送装置。
  12. アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、
    上記アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段とをさらに備え、
    上記音声信号処理手段および上記レイヤードセル化手段は、上記アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、
    上記ATMセル送出数制御手段は、上記レイヤードセル送出量に基づいて上記ハングオーバー付加手段の上記アクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である
    ことを特徴とする請求項7記載の音声セル化伝送装置。
  13. 入力した信号に対して複数種類の音声信号処理を行う音声信号処理手段と、
    入力した音声帯域信号がアクティブか否かを判定するアクティブ検出手段と、上記信号処理手段が出力するデータ列を標準のATMセルの中に埋め込まれるレイヤードセルに組立てるレイヤードセル化手段と、
    複数のチャネルの複数の上記レイヤードセルを標準ATMセルに多重化するために待ち合わせる多重化待ち合わせ手段と、
    上記レイヤードセルを標準ATMセルに多重化組立を行うレイヤードセル多重化手段と、
    上記アクティブ検出手段からの情報に基づきアクティブ状態を計測するアクティブ状態計測手段と、
    上記アクティブ状態計測手段のアクティブ状態計測結果に基づいて標準ATMセルの送出数を制御するATMセル送出数制御手段
    とを備えた事を特徴とする音声セル化伝送装置。
  14. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記アクティブ状態計測結果に基づいてレイヤードセル多重化待ち合わせ時間を算出する多重化待ち合わせ時間算出手段であり、
    上記多重化待ち合わせ手段は、上記レイヤードセル多重化待ち合わせ時間に基づいて待ち合わせ時間を調整する
    ことを特徴とする請求項13記載の音声セル化伝送装置。
  15. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記アクティブ状態計測結果に基づいて上記音声信号処理手段の音声符号化速度を算出する音声符号化速度算出手段であり、
    上記音声信号処理手段は、上記音声符号化速度に基づいて音声の符号化速度を調整する
    ことを特徴とする請求項13記載の音声セル化伝送装置。
  16. 上記ATMセル送出数制御手段は、上記アクティブ状態計測結果に基づいて上記音声信号処理手段のFAX復調伝送速度を算出するFAX復調伝送速度算出手段であり、
    上記音声信号処理手段は、上記FAX復調伝送速度に基づいてFAXの復調伝送速度を調整する
    ことを特徴とする請求項13記載の音声セル化伝送装置。
  17. 上記アクティブ検出手段は、アクティブ判定閾値に基づいて入力した信号がアクティブか否かを判定し、
    上記音声信号処理手段および上記レイヤードセル化手段は、上記アクティブ判定出力に基づいて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、
    上記ATMセル送出数制御手段は、上記アクティブ状態計測結果に基づいて上記アクティブ検出手段の上記アクティブ判定閾値を算出するアクティブ判定閾値算出手段である
    ことを特徴とする請求項13記載の音声セル化伝送装置。
  18. 上記アクティブ検出手段のアクティブ判定出力に対してアクティブハングオーバー時間分延長させるハングオーバー付加手段をさらに備え、
    上記音声信号処理手段および上記レイヤードセル化手段は、上記アクティブハングオーバー時間分時間を延長させて、音声信号処理およびレイヤードセル組立処理を行い、
    上記ATMセル送出数制御手段は、上記アクティブ状態計測結果に基づいて上記ハングオーバー付加手段の上記アクティブハングオーバー時間を算出するアクティブハングオーバー時間算出手段である
    ことを特徴とする請求項13記載の音声セル化伝送装置。
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