JPH11205109A - ドライブ回路 - Google Patents

ドライブ回路

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JPH11205109A
JPH11205109A JP10006069A JP606998A JPH11205109A JP H11205109 A JPH11205109 A JP H11205109A JP 10006069 A JP10006069 A JP 10006069A JP 606998 A JP606998 A JP 606998A JP H11205109 A JPH11205109 A JP H11205109A
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JP
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switching
signal
circuit
power supply
voltage
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JP10006069A
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Satoshi Suzuki
聡 鈴木
Keiichi Uchiyama
恵一 内山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧を低電圧化した場合においても、ス
イッチング素子の駆動が良好に行えるようにする。 【解決手段】 制御手段1が出力するスイッチング制御
信号により、回路電源電圧と接地電圧を切り替えるアナ
ログスイッチ素子SW1,SW0の切り替えを制御し、
アナログスイッチ素子により選択された電圧によりスイ
ッチング素子Q1の制御を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスイッチン
グ電源回路や赤外線信号発信回路が備えるスイッチング
素子のドライブに適用して好適なドライブ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチング電源回路として例え
ば図6に示す回路が使用されていた。この図6に示すス
イッチング電源回路は、所定の電圧VINの電池Bを入力
電源としてあり、電池Bの正極と負極との間には、コン
デンサC1が接続してある。そして、電池Bの正極側
を、スイッチング素子であるPチャンネル電界効果トラ
ンジスタQ1のソース・ドレイン間に接続し、このスイ
ッチングトランジスタQ1のゲートに供給するスイッチ
ング制御信号を、スイッチング制御回路1で生成させ
る。このスイッチング制御回路1は、電池Bから供給さ
れる電源で作動する集積回路であり、後述する帰還制御
電圧VNFが供給されて、この帰還制御電圧VNFにより適
正な出力電圧を得るためのスイッチング制御信号が生成
される構成としてある。このスイッチング制御信号は、
比較的周波数の高い信号であり、スイッチングトランジ
スタQ1を比較的高速でオン・オフ制御させる。
【0003】スイッチング制御回路1のスイッチング制
御信号出力部は、インバータゲート回路2の入力部に接
続してあり、このスイッチング制御回路1とインバータ
ゲート回路2の接続点が、抵抗器R1を介して電池Bの
正極側と接続してある。インバータゲート回路2は、ス
イッチング制御回路1が出力するスイッチング制御信号
の論理レベルを反転する回路である。
【0004】インバータゲート回路2により反転された
スイッチング制御信号は、抵抗器R3を介してスイッチ
ングトランジスタQ1のゲートに供給される。この場
合、スイッチングトランジスタQ1のソースとゲートと
の間は、抵抗器R2により接続してある。
【0005】スイッチングトランジスタQ1のドレイン
は、コイルL1を介して正極側の出力端子3aに接続し
てある。負極側の出力端子3bは、電池Bの負極側に直
接接続してある。そして、トランジスタQ1のドレイン
と負極側の出力端子3bとの間に、ダイオードD1を接
続し、コイルL1と出力端子3aとの接続点と電池Bの
負極側との間に、コンデンサC2を接続してあり、スイ
ッチングトランジスタQ1でスイッチングされたパルス
電流をダイオードD1とコイルL1で構成される回路で
エネルギー蓄積し、その蓄積されたエネルギーがコンデ
ンサC2で積分されて出力端子3a,3bに供給され
る。また、正極側の出力端子3aと負極側の出力端子3
bとの間には、抵抗器R4,R5の直列回路が接続して
ある。この抵抗器R4,R5の直列回路は、出力端子3
a,3b間に得られる出力電圧VOU T を、抵抗器R4,
R5の抵抗値で決まる所定の比率で分圧して、帰還制御
電圧VNFを生成させる回路である。
【0006】そして、出力端子3a,3bの間に、負荷
装置を構成する負荷抵抗RL が接続され、出力電圧V
OUT が負荷装置に供給される。
【0007】このように構成されるスイッチング電源回
路によると、出力電圧VOUT に比例した帰還制御電圧V
NFのスイッチング制御回路1での判断により、スイッチ
ング制御信号の状態が設定され、スイッチングトランジ
スタQ1のスイッチング周波数などが対応した状態に設
定されて、出力電圧VOUT が設定された一定の電圧値に
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年このよ
うなスイッチング電源回路が使用される電子機器の入力
電圧VINは低電圧化する傾向にあり、スイッチング素子
(図6ではスイッチングトランジスタ)のドライブ回路
であるスイッチング制御回路についても、低電圧で作動
できるように構成してある。ところが、スイッチング素
子のドライブ回路を低電圧で駆動させると、ドライブ回
路からスイッチング素子に供給されるスイッチング制御
信号についても低電圧化してしまう。このようにスイッ
チング制御信号が低電圧化すると、スイッチング素子を
遮断及び飽和領域を使用するのに足る十分な駆動ができ
なくなり、その結果として確実にスイッチング素子が確
実にオン・オフ動作されないことになり、電源回路とし
ての効率を悪化させていた。
【0009】なお、ここではスイッチング電源回路内の
スイッチング素子をドライブする場合の例について説明
したが、その他の各種電子回路が備えるスイッチング素
子をドライブ回路で高速にスイッチング制御する場合に
も、同様の問題がある。例えば、リモートコントロール
装置などの赤外線信号送信装置において、その赤外線信
号を出力する赤外線発光素子に駆動信号を供給するスイ
ッチング素子をドライブする場合にも、そのドライブ回
路の低電圧化による出力信号状態の悪化が問題になって
いる。
【0010】本発明はこれらの点に鑑み、電源電圧を低
電圧化した場合においても、スイッチング素子の駆動が
良好に行えるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、制御手段が出力するスイッチング制御信号
により、回路電源電圧と接地電圧を切り替えるアナログ
スイッチ素子の切り替えを制御し、アナログスイッチ素
子により選択された電圧によりスイッチング素子の制御
を行うようにしたものである。
【0012】かかる構成によると、スイッチング素子に
供給されるドライブ信号が、回路電源電圧と接地電圧と
で生成されるパルス信号になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を、図1〜図3を参照して説明する。
【0014】本例においては、スイッチング電源回路が
備えるスイッチング素子の制御に適用したもので、ダイ
オードポンプ型のスイッチング電源回路としてあり、図
1は本例の回路構成を示す図である。以下その構成を説
明すると、所定の電圧VINの電池Bを入力電源としてあ
り、電池Bの正極と負極との間には、コンデンサC1が
接続してある。そして、電池Bの正極側を、スイッチン
グ素子であるPチャンネル電界効果トランジスタQ1の
ソース・ドレイン間に接続し、このスイッチングトラン
ジスタQ1のスイッチングを制御するスイッチング制御
信号を、スイッチング制御回路1で生成させる。このス
イッチング制御回路1は、電池Bから供給される電源で
作動する集積回路で、後述する帰還制御電圧VNFが供給
されて、この帰還制御電圧VNFにより適正な出力電圧を
得るためのスイッチング制御信号が生成される構成とし
てある。スイッチング制御信号としては、例えばデュー
ティによる変調波又はPWM(パルス幅変調)波として
波形制御された信号である。
【0015】スイッチング制御回路1のスイッチング制
御信号出力部は、インバータロジック回路5の入力部に
接続し、このスイッチング制御回路1とインバータロジ
ック回路5の接続点を、抵抗器R1を介して電池Bの正
極側と接続する。ここで、インバータロジック回路5
は、2つの出力部を有する論理回路であり、スイッチン
グ制御回路1から供給されるスイッチング制御信号がハ
イレベル信号“H”であるとき、一方の出力部からハイ
レベル信号“H”を出力し、他方の出力部からローレベ
ル信号“L”を出力する。また、スイッチング制御信号
がローレベル信号“L”であるとき、一方の出力部から
ローレベル信号“L”を出力し、他方の出力部からハイ
レベル信号“H”を出力する。
【0016】インバータロジック回路5の2つの出力部
から出力される信号は、2つのアナログスイッチ素子S
W0,SW1の制御入力部に供給する。このアナログス
イッチ素子SW0,SW1は、抵抗値などを変化させる
ことで、ハイインピーダンス状態とローインピーダンス
状態を相互に選択するスイッチで、トランジスタによる
スイッチのように中間点を選択することがないスイッチ
素子である。
【0017】それぞれのアナログスイッチ素子SW0,
SW1は、制御入力部に例えばハイレベル信号“H”が
供給されるときオン状態(ローインピーダンス状態)と
なり、入力部に得られる信号をそのまま出力部に導通さ
せ、制御入力部にローレベル信号“L”が供給されると
きオフ状態(ハイインピーダンス状態)となり、入力部
に得られる信号の導通が阻止されるスイッチ手段であ
る。ここで、上述したインバータロジック回路5を経由
してスイッチング制御信号が供給されることで、2つの
アナログスイッチ素子SW0,SW1の内のいずれか一
方がオン状態になり、他方がオフ状態になり、そのオン
状態とオフ状態になるスイッチが、スイッチング制御信
号により選択されることになる。
【0018】2つのアナログスイッチ素子SW0,SW
1の内の一方のアナログスイッチ素子SW0の入力部
は、電池Bの負極側(即ち接地電位部)に接続し、他方
のアナログスイッチ素子SW1の入力部は、電池Bの正
極側(即ち電源電圧部)に接続する。そして、両アナロ
グスイッチ素子SW0,SW1の出力部を共通に接続
し、その接続点を抵抗器R3を介してスイッチング素子
であるPチャンネル電界効果トランジスタQ1のゲート
に接続する。また、スイッチングトランジスタQ1のソ
ースとゲートとの間を、抵抗器R2により接続する。
【0019】スイッチングトランジスタQ1のドレイン
は、コイルL1を介して正極側の出力端子3aに接続す
る。負極側の出力端子3bは、電池Bの負極側に直接接
続する。そして、トランジスタQ1のドレインと負極側
の出力端子3bとの間に、ダイオードD1を接続し、コ
イルL1と出力端子3aとの接続点と電池Bの負極側と
の間に、コンデンサC2を接続する。また、正極側の出
力端子3aと負極側の出力端子3bとの間に、抵抗器R
4,R5の直列回路を接続する。この抵抗器R4,R5
の直列回路は、出力端子3a,3b間に得られる出力電
圧VOUT を、抵抗器R4,R5の抵抗値で決まる所定の
比率で分圧して、帰還制御電圧VNFを生成させる回路で
あり、この帰還制御電圧VNFをスイッチング制御回路1
の制御入力部に供給する。
【0020】そして、出力端子3a,3bの間に、負荷
装置を構成する負荷抵抗RL が接続されて、スイッチン
グ電源回路の出力電圧VOUT がこの負荷装置に供給され
る。
【0021】図2は、本例のスイッチング電源回路のア
ナログスイッチ素子SW0,SW1の制御状態を具体的
に示す図で、スイッチング制御回路1が出力するスイッ
チング制御信号により、アナログスイッチ素子SW0及
びSW1の切り替えが連動して制御される(図2ではイ
ンバータロジック回路5は省略してある)。アナログス
イッチ素子SW1を構成する可動接点11mを、このス
イッチの固定接点11aに接続させて、電源電圧V
IN(電池Bの出力電圧)をトランジスタQ1のゲート側
に供給させたとき、スイッチングトランジスタQ1がオ
ン状態となる。このとき、アナログスイッチ素子SW0
を構成する可動接点12mは、このスイッチの固定接点
12aには接続されない。
【0022】そして、アナログスイッチ素子SW1を構
成する可動接点11mを、このスイッチの固定接点11
aと接続させない状態としたとき、アナログスイッチ素
子SW0を構成する可動接点12mは、このスイッチの
固定接点12aと接続され、スイッチングトランジスタ
Q1のゲート側が接地電位(0V)となって、スイッチ
ングトランジスタQ1がオフ状態になる。
【0023】このような構成でスイッチングトランジス
タQ1のゲート側に供給される信号の状態を図3に示す
と、集積回路であるスイッチング制御回路1が出力する
スイッチング制御信号(図1のA点の信号)の波形は、
図3のAに示すようにノイズ成分が重畳されたパルス信
号であり、ハイレベルのときの信号としては、電源電圧
INよりも若干低いレベルで微妙に変動する信号であ
り、ローレベルのときの信号としては、接地電位(0
V)よりも若干高いレベルで微妙に変動する信号であ
る。そして、このスイッチング制御信号がインバータロ
ジック回路5に供給されて、アナログスイッチ素子SW
0,SW1が制御されることで、両アナログスイッチ素
子SW0,SW1の接続点に得られる信号(図1のB点
の信号)の波形は、図3のBに示すように、電源電圧V
INがハイレベルとなり、接地電位(0V)がローレベル
となる良好なパルス信号となる。図3に示す例では、ス
イッチング制御信号が立ち上がる際に所定のレベルth1
を越えたとき、図3のBに示す出力パルス信号がハイレ
ベルになり、スイッチング制御信号が立ち下がる際に所
定のレベルth2より下がったとき、図3のBに示す出力
パルス信号がローレベルになる状態に設定してある。
【0024】この両アナログスイッチ素子SW0,SW
1の接続点に得られる良好なパルス信号が、スイッチン
グトランジスタQ1のゲートに供給されることで、この
スイッチングトランジスタQ1のオン・オフ制御が、こ
のパルス信号の状態(ハイレベル又はローレベル)によ
り適正に制御される。即ち、従来のスイッチング電源回
路の場合には、図3のAに示すスイッチング制御信号
が、直接的に(或いは反転されて)スイッチング素子の
制御端子に供給されて、オン・オフ制御が行われていた
が、このような場合にはスイッチング制御信号に重畳さ
れたノイズ成分の影響などで、オン・オフ制御がスイッ
チング制御回路1で設定したとおりに行われるとは限ら
ず、変換効率を悪化させる要因になっていた。これに対
して本例の場合には、電源電圧と接地電位とによるパル
ス信号によりスイッチング素子のオン・オフ制御が行わ
れることになり、このパルス信号の状態に正確に追随し
たオン・オフ状態となり、スイッチング制御回路1で設
定したとおりに高速スイッチング制御が行われ、電源の
変換効率を向上させることができる。特に電源電圧が低
電圧である場合に大きな効果がある。例えば、本例のス
イッチング電源回路で電池Bの電圧(電源電圧)をある
電圧値とした場合に、従来のスイッチング電源回路に比
べて約15%程度変換効率を向上させることができる。
【0025】また、図3のA,Bの波形の比較から判る
ように、スイッチング制御信号を直接スイッチング素子
に供給する場合に比べて、高い電圧のパルス信号がスイ
ッチング素子に供給されることになるので、それだけ電
源電圧を低電圧化することが可能になる。
【0026】さらに、スイッチング素子を駆動するパル
ス信号波形が、図3のBに示すように乱れのない良好な
波形であるので、ノイズ成分が重畳された乱れた波形の
パルス信号でスイッチング素子を駆動させる場合に比
べ、スイッチング電源回路から出射される不要輻射を軽
減することができる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態を、図4
を参照して説明する。
【0028】本例においては、フライバック型のスイッ
チング電源回路のスイッチング素子のドライブに適用し
たものであり、図4は本例の回路構成を示す図である。
以下その構成を説明すると、所定の電圧VINの電池Bを
入力電源としてあり、電池Bの正極と負極との間には、
コンデンサC1が接続してある。そして、電池Bの正極
側を、変圧器T1の1次コイルの一端に接続し、この1
次コイルの他端をスイッチング素子であるNチャンネル
電界効果トランジスタQ2のドレイン・ソース間に接続
し、このスイッチングトランジスタQ2のソースを、電
池Bの負極側に接続する。このスイッチングトランジス
タQ2のオン・オフを制御するスイッチング制御信号
は、スイッチング制御回路1で生成させる。このスイッ
チング制御回路1は、電池Bから供給される電源で作動
する集積回路で、後述する帰還制御電圧VNFが供給され
て、この帰還制御電圧VNFにより適正な出力電圧を得る
ためのスイッチング制御信号が生成される構成としてあ
る。スイッチング制御信号としては、例えばデューティ
による変調波又はPWM(パルス幅変調)波として波形
制御された信号である。
【0029】スイッチング制御回路1のスイッチング制
御信号出力部は、インバータロジック回路5の入力部に
接続し、このスイッチング制御回路1とインバータロジ
ック回路5の接続点を、抵抗器R1を介して電池Bの正
極側と接続する。ここで、インバータロジック回路5
は、2つの出力部を有する論理回路であり、スイッチン
グ制御回路1から供給されるスイッチング制御信号がハ
イレベル信号“H”であるとき、一方の出力部からハイ
レベル信号“H”を出力し、他方の出力部からローレベ
ル信号“L”を出力する。また、スイッチング制御信号
がローレベル信号“L”であるとき、一方の出力部から
ローレベル信号“L”を出力し、他方の出力部からハイ
レベル信号“H”を出力する。
【0030】インバータロジック回路5の2つの出力部
から出力される信号は、2つのアナログスイッチ素子S
W0,SW1の制御入力部に供給する。このアナログス
イッチ素子SW0,SW1は、抵抗値などを変化させる
ことで、ハイインピーダンス状態とローインピーダンス
状態を相互に選択するスイッチで、トランジスタによる
スイッチのように中間点を選択することがないスイッチ
素子である。
【0031】それぞれのアナログスイッチ素子SW0,
SW1は、制御入力部に例えばハイレベル信号“H”が
供給されるときオン状態(ローインピーダンス状態)と
なり、入力部に得られる信号をそのまま出力部に導通さ
せ、制御入力部にローレベル信号“L”が供給されると
きオフ状態(ハイインピーダンス状態)となり、入力部
に得られる信号の導通が阻止されるスイッチ手段であ
る。ここで、上述したインバータロジック回路5を経由
してスイッチング制御信号が供給されることで、2つの
アナログスイッチ素子SW0,SW1の内のいずれか一
方がオン状態になり、他方がオフ状態になり、そのオン
状態とオフ状態になるスイッチが、スイッチング制御信
号により選択されることになる。
【0032】本例では、2つのアナログスイッチ素子S
W0,SW1の内の一方のアナログスイッチ素子SW0
の入力部は、電池Bの正極側(即ち電源電圧部)に接続
し、他方のアナログスイッチ素子SW1の入力部は、電
池Bの負極側(即ち接地電位部)に接続する。そして、
両アナログスイッチ素子SW0,SW1の出力部を共通
に接続し、その接続点をコンデンサC3を介してスイッ
チング素子であるNチャンネル電界効果トランジスタQ
2のゲートに接続する。また、スイッチングトランジス
タQ2のソースとゲートとの間に、ダイオードD3と抵
抗器R6の並列回路を接続する。
【0033】変圧器T1の2次コイルの一端は、ダイオ
ードD2を介して正極側の出力端子3aに接続し、2次
コイルの他端は、負極側の出力端子3bに接続する。ま
た、この例では2次コイルの他端側と電池Bの負極側と
を接続する。そして、ダイオードD2と出力端子3aと
の接続点と2次コイルの他端との間に、コンデンサC2
を接続する。また、正極側の出力端子3aと負極側の出
力端子3bとの間に、抵抗器R4,R5の直列回路を接
続する。この抵抗器R4,R5の直列回路は、出力端子
3a,3b間に得られる出力電圧VOUT を、抵抗器R
4,R5の抵抗値で決まる所定の比率で分圧して、帰還
制御電圧VNFを生成させる回路であり、この帰還制御電
圧VNFをスイッチング制御回路1の制御入力部に供給す
る。
【0034】そして、出力端子3a,3bの間に、負荷
装置を構成する負荷抵抗RL が接続されて、スイッチン
グ電源回路の出力電圧VOUT がこの負荷装置に供給され
る。
【0035】このように構成されることで、スイッチン
グトランジスタQ2の制御が、スイッチング制御回路1
が出力するスイッチング制御信号に基づいて、2つのア
ナログスイッチ素子SW1,SW0による選択で電源電
圧と接地電位とにより生成されたパルス信号により行わ
れ、上述した第1の実施の形態で説明したダイオードポ
ンプ型のスイッチング電源回路と同様に、スイッチング
トランジスタの良好な高速スイッチング制御が行われ
る。即ち、スイッチング制御回路1が出力するスイッチ
ング制御信号が、第1の実施の形態で説明した図3のA
に示す波形であるとき、スイッチングトランジスタQ2
のゲート側に供給されるドライブ信号としては、図3の
Bに示す波形のハイレベルとローレベルが反転したパル
ス信号であり、スイッチングトランジスタの適正な高速
スイッチング制御ができる。従って、第1の実施の形態
の場合と同様の変換効率の改善や、電源電圧の低電圧
化,不要輻射を軽減を図ることができる。
【0036】なお、ここまで説明した第1,第2の実施
の形態で示したスイッチング電源回路では、スイッチン
グ素子として電界効果トランジスタを使用したが、その
他のスイッチング素子を使用したスイッチング電源回路
にも本発明を適用できることは勿論である。また、電源
回路の回路構成についても、第1,第2の実施の形態で
示した図1,図4は、それぞれのダイオードポンプ型と
フライバック型の一例を示したものであり、その他の回
路構成のスイッチング電源回路のスイッチング素子のド
ライブにも適用できるものである。例えば第1,第2の
実施の形態で示した電源回路では、直流の入力電源の電
圧を変換するいわゆるDC−DCコンバータとしての電
源回路としてあるが、交流の入力電源を所定電圧の直流
電源とするAC−DCコンバータとしての電源回路が備
えるスイッチング素子のドライブを、上述した実施の形
態で示した構成と同様の構成で行うようにしても良い。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態を、図5
を参照して説明する。
【0038】本例においては、赤外線信号を送信させる
装置(例えばリモートコントロール装置など)が備える
スイッチング素子の制御に適用したもので、図5は本例
の回路構成を示す図である。以下その構成を説明する
と、所定の電圧VINの電池Bを入力電源としてあり、電
池Bの正極と負極との間には、コンデンサC11が接続
してある。そして、電池Bの正極側を、スイッチング素
子であるPチャンネル電界効果トランジスタQ11のソ
ース・ドレイン間に接続し、このスイッチングトランジ
スタQ11のスイッチングを制御するスイッチング制御
信号を、伝送信号発生回路21で生成させる。この伝送
信号発生回路21は、電池Bから供給される電源で作動
する集積回路で、ここではキー22の操作情報などに基
づいて、対応したパルス状の伝送信号が生成される構成
としてある。
【0039】伝送信号発生回路21の伝送信号出力部
は、インバータロジック回路23の入力部に接続し、こ
の伝送信号発生回路21とインバータロジック回路23
の接続点を、抵抗器R11を介して電池Bの正極側と接
続する。ここで、インバータロジック回路23は、2つ
の出力部を有する論理回路であり、伝送信号発生回路2
1から供給される伝送信号がハイレベル信号“H”であ
るとき、一方の出力部からハイレベル信号“H”を出力
し、他方の出力部からローレベル信号“L”を出力す
る。また、伝送信号がローレベル信号“L”であると
き、一方の出力部からローレベル信号“L”を出力し、
他方の出力部からハイレベル信号“H”を出力する。
【0040】インバータロジック回路23の2つの出力
部から出力される信号は、2つのアナログスイッチ素子
SW10,SW11の制御入力部に供給する。このアナ
ログスイッチ素子SW10,SW11は、抵抗値などを
変化させることで、ハイインピーダンス状態とローイン
ピーダンス状態を相互に選択するスイッチで、トランジ
スタによるスイッチのように中間点を選択することがな
いスイッチ素子である。
【0041】それぞれのアナログスイッチ素子SW1
0,SW11は、制御入力部に例えばハイレベル信号
“H”が供給されるときオン状態(ローインピーダンス
状態)となり、入力部に得られる信号をそのまま出力部
に導通させ、制御入力部にローレベル信号“L”が供給
されるときオフ状態(ハイインピーダンス状態)とな
り、入力部に得られる信号の導通が阻止されるスイッチ
手段である。ここで、上述したインバータロジック回路
23を経由して伝送信号が供給されることで、2つのア
ナログスイッチ素子SW10,SW11の内のいずれか
一方がオン状態になり、他方がオフ状態になり、そのオ
ン状態とオフ状態になるスイッチが、伝送信号により選
択されることになる。
【0042】2つのアナログスイッチ素子SW10,S
W11の内の一方のアナログスイッチ素子SW10の入
力部は、電池Bの負極側(即ち接地電位部)に接続し、
他方のアナログスイッチ素子SW11の入力部は、電池
Bの正極側(即ち電源電圧部)に接続する。そして、両
アナログスイッチ素子SW10,SW11の出力部を共
通に接続し、その接続点を抵抗器R13を介してスイッ
チング素子であるPチャンネル電界効果トランジスタQ
11のゲートに接続する。また、スイッチングトランジ
スタQ11のソースとゲートとの間を、抵抗器R12に
より接続する。
【0043】そして、スイッチングトランジスタQ11
のドレインを、抵抗器R14を介して赤外発光ダイオー
ドD11のアノードに接続し、この発光ダイオードD1
1のカソードを電池Bの負極側に接続する。
【0044】このように構成される回路によると、赤外
発光ダイオードD11からの赤外線信号の発光がスイッ
チングトランジスタQ11のオン・オフにより制御さ
れ、スイッチングトランジスタQ11のゲートに供給さ
れるドライブ信号波形に対応したパルス状の赤外線信号
を発光させることができる。ここで、スイッチングトラ
ンジスタQ11のゲートに供給されるドライブ信号は、
いずれか一方が常時オン状態になるアナログスイッチ素
子SW10,SW11で選択された、ハイレベル時に電
源電圧になりローレベル時に接地電位になる良好なパル
ス信号であり、赤外発光ダイオードD11からの赤外線
信号のパルス状の発光が、伝送信号発生回路21から出
力される伝送信号の状態に基づいて高速に応答した発光
状態となり、良好な赤外線信号の送信ができる。従っ
て、赤外線信号の発光特性を良好にすることができると
共に、電源電源VINをスイッチングトランジスタQ11
を駆動できる最低限の電圧にすることができ、電源電圧
の低電圧化を図ることができる。
【0045】なおこの例では、キー操作に基づいて伝送
信号が生成されるリモートコントロール装置などに適用
される回路としたが、伝送信号発生回路21で、入力し
た映像データ,音声データなどの各種デジタルデータに
基づいてパルス状の伝送信号を生成させて、その伝送信
号により2つのアナログスイッチ素子SW10,SW1
1を制御して、そのアナログスイッチ素子SW10,S
W11で選択された信号でスイッチングトランジスタQ
11をドライブすることで、映像データや音声データな
どの各種デジタルデータを赤外線信号として送信させる
送信回路にも適用できる。また、その他の同様なスイッ
チング素子のドライブ回路にも適用できる。即ち、信号
の低インピーダンス出力を高速スイッチングするスイッ
チング素子(電界効果トランジスタ以外のスイッチング
素子でも良い)であれば、各種スイッチング素子のドラ
イブ回路に本発明を適用できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によると、スイ
ッチング素子に供給されるドライブ信号が、回路電源電
圧と接地電圧とで生成されるパルス信号になり、入力電
源電圧を生かした良好なドライブ信号がスイッチング素
子に供給されてスイッチング制御され、スイッチング素
子を低電圧で駆動した場合の動作特性や効率を改善する
ことができる。また、動作特性が改善されることで、入
力電源電圧をより低圧化することが可能になる。さら
に、ドライブ信号波形が乱れのない波形になることで、
ドライブ回路が発する不要輻射を軽減させることができ
る。
【0047】請求項2に記載した発明によると、請求項
1に記載した発明の処理を、スイッチング電源回路が備
えるスイッチング素子のドライブに適用することで、ス
イッチング電源回路の変換効率を改善することができ
る。
【0048】請求項3に記載した発明によると、請求項
1に記載した発明の処理を、信号の低インピーダンス出
力を高速スイッチングするスイッチング素子のドライブ
に適用することで、スイッチング素子によりスイッチン
グされる信号の特性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による構成を示す回
路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるスイッチ部の
詳細を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるドライブ波形
を示す波形図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による構成を示す回
路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による構成を示す回
路図である。
【図6】従来のスイッチング電源の構成例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1…スイッチング制御回路、3a,3b…出力端子、
5,23…インバータロジック回路、21…伝送信号発
生回路、Q1,Q2,Q11…電界効果トランジスタ
(スイッチング素子)、SW0,SW1,SW10,S
W11…アナログスイッチ素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子と、該スイッチング素
    子のスイッチングを制御する制御手段とを備えたドライ
    ブ回路であって、 上記制御手段が出力するスイッチング制御信号により、
    回路電源電圧と接地電圧を切り替えるアナログスイッチ
    素子の切り替えを制御し、 該アナログスイッチ素子により選択された電圧により上
    記スイッチング素子の制御を行うドライブ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドライブ回路において、 上記スイッチング素子として、スイッチング電源回路が
    備えるスイッチング素子としたドライブ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドライブ回路において、 上記スイッチング素子として、信号の低インピーダンス
    出力を高速スイッチングするスイッチング素子としたド
    ライブ回路。
JP10006069A 1998-01-14 1998-01-14 ドライブ回路 Pending JPH11205109A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521859A (ja) * 2003-12-26 2007-08-09 メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド 可変的パラメータを有する遠隔測定システム及び方法
JP2015186078A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社東芝 スイッチング回路

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JP2007521859A (ja) * 2003-12-26 2007-08-09 メドトロニック ミニメド インコーポレイテッド 可変的パラメータを有する遠隔測定システム及び方法
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