JPH11204608A - キャパシタ寄生抵抗測定回路、その測定方法、およびその評価方法 - Google Patents

キャパシタ寄生抵抗測定回路、その測定方法、およびその評価方法

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JPH11204608A
JPH11204608A JP10005169A JP516998A JPH11204608A JP H11204608 A JPH11204608 A JP H11204608A JP 10005169 A JP10005169 A JP 10005169A JP 516998 A JP516998 A JP 516998A JP H11204608 A JPH11204608 A JP H11204608A
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眞宏 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DRAMにおけるキャパシタの寄生抵抗を簡
単かつ安価に測定すること。 【解決手段】 このキャパシタ寄生抵抗測定回路は、ソ
ース電極Vs1とドレイン電極Vd1とゲート電極Vg1とを
備えた第1のNチャネル形MOSFETTr1と、ソース
電極Vs2とドレイン電極Vd2とゲート電極Vg2とを備え
た第2のNチャネル形MOSFETTr2と、キャパシタ
Cとを備え、および第1のNチャネル形MOSFETT
r1のゲート電極Vg1に第2のNチャネル形MOSFET
Tr2のソース電極Vs2とキャパシタCの一方の端子Vb
とを電気的に接続するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置、特
にDRAMにおける評価に関する回路、特にキャパシタ
寄生抵抗測定回路、その測定方法、およびその評価方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、DRAMのホールドタイムあるい
はリテンションタイムの評価は、次のように行ってい
た。
【0003】実際のデバイスをまず作成する。次に、各
ビットに対し書き込みと読み出しを行う。この時、その
書き込みから読み出しまでの時間を徐々に長くしてい
く。そして、読み出しが初めて出来なくなるまでの時間
をホールドタイムとみなす。このようにして、DRAM
のホールドタイムについて、各ビット毎に評価を行う。
【0004】ホールドタイムを決定している要因につい
ては、一般に次のように理解されている。この点につ
き、以下、図11を用いて、簡単に説明する。
【0005】図11は、DRAMのメモリセルの等価回
路を示した図である。
【0006】現在、主にDRAMに使われているセル
は、図11に示したように1つのNチャネルMOS形電
界効果トランジスタ(以下、Nチャネル形MOSFET
という)Tr と1つのキャパシタCとから成る1Tr 1
C型で構成されている。図11における抵抗Rは、キャ
パシタCの寄生抵抗である。
【0007】なお、ここで技術用語として使用している
記号Cは、キャパシタ自体を示すと同時にキャパシタの
容量を示す。
【0008】キャパシタCの一方の端子、すなわち第1
端子Vb は、Nチャネル形MOSFETTr のソース電
極Vs に電気的に接続されている。キャパシタCの他方
の端子、すなわち第2端子Vbbは、通常、グランドに接
続されているか、あるいは所定の基準電圧が印加されて
いる。Nチャネル形MOSFETTr のゲート電極Vg
は、ワード線WLに接続されている。また、ドレイン電
極Vd は、ビット線BLに接続されている。
【0009】DRAMの基本的な動作は、ビット線BL
に電圧を加え、同時にワード線WLに電圧を加えること
によりキャパシタCに電荷を注入し情報を書き込む。更
に、ワード線WLに加えていた電圧を落とすことにより
Nチャネル形MOSFETTr をオフ(OFF)状態と
し、キャパシタCに情報としての電荷が蓄えられる。
【0010】しかし、実際のDRAMでは、キャパシタ
Cにおける漏れ電流が発生することにより電荷が時間と
共に失われていく。この漏れ電流(リーク電流)は寄生
抵抗Rを経て流れる。DRAMのホールドタイムは、こ
の漏れ電流によりキャパシタCからある一定量の電荷が
失われ、情報が無くなるまでの時間である。
【0011】ホールドタイムを長くすることは、DRA
Mの低消費電力化および高集積化を行う上で非常に重要
となることから、DRAMに関しての各種の改良方法に
ついて提案がされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】既に説明したように、
ホールドタイムを評価する場合、実際にDRAMデバイ
スに対して情報の書き込みと読み出しとを繰り返し行っ
て、デバイスの読み出し不能になるまでの時間を測定す
る方法が取られている。
【0013】しかし、この方法では、実際のデバイスを
作成する必要がある。しかも、設計に時間がかかる上、
デバイス作製にも長時間を必要とする。その為、ホール
ドタイムの改良を施した場合、その評価を短時間で実施
することは総合的に考えてかなり難しい。さらに、ホー
ルドタイムの測定に高価なテスターが必要となる。
【0014】また、スタックドキャパシタ構造のDRA
Mの場合、キャパシタが接続されるNチャネル形MOS
FETのソース領域の改良を図ってホールドタイムを長
くすることも行われている。しかし、このホールドタイ
ムを評価するためには、このソース領域とは無関係なキ
ャパシタ部も作成する必要がある。このため、ソース領
域だけに改良を加えることができない。
【0015】また、Nチャネル形MOSFETに測定用
の接合領域のみを形成し、この接合領域を用いて漏れ電
流を測定する方法もある。しかし、この方法ではスタテ
ィックな漏れ電流しか測定ができないため、実際のホー
ルドタイムのような蓄積電荷量の時間依存関係について
は測定することができない。従って、高集積で、低消費
電力のDRAMを開発するために多くの時間を要する点
が大きな障害となっていた。なお、ホールドタイムは、
キャパシタの寄生抵抗の大きさに比例して長くなる。よ
って、キャパシタの寄生抵抗を測定することによって、
ホールドタイムを評価することができる。
【0016】そこで、DRAMにおけるキャパシタの寄
生抵抗を、早く、しかも簡単かつ安価に測定することの
できる回路と、測定方法の出現が望まれていた。
【0017】また、DRAMのホールドタイムの評価を
簡単に測定できる手法の出現が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明のキャパシタ寄生抵抗測定回路は、第1主
電極と第2主電極と制御電極とを備えた第1の電流制御
素子と、第1主電極と第2主電極と制御電極とを備えた
第2の電流制御素子と、キャパシタとを共通の基板に備
え、第2の電流制御素子およびキャパシタはDRAMの
メモリセルを構成し、および第1の電流制御素子の制御
電極に第2の電流制御素子の第1主電極とキャパシタの
一方の端子とを電気的に接続してあることを特徴とす
る。
【0019】このように構成すれば、1個の第1の電流
制御素子をDRAMに付加するという必要最小限の回路
構成で、DRAMのキャパシタの寄生抵抗の大きさを第
1の電流制御素子の第1および第2主電極間を流れる、
キャパシタからのリーク電流の大きさとして測定するこ
とが出来る。よって、DRAMの他の不要な回路を作成
しない分だけ作成が簡単でしかも小型に作成できる。よ
って、測定回路の作成時間の節約になり、しかも、基板
の上に一度に多数の測定回路を実装できるので、測定効
率が向上する。
【0020】この発明の実施にあたり、好ましくは、キ
ャパシタは互いに電気的に接続されている第1および第
2キャパシタを備え、第2キャパシタは、基板と基板に
設けられた、第2の電流制御素子の第1主電極用の領域
(以下、第1主電極領域という。)との間に接合容量を
形成するジャンクションキャパシタとするのが良い。
【0021】このように構成すれば、見かけ上のキャパ
シタ以外に、第2の電流制御素子の第1主電極と基板と
の接合容量も測定対象に入れることができ、より正確に
キャパシタの寄生抵抗の測定ができる。
【0022】また、この発明の好適実施例では、基板に
個別に設けられたアクティブ領域を備え、第1キャパシ
タは、基板とアクティブ領域との間に接合容量を形成す
るジャンクションキャパシタとするのが良い。
【0023】このように構成すれば、ジャンクションキ
ャパシタのみからなるキャパシタを構成することができ
る。しかも、第1および第2キャパシタを構成する拡散
層を形成するにあたって、イオン注入するためのイオン
種を変えたり、イオン注入法における熱処理条件を変え
る等の改良を施すことができる。よって、様々な条件下
でイオン注入後、所定の温度で所定の時間アニール処理
することにより形成された拡散層のキャパシタ寄生抵抗
を測定し比較すれば、キャパシタ寄生抵抗を最も大きく
することができる、イオン種の特定および拡散層形成に
必要な熱処理条件等の特定が可能となる。
【0024】また、この発明の好適実施例では、第1キ
ャパシタは、基板の上側に個別に設けられているスタッ
クドキャパシタであるのが良い。
【0025】このように構成すれば、スタックドキャパ
シタの寄生抵抗を評価することができる。
【0026】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、キャパシタは、基板と基板に設けられていて第2の
電流制御素子の第1主電極用の領域(以下、第1主電極
領域という。)との間に接合容量を形成するジャンクシ
ョンキャパシタであるのが良い。
【0027】このように構成すれば、第2の電流制御素
子の第1主電極を、ジャンクションキャパシタとして兼
用することができるので、基板上に回路を実装する場
合、実装スペースの節約になり、装置をより小型化する
ことが可能となる。
【0028】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、スタックドキャパシタの、第2キャパシタとは非接
続側のセルプレートをグランドに接続してあるのが良
い。
【0029】また、この発明の好適実施例では、第1の
電流制御素子の第2主電極と第2の電流制御素子の第2
主電極とを、第1電源電圧端子に接続してあり、および
第2の電流制御素子の制御電極を第1電源電圧端子とは
電圧が異なる第2電源電圧端子に接続してあり、および
第1の電流制御素子の第1主電極をグランドに接続する
のが良い。
【0030】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、全ての第1の電流制御素子の第1主電極を互いに接
続すると共に、それぞれの第2主電極を互いに接続し、
および全ての第2の電流制御素子の第2主電極を互いに
接続すると共に、それぞれの制御電極を互いに接続する
のが良い。
【0031】このように構成すれば、一度に多数のキャ
パシタの寄生抵抗を測定して、それぞれの寄生抵抗を比
較評価することが出来るので効率がよい。
【0032】また、この発明の好適実施例では、第1の
電流制御素子の第1主電極をグランドに接続し、第1の
電流制御素子の第2主電極と第2の電流制御素子の第2
主電極とを第1電源電圧端子に接続し、および第2の電
流制御素子の制御電極に、第2の電流制御素子のしきい
値電圧の実質的に2倍の電圧を印加する端子に接続して
あることが望ましい。
【0033】このように構成すれば、実際のDRAMに
近いスタックドキャパシタを作成することができる。よ
って、より実際のDRAMに近いキャパシタの寄生抵抗
を測定できる。
【0034】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、第1および第2の電流制御素子をそれぞれ第1およ
び第2のNチャネル形モストランジスタとし、その第1
主電極をソース電極とし、その第2主電極をドレイン電
極とし、およびその制御電極をゲート電極としてあるこ
とが望ましい。
【0035】このように構成すれば、ゲート電極の電圧
変化をソース電極およびドレイン電極間の電流変化に変
換するMOSFETの特性を確実に活用することができ
る。すなわち、キャパシタからの電流のリークに伴うキ
ャパシタの帯電電圧の降下を、第1の電流制御素子のソ
ース・ドレイン間の電流変化に確実に変換することがで
きる。よって、DRAMのメモリセルにMOSFETを
1つ追加するだけで、極めて簡単に小型のキャパシタ寄
生抵抗測定回路を作ることができる。
【0036】また、この発明の測定方法によれば、第1
主電極と第2主電極と制御電極とを備えた第1の電流制
御素子と、第1主電極と第2主電極と制御電極とを備え
た第2の電流制御素子と、キャパシタとを共通の基板に
備え、および第1の電流制御素子の制御電極に第2の電
流制御素子の第1主電極とキャパシタの一方の端子とを
電気的に接続してあり、第1および第2の電流制御素子
をそれぞれ第1および第2のNチャネル形モストランジ
スタとし、その第1主電極をソース電極とし、その第2
主電極をドレイン電極とし、およびその制御電極をゲー
ト電極とした構成のキャパシタ寄生抵抗測定回路を用い
てキャパシタの寄生抵抗(以下、Rという)を測定する
にあたって、以下の条件式を用いて寄生抵抗Rを算出す
ることを特徴とする。
【0037】R=−t/[ C0 ・ln{〔√(Id(t)/
A)−Vth〕/VD }] 但し、C0 はキャパシタの容量、Id(t)はある測定時間
tにおける第1のNチャネル形MOSFETを流れる電
流、Aは第1のMOSFETに固有の定数、Vthは第1
のNチャネル形MOSFETのしきい値電圧、およびV
D は測定時間t=0における第1のNチャネル形MOS
FETのゲート電極の電圧とする。
【0038】このように構成すれば、寄生抵抗Rのパラ
メータが、測定時間tと第1のNチャネル形MOSFE
Tを流れる電流Id(t)であるので、ある測定時間tにお
ける第1のNチャネル形MOSFETを流れる電流Id
(t)が分かれば、容易に寄生抵抗Rを算出することがで
きる。
【0039】また、この発明の測定方法の好適実施例に
よれば、このキャパシタ寄生抵抗測定回路を用いてキャ
パシタの寄生抵抗を測定するにあたり、第2のNチャネ
ル形MOSFETを通電状態にするために第2のNチャ
ネル形MOSFETのゲート電極に所定の電圧を印加し
てキャパシタを帯電させる第1の処理と、第2のNチャ
ネル形MOSFETのゲート電極を無通電状態にするた
めに第2のNチャネル形MOSFETのゲート電極に印
加した電圧を解消する第2の処理と、第1の処理で帯電
させたキャパシタの電位降下に比例して変化する、第1
のNチャネル形MOSFETを流れる電流を、第2の処
理の終了時点から測定して条件式からキャパシタの寄生
抵抗Rを求める第3の処理とを含むことが望ましい。
【0040】このように構成すれば、キャパシタに帯電
させた電荷がリークしていく状態を第1の電流制御素子
の第1および第2主電極間を流れる電流の変化として測
定することができ、その測定は、従来周知の技術を用い
て、すなわち、例えば第1主電極をグランド間に電流計
を設けるか電圧計を設けて、行うことができる。
【0041】また、この発明の好適実施例では、スタッ
クドキャパシタを用いたキャパシタ寄生抵抗測定方法に
おいて、キャパシタ寄生抵抗測定回路として第1および
第2測定回路を用意し、第1測定回路の前記キャパシタ
を、基板と基板に設けられた、第2の電流制御素子の第
1主電極用の第1主電極領域との間に接合容量を形成す
るジャンクションキャパシタとし、第2測定回路の前記
キャパシタを、ジャンクションキャパシタと基板の上側
に個別に設けられたスタックドキャパシタとを総合した
総合キャパシタとし、第1および第2測定回路のそれぞ
れについて測定時間tと電流Id(t)の関係を測定し、こ
れらtとId(t)の値および条件式から、それぞれの測定
回路における寄生抵抗RをRJ およびRT としてそれぞ
れ求め、得られた寄生抵抗RJ およびRT に基づいて総
合キャパシタのスタックドキャパシタについての寄生抵
抗RSを求めることが可能である。
【0042】この場合には、第1および第2測定回路の
それぞれのDRAMのメモリセルを構成する部分を同一
の構成として作成しておけば、第1測定回路に含まれる
ジャンクションキャパシタの寄生抵抗RJ は、第2測定
回路に含まれるジャンクションキャパシタの寄生抵抗と
同じ値となる。このため、第2測定回路に属するキャパ
シタの寄生抵抗RT を測定により求めれば、RT とRJ
とからスタックドキャパシタの寄生抵抗RS を求めるこ
とができる。また、キャパシタがスタックドキャパシタ
である場合、当該キャパシタ、特にキャパシタを構成す
る誘電体膜の寄生抵抗および接合領域の寄生抵抗を、そ
れぞれ求めることができる。
【0043】また、この発明の好適実施例によれば、D
RAMを構成しているキャパシタの一端を電流制御素子
の制御電極に接続して、キャパシタからの電流のリーク
に伴うキャパシタの電荷量の変化により、電流制御素子
の第1主電極と第2主電極との間を流れる電流を変化さ
せ、電流特性を測定して、電流特性からキャパシタのリ
ーク特性を測定するのが良い。
【0044】このように構成すれば、電流制御素子の制
御電極の電圧変化を第1主電極と第2主電極との間を流
れる電流変化特性をキャパシタ寄生抵抗の測定に利用す
ることができる。
【0045】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、電流制御素子をNチャネル形MOSFETとし、お
よび第1主電極をソース電極とし、および第2主電極を
ドレイン電極とし、および制御電極をゲート電極とする
ことが好ましい。
【0046】また、この発明のキャパシタ寄生抵抗評価
方法の実施にあたり、好ましくは、上述したキャパシタ
寄生抵抗測定回路を2組以上用意し、これらキャパシタ
寄生抵抗測定回路に対して、上述したキャパシタ寄生抵
抗測定方法を適用して、異なるキャパシタ寄生抵抗測定
回路のそれぞれに含まれているキャパシタの寄生抵抗を
それぞれ測定し、測定された寄生抵抗のうち最も寄生抵
抗の値が大きいキャパシタが所属するキャパシタ寄生抵
抗測定回路の当該キャパシタの製造方法を最良と判断す
ることが望ましい。
【0047】このように構成すれば、上述した測定回路
と測定方法を用いて、ホールドタイムを寄生抵抗の大小
として測定してホールドタイムの評価を行い、その評価
結果に基づいて、幾つかある製造方法の中から最良の製
造方法を特定することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、図中、各構成成分の
大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる
程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明
する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解され
たい。
【0049】<第1の実施の形態>図1は、この発明の
キャパシタ寄生抵抗測定回路の第1の実施の形態を示
す。
【0050】この発明のキャパシタ寄生抵抗測定回路
は、図1に示すように、共通の基板に、測定部10を構
成する第1の電流制御素子Tr1と、DRAMのメモリセ
ル20を構成する第2の電流制御素子Tr2およびキャパ
シタCとを備えている。この第1の電流制御素子を、こ
こでは第1のNチャネル形MOSFETTr1とする。ま
た、第2の電流制御素子を、ここでは第2のNチャネル
形MOSFETTr2とする。
【0051】通常、DRAMのメモリセルは、情報を電
荷として蓄積するキャパシタを有していて、このキャパ
シタには3通りの形態がある。第1の形態は、キャパシ
タをジャンクションキャパシタで形成する場合であり、
第2の形態では、キャパシタをジャンクションキャパシ
タとスタックドキャパシタとで形成する場合であり、更
に第3の形態として、キャパシタを2つの個別のジャン
クションキャパシタで形成する場合である。
【0052】図1に示す構成例では、キャパシタCは、
第2および第3の形態のキャパシタの場合を例示してい
る。ここで、第2の形態のキャパシタCの場合を例にし
て説明する。
【0053】DRAMのメモリセル20で電流がリーク
する領域は、スタックドキャパシタの2つのストレージ
(電極層)間に介在する誘電体膜と、スタックドキャパ
シタと接続する第2のNチャネル形MOSFETTr2の
ソース領域の2箇所であることが知られている。このス
タックドキャパシタは、Nチャネル形MOSFETTr2
とは個別に基板上に設けられている。キャパシタCは、
その容量成分として、第2の電流制御素子、すなわち、
第2のNチャネル形MOSFETTr2のソース電極Vs2
が有する接合容量である。以下、この接合容量をC2 と
表し、この接合容量C2 を形成するキャパシタを第2キ
ャパシタC2 (図1参照)とする。他方、スタックドキ
ャパシタの容量をC1 とし、このキャパシタを第2キャ
パシタC2 を除く残りのキャパシタとして第1キャパシ
タC1 (図1参照)とする。また、キャパシタCの寄生
抵抗Rは、第1キャパシタの寄生抵抗RS であるR1 と
第2キャパシタの寄生抵抗RJ であるR2 とを総合した
寄生抵抗RT とする。これらの寄生抵抗R1 およびR2
は、対応する第1および第2コンデンサC1 およびC2
にそれぞれ並列に接続されていると考えられる。よっ
て、キャパシタCは、図1に示すような等価回路で示さ
れるものと仮定する。
【0054】従って、この回路の構成は、読み出し用の
第1のNチャネル形MOSFET、書き込み用の第2の
Nチャネル形MOSFET、キャパシタC1 ,C2 、お
よびキャパシタC1 ,C2 の寄生抵抗R1 ,R2 とから
成っている。
【0055】ここで、第2のNチャネル形MOSFET
Tr2と、キャパシタC1 ,C2 と、寄生抵抗R1 ,R2
とから成る回路は、DRAMのメモリセル20の疑似回
路を構成する。そこに測定部10すなわちセンサー用の
第1のNチャネル形MOSFETTr1を接続してある。
【0056】以下、この構成について図1を用いて詳し
く説明する。
【0057】第1のNチャネル形MOSFETTr1は、
第1主電極としてのソース電極Vs1と、第2主電極とし
てのドレイン電極Vd1と、制御電極としてのゲート電極
Vg1とを備えている。同様に、第2のNチャネル形MO
SFETTr2は、第1主電極としてのソース電極Vs2
と、第2主電極としてのドレイン電極Vd2と、制御電極
としてのゲート電極Vg2とを備えている。第1のNチャ
ネル形MOSFET(以下、第1FETと称することも
ある。)Tr1のゲート電極Vg1には、第2のNチャネル
形MOSFET(以下、第2FETと称することもあ
る。)Tr2のソース電極Vs2と、第1キャパシタC1 の
一方の端子、ここでは第1端子Vb-1 と、第2キャパシ
タC2 の一方の端子、ここでは第1端子Vb-2 とが電気
的に接続されている。尚、通常、第1FETTr1のしき
い値電圧はキャパシタC1 ,C2 の最高電位よりも低く
なるように構成されている。そして、第1FETTr1の
ドレイン電極Vd1は、第2FETTr2のドレイン電極V
d2および第1の電源電圧V1 に接続され、第1FETT
r1のソース電極Vs1は、グランドに接続され、第2FE
TTr2のゲート電極Vg2は、第2の電源電圧V2 に接続
される。
【0058】また、第1キャパシタC1 のもう一方の端
子である第2端子Vbb-1と、第2キャパシタC2 のもう
一方の端子である第2端子Vbb-2は、グランドまたは基
準電圧点にそれぞれ接続されている。
【0059】なお、この回路を用いてキャパシタの寄生
抵抗を測定するには、次のようなプロセスによる。
【0060】先ず、第2FETTr2を導通させて、キャ
パシタCに電荷を蓄積させる。次に、第2FETTr2を
非導通にして、このキャパシタCを放電させる。この放
電すなわち電流のリークに伴いキャパシタCの電荷量が
変化する。この電荷量変化は、第1FETTr1のソース
電極Vs1とドレイン電極Vd1との間を流れる電流に反映
する。そこで、この電流特性を、例えば、ソース電極と
グランドとの間に電流計を接続することにより測定し
て、この電流特性からキャパシタCのリーク特性を測定
する。
【0061】上述したキャパシタ寄生抵抗測定回路の第
1の実施の形態を用いてキャパシタの寄生抵抗Rを測定
するにあたって、後述する条件式(8)を用いてキャパ
シタの寄生抵抗Rを算出するができる。
【0062】以下、図1を用いて、キャパシタの寄生抵
抗Rを求めるため、この測定回路に外部からテスト電圧
を加えたときの具体的な動作につき説明する。
【0063】図1において、第2FETTr2のドレイン
電極Vd2に、第1の電源電圧(第1テスト電圧)V1 と
して、ここでは2. 0Vを加える。また、第2FETT
r2のゲート電極Vg2には、第2FETTr2のしきい値V
th(約0.8V)の2倍程度の電圧、すなわち1.6V
を第1の電源電圧V1 (2.0V)に加えた大きさの第
2の電源電圧(第2テスト電圧)V2 、すなわち3.6
Vを印加する。これによりキャパシタC1 およびC2 お
よび第1FETTr1のゲート電極Vg1に、第1の電源電
圧V1 とほぼ同じ電圧、ここでは2.0Vが加わり、そ
のため、キャパシタC1 およびC2 には、それに対応し
た電荷がそれぞれ蓄えられる(第1の処理)。
【0064】これにより、ゲート電極Vg1に電圧2.0
Vを印加された第1FETTr1は、しきい値電圧Vth
(0.8V)がキャパシタCの最高電位よりも低いた
め、オン(ON)状態(通電又は導通状態)となる。こ
のとき、第1FETTr1のソース電極Vs1をグランドに
接続して、ドレイン電極Vd1に第1の電源電圧V1 とし
て2.0Vを印加すると、一定の電流Id(t)が第1FE
TTr1のドレイン電極Vd1からソース電極Vs1へ流れ
る。
【0065】次に、第2FETTr2のゲート電極Vg2の
第2の電源電圧V2 を0Vとする(第2の処理)。
【0066】これにより第2FETTr2は、オフ(OF
F)状態(非通電又は非導通状態)となるが、第2FE
TTr2のゲート電極Vg2およびキャパシタC1 およびC
2 に蓄えられた電荷により第2FETTr2のゲート電極
Vg2の電圧は高いままで保持される。その後、時間の経
過と共に、キャパシタC1 およびC2 の寄生抵抗R1お
よびR2 を介して、それぞれのキャパシタに蓄えられて
いた電荷がキャパシタCの第2端子Vbb-1およびVbb-2
を経てグランドへとそれぞれ流れるため、第1FETT
r1のゲート電極Vg1の電圧は徐々に低くなっていく。こ
れに応答して、第1FETTr1に流れる電流Id(t)も徐
々に減少していく。このときの電流減少過程を各時間
で、すなわち連続的に或いは離散的に記録することによ
り、以下の条件式(8)からキャパシタCの寄生抵抗R
の大きさを知ることができ(第3の処理)、ホールドタ
イムの見積りを行うことができる。
【0067】以下、キャパシタCの寄生抵抗Rと電流I
d(t)と時間tとの条件式について説明する。
【0068】図1に示すように、第1FETTr1のドレ
イン電流をId(t)とすると、近似的に Id(t)=(1/2)・μeff ・(W/L)・(εox/Tox)・(Vg(t)- Vth )2・・・(1) と表される。
【0069】ここで、μeff は第1FETTr1の電子移
動度、εoxは第1FETTr1のゲート酸化膜の誘電率、
Wは第1FETTr1のゲート幅、Vg(t)は時間tにおけ
る第1FETTr1のゲート電圧であってキャパシタCと
寄生抵抗Rとに依存する電圧、Lは第1FETTr1のゲ
ート長、Vthは第1FETTr1のしきい値電圧、および
oxは第1FETTr1のゲート容量である。
【0070】ここで、 A=(1/2)・μeff ・(W/L)・(εox/Tox)・・・(2) とすると、このAは第1FETTr1に固有の定数とな
り、条件式(1)は、 Id(t)=A・(Vg(t)- Vth)2・・・(3) と表される。
【0071】一方、条件式(3)におけるVg(t)は、t
=0で、Vg(0)=VD とすると、一般に知られている通
り、 Vg(t)=VD ・exp(−t/τ)・・・(4) と表される。
【0072】なお、ここでのτは時定数であり、Rをキ
ャパシタの寄生抵抗、C0 をキャパシタCの容量とする
と、τ=RC0 である。
【0073】条件式(4)を条件式(3)に代入する
と、ドレイン電流Id(t)の時間tとの関係式が求まり、 Id(t)=A・(VD ・exp(−t/τ)- Vth)2・・・(5) となる。
【0074】ここで、AおよびVthは、単体トランジス
タを用いて実際に測定することにより求めることができ
ので、τを求める式に整理するために式(5)を変形す
ると、 −t/τ=ln{〔√(Id(t)/A)−Vth〕/VD }・・・(6) よって、τ=RC0 より、 τ=−t/ln{〔√(Id(t)/A)−Vth〕/VD }=RC0 ・・(7) 従って、Rを求める式に整理すると、 R=−t/[ C0 ・ln{〔√(Id(t)/A)−Vth〕/VD }] ・・(8) となる。
【0075】よって、実測により得られた、ある時間t
のドレイン電流Id(t)を測定し、この条件式(8)に代
入することにより、キャパシタの寄生抵抗Rが求まる。
【0076】尚、キャパシタCの寄生抵抗Rは、図1に
示すように、第1キャパシタC1 の寄生抵抗R1 と第2
キャパシタC2 の寄生抵抗R2 との並列結合で表され
る。よって、これらの関係式は、 R=(R1 ・R2 )/(R1 +R2 )・・・(9) となる。
【0077】また、同様に、キャパシタCは、図1に示
すように、第1キャパシタC1 と第2キャパシタC2 の
並列結合と考えられる。よって、C0,C1,C2 を、キ
ャパシタ、第1キャパシタ、および第2キャパシタの容
量とすると、これらの関係式は、 C0 =C1 +C2 ・・・(10) となる。
【0078】このように構成すれば、ゲート電極の電圧
変化をソース電極およびドレイン電極間の電流変化に変
換するという、MOSFETの特性をキャパシタ寄生抵
抗の測定に活用することができる。すなわち、キャパシ
タからの電流のリークに伴うキャパシタの電荷量の変化
を、第1のNチャネル形MOSFETTr1のソース電極
およびドレイン電極間の電流変化に変換することができ
る。この特性を利用して、キャパシタの寄生抵抗Rの大
きさを知ることによって、ホールドタイムを容易に評価
することが出来る。
【0079】また、DRAMのメモリセルにNチャネル
形MOSFETを1つ追加するだけで、大規模な回路設
計を必要とすることなく、簡単な電源と電流計によって
評価を行うことが出来る、極めて簡単で安価な小型のキ
ャパシタ寄生抵抗測定回路を作ることができる。
【0080】なお、上述したように、厳密にキャパシタ
の寄生抵抗Rを求めなくても、ホールドタイムの評価を
することはできる。例えば、幾つかのDRAMの製造方
法のうち、いずれの製造方法によればホールドタイムが
より長くなるか、すなわち寄生抵抗Rが小さくなるかを
評価するには、以下のようにすれば良い。
【0081】上述した、あるいは後述する測定回路に上
述したような測定方法を適用して、異なる製造方法より
なる少なくとも2つのキャパシタの寄生抵抗を測定し、
最も寄生抵抗が大きくなる製造方法を最良とすれば良
い。
【0082】ところで、図1を参照して説明した上述の
構成例は、キャパシタCが第2の形態をとる場合であっ
た。しかし、この構成例は、キャパシタCが第1および
第3の形態をとる場合であっても適用できる。キャパシ
タCが第1の形態のときは、このキャパシタCは、1つ
のジャンクションキャパシタC2 のみからなる場合であ
るから、図1に示した等価回路中のキャパシタC1 との
寄生抵抗R1 は存在しない。従って、測定されるべき寄
生抵抗Rは、このキャパシタC2 の寄生抵抗R2 のみで
あるので、この発明の測定回路で測定される抵抗RはR
=R2 である。
【0083】また、キャパシタCが第3の形態をとると
きは、第1および第2キャパシタC1 およびC2 が、そ
れぞれ個別のジャンクションキャパシタとなる。この場
合には、スタックドキャパシタがジャンクションキャパ
シタに置き換わったことに過ぎないので、寄生抵抗Rに
ついては、既に説明した第2の形態の場合と全く同様に
考えればよく、従って、その説明は省略する。
【0084】(半導体基板上に実装する例について)次
に、キャパシタが上述した3つの形態をとる場合に、実
際の当該測定回路がどのように構成されるかにつき、そ
の構成例を説明する。
【0085】1)C1 およびC2 が共にジャンクション
キャパシタの場合 先ず、第1および第2キャパシタC1 およびC2 が双方
とも個別のジャンクションキャパシタである第3の形態
の場合のキャパシタ寄生抵抗測定回路の構成例を説明す
る。
【0086】図2および図3は、この測定回路を実際に
半導体基板に実装した場合の平面的レイアウトおよび部
分的断面構造をそれぞれ示す概略図である。
【0087】そして、図3は図2のA−A線に沿って切
って取った断面を示す図である。
【0088】図2のレイアウトからも理解できるよう
に、読み出し用の第1のNチャネル形MOSFETTr
1、測定部アクティブ領域JCおよび書き込み用の第2
のNチャネル形MOSFETTr2が、この順序で一直線
上に並べて形成されている。
【0089】先ず、基板B中に、第1の電流制御素子と
しての第1FETTr1のアクティブ領域E1 を分離する
シャロートレンチ分離領域S1-1 およびS1-2 と、これ
らシャロートレンチ分離領域から離間した位置に、第2
の電流制御素子としての第2FETTr2を分離するシャ
ロートレンチ分離領域S2-1 およびS2-2 とを備えてい
る(図3)。
【0090】この図3には表れていないが、第1FET
Tr1のフィールド領域の、図面の上下方向の位置に第1
および第2主電極領域としてのソース領域およびドレイ
ン領域をそれぞれ備えている。第2FETTr2のアクテ
ィブ領域E2 には、第1主電極領域としてのソース電極
領域S2 および第2主電極領域としてのドレイン電極領
域D2 を備えている。これらFETのソースおよびドレ
イン電極領域は拡散層として形成されている。シャロー
トレンチ分離領域S1-2 とS2-1 との間の基板B中に、
拡散層として形成された、測定用アクティブ領域JCを
備えている(図3)。この測定用アクティブ領域JC
は、DRAMのキャパシタ寄生抵抗を測定するために、
基板B中に設け、この領域JCと基板Bとの間に接合容
量を形成する。第1FETTr1のアクティブ領域E1 の
上側の基板B上に、ゲート酸化膜M1 を挟んで、制御電
極としてのゲート電極G1 を備え、他方、第2FETT
r2のアクティブ領域E2 の上側の基板B上に、ゲート酸
化膜M2 を挟んで、制御電極としてのゲート電極G2 を
備えている。
【0091】この基板Bの上面側には、これらゲート電
極G1 およびG2 を覆う中間絶縁層J1 が設けられてい
て、この中間絶縁層J1 に設けたコンタクトホールに導
電性材料、例えばポリシリコンを埋め込んでコンタクト
(又はコンタクト層ともいう。)を形成し、ソース電極
領域、ドレイン電極領域、ゲート電極、測定用アクティ
ブ領域間の所要の電気的接続を行っている。図3に示す
構成例では、ゲート電極G1 を、コンタクト層F1-1 、
配線層F1 およびコンタクト層F1-2 を経て、測定用ア
クティブ領域JCに接続している。また、この測定用ア
クティブ領域JCを、コンタクト層F2-1 、配線層F2
およびコンタクト層F2-2 を経て、第2FETTr2のソ
ース電極領域S2 に接続している。そして、第2FET
Tr2のドレイン電極領域D2 を、コンタクト層Vd2-1を
経て、第2主電極であるドレイン電極Vd2に接続してい
る。尚、この構成例では、図3に示されているこれら配
線層およびドレイン電極領域はもとより、図2に示され
ている配線層や電極も中間絶縁層J1 の上面に形成され
ている。そして、この中間絶縁層J1 の上面に、配線や
電極を覆うように、フィールド酸化膜Hやパッシベーシ
ョン膜が所要に応じて設けられている。
【0092】このような構成例の平面的レイアウトを図
2を参照して説明する。第1FETTr1のゲート電極G
1 は、第1FETTr1、測定用アクティブ領域JCおよ
び第2FETTr2の配列方向に沿って延在していて、ア
クティブ領域E1 の上側中央を横切って設けられてい
る。このゲート電極G1 の延在方向と直交する上下方向
に、第1主電極としてのソース電極Vs1および第2主電
極としてのドレイン電極Vd1がそれぞれ設けられてい
て、これら電極Vs1およびVd1は、コンタクト層Vs1-1
およびVd1-1を介して、基板B中に設けられているそれ
ぞれの電極領域に接続されている。
【0093】コンタクト領域F1-1 ,F1-2 ,F2-1 ,
F2-2 およびVd2-1は、ゲート電極G1 の延在方向の直
線上に配列して、それぞれ所要の箇所に位置している。
【0094】第2FETTr2のゲート電極G2 は、ゲー
ト電極G1 の延在方向と直交する方向に延在していて、
アクティブ領域E2 の上側中央を横切って設けられてい
る。このゲート電極G2 は、コンタクト層Vg2-1を経て
制御電極(ゲート電極)Vg2に接続されている。
【0095】上述した構成例では、第1キャパシタC1
は、測定部アクティブ領域JCに相当する。一方、第2
キャパシタC2 は、第2FETTr2の第1主電極、すな
わちソース電極S2 (図3参照)に相当する。
【0096】このように構成すれば、ジャンクションキ
ャパシタのみからなるキャパシタを構成することができ
る。しかも、第1および第2キャパシタC1 およびC2
を構成する拡散層をイオン注入法により形成するにあた
って、イオン注入するイオン種を変えたり、イオン注入
法における熱処理条件を変える等の改良を施すことがで
きる。よって、様々な条件下でイオン注入後、所定の温
度で所定の時間アニール処理を施すことにより形成した
拡散層のキャパシタ寄生抵抗を測定し比較すれば、キャ
パシタ寄生抵抗を最も大きくするイオン種および熱処理
条件等の特定が可能となる。
【0097】さらに、キャパシタを第1キャパシタと第
2キャパシタとに細分化したので、見かけ上のキャパシ
タ以外に、第2の電流制御素子の第1主電極の接合容量
も測定対象に入れることができ、より正確にキャパシタ
の寄生抵抗の測定ができる。
【0098】次に、この構成例で実際に基板上に実装化
するための製造工程ついて簡単に説明する。
【0099】図4(A), (B), (C)は、図2およ
び図3で示した構成例で実際に基板上に実装するための
製造工程について示した説明図である。
【0100】半導体基板B上、ここではシリコン基板上
に素子分離領域となるシャロートレンチ分離領域(以
下、STIという)S1-1 、S1-2 、S2-1 およびS2-
2 を形成する。STIの形成深さは、通常の300nm
程度である(図4(A)参照)。
【0101】次に、ゲート酸化膜M1, M2を熱酸化に
より形成する。この膜厚は、デバイスのサイズにもよる
が、通常64MbのDRAMのレベルのデバイスでは、
8〜10nm程度である。ゲート酸化膜M1, M2上に
ポリシリコンを用いてゲート電極G1 ,G2 を形成し、
所定の形状にフォトリソグラフィを用いて加工を行う。
【0102】次に、測定部アクティブ領域JCを除い
て、両Nチャネル形MOSFETのソース電極領域S2
およびドレイン電極領域D2 となる拡散層を形成する。
この拡散層は、イオン注入後、所定の温度で所定の時間
アニール処理を施すことにより形成する。この時のイオ
ン種は、使用するMOSFETがここではNチャネル形
であり、P型基板を用いることになるので、N型の導電
層を形成するためにヒ素(As)或いはリン(P)を用
いる。その後、測定部アクティブ領域JCを形成する領
域に開口を有するレジスト層Jr を基板Bの上面に設
け、この開口から所定のイオン種を基板B中にイオン注
入し、所定の温度で所定の時間アニール処理を施すこと
によって測定部アクティブ領域JCとなる拡散層を形成
する(図4(B)参照)。この様に、測定部アクティブ
領域JCとなる拡散層の形成を、MOSFETのソース
電極領域S2 あるいはドレイン電極領域D2 となる拡散
層から独立して個別の領域として形成する。
【0103】このようにすれば、Nチャネル形MOSF
ETのソース電極領域S2 あるいはドレイン電極領域D
2 はそのままにして、測定部アクティブ領域JCについ
てイオン注入に用いるイオン種等を所望の条件で変える
ことができるので、各種製造条件における接合領域の寄
生抵抗について評価することができる。
【0104】次に、レジスト層Jr を除去した後、中間
絶縁層J1 をCVD法により形成する。そして、この中
間絶縁層J1 にポリシリコンで形成されたコンタクト層
F1-1,F1-2,F2-1,F2-2 およびVd2-1をフォトリソグ
ラフィにより形成する。その後、配線層Fをポリシリコ
ンもしくは低抵抗配線金属(例えばアルミニウム)によ
り形成する(図4(C)参照)。その後、配線層Fをフ
ォトリソグラフィにより図3における配線層F1,F2,お
よびVd2のような形状を得ることが出来る。最後に、表
面をフィールド酸化膜Hで被覆する。
【0105】以上説明したように、この製造工程を用い
ることにより、従来技術のみで、図2および図3に示す
ような構成を基板上に実装化することができる。
【0106】更に、Nチャネル形MOSFETの拡散層
S2,D2 と測定部アクティブ領域JCの拡散層とを別々
に形成することができるので、測定部アクティブ領域の
みの寄生抵抗を評価する場合に都合が良い。つまり、N
チャネル形MOSFETのソース電極領域S2 あるいは
ドレイン電極領域D2 はそのままにして、測定部アクテ
ィブ領域JCについてイオン注入法で用いるイオン種等
を所望の条件で変えることができるので、各種製造条件
における接合領域の寄生抵抗について、測定部アクティ
ブ領域JCを用いて評価することができる。
【0107】2)キャパシタCがC2 のみでジャンクシ
ョンキャパシタとした場合 次に、図5を参照して、キャパシタCが1つのジャンク
ションキャパシタである第1の形態につき説明する。図
5は、キャパシタCが第1の形態をとる場合の、この発
明の測定回路の構成例を説明するための、平面的なレイ
アウトを示す図である。
【0108】この構成例では、読み出し用の第1のNチ
ャネル形MOSFETTr1と書き込み用の第2のNチャ
ネル形MOSFETTr2とから成っている。この構成上
の特徴は、キャパシタCが第2キャパシタC2 のみから
なる点にある。すなわち、図2および3を参照して説明
した構成例の測定用アクティブ領域JCを基板B中に設
けずに、第1FETTr1のゲート電極G1 を、コンタク
ト層F1-1 ,F1-2 と配線層F1 とを用いて、直接、第
2FETTr2のソース電極領域に接続している。従っ
て、第2FETTr2のソース電極領域を、ジャンクショ
ンキャパシタ(測定部アクティブ領域JCに相当)とし
て用い、このキャパシタの寄生抵抗R2 を測定する構成
となっている。
【0109】図5において、第2FETTr2のゲート電
極G2 は、コンタクト層Vg2-1を介してゲート電極Vg2
に接続されている。また、ドレイン電極領域Ed2は、コ
ンタクト層Vd2-1を介してドレイン電極Vd2に接続され
ている。また、第2FETTr2のソース電極領域Es2
は、コンタクト層F1-2 、配線F1 、およびコンタクト
層F1-1 を介して、第1FETTr1のゲート領域G1 に
接続されている。また、第1FETTr1のソース電極領
域Es1およびドレイン電極領域Ed1は、コンタクト層V
s1-1, Vd1-1を介して、ソース電極Vs1およびドレイン
電極Vd1にそれぞれ接続されている。
【0110】この構成例によれば、キャパシタを、第2
キャパシタのみから構成できるので、第2の電流制御素
子の第1主電極を、ジャンクションキャパシタとして兼
用することができる。よって、基板上に回路を実装する
場合、実装スペースの節約になり、装置をより小型化す
ることが可能となる。したがって、既に説明したキャパ
シタの第3の形態例に示したものと比較して、より少な
い面積でキャパシタ寄生抵抗測定回路を実現することが
出来る。また、この構成では、実際のスタックドキャパ
シタの接合領域(第2キャパシタC2 )と同一であり、
実際のデバイスに近い形でのスタックドキャパシタの接
合領域の評価を行うことが可能となる。
【0111】3)C1 をスタックドキャパシタとしおよ
びC2 をジャンクションキャパシタとした場合 次に、キャパシタCが第2の形態をとる場合につき説明
する。この構成例では、第1キャパシタC1 をDRAM
のメモリセル用として第2FETTr2の第1主電極を電
気的に接続させて設けたスタックドキャパシタとする。
この構成によれば、測定回路は、DRAMのスタックド
キャパシタの評価に用いる。図6はこの構成例を説明す
るための平面的なレイアウトを示す図であり、図7は図
6のA−A線に沿って取って示した断面切り口を示す概
略図である。
【0112】この回路の構成上の特徴は、第1キャパシ
タC1 が、スタックドキャパシタである点にある。尚、
この構成例において、既に説明した図2〜図4の構成部
分と共通する構成部分については、同一の符号を用いて
説明し、その詳細な説明は省略する。
【0113】図6および図7において、このスタックド
キャパシタは、中間絶縁層J2 上に設けてある。スタッ
クドキャパシタの一方の電極を構成しかつセルプレート
に相対する測定部ストレージ電極St1を中間絶縁層J2
の上面に設けてあり、また、誘電体膜Nを挟んでこの測
定部ストレージ電極St1と対向させて、他方の電極を構
成しかつストレージノードに相当する測定部ストレージ
対向電極St2を設けてある。そして、このスタックドキ
ャパシタを覆う第2中間絶縁層J3 を中間絶縁層J2 上
に設けてある。そして、この測定部ストレージ電極St1
と誘電体膜Nとストレージ対向電極St2とによって、第
1キャパシタC1 を形成している。また、測定部ストレ
ージ電極St1の両端に例えば中間絶縁層J2 を貫通させ
てポリシリコンで形成したコンタクト層G1-1 およびE
2-1 が形成されている。そして、この測定部ストレージ
電極St1を、コンタクト層E2-1 によって、第2FET
Tr2のソース電極領域Es に接続すると共に、コンタク
ト層G1-1 によって、第1FETTr1のゲート電極G1
に接続してある。
【0114】読み出し用MOSFETである第1のNチ
ャネル形MOSFETTr1のアクティブ領域E1 に形成
されているコンタクト層Vs1-1, Vd1-1のうち、Vs1-1
は第1主電極であるソース電極Vs1に、およびVd1-1は
第2主電極であるドレイン電極Vd1に接続されている。
また、ストレージ対向電極St2は、例えばポリシリコン
で形成されたコンタクト層Vcp-1を介して、端子Vcpに
接続されている。このコンタクト層Vcp-1は第2中間絶
縁層J3 およびフィールド酸化膜Hを貫通してフィール
ド酸化膜の上面にまで形成されている。
【0115】上述した構成を用いることにより、キャパ
シタCの第1および第3の形態例で示したキャパシタ寄
生抵抗測定回路を半導体基板上にキャパシタのストレー
ジ対向電極St2と共に形成することが可能となる。さら
に、ホールドタイムをスタックドキャパシタの誘電体膜
Nにおけるリーク電流と関連づけて評価することが可能
となる。
【0116】図8(A), (B), (C)は、第1キャ
パシタC1 をスタックドキャパシタとした場合の測定回
路の製造工程を示す図で、各図は主要工程段階で得られ
た構造体の断面切り口を示している。以下に、図8を用
いてその製造工程について簡単に述べる。
【0117】先ず、図8(A)に示すように、半導体基
板B上、ここではシリコン基板上に素子分離領域となる
シャロートレンチ分離領域(STI)S1-1,S1-2,S2-
2 を形成する。ここで、分離領域STIの形成深さは、
通常の300nm程度とする。
【0118】次に、ゲート酸化膜M1,M2 を熱酸化によ
り形成する(図8(B))。この膜厚は、デバイスのサ
イズにもよるが、通常64MbDRAMレベルのデバイ
スでは8〜10nm程度である。ついで、ゲート酸化膜
M1,M2 上にゲート電極G1,G2 となるポリシリコンを
形成し、フォトリソグラフィを用いて所定の形状に加工
をする。次に、第1のNチャネル形MOSFETTr1,
第2のNチャネル形MOSFETTr2のソース電極領域
およびドレイン電極領域となる拡散層Es,Edを、イオ
ン注入法によりイオン注入後、所定の温度で所定の時間
アニール処理を施すことにより形成する(図8
(B))。この時のイオン種は、P型基板を用いる場
合、N型の導電層を形成するためにAs或いはPを用い
る。
【0119】次に、中間絶縁層J2 をCVD法により形
成する。この中間絶縁層J2 にコンタクトホールを形成
してから、コンタクトホールにポリシリコンを埋め込ん
でコンタクト層G1-1 およびE2-1 をそれぞれ形成す
る。その後、ポリシリコンを用いて測定部ストレージ電
極St1を形成し、所定の形状にフォトリソグラフィを用
い加工を行う。その後、誘電体膜Nを形成し、ストレー
ジ対向電極St2となるポリシリコンを形成し所定の形状
に加工を行う。
【0120】次に、第2中間絶縁層J3 をCVD法によ
り中間絶縁層J2 上に形成し、両絶縁層J3 およびJ2
を貫通しかつドレイン電極領域Ed に達するコンタクト
ホールを設け、このホールにポリシリコンを埋め込んで
コンタクト層Vd2-1を形成する。その後、配線層Vd2を
第2中間絶縁層J3 上にポリシリコン若しくは低抵抗配
線金属(例えばアルミニウム)により形成する。その
後、配線層Vd2をフォトリソグラフィにより形成し、さ
らに、第2中間絶縁層J3 上に配線層Vd2を覆うフィー
ルド酸化膜Hを設けることにより、図7に示すような完
成した最終形状を得ることが出来る。
【0121】このようにすれば、この発明のキャパシタ
寄生抵抗測定回路を、従来技術のみで基板上に実装化す
ることができる。
【0122】<第2の実施の形態> (スタックドキャパシタの誘電体膜の寄生抵抗を測定す
る方法について)以下、キャパシタCを第2キャパシタ
C2 (ジャンクションキャパシタ)としたキャパシタ寄
生抵抗測定回路と、キャパシタCをジャンクションキャ
パシタC2 とスタックドキャパシタC1 としたキャパシ
タ寄生抵抗測定回路を用いて、スタックドキャパシタの
誘電体膜の寄生抵抗を測定する方法について説明する。
【0123】この実施の形態で用いる回路は、図6〜図
8を参照して説明したスタックドキャパシタを用いたキ
ャパシタ寄生抵抗測定回路であって、既に説明した通
り、第1の電流制御素子および第2の電流制御素子は、
それぞれ第1のNチャネル形MOSFETおよび第2の
Nチャネル形MOSFETであり、さらに第1主電極領
域はソース電極領域、第2主電極領域はドレイン電極領
域である。この場合、図6および図7に示すように、第
2FET を通電状態にするために第2FET のゲート
電極G2 に所定の電圧、ここでは3.6Vを印加しキャ
パシタを帯電させる。次に第2FETのゲート電極G2
を無通電状態にするために第2FETのゲート電極G2
への電圧印加を解除する(0V)。次に、この電圧印加
を停止した時点から、帯電させたキャパシタの電位降下
に比例して変化する、第1FETを流れる電流Id(t)を
測定する。この電流測定値と、測定時間tとから、上述
した条件式(8)を用いてスタックドキャパシタの寄生
抵抗R1 (=(RN ・RJ )/(RN +RJ ))を求め
る(第1の処理)。但し、RN はスタックドキャパシタ
のストレージ間の誘電体膜の寄生抵抗(第1キャパシ
タ)、RJ は接合領域(ジャンクションキャパシタ)の
寄生抵抗(第2キャパシタ)とする。
【0124】次に、第1の処理とは別に、図5を参照し
て説明した構成例のキャパシタ寄生抵抗測定回路を用意
する。この回路の第1の電流制御素子および第2の電流
制御素子が、それぞれ第1のNチャネル形MOSFET
および第2のNチャネル形MOSFETであって、第1
主電極領域がソース電極領域、第2主電極領域がドレイ
ン電極領域であるとする。この回路の第2FETは、第
1の処理で用いた第2FETのソース電極領域Es と同
一の構成のソース電極領域Es2を、ジャンクションキャ
パシタとして用いている(図5,図6,図7参照)。
【0125】先ず、第2FETを通電状態にするため
に、第2FETのゲート電極Vg2に所定の電圧、ここで
は3.6Vを印加しキャパシタを帯電させる。次に、第
2FETのゲート電極Vg2を無通電状態にするために第
2FETのゲート電極Vg2への電圧印加を解除する(0
V)。次に、電圧印加を停止した時点から、キャパシタ
の電位降下に比例して変化する、第1FETを流れる電
流を測定して、前述と同様にして、条件式(8)からキ
ャパシタの接合領域の寄生抵抗RJ を求める(第2の処
理)。
【0126】次に、第1の処理より求まったスタックド
キャパシタの寄生抵抗R1 と第2の処理より求まったキ
ャパシタの接合領域の寄生抵抗RJ とに基づいてスタッ
クドキャパシタのストレージ間の誘電体膜の寄生抵抗R
N を求める(第3の処理)。
【0127】ここで、誘電体膜の寄生抵抗RN の求め方
について以下に詳しく説明する。
【0128】スタックドキャパシタの寄生抵抗R1 は、
条件式(9)より、 R1 =(RN ・RJ )/(RN +RJ )・・・(11) である。RN について整理すると、 RN =(RJ ・R1 )/(RJ −R1 )・・・(12) この条件式(12)に、第1の処理より求まったスタッ
クドキャパシタの寄生抵抗R1 と、第2の処理より求ま
ったキャパシタの接合領域の寄生抵抗RJ を代入すると
スタックドキャパシタのストレージ間の誘電体膜の寄生
抵抗RN が求まる。
【0129】ただし、第1の処理と第2の処理は、同時
に行っても、あるいは、どちらを先に行っても良い。
【0130】このように構成すれば、キャパシタがスタ
ックドキャパシタである場合、その誘電体膜Nの寄生抵
抗RN および接合領域の寄生抵抗RJ を、それぞれ求め
ることができる。
【0131】<第3の実施の形態>図9にこの発明の第
3の実施の形態のキャパシタ寄生抵抗測定回路の回路図
を示す。この回路の構成は、図9に示すように、第1の
実施の形態に示したキャパシタ寄生抵抗測定回路を少な
くとも2つ、ここでは4つ備えている。そして、この少
なくとも2つの第1の電流制御素子、ここでは4つの第
1のNチャネル形MOSFET(以下第1FETとい
う)(Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3,Tr1-4)の全ての第1
主電極、例えばソース電極(Vs11,Vs12,Vs13,Vs14
)は、互いに接続してある。また、この少なくとも2
つの第1の電流制御素子、例えば、この構成では4つの
第1のNチャネル形MOSFET(Tr1-1, Tr1-2, T
r1-3,Tr1-4)の全ての第2主電極、ここではドレイン
電極(Vd11,Vd12,Vd13,Vd14 )は、互いに接続して
ある。一方、少なくとも2つの第2の電流制御素子、例
えば、この構成例では4つの第2のNチャネル形MOS
FET(以下、第2FETという)(Tr2-1, Tr2-2,
Tr2-3, Tr2-4)の全ての第2主電極、例えばドレイン
電極(Vd21,Vd22,Vd23,Vd24 )は、互いに接続して
ある。また、この4つの第2FET(Tr2-1, Tr2-2,
Tr2-3, Tr2-4)の全ての制御電極、例えばゲート電極
(Vg21,Vg22,Vg23,Vg24 )は、互いに接続してあ
る。
【0132】すなわち、この回路の構成は、キャパシタ
Cをジャンクションキャパシタ(第2キャパシタC2 )
とした場合のキャパシタ寄生抵抗測定回路(図5の構成
例)4つ分をひとまとめにし、各端子を共通化してい
る。
【0133】また、4つの第1FET(Tr1-1, Tr1-
2, Tr1-3, Tr1-4)のソース電極(Vs11,Vs12,Vs1
3,Vs14 )が第1主電極(Vs1-a, Vs1-b)に接続され
ている。また、4つの第1FET(Tr1-1, Tr1-2, T
r1-3, Tr1-4)のドレイン電極(Vd11,Vd12,Vd13,V
d14 )が第2主電極Vd1に接続されている。さらにま
た、4つの第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3, Tr2
-4)のゲート電極(Vg21,Vg22,Vg23,Vg24 )は、電
極Vg2に全て接続されている。
【0134】なお、この回路における各キャパシタC2
は、図面の煩雑化を避けるため、ここでは第1キャパシ
タと第2キャパシタを合成したものをそれぞれ(C12,
22, C32, C42)の記号で示している。同様に、寄生
抵抗(R12, R22, R32, R42)は、第1キャパシタの
寄生抵抗と第2キャパシタの寄生抵抗を合成したものを
それぞれ示している。
【0135】具体的には、図9に示すように、互いに接
続された4つの第1FET(Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3,
Tr1-4)の全てのソース電極(Vs11,Vs12,Vs13,Vs1
4 )をグランドに接続してある。および互いに接続され
た4つの第1FET(Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-
4)の全てのドレイン電極(Vd11,Vd12,Vd13,Vd14)
に第1の電源電圧V1 を印加してある。および互いに接
続された4つの第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3,
Tr2-4)の全てのドレイン電極(Vd21,Vd22,Vd23,V
d24 )に第1の電源電圧V1 を印加してある。また、互
いに接続された4つの第2FET(Tr2-1, Tr2-2, T
r2-3, Tr2-4)のゲート電極(Vg21,Vg22,Vg23,Vg2
4 )に4つの第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3, T
r2-4)のしきい値電圧のほぼ2倍の電圧をオンオフ(O
N, OFF)を可能に印加してある。
【0136】次に、この構成例の動作について説明す
る。
【0137】先ず、共通のドレイン電極Vd1、すなわ
ち、各ドレイン電極(Vd11,Vd12,Vd13,Vd14 )に第
1の電源電圧V1 、ここでは2.0Vを加える。次に、
共通のゲート電極Vg2、すなわち、各ゲート電極(Vg2
1,Vg22,Vg23,Vg24 )には、第1の電源電圧V1
(2.0V)に第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3,
Tr2-4)のしきい値電圧Vth、ここでは0.8Vの2倍
の電圧2Vth、つまり1.6Vを加えた第2の電源電圧
V2 、すなわち3.6Vを印加する。これにより、キャ
パシタC12, C22, C32, C42及び第1FET(Tr1-
1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4)のゲート電極(Vg11,Vg
12,Vg13,Vg14 )には、第1の電源電圧V1 とほぼ同
じ電圧2.0Vが印加される。よって、第1FET(T
r1-1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4)は、それぞれオン(O
N)状態(通電状態)となる。この時、それぞれの第1
FET(Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4)の共通のソ
ース電極(Vs11,Vs12,Vs13,Vs14)はグランドに接続
されている。すると、共通のドレイン電極Vd1に第1の
電源電圧V1 (2.0V)が印加されているため、一定
の電流が第1FET(Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-
4)にそれぞれ流れる。
【0138】次に第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-
3, Tr2-4)の共通のゲート電極Vg2の電圧を0Vとす
る。これにより第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3,
Tr2-4)は、それぞれオフ(OFF)状態(無通電状
態)となる。しかし、第1FET(Tr1-1, Tr1-2, T
r1-3, Tr1-4)の共通のゲート電極(Vg11,Vg12,Vg1
3,Vg14 )のそれぞれの電圧、ここでは2.0V、およ
びキャパシタ(C12, C22, C32, C42)に蓄えられた
電荷により、それぞれの第1FET(Tr1-1, Tr1-2,
Tr1-3, Tr1-4)のゲート電極(Vg11,Vg12,Vg13,V
g14 )の電圧は高いままで保持される。その後、時間の
経過と共にキャパシタ(C12, C22, C32,C42)のそ
れぞれの寄生抵抗(R12, R22, R32, R42)を介して
蓄えられていた電荷がキャパシタ(C12, C22, C32,
42)のそれぞれの第2端子(Vbb1,Vbb2,Vbb3,Vbb
4 )へとリークするため、第1FET(Tr1-1, Tr1-
2, Tr1-3, Tr1-4)のゲート電圧は徐々に小さくなっ
ていく。これにより、第1FET(Tr1-1, Tr1-2, T
r1-3, Tr1-4)を流れる電流(I1,I2,I3,I4 )も徐
々に減少していく。
【0139】この時の電流減少過程を各FET(Tr1-
1,Tr1-2,Tr1-3,Tr1-4)のソースとグランド間に
設けた適当な電流計で測定して各時間で記録し、その測
定時間tと測定電流値を用いて、キャパシタ(C12, C
22, C32, C42)の寄生抵抗(R12, R22, R32,
42)の大きさを知ることが出来、よって、ホールドタ
イムの見積を行うことができる。
【0140】上述した第3の実施の形態のキャパシタ寄
生抵抗測定回路を用いることにより、第1の実施の形態
の効果に加え、測定端子を増やすことなく一度に多数の
キャパシタ寄生抵抗を比較評価することが可能となる。
【0141】尚、この実施の形態では、4つのNチャネ
ル形MOSFETについての例を説明したが、4つに限
らず幾つでも可能である。また、この回路を1つのブロ
ックとして、更に多くのNチャネル形MOSFETによ
って構成することができる。
【0142】また、上述したようにグランド、第1の電
源電圧V1 、および第2の電源電圧V2 に接続すれば、
実際のDRAMに近いスタックドキャパシタを作成する
ことができる。よって、より実際のDRAMに近いキャ
パシタの寄生抵抗を測定できる。
【0143】(半導体基板上に実装する例について)次
に、第3の実施の形態を半導体基板上に実際に実装する
場合について、図10を用いて説明する。
【0144】図10は、第3の実施の形態を半導体基板
上に実装する場合を示す平面図である。図10に示すよ
うに、このキャパシタ寄生抵抗測定回路は、4つの読み
出し用の第1FET(Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-
4)と、4つの書き込み用の第2FET(Tr2-1, Tr2-
2, Tr2-3, Tr2-4)とから構成されている。
【0145】ここで用いる8つのNチャネル形MOSF
ETは、アクティブ領域の一部にゲート酸化膜を介しゲ
ート領域(G11, G12, G13, G14, Vg2-a,Vg2-b)
が形成されている。読み出し用の第1FET(Tr1-1,
Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4)のゲート領域(G11, G12,
G13, G14)を挟むアクティブ領域にポリシリコンで形
成したコンタクト層(E11-1, Ea-1 ,E12-1, E13-
1, Eb-1,E14-1)が形成されている。その中で、ポリ
シリコンで形成したコンタクト層Ea-1 は、読み出し用
の第1FETTr1-1およびTr1-2との間に形成されてい
る。同様にポリシリコンで形成したコンタクト層Eb-1
は、読み出し用の第1FETTr1-3およびTr1-4との間
に形成されている。また、書き込み用の第2FET(T
r2-1, Tr2-2, Tr2-3, Tr2-4)のアクティブ領域は、
この回路の中心部にH字状に形成されている図10にお
ける符号ACの領域であって、4つのMOSFETで兼
用されている。書き込み用の第2FET(Tr2-1, Tr2
-2, Tr2-3, Tr2-4)におけるポリシリコンで形成した
コンタクト層(AC-1, AC-2, AC-3, AC-4, AC
-5, AC-6, AC-7)は、ゲート領域(Vg2-a,Vg2-
b)を挟むように、H字状アクティブ領域の端部および
中央部にそれぞれ形成されている。
【0146】また、読み出し用の第1FET(Tr1-1,
Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4)のアクティブ領域に形成され
ている外側のポリシリコンで形成したコンタクト層(E
11-1, E12-1, E13-1, E14-1)は、第1主電極(Vs1
-a, Vs1-b)に接続されている。また、この内側のポリ
シリコンで形成したコンタクト層(Ea-1,Eb-1 )は十
字状端子Vd1-xに接続されている。
【0147】また、読み出し用の第1FET(Tr1-1,
Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4)のゲート電極(G11, G12,
G13, G14)に形成されているポリシリコンで形成した
コンタクト層(G11-1, G12-1, G13-1, G14-1)は、
配線層(F11, F12, F13,F14)を用い、書き込み用
の第2FET(Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3, Tr2-4)のア
クティブ領域に形成されているポリシリコンで形成した
コンタクト層(AC-1, AC-2, AC-3, AC-4)に接
続されている。
【0148】また、書き込み用の第2FET(Tr2-1,
Tr2-2, Tr2-3, Tr2-4)の片側のアクティブ領域は、
共通になっており、ここに形成されているポリシリコン
で形成したコンタクト層(AC-5, AC-6, AC-7)
は、十字状端子Vd1-xに接続されている。ゲート領域
(Vg2-a, Vg2-b)は、端部にて図示しないポリシリコ
ンで形成したコンタクト層を形成し、共通のゲート電極
Vg2に接続されている。よって、ゲート領域(Vg2-a,
Vg2-b)は、これら4つの第2FET(Tr2-1, Tr2-
2, Tr2-3, Tr2-4)に共通の配線となっている。
【0149】以上、説明したように、この発明を用いる
ことにより、第3の実施の形態に示した回路を半導体基
板上に実装することが可能となる。
【0150】さらに、ホールドタイムの評価をスタック
ドキャパシタと切り離して評価することが可能となるこ
とに加え、複数のブロックを同時に評価することが可能
となる。
【0151】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明によれば、第1主電極と第2主電極と制御電極とを
備えた第1の電流制御素子の制御電極をキャパシタの一
方の端子に電気的に接続してあるので、キャパシタから
の電流のリークに伴うキャパシタの帯電電圧の降下を、
第1の電流制御素子のソース電極とドレイン電極間の電
流変化に変換することができる。よって、DRAMのメ
モリセルにMOSFETを1つ追加するだけで、極めて
簡単で安価な小型のキャパシタ寄生抵抗測定回路を作る
ことができる。
【0152】また、スタックドキャパシタからなるキャ
パシタ寄生抵抗測定回路と、キャパシタがこの回路と同
じ接合容量のみからなるキャパシタ寄生抵抗測定回路を
用いることによって、スタックドキャパシタの誘電体の
寄生抵抗および接合容量の寄生抵抗をそれぞれ求めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のキャパシタ寄生
抵抗測定回路を示した回路図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態のキャパシタ寄生
抵抗測定回路を半導体基板上に実装した場合の構成例を
示す平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】(A), (B), (C)は、図2および図3で
示した構成例で実際に基板上に実装するための製造工程
について示した説明図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態のキャパシタ寄生
抵抗測定回路を示す平面図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態のキャパシタ寄生
抵抗測定回路を示す平面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】(A), (B), (C)は、この発明の第1の
実施の形態のキャパシタ寄生抵抗測定回路の製造工程を
示す図である。
【図9】この発明の第3の実施の形態のキャパシタ寄生
抵抗測定回路を示す回路図である。
【図10】この発明の第3の実施の形態のキャパシタ寄
生抵抗測定回路を半導体基板上に実装した場合を示す平
面図である。
【図11】DRAMのメモリセルの等価回路を示した図
である。
【符号の説明】
10:測定部 20:DRAMのメモリセル Tr :Nチャネル形電界効果トランジスタ Vs :ソース電極 Vd :ドレイン電極 Vg :ゲート電極 C:キャパシタ R:キャパシタの寄生抵抗 WL:ワード線 BL ビット線 Vb :キャパシタの第1端子 Vbb:キャパシタの第2端子 Tr1:第1のNチャンネル形MOSFET(電流制御素
子) Tr2:第2のNチャンネル形MOSFET(電流制御素
子) Vs1, Vs2:第1主電極(ソース電極) Vd1, Vd2:第2主電極(ドレイン電極) Vg1, Vg2:制御電極(ゲート電極) C1 :第1キャパシタ C2 :第2キャパシタ Vb-1 :第1キャパシタの第1端子 Vb-2 :第2キャパシタの第1端子 Vbb-1:第1キャパシタの第2端子 Vbb-2:第2キャパシタの第2端子 V1 :第1の電源電圧 V2 :第2の電源電圧 R1 :第1キャパシタの寄生抵抗 R2 :第2キャパシタの寄生抵抗 Id(t):ある時間tにTr1を流れる電流 E1,E2 :アクティブ領域 JC:測定部アクティブ領域 H:フィールド酸化膜 Vs1-1,Vd1-1,F1-1,F1-2,F2-1,F2-2,Vg2-
1,Vd2-1:ポリシリコンで形成したコンタクト層 B:基板 S1-1,S1-2,S2-1,S2-2 :シャロートレンチ分離 F,F1,F2,Vd2:配線層 M1,M2 :ゲート酸化膜 S2 :第1主電極領域(ソース電極領域) D2 :第2主電極領域(ドレイン電極領域) Jr :レジスト層 J1 :中間絶縁層 J2 :中間絶縁層 J3 :第2中間絶縁層 Es1, Es2:第1主電極領域(ソース電極領域) Ed1, Ed2:第2主電極領域(ドレイン電極領域) G1,G2 :制御電極(ゲート電極) G1-1,E2-1、Vcp-1 :ポリシリコンで形成したコンタ
クト層 St1:測定部ストレージ電極 St2:ストレージ対向電極 Vcp:端子 Es :ソース電極領域 Ed :ドレイン電極領域 N:誘電体膜 Tr1-1, Tr1-2, Tr1-3, Tr1-4:第1の電流制御素子 Tr2-1, Tr2-2, Tr2-3, Tr2-4:第2の電流制御素子 Vs1-a, Vs1-b:第1主電極 Vs11,Vs12,Vs13,Vs14,Vs21,Vs22,Vs23,
Vs24 :第1主電極(ソース電極) Vd11,Vd12,Vd13,Vd14,Vd21,Vd22,Vd23,
Vd24 :第2主電極(ドレイン電極) Vg11,Vg12,Vg13,Vg14,Vg21,Vg22,Vg23,
Vg24 :制御電極(ゲート電極) C12, C22, C32, C42:キャパシタ R12, R22, R32, R42:寄生抵抗 Vbb1,Vbb2,Vbb3,Vbb4 :キャパシタの第2端子 I1,I2,I3,I4 :電流 E11-1, Ea-1 ,E12-1, E13-1, Eb-1,E14-1:ポリ
シリコンで形成したコンタクト層 G11, G12, G13, G14, Vg2-a,Vg2-b:ゲート領域 AC-1, AC-2, AC-3, AC-4, AC-5, AC-6, A
C-7:ポリシリコンで形成したコンタクト層 G11-1, G12-1, G13-1, G14-1:ポリシリコンで形成
したコンタクト層Vd1-x:十字状端子 AC:アクティブ領域 F11, F12, F13, F14:配線層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 21/8242

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1主電極と第2主電極と制御電極とを
    備えた第1の電流制御素子と、第1主電極と第2主電極
    と制御電極とを備えた第2の電流制御素子と、キャパシ
    タとを共通の基板に備え、 前記第2の電流制御素子および前記キャパシタはDRA
    Mのメモリセルを構成し、 および前記第1の電流制御素子の制御電極に前記第2の
    電流制御素子の第1主電極と前記キャパシタの一方の端
    子とを電気的に接続してあることを特徴とするキャパシ
    タ寄生抵抗測定回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定回路において、 前記キャパシタは互いに電気的に接続されている第1お
    よび第2キャパシタを備え、 該第2キャパシタは、前記基板と該基板に設けられた、
    前記第2の電流制御素子の第1主電極用の領域(以下、
    第1主電極領域という。)との間に接合容量を形成する
    ジャンクションキャパシタであることを特徴とするキャ
    パシタ寄生抵抗測定回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定回路において、 前記基板に個別に設けられたアクティブ領域を備え、 前記第1キャパシタは、前記基板と該アクティブ領域と
    の間に接合容量を形成するジャンクションキャパシタで
    あることを特徴とするキャパシタ寄生抵抗測定回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定回路において、 前記第1キャパシタは、前記基板の上側に個別に設けら
    れているスタックドキャパシタであることを特徴とする
    キャパシタ寄生抵抗測定回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定回路において、 前記キャパシタは、前記基板と該基板に設けられていて
    前記第2の電流制御素子の第1主電極用の領域(以下、
    第1主電極領域という。)との間に接合容量を形成する
    ジャンクションキャパシタであることを特徴とするキャ
    パシタ寄生抵抗測定回路。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定回路において、 前記スタックドキャパシタの、前記第2キャパシタとは
    非接続側のセルプレートをグランドに接続してあること
    を特徴とするキャパシタ寄生抵抗測定回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    キャパシタ寄生抵抗測定回路において、 前記第1の電流制御素子の第2主電極と前記第2の電流
    制御素子の第2主電極とを、第1電源電圧端子に接続し
    てあり、および前記第2の電流制御素子の制御電極を前
    記第1電源電圧端子とは電圧が異なる第2電源電圧端子
    に接続してあり、および前記第1の電流制御素子の第1
    主電極をグランドに接続してあることを特徴とするキャ
    パシタ寄生抵抗測定回路。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    キャパシタ寄生抵抗測定回路を少なくとも2組備えてい
    て、全ての前記第1の電流制御素子の第1主電極を互い
    に接続すると共に、それぞれの該第2主電極を互いに接
    続し、および全ての前記第2の電流制御素子の第2主電
    極を互いに接続すると共に、それぞれの制御電極を互い
    に接続してあることを特徴とするキャパシタ寄生抵抗測
    定回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定回路において、 前記第1の電流制御素子の第1主電極をグランドに接続
    し、前記第1の電流制御素子の第2主電極と前記第2の
    電流制御素子の第2主電極とを前記第1電源電圧端子に
    接続し、および前記第2の電流制御素子の制御電極に、
    該第2の電流制御素子のしきい値電圧の実質的に2倍の
    電圧を印加する端子に接続してあることを特徴とするキ
    ャパシタ寄生抵抗測定回路。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一項に記載
    のキャパシタ寄生抵抗測定回路において、 前記第1および第2の電流制御素子をそれぞれ第1およ
    び第2のNチャネル形モストランジスタとし、その第1
    主電極をソース電極とし、その第2主電極をドレイン電
    極とし、およびその制御電極をゲート電極としてあるこ
    と特徴とするキャパシタ寄生抵抗測定回路。
  11. 【請求項11】 第1主電極と第2主電極と制御電極と
    を備えた第1の電流制御素子と、第1主電極と第2主電
    極と制御電極とを備えた第2の電流制御素子と、キャパ
    シタとを共通の基板に備え、および前記第1の電流制御
    素子の制御電極に前記第2の電流制御素子の第1主電極
    と前記キャパシタの一方の端子とを電気的に接続してあ
    り、 前記第1および第2の電流制御素子をそれぞれ第1およ
    び第2のNチャネル形モストランジスタとし、その第1
    主電極をソース電極とし、その第2主電極をドレイン電
    極とし、およびその制御電極をゲート電極とした構成の
    キャパシタ寄生抵抗測定回路を用いてキャパシタの寄生
    抵抗(以下、Rという)を測定するにあたって、以下の
    条件式を用いて前記寄生抵抗Rを算出することを特徴と
    するキャパシタ寄生抵抗測定方法。 R=−t/[ C0 ・ln{〔√(Id(t)/A)−Vth〕
    /VD }] 但し、C0 は前記キャパシタの容量、Id(t)はある測定
    時間tにおける前記第1のNチャネル形MOSFETを
    流れる電流、Aは前記第1のMOSFETに固有の定
    数、Vthは前記第1のNチャネル形MOSFETのしき
    い値電圧、およびVD は前記測定時間t=0における前
    記第1のNチャネル形MOSFETのゲート電極の電圧
    とする。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のキャパシタ寄生抵
    抗測定方法において、 前記第2のNチャネル形MOSFETを通電状態にする
    ために該第2のNチャネル形MOSFETのゲート電極
    に所定の電圧を印加して前記キャパシタを帯電させる第
    1の処理と、 前記第2のNチャネル形MOSFETのゲート電極を無
    通電状態にするために該第2のNチャネル形MOSFE
    Tのゲート電極に印加した電圧を解消する第2の処理
    と、 前記第1の処理で帯電させたキャパシタの電位降下に比
    例して変化する、前記第1のNチャネル形MOSFET
    を流れる電流を、前記第2の処理の終了時点から測定し
    て前記条件式からキャパシタの寄生抵抗Rを求める第3
    の処理とを含むキャパシタ寄生抵抗測定方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載のキャパ
    シタ寄生抵抗測定方法において、 前記キャパシタ寄生抵抗測定回路として第1および第2
    測定回路を用意し、 前記第1測定回路の前記キャパシタを、前記基板と該基
    板に設けられた、前記第2の電流制御素子の第1主電極
    用の第1主電極領域との間に接合容量を形成するジャン
    クションキャパシタとし、 前記第2測定回路の前記キャパシタを、前記ジャンクシ
    ョンキャパシタと前記基板の上側に個別に設けられたス
    タックドキャパシタとを総合した総合キャパシタとし、 前記第1および第2測定回路のそれぞれについて前記測
    定時間tと前記電流Id(t)の関係を測定し、これらtと
    Id(t)の値およびRについての前記条件式から、前記第
    1および第2の測定回路における寄生抵抗RをRJ およ
    びRT としてそれぞれ求め、得られた寄生抵抗RJ およ
    びRT に基づいて前記総合キャパシタのスタックドキャ
    パシタについての寄生抵抗RS を求めることを特徴とす
    るキャパシタ寄生抵抗測定方法。
  14. 【請求項14】 DRAMの構成要素であるキャパシタ
    の一端を電流制御素子の制御電極に接続して、前記キャ
    パシタからの電流のリークに伴うキャパシタの電荷量の
    変化により、前記電流制御素子の第1主電極と第2主電
    極との間を流れる電流を変化させ、該電流特性を測定し
    て、該電流の変化特性から前記キャパシタのリーク特性
    を測定するキャパシタ寄生抵抗測定方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のキャパシタ寄生抵
    抗測定方法において、 前記電流制御素子をNチャネル形MOSFETとし、お
    よび前記第1主電極をソース電極とし、および前記第2
    主電極をドレイン電極とし、および前記制御電極をゲー
    ト電極としたことを特徴とするキャパシタ寄生抵抗測定
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至10のいずれか一項に記
    載のキャパシタ寄生抵抗測定回路を2組以上用意し、こ
    れらキャパシタ寄生抵抗測定回路に対して、請求項11
    乃至15のいずれか一項に記載のキャパシタ寄生抵抗測
    定方法を適用して、異なる前記キャパシタ寄生抵抗測定
    回路のそれぞれに含まれているキャパシタの寄生抵抗を
    それぞれ測定し、測定された前記寄生抵抗のうち最も寄
    生抵抗の値が大きいキャパシタが所属する前記キャパシ
    タ寄生抵抗測定回路の当該キャパシタの製造方法を最良
    と判断することを特徴とするキャパシタ寄生抵抗評価方
    法。
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