JPH11204412A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH11204412A
JPH11204412A JP717898A JP717898A JPH11204412A JP H11204412 A JPH11204412 A JP H11204412A JP 717898 A JP717898 A JP 717898A JP 717898 A JP717898 A JP 717898A JP H11204412 A JPH11204412 A JP H11204412A
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JP
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heat treatment
heat
power
unit
control
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JP717898A
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English (en)
Inventor
Akihiro Hisai
章博 久井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力供給部から熱処理部に同時に供給される
最大電力を小さくする。 【解決手段】 各熱処理部TPの熱源12には、電力供
給部20からの電力が個別コントローラー21を介して
供給され、各熱処理部TPの熱プレートは、温度検出セ
ンサ13からの出力データなどに基づき、個別コントロ
ーラー21に制御されて昇温や降温が行われる。各個別
コントローラー21は、メインコントローラー22に制
御されて、それぞれ担当する熱処理部TPの制御を行
う。メインコントローラー22と各個別コントローラー
21は、各熱処理部TPを立ち上げる際の所定の立ち上
げ順序に従って、各熱処理部TPを1台ずつ順次立ち上
げていき、各熱処理部TPが定常運転状態になった後
は、各熱処理部TPの熱源12へのフルパワー駆動用電
力の供給を選択的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示器用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基
板、光ディスク用の基板などの基板を加熱又は冷却する
熱プレートと、所定の電力供給部から電力が供給され、
熱プレートを昇温又は/及び降温する熱源とを備えた熱
処理部を複数台搭載した基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の基板処理装置には、基板を加熱
するための加熱処理部と、基板を冷却するための冷却処
理部とが合わせて複数台搭載されている。
【0003】各加熱処理部はそれぞれ、基板を加熱する
ホットプレートと、このホットプレートを常温よりも高
温の加熱目標温度まで昇温させ得るヒーターなどの熱源
とを備えている。また、各冷却処理部はそれぞれ、基板
を冷却するクールプレートと、このクールプレートを常
温付近の冷却目標温度に昇温または降温させ得るペルチ
ェ素子などの熱源とを備えている。
【0004】上記ヒーターやペルチェ素子などの熱源
は、例えば、装置に備えられた電源ユニットなどの電力
供給部から電力が供給されて駆動される。各熱処理部を
立ち上げる際は、熱源がフルパワーで駆動されるフルパ
ワー駆動用電力が電力供給部から熱源に供給されて行わ
れている。
【0005】そして、従来は、装置の立ち上げ時には、
各熱処理部の熱源にフルパワー駆動用電力が同時に供給
されて、各熱処理部の熱源が同時にフルパワーで駆動さ
れ、各熱処理部を同時に立ち上げるように構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来装置では、装置の立ち上げ時に各
熱処理部の熱源を同時にフルパワーで駆動して各熱処理
部を同時に立ち上げるために、電力供給部から各熱処理
部の熱源にフルパワー駆動用電力が同時に供給し得るよ
うに構成されている。装置に備えられた熱処理部のうち
加熱処理部の台数をnh 、冷却処理部の台数をnc 、加
熱処理部HPの1台分のフルパワー駆動用電力をWsh、
冷却処理部CPの1台分のフルパワー駆動用電力をWsc
とすると、図9(a)に示すように、各熱処理部HP、
CPの立ち上げ時には、同時に〔 (nh ×Wsh) + (n
c ×Wsc) 〕の電力が必要になり、電力供給部100は
〔 (nh ×Wsh) + (nc ×Wsc) 〕、例えば、nh =
10、nc =10、Wsh=600(W)、Wsc=500(W)であれば、
11,000(W) という大きな電力を同時に供給する必要があ
る。なお、図中の符号TSは、各熱処理部HP、CPに
備えられた熱源である。
【0007】一方で、各熱処理部HP、CPは、熱プレ
ートが所定の目標温度に達して立ち上がった後は、通常
時、熱プレートの温度変動を補正するための定常運転制
御が行われるが、この定常運転制御を行う際に熱源TS
に供給される定常運転用の電力は、上記フルパワー駆動
用電力の10%以下である。加熱処理部HPの1台分の定
常運転用の電力をWrh、冷却処理部CPの1台分の定常
運転用の電力をWrcとすると、全ての熱処理部HP、C
Pが定常運転制御されている状態では、図9(b)に示
すように、各熱処理部HP、CPは最大でも同時に〔
(nh ×Wrh) +(nc ×Wrc) 〕(<〔 (nh ×Wsh)
+ (nc ×Wsc) 〕)、例えば、nh =nc =10、Wrh
=60(W) 、Wrc=50(W) であれば、1,100(W)の電力を使
用しているに過ぎず、電力供給部100の最大性能の一
部しか利用されていない。
【0008】また、定常運転時に加熱処理部HPや冷却
処理部CPで基板に熱処理を施す場合、その熱処理部H
P、CPでは、基板が投入されてから数秒〜数十秒間だ
け熱源TSにフルパワー駆動用電力が供給されてフルパ
ワーで駆動される。しかしながら、この種の基板処理装
置はその構造上、全ての熱処理部HP、CPに同時に基
板が投入されることはなく、通常は、1台ずつの熱処理
部HP、CPに順次基板が投入されるようになってい
る。従って、図9(c)に示すように、定常運転時に加
熱処理部HPで基板に加熱処理を施す場合、各熱処理部
HP、CPで同時に使用する電力は〔( Wsh+((nh-1)
×Wrh)) + (nc ×Wrc) 〕、図9(d)に示すよう
に、定常運転時に冷却処理部CPで基板に冷却処理を施
す場合、各熱処理部HP、CPで同時に使用する電力は
〔 (nh ×Wrh) +( Wsc+((nc-1)×Wrc)) 〕、例
えば、nh =nc =10、Wsh=600(W)、Wsc=500(W)、
Wrh=60(W) 、Wrc=50(W) であれば、図9(c)の場
合は1,640(W)、図9(d)の場合は1,550(W)であり、電
力供給部100の同時供給可能な最大電力の一部に過ぎ
ない。
【0009】すなわち、従来装置は、各熱処理部HP、
CPの立ち上げの為に、電力供給部100からの同時供
給可能な最大電力を大きくしているに過ぎず、定常運転
時は過剰な性能である。しかも、この各熱処理部HP、
CPの立ち上げは、通常、年に数回程度行われるに過ぎ
ず、そのために、定常運転時に不要な性能を付加するの
は無駄が大きいという問題がある。また、例えば、電力
供給部100が装置に備えられた電源ユニットである場
合、その電源ユニットは同時に供給可能な最大電力の性
能に応じてサイズが大型化して、装置の大型化を招くこ
とになり、電力供給部100が工場のユーティリティで
ある場合には工場側の負担が大きくなる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、電力供給部から同時に供給される最大
電力を小さくすることができる基板処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板を加熱又は冷却する
熱プレートと、所定の電力供給部から電力が供給され、
前記熱プレートを昇温又は/及び降温させる熱源と、を
備えた熱処理部を複数台搭載した基板処理装置におい
て、(A)各熱処理部の熱プレートの温度を個別に検出
する温度検出手段と、(B)各熱処理部を立ち上げる際
には、所定の立ち上げ順序に従って各熱処理部を順次立
ち上げ対象として、〔1〕現在の立ち上げ対象の熱処理
部の熱源をフルパワーで駆動するフルパワー駆動用電力
を前記電力供給部からその熱処理部の熱源に供給してそ
の熱処理部の立ち上げ制御を開始し、〔2〕前記温度検
出手段からの出力データに基づき、現在の立ち上げ対象
の熱処理部の熱プレートの温度を監視し、その熱プレー
トの温度が所定の目標温度に達すると、その熱処理部の
制御を立ち上げ制御から定常運転制御に切り換えて、次
に立ち上げる熱処理部を立ち上げ対象として前記〔1〕
の制御を行うというように、前記〔1〕、〔2〕の制御
を繰り返して各熱処理部を順次立ち上げる制御手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の基板処理装置において、前記電力供給部は、少な
くとも1台の熱処理部の熱源に前記フルパワー駆動用電
力を供給し得るフルパワー駆動用電力供給部と、全ての
熱処理部を同時に定常運転制御するだけの電力を供給し
得る定常運転用電力供給部とを備え、各熱処理部は、熱
処理部の熱源に電力が供給されない第1の状態と、前記
フルパワー駆動用電力供給部からフルパワー駆動用電力
が供給される第2の状態と、前記定常運転用電力供給部
から定常運転に必要な電力が供給される第3の状態とで
切り換える切換え手段を各熱処理部ごとに備え、前記制
御手段は、前記〔1〕の制御では、現在の立ち上げ対象
の熱処理部に対応する前記切換え手段を第1の状態から
第2の状態に切換えてフルパワー駆動用電力をその熱処
理部の熱源に供給してその熱処理部の立ち上げ制御を開
始し、前記〔2〕の制御では、現在の立ち上げ対象の熱
処理部の熱プレートの温度が所定の目標温度に達する
と、その熱処理部に対応する前記切換え手段を第2の状
態から第3の状態に切換えて、その熱処理部の制御を立
ち上げ制御から定常運転制御に切り換えることを特徴と
するものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の基板処理装置において、各熱処理部を立
ち上げる際の所定の立ち上げ順序は、少なくとも基板を
加熱する熱プレートを備えた熱処理部が全て立ち上げら
れた後に、基板を冷却する熱プレートを備えた熱処理部
が立ち上げられる条件を満たすように決めることを特徴
とするものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。制御手段は、各熱処理部を立ち上げる際には、所定
の立ち上げ順序に従って各熱処理部を順次立ち上げ対象
として、〔1〕現在の立ち上げ対象の熱処理部の熱源を
フルパワーで駆動するフルパワー駆動用電力を電力供給
部からその熱処理部の熱源に供給してその熱処理部の立
ち上げ制御を開始し、〔2〕温度検出手段からの出力デ
ータに基づき、現在の立ち上げ対象の熱処理部の熱プレ
ートの温度を監視し、その熱プレートの温度が所定の目
標温度に達すると、その熱処理部の制御を立ち上げ制御
から定常運転制御に切り換えて、次に立ち上げる熱処理
部を立ち上げ対象として上記〔1〕の制御を行うという
ように、上記〔1〕、〔2〕の制御を繰り返して各熱処
理部を順次立ち上げていく。なお、各熱処理部を立ち上
げる際の立ち上げ順序や、各熱処理部の立ち上げ時の熱
プレートの目標温度は、オペレータからの指示で決めて
もよいし、デフォルトとなる順序を予め決めておいても
よい。このように各熱処理部を順次立ち上げることによ
り、各熱処理部を立ち上げる際に、電力供給部から全て
の熱処理部の熱源にフルパワー駆動用電力を同時に供給
する必要がなくなるので、電力供給部から同時に供給さ
れる最大電力は小さくなる。
【0015】請求項2に記載の発明の作用は次のとおり
である。各熱処理部を立ち上げる前の各熱処理部の停止
状態では、各熱処理部に対応する各切換え手段は全て第
1の状態、すなわち、熱源に電力が供給されていない状
態である。この状態において、各熱処理部を立ち上げる
際には、制御手段は、最初に立ち上げる熱処理部に対応
する切換え手段を第1の状態から第2の状態に切換えて
フルパワー駆動用電力をその熱処理部の熱源に供給して
その熱処理部の立ち上げ制御を開始し(〔1〕の制
御)、温度検出手段からの出力データに基づき、その熱
処理部の熱プレートの温度を監視し、その熱プレートの
温度が所定の目標温度に達すると、その熱処理部に対応
する切換え手段を第2の状態から第3の状態に切換え、
その熱処理部の制御を立ち上げ制御から定常運転制御に
切り換え(〔2〕の制御)、次に、2番目に立ち上げる
熱処理部に対応する切換え手段を同様に切り換え制御し
てその熱処理部を立ち上げ、以後同様にして、各熱処理
部を順次立ち上げていく。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、各熱処理
部は、各熱処理部を立ち上げる際の所定の立ち上げ順序
を、少なくとも基板を加熱する熱プレートを備えた熱処
理部(加熱処理部)が全て立ち上げられた後に、基板を
冷却する熱プレートを備えた熱処理部(冷却処理部)が
立ち上げられる条件を満たすように決める。加熱処理部
で基板を処理する場合、基板は熱プレートからの加熱だ
けでなく、加熱処理部内の壁面などからの熱輻射などに
よっても加熱される。従って、熱プレートが所定の目標
温度であっても、加熱処理部内が十分に加熱されていな
い状態で基板に加熱処理を行っても十分な処理精度が得
られないこともある。そこで、加熱処理部の立ち上げを
先に行うことで、冷却処理部を立ち上げている間に、加
熱処理部内全体の温度を十分に加熱させることができ
る。
【0017】なお、複数の加熱処理部を備えている場合
は、各加熱処理部の立ち上げ順序は、オペレータからの
指示に従って決めてもよいし、デフォルトとなる順序を
予め決めておいてもよい。複数の冷却処理部を備えてい
る場合の各冷却処理部の立ち上げ順序も同様に決められ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る基板処
理装置の全体構成を示す平面図である。
【0019】この基板処理装置は、インデクサ部1と基
板処理部2とを備えているとともに、露光装置3との間
で基板Wの受渡しを行うインターフェース(IF)ユニ
ット4も付設されている。IFユニット4には、基板処
理部2に設けられた基板搬送ロボット5から受け取った
露光処理前の基板Wを露光装置3に引き渡すとともに、
露光装置3から受け取った露光処理済の基板Wを基板搬
送ロボット5に引き渡す基板受渡しロボット6が備えら
れている。
【0020】インデクサ部1には、複数枚の基板Wが収
納可能なカセットCを複数個(図では4個)載置可能な
カセット載置台7と、カセットCに対する基板Wの出し
入れを行うとともに、基板処理部2の基板搬送ロボット
5との間で基板Wの受渡しを行う基板移載ロボット8と
が備えられている。
【0021】基板処理部2には、基板Wに所定の処理を
行う複数の処理ユニット9と、基板移載ロボット8との
間での基板Wの受渡しや、各処理ユニット9間の基板W
の搬送、各処理ユニット9に対する基板Wの出し入れな
どを行う基板搬送ロボット5とが備えられている。
【0022】この装置では、処理ユニット9に複数台の
加熱処理部HPと複数台の冷却処理部CPとが含まれ、
その他にも、基板Wにレジスト膜を塗布するレジスト塗
布処理部SCと、基板Wに現像処理を行う現像処理部S
Dとが備えられている。加熱処理部HPと冷却処理部C
Pとは、鉛直方向(図1の紙面に垂直な方向)に積層さ
れているとともに、図のX方向にも並設されている。
【0023】図2(a)に示すように、加熱処理部HP
は、基板Wを上面に支持して加熱するホットプレート1
1hと、このホットプレート11hを常温よりも高温の
加熱目標温度(例えば、100°前後)まで昇温させ得
るヒーターなどの熱源12と、ホットプレート11hの
温度を検出する温度検出手段としての温度検出センサ1
3とを備えている。なお、加熱処理部HPには、ホット
プレート11hを昇温及び降温させ得るペルチェ素子な
どの補助用の熱源12が設けられることもある。ホット
プレート11hなどは、外囲14内に収納されている。
外囲14の基板搬送ロボット5側の側面には基板Wの出
し入れを行うための開口15が形成され、この開口15
を開閉するシャッター16も設けられている。
【0024】一方、冷却処理部CPは、図2(b)に示
すように、基板Wを上面に支持して冷却するクールプレ
ート11cと、このクールプレート11cを常温付近の
冷却目標温度(例えば、20°前後)に昇温または降温
させ得るペルチェ素子などの熱源12と、クールプレー
ト11cの温度を検出する温度検出手段としての温度検
出センサ13とを備えている。クールプレート11cな
ども、外囲14内に収納されており、外囲14の基板搬
送ロボット5側の側面には基板Wの出し入れを行うため
の開口15が形成され、この開口15を開閉するシャッ
ター16も設けられている。
【0025】なお、以下では、加熱処理部HPと冷却処
理部CPを特に区分しない場合には、単に熱処理部TP
として説明し、ホットプレート11hとクールプレート
11cとを特に区別しない場合には、単に熱プレート1
1として説明する。
【0026】図3に示すように、各熱処理部TPの熱源
12には、電力供給部20からの電力が個別コントロー
ラー21を介して供給され、各熱処理部TPの熱プレー
ト11は、温度検出センサ13からの出力データなどに
基づき、個別コントローラー21に制御されて昇温や降
温が行われるようになっている。各個別コントローラー
21は、メインコントローラー22に制御されて、それ
ぞれ担当する熱処理部TPの制御を行う。電力供給部2
0は、例えば、本基板処理装置に備えられた電源ユニッ
トなどで構成してもよいし、工場のユーティリティであ
ってもよい。
【0027】なお、メインコントローラー22は、その
他の処理ユニット9や、基板移載ロボット8、基板搬送
ロボット5、IFユニット4の基板受渡しロボット6な
どの動作制御、レジスト塗布処理部SCや現像処理部S
Dで用いられる薬液の温度管理制御など、装置の立ち上
げや定常運転時などにおいて、装置の全体的な制御を行
う。このメインコントローラー22と各個別コントロー
ラー21は、本発明の制御手段を構成する。
【0028】メインコントローラー22は、後述するよ
うに各個別コントローラー21を制御して各熱処理部T
Pの立ち上げを行うとともに、それと並行して他の処理
ユニット9を立ち上げさせたり、各ロボット8、5、6
を初期位置に移動させたり、薬液の温度を調節したりし
て装置全体の立ち上げ処理を行い、装置全体の立ち上げ
処理を終えると定常運転状態に入る。そして、定常運転
状態において、オペレータからの指示に応じて、メイン
コントローラー22に制御されて基板Wが処理される。
【0029】基板Wの処理は以下のように行われる。基
板移載ロボット8によりカセットCから基板Wが取り出
されて基板搬送ロボット5に引き渡され、基板搬送ロボ
ット5により、所定の処理手順に従って、基板Wが各処
理ユニット9に入れられて所定処理が施されていく。こ
の処理途中にIFユニット4を介して基板Wが露光装置
3に引き渡されて露光処理される。所定の処理を終えた
基板Wは、基板搬送ロボット5から基板移載ロボット8
に引き渡され、基板移載ロボット8によりカセットCに
収納されていく。なお、基板移載ロボット8はカセット
Cから基板Wを次々に取り出して、基板処理部2に次々
に投入していく。基板処理部2や露光装置3には複数枚
の基板Wが存在していて、各処理ユニット9や露光装置
3では各々の処理が並行して行われる。なお、基板搬送
ロボット5は1台であるので、複数の熱処理部TPに同
時に基板Wが投入されることはなく、メインコントロー
ラー22は、各熱処理部TPへの基板Wの投入は時間的
にずらせて行うように制御する。
【0030】次に、各熱処理部TPの立ち上げ時の動作
を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0031】メインコントローラー22及び各個別コン
トローラー21は、各熱処理部TPを立ち上げる際の所
定の立ち上げ順序に従って、図4のフローチャートのよ
うに、各熱処理部TPを1台ずつ順次立ち上げていく。
この立ち上げ順序は、例えば、次のように決められる。
デフォルトとなる順序を予め決めておき、オペレータや
メインコントローラー22の上位のホストコンピュータ
ー(図示せず)などからの指示がなければ、予め決めて
あるデフォルトの順序に従って各熱処理部TPを立ち上
げていく。一方、装置の立ち上げ時にオペレータなどか
らの指示があれば、その指示に基づく立ち上げ順序で各
熱処理部TPを立ち上げていく。
【0032】各熱処理部TPには各々を識別するユニッ
トNoが付けられていて、立ち上げの順序は各熱処理部T
PのユニットNoで指定され、メインコントローラー22
は、熱処理部TPのユニットNoに基づき各熱処理部TP
の個別コントローラー21を識別し、各個別コントロー
ラー21を制御して各熱処理部TPの立ち上げを制御す
る。
【0033】例えば、上記デフォルトの立ち上げ順序
は、ユニットNoの番号順で決められる。また、オペレー
タなどからの指示としては、例えば、装置の立ち上げ後
の基板Wの処理順序と関連した指示がある。すなわち、
装置の立ち上げ後の基板Wの処理順序が、熱処理部TP
などのユニットNoとともに指示されている場合、例え
ば、最初にユニットNo4 の加熱処理部HPを用い、2番
目にユニットNo10の冷却処理部CPを用い、3番目にユ
ニットNo6 の加熱処理部HPを用い、…というように指
示されている場合には、処理に用いる順番で各熱処理部
TPを立ち上げれば、装置立ち上げ後の処理をスムーズ
に行うことができる。
【0034】ところで、加熱処理部HPで基板Wを処理
する場合、基板Wはホットプレート11hからの加熱だ
けでなく、加熱処理部HPの外囲14の内壁面などから
の熱輻射などによっても加熱される。従って、ホットプ
レート11hが所定の加熱目標温度であっても、加熱処
理部TPの外囲14内が十分に加熱されていない状態
で、基板Wに加熱処理を行っても十分な処理精度が得ら
れないこともある。そこで、上記デフォルトやオペレー
タからの指示による立ち上げ順序に、全ての加熱処理部
HPを先に立ち上げるような条件を加味して熱処理部T
Pの立ち上げ順序を決めてもよい。
【0035】例えば、デフォルトの場合は、各加熱処理
部HPに対してユニットNoの番号順に従って加熱処理部
HP内の立ち上げ順序を決めるとともに、各冷却処理部
CPに対してもユニットNoの番号順に従って冷却処理部
CP内の立ち上げ順序を決め、その加熱処理部HP内の
立ち上げ順序の後に、その冷却処理部CP内の立ち上げ
順序をつなげて各熱処理部TPの立ち上げ順序を決め
る。
【0036】また、オペレータなどからの指示の場合
は、各加熱処理部HPに対して指示された処理順序に従
って加熱処理部HP内の立ち上げ順序を決めるととも
に、各冷却処理部CPに対しても指示された処理順序に
従って冷却処理部CP内の立ち上げ順序を決め、その加
熱処理部HP内の立ち上げ順序の後に、その冷却処理部
CP内の立ち上げ順序をつなげて各熱処理部TPの立ち
上げ順序を決める。
【0037】図4を参照する。メインコントローラー2
2は、変数iに1をセットし(ステップS1)、上述の
ようにして決めた立ち上げの順序によって、i番目に立
ち上げる熱処理部TPを知り、その熱処理部TPを制御
する個別コントローラー21に立ち上げ開始指示を与え
る(ステップS2)。
【0038】立ち上げ開始指示を受けた個別コントロー
ラー21は、担当する熱処理部TPの熱源12に電力供
給部20からフルパワー駆動用電力を供給してその熱源
12をフルパワーで駆動し、その熱処理部TPの立ち上
げ制御を開始し(ステップS3)、その熱処理部TPの
温度検出センサ13からの出力データに基づき、現在立
ち上げている熱処理部TPの熱プレート11の温度を監
視しながら、その熱プレート11の温度が所定の目標温
度(加熱目標温度または冷却目標温度)に達するのを待
ち、その熱プレート11の温度が目標温度に達するとス
テップS5の制御を行う(ステップS4)。なお、各熱
処理部TPごとに予めデフォルトの目標温度が決められ
ていて、オペレータなどから特別な指示がなければ、個
別コントローラー21はそのデフォルトの目標温度に応
じてステップS4の制御を行い、オペレータなどから指
示があれば、個別コントローラー21は指示された目標
温度に応じてステップS4の制御を行う。
【0039】ステップS5では、ステップS2で立ち上
げ開始指示を受けた個別コントローラー21は、担当す
る熱処理部TPが立ち上がったことをメインコントロー
ラー22に通知する。そして、その個別コントローラー
21は、担当する熱処理部TPに対する制御を立ち上げ
制御から定常運転制御に切り換える(ステップS6)。
これにより、この熱処理部TPが使用する電力は、フル
パワー駆動用電力の10%以下の定常運転用の電力であ
り、電源供給部20からこの熱処理部TPの熱源12に
は、定常運転用の電力が供給される。
【0040】i番目に立ち上げる熱処理部TPの立ち上
げ完了通知を受けたメインコントローラー22は、全て
の熱処理部TPの立ち上げが完了したか否かを判定し、
完了していなければステップS8の制御を行い、完了し
ていれば熱処理部TPの立ち上げ処理を終了する(ステ
ップS7)。終了したときには、全ての熱処理部TPは
それぞれ定常運転制御されている。
【0041】ステップS8では、メインコントローラー
22が変数iをカウントアップしてステップS2に戻
り、以下、全ての熱処理部TPの立ち上げが完了するま
で、ステップS2〜S8の制御が繰り返される。
【0042】全ての熱処理部TPが定常運転状態となっ
た後、基板Wの処理が開始されると、メインコントロー
ラー22は、上述したように、各処理ユニット9や各ロ
ボット8、5、6を動作させて各基板Wに一連の処理を
施させる。このとき、メインコントローラー22の制御
によっていずれかの熱処理部TPに基板Wが投入される
と、その熱処理部TPを制御する個別コントローラー2
1は、メインコントローラー22からの指示を受けてそ
の熱処理部TPの熱源12を制御して基板Wの熱処理を
行う。この際、熱プレート11と温度差が高い基板Wを
高速に熱処理するために、個別コントローラー21は、
基板Wが投入されてから、より正確には基板Wが熱プレ
ート11の上面に支持されてから数秒〜数十秒間、その
熱処理部TPの熱源12にフルパワー駆動用電力を供給
してフルパワーで駆動して熱プレート11の温度を目標
温度に近づける。上述したように複数台の熱処理部TP
に基板Wが同時に投入されないので、基板Wに熱処理を
行う際には、各熱処理部TPの熱源12へのフルパワー
駆動用電力の供給は選択的に行われる。
【0043】上述したように各熱処理部TPを立ち上げ
ることによって、最初の熱処理部TPの立ち上げ時は、
電力供給部20からは、最初に立ち上げている熱処理部
TPの熱源12にフルパワー駆動用電力が供給されてい
るだけである。2番目の熱処理部TPの立ち上げ時は、
最初に立ち上げた熱処理部TPの熱源12に供給されて
いる定常運転用の電力と、2番目に立ち上げている熱処
理部TPの熱源12に供給されているフルパワー駆動用
電力が電力供給部20から供給されている。3番目の熱
処理部TPの立ち上げ時は、最初と2番目とに立ち上げ
た各熱処理部TPの熱源12に供給されている定常運転
用の電力と、3番目に立ち上げている熱処理部TPの熱
源12に供給されているフルパワー駆動用電力とが電力
供給部20から供給され、以下同様に、最後の熱処理部
20の立ち上げ時は、既に立ち上げられている各熱処理
部TPの熱源12に供給されている定常運転用の電力
と、最後に立ち上げている熱処理部TPの熱源12に供
給されているフルパワー駆動用電力とが電力供給部20
から供給されている。
【0044】すなわち、各熱処理部TPを立ち上げる際
に、電力供給部20から同時に供給される電力が最大に
なるのは、最後の熱処理部20の立ち上げ時であるが、
この時でも、最後に立ち上げている熱処理部TP以外の
熱処理部TPは既に立ち上げられており、これら熱処理
部TPにはフルパワー駆動用電力の10%以下の定常運転
用の電力が供給されているだけであるので、電力供給部
20から同時に供給される最大の電力を、フルパワー駆
動用電力を全ての熱処理部TPに同時に供給するよりも
小さくして、各熱処理部TPを立ち上げることができ
る。
【0045】また、最後の熱処理部TPが立ち上がった
後、全ての熱処理部TPが定常運転制御されている状態
では、電力供給部20からは、各熱処理部TPが定常運
転制御を同時に行う得る電力が供給されていればよく、
この状態において、電力供給部20から同時に供給され
る最大の電力は、フルパワー駆動用電力を全ての熱処理
部TPに同時に供給するよりも小さい。
【0046】そして、定常運転時にいずれか1台の熱処
理部TPで基板Wを処理する状態では、基板Wが熱処理
部TPに投入されてから数秒〜数十秒間は、その熱処理
部TPにフルパワー駆動用電力が供給されるが、この状
態でも、基板Wを処理している熱処理部TP以外の熱処
理部TPにはフルパワー駆動用電力の10%以下の定常運
転用の電力が供給されているので、電力供給部20から
同時に供給される最大の電力は、フルパワー駆動用電力
を全ての熱処理部TPに同時に供給するよりも小さい。
なお、この場合において、電力供給部20から同時に供
給される最大の電力は、各熱処理部TPの立ち上げにお
いて、最後の熱処理部20の立ち上げ時に電力供給部2
0から同時に供給される最大の電力と同じである。
【0047】すなわち、本実施例によれば、電力供給部
20からの同時供給可能な最大電力は、少なくとも1台
の熱処理部TPにフルパワー駆動用電力が供給できるだ
けでよく、図5に示すように、電力供給部20から同時
に供給される最大電力を必要最小限にすることができ、
従来装置に比べて、電力供給部20から同時に供給され
る最大電力を小さく抑えることができる。従って、例え
ば、電力供給部20を装置に設ける電源ユニットで構成
する場合には、サイズの小さい電源ユニットを用いるこ
とができ、装置の小型化が図れる。また、電力供給部2
0を工場のユーティリティとした場合には、工場の負荷
を軽減することができる。
【0048】なお、図5において、nh 、nc 、Wsh、
Wsc、Wrh、Wrcは図9と同じ内容である。また、図5
(a)は、1台の加熱処理部HPの熱源12にフルパワ
ー駆動用電力を供給している状態を示し、図5(b)
は、1台の冷却処理部CPの熱源12にフルパワー駆動
用電力を供給している状態を示している。図5(a)の
状態で電力供給部20から供給されている電力は〔( W
sh+((nh-1)×Wrh))+(nc ×Wrc) 〕であり、図5
(b)の状態で電力供給部20から供給されている電力
は〔 (nh ×Wrh) +( Wsc+((nc-1)×Wrc))〕であ
る。本実施例においては、電力供給部20から同時に供
給できる最大の電力は、〔( Wsh+((nh-1)×Wrh))+
(nc ×Wrc) 〕と〔 (nh ×Wrh) +( Wsc+((nc-
1)×Wrc))〕のいずれか大きい方であればよい。なお、
より安全を見越すのであれば、Wsh≧Wscの場合〔Wsh
+( nh ×Wrh) + (nc ×Wrc) 〕、Wsh<Wscの場
合〔Wsc+( nh ×Wrh) + (nc ×Wrc) 〕を電力供
給部20から同時に供給できる最大の電力としてもよ
い。
【0049】ところで、本実施例では、各熱処理部TP
を順次立ち上げていくので、各熱処理部TPを同時に立
ち上げる場合に比べて各熱処理部TPの立ち上げに要す
る時間が長くなる。しかしながら、各熱処理部TPの立
ち上げは装置全体の立ち上げの際に行われるので、他の
処理ユニット9(SC、SD)や、薬液の温調など比較
的長時間を要する立ち上げ動作と並行して行われ、装置
で基板Wの処理が可能となるのは、他の立ち上げ処理が
完了した後である。従って、各熱処理部TPの立ち上げ
に時間がかかっても、他の立ち上げ動作が完了するまで
に各熱処理部TPの立ち上げを終えれば問題ない。ま
た、装置が立ち上がった後、熱処理部TPが全て基板W
の処理に用いられるわけではないので、他の立ち上げ動
作が完了するまでに各熱処理部TPの立ち上げが終わっ
ていなくても、上述したようにオペレーターなどからの
指示に基づき、装置の立ち上げ後の基板処理に用いられ
る順番で熱処理部TPを立ち上げたり、さらに、加熱処
理部HPを先に立ち上げる条件を加味するなど立ち上げ
順序を工夫することで、立ち上げ後の基板Wの処理を支
障なく行うことができる。
【0050】次に、本発明の別の実施例の構成を図6の
ブロック図を参照して説明する。なお、上記実施例と共
通する部分は、図3を同一符号を付してその詳述は省略
する。
【0051】この構成では、電力供給部20が、1台の
加熱処理部HPの熱源12にフルパワー駆動用電力〔W
sh〕を供給し得るHP/FP電力供給部20ahと、1
台の冷却処理部CPの熱源12にフルパワー駆動用電力
〔Wsc〕を供給し得るCP/FP電力供給部20ac
と、全ての熱処理部TP(HP、CP)を同時に定常運
転制御するだけの電力を供給し得る定常運転用電力供給
部20bとに分けられている。なお、HP/FP電力供
給部20ahとCP/FP電力供給部20acとが本発
明におけるフルパワー駆動用電力供給部を構成する。
【0052】また、各電力供給部20ah、20bと各
加熱処理部HPとは図に示すように相互に接続され、各
電力供給部20ac、20bと各冷却処理部CPとも図
に示すように相互に接続されている。そして、熱処理部
TP(HP、CP)の熱源12に電力が供給されない第
1の状態(接点SCと接点S1とが接続された状態)
と、対応するHP/FP、CP/FP電力供給部20a
h、20cからフルパワー駆動用電力が供給される第2
の状態(接点SCと接点S2とが接続された状態)と、
定常運転用電力供給部20bから定常運転に必要な電力
が供給される第3の状態(接点SCと接点S3とが接続
された状態)とで切り換える切換えスイッチ30が各熱
処理部TP(HP、CP)ごとに備えられている。これ
らの各切換えスイッチ30の切換え制御はメインコント
ローラー22によって行われる。
【0053】次に、この構成における各熱処理部TPの
立ち上げ時の動作を図7のフローチャートを参照して説
明する。なお、図7中、図4のフローチャートと同じス
テップ番号で示している制御は、上記実施例と同じであ
るので、必要な場合以外はその説明を省略する。
【0054】各熱処理部TPが立ち上げられる前の停止
状態においては、各熱処理部TPに対応する各切換えス
イッチ30は全て第1の状態、すなわち、接点SCと接
点S1とが接続されて、電力が供給されていない状態で
ある。
【0055】この立ち上げ制御では、図4のステップS
2に対応するステップS2Aにおいて、メインコントロ
ーラー22は、i番目に立ち上げる熱処理部TPを制御
する個別コントローラー21に立ち上げ開始指示を与え
るとともに、その熱処理部TPに対応する切換えスイッ
チ30の接点をSCとS2とが接続されるように切り換
えて、第1の状態から第2の状態に切換える。これによ
り、i番目に立ち上げる熱処理部TPが加熱処理部HP
の場合は、その加熱処理部HPの熱源12にHP/FP
電力供給部20ahから、また、i番目に立ち上げる熱
処理部TPが冷却処理部CPの場合は、その冷却処理部
HPの熱源12にCP/FP電力供給部20acから、
その熱処理部TPを制御する個別コントローラー21を
介して必要なフルパワー駆動用電力が供給されて、フル
パワーでの立ち上げ制御が可能になる。
【0056】そして、図4のステップS5とS6と同じ
制御の間に行うステップS56において、熱処理部TP
の立ち上げ完了通知を受けたメインコントローラー22
は、i番目に立ち上げられた熱処理部TPに対応する切
換えスイッチ30の接点をSCとS3とが接続されるよ
うに切り換えて、第2の状態から第3の状態に切換え
る。これにより、i番目に立ち上げられた熱処理部TP
の熱源12には、定常運転用電力供給部20bからその
熱処理部TPを制御する個別コントローラー21を介し
て定常運転用の電力、加熱処理部HPの場合は〔Wr
h〕、冷却処理部CPの場合は〔Wrc〕が供給されるよ
うになり、ステップS6で個別コントローラー21は、
担当する熱処理部TPに対する制御を立ち上げ制御から
定常運転制御に切り換える。
【0057】全ての熱処理部TPが立ち上がると、全て
の切換えスイッチ30は第3の状態、すなわち、接点S
Cと接点S3とが接続された状態になっており、全ての
熱処理部TPの熱源12には定常運転用の電力が供給さ
れる。この定常運転状態において、熱処理部TPで熱処
理を行うときなど、選択的に決めた熱処理部TPにフル
パワー駆動用電力を供給する場合には、メインコントロ
ーラー22は、その熱処理部TPに対応する切換えスイ
ッチ30を第3の状態から第2の状態に切り換えて必要
なフルパワー駆動用電力を供給させるとともに、その熱
処理部TPを制御する個別コントローラー21に適宜の
指示を与える。また、フルパワー駆動用電力を供給して
いる熱処理部TPを定常運転制御に戻すときには、メイ
ンコントローラー22は、その熱処理部TPに対応する
切換えスイッチ30を第2の状態から第3の状態に切り
換えてその熱処理部TPに定常運転用の電力が供給され
るようにする。
【0058】なお、各熱処理部TPを停止する場合に
は、各切換えスイッチ30を第3の状態から第1の状態
に切り換えればよい。
【0059】このように、この実施例によれば、各切換
えスイッチ30を切り換え制御することで、各熱処理部
TPの立ち上げや定常運転時の基板Wの処理などにおい
てそれぞれ必要な電力を各熱処理部TPの熱源12に切
換え供給でき、簡単な構成で各熱処理部TPへの電力供
給を行うことができる。
【0060】なお、図6の実施例において、加熱処理部
HPの熱源12をフルパワーで駆動するためのフルパワ
ー駆動電力〔Wsh〕と、冷却処理部CPの熱源12をフ
ルパワーで駆動するためのフルパワー駆動電力〔Wsc〕
とが同じ値〔Wsh=Wsc〕である場合は、図8に示すよ
うに、各熱処理部HP、CPの熱源12にフルパワー駆
動用電力を供給するフルパワー駆動用電力供給部20a
を共通にして構成することができる。
【0061】上記各実施例では、定常運転状態におい
て、熱処理部TPの熱源12にフルパワー駆動用電力を
供給する場合として、基板Wを処理する場合について説
明したが、熱プレート11の温度を変更するような場合
には、その熱プレート11の温度を変更する熱処理部T
Pの熱源12にフルパワー駆動用電力を供給する必要が
ある。その場合には、メインコントローラー22は、熱
プレート11の温度を変更する熱処理部TPを制御する
個別コントローラー21に温度変更指示を与え、さら
に、図6、図8の実施例では、その熱処理部TPに対応
する切換えスイッチ30を第3の状態から第2の状態に
切り換える。
【0062】なお、複数の熱処理部TPの熱プレート1
1の温度を変更するときには、メインコントローラー2
2は、これら熱処理部TPの熱プレート11の温度変更
を1台ずつ選択して順次行うように制御することで、電
力供給部20からの同時供給可能な最大電力を上記実施
例と同じにできる。
【0063】また、熱処理部TPの熱プレート11の温
度変更と、熱処理部TPでの基板Wの処理とが重なった
場合には、例えば、熱処理部TPでの基板Wの処理の合
間に熱処理部TPの熱プレート11の温度変更を行うよ
うにフルパワー駆動用電力の供給を選択的に行うこと
で、電力供給部20からの同時供給可能な最大電力を上
記実施例と同じにできる。
【0064】なお、電力供給部20から同時に2台の熱
処理部TPの熱源12にフルパワー駆動用電力を供給可
能に構成すれば、熱処理部TPの熱プレート11の温度
変更と、熱処理部TPでの基板Wの処理とが重なった場
合でも、双方の処理を同時に行うことができる。
【0065】また、上記場合のように電力供給部20か
ら同時に2台の熱処理部TPの熱源12にフルパワー駆
動用電力を供給可能に構成した場合には、各熱処理部T
Pの立ち上げ時において、熱処理部TPを2台ずつ順次
立ち上げていくこともできる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、各熱処理部を立ち上げる際に
は、所定の立ち上げ順序に従って、各熱処理部を順次立
ち上げていくので、電力供給部から同時供給される最大
の電力を必要最小限にまで小さくすることができ、装置
のコンパクト化や工場側の負荷の軽減などに寄与でき
る。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、各熱処理
部を順次に立ち上げる際の各熱処理部の熱源への供給電
力の切り換えを切り換え手段の切換え制御で行うように
構成したので、簡単な構成と制御により、請求項1に記
載の発明を実現することができる。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、各熱処理
部は、加熱処理部が全て立ち上げられた後に、冷却処理
部が立ち上げられるようにその立ち上げ順序を決めるの
で、冷却処理部を立ち上げている間に、先に立ち上げた
加熱処理部内全体の温度を十分に加熱させることがで
き、装置の立ち上げ後の基板への加熱処理を十分な精度
で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る基板処理装置の全体構
成を示す平面図である。
【図2】加熱処理部と冷却処理部の概略構成を示す縦断
面図である。
【図3】各熱処理部の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】図3の構成において各熱処理部を立ち上げる際
の制御手順を示すフローチャートである。
【図5】図3の構成において電力供給部から同時供給さ
れる最大電力を示す図である。
【図6】別の実施例に係る各熱処理部の制御系の構成を
示すブロック図である。
【図7】図6の構成において各熱処理部を立ち上げる際
の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す実施例の変形例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来装置の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
11:熱プレート 11h:ホットプレート 11c:クールプレート 12:熱源 13:温度検出センサ 20:電力供給部 20a:フルパワー駆動用電力供給部 20ah:HP/FP電力供給部 20ac:CP/FP電力供給部 20b:定常運転用電力供給部 21:個別コントローラー 22:メインコントローラー 30:切換えスイッチ W:基板 TP:熱処理部 HP:加熱処理部 CP:冷却処理部 Wsh:加熱処理部に対するフルパワー駆動用電力 Wsc:冷却処理部に対するフルパワー駆動用電力 Wrh:加熱処理部に対する定常運転用電力 Wrc:冷却処理部に対する定常運転用電力

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を加熱又は冷却する熱プレートと、 所定の電力供給部から電力が供給され、前記熱プレート
    を昇温又は/及び降温させる熱源と、 を備えた熱処理部を複数台搭載した基板処理装置におい
    て、 (A)各熱処理部の熱プレートの温度を個別に検出する
    温度検出手段と、 (B)各熱処理部を立ち上げる際には、所定の立ち上げ
    順序に従って各熱処理部を順次立ち上げ対象として、
    〔1〕現在の立ち上げ対象の熱処理部の熱源をフルパワ
    ーで駆動するフルパワー駆動用電力を前記電力供給部か
    らその熱処理部の熱源に供給してその熱処理部の立ち上
    げ制御を開始し、〔2〕前記温度検出手段からの出力デ
    ータに基づき、現在の立ち上げ対象の熱処理部の熱プレ
    ートの温度を監視し、その熱プレートの温度が所定の目
    標温度に達すると、その熱処理部の制御を立ち上げ制御
    から定常運転制御に切り換えて、次に立ち上げる熱処理
    部を立ち上げ対象として前記〔1〕の制御を行うという
    ように、前記〔1〕、〔2〕の制御を繰り返して各熱処
    理部を順次立ち上げる制御手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記電力供給部は、 少なくとも1台の熱処理部の熱源に前記フルパワー駆動
    用電力を供給し得るフルパワー駆動用電力供給部と、 全ての熱処理部を同時に定常運転制御するだけの電力を
    供給し得る定常運転用電力供給部とを備え、 各熱処理部は、熱処理部の熱源に電力が供給されない第
    1の状態と、前記フルパワー駆動用電力供給部からフル
    パワー駆動用電力が供給される第2の状態と、前記定常
    運転用電力供給部から定常運転に必要な電力が供給され
    る第3の状態とで切り換える切換え手段を備え、 前記制御手段は、前記〔1〕の制御では、現在の立ち上
    げ対象の熱処理部に対応する前記切換え手段を第1の状
    態から第2の状態に切換えてフルパワー駆動用電力をそ
    の熱処理部の熱源に供給してその熱処理部の立ち上げ制
    御を開始し、前記〔2〕の制御では、現在の立ち上げ対
    象の熱処理部の熱プレートの温度が所定の目標温度に達
    すると、その熱処理部に対応する前記切換え手段を第2
    の状態から第3の状態に切換えて、その熱処理部の制御
    を立ち上げ制御から定常運転制御に切り換えることを特
    徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の基板処理装置
    において、 各熱処理部を立ち上げる際の所定の立ち上げ順序は、少
    なくとも基板を加熱する熱プレートを備えた熱処理部が
    全て立ち上げられた後に、基板を冷却する熱プレートを
    備えた熱処理部が立ち上げられる条件を満たすように決
    めることを特徴とする基板処理装置。
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