JPH11204349A - ノイズ除去トランスおよびノイズ除去アダプター - Google Patents

ノイズ除去トランスおよびノイズ除去アダプター

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JPH11204349A
JPH11204349A JP10313999A JP31399998A JPH11204349A JP H11204349 A JPH11204349 A JP H11204349A JP 10313999 A JP10313999 A JP 10313999A JP 31399998 A JP31399998 A JP 31399998A JP H11204349 A JPH11204349 A JP H11204349A
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JP
Japan
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noise
core
transformer
coil
secondary coil
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Application number
JP10313999A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoshichi Saito
昭七 斉藤
Yoshiyuki Kotake
喜之 小竹
Osamu Ichinokura
理 一ノ倉
Toshiaki Yanada
俊昭 家名田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO DENSHI KK
Original Assignee
TAIYO DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価に製造でき、ノイズ遮断効果が高い。 【解決手段】枠型のコア2が異方性珪素鋼板から成る。
1次側コイル3および2次側コイル4が、コア2の2つ
の脚部にコアの容易磁化方向が磁化方向となるようそれ
ぞれ設けられる。シールド板8が1次側コイル3と2次
側コイル4との間に配置される。コンデンサー9が1次
側コイル3の端子間および2次側コイル4の端子間に接
続される。1次側コイルの端子は入力側端子に接続さ
れ、2次側コイルの端子は出力側端子に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、情報機器
や電力会社の配線自動化子局などで用いられるノイズ除
去トランスおよびノイズ除去アダプターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータなどのデ
ィジタル機器では、電源ノイズに起因する誤動作などの
問題が多発しており、安価で効果的なノイズ除去トラン
スが待望されている。従来のノイズ除去トランスとし
て、例えば、特開昭59−127817号公報、特公昭
61−11456号公報および特開昭60−19871
1号公報に示すものがある。すなわち、コンデンサーや
シールドによりノイズを除去するようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノイズ除去トランスでは、EI型コアを用いるものが多
く、1次側コイルと2次側コイルとが至近距離に隣接す
るため、両者間の静電容量が大きく、コモンモードノイ
ズに対してもノーマルモードノイズに対してもノイズ遮
断効果が薄いという問題点があった。従来のノイズ除去
トランスで、1次側コイルと2次側コイルとの間にシー
ルドを施した場合にも、ノイズにノーマルモードを介し
ての回り込みが起き、ノイズ遮断効果は期待できなかっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、安価に製造でき、ノイズ遮断効果
が高いノイズ除去トランスおよびそのノイズ除去トラン
スを用いたノイズ除去アダプターを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るノイズ除去トランスは、異方性珪素鋼
板から成る枠型のコアの2つの脚部に前記コアの容易磁
化方向が磁化方向となるようそれぞれ1次側コイルおよ
び2次側コイルを設け、前記1次側コイルと2次側コイ
ルとの間にシールド板を配置して成ることを特徴とす
る。異方性珪素鋼板は、トランスに用いたとき、透磁率
が商用周波で非常に大きく、高周波では急激に低下する
性質を有する。本発明に係るノイズ除去トランスは、あ
まり知られていないこの性質を有効に活用するものであ
る。
【0006】本発明に係るノイズ除去トランスでは、コ
アが異方性珪素鋼板から成るため、商用周波、すなわ
ち、50Hz〜60Hzの周波数で、大きな実効透磁率
を示し、飽和磁束密度も高いので、高能率のトランス特
性が得られる。これに対し、高周波では、異方性の働き
が衰えるため、急激に透磁率が低下し、それに伴って、
1次側コイルと2次側コイルとの間の磁気結合が低下す
る。その結果、高周波では、トランスの伝送効率が低下
し、高周波ノイズを遮断する。
【0007】また、本発明に係るノイズ除去トランスで
は、枠型のコアに1次側コイルおよび2次側コイルを設
けているため、EI型のコアに比べて1次側コイルと2
次側コイルとの距離が離れて両コイル間の静電結合が小
さくなり、又、高周波での透磁率低下による磁気結合の
低下も助長して、ノイズの遮断効果をさらに高める。シ
ールド板もまた、1次側コイルと2次側コイルとの間の
静電結合を小さくし、高周波でのノイズの遮断効果を高
め、これにより、ノイズ、特に、コモンモードノイズを
極端に減少することができる。
【0008】本発明に係るノイズ除去トランスでは、前
記1次側コイルの端子間、前記2次側コイルの端子間ま
たはその両方にコンデンサーを接続することが好まし
い。コンデンサーは、ノイズ、特に、ノーマルモードノ
イズの遮断効果を高める。
【0009】本発明に係るノイズ除去トランスは、例え
ば、2つの側板と締結用バンドと底板とを有し、各側板
は2つの取付穴を有し、各側板は前記コアをその2つの
端部の方向から挟み、前記締結用バンドは各側板の前記
2つの取付穴を通り、前記コアの外周を包囲して前記コ
アを前記側板に固定しており、各側板は前記底板に固定
され、前記シールド板は各側板に固定されている。2つ
の側板と締結用バンドと底板とは、非磁性材料、例え
ば、アルミニウム、非磁性ステンレスなどから成る。本
発明に係るノイズ除去トランスは、この構成により簡単
な構造で安価に製造される。
【0010】本発明に係るノイズ除去アダプターは、前
述のノイズ除去トランスと、入力側端子と、出力側端子
とを有し、前記ノイズ除去トランスの1次側コイルの端
子を前記入力側端子に接続し、前記ノイズ除去トランス
の2次側コイルの端子を前記出力側端子に接続して成
り、前記入力側端子および前記出力側端子の少なくとも
一方は、アース用端子を有する3線式の端子から成るこ
とを、特徴とする。
【0011】入力側端子および出力側端子は、単なる電
線またはリード線から成ってもよいが、コンセント、ま
たはコードに接続したプラグから成ることが好ましい。
コードは、巻取り機構により延長可能となっていること
が好ましい。
【0012】本発明に係るノイズ除去アダプターは、入
力側端子を電源に接続し、機器を出力側端子に接続して
使用する。出力側端子に接続する機器は、例えば、コン
ピュータ、測定機器、音響機器などノイズの遮断が要求
される機器、またはモーター、インバータなど電力線に
ノイズを漏らすおそれのある機器などである。ノイズ除
去アダプターは、電源線を伝わってくる、パーソナルコ
ンピュータや測定機器等の機器に有害な電源ノイズを遮
断してノイズのない電力を供給し、逆に、電力を使って
働くモーターやインバータ等のノイズを発生する機器か
ら電源線にノイズを漏らさないようノイズを遮断するた
めに用いられる。アース用端子は、ノイズ除去トランス
のアースインピーダンスを低く抑えてノイズ遮断特性を
より効果的にするために用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図10は、本発明の実
施の形態を示している。図1、図2および図10に示す
ように、ノイズ除去トランス1は、コア2と、1次側コ
イル3と、2次側コイル4と、2つの側板5と、底板6
と、締結用バンド7と、シールド板8(図1参照)と、
コンデンサー9(図10参照)とから成っている。ノイ
ズ除去トランス1は、商用周波用電源トランスである。
【0014】コア2は、枠型のコアから成り、特に、図
3に示すようなカットコアから成る。コア2は、帯状異
方性珪素鋼板を長円形に巻いて、接着硬化し、2つのU
字状部材2a,2aに切断したものから成る。従って、
磁化方向が容易磁化方向と一致する。カットコア2は、
部品コストが安価で、組立が簡単であり、一般に安価で
ある。なお、コア2は、図4(A)に示すようなUI型
コアまたは図4(B)に示すようなLL型コアから成っ
てもよい。この場合、容易磁化方向を主磁気回路に合わ
せる。コア2は異方性珪素鋼板から成り、トランスに用
いたとき、透磁率が商用周波で非常に大きく、高周波で
は急激に低下する性質を有する。
【0015】図5に示すように、1次側コイル3および
2次側コイル4は、それぞれボビン3a,4aに巻かれ
て、各コイルがコア2の2つの脚部2b,2bに固定さ
れている。これにより、1次側コイル3および2次側コ
イル4はコア2の容易磁化方向が磁化方向となって、互
いに磁気回路的に離れた位置に配置される。
【0016】図6〜図8に示す2つの側板5と締結用バ
ンド7と底板6とは、アルミニウムやステンレス等の非
磁性材から成っている。図6に示すように、各側板5
は、2つの取付穴5a,5aを有する。図1および図2
に示すように、各側板5は、コア2をその2つの端部2
c,2cの方向から挟む。締結用バンド7は、各側板5
の2つの取付穴5a,5aを通り、コア2の外周を包囲
してコア2を側板5に一体的に固定する。図8に示す締
結用バンド7は、両端6a,6aが結合部材10(図1
参照)で連結されて環状をなす。
【0017】図1に示すように、各側板5は、底板6に
ビス11で固定される。シールド板8は、取付片8aと
シールド片8bとから一体的に構成され、断面がL字型
の形状を有する。シールド板8は、取付片8aが各側板
5の取付片5b(図2および図6参照)にビス12で固
定され、シールド片8bが1次側コイル3と2次側コイ
ル4との間に挿入され、底板6との間に隙間をあけて配
置される。図10に示すように、1次側コイル3および
2次側コイル4からはリード線3b,4bが伸び、コン
デンサー9は1次側コイル3の端子間および2次側コイ
ル4の端子間に接続される。
【0018】次に、作用について説明する。ノイズ除去
トランス1では、コア2が異方性珪素鋼板から成るた
め、商用周波、すなわち、50Hz〜60Hzの周波数
で、大きな実効透磁率を示し、飽和磁束密度も高いの
で、高能率のトランス特性が得られる。これに対し、高
周波では、異方性の働きが衰えるため、急激に透磁率が
低下し、1次側コイル3と2次側コイル4との間の磁気
結合が低下する。その結果、高周波では、トランスの伝
送効率が低下し、高周波ノイズを遮断する。
【0019】また、ノイズ除去トランス1では、枠型の
コア2に1次側コイル3および2次側コイル4を設けて
いるため、EI型のコアに比べて1次側コイル3と2次
側コイル4との距離が離れて両コイル間の静電結合が小
さくなり、又、高周波での透磁率低下と、両コイルの磁
気回路が離れている効果が重なり、磁気結合が低下し
て、ノイズの遮断効果をさらに高める。シールド板8も
また、1次側コイル3と2次側コイル4との間の静電結
合を小さくし、高周波でのノイズの遮断効果を高める。
これにより、ノイズ、特に、コモンモードノイズを極端
に減少することができる。また、コンデンサー9は、ノ
イズ、特に、ノーマルモードノイズの遮断効果を高め
る。
【0020】ノイズ除去トランス1は、前述の構成によ
り、ノイズフィルターを用いたノイズ除去トランスに比
べて、簡単な構造で小型化を図って安価に製造される。
ノイズ除去トランス1では、省資源を図ることができ、
エネルギー効率が高く、高性能である。
【0021】ノイズ除去トランス1の特性を確認するた
め、実験を行った。まず、実験に用いるUI型コア、カ
ットコアおよびEI型コアで透磁率の周波数特性を調べ
た。UI型コアおよびカットコアには、異方性珪素鋼板
から成るものを用いた。その結果を図11のグラフに示
す。図11から、異方性珪素鋼板から成るUI型コアお
よびカットコアは、等方性珪素鋼板使用のEI型コアに
比べて電力伝送を扱う50〜60Hzで大きい透磁率を
示し、高いエネルギー効率が得られる一方、相対的に1
kHz以上での透磁率低下が大きく、ノイズ遮断の目的
に合致していることがわかる。
【0022】図11の測定に用いたカットコアおよびE
I型コアを用いて、図12に示すように、シールドもコ
ンデンサーも付けないもの(A),(E)、1次側コイ
ルと2次側コイルとの間にシールドを設けたもの
(B),(F)、2次側コイルの端子間にコンデンサー
を設けたもの(C),(G)、シールドおよびコンデン
サー付きのもの(D),(H)の8種のトランスを作
り、コモンモードおよびノーマルモードで周波数による
ノイズ減衰特性を調べた。なお、シールドおよびコンデ
ンサーの取付けは、前述の実施例のように行った。コン
デンサーには、33nFのものを用いた。その結果を図
13〜図16に示す。
【0023】コモンモードの結果を示す図13および図
14を見ると、カットコアでは、図13に示すように、
シールドを付けたもの(B),(D)でシールドを付け
ないもの(A),(C)より顕著に減衰量が大きく、
0.1〜3MHzでは80db以上の高い減衰量を示し
た。これに対し、EI型コアでは、図14に示すよう
に、シールドおよびコンデンサー付きのもの(H)で最
も高い減衰量を示したが、20MHz以上の高周波帯域
では30dB以下までと性能低下が見られる。この結果
から、異方性珪素鋼板から成るカットコアでは、前述の
実施例のように、シールドを1次側コイルと2次側コイ
ルとの間に設けることにより、コモンモードで顕著に減
衰量が大きくなることがわかる。
【0024】ノーマルモードの結果を示す図15および
図16を見ると、カットコアでは、図15に示すよう
に、シールドおよびコンデンサーを付けたもの(D)で
最も減衰量が大きく、0.1〜100MHzでほぼ60
dB以上の減衰量が得られた。これに対し、EI型コア
では、図16に示すように、シールドおよびコンデンサ
ー付きのもの(H)で最も高い減衰量を示したが、20
MHz以上の高周波帯域では30dB以下までと性能低
下が見られる。この結果から、異方性珪素鋼板から成る
カットコアでは、シールドとともにコンデンサーを付け
ることにより、ノーマルモードで減衰量が大きくなるこ
とがわかる。
【0025】また、カットコアを用いたシールドおよび
コンデンサー付きのもの(D)について、動作特性およ
びノイズ減衰特性を調べた。その結果を図17および図
18に示す。図17および図18から、(D)は、高性
能のノイズ除去トランスであることがわかる。
【0026】次に、ノイズ除去トランス1を用いたノイ
ズ除去アダプター20a,20bについて説明する。図
19および図20は、ノイズ除去アダプター20aを示
している。ノイズ除去アダプター20aは、ノイズ除去
トランス1と、入力側端子21と、出力側端子22と、
函体23とを有している。
【0027】入力側端子21は3線式の端子の3P刃型
コンセントから成り、出力側端子22は3線式の端子の
3P刃受型コンセントから成る。ノイズ除去トランス1
の1次側コイル3の2つの端子24は、入力側端子21
に接続されている。ノイズ除去トランス1の2次側コイ
ル4の2つの端子25は、出力側端子22に接続されて
いる。3線式の入力側端子21および出力側端子22の
うちの各1線は、アース用端子21a,22aとなって
いる。アース用端子21a,22aは、ノイズ除去トラ
ンス1の側板5や底板6(図6参照)などの中性点に接
続されている。ノイズ除去トランス1は函体23の内部
に設置され、入力側端子21および出力側端子22は函
体23に取り付けられる。
【0028】次に、作用について説明する。ノイズ除去
アダプター20aは、入力側端子21を家庭用100V
電源などの電源に接続し、パーソナルコンピュータなど
の機器を出力側端子22に接続して使用する。ノイズ除
去アダプター20aは、電源線を伝わってくる、パーソ
ナルコンピュータなどの機器に有害な電源ノイズを遮断
してノイズのない電力を供給する。ノイズ除去アダプタ
ー20aは、逆に、電力を使って働くモーターやインバ
ータ等のノイズを発生する機器から電源線にノイズを漏
らさないようノイズを遮断するために用いることもでき
る。ノイズ除去アダプター20aは、ノイズ除去トラン
ス1を用いているため、ノイズ遮断量が大きく、かつ安
価に提供できる。アース用端子21a,22aは、ノイ
ズ除去トランス1のアースインピーダンスを低く抑えて
ノイズ遮断特性の低下を防ぐ。
【0029】ノイズの遮断には、機器の内部にノイズ除
去トランス1を組み込むことが望ましい。しかしなが
ら、パーソナルコンピュータや測定機器、その他の機器
ではノイズ除去トランス1を組み込めるスペースはな
い。この場合、ノイズの遮断が要求される機器などにノ
イズ除去アダプター20aを外付けすることにより、容
易にノイズの遮断が可能となる。
【0030】図21は、ノイズ除去アダプター20bを
示している。ノイズ除去アダプター20bは、ノイズ除
去アダプター20aとほぼ同様の構成を有するが、出力
側端子が3Pコード26に接続した3Pプラグ27から
成る点で異なっている。図21で図20と同一の部材に
は同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0031】入力側端子の形態と出力側端子の形態との
関係を表1に示す。なお、表1で、「3P型」とは中性
点用の電極がある3本ピン用のプラグまたはコンセント
を示し、「2P型」とは中性点用の電極がない一般の2
本ピン用のプラグまたはコンセントを示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明に係るノイズ除去トランスおよび
ノイズ除去アダプターによれば、異方性珪素鋼板から成
る枠型のコアを用い、1次側コイルと2次側コイルとの
間にシールド板を配置して成るので、安価に製造でき、
ノイズ遮断効果が高い。
【0034】特に、請求項2の本発明に係るノイズ除去
トランスによれば、コイルの端子間にコンデンサーが接
続されるので、特に、ノーマルモードノイズの遮断効果
を高める。
【0035】特に、請求項3の本発明に係るノイズ除去
トランスによれば、2つの側板と締結用バンドと底板と
を用いた簡単な構造で、部品点数が少なく、組立も容易
な為、安価に製造することができる。
【0036】特に、請求項4の本発明に係るノイズ除去
アダプターによれば、有害な電源ノイズを遮断してノイ
ズのない電力を供給し、逆に、ノイズを発生する機器か
ら電力線にノイズを漏らさないようノイズを遮断するこ
とができる。また、ノイズの遮断が要求される機器など
に外付けすることにより、容易にノイズの遮断を可能に
する。さらに、ノイズ除去トランスのアースインピーダ
ンスを低く抑えてノイズ遮断特性をより効果的にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のノイズ除去トランスの
(A)正面図、(B)右側面図である。
【図2】図1のノイズ除去トランスのシールド板を取り
除いた状態の(A)正面図、(B)右側面図である。
【図3】図1のノイズ除去トランスで用いられるコアの
(A)正面図、(B)右側面図である。
【図4】図1のノイズ除去トランスで用いることができ
る(A)UI型コア、(B)LL型コア、(C)カット
コアの各正面図である。
【図5】図1のノイズ除去トランスの、1次側コイルお
よび2次側コイルを取り付けたコアの(A)正面断面
図、(B)右側面図である。
【図6】図1のノイズ除去トランスで用いられる2つの
側板の一方の(A)平面図、(B)正面図、(C)右側
面図、他方の(D)平面図、(E)正面図、(F)右側
面図である。
【図7】図1のノイズ除去トランスで用いられる底板の
(A)正面図、(B)底面図、(C)右側面図である。
【図8】図1のノイズ除去トランスで用いられる締結用
バンドの(A)正面図、(B)右側面図である。
【図9】図1のノイズ除去トランスで用いられるシール
ド板の(A)正面図、(B)底面図、(C)右側面図で
ある。
【図10】図1のノイズ除去トランスの回路図である。
【図11】異方性珪素鋼板使用のUI型コア、カットコ
アおよび等方性珪素鋼板使用のEI型コアの透磁率の周
波数特性の実測例を示すグラフである。
【図12】実験で用いたカットコアおよびEI型コアの
構成を示す概略図である。
【図13】カットコアのコモンモードでのシールドおよ
びコンデンサーの効果を示すグラフである。
【図14】EI型コアのコモンモードでのシールドおよ
びコンデンサーの効果を比較例として示すグラフであ
る。
【図15】カットコアのノーマルモードでのシールドお
よびコンデンサーの効果を示すグラフである。
【図16】EI型コアのノーマルモードでのシールドお
よびコンデンサーの効果を比較例として示すグラフであ
る。
【図17】実験で用いたカットコアを用いたシールドお
よびコンデンサー付きのものの動作特性を示すグラフで
ある。
【図18】実験で用いたカットコアを用いたシールドお
よびコンデンサー付きのもののノイズ減衰特性を示すグ
ラフである。
【図19】本発明の実施の形態のノイズ除去アダプター
の斜視図である。
【図20】図19のノイズ除去アダプターの概略回路図
である。
【図21】本発明の実施の形態のノイズ除去アダプター
の変形例を示す概略回路図である。
【符号の説明】
1 ノイズ除去トランス 2 コア 3 1次側コイル 4 2次側コイル 5 側板 6 底板 7 締結用バンド 8 シールド板 9 コンデンサー 20 ノイズ除去アダプター
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 31/00 U R (72)発明者 家名田 俊昭 宮城県仙台市宮城野区新田2−11−15 A −103

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異方性珪素鋼板から成る枠型のコアの2つ
    の脚部に前記コアの容易磁化方向が磁化方向となるよう
    それぞれ1次側コイルおよび2次側コイルを設け、前記
    1次側コイルと2次側コイルとの間にシールド板を配置
    して成ることを特徴とするノイズ除去トランス。
  2. 【請求項2】前記1次側コイルの端子間、前記2次側コ
    イルの端子間またはその両方にコンデンサーを接続した
    ことを特徴とする請求項1記載のノイズ除去トランス。
  3. 【請求項3】2つの側板と締結用バンドと底板とを有
    し、各側板は2つの取付穴を有し、各側板は前記コアを
    その2つの端部の方向から挟み、前記締結用バンドは各
    側板の前記2つの取付穴を通り、前記コアの外周を包囲
    して前記コアを前記側板に固定しており、各側板は前記
    底板に固定され、前記シールド板は各側板に固定されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のノイズ除
    去トランス。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載のノイズ除去ト
    ランスと、入力側端子と、出力側端子とを有し、前記ノ
    イズ除去トランスの1次側コイルの端子を前記入力側端
    子に接続し、前記ノイズ除去トランスの2次側コイルの
    端子を前記出力側端子に接続して成り、前記入力側端子
    および前記出力側端子の少なくとも一方は、アース用端
    子を有する3線式の端子から成ることを特徴とするノイ
    ズ除去アダプター。
JP10313999A 1997-10-17 1998-10-16 ノイズ除去トランスおよびノイズ除去アダプター Pending JPH11204349A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028990A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Fuji Electric Holdings Co Ltd スイッチング電源

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