JPH11203855A - ディスクドライブ装置およびディスク用カートリッジ - Google Patents

ディスクドライブ装置およびディスク用カートリッジ

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JPH11203855A
JPH11203855A JP414898A JP414898A JPH11203855A JP H11203855 A JPH11203855 A JP H11203855A JP 414898 A JP414898 A JP 414898A JP 414898 A JP414898 A JP 414898A JP H11203855 A JPH11203855 A JP H11203855A
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disk
electrode
cartridge
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shaped recording
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JP414898A
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Hidenori Mori
秀則 森
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの表面に付着及びその付近を浮遊
している微細なゴミまでも捕集することを可能にするデ
ィスクドライブ装置の提供を目的とする。 【解決手段】 ディスクドライブ装置に光ディスクが装
着された際に、当該光ディスクの信号記録面に対向して
配置するクリーニング装置2を備える。クリーニング装
置2は、略平板状に形成されてなる平板電極13と、略
細線状に形成され、平板電極13に対向して配置される
針金電極14とから構成される。そして、平板電極13
と針金電極14とに電圧を印加することによって、当該
平板電極13と針金電極14との間で放電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状記録媒体に
対する情報信号の記録及び/又は再生を行うディスクド
ライブ装置並びに円盤状記録媒体を回転自在に収納する
ディスク用カートリッジに関し、詳しくは、円盤状記録
媒体に対するゴミ等の付着を防止するディスクドライブ
装置およびディスク用カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクやハードディスク等の円盤状
記録媒体は、ディスクドライブ装置等によって信号記録
面に対する情報信号の記録及び/又は再生が行われてい
る。
【0003】例えば、光ディスクは、信号記録面に対し
て情報信号がピットとして記録されている。ディスクド
ライブ装置は、信号記録面に形成された上記ピットに光
を照射して、その反射光に基づいて情報信号の再生を行
っている。
【0004】よって、ディスクドライブ装置は、光ディ
スクの信号記録面にゴミや傷、指紋等の汚れが付着する
と信号を正常に記録及び再生ができなくなり、エラーの
割合の増加によって、データの信頼性を低下させてしま
う。
【0005】このような問題を防止するために、記録可
能な光ディスク等のほとんどは略薄型箱状のディスク用
カートリッジに収納した状態で使用する形態を取ってい
る。さらに、ディスク用カートリッジの内部に不織布な
どのライナーを設置して、当該ディスク用カートリッジ
に収納している円盤状記録媒体の表面をライナーによっ
て払拭して付着したゴミを除去することなどが行なわれ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、記録
媒体の大容量化を目的として、記録密度の高密度化が行
われている。この高密度記録化による記録密度の増加に
より記録信号(ピット等)の大きさが微小化すると、よ
り小さな範囲について正確に読み取ることが要求され
る。
【0007】この記録信号の微小化は、これまで問題と
なっていた大きさのゴミや傷よりも更に微細なものが記
録再生エラーにつながることを示し、それら微細なゴミ
が円盤状記録媒体の信号記録面に付着することを防止す
る手段が必要となっている。
【0008】しかしながら、上述したように円盤状記録
媒体をディスク用カートリッジに収納するのみでは、記
録密度が高密度化されている円盤状記録媒体で付着の防
止対象とする微細なゴミを遮断することは困難といえ
る。
【0009】また、上述したようにディスク用カートリ
ッジ内部に不織布などのライナーを設置し、円盤状記録
媒体の表面を払拭して付着したゴミを除去する手段もあ
るが、ライナーを円盤状記録媒体の表面に接触させてい
るため、当該接触によるライナーの摩耗等のために半永
久的にゴミの除去効果が持続することは期待できない。
【0010】さらに、ディスク用カートリッジ及び円盤
状記録媒体の表面に帯電防止処理を施し、ゴミの付着を
防止する方法が提案されているが、これも全てのゴミの
付着を防ぐことはできないといえる。
【0011】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、円盤状記録媒体に付着並びに円盤状記録媒
体の表面付近を浮遊している微細なゴミまでも捕集する
ことを可能にするディスクドライブ装置およびディスク
用カートリッジの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクド
ライブ装置は、上述の課題を解決するために、円盤状記
録媒体が装着され、当該円盤状記録媒体に対して記録及
び/又は再生を行うディスクドライブ装置であって、第
1の電極と、当該第1の電極に対向する第2の電極とを
有し、当該第1の電極と当該第2の電極との間で放電を
行う放電手段を備えている。そして、ディスクドライブ
装置は、当該ディスクドライブ装置に装着された円盤状
記録媒体に対向する位置に放電手段を配している。
【0013】このディスクドライブ装置は、円盤状記録
媒体に対向させて放電手段を配した状態において、第1
の電極と第2の電極との間で放電を行う。ディスクドラ
イブ装置は、これにより、円盤状記録媒体の表面および
その周辺にあるゴミを帯電させて電極に付着させる。
【0014】また、本発明に係るディスク用カートリッ
ジは、上述の課題を解決するために、円盤状記録媒体を
回転自在に収納する収納部材と、収納部材に収納された
円盤状記録媒体に対向する位置に配された放電手段とを
備えている。ここで、放電手段を第1の電極と、当該第
1の電極に対向する第2の電極とを有した構成とし、当
該第1の電極及び第2の電極間に電圧を印加させること
により、これらの電極間で放電を行う。
【0015】このディスク用カートリッジは、収納部材
に収納された円盤状記録媒体に対向させた放電手段によ
って放電を行う。ディスク用カートリッジは、これによ
り、円盤状記録媒体の表面およびその周辺にあるゴミを
帯電させて電極に付着させる。
【0016】さらに、本発明に係るディスクドライブ装
置は、上述の課題を解決するために、円盤状記録媒体に
対向する位置に第1の電極及び第2の電極が配されてな
るディスク用カートリッジが装着され、当該ディスク用
カートリッジに収納された円盤状記録媒体に対して記録
及び/又は再生を行う。そして、ディスクドライブ装置
は、ディスク用カートリッジに設けられた第1及び第2
の電極間に電圧を印加し、これらの電極間に放電を行わ
せる電圧印加手段を備える。
【0017】このディスクドライブ装置は、電圧印加手
段によって、当該ディスクドライブ装置に装着されたデ
ィスク用カートリッジの第1の電極と第2の電極に電圧
を印加する。これによりディスク用カートリッジにおい
て、電極間で放電が行われる。この電極間の放電によっ
て、ディスク用カートリッジに収納されている円盤状記
録媒体の表面に付着及びその周辺を浮遊しているゴミが
帯電されて、当該帯電されたゴミが電極に付着する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。初めに説明する実施の
形態は、ゴミを捕集するクリーニング装置を備えたディ
スクドライブ装置である。次に説明する実施の形態は、
ゴミを捕集するクリーニング装置を備えたディスク用カ
ートリッジ(以下、単にカートリッジという。)に円盤
状記録媒体(以下、ディスクという。)が回転自在に収
納されてなるいわゆるディスクカートリッジである。
【0019】上記ディスクドライブ装置は、カートリッ
ジに回転自在にディスクを収納してなるディスクカート
リッジに対して情報信号の記録及び再生を行うように構
成されている。本例で示すディスクドライブ装置は、上
記ディスクに対して光を照射して当該ディスクに対する
情報信号の記録及び/又は再生を行う。
【0020】ディスクドライブ装置は、図1及び図2に
示すように、装着されたディスクカートリッジ101を
位置決めする位置決めピン9a,9bと、カートリッジ
102に設けられている開口部を開閉自在とするシャッ
ターを移動させるシャッターオープン機構8と、カート
リッジ102に収納されているディスク103を回転操
作する回転操作手段4と、ディスク103に対して光を
照射して当該ディスク103に対する情報信号の書き込
み及び読み出しを行うピックアップ3と、このピックア
ップ3を上記ディスク103の半径方向に移動自在に支
持する移動支持手段5と、上記ピックアップ3の近傍に
配されて上記ディスク103に付着及びその付近を浮遊
しているゴミを帯電させて捕集する放電手段であるクリ
ーニング装置2とを備ている。
【0021】以下、このディスクドライブ装置の上述し
た各部について説明する。
【0022】上記位置決めピン9a,9bは、略棒状に
形成され、例えば、シャーシ10に固着されている。こ
の位置決めピン9a,9bは、当該ディスクドライブ装
置にディスクカートリッジ101がローディングされた
ときに、カートリッジ102の図3及び図4に示す位置
決め孔106a,106bにそれぞれ挿入されることに
よって位置決めする部分である。
【0023】上記シャッターオープン機構8は、図3に
示すように、アーム33と、アーム33の一端部33a
に回転自在に取り付けられているローラ32とから構成
される。また、シャッターオープン機構8は、他端部3
3bが支軸35に回転自在に支持されている。
【0024】このシャッターオープン機構8によって図
3及び図4に示すシャッター104が移動されることに
よって、カートリッジ102の開口部102bからディ
スク103が外方に臨むようになされる。そして、この
ディスク103に対して回転操作手段4が装着される。
【0025】上記回転操作手段4は、駆動部とされるス
ピンドルモータ11と、スピンドルモータ11によって
回転操作されるディスク保持部12とを備えている。
【0026】上記ディスク保持部12は、ディスクテー
ブル12aと、チャキング部材12bとによって構成さ
れている。ディスク保持部12は、このディスクテーブ
ル12aとチャキング部12bとによってディスク10
3の略中心部分を挟持する。上記スピンドルモータ11
は、このディスク保持部12を回転操作する部分であ
る。
【0027】よって、回転操作手段4は、ディスク10
3を回転操作する部分であって、上記ディスク保持部1
2によって上記ディスク103を保持して、当該ディス
ク103をスピンドルモータ11によって回転操作す
る。
【0028】上記ピックアップ3は、ディスク103の
信号記録面に対して光を照射することにより情報信号の
書き込み及び/読み出しを行っている。ピックアップ3
は、図示しないが、光源と、光源から出射された光をデ
ィスク103の信号記録面に集束させる対物レンズと、
信号記録面で反射された光を受光する受光部等によって
構成されている。
【0029】上記移動支持手段5は、上記ピックアップ
3をスライド自在に支持するレール6a,6bとレール
6a,6bを支持する支持部7a,7bによって構成さ
れる。ここで、レール6a,6bは、ディスク103に
対して半径方向にわたって配置されている。ピックアッ
プ3は、このように構成された移動支持手段5にスライ
ド自在に支持されることによって、上記回転操作手段4
に装着されたディスク103の半径方向(図1中に示す
矢印D方向)に対して移動可能とされる。
【0030】このピックアップ3に隣接されてクリーニ
ング装置2が配設されている。このクリーニング装置2
は、シャーシ10に対して取り付けられている。図5に
示すように、クリーニング装置2は、略平板状に形成さ
れてなる第1の電極である平板電極13と、略細線状に
形成されてなる第2の電極である針金電極14とを有し
ている。そして、図2に示すように、平板電極13及び
針金電極14は、針金電極14がディスク103と平板
電極13との間に位置するように配設されている。
【0031】このクリーニング装置2において、平板電
極13と、針金電極14とは、基台とされる絶縁ベース
15に取り付けられている。
【0032】上記絶縁ベース15は、主面15aに対し
て上記平板電極13を傾斜させて取り付けるための電極
取り付け台部15bと、電極取り付け台部15bの両側
に配されて主面15aから立設されて上記針金電極14
が架け渡される電極取り付け支柱部16,17とから構
成されている。この絶縁ベース15は、例えば、プラス
チック或いはセラミックスを用いて形成されている。な
お、絶縁ベース15の主面15aがシャーシ10への取
り付け部とされる。
【0033】上記電極取り付け台部15bは、主面15
aに対して傾斜された略長方形状に主面が形成されてい
る。この電極取り付け台部15bの主面に、上記平板電
極13が取り付けられる。
【0034】上記平板電極13は、電極取り付け台部1
5bの上記主面と外形が略同形状に形成されている略薄
型板状の電極板20と、電極板20の主面、すなわち針
金電極14に対向される面を覆うフィルター19とから
構成されている。ここで、上記電極板20には、グラン
ド用の電源端子18が取り付けられている。また、フィ
ルター19は、例えば、不織布である。
【0035】この平板電極13は、電極取り付け台部1
5bの上記主面に取り付けられることによって、上記絶
縁ベース15の主面15aに対して、所望の角度を有し
て配されることになる。
【0036】上記電極取り付け支柱部16,17は、上
記電極取り付け台部15bの長手方向における外側位置
であって、電極取り付け台部15bの上記主面が絶縁ベ
ース15の主面15aに近くされている側に配設されて
いる。
【0037】この電極取り付け支柱部16,17のそれ
ぞれの一端16a,17aには、上記針金電極14を取
り付けるための溝が形成されている。これにより、上記
針金電極14は、電極取り付け支柱部16,17のそれ
ぞれの一端16a,17aに架け渡されて取り付けられ
る。この電極取り付け支柱部16,17に取り付けられ
た針金電極14は、絶縁ベース15において、平板電極
13の長手方向に平行して配置されることになる。
【0038】また、取り付ける際に、針金電極14は、
電極取り付け支柱部16,17に張力をもたされて架け
渡されている。
【0039】上記針金電極14は、針金を用いて形成さ
れている。例えば、針金電極14には、放電性のよい材
料を用いている。そして、上記電極取り付け柱部16,
17に取り付けられた状態で、一端が電源端子14aと
される。
【0040】このように構成されたクリーニング装置2
は、ディスク103のトラックを横切るように、すなわ
ちディスク103の回転方向に対して直交するように配
設される。
【0041】具体的には、クリーニング装置2はピック
アップ3に隣接されて、かつピックアップ3の移動方向
と上記針金電極14が平行になるようにクリーニング装
置2は配設される。
【0042】なお、クリーニング装置2の各部の寸法
は、次のように決定することが好ましい。
【0043】電極取り付け支柱部16,17は、その高
さが針金電極14が取り付けられた際に、平板電極13
と針金電極14とが所望の間隔を有するように決定す
る。例えば、本例では、電極取り付け支柱部16,17
の高さは、平板電極13と針金電極14との間隔が10
mm以下になるように決定している。
【0044】また、後述するように、カートリッジ10
2の開口部102bに進入する部分は、本例では、平板
電極13及び針金電極14となっている。この部分に関
して、カートリッジ102の開口部102bに進入する
際に、カートリッジ102に衝突しないような寸法に決
定する。そのために、例えば、絶縁ベース15におい
て、平板電極13が配設される主面及び針金電極14が
取り付けられる電極取り付け支柱部16,17の寸法を
適切に決定する。
【0045】さらに、平板電極13の長手方向の長さ、
すなわち平板電極13のディスク103の半径方向にお
ける長さは、当該ディスク103の信号記録部の半径幅
と略同じになるように決定される。
【0046】以上のように構成されたクリーニング装置
2は、図6に示すような電圧印加回路部24によって電
圧が印加される。
【0047】電圧印加回路部24は、一次電源21と、
一次電源21から電流が供給される昇圧ブロック22
と、昇圧ブロック22から出力される交流電圧を直流電
圧に変換するAC−DC変換部23とから構成されてい
る。
【0048】上記一次電源21は、例えば、交流電源で
あって、トランジスタを用いた発振回路で数十kHzの
高周波電圧を発生する。
【0049】上記昇圧ブロック22は、例えば、高周波
変圧器であって、一次電源21の高周波電圧を昇圧す
る。
【0050】上記AC−DC変換部23は、例えば、主
に多段倍圧整流回路により構成されるものであって、昇
圧ブロック22において昇圧された交流高電圧を直流高
電圧に変換する。
【0051】この電圧印加回路部24により直流高電圧
を発生させることができる。この電圧印加回路部24に
よって、電源端子18と針金電極14の電源端子14a
に電圧を印加する。これによって、クリーニング装置2
は、平板電極13と針金電極14との間で放電が起き
る。
【0052】以上のように構成される各部、各手段等を
有するディスクドライブ装置は、図1及び図2に示すよ
うに、ディスクカートリッジ101が装着されて、当該
ディスクカートリッジ101内に回転自在に収納されて
いるディスク103に対する情報信号の記録及び再生を
行う。
【0053】ここで、ディスクカートリッジ101の構
成について、図3及び図4を用いて説明する。なお、図
3に示す状態にあるディスクカートリッジ101は、デ
ィスクドライブ装置に装着された直後のものであって、
図4に示す状態にあるディスクカートリッジ101は、
ディスクドライブ装置に装着されて、シャッターオープ
ン機構8によってシャッター104が移動されたときの
ものである。
【0054】ディスクカートリッジ101は、情報信号
が記録されるディスク103と、ディスク103を回転
自在に支持するカートリッジ102と、このカートリッ
ジ102に形成された開口部102bを開閉自在にする
シャッター104とから構成されている。
【0055】上記ディスク103は、円盤状の基体の表
面に信号記録面が形成されている。このディスク103
は、信号記録面にピットが形成されてなるいわゆる光デ
ィスクである。そして、例えば、ディスク103は、ピ
ットが従来のものより小さく形成されることにより高密
度記録化されている。
【0056】このディスク103は、内周部分が上記デ
ィスク保持部12によって保持される部分とされ、ディ
スク保持部12によって保持されない部分であるその外
周部分が情報信号が記録される信号記録部とされてい
る。
【0057】このディスク103は、カートリッジ10
2に対して回転自在とされて収納されている。そして、
ディスク103は、カートリッジ102の内側面に接触
することなく収納されている。
【0058】このディスク102を回転自在に収納する
ディスクカートリッジ101は、略四角皿状に形成され
た下ハーフと、この下ハーフと略同型状をなして略四角
皿形状に形成された上ハーフとを接合して、略薄型箱形
状とされている。
【0059】例えば、下ハーフ及び上ハーフとは、収納
しているディスク103の外周付近の6箇所の接着部1
05が接着されることによって接合状態とされ、カート
リッジ102を構成する。なお、上記接着部105の数
を6箇所とすることに限定することはなく、また、カー
トリッジ102の外縁部分も接着するようにしてもよ
い。
【0060】カートリッジ102には、収納しているデ
ィスク103の信号記録面を外方に臨むことができるよ
うに開口部102bが設けられている。開口部102b
は、カートリッジ102の主面102aの中心付近から
外周端部付近にのびて略長方形状をなしている。
【0061】この開口部102bの形状は、具体的に
は、ディスクドライブ装置のディスク保持部12のディ
スクテーブル12a又はチャキング部材12bが進入で
きる大きさとされて形成された円形開口部102dと、
ピックアップ3が進入できる大きさとされて形成された
矩形開口部102cとが一体とされている。
【0062】なお、ディスクカートリッジ101がロー
ディングされた際に、開口部102bには、ピックアッ
プ3とともにクリーニング装置2が進入されるが、この
開口部102bは、従来から用いられているディスクカ
ートリッジと略同形状に形成されている。すなわち、デ
ィスクカートリッジ101の開口部102が従来より何
等変更されていない形状とされても、ピックアップ3と
ともにクリーニング装置2は、当該開口部102bに進
入可能とされる。
【0063】なお、カートリッジ102は、図示しない
ものの、裏面にも上記開口部102bに対向するように
開口部が形成されている。すなわち、ディスクカートリ
ッジ101は、下ハーフ及び上ハーフにそれぞれに互い
が対向するような開口部が設けられている。
【0064】また、カートリッジ102には、主面10
2aに位置決め孔106a,106bが形成されてい
る。
【0065】上記シャッター104は、上記カートリッ
ジ102の開口部102bを開閉自在とするように配設
されている。
【0066】シャッター104は、カートリッジ102
を挟み込むようにして、取り付けられている。シャッタ
ー104は、主面104aがカートリッジ102の開口
部102bを閉塞できるように開口部102bより若干
大きく形成されている。
【0067】このシャッター104は、具体的には、カ
ートリッジ102に対して開口部102bを閉塞する第
1の位置と、開口部102bを開放する第2の位置とに
移動可能とされている。通常、シャッター104は、上
記第1の位置に配置され、例えば、バネ等によって付勢
されて当該第1の位置に維持されている。
【0068】このシャッター104により、カートリッ
ジ102に形成れている開口部102bは、開閉自在と
される。
【0069】このように構成されたディスクカートリッ
ジ101がディスクドライブ装置に装着されてディスク
103に対する情報信号の記録及び再生が行われる。以
下、ディスクカートリッジ101が装着されたときのデ
ィスクドライブ装置の動作について説明する。
【0070】ディスクドライブ装置は、ディスクカート
リッジ101がローディングされると(図3において示
す矢印R方向にディスクカートリッジ101が移動され
ると)、シャッターオープン機構8によってカートリッ
ジ102に移動自在に取り付けられているシャッター1
04を移動して、開口部102bからディスク103の
信号記録面を外方に臨ませる。
【0071】すなわち、図3に示すように、ローディン
グされたディスクカートリッジ101のカートリッジ1
02の側面102eにシャッターオープン機構8のアー
ムの一端、すなわちローラ32が当接される。そして、
図中に示す矢印R方向にさらにディスクカートリッジ1
01が移動されると、ローラ32がカートリッジ102
の側面102eに沿って移動するとともにアーム33が
支軸35を回動中心として図中に示す矢印B方向に回動
する。これにより、カートリッジ102にスライド自在
に取り付けられているシャッター104は、図4におい
て示す矢印C方向にスライド移動され、ディスク103
の信号記録面がカートリッジ102の開口部102bか
ら外方に臨む状態とされる。
【0072】なお、ローディングの後は、ディスクカー
トリッジ101は、位置決めピン9a,9bが位置決め
孔106a,106bに挿入されてディスクドライブ装
置内において位置決めされる。
【0073】また、このローディングによって、図1、
図2及び図4に示すように、ピックアップ3及びクリー
ニング装置2が開口部102bに進入した状態とされ
る。
【0074】ディスクドライブ装置は、上記ピックアッ
プ3及びクリーニング装置2を開口部102bに進入さ
せた状態で、当該ピックアップ3によりディスク103
に対する情報信号の記録及び/又は再生を行い、一方
で、当該クリーニング装置2により集塵動作を行う。
【0075】例えば、ピックアップ3は、図1及び図4
において示す矢印D方向に移動して、所望のトラックに
対する情報信号の記録及び/又は再生を行う。このと
き、ピックアップ3は、クリーニング装置2に対向して
平行移動される。よって、ピックアップ3は、クリーニ
ング装置2によって移動が妨げられることなく移動しな
がら、所望のトラックに対する情報信号の記録及び/又
は再生を行う。
【0076】一方、クリーニング装置2は、ローディン
グされたディスクカートリッジ101のディスク103
に接触することなく、当該ディスク103の半径方向に
わたって配置された状態とされる。具体的には、クリー
ニング装置2は、平板電極13がディスク103の信号
記録面に対して傾斜して対向されるとともに、ディスク
103の信号記録部のトラックを横切るように配置され
る。
【0077】このクリーニング装置2は、上記電圧印加
回路24によって電圧が印加されることによって、平板
電極13と針金電極14との間に放電を行う。
【0078】ここで、ディスク103が回転操作されて
いる状態において、クリーニング装置2により放電を行
ったときを、図7(a)乃至図7(c)を用いて説明す
る。なお、図7(a)は、ディスク103の回転によっ
て当該ディスク103と平板電極13との間に空気の流
れが発生している様子を示し、図7(b)は、電圧の印
加によって発生する平板電極13と針金電極14との間
の放電の様子を示し、そして、図7(c)は、平板電極
13と針金電極14との間のゴミに対する放電による作
用を示している。
【0079】すなわち、図7(a)において示すように
矢印F方向にディスク103が回転されると、ディスク
103の表面上で同じ方向に空気流れが生じ、当然に、
ディスク103と平板電極13との間にも流れが生じ、
例えば、図中に示す矢印G方向に流れが生じ、平板電極
13とディスク103との間では上流から下流にかけて
流れが絞りこまれる。
【0080】一方、針金電極14に負の直流電圧を印加
すると、針金電極14上に負のコロナ放電が発生し、図
7(b)に示すように、平板電極13との間に強力な直
流電界Hが形成され、同時に針金電極14から平板電極
13に向かうイオン風が生じる。
【0081】よって、図7(c)に示すように、ゴミ2
00は、ディスク103の回転によって生じる空気流れ
によってクリーニング装置2に運ばれてきて、針金電極
14へ衝突する。この衝突によってゴミ200は、負に
荷電され、クーロン力Iの作用を受けて平板電極13へ
と駆動され、当該平板電極13に捕集される。ここで、
捕集されたゴミはフィルター19によって再拡散が防止
される。
【0082】以上のようにディスクドライブ装置は、ピ
ックアップ3によってディスク103に対する情報信号
の記録及び/又は再生を行う一方、クリーニング装置2
によって、ディスク103の表面に付着及びその付近を
浮遊しているゴミを捕集することができる。
【0083】すなわち、ディスクドライブ装置は、ピッ
クアップ3とともに開口部102bに進入させてクリー
ニング装置2によって、ゴミを捕集することができる。
これにより、ディスク103をカートリッジ102に収
納するだけでは除去することができない当該ディスク1
03に付着及びその付近を浮遊しているゴミを捕集する
ことができる。
【0084】また、ディスクドライブ装置は、ゴミを帯
電させて、当該帯電させたゴミを捕集している。これに
より、微細なゴミまでも捕集することができる。よっ
て、微細なゴミまでも捕集することができるので、情報
信号が従来よりも小さなピットによって記録されている
高密度記録されたディスクに対して本効果が有効的に作
用する。
【0085】さらに、ディスクドライブ装置は、ディス
ク103が回転操作されているときに、クリーニング装
置2を駆動させることによって、ディスク103の回転
によって発生する空気流れによって運ばれてくるゴミを
捕集している。よって、効率良くゴミを捕集することも
できる。
【0086】また、ディスクドライブ装置は、放電手段
とされるクリーニング装置2によって、ゴミを帯電させ
て捕集している。よって、カートリッジにライナーを収
納してゴミを捕集するものと異なり、捕集効果を半永久
的に持続することができる。
【0087】さらに、ディスク103に対してクリーニ
ング装置2を非接触状態にして、ゴミを捕集しているの
で、ゴミを捕集する際に信号記録面を傷付けることはな
い。よって、ディスクドライブ装置は、記録及び/又は
再生する情報信号の信頼性を向上させることができる。
【0088】なお、本例において針金電極14を1本に
しているがこれに限定されることなく2本以上にするこ
ともできる。これにより、さらに効率よくゴミを捕集す
ることができる。
【0089】また、表面に帯電防止処理がなされている
ディスクに対しては、このクリーニング装置2によるゴ
ミの捕集は効果的に作用する。すなわち、ディスクの表
面が帯電防止処理がなされていることによって、ゴミが
離脱しやすくなり、クリーニング装置2によるゴミの捕
集が効果的になる。
【0090】さらに、平板電極13及び針金電極14の
極性を本例で示すものと逆にして放電を行うこともでき
る。すなわち、正コロナ放電を発生させて集塵すること
もできる。
【0091】また、上記カートリッジ102において、
上ハーフ及び下ハーフのそれぞれに上記開口部を設ける
ことに限定されることはない。すなわち、上ハーフ又は
下ハーフの何れかに上記開口部を設けて、この場合にお
いては、ディスクドライブ装置は、上ハーフ又は下ハー
フの何れかに設けられていた上記開口部に対応した位置
にクリーニング装置2を備える。
【0092】次に、上述のようなクリーニング装置がカ
ートリッジに取り付られているディスクカートリッジに
ついて説明する。
【0093】このディスクカートリッジは、上記図3及
び図4に示したディスクカートリッジ101と略同様な
構成からなる。すなわち、図8及び図9に示すように、
ディスクカートリッジ50は、情報信号の記録及び/又
は再生がされるディスク59と、ディスク59を回転自
在に支持するカートリッジ51と、このカートリッジ5
1に形成された開口部52aを開閉自在とするシャッタ
ー57とから構成されている。そして、クリーニング装
置54は、カートリッジ51内であって、カートリッジ
51に収納されているディスク59に対向するように配
されている。
【0094】ディスク59は、円盤状の基体の表面に信
号記録面が形成され、信号記録面にピットが形成されて
なるいわゆる光ディスクである。
【0095】上記カートリッジ51は、略四角皿状に形
成された上ハーフ52と、この下ハーフ53と略同型状
をなして略四角皿形状に形成された下ハーフ53とを接
合して、略薄型箱形状とされている。具体的には、クリ
ーニング装置54は、図10及び図11に示すように、
このカートリッジ51の上ハーフ52に対して取り付け
られている。
【0096】上ハーフ52は、上述したディスクカート
リッジ101と同様にピックアップが進入される開口部
52aを設けている。ここで、開口部52aの形状は、
上述したディスクカートリッジ101に設けられている
開口部102bの形状と同形状に形成されるものであ
り、よって説明は省略する。
【0097】また、上ハーフ52には、内側面、すなわ
ちディスク59が収納される側の面に、収納されるディ
スクの直径よりやや大とされた直径を有した凹部52b
が形成されている。
【0098】さらに、上ハーフ52には、上ハーフ52
との接合のための接着部55が6箇所設けられている。
上ハーフ52は、この接着部55によって、下ハーフ5
3と接着されて接合された状態とされる。なお、上記接
着部55の数を6箇所とすることに限定することはな
く、また、カートリッジ51の外縁部分も接着するよう
にしてもよい。
【0099】また、上ハーフ52には、ディスクドライ
ブ装置に装着された際の位置決め基準とされる位置決め
孔部56a,56bが形成されている。
【0100】このように形成されている上ハーフ52に
取り付けられているクリーニング装置54は、上述した
ディスクドライブ装置の有しているクリーニング装置2
と基本的には同じ構成からなる。すなわち、クリーニン
グ装置54は、略平板状に形成されてなる第1の電極で
ある平板電極61と、略細線状に形成されてなる第2の
電極である針金電極62とを有している。そして、平板
電極61及び針金電極62は、針金電極62がディスク
59と平板電極61との間に位置するように配設されて
いる。
【0101】上記平板電極61は、略長方形状とされて
いる。この平板電極61は、ディスク59に対向し且つ
ディスク59のトラックを横切るように上ハーフ52の
内側面に対して取り付けられている。この平板電極61
の長手方向の長さ、すなわちディスクの半径方向に対す
る長さは、具体的には、ディスク59の信号記録部より
大とされている。
【0102】この平板電極61の一端は、図11に示す
ように、上ハーフ52の外側面から外方に臨む接続端子
61aとされている。
【0103】上記針金電極62は、略細線状に形成され
ている。この針金電極62は、平板電極61に対向さ
れ、当該平板電極61とディスク59との間に配されて
いる。そして、針金電極62は、平板電極61と同様
に、ディスク59のトラックを横切るように上ハーフ5
2に取り付けられている。すなわち、針金電極62は、
平板電極62の長手方向に平行とされて、当該平板電極
61とディスク59の間に配置された状態とされてい
る。この針金電極62の一端は、図10に示すように、
上ハーフ52の外側面から外方に臨む接続端子62aと
されている。
【0104】なお、下ハーフ53については、説明を省
略するが、クリーニング装置54を含まないとされた場
合の上ハーフ52と略同形状に形成されている。
【0105】以上のように構成されているディスクカー
トリッジ50は、ディスクドライブ装置にローディング
されて、ディスク59に対する情報信号の記録及び/又
は再生がなされる。
【0106】このとき、ディスクカートリッジ50は、
平板電極61及び針金電極62の接続端子61a,62
a間に電圧が印加されることによって、クリーニング装
置54において放電が行われる。このクリーニング装置
54の放電によって、ディスク59に付着及びその付近
を浮遊しているゴミが当該クリーニング装置54に捕集
される。
【0107】よって、クリーニング装置54を備えたカ
ートリッジ51にディスク59が収納されてなるディス
クカートリッジ50は、当該ディスク59へのゴミの付
着を減少させることができる。
【0108】なお、このようにクリーニング装置54が
取り付けられたディスクカートリッジ50に対して情報
信号を記録及び/又は再生するディスクドライブ装置
は、クリーニング装置54に電圧を印加するための電圧
印加手段を有している。すなわち、ディスクドライブ装
置には、図12に示すように、ディスクカートリッジ5
0がローディングされた場合において、平板電極61の
接続端子61aに接続される端子72と、針金電極62
の接続端子62aに接続される端子73とを有して構成
される電圧印加手段71が備えられている。例えば、こ
の電圧印加手段71は、電圧発生部として上記図6に示
す電圧印加回路部24を有している。
【0109】また、ディスクドライブ装置は、ディスク
59を回転操作する回転操作手段を備えている。ディス
クドライブ装置は、回転操作手段によってディスク59
を回転操作する際に、上記電圧印加手段71を駆動させ
る。これにより、ディスク59の回転によって生じる空
気の流れによって運ばれてくるゴミを効率良く捕集する
ことができる。
【0110】なお、クリーニング装置54は、本例で示
したように上ハーフ52にのみ取り付けられることに限
定されず、下ハーフ53にも取り付けることができる。
すなわち、ディスク59の両面側にクリーニング装置5
4を配置することができ、これにより、ゴミの捕集の効
率は効果的となる。
【0111】また、クリーニング装置54の平板電極6
1は、上述したクリーニング装置2の平板電極13のよ
うに斜めに配設できることはいうまでもない。
【0112】さらに、カートリッジ51において、上ハ
ーフ52及び下ハーフ53のそれぞれに上記開口部を設
けることに限定されることはない。すなわち、上ハーフ
52又は下ハーフ53の何れかにのみ上記開口部を設け
るようにしてもよい。
【0113】例えば、上記ディスク103(ディスク5
9)の具体例として、磁気ディスク、光磁気ディスク、
及び相変化型光ディスク等が挙げられる。
【0114】また、本実施の形態においてクリーニング
装置2をディスクドライブ装置に備えた場合について説
明したが、これに限定されず、他の円盤状記録媒体のド
ライブ装置、例えばリムーバブルハードディスクドライ
ブについても適用できる。
【0115】さらに、本例で示すクリーニング装置54
を備えるディスクカートリッジ50は、カートリッジ5
1に対して上記ディスク59が着脱自在とされるタイプ
として適用でき、また、言うまでもなくカートリッジ5
1に対して上記ディスク59が着脱自在とされていない
タイプとしても適用できる。
【0116】
【発明の効果】本発明に係るディスクドライブ装置は、
第1の電極と、当該第1の電極に対向する第2の電極と
を有し、当該第1の電極と当該第2の電極との間で放電
を行う放電手段を備えている。そして、ディスクドライ
ブ装置は、放電手段を装着された円盤状記録媒体に対向
する位置に配することにより、円盤状記録媒体に付着及
びその付近を浮遊しているゴミを帯電させて電極に付着
させることができる。
【0117】これにより、ディスクドライブ装置は、円
盤状記録媒体をディスク用カートリッジに収納するだけ
では捕集することができない当該円盤状記録媒体に付着
及びその周辺を浮遊している微細なゴミを捕集すること
ができる。
【0118】また、ディスクドライブ装置は、信号記録
面に対して非接触によってゴミを捕集しているので、当
該信号記録面に傷を付けることなくゴミを捕集すること
ができる。
【0119】よって、ディスクドライブ装置は、微細な
ゴミを捕集できるとともに、当該捕集を非接触によって
行うことができるので、高密度記録される円盤状記録媒
体に対して記録及び/又は再生する情報信号の劣化を防
止することができる。
【0120】また、本発明に係るディスク用カートリッ
ジは、円盤状記録媒体を回転自在に収納する収納部材
と、収納部材に収納された円盤状記録媒体に対向する位
置に配された放電手段とを備えている。そして、この放
電手段を第1の電極と、当該第1の電極に対向する第2
の電極とを有した構成とし、当該第1の電極及び第2の
電極間に電圧を印加させることにより、これらの電極間
で放電を行うことで、円盤状記録媒体の表面に付着及び
その付近を浮遊しているゴミを帯電させて電極に付着さ
せることができる。
【0121】これにより、ディスク用カートリッジは、
円盤状記録媒体を当該ディスク用カートリッジに収納す
るだけでは捕集することができない当該円盤状記録媒体
に付着及びその周辺を浮遊している微細なゴミを捕集す
ることができる。
【0122】また、ディスク用カートリッジは、信号記
録面に対して非接触によってゴミを捕集しているので、
当該信号記録面に傷を付けることなくゴミを捕集するこ
とができる。
【0123】よって、ディスク用カートリッジは、微細
なゴミを捕集できるとともに、当該捕集を非接触によっ
て行うことができるので、高密度記録される円盤状記録
媒体に対して記録及び/又は再生する情報信号の劣化を
防止することができる。
【0124】さらに、本発明に係るディスクドライブ装
置は、円盤状記録媒体に対向する位置に第1の電極及び
第2の電極が配されてなるディスクカートリッジが装着
され、当該ディスクカートリッジに収納された円盤状記
録媒体に対して記録及び/又は再生を行う。そして、デ
ィスクドライブ装置は、上記ディスク用カートリッジに
設けられた第1及び第2の電極間に電圧を印加し、これ
らの電極間に放電を行わせる電圧印加手段を備えること
によって、ディスク用カートリッジ内に配されている電
極間に電圧を印加することができる。
【0125】よって、ディスクドライブ装置は、ディス
ク用カートリッジに配されている電極の放電によるゴミ
の捕集を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるディスクドライブ装
置の要部の構成を示す断面図である。
【図2】上記ディスクドライブ装置の上記要部について
他方向から見た場合の構成を示す断面図である。
【図3】上記ディスクドライブ装置にディスクカートリ
ッジがローディングされた直後の様子を示す平面図であ
る。
【図4】上記ディスクドライブ装置にディスクカートリ
ッジがローディングされ、シャッターオープン機構によ
ってシャッターが移動された状態を示す平面図である。
【図5】上記ディスクドライブ装置の備えるクリーニン
グ装置の構成を示す斜視図である。
【図6】上記クリーニング装置に電圧を印加する電圧印
加回路部を示すブロック回路図である。
【図7】上記ディスクカートリッジのディスクが回転操
作されている場合において、クリーニング装置によって
放電が行われたときの様子をモデル化して示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態であって、カートリッジに
クリーニング装置が取り付けられているディスクカート
リッジの要部を示す断面図である。
【図9】上記ディスクカートリッジを示す平面図であ
る。
【図10】上記カートリッジを構成する上ハーフに上記
クリーニング装置が取り付けられている状態をディスク
が収納される側から見たときについて示す平面図であ
る。
【図11】上記上ハーフに上記クリーニング装置が取り
付けられている状態を当該上ハーフの外側面側から見た
ときについて示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態であるディスクドライブ
装置の要部であって、クリーニング装置を有するディス
クカートリッジに対して電圧を印加する電圧印加手段を
示す断面図である。
【符号の説明】
2 クリーニング装置、13 平板電極、14 針金電
極、54 クリーニング装置、61 平板電極、62
針金電極、71 電圧印加手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記録媒体が装着され、当該円盤状
    記録媒体に対して記録及び/又は再生を行うディスクド
    ライブ装置であって、 第1の電極と、当該第1の電極に対向する第2の電極と
    を有し、当該第1の電極と当該第2の電極との間で放電
    を行う放電手段を備え、 上記放電手段は、装着された円盤状記録媒体に対向する
    位置に配されていることを特徴とするディスクドライブ
    装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の電極は、略平板状に形成され
    てなり、 上記第2の電極は、略細線状に形成されてなり、 上記第1及び第2の電極は、第2の電極が円盤状記録媒
    体と第1の電極との間に位置するように配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記円盤状記録媒体を回転操作する回転
    操作手段を備え、 上記放電手段は、上記回転操作手段によって上記円盤状
    記録媒体が回転操作されている時に、上記第1の電極と
    上記第2の電極との間で放電を行うことを特徴とする請
    求項1記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 円盤状記録媒体を回転自在に収納する収
    納部材と、 上記収納部材に収納された円盤状記録媒体に対向する位
    置に配された放電手段とを備え、 上記放電手段は、第1の電極と、当該第1の電極に対向
    する第2の電極とを有し、当該第1の電極及び第2の電
    極間に電圧を印加させることにより、これらの電極間で
    放電を行うことを特徴とするディスク用カートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記第1の電極は、略平板状に形成され
    てなり、 上記第2の電極は、略細線状に形成されてなり、 上記第1及び第2の電極は、第2の電極が円盤状記録媒
    体と第1の電極との間に位置するように配設されている
    ことを特徴とする請求項4記載のディスク用カートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】 上記放電手段は、上記円盤状記録媒体が
    回転操作されている時に、上記第1の電極と上記第2の
    電極との間で放電を行うことを特徴とする請求項4記載
    のディスク用カートリッジ。
  7. 【請求項7】 円盤状記録媒体に対向する位置に第1の
    電極及び第2の電極が配されてなるディスク用カートリ
    ッジが装着され、当該ディスク用カートリッジに収納さ
    れた円盤状記録媒体に対して記録及び/又は再生を行う
    ディスクドライブ装置であって、 上記ディスク用カートリッジに設けられた第1及び第2
    の電極間に電圧を印加し、これらの電極間に放電を行わ
    せる電圧印加手段を備えることを特徴とするディスクド
    ライブ装置。
  8. 【請求項8】 上記ディスク用カートリッジに回転自在
    に収納されている上記円盤状記録媒体を回転操作する回
    転操作手段を備え、 上記回転操作手段によって上記円盤状記録媒体が回転操
    作されている時に、上記電圧印加手段を駆動して上記電
    極間に放電を行わせることを特徴とする請求項7記載の
    ディスクドライブ装置。
JP414898A 1998-01-12 1998-01-12 ディスクドライブ装置およびディスク用カートリッジ Withdrawn JPH11203855A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451732B1 (ko) * 2001-12-21 2004-10-08 엘지전자 주식회사 오염 제거 기능을 갖는 광디스크

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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