JPH11203649A - 磁気ヘッドスライダ、およびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ、およびその製造方法

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JPH11203649A
JPH11203649A JP825098A JP825098A JPH11203649A JP H11203649 A JPH11203649 A JP H11203649A JP 825098 A JP825098 A JP 825098A JP 825098 A JP825098 A JP 825098A JP H11203649 A JPH11203649 A JP H11203649A
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JP
Japan
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small protrusions
layers
hardness
magnetic disk
small
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JP825098A
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English (en)
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Yoshihiro Mitobe
善弘 水戸部
Masahiro Takagi
將宏 高木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドスライダ、およびその製造方法に関
し、小突起の摩耗量を均一にすることにより長期にわた
って安定したリードライト性能を維持することを目的と
する。 【解決手段】磁気ディスク1対向面に突設された小突起
2を介して磁気ディスク1表面に接触する磁気ヘッドス
ライダであって、前記小突起2は基端部に行くに従って
硬度が暫時高くなっていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドスライ
ダ、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に磁気ヘッドスライダの従来例を示
す。この従来例において、磁気ヘッドスライダは磁気デ
ィスク装置への組込み状態において磁気ディスクに正対
する浮上レール4を長手通しに有する。磁気ヘッドスラ
イダは磁気ディスク1の回転によって生じる空気流の作
用により磁気ディスク1から浮上し、空気流出端5近傍
に配置された電磁変換素子6により磁気ディスク1をア
クセスする。CSS(コンタクト・スタート・ストッ
プ)ゾーンへの着地時の吸着を防止するためには、磁気
ヘッドスライダとの接触面積を少なくすることが有効で
あり、このため、浮上レール4のレール面上には複数の
小突起2が突設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例の磁気ヘッドスライダの小突起2は下端から先端に至
るまで等断面積の円柱体であり、さらに、全体に均一な
硬度を有しているために、以下の欠点がある。すなわ
ち、磁気ディスク装置の運用開始時、あるいは停止する
瞬間に磁気ヘッドスライダの小突起2は磁気ディスク1
上を一時的に摺接するために、小突起2に摩耗が生じ
る。小突起2の摩耗量は、磁気ディスク1との摺接機
会、あるいは摺接圧力により影響されるが、これらは着
地時、あるいは浮上直前の状態における磁気ヘッドスラ
イダの姿勢、あるいは図示しないヘッド支持ばねの傾き
等、種々の要因により決定されるために、各小突起2の
摩耗量を均一にすることは非常に困難である。小突起2
の不均一な摩耗は着地姿勢、あるいは浮上姿勢の不安定
要因となるばかりでなく、一旦不均一摩耗が発生すると
不均一状態が増大され吸着の原因ともなる。
【0004】本発明は以上の欠点を解消するためになさ
れたもので、小突起の摩耗量を均一にすることにより長
期にわたって安定したリードライト性能を維持すること
のできる磁気ヘッドスライダの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、磁気ディスク1対向面に突設された小突起2を介し
て磁気ディスク1表面に接触する磁気ヘッドスライダで
あって、前記小突起2は基端部に行くに従って硬度が暫
時高くなっていく磁気ヘッドスライダを提供することに
より達成される。
【0006】図1(b)に示すように、磁気ヘッドスラ
イダが磁気ディスク1のCSSゾーンに着地した姿勢に
おいては磁気ヘッドスライダは小突起2を介して磁気デ
ィスク1上に接触する。小突起2を磁気ディスク1に接
触させることにより、磁気ディスク1との接触面積が小
さくなって吸着現象を防止することができる。小突起2
は基端部に行くに従って、すなわち、先端から離れるほ
ど硬度が高くなっているために、徐々に耐摩耗性が高く
なる。種々の原因により各小突起2に摩耗量のばらつき
が生じた場合には、摩耗量の少ない小突起2が摩耗量の
多い小突起2より硬度が低いために優先的に摩耗するこ
とから、全体の摩耗量を均一にすることができ、摩耗量
のばらつきが防止できる。
【0007】上記磁気ヘッドスライダは請求項2に係る
磁気ヘッドスライダの製造方法、すなわち、スライダ本
体3上に硬質材を成膜して小突起2を突設する磁気ヘッ
ドスライダの製造方法であって、前記小突起2の成膜条
件を連続または段階的に変化させて硬度を基端部に行く
に従って暫時高くする磁気ヘッドスライダの製造方法に
より製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、2に本発明の実施の形態を
示す。磁気ヘッドスライダはスライダ本体3上に薄膜工
程を使用して電磁変換素子6を膜形成して構成され、磁
気ディスク1との対向面に浮上レール4が形成される。
スライダ本体3は、例えばアルミナ−チタンカーバイド
(Al23TiC)により形成される。浮上レール4
は、磁気ディスク1の回転により図1(b)における矢
印A方向から空気が流入することにより図6(c)に示
すように、磁気ディスク1上適宜高さに浮上するよう
に、両側縁部に設けられ、空気流入端7には傾斜面70
が形成される。浮上レール4は長手通しに連続状に形成
される。
【0009】浮上レール4のレール面には磁気ディスク
1側に突出する小突起2が形成される。小突起2は円柱
形状をなし、大きさは磁気ディスク1との接触面積が吸
着を生じさせない程度に小さく、かつ、磁気ディスク1
との摩擦により容易に磨耗しない程度の大きさに形成さ
れる。小突起2の高さは磁気ディスク1の平坦度を考慮
して適宜決定されるが、例えばRa(中心平均線粗さ)
2nm程度の平滑面に対しては30〜40nm程度とす
るのが望ましい。図1(c)に示すように、小突起2は
スライダ本体3上に例えばプラズマCVD法によりDL
C(ダイヤモンドライクカーボン)を複数層成膜して形
成される。各DLC層20、20・・の硬度は成膜条
件、すなわち電圧、温度、圧力を変化させることにより
各々異なっており、浮上レール4のレール面40に近づ
くにつれて徐々に硬くなっている。なお、図1(c)に
おいては各DLC層は均等な膜厚で形成されているが、
各層で膜厚を異ならせてもよい。
【0010】したがってこの実施の形態において、例え
ば図2に示すように、空気流出端5側の小突起2の摩耗
量が空気流入端7側に比して大きくなった状態を考え
る。図2において摩耗分をハッチングで示す。この状態
で同一接触圧で小突起2が磁気ディスク1表面上を摺接
した場合、第2層が露出している空気流入端7側の小突
起2は、第3層が露出している空気流出端5側の小突起
2より硬度が低いために、摩耗量は多くなり結果として
摩耗量が均一となる。
【0011】なお、図1(c)においては、小突起2は
積層される複数のDLC層20、20・・から構成され
ており、硬度も段階的に変化しているが、図1(d)に
示すように、単一のDLC層により構成することもでき
る。この場合、CVDの条件は連続的に変化させられて
おり、硬度分布も基端部に行くに従って連続的に高くな
っている。
【0012】図3に本発明の第2の実施の形態を示す。
なお、本実施の形態の説明において、スライダ本体3は
上述した実施の形態と同一に構成されるので、小突起2
のみを示す。この実施の形態において、小突起2はDL
Cにより、基端部に行くに従って徐々に断面積が増加す
る截頭円錐形状に形成される。DLCはCVD条件を徐
々に変更することにより硬度が基端部に行くに従って徐
々に図3(a)に示すように、段階的に、あるいは図3
(b)に示すように連続的に高くされる。
【0013】したがってこの実施の形態において、小突
起2は基端部に行くに従って硬度が高くなるうえに、断
面積も大きくなるために、より摩耗しにくくなり、各小
突起2の摩耗量を均一にする効果が大きい。なお、図3
(a)、(b)において小突起2は截頭円錐形状に形成
されているが、複数層のDLC層20、20・・を積層
して形成する場合には、図3(c)に示すように、階段
状に形成してもよい。
【0014】上述した磁気ヘッドスライダの製造方法を
説明する。磁気ヘッドスライダは、図4(a)に示すよ
うに、アルミナ−チタンカーバイド(Al↓2O↓3T
iC)等のセラミック製のウエハ8上に薄膜工程を利用
して複数の電磁変換素子6を形成した後、図4(b)に
示すように、ダイシングソーを使用して電磁変換素子6
が一列に並んだ棒状体80に切り離し、さらに、各棒状
体の磁極側の切断面(図におけるA面)に浮上レール4
を形成し、次いで、各棒状体を分離して得られる。図1
に示すように、空気流入端7側に形斜面70を形成する
場合には、棒状体80に切り離し工程後、浮上レール4
形成工程前に棒状体の辺縁部に面取り加工が加えられ
る。
【0015】図5に棒状体80への浮上レール4の形成
工程を示す。先ず、棒状体80の浮上レール4形成面を
エッチングして浮上レール4を形成する。この後、浮上
レール4のレール面40上にSi、あるいはSiCをス
パッタリングして密着層90を形成し、さらにその上層
にプラズマCVD法によりDLC層20を複数層積層す
る(図5(a)参照)。各DLC層20、20・・の成
膜に際して、温度、電圧、圧力を変化させ、上層、すな
わち、先端に行くに従って膜硬度を低くする。この後、
図5(b)に示すように、最上層のDLC層20の上に
レジスト91を塗布する。レジスト91は小突起2に対
応させて施され、この後、イオンミリング等によりレジ
スト塗布領域を除く残部をエッチングして浮上レール4
面上に小突起2を突出させる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、小突起は基端部に行くに従って硬度が高くな
り、耐摩耗性が向上するために、不均一な摩耗が生じた
場合には、摩耗の少ない小突起が優先的に摩耗するため
に、全体の摩耗量を均一にすることができる。このた
め、小突起の不均一摩耗により生じる浮上姿勢の不安
定、吸着等を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す図で、(a)は磁気ヘッドスライ
ダをディスク対向面側から見た裏面図、(b)はディス
ク面上への着地状態を示す側面図、(c)は小突起の拡
大図、(d)は(c)の変形例を示す小突起の拡大図で
ある。
【図2】本発明の作用を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図4】磁気ヘッドスライダの製造方法を示す図で、
(a)はウエハを示す斜視図、(b)は棒状体を示す斜
視図である。
【図5】小突起の形成工程を示す図である。
【図6】従来例を示す図で、(a)は磁気ヘッドスライ
ダをディスク対向面側から見た裏面図、(b)はディス
ク面上への着地状態を示す側面図、(c)は浮上状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 小突起 3 スライダ本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスク対向面に突設された小突起を
    介して磁気ディスク表面に接触する磁気ヘッドスライダ
    であって、 前記小突起は基端部に行くに従って硬度が暫時高くなっ
    ていく磁気ヘッドスライダ。
  2. 【請求項2】スライダ本体上に硬質材を成膜して小突起
    を突設する磁気ヘッドスライダの製造方法であって、 前記小突起の成膜条件を連続または段階的に変化させて
    硬度を基端部に行くに従って暫時高くする磁気ヘッドス
    ライダの製造方法。
JP825098A 1998-01-20 1998-01-20 磁気ヘッドスライダ、およびその製造方法 Withdrawn JPH11203649A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7130154B2 (en) 1999-12-28 2006-10-31 Alps Electric Co., Ltd. Magnetic head slider having protrusions provided on the medium-facing surface and manufacturing method therefor
KR100820089B1 (ko) * 2002-03-28 2008-04-07 후지쯔 가부시끼가이샤 기록 매체 구동 장치 및 헤드 슬라이더

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7130154B2 (en) 1999-12-28 2006-10-31 Alps Electric Co., Ltd. Magnetic head slider having protrusions provided on the medium-facing surface and manufacturing method therefor
KR100820089B1 (ko) * 2002-03-28 2008-04-07 후지쯔 가부시끼가이샤 기록 매체 구동 장치 및 헤드 슬라이더

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Date Code Title Description
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Effective date: 20050405