JPH11203490A - 塗り込み処理方式、塗り込み処理方法および塗り込み処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

塗り込み処理方式、塗り込み処理方法および塗り込み処理プログラムを記録した記録媒体

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JPH11203490A
JPH11203490A JP2031598A JP2031598A JPH11203490A JP H11203490 A JPH11203490 A JP H11203490A JP 2031598 A JP2031598 A JP 2031598A JP 2031598 A JP2031598 A JP 2031598A JP H11203490 A JPH11203490 A JP H11203490A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭線の輪郭線際の精度を保ちながら、輪郭
線の内部の塗り残った内部を線幅の太い塗り込み線によ
り塗り込むことができ、出力装置の処理を高速化できる
塗り込み処理方式を提供することを目的とする。 【解決手段】 入力装置1から塗り込み領域を表す輪郭
を輪郭トレース手段7に供給し、輪郭トレース手段7は
線幅選択手段6を介して線幅リスト3に登録されている
細い線幅から段階的に線幅を太くした塗り込み線に対応
するオフセット値を取得して塗り込む。この時、選択さ
れた線幅は線幅選択手段6から輪郭走査手段8と出力装
置5に出力する。輪郭トレース手段7により塗り込まれ
た領域以外の塗り込み領域を輪郭走査手段8が線幅選択
手段6により選択された線幅の塗り込み線により所定方
向に走査して塗り込み、輪郭トレース手段7と輪郭走査
手段8との塗り込み状況は出力装置5に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塗り込み処理方
式、塗り込み処理方法および塗り込みプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に
線幅の異なる塗り込み線を複数用いる塗り込み処理方
式、塗り込み処理方法および塗り込みプログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の線分からなる閉じた輪郭
内部の塗り込み領域を塗り込む処理方式は、画面出力装
置、プリンタ出力装置、プロッタ出力装置などに用いら
れており、従来から種々の装置が提案されている。たと
えば、特開平06−12497号公報には、複数の線要
素で構成された閉輪郭線内を塗り込む塗り込み処理方式
が開示されている。この塗り込み処理方式は、所定方向
に連続する線要素の内の注目線要素と、その注目線要素
に隣接するそれぞれの線要素との接続関係、およびその
所定方向に基づいてこれらの線要素の座標を規定する2
次元座標軸のいずれか一方の座標軸に平行な走査線に対
応させて、その閉輪郭の輪郭線データを生成し、これら
の線輪郭データを走査線方向に走査するときに奇数番目
の輪郭位置とその直後の輪郭位置とが同じでない場合
に、奇数番目の輪郭位置を正転位置とし、走査線方向の
遇数番目の輪郭位置における走査線方向隣接画像位置を
示しているとして設定する。走査線上の走査方向に対
し、正転位置から反転位置の直前までを閉図形の領域
内、それ以外は閉図形の領域外であると判定して、閉輪
郭内を塗り込むように動作する。
【0003】なお、コンピュータグラフィックなどの情
報処理装置により、ディジタル画像の輪郭線で描かれる
多角形の内面を塗り込む描画方式に関しては、特開昭6
2−20227号公報に開示されている。この公報の場
合には、多角形の輪郭線をその軌跡として生成する一群
の複数画素のうちの特定の1画素によって描く軌跡と各
水平走査線との奇数番目の交点との間を水平線分として
描画し、一群の互いに隣接する複数画素を移動させて、
その軌跡として多角形の輪郭線を描画することが開示さ
れている。
【0004】また、特開平07−200664号公報に
は、複数の輪郭線を順位付けして、オフセット方向各輪
郭線ごとに判別し、作成したオフセット線の有効範囲を
自己交差と他のオフセット線の有効部分で形成される新
たな閉ループを抽出し、塗りつぶしに必要な線分の総延
長を短くすることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の塗り込み処理方
式では、輪郭の頂点付近の精度が塗り込む線分の線幅に
依存しており、線幅の太い塗り込み線で塗り込むと、精
度が低下する。逆に、線幅の細い塗り込み線で塗り込む
と、精度は向上するが、発生する塗り込み線の数が多く
なる。その結果、塗り込み処理のデータ量が膨大にな
り、出力装置の処理時間が長くなる。また、出力装置で
利用できる線幅は、ハードウェア上の制限があるため、
出力装置に依存しない塗り込み処理方式が望まれる。
【0006】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、線幅の異なる塗り込み線を複数用
いて塗り込むことにより、輪郭際の精度を十分に保ちな
がら出力装置の処理を高速化することができる塗り込み
処理方式、塗り込み処理方法および塗り込み処理プログ
ラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の塗り込み処理方式は、複数の異なる塗り
込み線の線幅を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
憶されている線幅から所望の線幅を選択する線幅選択手
段と、塗り込み領域の輪郭線に沿って、前記線幅選択手
段によって選択された線幅の塗り込み線により塗り込む
輪郭トレース手段と、前記輪郭トレース手段により塗り
込まれた領域以外の前記塗り込み領域を、前記線幅選択
手段によって選択された線幅の塗り込み線により所定方
向に走査して塗り込む輪郭走査手段とを有することを特
徴とする。
【0008】この発明の塗り込み処理方式によれば、記
憶手段に記憶されている線幅を線幅選択手段により選択
し、その選択された線幅の塗り込み線を用いて輪郭内を
輪郭トレース手段で塗り込み、輪郭トレース手段で塗り
込まれた以外の塗り込み領域は線幅選択手段で選択され
た塗り込み線を用いて、輪郭走査手段により所定方向に
走査して塗り込む。
【0009】また、この発明の塗り込み処理方法は、複
数の異なる線幅の中から選択した線幅の塗り込み線によ
り、塗り込み領域の輪郭線に沿って塗り込む輪郭トレー
ス工程と、前記輪郭トレース工程により塗り込まれた領
域以外の前記塗り込み領域を複数の異なる線幅の中から
選択した線幅の塗り込み線により所定方向に走査して塗
り込む輪郭走査工程とを有することを特徴とする。
【0010】この発明の塗り込み処理方法によれば、複
数の異なる線幅から線幅を選択してその選択した線幅の
塗り込み線による塗り込み領域の輪郭線に沿って塗り込
む。この塗り込まれた領域以外の塗り込み領域は複数の
異なる線幅の中から選択した線幅の塗り込み線により所
定方向に走査して塗り込む。
【0011】さらに、この発明の記録媒体は、異なる複
数の線幅の中から選択した複数の塗り込み線により、塗
り込み領域の輪郭線に沿って塗り込む輪郭トレース処理
プログラムと、前記輪郭トレース処理工程により塗り込
まれた領域以外の前記塗り込み領域を、複数の異なる線
幅の選択した線幅の塗り込み線により所定方向に走査し
て塗り込む輪郭走査処理プログラムと、をコンピュータ
に実行させるために記録したことを特徴とする。
【0012】この発明の記録媒体によれば、輪郭トレー
ス処理プログラムは、コンピュータの制御により読み出
され、複数の異なる線幅の中から選択した線幅の塗り込
み線により塗り込み領域の輪郭線に沿って塗り込む処理
の実行を可能とし、輪郭走査処理プログラムはコンピュ
ータの制御により読み出されて、輪郭トレース処理プロ
グラムの実行により塗り込まれた領域以外の塗り込み領
域を複数の異なる線幅の中から選択された線幅の塗り込
み線により所定方向に走査して塗り込み処理の実行を可
能にする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明の
塗り込み処理方式による第1実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。この図1に示す第1実施の形態は、フ
ァイル入力装置などの入力装置1と、入力装置1から入
力されたデータに基づきプログラム制御により動作する
データ処理装置2と、線幅リストなどの必要なデータを
記憶する記憶手段としての記憶装置4と、画面に出力す
る出力装置、プリンタ出力装置、プロット出力装置、デ
ィスプレイなどの出力装置5とを有する。記憶装置4に
記憶される線幅リスト3は、複数の塗り込み線が登録さ
れている。
【0014】データ処理装置2は、記憶装置4に記憶さ
れている線幅リスト3から所望の線幅を選択する線幅選
択手段6と、塗り込み領域の輪郭線に沿って線幅選択手
段6によって選択された線幅の塗り込み線により塗り込
む輪郭トレース手段7と、その輪郭トレース手段7によ
り塗り込まれた領域以外の塗り込み領域を、線幅選択手
段6によって選択された線幅の塗り込み線により所定方
向に走査して塗り込む輪郭走査手段8とを有している。
線幅選択手段6は、線幅リスト3から線幅を取得して、
線幅の半分の値を輪郭からのオフセット値として輪郭ト
レース手段7に、また、線幅を輪郭走査手段8と出力装
置5に伝える。
【0015】輪郭トレース手段7は、線幅選択手段6か
らオフセット値を取得し、入力装置1から得た塗り込み
領域の輪郭を構成する線分に沿ってオフセット値の距離
の位置に塗り込み線分の中心線を発生させる。中心線は
塗り込み領域の外周を示す輪郭に対しては内側に、また
塗り込み領域内に非塗り込み領域がある場合は、非塗り
込み領域を表す輪郭の外側に発生させる。図2は塗り込
み線の形状を示す説明図である。図2に示すように、塗
り込み線Lとは、両端が線幅を直径とする円で構成され
る幅のある線分のことであり、中心線Mとは、両端の円
の中心を結んだ線を指す。
【0016】また、輪郭トレース手段7により求めた中
心線Mからなる閉じた連続線分をトレース線と呼ぶ。輪
郭トレース手段7は、求めたトレース線を出力装置5に
伝える。さらに、線幅選択手段6により、線幅リスト3
に登録されている最も太い線分に対して求めたトレース
線は輪郭走査手段8に伝える。輪郭走査手段8は、輪郭
トレース手段7から得たトレース線で囲まれる領域を線
分リスト3に登録されている最も太い線分の幅で一方向
に走査し、塗り込み線分の中心線を求め、出力装置5に
伝える。
【0017】次に、この発明の塗り込み処理方式の動作
を図3のフロチャートに沿って説明する。この塗り込み
処理方式の動作説明に際して、この発明の塗り込み処理
方法の説明を兼ねて述べることにする。まず、入力装置
1から与えられた塗り込み領域を表す輪郭は、輪郭トレ
ース手段7に供給される。輪郭トレース手段7は線幅選
択手段6を介して線幅リスト3に登録されている線幅の
最も細い線幅に対するオフセット値を取得する(ステッ
プA1,ステップA2)。これと同時に、線幅選択手段
6は線幅リスト3から最初の線幅を取得して輪郭走査手
段8と出力装置5に線幅を伝える。
【0018】次いで、輪郭トレース手段7は、ステップ
A2の処理工程において取得したオフセット値に対し
て、トレース線を発生させ、出力装置5に伝える(ステ
ップA3)。次いで、線幅リスト3に登録されている線
幅に、ステップA3で輪郭トレース手段7が用いた線幅
より太いステップA5で存在すると判断した場合には、
ステップA5からステップA4に処理を移し、輪郭トレ
ース手段7は線幅選択手段6により、より太い線幅に対
するオフセット値を再度ステップA2にて取得する線幅
選択手段6は、ステップA3で輪郭トレース手段7が用
いた線幅の(1+2-1/2)(約1.707)倍以内で最
も太い線幅を選択し(ステップA4)、オフセット値を
輪郭トレース手段7に、また、線幅を輪郭走査手段8と
出力手段5に伝える。
【0019】この発明では、線幅を(1+2-1/2)倍の
倍率で太くしているが、これは(1+2-1/2)倍より大
きい倍率で太くしていくと、塗り込み精度が保証でき
ず、塗り残しが出てしまうからである。ステップ2,ス
テップA3およびステップA4での処理を線幅リスト3
に登録してある最も太い線幅になるまで繰り返す。
【0020】次いで、最も太い線幅に達すると、輪郭走
査が実行される(ステップA6)。輪郭走査手段8は、
ステップA3で輪郭トレース手段7が最後に求めたトレ
ース線と同一線幅の塗り込み線を用いる。輪郭走査手段
8は、2次元平面でXY座標に平行ないずれか一方向
に、もう一方に対して太い線分の幅で一方向に塗り領域
を走査する。このとき、走査線とトレース線の交点を走
査方向の座標の小さい方から、順に始点、終点とする線
を塗り込む領域内であるとして、塗り込み線分を発生さ
せ、出力装置5に伝える。塗り込み線の線幅を、輪郭ト
レース手段7で最後に用いたトレース線と同じ幅にする
ことにより、輪郭線からはみ出したり、塗り残しが生じ
ることがなくなる。
【0021】次に、この発明の塗り込み理方式の第1実
施の形態についてより詳細に説明する。図4は線幅リス
ト3に登録されている内容を示す説明図であり、図5は
輪郭トレース処理の動作を示す説明図であり、さらに、
図6は輪郭走査処理の動作を示す説明図である。これら
の図4ないし図6のうち、まず、図4に示すように、線
幅リスト3には、たとえば、線幅が100μmから48
0μmの線幅が登録されている。まず、輪郭トレース手
段7は、線幅選択手段6を介して、線幅リスト3から取
得した100μmの線幅に対するオフセット値(50μ
m)を取得する(ステップA1およびA2)。
【0022】次いで図5に示すように、輪郭トレース手
段7は、入力装置1かられ得た塗り込み領域の外周を示
す輪郭51に対して、50μm内側に、また、非塗り込
み領域を示す輪郭52に対して50μm外側にそれぞれ
トレース53,54を発生させ、出力装置5に伝える
(ステップA3)。線幅リスト3には、まだ、太い線幅
があるので、線幅選択手段6は(1+2-1/2)倍の17
1μm以内で最大の170μmの線幅を選択し、次いで
170μmの(1+2-1/2)倍の290μm以内で最大
の290μmを選択し、次いで290μmの(1+2
-1/2)倍の495μm以内で最大の480μmの線幅を
選択する(ステップA4)。
【0023】輪郭トレース手段7は、線幅選択手段6を
介して選択した線幅170μmのトレース線55,5
6、線幅290μmのトレース線57,58、線幅49
0μmのトレース線59,60を発生させ、出力装置5
に伝える(ステップA3)。したがって、発生させたト
レース線群は、内側ほど幅の広い(白抜きの場合は、外
側ほど巾の広い)年輪状に表われる。次いで、線幅リス
ト3には、480μmのより太い線幅は登録されていな
いので(ステップA5),輪郭走査が実行される(ステ
ップA6)。輪郭走査手段8は、輪郭トレース手段7が
490μmの線幅に対して求めたトレース線59,60
とほぼ同一の線幅の塗り込み線を発生させ、、出力装置
5に伝え、輪郭走査が行われる。
【0024】次に、この発明の塗り込み処理方式による
第2の実施の形態について説明する。図7はこの第2実
施の形態の構成を示すブロック図である。図7を参照す
ると、この第2実施の形態では、データ処理装置2が図
1に示された第1実施の形態におけるデータ処理装置2
の構成に加えて、輪郭トレース制御手段9を有する点が
異なる。線幅選択手段6は、線幅を(1+2-1/2)の倍
率で太くしていく過程で、線幅リスト3に次ぎに選択す
べき線幅の候補が見つからない{(1+2-1/2)倍以内
の線幅が存在しない}場合、最後に選択した線幅を再度
伝える。
【0025】次に、この第2実施の形態の動作について
図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。この
図8では、前記図3のフローチャートと同じ処理ステッ
プでは同一ステップ符号を付している。図8のステップ
A1からステップA3,ステップA5およびステップA
6で示されるこの第2実施の形態における輪郭トレース
手段7と輪郭走査手段8は第1実施の形態の動作と同一
のため説明を省略する。第1実施の形態では、線幅リス
ト3から次の線幅が選択できない場合、塗り込みが保証
できないため、処理続行不能であるが、この第2実施の
形態では、このよな場合、線幅選択手段6は最後に選択
した線幅を再度選択する(ステップA4)。
【0026】輪郭トレース制御手段9は、2度以上続け
て同じ線幅を取得すると、次の線幅が取得できないとし
て(ステップB1)、最後にトレースしたオフセット値
に線幅の半分を足した値を新たなオフセット値として算
出し(ステップB2)、輪郭トレース手段7に伝える。
したがって、輪郭トレース手段7では、塗り込み領域を
示す輪郭よりも、内側に塗り込み線分を発生することに
なる。しかしながら、総合的には、新たなオフセット値
と線幅の半分を足した値まで輪郭に沿って塗り込んだこ
とと等価になる。
【0027】同じ線幅による輪郭トレースを2度以上続
けて行う際、オフセット値を線幅の半分ずらしたの
は、、全トレース結果と必ず線幅の半分重なっており、
塗り込みが完全に保証されるからである。さらに、輪郭
トレース制御手段9は、新たなオフセット値に線幅の半
分を足した値を塗り込みが完了した線幅として線幅選択
手段6に伝え、より太い線幅を要求することができる。
【0028】次に、この第2実施の形態についてさらに
説明を加えると、この第2実施の形態における輪郭トレ
ース手段7と、輪郭走査手段8は第1実施の形態の動作
と同一であるからその説明を省略する。図9は線幅リス
ト3に登録されている内容を示す説明図である。この図
9に示すように、線幅リスト3には、たとえば、線幅が
100μmから500μmまで200μmごとに線幅が
大きくなるように登録されている。まず、輪郭トレース
制御手段9は、線幅選択手段6を介して、線幅リスト3
から取得した100μmの線幅に対するオフセット値
(50μm)を取得する(ステップA1およびA2)。
線幅リスト3には、まだ太い線幅があるので、線幅選択
手段6は100μmの(1+2-1/2)倍の171μm
以内で最大の線幅を選択しようとするが、候補が見つか
らないので、再度100μmの線幅を選択する(ステッ
プA4)。
【0029】線幅トレース制御手段9は線幅選択手段6
により、100μmの線幅を2度続けて取得したので、
最後にトレースしたオフセット値(50μm)に線幅の
半分(50μm)を足した100μmを新たなオフセッ
ト値として、輪郭トレース手段7に伝える。100μm
の線幅をオフセット値100μmに対して輪郭トレース
処理を行うことにより、150μmの線幅で輪郭トレー
ス処理を行ったことと等価になる。したがって、線幅ト
レース制御手段9は、線幅選択手段6に150μmの線
幅の輪郭トレース処理が完了したことを伝える。
【0030】次いで、線幅選択手段6は線幅リスト3よ
り、150μmの(1+2-1/2)倍の256μm以内で
最大の線幅を選択しようとするが、候補が見つからない
ので、再度100μmの線幅を選択する。輪郭トレース
制御手段9は、線幅選択手段6により、100μmの線
幅を2度以上続けて取得したので、最後のトレースした
オフセット値(100μm)に線幅の半分(50μm)
を足した150μmを新たなオフセット値として、輪郭
トレース処理を行うことにより、200μmの線幅で輪
郭トレース処理を行ったことと等価になり、輪郭トレー
ス制御手段9は線幅選択手段6に200μmの線幅の輪
郭トレース処理が完了したことを伝える。
【0031】次いで、線幅選択手段6は、線幅リスト3
より、200μmの(1+2-1/2)倍の341μm以内
で最大の300μmの線幅を選択し、次いで、300μ
mの(1+2-1/2)倍の512μm以内で最大の500
μmを選択する(ステップA4)。
【0032】この第2実施形態では、線幅を(1+2
-1/2)倍の倍率で太くしていくのに、十分な線幅が線幅
リスト3に登録されていないときに、同じ線幅を用いて
オフセット値を変えることにより、輪郭トレース処理を
続行することが可能となり、出力装置5のハードウエア
上の制限に柔軟に対応することができる。以上の第1お
よび第2実施の形態では、線幅リスト3に出力装置5の
ハードウエア上の制限として、線幅リスト3から線幅を
選択して塗り込む場合について説明したが、出力装置5
のハードウエェア上の制限がない場合、線幅選択手段6
で線幅リスト3を参照する代わりに線幅の最小値と最大
値を与え、(1+2-1/2)倍の線幅を算出するようにし
てもよい。
【0033】図10はこの発明の第3実施の形態の構成
を示すブロック図である。図10を参照すると、図1の
構成に新たに塗り込み処理プログラムを記録した記録媒
体10を備えており、この記録媒体10はたとえば、磁
気ディスク、CD−ROM、半導体メモリその他の構成
の記録媒体である。塗り込み処理プログラムは、記録媒
体10からデータ処理装置2に読み込まれ、データ処理
装置2の動作を制御する。
【0034】データ処理装置2は、塗り込み処理プログ
ラムの制御により、複数の異なる線幅の中から選択した
線幅の塗り込み線により、塗り込み領域の輪郭線に沿っ
て塗り込む輪郭トレース処理と、その輪郭トレース処理
により、塗り込まれた領域以外の塗り込み領域を、複数
の異なる線幅の中から選択した線幅の塗り込み線によ
り、所定方向に走査して塗り込む輪郭走査処理を実行す
る。なお、この発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲から逸脱しない範囲におい
て、種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の塗り込み処理
方式によれば、記憶手段に記憶された複数の異なる線幅
から所定の線幅を線幅選択手段で選択し、その選択され
た線幅の塗り込み線によって塗り込み領域の輪郭線に沿
って輪郭トレース手段により塗り込むとともに、塗り込
まれた領域以外の塗り込み領域を線幅選択手段で選択し
た線幅の塗り込み線により所定方向に輪郭走査手段で走
査して塗り込むようにしたので、輪郭トレース手段で用
いられる塗り込み線の線幅と、輪郭走査手段で用いられ
る塗り込み線の線幅を適宜選択することができ、輪郭際
の精度を十分に保ちながら塗り残った内部を線幅の太い
塗り込み線により塗り込むことができる。これに伴い、
塗り込み線の数を減少でき、データ量が軽減され、出力
装置の処理を高速化することができる。また、線幅選択
手段により、塗り込みに必要なさ最小限の線幅を選択す
ることができ、不必要に多くの線幅を使用することがな
くなる。さらに、塗り込み線の線幅は記憶手段により記
憶され、線幅選択手段により適宜選択されるので、塗り
込み精度を容易に変えることができる。
【0036】また、この発明の塗り込み処理方法によれ
ば、複数の異なる線幅から選択した線幅の塗り込みによ
り、塗り込み領域の輪郭線に沿って塗り込み、その塗り
込んだ領域以外の塗り込み領域に複数の異なる線幅から
選択した塗り込み線により所定方向に走査して塗り込む
ようにしたので、塗り込み線の数を増すことなく、塗り
込み精度を向上でき、塗り込み処理用データ量を増加さ
せずにすむ。
【0037】さらに、この発明の記録媒体によれば異な
る線幅から選択した線幅の塗り込み線により塗り込み領
域の輪郭線に沿って塗り込む輪郭トレース処理プログラ
ムと、輪郭トレース処理により塗り込まれた領域以外の
塗り込み領域を異なる線幅から選択した線幅の塗り込み
線により所定方向に走査して塗り込む輪郭走査処理プロ
グラムを格納してコンピュータ制御により読み出すよう
にしたので、この記録媒体に記録されているプログラム
を実行することにより、少ない処理手順で少ない塗り込
み線で輪郭際を高精度の保持しながら塗り込み領域の塗
り込みと、塗り残った内部の塗り込みも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の塗り込み処理方式による第1実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の塗り込み処理方式による第1実施の形態
に適用される塗り込み線の形状を概略的に示す説明図で
ある。
【図3】図1の塗り込み処理方式による第1実施の形態
の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の塗り込み処理方式による第1実施の形態
における線幅リストに登録されている線幅を示す説明図
である。
【図5】図1の塗り込み処理方式による第1実施の形態
による輪郭トレース処理の動作を説明するための説明図
である。
【図6】図1の塗り込み処理方式による第1実施の形態
による輪郭走査処理の動作を説明するための説明図であ
る。
【図7】この発明の塗り込み処理方式による第2実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示すこの発明の塗り込み処理方式による
第2実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】図7に示すこの発明の塗り込み処理方式による
第2実施の形態における線幅リストに登録されている線
幅を示す説明図である。
【図10】この発明の塗り込み処理方式による第3実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……入力装置、2……データ処理装置、3……線幅リ
スト、4……記憶装置、5……出力装置、6……線幅選
択手段、7……輪郭トレース手段、8……輪郭走査手
段、9……輪郭トレース制御手段、10……記録媒体。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の塗り込み処理方式は、細い線幅から太い
線幅の順に順次線幅の異なる複数の塗り込み線の線幅を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている線
幅から所望の線幅を選択し、その選択した線幅の半分の
値を入力装置から得た塗り込み領域の輪郭のオフセット
として出力する線幅選択手段と、前記入力装置から得た
前記塗り込み領域の輪郭を構成する輪郭線に沿って、前
記線幅選択手段から取得したオフセット値の距離の位置
に塗り込み線の中心線を発生して、この塗り込み線によ
り塗り込む輪郭トレース手段と、前記輪郭トレース手段
により得られた塗り込み線で塗り込まれた領域以外の前
記塗り込み領域を前記線幅選択手段によって選択された
線幅の塗り込み線により所定方向に操作して塗り込む輪
郭操作手段とを有することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】この発明の塗り込み処理方式によれば、入
力装置から塗り込み領域の輪郭を入力し、記憶手段に記
憶されている細い線幅から太い線幅の順に順次複数の塗
り込み線の線幅を線幅選択手段により選択して取得す
る。線幅選択手段は選択した線幅の半分の値を塗り込み
領域の輪郭のオフセット値として輪郭トレース手段に出
力するとともに、選択した線幅を輪郭走査手段に出力す
る。輪郭トレース手段は塗り込み領域の輪郭を構成する
輪郭線に沿ってオフセット値の距離の位置に塗り込み線
の中心線を発生して、この塗り込み線により輪郭内を塗
り込む。輪郭トレース手段により塗り込まれた領域以外
の塗り込み領域を輪郭走査手段で線幅の塗り込み線によ
って所定の方向に走査して塗り込む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、この発明の塗り込み処理方法は、入
力装置から塗り込み領域の輪郭を構成する線分を得る工
程と、あらかじめ記憶手段に記憶された線幅の異なる複
数の線幅から線幅の細い順から太い順に線幅選択手段に
より順次選択して、その選択した各線幅の半分の値を前
記塗り込み領域の輪郭からのオフセット値を得る工程
と、前記塗り込み領域の輪郭を構成する線分に沿って前
記オフセット値の距離の位置に塗り込み線の中心線を発
生させてこの塗り込み線により塗り込む輪郭トレース工
程と、前記輪郭トレース工程により塗り込まれた領域以
外の前記塗り込み領域を複数の異なる線幅の中から選択
した線幅の塗り込み線により所定の方向に走査して塗り
込む輪郭走査工程とを有することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この発明の塗り込み処理方法によれば、入
力装置から塗り込み領域の輪郭を構成する線分を得る
と、あらかじめ記憶手段に記憶された線幅の異なる複数
の線幅から線幅の細い方から太い順に線幅選択手段によ
り線幅を順次選択して、その選択した各線幅の半分の値
を前記塗り込み領域の輪郭からのオフセット値を得る。
塗り込み領域の輪郭を構成する線分に沿ってオフセット
値の距離の位置に塗り込み線の中心線を発生させてこの
塗り込み線により輪郭の内側に塗り込み、この塗り込ま
れた領域以外の塗り込み領域を複数の異なる線幅の中か
ら選択した線幅の塗り込み線により所定の方向に走査し
て塗り込む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】さらに、この発明の記録媒体は、データ処
理装置が入力装置から入力する塗り込み領域の輪郭を構
成する線分に沿って塗り込み線により塗り込むために、
記憶手段に記憶された線幅の異なる複数の線幅を記憶手
段から取得した線分の半分の値を塗り込み領域の輪郭か
らのオフセット値としてこの輪郭を構成する線分に沿っ
て前記オフセット値の距離の位置に塗り込み線の中心線
を発生させてこの塗り込み線により塗り込み処理を行う
輪郭トレース処理プログラムと、前記輪郭トレース処理
プログラムにより塗り込まれた領域以外の前記塗り込み
領域を、前記記憶手段から取得した複数の線幅の塗り込
み線により所定方向に走査して塗り込む輪郭走査処理プ
ログラムと、を記録したしたコンピュータで読み取り可
能なことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この発名の記録媒体によれば、データ処理
装置が入力装置から入力する塗り込み領域の輪郭を構成
する線分に沿って塗り込み線により塗り込むために、輪
郭トレース処理プログラムにしたがって、記憶手段に記
憶された線幅の異なる複数の線幅を記憶手段から取得し
た線分の半分の値を塗り込み領域の輪郭からのオフセッ
ト値としてこの輪郭を構成する線分に沿ってオフセット
値の距離の位置に塗り込み線の中心線を発生させてこの
塗り込み線により塗り込み領域の輪郭の内側に塗り込み
処理を実行する。次いで、輪郭走査処理プログラムにし
たがって、輪郭トレース処理プログラムにより塗り込ま
れた領域以外の塗り込み領域を、記憶手段から取得した
複数の線幅の塗り込み線により所定方向に走査して塗り
込む処理を実行する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次いで、輪郭トレース手段7は、ステップ
A2の処理工程において取得したオフセット値に対し
て、トレース線を発生させ、出力装置5に伝える(ステ
ップA3)。次いで、線幅リスト3に登録されている線
幅に、ステップA3で輪郭トレース手段7が用いた線幅
より太い線幅がステップA5で存在すると判断した場合
には、ステップA5からステップA4に処理を移し、輪
郭トレース手段7は線幅選択手段6により、より太い線
幅に対するオフセット値を再度ステップA2にて取得す
る。線幅選択手段6は、ステップA3で輪郭トレース手
段7が用いた線幅より太い線幅の(1+2−1/2)倍
以内で最も太い線幅を選択し(ステップA4)、オフセ
ット値を輪郭トレース手段7に、また、線幅を輪郭走査
手段8と出力手段5に伝える。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この発明では、線幅を(1+2−1/2)
倍の倍率で太くしているが、これは(1+2−1/2)
倍より大きい倍率で太くしていくと、塗り込み精度が保
証できず、塗り残しが出てしまうからである。ステップ
A2、ステップA3およびステップA4での処理線幅リ
スト3に登録してある最も太い線幅になるまで繰り返
す。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次いで、図5に示すように、輪郭トレース
手段7は、入力装置1から得た塗り込み領域の外周を示
す輪郭51に対して、50μm内側に、また、非塗り込
み領域を示す輪郭52に対して50μm外側にそれぞれ
トレース線53,54を発生させ、出力装置5に伝える
(ステップA3)。線幅リスト3には、まだ、太い線が
あるので、線幅選択手段6は(1+2−1/2)倍の1
71μm以内で最大の170μmの線幅を選択し、次い
で170μmの(1+2−1/2)倍の290μm以内
で最大の290μmを選択し、次いで290μmの(1
+2−1/2)倍の495μm以内で最大の480μm
の線幅を選択する(ステップA4)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】輪郭トレース手段7は、線幅選択手段6を
介して選択した線幅170μmのトレース線55,5
6、線幅290μmのトレース線57,58,線幅49
0μmのトレース線59,60を発生させ、出力装置5
に伝える(ステップA3)。したがって、発生させたト
レース線群は、内側ほど幅の広い(白抜きの場合は、外
側ほど幅の広い)年輪状に表れる。次いで、線幅リスト
3には、480μmのより太い線幅は登録されていない
ので(ステップ5)、輪郭走査が実行される(ステップ
A6)。輪郭走査手段8は、輪郭トレース手段7が49
0μmの線幅に対して求めたトレース線59,60とほ
ぼ同一の線幅の塗り込み線を発生させ、出力装置5に伝
え、輪郭走査が行われる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、この第2実施の形態の動作について
図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。この
図8では、前記図3のフローチャートと同じ処理ステッ
プでは同一ステップ符号を付している。図8のステップ
A1からステップA3、ステップA5およびステップA
6で示されるこの第2実施の形態における輪郭トレース
手段7と輪郭走査手段8は第1実施の形態の動作と同一
のため説明を省略する。第1実施の形態では、線幅リス
ト3から次の線幅が選択できない場合、塗り込み保証が
できないため、処理続行不良であるが、この第2実施の
形態では、このような場合、線幅選択手段6は最後に選
択した線幅を再度選択する(ステップA4)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】同じ線幅による輪郭トレースを2度以上続
けて行う際、オフセット値を線幅の半分ずらしたのは、
全とレース結果と必ず線幅の半分重なっており、塗り込
みが完全に保証されるからである。さらに、輪郭トレー
ス制御手段9は、新たなオフセット値に線幅の半分を足
した値を塗り込みが完了した線幅として線幅選択手段6
に伝え、より太い線幅を要求することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の塗り込み処理
方式によれば、記憶手段に記憶されている細い線幅から
太い線幅の順に順次複数の塗り込み線の線幅を線幅選択
手段により選択した線幅の半分の値を塗り込み領域の輪
郭のオフセット値として輪郭トレース手段に出力し、輪
郭トレース手段により塗り込み領域の輪郭を構成する輪
郭線に沿ってオフセット値の距離の位置に塗り込み線の
中心線を発生して、この塗り込み線により輪郭内を塗り
込むとともに、塗り込み線で塗り込まれた領域以外の塗
り込み領域を線幅選択手段により選択された線幅の塗り
込み線によって輪郭走査手段で所定の方向に走査して塗
り込むようにしたので、輪郭トレース手段で用いられる
塗り込み線の線幅と、輪郭走査手段で用いられる塗り込
み線の線幅を適宜選択することができ、輪郭際の精度を
十分に保ちながら塗り残った内部を線幅の太い塗り込み
線によって塗り込むことができる。これに伴い、塗り込
み線の数を減少することができ、データ量が軽減され、
出力装置の処理を高速化することができる。また、線幅
選択手段により、塗り込みに必要な最小限の線幅を選択
することができ、不必要に多くの線幅を使用することが
なくなる。さらに、塗り込み線の線幅は記憶手段により
記憶され、線幅選択手段により選択されるから、塗り込
み精度を容易に変えることができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、この発明の塗り込み処理方法によれ
ば、入力装置から塗り込み領域の輪郭を構成する線分を
得ると、記憶手段から線幅の細い方から太い順に線幅選
択手段により線幅を順次選択して、その選択した各線幅
の半分の値を塗り込み領域の輪郭からのオフセット値を
得て、塗り込み領域の輪郭を構成する線分に沿ってオフ
セット値の距離の位置に塗り込み線の中心線を発生させ
てこの塗り込み線により輪郭の内側に塗り込み、この塗
り込まれた領域以外の塗り込み領域を複数の異なる線幅
の中から選択した線幅の塗り込み線により所定の方向に
走査して塗り込むようにしたので、塗り込み線の数を増
すことなく、塗りこみ精度を向上することができ、塗り
込み処理用のデータ量を増加させずにすむ。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】さらに、この発明の記録媒体によれば、デ
ータ処理装置が入力装置から入力する塗り込み領域の輪
郭を構成する線分に沿って塗り込み線により塗り込むた
めに、記憶手段に記憶された線幅の異なる複数の線幅を
記憶手段から取得した線分の半分の値を塗り込み領域の
輪郭からのオフセット値としてこの輪郭を構成する線分
に沿ってオフセット値の距離の位置に塗り込み線の中心
線を発生させてこの塗り込み線により塗り込み処理を行
う輪郭トレース処理プログラムと、輪郭トレース処理プ
ログラムにより塗り込まれた領域以外の塗り込み領域
を、記憶手段から取得した複数の線幅の塗り込み線によ
り所定方向に走査して塗り込む輪郭走査処理プログラム
とを記録しするようにしたので、この記録媒体に記録さ
れているプログラムを実行することにより、少ない処理
手段で少ない塗り込み線で輪郭際を高精度に保持しなが
ら塗り込み領域の塗り込みと、塗り残った内部の塗り込
みも可能になる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる塗り込み線の線幅を記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている線幅から所望の線幅を選
    択する線幅選択手段と、 塗り込み領域の輪郭線に沿って、前記線幅選択手段によ
    り選択された線幅の塗り込み線により塗り込む輪郭トレ
    ース手段と、 前記輪郭トレース手段により塗り込まれた領域以外の前
    記塗り込み領域を、前記線幅選択手段によって選択され
    た線幅の塗り込み線により所定方向に走査して塗り込む
    輪郭走査手段と、 を有することを特徴とする塗り込み処理方式。
  2. 【請求項2】 前記輪郭トレース手段は、細い線幅から
    段階的に線幅を太くした塗り込み線を用いて複数回塗り
    込むことを特徴とする塗り込み処理方式。
  3. 【請求項3】 前記塗り込み線幅は、ほぼ(1+
    -1/2)倍の倍率で太くしていくことを特徴とする請求
    項1記載の塗り込み処理方式。
  4. 【請求項4】 前記輪郭トレース手段は、前記線幅選択
    手段により最後に選択した線幅を再度選択した場合に前
    記輪郭トレース手段が最後にトレースしたオフセット値
    に前記再度選択した線幅の半分を足した新たなオフセッ
    ト値が輪郭トレース制御手段により算出された値により
    輪郭内側に塗り込むことを特徴とする請求項1記載の塗
    り込み処理方式。
  5. 【請求項5】 前記線幅選択手段は、線幅の最小値と最
    大値から(1+2-1/2)倍の線幅を算出することを特徴
    とする請求項1記載の塗り込み処理方式。
  6. 【請求項6】 前記塗り込み線の線幅は、ほぼ(1+2
    -1/2)倍の倍率で太くしていくことができない場合、線
    幅の同じ塗り込み線を用いて輪郭トレース位置をずらす
    ことにより、太い線幅で塗り込んだことと等価となるこ
    とを特徴とする請求項2記載の塗り込み処理方式。
  7. 【請求項7】 前記輪郭トレース手段が、前記記憶手段
    に記憶されている線幅の中で最も太い線幅の塗り込み線
    により塗り込まれると、前記輪郭走査手段で最後に用い
    た塗り込み線の線幅とほぼ同一の線幅の塗り込み線を用
    いて塗り込むことを特徴とする請求項2または3に記載
    の塗り込み処理方式。
  8. 【請求項8】 複数の異なる線幅の中から選択した線幅
    の塗り込み線により、塗り込み領域の輪郭線に沿って塗
    り込む輪郭トレース工程と、 前記輪郭トレース工程により塗り込まれた領域以外の前
    記塗り込み領域を複数の異なる線幅の中から選択した線
    幅の塗り込み線により所定方向に走査して塗り込む輪郭
    走査工程と、 を有することを特徴とする塗り込み処理方法。
  9. 【請求項9】 異なる複数の線幅の中から選択した複数
    の塗り込み線により、塗り込み領域の輪郭線に沿って塗
    り込む輪郭トレース処理プログラムと、 前記輪郭トレース処理工程により塗り込まれた領域以外
    の前記塗り込み領域を、複数の異なる線幅の選択した線
    幅の塗り込み線により所定方向に走査して塗り込む輪郭
    走査処理プログラムと、 を記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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