JPH1120319A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JPH1120319A
JPH1120319A JP9176909A JP17690997A JPH1120319A JP H1120319 A JPH1120319 A JP H1120319A JP 9176909 A JP9176909 A JP 9176909A JP 17690997 A JP17690997 A JP 17690997A JP H1120319 A JPH1120319 A JP H1120319A
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拓人 福井
Toshiyuki Yamane
敏之 山根
Kazuyuki Ishioka
一之 石岡
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Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印像の耐摩耗性、耐溶剤性などを損なうこと
なく、転写性の向上された感熱転写記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 基材上に、1層または2層以上の感熱転
写性層を有する感熱転写記録媒体において、前記感熱転
写性層の少なくとも1層のビヒクルが、アセトフェノン
−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とするか、あるいはア
セトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂
および/またはポリエステル樹脂を主成分とすることを
特徴とする感熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱転写記録媒体
に関する。さらに詳しくは、えられる印像の耐摩耗性、
耐溶剤性などを損なわずに、転写性の向上された感熱転
写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱転写記録媒体を使用してえら
れる印像に耐摩耗性、耐溶剤性を付与するために、感熱
転写性インク層のビヒクルの主成分として、ポリエステ
ル樹脂やエポキシ樹脂を用いることが知られている。
【0003】このような感熱転写記録媒体では、耐摩耗
性、耐溶剤性の良好な印像がえられるものの、転写の際
に大きなエネルギーが必要であるため、とくに印字速度
が大きいばあいに、1ドット転写性が低下し、ドットに
ボイドや欠けなどが生じ、高精細な印像がえられがたい
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の点に
鑑みて、えられる印像の耐摩耗性、耐溶剤性などを損な
わずに、転写性、とくに高速印字の際の1ドット転写性
の向上された感熱転写記録媒体を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材上
に、1層または2層以上の感熱転写性層を有する感熱転
写記録媒体において、前記感熱転写性層の少なくとも1
層のビヒクルが、アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹
脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写記録媒体に
関する。
【0006】さらに本発明は、(2)基材上に、1層ま
たは2層以上の感熱転写性層を有する感熱転写記録媒体
において、前記感熱転写性層の少なくとも1層のビヒク
ルが、アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポ
キシ樹脂および/またはポリエステル樹脂を主成分とす
ることを特徴とする感熱転写記録媒体に関する。
【0007】さらに本発明は、(3)基材上に、着色イ
ンク層が設けられた感熱転写記録媒体において、前記着
色インク層のビヒクルが、アセトフェノン−ホルムアル
デヒド樹脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写記
録媒体に関する。
【0008】さらに本発明は、(4)基材上に、着色イ
ンク層が設けられた感熱転写記録媒体において、前記着
色インク層のビヒクルが、アセトフェノン−ホルムアル
デヒド樹脂と、エポキシ樹脂および/またはポリエステ
ル樹脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写記録媒
体に関する。
【0009】さらに本発明は、(5)基材上に、離型層
および着色インク層がこの順に積層された感熱転写記録
媒体において、少なくとも前記離型層のビヒクルがアセ
トフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とすること
を特徴とする感熱転写記録媒体に関する。
【0010】さらに本発明は、(6)基材上に、離型層
および着色インク層がこの順に積層された感熱転写記録
媒体において、少なくとも前記離型層のビヒクルがアセ
トフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂お
よび/またはポリエステル樹脂を主成分とすることを特
徴とする感熱転写記録媒体に関する。
【0011】さらに本発明は、(7)基材上に、離型
層、保護樹脂層および着色インク層がこの順に積層され
た感熱転写記録媒体において、少なくとも前記保護樹脂
層のビヒクルがアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂
を主成分とすることを特徴とする感熱転写記録媒体に関
する。
【0012】さらに本発明は、(8)基材上に、離型
層、保護樹脂層および着色インク層がこの順に積層され
た感熱転写記録媒体において、少なくとも前記保護樹脂
層のビヒクルが、アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹
脂と、エポキシ樹脂および/またはポリエステル樹脂を
主成分とすることを特徴とする感熱転写記録媒体に関す
る。
【0013】さらに本発明は、(9)基材上に、着色イ
ンク層および接着層をこの順に積層した感熱転写記録媒
体において、少なくとも前記接着層のビヒクルが、アセ
トフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とすること
を特徴とする感熱転写記録媒体に関する。
【0014】さらに本発明は、(10)基材上に、着色
インク層および接着層をこの順に積層した感熱転写記録
媒体において、少なくとも前記接着層のビヒクルがアセ
トフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂お
よび/またはポリエステル樹脂を主成分とすることを特
徴とする感熱転写記録媒体に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に用いる感熱転写性層は、
そのビヒクル(熱可塑性材料)がアセトフェノン−ホル
ムアルデヒド樹脂を主成分とするものである。
【0016】このアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹
脂は、式(I)で示される重合体から主としてなる重縮
合体である。
【0017】
【化1】
【0018】式(I)中におけるnは整数であり、本発
明で使用するアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂に
は、nの値が異なる重合体の混合物が含まれる。本発明
で使用するアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂は、
転写性、耐摩耗性、耐溶剤性などの点から軟化点が40
〜120℃の範囲のものが好ましく、n(重合度)の値
は軟化点がこの範囲になるよう選ばれる。
【0019】本発明においては、感熱転写性層のビヒク
ルの主成分として、前記アセトフェノン−ホルムアルデ
ヒド樹脂を使用することにより、従来技術に比して、え
られる印像の耐摩耗性、耐溶剤性などを損なわずに、転
写性、とくに高速印字の際の1ドット転写性を向上で
き、高速印字においても高精細な印像がえられる。
【0020】本発明においては、感熱転写性層のビヒク
ル全体をアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂で構成
してもよいが、必ずしもその必要はなく、ビヒクル中に
アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を40重量%以
上、なかんづく60重量%以上含有すれば、所期の効果
が奏される。
【0021】前記アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹
脂と併用しうるビヒクルとしては、この種の感熱転写性
インク層のビヒクルとして従来より使用されている熱可
塑性樹脂類などが使用できる。
【0022】本発明においては、他のビヒクル成分とし
て、とくに、ポリエステル樹脂および/またはエポキシ
樹脂を使用するのが好ましい。これら樹脂を併用するこ
とにより、耐摩耗性などがより向上される。アセトフェ
ノン−ホルムアルデヒド樹脂とポリエステル樹脂および
/またはエポキシ樹脂を併用するときは、ビヒクル中に
おけるアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂の含有量
が前記範囲内において、アセトフェノン−ホルムアルデ
ヒド樹脂とポリエステル樹脂および/またはエポキシ樹
脂との配合比を、90:10〜40:60(重量比、以
下同様)、なかんづく90:10〜70:30とするの
がよい。アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂の割合
が前記範囲より少ないと、アセトフェノン−ホルムアル
デヒド樹脂による前記効果が充分に奏されがたく、一方
アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂の割合が前記範
囲より多いと、耐摩耗性などの向上効果が充分に奏され
がたい傾向にある。
【0023】前記ポリエステル樹脂としては、通常の二
塩基酸を主成分とする酸成分とジオールを主成分とする
アルコール成分との重縮合によりえられる線状飽和ポリ
エステル樹脂がとくに制限されず使用できる。前記二塩
基酸としては、たとえばアジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、フタル酸、ヘット酸などの1種または2種以
上が使用でき、前記ジオール化合物としては、たとえば
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノール
A、ジブロモネオペンチルグリコールなどの1種または
2種以上が使用できる。本発明で使用するポリエステル
樹脂は、転写感度、記録媒体の保存性などの点から、ガ
ラス転移点が50〜75℃のものが好ましい。
【0024】前記エポキシ樹脂としては通常のエポキシ
樹脂がとくに制限されず使用可能であるが、転写感度な
どを考慮して、テトラフェノールエタンテトラグリシジ
ルエーテル、クレゾールノボラックポリグリシジルエー
テル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフ
ェノールFジグリシジルエーテルおよびフルオレン系ポ
リグリシジルエーテルなどが好ましく使用できる。これ
らは単独でまたは2種以上を組み合せて使用できる。
【0025】本発明の感熱転写記録媒体は、基材上に、
ビヒクルが前記アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂
を主成分とするか、アセトフェノン−ホルムアルデヒド
樹脂と、エポキシ樹脂および/またはポリエステル樹脂
を主成分とする感熱転写性層を少なくとも1層有する構
成であればよく、その他の構成はとくに制限されず、種
々の構成を採りうる。たとえばつぎの構成の感熱転写記
録媒体があげられる。
【0026】(1)感熱転写記録媒体A 基材上に要すれば離型層を設け、そのうえに着色インク
層を設けた構成のものであり、該着色インク層が前記特
定の感熱転写性層であるもの。
【0027】(2)感熱転写記録媒体B 基材上に離型層および着色インク層をこの順に積層した
構成のものであり、少なくとも該離型層が前記特定の感
熱転写性層であるもの。
【0028】(3)感熱転写記録媒体C 基材上に離型層、保護樹脂層および着色インク層をこの
順に積層した構成のものであり、少なくとも該保護樹脂
層が前記特定の感熱転写性層であるもの。
【0029】(4)感熱転写記録媒体D 基材上に要すれば離型層を設け、そのうえに着色インク
層および接着層をこの順に積層した構成のものであり、
少なくとも該接着層が前記特定の感熱転写性層であるも
の。
【0030】まず、感熱転写記録媒体Aについて説明す
る。
【0031】着色インク層は、着色剤と、前記アセトフ
ェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とするか、アセ
トフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂お
よび/またはポリエステル樹脂を主成分とするビヒクル
とからなるものである。
【0032】前記ビヒクルの着色インク層中における含
有量は、転写性などを考慮して、40〜95重量%、な
かんづく60〜95重量%程度が適当である。
【0033】前記着色剤としては、カーボンブラックを
代表例として従来から感熱転写性インクの着色剤として
用いられている無機、有機の各種顔料や染料、あるいは
磁性粉体、金属粉末、蛍光性の顔料や染料などが適宜使
用できる。着色剤の着色インク層中の含有量は5〜60
重量%、なかんづく5〜40重量%程度が適当である。
【0034】着色インク層には、必要に応じて、さらに
体質顔料、その他分散剤、帯電防止剤などの添加剤を適
宜配合することができる。着色インク層の塗布量は0.
5〜3g/m2程度が適当である。
【0035】基材としては、ポリエチレンテレフターレ
ートフィルムを代表例とする、この種のインクリボンの
基材用フィルムとして一般に使用されている各種のプラ
スチックフィルムがいずれも使用できる。基材の厚さは
通常1〜10μm程度である。基材の背面には、シリコ
ーン変性ウレタン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂な
ど各種の耐熱性樹脂、あるいはこれら耐熱性樹脂に滑剤
を混合したものなどからなる耐熱性背面層(スティック
防止層)を設けてもよい。
【0036】前記着色インク層と基材との間には離型層
を設けてもよい。離型層としては、たとえばカルナバワ
ックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックスな
どのワックス類を主成分とするものが適当である。離型
層には、必要に応じて熱可塑性樹脂、油類、体質顔料、
その他の添加剤を適宜配合することができる。離型層の
塗布量は0.2〜1g/m2程度が適当である。
【0037】つぎに感熱転写記録媒体Bについて説明す
る。
【0038】感熱転写記録媒体Bの離型層は、前記アセ
トフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とするか、
アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹
脂および/またはポリエステル樹脂を主成分とするビヒ
クルからなるものである。
【0039】離型層は前記ビヒクルのみで構成してもよ
いが、体質顔料、その他の添加剤などを適宜配合するこ
とができる。離型層の塗布量は0.2〜1g/m2程度
が適当である。
【0040】着色インク層は、感熱転写記録媒体Aにお
ける着色インク層と同様な特定のビヒクルからなるもの
であってもよく、あるいは熱可塑性樹脂(本発明の特定
の樹脂を除く、以下同様)および/またはワックス類を
ビヒクルする従来の着色インク層であってもよい。
【0041】基材としては、感熱転写記録媒体Aにおけ
るものと同様なものが使用できる。
【0042】つぎに感熱転写記録媒体Cについて説明す
る。
【0043】感熱転写記録媒体Cの保護樹脂層は、転写
後に着色インク層を保護する機能を有するものであり、
前記アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分と
するか、アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エ
ポキシ樹脂および/またはポリエステル樹脂を主成分と
するビヒクルからなるものである。
【0044】保護樹脂層は前記ビヒクルのみで構成して
もよいが、体質顔料、その他の添加剤などを適宜配合し
てもよい。
【0045】保護樹脂層の塗布量は0.5〜1.5g/
2程度が適当である。
【0046】離型層としては、感熱転写記録媒体Aにお
ける従来の離型層と同様なものが使用できる。なお、感
熱転写記録媒体Bにおける離型層と同様な特定のビヒク
ルからなるものも使用できる。
【0047】着色インク層は、感熱転写記録媒体Aにお
ける着色インク層と同様な特定のビヒクルからなるもの
であってもよく、あるいは熱可塑性樹脂および/または
ワックス類をビヒクルする従来の着色インク層であって
もよい。
【0048】基材としては、感熱転写記録媒体Aにおけ
るものと同様なものが使用できる。
【0049】つぎに感熱転写記録媒体Dについて説明す
る。
【0050】感熱転写記録媒体Dの接着層は熱転写時に
受像体への接着性を向上させる機能を有するものであ
り、前記アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成
分とするか、アセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂
と、エポキシ樹脂および/またはポリエステル樹脂を主
成分とするビヒクルからなるものである。
【0051】接着層は前記ビヒクルのみで構成してもよ
いが、体質顔料、その他の添加剤などを適宜配合するこ
とができる。
【0052】接着層の塗布量は0.2〜1.5g/m2
程度が適当である。
【0053】着色インク層は、感熱転写記録媒体Aにお
ける着色インク層と同様な特定のビヒクルからなるもの
であってもよく、あるいは熱可塑性樹脂および/または
ワックス類をビヒクルする従来の着色インク層であって
もよい。
【0054】基材としては、感熱転写記録媒体Aにおけ
るものと同様なものが使用できる。
【0055】基材と着色インク層との間には離型層を設
けてもよい。離型層としては、感熱転写記録媒体Aにお
ける従来の離型層と同様なものが使用できる。なお、感
熱転写記録媒体Bにおける離型層と同様な特定のビヒク
ルからなるものも使用できる。
【0056】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0057】実施例I−1 厚さ4.5μmのポリエチレンテレフターレートフィル
ムの片面に変性シリコーン樹脂からなる乾燥塗布量0.
25g/m2の耐熱性背面層を形成し、反対側の面に表
1に示される処方のインク層用塗工液を塗布し、乾燥し
て塗布量1.0g/m2の感熱転写性インク層を形成し
た。
【0058】実施例I−2〜I−5および比較例I−1
〜I−3 前記耐熱性背面層を形成した基材フィルムの反対側の面
に下記の処方の離型層用塗工液(A)を塗布し、乾燥し
て塗布量0.5g/m2の離型層を形成した。
【0059】 離型層用塗工液(A) 成 分 重量部 カルナバワックス水性エマルジョン 50 (固形分20重量%) 水 50
【0060】前記離型層の上に表1に示される処方の着
色インク層用塗工液を塗布し、乾燥して塗布量1.0g
/mの着色インク層を形成した。
【0061】前記各感熱転写記録媒体を用いて印字を行
い、えられた印像について転写性(1ドット再現性)、
耐スクラッチ性、耐溶剤性をつぎの方法で評価した。結
果を表1に示す。印字は感熱転写記録方式バーコードプ
リンター((株)テック製B−474)で、下記条件下
に行なった。
【0062】印字速度:5インチ/秒 印字パターン:ANK、バーコード、グラフィック、ベ
タ印字 受像体:厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム
【0063】<転写性(1ドット再現性)>前記受像体
上にえられた印像をつぎの基準にしたがって評価した。
【0064】A:ANK、バーコード、グラフィック、
ベタ印字共に良好な印像がえられる。 B:ANK、バーコード、ベタ印字では良好な印像がえ
られるが、グラフィックでは欠けなどが生じる。 C:ANKの判読はできるが、バーコードの読取りは不
可能である。 D:ANK、バーコード共に読取り不可能である。
【0065】評価値A、Bが実用域内である。
【0066】<耐スクラッチ性>前記受像体上にえられ
たバーコード(パラレルバーコード)に下記スクラッチ
試験を施し、試験後の印像について、つぎの基準で評価
した。
【0067】スクラッチ試験 試験機:(株)安田精機製作所製ラブテスター 摩擦材:砂消しゴム 圧力:250gf/cm2 往復回数:10回
【0068】 A:印像に全く変化なし。 B:印像にほとんど変化なし。 C:印像がごくわずかとれる。 D:印像がかなりとれる。 E:印像がとれて消失する。
【0069】評価値A、B、Cが実用域である。
【0070】<耐溶剤性>表1に示す各溶剤を滲み込ま
せた綿棒で前記バーコード(パラレルバーコード)の同
一箇所を10回擦ったのち、つぎの基準で評価した。
【0071】 A:印像が全くとれない。 B:印像がほとんどとれない。 C:印像が少しとれる。 D:印像がかなりとれる。
【0072】評価値A、B、Cが実用域である。
【0073】
【表1】
【0074】実施例II−1〜II−3および比較例II−1
〜II−2 前記耐熱性背面層を形成した基材フィルムの反対側の面
に表2に示される処方の離型層用塗工液を塗布し、乾燥
して塗布量0.5g/m2の離型層を形成し、さらに下
記の処方の着色インク層用塗工液を塗布し、乾燥して塗
布量1.0g/m2の着色インク層を形成した。
【0075】 離型層用塗工液(B) 成 分 重量部 ポリエステル樹脂(Tg65℃) 14 カーボンブラック 6 メチルエチルケトン 80
【0076】えられた各感熱転写記録媒体について、実
施例I−1〜I−5のばあいと同様にして、転写性(1
ドット再現性)、耐スクラッチ性、耐溶剤性を評価し
た。結果を表2に示す。
【0077】
【表2】
【0078】実施例III−1〜III−4および比較例III
−1〜III−2 前記耐熱性背面層を形成した基材フィルムの反対側の面
に前記離型層用塗工液(A)を塗布し、乾燥して塗布量
0.5g/m2の離型層を形成し、そのうえに表3に示
される処方の保護樹脂層用塗工液を塗布し、乾燥して塗
布量0.5g/m2の保護樹脂層を形成し、そのうえに
前記着色インク層用塗工液(B)を塗布し、乾燥して塗
布量1.0g/m2の着色インク層を形成した。
【0079】えられた各感熱転写記録媒体について、実
施例I−1〜I−5のばあいと同様にして、転写性(1
ドット再現性)、耐スクラッチ性、耐溶剤性を評価し
た。結果を表3に示す。
【0080】
【表3】
【0081】実施例IV−1〜IV−3および比較例IV−1
〜IV−2 前記耐熱性背面層を形成した基材フィルムの反対側の面
に前記離型層用塗工液(A)を塗布し、乾燥して塗布量
0.5g/m2の離型層を形成し、そのうえに前記着色
インク層用塗工液(B)を塗布し、乾燥して塗布量1.
0g/m2の着色インク層を形成し、さらにそのうえに
表4に示される処方の接着層用塗工液を塗布し、乾燥し
て塗布量0.6g/m2の接着層を形成した。
【0082】えられた各感熱転写記録媒体について、実
施例I−1〜I−5のばあいと同様にして、転写性(1
ドット再現性)、耐スクラッチ性、耐溶剤性を評価し
た。結果を表4に示す。
【0083】
【表4】
【0084】
【発明の効果】本発明の感熱転写記録媒体を用いると、
従来技術のものに比べ、耐摩耗性、耐溶剤性などを損な
うことなく、転写性、とくに高速印字においても1ドッ
ト転写性を向上でき、高精細な印像がえられる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、1層または2層以上の感熱転
    写性層を有する感熱転写記録媒体において、前記感熱転
    写性層の少なくとも1層のビヒクルが、アセトフェノン
    −ホルムアルデヒド樹脂を主成分とすることを特徴とす
    る感熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 基材上に、1層または2層以上の感熱転
    写性層を有する感熱転写記録媒体において、前記感熱転
    写性層の少なくとも1層のビヒクルが、アセトフェノン
    −ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂および/また
    はポリエステル樹脂を主成分とすることを特徴とする感
    熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 基材上に、着色インク層が設けられた感
    熱転写記録媒体において、前記着色インク層のビヒクル
    がアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とす
    ることを特徴とする感熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 基材上に、着色インク層が設けられた感
    熱転写記録媒体において、前記着色インク層のビヒクル
    がアセトフェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ
    樹脂および/またはポリエステル樹脂を主成分とするこ
    とを特徴とする感熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 基材上に、離型層および着色インク層が
    この順に積層された感熱転写記録媒体において、少なく
    とも前記離型層のビヒクルがアセトフェノン−ホルムア
    ルデヒド樹脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 基材上に、離型層および着色インク層が
    この順に積層された感熱転写記録媒体において、少なく
    とも前記離型層のビヒクルがアセトフェノン−ホルムア
    ルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂および/またはポリエス
    テル樹脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 基材上に、離型層、保護樹脂層および着
    色インク層がこの順に積層された感熱転写記録媒体にお
    いて、少なくとも前記保護樹脂層のビヒクルがアセトフ
    ェノン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とすることを特
    徴とする感熱転写記録媒体。
  8. 【請求項8】 基材上に、離型層、保護樹脂層および着
    色インク層がこの順に積層された感熱転写記録媒体にお
    いて、少なくとも前記保護樹脂層のビヒクルがアセトフ
    ェノン−ホルムアルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂および
    /またはポリエステル樹脂を主成分とすることを特徴と
    する感熱転写記録媒体。
  9. 【請求項9】 基材上に、着色インク層および接着層を
    この順に積層した感熱転写記録媒体において、少なくと
    も前記接着層のビヒクルがアセトフェノン−ホルムアル
    デヒド樹脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写記
    録媒体。
  10. 【請求項10】 基材上に、着色インク層および接着層
    をこの順に積層した感熱転写記録媒体において、少なく
    とも前記接着層のビヒクルがアセトフェノン−ホルムア
    ルデヒド樹脂と、エポキシ樹脂および/またはポリエス
    テル樹脂を主成分とすることを特徴とする感熱転写記録
    媒体。
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