JPH11202747A - 合成ホログラムとその製造方法と光学標識装置 - Google Patents

合成ホログラムとその製造方法と光学標識装置

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JPH11202747A
JPH11202747A JP666998A JP666998A JPH11202747A JP H11202747 A JPH11202747 A JP H11202747A JP 666998 A JP666998 A JP 666998A JP 666998 A JP666998 A JP 666998A JP H11202747 A JPH11202747 A JP H11202747A
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holograms
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JP666998A
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Inventor
Masao Hayashi
全郎 林
Takahiko Tanji
能彦 丹治
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は道路情報やトンネル情報等の情報全
体を忠実に再生するために、合成ホログラムとその製造
方法と光学標識装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 部分ホログラム2間には情報を記録して
いない部分が存在しないように突合わせ、この部分ホロ
グラム2の情報を全体情報となるように結合する透明基
板3間は光学特性が連続するように組合わせて構成した
合成ホログラム。全体情報を分割して部分情報を得る第
1工程と、部分情報から原稿を作成する第2工程と、ホ
ログラム記録材料を透明基板に張合わせて乾板を作成す
る第3工程と、乾板に部分情報を記録して部分ホログラ
ムを得る第4工程と、部分ホログラムの未記録部分を削
除する第5工程と、透明基板を接着する第6工程を有す
る合成ホログラムの製造方法。合成ホログラム1と再生
用照明光源を有する光学標識装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成ホログラムとそ
の製造方法と光学標識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より宣伝、広告、案内、警告等各種
の目的で種々の標識が用いられている。最も代表的なも
のは鉄板や樹脂板に情報を書込んだもので道路標識や看
板等に利用されている。また、光を利用した標識として
は高輝度発光ランプや発光ダイオードを平面的に配設
し、ランプの点灯によって情報を作り、伝える電光掲示
板等がある。
【0003】一方ホログラフィ技術は三次元の像をスク
リーン無しで表示できる技術でありこの技術を利用すれ
ば、従来の平面的な情報しか作り得なかった標識に比し
て特徴ある標識が生まれる可能性が考えられる。しかし
ながら大型の標識としての応用はほとんど行われていな
いのが現状である。ホログラフィ技術を標識などに応用
するためには大形のホログラムを作成する技術の確立が
必要である。しかしながら大形のホログラムを作成する
ためには高価な大形光学部品(レンズ、ミラ、凹面鏡
等)や大出力のレーザ光源が必要であり、得られたホロ
グラムも高価になってしまう。このため、全体情報を小
形の部分的な情報に分割し、小形の光学部品を用いて部
分的な情報を記録した小形ホログラム(部分ホログラ
ム)を作成し、得られた部分ホログラムを組合わせて全
体情報を形成した大形の合成ホログラムを得る方法が考
えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして得られた合成ホログラムの再生像には情報の不
連続部や暗部が生じ、一目で伝えたい情報が判るレベル
にはほど遠い状況であった。
【0005】本発明は全体情報を忠実に記録、再生でき
る合成ホログラムとその製造方法と光学標識装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の第1の合成ホログラムは、透明基板と記録
材料とを有する乾板に全体情報を分割して得た部分情報
を記録して複数以上の小形ホログラム(部分ホログラ
ム)を形成し、これらの部分ホログラムを組合わせて全
体情報形成し、前記部分ホログラム間には情報を記録し
ていない未記録部分が存在しないように突合わせ、かつ
各透明基板間は光学特性が連続するように組合わせたも
のである。
【0007】また、本発明の第1の合成ホログラムの製
造方法は全体情報を分割して部分情報を得る第1工程
と、前記部分情報から原稿を作成する第2工程と、ホロ
グラム記録材料を透明基板に塗布または張合わせて乾板
を作成する第3工程と、前記乾板に部分情報を記録して
部分ホログラムを得る第4工程と、前記部分ホログラム
の部分情報を記録していない部分を削除する第5工程
と、各部分ホログラムを突合わせ、前記透明基板間を透
明基板と同じかほぼ同じ屈折率を有する接着剤で接着す
る第6工程とを有することを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の第1の光学標識装置は、第
1の合成ホログラムを用い、この第1の合成ホログラム
に光を照射する再生用照明光源を備えたものである。
【0009】また、本発明の第2の合成ホログラムは、
透明基板と記録材料とを有する乾板に全体情報を分割し
て得た部分情報を記録して複数以上の小形ホログラム
(部分ホログラム)を形成し、これらの部分ホログラム
を組合わせて全体情報形成し、前記合成ホログラムは1
枚物の透明基板上に、かつ部分ホログラム間には情報を
記録してない未記録部分が存在しないように突合わせて
前記1枚物の透明基板と1枚物の押さえ板との間に挟み
込み一体化したものである。
【0010】また、本発明の第2の合成ホログラムの製
造方法は、全体情報を分割して部分情報を得る工程I
と、部分情報から原稿を作成する工程IIと、ホログラム
記録材料を透明基板間に挟んで乾板を作成する工程III
と、前記乾板に部分情報を記録して部分ホログラムを得
る工程IVと、前記部分ホログラムの部分情報を記録して
いない部分を削除する工程Vと、この部分ホログラムを
1枚物の透明基板上に突合わせて前記1枚物の透明基板
と1枚物の押さえ板との間に挟み込み一体化する工程VI
とを有することを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の第2の光学標識装置は、第
2の合成ホログラムを用い、この合成ホログラムに光を
照射する再生用照明光源を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】上記構成により、本発明の第1の
合成ホログラムは部分ホログラム間に情報の未記録部が
存在しないため情報の不連続部の発生を防止することや
透明基板間の光学特性が連続するため再生照明光を照射
した際に基板部における乱反射を抑制し、暗部の発生を
防止する作用を有する。
【0013】また、本発明の第1の合成ホログラムの製
造方法は、部分ホログラム間での情報の不連続や暗部の
無い合成ホログラムを得ることが可能である。
【0014】また、本発明の第1の光学標識装置は再生
用照明光を合成ホログラムに照射することにより伝えた
い情報を忠実に再生できる。
【0015】また、本発明の第2の合成ホログラムは部
分ホログラム間で情報の不連続部の発生を防止する作用
を有する。
【0016】また、本発明の第2の合成ホログラムの製
造方法は、部分ホログラム間での情報の不連続や暗部の
発生の無い合成ホログラムを得ることが可能である。
【0017】また、本発明の第2の光学標識装置は再生
用の照明光を照射することによって伝えたい情報を忠実
に再生できる合成ホログラムを用いた光学標識を実現で
きる。
【0018】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 (実施の形態1)図1(a)(b)は本発明の実施の形
態1における合成ホログラムの構造を示すもので、合成
ホログラム1は6枚の部分ホログラム2から構成されて
いる例を示す。部分ホログラム2はガラスやアクリル等
の透明基板3に記録材料4と保護フィルム5を順次張合
わせたものである。そして、記録材料4の情報を記録し
た部分(斜線で示している)は部分ホログラム2の端ま
で達しており、各部分ホログラム2は互いに突合せ部6
で接続されている。さらに、透明基板3は屈折率が同じ
かほぼ同じ接着剤で互いに接着し、屈折率や透過率は各
透明基板3間で連続するように構成されている。図1
(a)、(b)においては構造を明らかにするため突合
せ部6を実線で示している。
【0019】つぎに、反射型ホログラムの作成光学系の
1例を図2に示す。レーザ光源7から出たレーザビーム
8はビームスプリッタ9によって2つのレーザビームに
分けられる。1つのレーザビームは反射形ミラ10によ
って方向を変えた後、対物レンズ11とピンホール12
を通って光ノイズを除去し、発散光に変えられてかまぼ
こ形レンズ13に入射する。このかまぼこ形レンズ13
によって平行光線束14に変えられた後、大反射形ミラ
15によって乾板ホルダ16へ入射する参照光17を得
る。
【0020】一方、他のレーザビームは反射形ミラ1
8,19によって方向を変えられた後、シリンドリカル
レンズ20,ディフューザ21を通って原稿ホルダ22
を透過する発散光23となる。今記録したい情報の原稿
を原稿ホルダ22にセットしておくと、発散光23が原
稿ホルダ22を透過する際に原稿(一般的には物体)の
情報を含んだ物体投影光24となる。物体投影光24と
参照光17は干渉しあうため、乾板ホルダ16に記録材
料を保持しておけば干渉結果が記録されたホログラムを
得ることができる。そして、得られたホログラムに対し
参照光17と逆の方向から再生用の照明光を当てると、
原稿のあった位置に再生像が形成される(共役再生)。
一度に作成できるホログラムの大きさは原稿や乾板の大
きさの他に参照光17の光束の大きさに依存し、参照光
17の光束を大きくするためには大形のかまぼこ形レン
ズ13や大反射形ミラ15が必要であり、これらの光学
部品はきわめて高価なものである。またこれら光学系は
精密除振台25上に配置されていることから、さらに高
価なものとなる。
【0021】つぎに第1の合成ホログラムの製造方法を
光学系(図2)とフローチャート(図3)を用いて説明
する。まず、第1工程3Aで最初に行うことは表示すべ
き全体情報のサイズ、色、図柄等を把握することであ
る。図4に全体情報26の一例を示す。この全体情報2
6の各文字は役30cm角の大きさであり、道路標識と
して使用する場合を想定したもので、文字は黒で、背景
色は緑で表示するものとする。つぎに光学系(図2)で
可能な最大のホログラム寸法を考慮して分割数を決定す
る。図5は横軸をX1,X2,X3に、縦軸をY1,Y
2の寸法で6個の部分情報27に分割する例を示した。
【0022】つぎにフローチャート(図3)の第2工程
3Bについて説明する。部分情報27を原稿に変換する
工程で、具体的には部分情報27をCAD等を用いて拡
大または縮小しOHPシートやガラス板に印刷して原稿
とする。文字パターン(黒色)が印刷された場所は光が
通らないのでなにも記録されず、再生時は黒く見える。
光が透過する部分は干渉縞が記録され、再生時に記録に
用いた波長の光が選択的に再生像を形成するので、着色
してみえる。また、光学系(図2)の場合は物体投影光
24はディフューザ21を起点とする発散光であるから
原稿サイズは乾板サイズより小さくてよく、幾何学的計
算より寸法を決定できる。
【0023】つぎにフローチャート(図3)の第3工程
3Cについて説明する。第3工程3Cは部分ホログラム
を作成するための乾板28を得る工程であり、透明基板
3の準備、未記録の記録材料29の準備と張合わせによ
る乾板化が含まれている。市販されているホログラム用
の記録材料は2枚の保護フィルム間に約20ミクロンの
フォトポリマー層を形成したものである。このため、1
枚の保護フィルムをはがした記録材料29を透明基板3
に張り合わせて乾板28(図6(a)(b))を得る。
なお、記録材料29としては他に、銀塩系感光剤、重ク
ローム酸ゼラチン等が知られておりこれらの場合は塗布
法で透明基板3に付着させ、保護フィルム5を張付ける
ことで乾板28が得られる。ここで乾板28は部分情報
を記録するに十分な大きさを持ち、かつ乾板ホルダ16
に固定するための固定しろ分の大きさを有するものであ
ればよい。
【0024】つぎにフローチャート(図3)の第4工程
3Dについて説明する。すなわち、第2工程3Bで準備
した原稿を原稿ホルダー22に、第3工程3Cで準備し
た乾板28を乾板ホルダ16に取付け、露光して部分ホ
ログラムを得る工程である。まず、乾板ホルダ16の詳
細例を図7(a)(b)に示す。この乾板ホルダ16は
固定ねじ30、押え板31、固定板32、支柱33およ
びマグネットスタンド34等から構成されている。そし
て、乾板28を固定板32と押え板31の間にセット
し、固定ねじ30を締付けて乾板28を固定すればよ
い。また、原稿ホルダ22の構造も基本的には同じで、
同じ要領で原稿を固定すればよい。
【0025】そして、ホログラムの作成に際しては最初
に原稿を原稿ホルダ22にセットし、乾板ホルダ16に
は白い紙をセットしておく。つぎに、レーザの波長を選
んで緑のレーザビームを取出し、原稿からの物体投影光
24と、参照光17とを乾板ホルダ16に照射し、原稿
情報が完全に乾板ホルダ16上に投影されていることを
確認する。また物体投影光24および参照光17の強度
分布と合計光量を算出し、露光時間を決定する。市販の
フォトポリマの場合40mJ/平方cmぐらいの光量値
でよく露光時間は合計光量×時間の値が前記光量値にな
るように算出すればよい。以上の確認を行った後にレー
ザビームをシャッタ等で遮断し、乾板ホルダ16に第3
工程3Cで作成した乾板28を取付ける。しばらく静置
して振動等が止まってからシャッタを開き算出した露光
時間だけ露光して物体投影光と参照光の干渉結果を乾板
28に記録する。
【0026】そして、記録終了後、乾板28を外し紫外
線露光を行って乾板28の安定化を行い部分ホログラム
が得られる。同様にして原稿と乾板を取替えて計6回露
光を行い6枚の部分ホログラムを得る。(図8(a)
(b))この段階の部分ホログラム35では情報が記録
された記録材料4と情報が記録されていない未記録の記
録材料29とが混在する構成になっている。この未記録
の記録材料29は乾板28が乾板ホルダ16に挟まれて
情報の記録に使用されなかったために発生したものであ
る。
【0027】つぎにフローチャート(図3)の第5工程
3Eについて説明する。この第5工程3Eは部分ホログ
ラム35より情報の未記録部に位置する透明基板3、未
記録の記録材料29および保護フィルム5を削除する。
この削除作業により得られた部分ホログラム36を図9
(a)(b)に示す。
【0028】つぎにフローチャート(図3)の第6工程
3Fについて説明する。この第6工程3Fでは図9
(a)(b)に示す部分ホログラム36を、突合せて全
体情報となるように組合せるとともに、透明基板3間は
光学特性が連続するように紫外線硬化樹脂またはアクリ
ル接着剤等で接着して全体情報が記録された合成ホログ
ラム1を得る工程である。なお、接着剤の選定に際して
は硬化物が透明であることや硬化物の屈折率が透明基板
3と同じかほぼ同じであることなどを考慮して選べばよ
い。なお、検討の結果、接着の際に気泡を残さないよう
に注意すれば、屈折率は1.0ないし2.0,特に好ま
しくは1.5ないし1.7の透明接着剤であればよく、
市販品の中から容易に選択可能である。
【0029】得られた合成ホログラム1に再生照明光を
照射して再生像を得たときの再生像39を図10に示
す。この再生像39には情報の不連続部や暗部が無く忠
実に記録したい全体情報(図4)を再生できた。また、
比較のために、情報の未記録部を有する部分ホログラム
35を用いて作成した合成ホログラムの再生像39Xを
図11に示すが、暗部や情報の不連続が発生し記録した
い情報を忠実に記録、再生できなかった。
【0030】つぎに、合成ホログラム1を用いた光学標
識装置を図12(a)(b)に沿って説明する。実施の
形態1にて得られた合成ホログラム1を地下駐車場の通
路天井に取付け、再生用照明光源37を側壁に取付け、
再生照明光38を合成ホログラム1に当てて再生像39
が運転中のドライバから見えるように配置し、光学標識
装置としての評価を行った。この光学標識装置は図12
(a)(b)に示すが、得られた再生像39は忠実に全
体情報26(図4)を再生しており一目で伝えたい情報
が判別でき光学標識として利用できることが確認され
た。
【0031】図13(a)(b)は本発明の実施の形態
2による合成ホログラム40の構造を示すものである。
この合成ホログラム40は1枚物の透明基板41と押え
板42の間に、記録材料4と保護フィルム5からなる複
数以上の部分ホログラム43が各部分ホログラム間に未
記録の部分が存在しないように突き合わせて構成したも
のである。図13(a)(b)で6は突合せ部を示して
いる。また各部分ホログラム43はそれぞれ異なる部分
情報を記録しており合成ホログラム40全体で全体情報
26を形成している。記録材料4としてフォトポリマ
系、銀塩系感光剤、重クロム酸ゼラチン、フォトレジス
ト等が利用可能である。
【0032】つぎに、この合成ホログラム40の製造方
法を光学系(図2)とフローチャート(図14)を参照
し説明する。
【0033】まず、工程Iで最初に行うことは表示すべ
き全体情報のサイズ、色、図柄等を把握することであ
る。例えば図4に示した全体情報26を例として選ぶ。
つぎに光学系(図2)で作成可能な最大のホログラム寸
法を考慮して分割数を決定する(図5)。
【0034】つぎに工程IIについて説明する。この工程
IIは、部分情報を原稿に変換する工程で、具体的には部
分情報27をCAD等を用いて拡大または縮小しOHP
シートやガラス板に印刷して原稿とする(詳細はフロー
チャート(図3)の第2工程と同じである)。図示はし
ないが、寸法は光学系から算出して拡大または縮小し、
例えばガラス板に部分情報を印刷した原稿を形成する。
【0035】つぎに、工程IIIは透明基板準備、記録材
料準備および乾板化する工程からなる。この工程で得ら
れる乾板44は透明基板3,3間に記録材料29を挟ん
だ構造であり、記録材料29と透明基板3が装着されて
いない点が大きな特徴である(図15)。また、乾板4
4のサイズは部分情報を記録するに必要な面積と、乾板
ホルダ16に固定する際の固定しろ部分を加えた大きさ
であればよい。他の記録材料を用いる場合は記録材料を
保護フィルム5上に塗布し、その上をさらに保護フィル
ムで覆った構造にすることで同様に実施できる。
【0036】つぎに、工程IVは工程IIで得られた原稿と
工程IIIで得られた乾板44を光学系(図2)にセット
して原稿の情報を記録した部分ホログラム45を得る工
程で、詳細はフローチャート(図3)の第3工程と同じ
である。この工程IVで得られた部分ホログラム45を図
16(a)(b)に示す。ここで得られる部分ホログラ
ム45は保護フィルム5と情報を記録した記録材料4と
情報が記録されていない未記録の記録材料29とからな
り1枚物の透明基板3は含まれていない。
【0037】つぎに、未記録の部分の削除のため、工程
Vは工程IVで得られた部分ホログラム45から情報を記
録していない未記録の部分を削除する。この工程Vで得
られた部分ホログラム43は情報を記録した記録材料4
と保護フィルム5間に挟持したものである。
【0038】つぎに、工程VIは工程Vで得られた部分ホ
ログラム43を1枚物の透明基板41上に突合せて配置
するとともに1枚物の押え板42とで挟んで一体化する
工程である。この工程VIで挟み込んだ部分ホログラム4
3が動かないように透明接着剤で仮止めしてもよい。
【0039】なお、この工程VIで得られた合成ホログラ
ムの構造は図13(a)(b)に示す合成ホログラム4
0と同一である。
【0040】また、合成ホログラム40を用いて、実施
の形態1と同じ条件で再生照明光を照射して再生像を得
たときの再生像は実施の形態1の場合と全く同様に再生
像は忠実に元の全体情報を再生することが可能である。
なお、比較のために情報が記録されていない未記録の記
録材料29を残したままの部分ホログラム45を用いて
作成した合成ホログラムの再生像39X(図17)は情
報の不連続が発生し、記録したい情報を忠実に記録、再
生できず、このことからも未記録の記録材料29を削除
するが重要である。
【0041】また、実施の形態2で述べた合成ホログラ
ム40を用いて、実施の形態1と同じ方法で標識として
の評価を行ったが、得られた再生像39は忠実に記録さ
れた情報を再生しており、一目で伝えたい全体情報26
が判別でき光学標識として利用できることが確認され
た。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の合成ホログラムは、比較的小形の光学部品である部分
ホログラムを用いて情報の不連続部や暗部の発生が無い
ので、情報全体を忠実に再生できる大形のホログラムを
提供することが可能である。
【0043】また、本発明の合成ホログラムの製造方法
は、比較的小形の光学部品を用い、伝えたい情報を忠実
に記録した合成ホログラムを提供できる。
【0044】また、本発明の光学標識装置によれば、伝
えたい情報を忠実に記録、再生し、一目で伝えたい全体
情報が判別できる大型ホログラムを用いた光学標識を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1による合成ホログ
ラムの構造を示す正面図 (b)同側面図
【図2】反射型ホログラムの作成光学系の一例を示す構
成図
【図3】本発明の合成ホログラムの製造方法を示すフロ
ーチャート
【図4】全体情報の一例を示す平面図
【図5】全体情報の部分情報への分割例を示す正面図
【図6】(a)乾板の構造を示す正面図 (b)同側面図
【図7】(a)乾板ホルダの一例を示す正面図 (b)同側面図
【図8】(a)未記録の部分を有する部分ホログラムの
正面図 (b)同側面図
【図9】(a)未記録の部分を削除した部分ホログラム
の正面図 (b)同側面図
【図10】合成ホログラムの再生像の実施例を示す正面
【図11】合成ホログラムの再生像の比較例を示す正面
【図12】(a)本発明による合成ホログラムを用いた
光学標識の一例を示す正面図 (b)同側面図
【図13】(a)本発明の実施の形態2による合成ホロ
グラムの正面図 (b)同側面図
【図14】本発明の合成ホログラムの製造方法を示すフ
ローチャート
【図15】工程IIIで得られる乾板の構造を示す側面図
【図16】(a)工程IVで得られる部分ホログラムの正
面図 (b)同側面図
【図17】合成ホログラムの再生像の比較例を示す正面
【符号の説明】
1 合成ホログラム 2 部分ホログラム 3 透明基板 4 情報が記録された記録材料 5 保護フィルム 6 突合せ部 26 全体情報 27 部分情報 28 乾板 29 未記録の記録材料 35 露光直後の部分ホログラム 36 未記録部を削除した部分ホログラム 37 再生用照明光源 38 再生照明光 39 再生像 40 合成ホログラム 41 1枚物の透明基板 42 1枚物の押さえ板 43 部分ホログラム 44 乾板 45 部分ホログラム 3A 第1工程 3B 第2工程 3C 第3工程 3D 第4工程 3E 第5工程 3F 第6工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 19/12 G09F 19/12 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と記録材料とを有する乾板に、
    全体情報を分割して得た部分情報を記録して複数以上の
    小形ホログラム(部分ホログラム)を形成し、これらの
    部分ホログラムを組合わせて全体情報形成し、前記部分
    ホログラム間には情報を記録していない未記録部分が存
    在しないように突合わせ、かつ各透明基板間は光学特性
    が連続するように組合わせた合成ホログラム。
  2. 【請求項2】 全体情報を分割して部分情報を得る第1
    工程と、前記部分情報から原稿を作成する第2工程と、
    ホログラム記録材料を透明基板に塗布または張合わせて
    乾板を作成する第3工程と、前記乾板に部分情報を記録
    して部分ホログラムを得る第4工程と、前記部分ホログ
    ラムの部分情報を記録していない部分を削除する第5工
    程と、各部分ホログラムを突合わせ、前記透明基板間を
    透明基板と同じかほぼ同じ屈折率を有する接着剤で接着
    する第6工程とを有することを特徴とする合成ホログラ
    ムの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の合成ホログラムを用い、
    この合成ホログラムに光を照射する再生用照明光源を備
    えた光学標識装置。
  4. 【請求項4】 透明基板と記録材料とを有する乾板に、
    全体情報を分割して得た部分情報を記録して複数以上の
    小形ホログラム(部分ホログラム)を形成し、これらの
    部分ホログラムを組合わせて全体情報形成し、前記合成
    ホログラムは1枚物の透明基板上に、かつ各部分ホログ
    ラム間には情報を記録してない未記録部分が存在しない
    ように突合わせて前記1枚物の透明基板と1枚物の押さ
    え板との間に挟み込み一体化した合成ホログラム。
  5. 【請求項5】 全体情報を分割して部分情報を得る工程
    Iと、部分情報から原稿を作成する工程IIと、ホログラ
    ム記録材料を透明基板間に挟んで乾板を作成する工程II
    Iと、前記乾板に部分情報を記録して部分ホログラムを
    得る工程IVと、前記部分ホログラムの部分情報を記録し
    ていない部分を削除する工程Vと、この部分ホログラム
    を1枚物の透明基板上に突合わせて前記1枚物の透明基
    板と1枚物の押さえ板との間に挟み込み一体化する工程
    VIとを有することを特徴とする合成ホログラムの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の合成ホログラムを用い、
    この合成ホログラムに光を照射する再生用照明光源を備
    えた光学標識装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8746288B2 (en) 2004-06-23 2014-06-10 Dunlop Oil & Marine Limited Hybrid hose reinforcements

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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