JPH11202644A

JPH11202644A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH11202644A
Application number: JP10006727A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Ida; 明寛井田; Ryuji Katsuno; 龍司勝野; Kazuhiko Arai; 和彦新井; Shigehisa Kitano; 賀久北野; Tsukasa Matsuda; 司松田
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1998-01-16
Filing date: 1998-01-16
Publication date: 1999-07-30

Abstract

(57)【要約】【課題】中間転写ベルトの非動作時に中間転写ベルト
に発生する局部的な永久変形をなくして画質劣化を防止
するとともに、中間転写ベルトの動作開始時の画像形成
不能時間をなくして効率的な画像形成を可能にした画像
形成装置を提供する。【解決手段】ベルト停止信号が制御部１７に出力さ
れ、中間転写ベルト２が非動作状態に入ると、制御部１
７は、ロール昇降機構１５によって加圧ロール８を下降
させ、第１のロール移動機構１１Ａによって駆動ロール
４と剥離ロール１０で作られる中間転写ベルト２の張架
領域より外側に外れる位置まで第１のテンショナーロー
ル１３Ａを移動させ、第２のロール移動機構１１Ｂによ
って予備加熱ロール７に対する中間転写ベルト２の巻付
け角が０度になる位置まで第２のテンショナーロール１
３Ｂを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ，複写機
等の画像形成装置に関し、特に、中間転写ベルトの非動
作中に中間転写ベルトに発生する局部的な永久変形をな
くすようにし、かつ、中間転写ベルトの動作開始時の画
像形成不能時間をなくすようにした画像形成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置として、例えば、中
間転写体ベルト上のトナー像を記録媒体に転写すると同
時に定着する同時転写定着方式を採用したものが知られ
ている。この画像形成装置は、無端状の中間転写ベルト
を駆動ロールを含む複数のロールに張架し、中間転写ベ
ルトに複数の色のトナー像をそれぞれ転写する複数の画
像形成ユニットを中間転写ベルトに沿って配置し、中間
転写ベルトの循環移動経路上の転写定着位置に熱源を有
する転写定着ロールを設け、その前段に予備加熱ロール
を設けている。

【０００３】この画像形成装置において、駆動ロールの
駆動によって中間転写ベルトが循環移動し、中間転写ベ
ルト上に各画像形成ユニットによって各色のトナー像が
順次重ね合わされる。そして、中間転写ベルトとベルト
上のトナー像が予備加熱ロールによって予めトナー溶融
温度以上に加熱された後、中間転写ベルト上のトナー像
が転写定着位置に達する。転写定着位置において、図示
しない搬送機構によって搬送された記録紙が転写定着ロ
ールによって中間転写ベルトに圧接され、中間転写ベル
ト上のトナー像が記録紙上に転写されるとともに定着さ
れる。これにより、画像形成動作の高速化が図れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像形
成装置によると、複数のロールで中間転写ベルトを張架
しているため、ロールがベルトに当接している部分で
は、ベルトに絶えず曲げ応力が発生する。さらに、予備
加熱ロールおよび転写定着ロールが有する熱源からの熱
によりベルトに物性変化が発生する。通常、ベルトの移
動動作中はこの曲げ応力および物性変化がベルト全体に
分散するため、大きな障害にはならないが、一旦ベルト
が非動作状態になると、上記曲げ応力および物性変化が
ベルトのロール当接部および加熱部に集中して生じるた
め、ベルトに永久変形が発生し、これによって色ずれ，
色むら等の画質劣化を招く場合がある。また、中間転写
ベルトの動作開始後、曲げ応力および物性変化が全体に
分散するまで画像形成動作を待ったのでは、画像形成不
能時間が発生し、効率的な画像形成が行えなくなる。

【０００５】従って、本発明の目的は、中間転写ベルト
の非動作時に中間転写ベルトに発生する局部的な永久変
形をなくして画質劣化を防止するとともに、中間転写ベ
ルトの動作開始時の画像形成不能時間をなくして効率的
な画像形成を可能にした画像形成装置を提供することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数のロールに張架されトナー像が転写さ
れた無端状の中間転写ベルトを、前記トナー像を溶融さ
せる加熱体に接触させつつ循環移動させて前記中間転写
ベルトの循環移動経路上の転写定着位置で前記中間転写
ベルト上の前記トナー像を記録媒体に転写するとともに
定着する画像形成装置において、前記中間転写ベルトの
非動作時に、前記中間転写ベルトの応力状態を前記中間
転写ベルトの動作時とほぼ同等の状態に保持するととも
に、前記中間転写ベルトと前記加熱体とを離間させて前
記中間転写ベルトの局部的な変形を抑制する変形抑制手
段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、複数のロールに張
架された感光体ベルト、転写ベルト、中間転写ベルト等
の無端状の画像形成用ベルトを循環移動させて記録媒体
上の画像を形成する画像形成装置において、移動可能に
支持された第１のロール支持部材にばね部材を介して支
持され、前記画像形成用ベルトの張り側で前記画像形成
用ベルトに張力を付与する第１のテンショナーロール
と、移動可能に支持された第２のロール支持部材にばね
部材を介して支持され、前記画像形成用ベルトの緩み側
で前記画像形成用に張力を付与する第２のテンショナー
ロールと、前記第１のロール支持部材を移動させる第１
の移動機構と、前記第２のロール支持部材を移動させる
第２の移動機構と、前記画像形成用ベルトの非動作時
に、前記画像形成用ベルトの応力状態を前記画像形成用
ベルトの動作時とほぼ同等の状態となるように、前記第
１の移動機構および前記第２の移動機構を制御して前記
第１のロール支持部材および前記第２のロール支持部材
を所定の方向に移動させる制御手段とを備えたことを特
徴とする画像形成装置を提供する。本発明は、上記目的
を達成するため、複数のロールに張架された感光体ベル
ト、転写ベルト、中間転写ベルト等の無端状の画像形成
用ベルトを循環移動させて記録媒体上に画像を形成する
画像形成装置において、前記画像形成用ベルトの支持ロ
ールに対する巻付き角を調整する巻付き角調整手段と、
前記画像形成用ベルトの動作時に、前記巻付き角調整手
段に前記巻付き角を所定値に調整させ、前記画像形成用
ベルトの非動作時に、前記巻付き角調整手段に前記巻付
き角を前記所定値より小なる他の所定値に調整させる制
御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置を提供
する。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態に係
る画像形成装置を示す。この画像形成装置１は、同図矢
印方向に搬送される無端状の中間転写ベルト２と、中間
転写ベルト２上にイエロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シ
アン（Ｃ），ブラック（Ｋ）の各色のトナー像を形成す
る複数の画像形成ユニット３Ｙ，３Ｍ，３Ｃ，３Ｋとを
有する。

【０００８】中間転写ベルト２は、図示しない駆動モー
タによって中間転写ベルト２を駆動する駆動ロール４
と、中間転写ベルト２上に平坦な１次転写面を形成する
一対の面出しロール５，５と、中間転写ベルト２と中間
転写ベルト２上のトナー像とを予めトナー溶融温度以上
に加熱する予備加熱ロール６と、中間転写ベルト２の循
環移動経路上の転写定着位置に設けられ、中間転写ベル
ト２を介して対向配置された加熱ロール７および加圧ロ
ール８と、加熱ロール７と加圧ロール８間への進入角度
を制御するカウンターロール９と、用紙Ｐを中間転写ベ
ルト２から剥離する剥離ロール１０とによって引き回さ
れ、同図矢印方向に循環移動可能となっている。

【０００９】また、本装置１は、中間転写ベルト２のベ
ルト張り側の外周面に当接するように設けられ、第１の
ロール移動機構１１Ａにばね部材１２を介して支持され
ることにより中間転写ベルト２に所定の張力を付与する
第１のテンショナーロール１３Ａと、中間転写ベルト２
のベルト緩み側の内周面に当接するように設けられ、第
２のロール移動機構１１Ｂにばね部材１２を介して支持
されることにより用紙Ｐの突入時の衝撃が１次転写面へ
伝搬するのを防止する第２のテンショナーロール１３Ｂ
とを有している。

【００１０】また、加熱ロール７および加圧ロール８
は、それぞれ熱源を有し、上下に回転駆動可能に対向配
置されており、中間転写ベルト２上に転写されたトナー
像を、中間転写ベルト２と加圧ロール８との間に用紙搬
送路１４に沿って供給される用紙Ｐ上に転写定着する転
写定着手段を構成している。加圧ロール８は、ロール昇
降機構１４によって昇降し、所定の圧力で中間転写ベル
ト２を介して加熱ロール７に圧接するようになってい
る。

【００１１】ロール移動機構１１Ａ，１１Ｂは、例えば
ソレノイドが適用され、ロッド１１ａの先端にばね部材
１２の一端が固定されている。

【００１２】また、本装置１は、中間転写ベルト２の上
下の内周面にそれぞれ当接され、転写定着手段からの熱
を下から上へと循環させる熱循環機構１６を設け、図示
しない主制御部からのベルト停止信号に基づいてロール
昇降機構１４、第１のロール移動機構１１Ａおよび第２
のロール移動機構１１Ｂを制御する制御部１７を設けて
いる。

【００１３】制御部１７は、図示しない主制御部からベ
ルト停止信号が送出されたとき、中間転写ベルト２の応
力状態を中間転写ベルト２の動作時とほぼ同等の状態と
なるように、第１のロール移動機構１１Ａによって第１
のテンショナーロール１３Ａを駆動ロール４に対する中
間転写ベルト２の巻付き角が小さくなる方向に移動させ
るとともに、第２のロール移動機構１１Ｂによって第２
のテンショナーロール１３Ｂを中間転写ベルト２が予備
加熱ロール６から離間する方向に移動させ、さらに、ロ
ール昇降機構１４によって加圧ロール８を下降させ、中
間転写ベルト２の局部的な変形を抑制するものである。

【００１４】図２は、画像形成ユニット３を示す。画像
形成ユニット３は、同図矢印方向に回転するトナー像担
持体３０を有し、このトナー像担持体３０の周囲には、
トナー像担持体３０の表面を均一に帯電させる帯電器３
１と、画像信号に基づいてトナー像担持体３０の表面を
露光して静電潜像を形成する露光ユニット３２と、トナ
ー像担持体３０上に形成された静電潜像を対応する色の
トナーで現像する現像器３３と、トナー像担持体３０上
のトナー像を中間転写ベルト２に転写する転写コロトロ
ン３４と、トナー像担持体３０に残留する未定着のトナ
ーを除去するクリーニングユニット３５とが配置されて
いる。

【００１５】図３は、熱循環機構１６を示す。熱循環機
構１６は、中間転写ベルト２の上側内面に当接する上当
接部材１６０Ａと、中間転写ベルト２の下側内面に当接
する下当接部材１６０Ｂと、上当接部材１６０Ａおよび
下当接部材１６０Ｂの貫通孔１６０ａの挿通し、内部に
作動液１６１が充填された環状パイプ１６２とを備えて
いる。下側の中間転写ベルト２は、転写定着手段によっ
て熱せられて上側より高温になっているため、作動液１
６１は、同図矢印方向に循環するようになっている。

【００１６】図４は、中間転写ベルト２を示す。中間転
写ベルト２は、外周面に配置される室温硬化型のシリコ
ーンゴム層２ａと、内周面に配置されるポリイミド層２
ｂを積層した構成を有する。

【００１７】次に、本装置１の動作を説明する。各画像
形成ユニット３Ｙ，３Ｍ，３Ｃ，３Ｋの順で、中間転写
ベルト２上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト２
の裏面より熱循環機構１６によって約１００℃まで熱が
付与され、溶融し易くされた後、予備加熱ロール６によ
って約２００℃の熱が付与され、一気に溶融されながら
加熱ロール７と加圧ロール８で構成される転写定着手段
まで搬送され、図示しない用紙搬送機構によって用紙搬
送路１４に沿って搬送されてきた用紙Ｐと挟んで重ね合
わせた状態で約１５０〜１８０℃の熱で中間転写ベルト
２の裏面と用紙Ｐの表面から加熱しながら加圧すること
によって中間転写ベルト２上のトナー像を用紙Ｐ上に転
写するとともに定着する。トナーが転写定着された用紙
Ｐは、トナーのオフセット現象を防止するため、中間転
写ベルト２と用紙Ｐを熱循環機構１６によりトナー溶融
温度より低い温度まで冷却した後、用紙Ｐは剥離ロール
１０により中間転写ベルト２から剥離される。

【００１８】図５は、中間転写ベルト２の非動作状態を
示す。図示しない主制御部からベルト停止信号が制御部
１７に出力され、中間転写ベルト２が非動作状態に入る
と、制御部１７は、ロール昇降機構１５によって加圧ロ
ール８を下降させる。続いて、制御部１７は、第１のロ
ール移動機構１１Ａによって駆動ロール４と剥離ロール
１０で作られる中間転写ベルト２の張架領域より外側に
外れる位置まで第１のテンショナーロール１３Ａを移動
させる。また、制御部１７は、第２のロール移動機構１
１Ｂによって予備加熱ロール７に対する中間転写ベルト
２の巻付け角が０度になる位置まで第２のテンショナー
ロール１３Ｂを移動させる。

【００１９】図６は、本装置１において、予備加熱ロー
ル６に対する中間転写ベルト２の接触時間とその時のベ
ルト変形量を測定した実験結果を示す。この実験は、予
備加熱ロール６の加熱温度を約２００℃と８０℃、予備
加熱ロール６に対する中間転写ベルト２の巻付け角を１
５０度、ベルト張力を８ｋｇｆで各所定時間接触加熱さ
せた後、ベルト張力を解除し、３分後にレーザー式変位
計を用いベルト変形量（高さ）を測定したものである。
この実験の結果、加熱ロール７に中間転写ベルト２を巻
付けた状態でベルト２に張力を与えたまま保持すると、
急激にベルト２は熱と曲げ応力により変形が発生する。
これは加熱温度によって変形量に多少の違いはあるもの
の、この変形は画像形成時に色ずれ，色むら等の原因と
なるため、変形を戻す必要がある。しかし、一旦できた
この変形は、室温レベルでは初期状態に戻ることがな
く、戻す手段を講じる必要が発生し、この手段を講じて
いる間は画像形成を行うことができないため、ベルト２
の非動作時は早急に加熱するロール（予備加熱ロール
６，加熱ロール７，加圧ロール８）からベルト２を離し
た方がよいことが分かる。

【００２０】従って、本装置１によれば、中間転写ベル
ト２の非動作中は、ベルト巻付き角の大きな駆動ロール
４のベルト巻付き角を小さくさせて局部的な曲げ変形を
減少させ、加熱体である予備加熱ロール６および加熱ロ
ール７から中間転写ベルト２を離間させて局部的な物性
変化が起きないようにしているので、中間転写ベルト２
の永久変形をなくして色ずれ，色むら等の画質劣化を防
止できる。また、中間転写ベルト２の非動作中は、中間
転写ベルト２を複数のロールに張架したままにしている
ので、動作再開後のベルト張架位置のずれを防止でき
る。この結果、中間転写体ベルト２の動作再開時の画像
形成不能時間をなくすことができ、効率的な画像形成が
可能になる。また、中間転写体ベルト２の加熱体からの
離間と駆動ロール４のベルト巻付き角の低減に、ベルト
張架および外乱吸収用の２つのテンショナーロール１３
Ａ，１３Ｂを兼用しているので、構成の簡素化およびコ
スト低減が図れる。

【００２１】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々な形態が可能である。例えば、第１の実施の
形態では、テンショナーロール１３Ａ，１３Ｂを移動さ
せるロール移動機構１１Ａ，１１Ｂとしてソレノイドを
用いたが、ステッピングモータ等の回転駆動部を用いて
よい。ステッピングモータのような回転駆動部の場合
は、動作開始タイミングの制御だけでなくモータの回転
スピードを制御することでさらに安定したテンショナー
ロール１３Ａ，１３Ｂの移動が可能となる。また、中間
転写ベルト２の停止信号を受けた時点で、前記各テンシ
ョナーロール１３Ａ，１３Ｂのロール移動機構１１Ａ，
１１Ｂの動作開始タイミングは、同時としても大きな問
題はないが、第２のテンショナーロール１３Ｂの第２の
ロール移動機構１１Ｂの動作開始を若干早めに行っても
よい。これにより、中間転写ベルト２の総テンションを
保持した状態で第１および第２テンショナーロール１３
Ａ，１３Ｂの位置を移動させることができ、ベルト２の
横ずれの発生をさらに防止できる。また、本発明は、転
写後に定着する方式の画像形成装置にも適用できる。こ
れにより、中間転写ベルトの曲げ応力による永久変形を
防止できる。また、本発明は、静電潜像が形成される感
光体ベルト、トナー像が転写される転写ベルト等の画像
形成用ベルトにも適用できる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明の画像形成装
置によると、中間転写ベルトの非動作時に、中間転写ベ
ルトの応力状態を中間転写ベルトの動作時とほぼ同等の
状態に保持するとともに、中間転写ベルトと加熱体とを
離間させているので、中間転写ベルトの非動作時に中間
転写ベルトに発生する局部的な永久変形をなくして画質
劣化を防止するとともに、中間転写ベルトの動作開始時
の画像形成不能時間をなくして効率的な画像形成が可能
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
構成図である。

【図２】本実施の形態に係る画像形成ユニットの概略構
成図である。

【図３】本実施の形態に係る熱循環機構の断面図であ
る。

【図４】本実施の形態に係る中間転写ベルトの構成図で
ある。

【図５】本実施の形態に係る画像形成装置の中間転写ベ
ルトの非動作状態を示す図である。

【図６】本実施の形態に係る画像形成装置による実験結
果を示すグラフである。

【符号の説明】

１画像形成装置２中間転写ベルト２ａシリコーンゴム層２ｂポリイミド層３Ｙ，３Ｍ，３Ｃ，３Ｋ画像形成ユニット４駆動ロール５面出しロール６予備加熱ロール７加熱ロール８加圧ロール９カウンターロール１０剥離ロール１１Ａ第１のロール移動機構１１Ｂ第２のロール移動機構１１ａロッド１２ばね部材１３Ａ第１のテンショナーロール１３Ｂ第２のテンショナーロール１４用紙搬送路１５ロール昇降機構１６熱循環機構１７制御部３０トナー像担持体３１帯電器３２露光ユニット３３現像器３４転写コロトロン３５クリーニングユニット１６０Ａ上当接部材１６０Ｂ下当接部材１６０ａ貫通孔１６１作動液１６２環状パイプＰ用紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者北野賀久神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーンテクなかい富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者松田司神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーンテクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のロールに張架されトナー像が転写さ
れた無端状の中間転写ベルトを、前記トナー像を溶融さ
せる加熱体に接触させつつ循環移動させて前記中間転写
ベルトの循環移動経路上の転写定着位置で前記中間転写
ベルト上の前記トナー像を記録媒体に転写するとともに
定着する画像形成装置において、前記中間転写ベルトの非動作時に、前記中間転写ベルト
の応力状態を前記中間転写ベルトの動作時とほぼ同等の
状態に保持するとともに、前記中間転写ベルトと前記加
熱体とを離間させて前記中間転写ベルトの局部的な変形
を抑制する変形抑制手段を備えたことを特徴とする画像
形成装置。
【請求項２】前記変形抑制手段は、前記複数のロールに
対する前記中間転写ベルトの巻付き角を小さくさせる構
成の請求項１記載の画像形成装置。
【請求項３】前記変形抑制手段は、前記複数のロールに
対する前記中間転写ベルトの巻付き角のうち比較的大き
い前記巻付き角を小さくさせる構成の請求項１記載の画
像形成装置。
【請求項４】前記加熱体は、前記転写定着位置に設けら
れ、前記中間転写ベルト、前記中間転写ベルト上の前記
トナー像、および前記記録媒体を重ね合わせた状態で加
熱しながら加圧することによって前記中間転写ベルト上
の前記トナー像を前記記録媒体に転写するとともに定着
する加熱加圧手段を備え、前記変形抑制手段は、前記中間転写ベルトと前記加熱加
圧手段とを離間させる離間手段を備えた構成の請求項１
記載の画像形成装置。
【請求項５】前記加熱体は、前記中間転写ベルトの前記
転写定着位置の前段に設けられ、前記中間転写ベルトと
前記中間転写ベルト上の前記トナー像とをトナー溶融温
度以上に加熱する予備加熱手段を備え、前記変形抑制手段は、前記中間転写ベルトと前記予備加
熱手段とを離間させる離間手段を備えた構成の請求項１
記載の画像形成装置。
【請求項６】前記変形抑制手段は、移動可能に支持され
た第１のロール支持部材にばね部材を介して支持され、
前記中間転写ベルトの張り側で前記中間転写ベルトに張
力を付与する第１のテンショナーロールと、移動可能に支持された第２のロール支持部材にばね部材
を介して支持され、前記中間転写ベルトの緩み側で前記
中間転写ベルトに張力を付与する第２のテンショナーロ
ールと、前記第１のロール支持部材を移動させる第１の移動機構
と、前記第２のロール支持部材を移動させる第２の移動機構
と、前記第１の移動機構および前記第２の移動機構を制御し
て前記第１のロール支持部材および前記第２のロール支
持部材を所定の方向に移動させる制御手段とを備えた構
成の請求項１記載の画像形成装置。
【請求項７】前記制御手段は、前記第１の移動機構によ
って前記第１のテンショナーロールを前記複数のロール
のうち前記第１のテンショナーロールの近傍に配置され
た前記ロールに対する前記中間転写ベルトの巻付き角が
小さくなる方向に移動させるとともに、前記第２の移動
機構によって前記第２のテンショナーロールを前記中間
転写ベルトが前記発熱体から離間する方向に移動させる
構成の請求項６記載の画像形成装置。
【請求項８】前記制御手段は、前記第１のロール支持部
材および前記第２のロール支持部材の移動タイミング
が、前記第２のロール支持部材の方が早く行われるよう
に構成された請求項７記載の画像形成装置。
【請求項９】複数のロールに張架された感光体ベルト、
転写ベルト、中間転写ベルト等の無端状の画像形成用ベ
ルトを循環移動させて記録媒体上の画像を形成する画像
形成装置において、移動可能に支持された第１のロール支持部材にばね部材
を介して支持され、前記画像形成用ベルトの張り側で前
記画像形成用ベルトに張力を付与する第１のテンショナ
ーロールと、移動可能に支持された第２のロール支持部材にばね部材
を介して支持され、前記画像形成用ベルトの緩み側で前
記画像形成用に張力を付与する第２のテンショナーロー
ルと、前記第１のロール支持部材を移動させる第１の移動機構
と、前記第２のロール支持部材を移動させる第２の移動機構
と、前記画像形成用ベルトの非動作時に、前記画像形成用ベ
ルトの応力状態を前記画像形成用ベルトの動作時とほぼ
同等の状態となるように、前記第１の移動機構および前
記第２の移動機構を制御して前記第１のロール支持部材
および前記第２のロール支持部材を所定の方向に移動さ
せる制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
置。
【請求項１０】前記制御手段は、前記第１の移動機構に
よって前記第１のテンショナーロールを前記複数のロー
ルのうち前記第１のテンショナーロールの近傍に配置さ
れた前記ロールに対する前記画像形成用ベルトの巻付き
角が小さくなる方向に移動させる構成の請求項９記載の
画像形成装置。
【請求項１１】前記制御手段は、前記第１のロール支持
部材および前記第２のロール支持部材の移動タイミング
が、前記第２のロール支持部材の方が早く行われるうよ
うに構成された請求項１０記載の画像形成装置。
【請求項１２】複数のロールに張架された感光体ベル
ト、転写ベルト、中間転写ベルト等の無端状の画像形成
用ベルトを循環移動させて記録媒体上に画像を形成する
画像形成装置において、前記画像形成用ベルトの支持ロールに対する巻付き角を
調整する巻付き角調整手段と、前記画像形成用ベルトの動作時に、前記巻付き角調整手
段に前記巻付き角を所定値に調整させ、前記画像形成用
ベルトの非動作時に、前記巻付き角調整手段に前記巻付
き角を前記所定値より小なる他の所定値に調整させる制
御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項１３】前記支持ロールは、回転駆動によって前
記画像形成用ベルトを移動させる駆動ロールである構成
の請求項１２記載の画像形成装置。
【請求項１４】前記画像形成用ベルトは、トナー像が転
写される中間転写ベルトであり、前記支持ロールは、前記中間転写ベルトと前記中間転写
ベルト上の前記トナー像とをトナー溶融温度以上に加熱
する予備加熱ロールである構成の請求項１２記載の画像
形成装置。