JPH11201850A - 静電サーボ式物理量検出装置 - Google Patents

静電サーボ式物理量検出装置

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JPH11201850A
JPH11201850A JP488798A JP488798A JPH11201850A JP H11201850 A JPH11201850 A JP H11201850A JP 488798 A JP488798 A JP 488798A JP 488798 A JP488798 A JP 488798A JP H11201850 A JPH11201850 A JP H11201850A
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林 野々山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度のサーボ制御を可能とする静電サーボ
式物理量検出装置を提供する。 【解決手段】 ハイレベル(Hi)とローレベル(L
o)の期間が異なる搬送波信号P1、P2を固定電極
3、4にそれぞれ印加する。搬送波信号P1、P2がH
iとLoの間で変化する第1の期間では、スイッチS2
を閉じ、スイッチS3を開にする。このとき、C−V変
換回路21は、可動電極2dと固定電極3、4からなる
差動容量の容量変化に応じた電圧を出力する。第1の期
間に続く第2の期間(搬送波信号P1、P2におけるH
iとLoの差の期間)では、スイッチS2を開き、スイ
ッチS3を閉じて、C−V変換回路21の出力電圧を信
号処理する信号処理回路22からフィードバック電圧を
出力させ、それを可動電極2dに印加して、可動電極2
dが所定の位置になるようにサーボ制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理量に応じて変
化する差動容量を用いた静電サーボ式の物理量検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度センサ、圧力センサ、ヨー
レートセンサなどにおいて、センサの温度特性や非直線
性を改善するために、静電気力によるサーボ制御を行う
静電サーボ式の容量センサが種々提案されている。例え
ば、特公平6−44008号公報、米国特許第5,34
3,766号明細書には、静電サーボ式の加速度センサ
が開示されている。
【0003】このような静電サーボ式の容量センサにお
いては、物理量の変化に応じて変位する可動電極と、可
動電極に対向して配置された一対の固定電極を備え、可
動電極と一対の固定電極からなる差動容量の容量変化を
検出し、その検出出力に基づき可動電極を所定の位置に
保持するように可動電極への印加信号をサーボ制御する
ようにしている。
【0004】この場合、差動容量の容量変化を検出する
ために、両固定電極には、搬送波信号が印加される。例
えば、特公平6−44008号公報には、互いに逆相で
中心電圧が異なる搬送波信号を両固定電極に印加すると
ともに、差動容量の容量変化に基づく出力電圧を可動電
極にフィードバックして、可動電極と両固定電極に働く
静電気力を制御することによりサーボをかけるようにし
たものが開示されている。また、米国特許第5,34
3,766号明細書には、チャージアンプの出力を増幅
して可動電極に印加するとともに、一方の固定電極には
基準電圧とチャージアンプの出力を増幅した電圧を、他
方の固定電極にはGNDとチャージアンプの出力を増幅
した電圧を交互に印加するようにしたものが開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のものに
おいては、中心電圧が異なる搬送波信号を両固定電極に
印加するようにしているため、可動電極に印加するフィ
ードバック電圧の動作範囲外に、搬送波信号の中心値を
設定する必要がある。このため、搬送波信号の振幅が小
さくならざるを得なくなる。容量変化の検出感度は搬送
波信号の振幅に比例するため、搬送波信号の振幅が小さ
いと検出感度が低く、S/N比が悪いという問題があ
る。
【0006】本発明は上記問題に鑑みたもので、高感度
のサーボ制御を可能とする静電サーボ式物理量検出装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至5に記載の発明においては、電圧レベ
ルが変化する第1の期間と所定電圧レベルの第2の期間
を有する第1の搬送波信号を第1の固定電極(3)に印
加し、第1の搬送波信号に対し電圧レベルが反転した第
2の搬送波信号を第2の固定電極(4)に印加するよう
にし、第1の期間においてC−V変換回路(21)から
容量変化に応じた電圧が出力され、第2の期間において
信号処理回路(22)から出力されるフィードバック電
圧が可動電極(2d)に印加されるようにしたことを特
徴としている。
【0008】このようにC−V変換を行う期間とサーボ
制御を行う期間を分けることによって、第1、第2の固
定電極に印加する搬送波信号の中心電圧を異ならせる必
要がなく、搬送波信号の振幅を大きくすることができ
る。従って、C−V変換の感度が上がり、高感度のサー
ボ制御を行うことができる。また、請求項6に記載の発
明においては、第1の電圧レベルとなる期間と第2の電
圧レベルとなる期間が異なった第1の搬送波信号を第1
の固定電極(3)に印加し、第1の搬送波信号に対し電
圧レベルが反転した第2の搬送波信号を第2の固定電極
(4)に印加するようにし、第1の電圧レベルとなる期
間と第2の電圧レベルとなる期間の差の期間において信
号処理回路(22)から出力されるフィードバック電圧
により可動電極(2d)のサーボ制御が行われるように
したことを特徴としている。
【0009】この発明においてもC−V変換を行う期間
とサーボ制御を行う期間を分けることができるため、上
記したのと同様、第1、第2の固定電極に印加する搬送
波信号の中心電圧を異ならせる必要がないため、搬送波
信号の振幅を大きして高感度のサーボ制御を行うことが
できる。なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施
形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に、サーボ
式加速度センサにおけるセンサ部の模式的構成を示す。
このセンサ部は、センサエレメント10および検出回路
20から構成されている。センサエレメント10は、梁
構造体2を有する構造になっており、この梁構造体2
は、梁構造体2を基板1の上面に固定するための4つの
アンカ部2aと、4つの梁部2bと、質量部2cと、質
量部2cの両側に形成された複数の可動電極2dから構
成されている。また、それぞれの可動電極2dには、固
定電極3、4が対向配置され、固定電極3、4は基板1
上に固定されている。
【0011】このような構成において、質量部2cが加
速度を受けて変位すると、可動電極2dもそれに応じて
変位する。可動電極2dと固定電極3および可動電極2
dと固定電極4は差動の容量を構成しており、可動電極
2dの変位に応じてそれらの容量が変化する。検出回路
20は、可動電極2dと固定電極3、4による容量の変
化を検出し、可動電極2dを所定の位置に保持するよう
に可動電極2dにフィードバック電圧を印加するサーボ
制御を行う。
【0012】図2に、その検出回路20の具体的な構成
を示す。検出回路20は、C−V変換回路21、信号処
理回路22、スイッチS2、S3、制御回路23、およ
び発振器24から構成されている。C−V変換回路21
は、可動電極2dと固定電極3、4からなる差動容量の
変化を電圧に変換するもので、演算増幅器21a、コン
デンサ21b、およびスイッチS1から構成されてい
る。演算増幅器21aの非反転入力端子は基準電圧(V
DD/2)に接続され、反転入力端子は可動電極2dに接
続されており、反転入力端子と出力端子との間には、ス
イッチS1およびコンデンサ21bが並列に接続されて
いる。
【0013】信号処理回路22は、C−V変換回路21
の出力電圧に基づき可動電極2dを可動電極2dが加速
度を受けて変位した方向と逆方向に変位させるためのフ
ィードバック電圧を出力するもので、サンプルホールド
(S/H)回路22a、ローパスフィルタ(LPF)2
2b、および増幅器(AMP)22cから構成されてい
る。
【0014】スイッチS2は、可動電極2dをC−V変
換回路21に接続するために設けられており、スイッチ
S3は、信号処理回路22から出力されるフィードバッ
ク電圧を可動電極2dに印加するために設けられてい
る。これらのスイッチ手段をなすスイッチS2、S3
は、可動電極2dをC−V変換回路21と信号処理回路
22に所定のタイミングで択一的に接続する切り替え手
段を構成している。
【0015】制御回路23は、発振器24から出力され
るクロックに基づき、固定電極3、4に印加する搬送波
信号P1、P2、スイッチS1、S2、S3を開閉させ
るスイッチ開閉信号、およびサンプルホールド回路22
aをサンプルホールドさせるS/H信号をそれぞれ作成
して出力する。上記構成においてその作動を図3に示す
信号波形図を参照して説明する。
【0016】制御回路23から出力される搬送波信号P
1、P2は、図3に示すように、3つのフェーズ(φ1
〜3)でハイレベル(Hi)とローレベル(Lo)が変
化する一定振幅の矩形波信号となっており、搬送波信号
P2は、搬送波信号P1に対して電圧レベルが反転した
信号となっている。これらの搬送波信号P1、P2は、
固定電極3、4にそれぞれ印加される。
【0017】まず、第1のフェーズ(φ1)では、搬送
波信号P1はHi、搬送波信号P2はLoになってい
る。また、制御回路23からのスイッチ開閉信号によ
り、スイッチS1は閉、スイッチS2は閉、スイッチS
3は開になり、可動電極2dはC−V変換回路21に接
続される。このとき、C−V変換回路21のスイッチS
1が閉じているため、コンデンサ21bの電荷が放電さ
れ、演算増幅器21aの出力端子からは、基準電圧(V
DD/2)が出力される。また、可動電極2dの電位は演
算増幅器21aの働きにより基準電圧に固定される。
【0018】第2のフェーズ(φ2)では、搬送波信号
P1、P2の電圧レベルが反転(P1がLo、P2がH
i)し、スイッチS1が開く。このとき、可動電極2d
と固定電極3間の容量C1と、可動電極2dと固定電極
4間の容量C2との間にΔCの差があると、搬送波信号
の振幅VDDとΔCの積で表される電荷Qが可動電極2d
に生じるが、演算増幅器21aの働きにより可動電極2
dの電位が基準電位に保たれるため、電荷Qはコンデン
サ21bに蓄積され、演算増幅器21aの出力電圧が変
化する。
【0019】例えば、可動電極2dが、図の矢印方向に
変位したとすると、第1のフェーズでは可動電極2dの
固定電極3側に通常よりも大きいマイナスの電荷が発生
し、第2のフェーズでは可動電極2dの固定電極3側に
通常よりも小さいプラスの電荷が発生するため、その差
であるマイナスの電荷によりコンデンサ21bにおける
演算増幅器21aの反転入力端子側、出力端子側にマイ
ナスの電荷、プラスの電荷がそれぞれ発生する。このた
め、演算増幅器21aの出力電圧が+ΔVだけ変化す
る。逆に、可動電極2dが、図の矢印方向と逆方向に変
位したとすると、演算増幅器21aの出力電圧が−ΔV
だけ変化する。
【0020】そして、信号処理回路22におけるサンプ
ルホールド回路22aは、そのときの演算増幅器21a
の出力電圧をサンプリングする。第3のフェーズ(φ
3)では、スイッチS2が開き、スイッチS3が閉じ
る。また、サンプルホールド回路22aは、サンプリン
グした電圧をホールドする。このホールドされた電圧
は、ローパスフィルタ22bを介し増幅器22cにて反
転増幅される。例えば、増幅器22cは、サンプリング
ホールドされた電圧(±ΔV)を(−1)倍し、その電
圧を基準電圧に加えて出力する。
【0021】このとき、スイッチS3が閉じているた
め、増幅器22cの出力電圧(フィードバック電圧)
は、可動電極2dに印加される。その結果、可動電極2
dを加速度によって変位した方向と逆方向に変位させる
ことができる。例えば、可動電極2dが、図の矢印方向
に変位したときには、上述したように演算増幅器21a
の出力電圧が+ΔVだけ変化し、増幅器22cからは
(基準電圧−ΔV)の電圧が出力され、その電圧が可動
電極2dに印加される。この第3のフェーズでは搬送波
信号P1、P2がそれぞれLo、Hiになっているた
め、可動電極2dに印加される電圧が−ΔV変化したこ
とによって、可動電極2dと固定電極4間の電圧が大き
く、また可動電極2dと固定電極3間の電圧が小さくな
るため、可動電極2dは、固定電極4の方に変位する。
すなわち、可動電極2dが、加速度によって変位したの
と逆方向に変位する。
【0022】従って、上記した第1から第3のフェーズ
の動作を繰り返すことにより、可動電極2dを所定の位
置に戻すようにサーボ制御が行われ、信号処理回路22
から加速度を示す電圧Vout が出力される。上記した実
施形態によれば、C−V変換を行う期間(第1、第2の
フェーズ)とサーボ制御を行う期間(第3のフエーズ)
を分けているため、固定電極3、4に印加する搬送波信
号の中心電圧を異ならせる必要がなく、搬送波信号の振
幅を大きくすることができるため、C−V変換の感度が
上がり、高感度のサーボ制御を行うことができる。
【0023】なお、上記した実施形態においては、第1
から第3のフェーズにおける搬送波信号P1、P2のデ
ューティ比が50%になっていないものを示したが、H
iとLoの期間を異ならせてデューティ比が50%にな
るようにしてもよい。 (第2実施形態)図4に、本発明の第2実施形態におけ
る検出回路20の構成を示す。なお、センサ部における
センサエレメン10の構成は図1に示すものと同じであ
る。
【0024】上記した第1実施形態では、C−V変換を
基準電圧を基準に行うようにしていたが、この第2実施
形態では、信号処理回路3の出力電圧を基準に行うよう
にしている。このため、第1実施形態におけるスイッチ
S2、S3をなくし、信号処理回路22からの出力電圧
を演算増幅器21aの反転入力端子に接続するようにし
ている。
【0025】また、信号処理回路22においては、サン
プルホールド回路22aの出力電圧とこの信号処理回路
22の出力電圧を差動増幅する差動増幅回路22dを設
け、また第1実施形態における増幅器22cの代わり
に、ローパスフィルタ22bを介して入力される電圧を
積分してその積分結果を基準電圧に加えて出力する積分
回路22dを設けている。
【0026】上記構成においてその作動を図5に示す信
号波形図を参照して説明する。第1のフェーズ(φ1)
では、搬送波信号P1はHi、搬送波信号P2はLo
で、スイッチS1は閉となり、また第2のフェーズ(φ
2)では、搬送波信号PはLo、搬送波信号P2はHi
で、スイッチS1は開となるので、第1実施形態と同
様、可動電極2dが加速度を受けて変位した場合に、演
算増幅器21aの出力電圧が±ΔVだけ変化する。すな
わち、この第1、第2のフェーズにおいて、第1実施形
態と同様、C−V変換が行われる。
【0027】この演算増幅器21aの出力電圧、すなわ
ち基準電圧±ΔVの電圧は、サンプルホールド回路22
aでサンプリングされ、第3のフェーズ(φ3)でホー
ルドされる。そして、このホールドされた電圧と信号処
理回路22の出力電圧とが差動増幅回路22eにおいて
差動増幅され、演算増幅器21aの出力電圧の変化分の
電圧が出力される。その出力電圧は、ローパスフィルタ
22bを介し積分回路22dにて積分処理され、上記し
た変化分の電圧を積分した積分電圧を基準電圧に加えて
出力する。
【0028】この積分回路22dの出力電圧は、演算増
幅器21aの反転入力端子に入力される。その結果、可
動電極2dの電圧は、上記した積分電圧分だけ変化す
る。その変化方向は、演算増幅器21aの出力電圧の変
化方向と同じである。従って、例えば、可動電極2dが
図の矢印方向に変化し、演算増幅器21aの出力電圧が
+Vだけ変化したときは、積分回路22dの出力電圧は
+方向に変化し、可動電極2dの電圧が基準電圧から+
方向に変化する。この第3のフェーズ(φ3)では、搬
送波信号P1はHi、搬送波信号P2はLoとなってい
るため、可動電極2dと固定電極4間の電圧が大きく、
また可動電極2dと固定電極3間の電圧が小さくなるた
め、可動電極2dは、固定電極4の方に変位する。すな
わち、可動電極2dが、加速度によって変位したのと逆
方向に変位する。なお、可動電極2dが図の矢印方向と
逆方向に変化したときには、可動電極2dの電圧が−方
向に変化し、この場合も可動電極2dは、加速度によっ
て変位したのと逆方向に変位する。
【0029】すなわち、この実施形態においては、積分
回路22dの出力電圧が基準電圧から変化したときに、
その出力電圧が基準電圧に戻るようにフィードバック制
御を行うようにしている。このようなフィードバック制
御においては、搬送波信号P1、P2のデューティ比が
50%になっていると、可動電極2dを所定の位置に戻
す静電気力を発生させることができないため、搬送波信
号P1、P2のデューティ比を50%とは異なる値にし
て、可動電極2dを所定の位置に戻す静電気力を発生さ
せるようにしている。すなわち、搬送波信号P1、P2
のHiとLoの期間を異ならせ、HiとLoの期間の差
の期間(上記した例においては第3のフェーズ)におい
て可動電極2dに信号処理回路22から出力される電圧
を印加して可動電極2dを所定の位置に戻す静電気力を
発生させるようにしている。
【0030】なお、この実施形態においては、可動電極
2dの電圧が常時信号処理回路22の出力電圧となるた
め、C−V変換器21の出力電圧は、可動電極2dの電
圧が基準電圧からずれている分だけオフセットを持つこ
とになる。このため、信号処理回路22では差動増幅回
路22eを設け、C−V変換器21の出力電圧と信号処
理回路22の出力電圧の差をとって、上記したオフセッ
トを除去するようにしている。
【0031】このように本実施形態においても、C−V
変換を行う期間(第1、第2のフェーズ)とサーボ制御
を行う期間(第3のフエーズ)を分けているため、固定
電極3、4に印加する搬送波信号の中心電圧を異ならせ
る必要がなく、搬送波信号の振幅を大きくすることがで
きるため、C−V変換の感度が上がり、高感度のサーボ
制御を行うことができる。
【0032】なお、上記した第1実施形態においても、
この第2実施形態に示すような積分回路22dを用いて
信号処理回路22を構成するようにすることができる。
また、積分回路の代わりに比較器を用いて構成するよう
にしてもよい。さらに、本発明は、加速度センサに適用
するもの限らず、圧力センサ、ヨーレートセンサなどの
静電容量式の物理量検出装置にも同様に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における加速度センサの
センサ部の模式的構成を示す図である。
【図2】図1中の検出回路20の具体的な構成を示す図
である。
【図3】図2に示す検出回路20の作動説明に供する信
号波形図である。
【図4】本発明の第2実施形態における検出回路20の
具体的な構成を示す図である。
【図5】図4に示す検出回路20の作動説明に供する信
号波形図である。
【符号の説明】
2…梁構造体、2d…可動電極、3、4…固定電極、1
0…センサエレメント、20…検出回路、21…C−V
変換回路、22…信号処理回路、S2、S3…スイッ
チ、23…制御回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理量の変化に応じて変位する可動電極
    (2d)と、 前記可動電極(2d)に対向して配置された第1、第2
    の固定電極(3、4)と、 前記可動電極(2d)と前記第1、第2の固定電極
    (3、4)からなる差動容量の容量変化に応じた電圧を
    出力するC−V変換回路(21)と、 前記C−V変換回路(21)の出力に基づき前記可動電
    極(2d)を前記可動電極(2d)が前記物理量の変化
    によって変位した方向と逆方向に変位させるためのフィ
    ードバック電圧を出力する信号処理回路(22)と、 電圧レベルが変化する第1の期間とこの第1の期間に続
    く所定電圧レベルの第2の期間を有する第1の搬送波信
    号を前記第1の固定電極(3)に印加し、前記第1の搬
    送波信号に対し電圧レベルが反転した第2の搬送波信号
    を前記第2の固定電極(4)に印加する搬送波信号発生
    手段(23)とを備え、 前記第1の期間において前記C−V変換回路(21)か
    ら前記容量変化に応じた電圧が出力され、前記第2の期
    間において前記信号処理回路(22)から出力されるフ
    ィードバック電圧が前記可動電極(2d)に印加される
    ようにしたことを特徴とする静電サーボ式物理量検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記搬送波信号発生手段(23)は、前
    記第1、第2の搬送波信号として、前記第1の期間では
    電圧レベルが異なる第1、第2の電圧レベルとなり、前
    記第2の期間では前記第1、第2の電圧レベルのいずれ
    か一方の電圧レベルとなる矩形波信号を生成するもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の静電サーボ式物
    理量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の期間において前記可動電極
    (2d)を前記C−V変換回路(21)に信号接続し、
    前記第2の期間において前記信号処理回路(22)から
    出力されるフィードバック電圧を前記可動電極(2d)
    に印加するスイッチ手段(S2、S3)を備えたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の静電サーボ式物理量
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記C−V変換回路(21)は、一方の
    入力端子に前記可動電極(2d)が接続され他方の入力
    端子に前記信号処理回路(22)からのフィードバック
    電圧が印加される演算増幅器(21a)を有しており、
    前記信号処理回路(22)は、前記演算増幅器(21
    a)の出力電圧の変化に基づいて前記フィードバック電
    圧を出力するものであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の静電サーボ式物理量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理回路(22)は、前記演算
    増幅器(21a)の出力電圧と前記演算増幅器(21
    a)の前記他方の入力端子に印加されているフィードバ
    ック電圧の差を検出して前記フィードバック電圧を生成
    する回路(22b、22d)を有することを特徴とする
    請求項4に記載の静電サーボ式物理量検出装置。
  6. 【請求項6】 物理量の変化に応じて変位する可動電極
    (2d)と、 前記可動電極(2d)に対向して配置された第1、第2
    の固定電極(3、4)と、 前記第1、第2の固定電極(3、4)に第1、第2の搬
    送波信号をそれぞれ印加する搬送波信号発生手段(2
    3)と、 前記可動電極(2d)と前記第1、第2の固定電極
    (3、4)からなる差動容量の容量変化に応じた電圧を
    出力するC−V変換回路(21)と、 前記C−V変換回路(21)の出力に基づき前記可動電
    極(2d)を前記可動電極(2d)が前記物理量の変化
    によって変位した方向と逆方向に変位させるためのフィ
    ードバック電圧を出力する信号処理回路(22)とを備
    えた静電サーボ式物理量検出装置において、 前記搬送波信号発生手段(23)は、第1の電圧レベル
    と第2の電圧レベルを有し前記第1の電圧レベルとなる
    期間と前記第2の電圧レベルとなる期間が異なる矩形波
    信号を前記第1の搬送波信号として前記第1の固定電極
    (3)に印加し、前記第1の搬送波信号に対し電圧レベ
    ルが反転した第2の搬送波信号を前記第2の固定電極
    (4)に印加するものであって、 前記第1の電圧レベルとなる期間と前記第2の電圧レベ
    ルとなる期間の差の期間において前記信号処理回路(2
    2)から出力されるフィードバック電圧により前記可動
    電極(2d)のサーボ制御が行われるようにしたことを
    特徴とする静電サーボ式物理量検出装置。
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