JPH11201767A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH11201767A
JPH11201767A JP224798A JP224798A JPH11201767A JP H11201767 A JPH11201767 A JP H11201767A JP 224798 A JP224798 A JP 224798A JP 224798 A JP224798 A JP 224798A JP H11201767 A JPH11201767 A JP H11201767A
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JP
Japan
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route
unit
data
voice guidance
vehicle
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Application number
JP224798A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kuroiwa
仁 黒岩
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両が走行すべく設定された経路についての音
声案内を行う機能を具えたもとにあって、その音声案内
を、車両の乗員が煩わしさ、あるいは、疎ましさを覚え
ることになる事態が回避されるようにして行えるものと
する。 【解決手段】車両が走行すべき経路を設定する走行経路
設定部50と、走行経路設定部50により設定された経
路を車両が走行するとき、設定された経路に応じた音声
案内を行う音声案内部65〜68と、音声案内部65〜
68により行われる音声案内の内容を、車両の設定され
た経路についての過去の通行回数に応じて変化させる音
声案内制御部60〜62とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載されて
用いられ、車両を設定された経路に沿って誘導すべく、
車両の乗員に対して、設定された経路についての音声案
内を行う機能を具えたナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両についての路上走行支援システムが
種々開発されているが、斯かる路上走行支援システムの
一つとして、車両における車室形成部に配された画像表
示手段により、例えば、当該自動車の走行範囲を含む所
定の地域における道路地図情報を、道路地図画像として
表示するとともに、その道路地図画像に重畳して当該車
両の位置等を画像表示し、車両の乗員に対して路上走行
に関する情報提供を行うものとされるナビゲーション装
置が提案されている。このようなナビゲーション装置に
よる車両の乗員に対しての情報提供は、例えば、車両の
現在位置の検出がなされるもとで行われ、道路地図画像
に重畳して当該車両の現在位置が逐次画像表示されるよ
うにして、乗員による車両の走行状況もしくは走行環境
の把握に貢献するもの、あるいは、道路地図画像に重畳
して当該車両が走行すべく予定もしくは設定された経路
が表示されるようにして、車両の運転状態にある乗員の
負担を軽減するもの等とされる。
【0003】また、上述の如くの車両に搭載されて用い
られるナビゲーション装置として、画像表示手段による
情報提供に加え、車両の乗員に対して、当該車両が走行
すべく設定された経路についての音声による案内を行う
ようにしたものも知られている。即ち、車両の乗員に対
して設定された経路についての音声案内を行うことによ
り、当該車両を設定された経路に沿って誘導する機能を
具えたナビゲーション装置も提案されているのである。
【0004】音声案内により車両を設定された経路に沿
って誘導する機能を具えたナビゲーション装置として従
来提案されているものにあっては、音声案内が、予め道
路地図上において設定された経路上にある交叉点等の複
数の音声案内対象の夫々に対応して用意された案内文
が、車両の設定された経路に沿う走行に伴って順次音声
出力化されることによって行われる。その際、各音声案
内対象について用意される案内文は画一的なものとさ
れ、一旦設定された経路については、その後それが設定
される度に、同一の音声案内が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来における
車両を設定された経路に沿って誘導するための音声案内
は、車両がその乗員にとって未知の経路、あるいは、未
知ではないが馴染みが薄い経路を走行する状態にあり、
乗員が詳しい音声案内を必要としているもとで行われる
場合には、極めて有効に作用するが、例えば、車両がそ
の乗員にとって既知であって充分に馴染みがあるものと
されている経路を走行する状態にあり、乗員が詳しい音
声案内を不要としているもとで行われる場合には、乗員
に煩わしさを覚えさせることになってしまうという不都
合を生じる虞を伴っている。即ち、従来行われている音
声案内にあっては、車両の乗員に歓迎される場合ばかり
でなく、車両の乗員に疎まれることになる場合もあるこ
とになる。
【0006】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、車両に搭載されて用いられ、当該車
両を設定された経路に沿って誘導すべく、車両の乗員に
対して、設定された経路についての音声案内を行う機能
を具えたもとにあって、その音声案内を、それを受ける
乗員が煩わしさ、あるいは、疎ましさを覚えることにな
る事態が回避されるようにして行うことができるナビゲ
ーション装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係るナビゲーション装置は、車両が走行すべき
経路を設定する走行経路設定部と、走行経路設定部によ
り設定された経路を車両が走行するとき、設定された経
路に応じた音声案内を行う音声案内部と、音声案内部に
より行われる音声案内の内容を、車両の設定された経路
についての過去の通行回数に応じて変化させる音声案内
制御部とを備えて構成される。
【0008】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係るナビゲーション装置は、音
声案内部により行われる音声案内の内容を、車両の設定
された経路についての過去の通行回数に応じて変化させ
る音声案内制御部が、過去の通行回数が所定回数以下で
あるとき、音声案内部に第1の内容をもっての音声案内
を行わせ、過去の通行回数が上記所定回数を越えている
とき、上記音声案内部に上記第1の内容より簡略化され
た第2の内容をもっての音声案内を行わせるものとされ
る。
【0009】上述のように構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記
載された発明に係るナビゲーション装置にあっては、走
行経路設定部により設定された経路を車両が走行すると
き、音声案内部によって行われる設定された経路に応じ
た音声案内が、音声案内制御部により、その内容が車両
の設定された経路についての過去の通行回数に応じて変
化せしめられるものとされる。そして、斯かる音声案内
の内容の変化は、例えば、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項2に記載された発明に係るナビゲーション装置
の如くに、車両の設定された経路についての過去の通行
回数が所定回数以下であるとき、第1の内容をもっての
音声案内とされ、車両の設定された経路についての過去
の通行回数が所定回数を越えているときには、第1の内
容より簡略化された第2の内容をもっての音声案内とさ
れるようにしてなされる。
【0010】このように、例えば、音声案内部によって
行われる設定された経路に応じた音声案内が、車両の設
定された経路についての過去の通行回数が所定回数以下
であるとき、第1の内容をもつものとされ、車両の設定
された経路についての過去の通行回数が所定回数を越え
ているときには、第1の内容より簡略化された第2の内
容をもつものとされることにより、本願の特許請求の範
囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載
された発明に係るナビゲーション装置によれば、車両の
乗員に対して行われる設定された経路についての音声案
内が、それを受ける乗員が煩わしさ、あるいは、疎まし
さを覚えることになる事態が回避されるようにして行わ
れることになる。
【0011】即ち、車両が、過去に通行したことが無
い、もしくは、過去に通行したことがあるが然程頻繁で
ない経路、従って、その乗員にとって未知の、あるい
は、未知ではないが馴染みが薄い経路を走行する状態に
ある場合には、第1の内容をもった音声案内が行われ
て、それが乗員に対して極めて有効に作用し、かつ、車
両が、過去に比較的頻繁に通行している経路、従って、
その乗員にとって既知であって充分に馴染みがあるもの
とされている経路を走行する状態にある場合には、第1
の内容より簡略化された第2の内容をもった音声案内が
行われて、乗員が煩わしさ、あるいは、疎ましさを覚え
ることになる事態が回避されるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係るナビゲーション装置の一例を示す。
【0013】図1に示される例にあっては、人工衛星が
用いられた電波航法システムであるグローバル・ポジシ
ョニング・システム(GPS)における人工衛星からの
GPS信号を選択受信し、受信されたGPS信号に所定
の処理を施す、GPS信号用アンテナ11及びGPS信
号受信部12から得られる、所定の処理が施されたGP
S信号SGが、現在位置検出部13に供給される。現在
位置検出部13には、GPS信号受信部12からのGP
S信号SGに加えて、車両の進行方向を検出する方位セ
ンサ14からの検出出力SD,車両の走行速度、即ち、
車速を検出する車速センサ15からの検出出力SS、及
び、車両の基準位置についてのデータ入力を行う基準位
置データ入力部16からの基準位置データDZが供給さ
れる。
【0014】また、車両の移動範囲内における道路地図
網に関する地図データが格納された地図データ格納メモ
リ部20からの地図データDMも、現在位置検出部13
に供給される。そして、現在位置検出部13は、GPS
信号受信部12からのGPS信号SG,方位センサ14
からの検出出力SD,車速センサ15からの検出出力S
S,基準位置データ入力部16からの基準位置データD
Z、及び、地図データ格納メモリ部20から読み出され
る地図データDMに基づいて、車両の現在位置を地図デ
ータDMがあらわす道路地図上の位置として検出し、検
出された現在位置をあらわす現在位置データDPを送出
する。
【0015】また、図1に示される例においては、車両
に対して位置情報,道路利用状況情報,天候情報等を提
供するビークル・インフォーメーション・コミュニケー
ション・サービス(VICS)のもとでの交通情報信号
の受信に用いられるアンテナ31及び41が備えられて
いる。
【0016】アンテナ31は、VICSのもとでの交通
情報データを多重伝送するFM音声放送信号を受けて、
FM音声放送信号受信部32に供給するものとされてい
る。FM音声放送信号受信部32からは、受信されたF
M音声放送信号SAが得られて、デコーダ部33に供給
される。そして、デコーダ部33においては、FM音声
放送信号SAにより多重伝送された交通情報データDA
が再生される。
【0017】一方、アンテナ41は、VICSのもとで
の交通情報データを伝送する通信手段であるビーコンか
らのビーコン信号を受けて、ビーコン受信部42に供給
するものとされている。ビーコン受信部42からは、受
信されたビーコン信号SBが得られて、デコーダ部43
に供給される。そして、デコーダ部43においては、ビ
ーコン信号SBにより伝送された交通情報データDBが
再生される。
【0018】現在位置検出部13から得られる現在位置
データDP,デコーダ部33から得られる交通情報デー
タDA、及び、デコーダ部43から得られる交通情報デ
ータDBは、走行経路設定部50に供給される。この走
行経路設定部50には、現在位置データDP,交通情報
データDA及び交通情報データDBに加えて、地図デー
タ格納メモリ部20からの地図データDMが供給され、
さらに、目的地データ入力部51から入力される、車両
が到達すべき目的地をあらわす目的地データDTも供給
される。
【0019】走行経路設定部50は、目的地データDT
が供給されたときの現在位置データDPがあらわす位置
を、地図データDMがあらわす道路地図上の経路始点と
するとともに、目的地データDTがあらわす目的地に対
応する地図データDMがあらわす道路地図上の位置を経
路終点とし、地図データDMがあらわす道路地図上にお
ける経路始点から経路終点までの最適な経路を、交通情
報データDAもしくは交通情報データDBがあらわす道
路利用状況情報,天候情報等を参照し、車両が走行すべ
き経路として設定する。そして、走行経路設定部50
は、設定された経路をあらわす設定経路データDDCを
送出し、その設定経路データDDCが、設定経路データ
ラッチ部52によってラッチされる状態となす。
【0020】設定経路データラッチ部52によってラッ
チされた設定経路データDDCは、表示データ形成部5
3に供給される。表示データ形成部53には、現在位置
検出部13からの現在位置データDP及び地図データ格
納メモリ部20からの地図データDMも供給され、さら
に、デコーダ部33からの交通情報データDA及びデコ
ーダ部43からの交通情報データDBも供給される。
【0021】表示データ形成部53においては、設定経
路データDDC,現在位置データDP,地図データDM
及び交通情報データDAもしくは交通情報データDBが
合成されて、地図データDMがあらわす道路地図,その
道路地図に重畳された、現在位置データDPがあらわす
車両の現在位置,設定経路データDDCがあらわす設定
された経路,交通情報データDAもしくは交通情報デー
タDBがあらわす交通情報を総合的にあらわす画像表示
用データDSPが形成される。そして、表示データ形成
部53から得られる画像表示用データDSPは、映像信
号形成部54に供給される。
【0022】映像信号形成部54においては、画像表示
用データDSPに基づき、赤色原色信号R,緑色原色信
号G及び青色原色信号Bから成るカラー映像信号が形成
され、そのカラー映像信号が映像信号形成部54から画
像表示部55に供給される。それにより、画像表示部5
5にあっては表示データ形成部53により形成される画
像表示用データDSPに基づく画像表示が行われ、例え
ば、画像表示部55の画面上において、道路地図の画
像,それに重畳された車両の現在位置及び設定された経
路をあらわす画像、及び、交通情報に関する表示が得ら
れる。
【0023】また、設定経路データラッチ部52によっ
てラッチされた設定経路データDDCは、制御ユニット
60によって新たな設定経路データDDCとして取り込
まれる。設定経路データラッチ部52からの新たな設定
経路データDDCを取り込んだ制御ユニット60は、設
定経路データメモリ部61に読出制御信号CWを供給し
て、設定経路データメモリ部61に格納されている設定
経路データDDCを読み出す。
【0024】設定経路データメモリ部61には、そのと
き以前に走行経路設定部50によって設定された設定経
路データDDCが、例えば、図2に示される如くに、設
定経路データDC1,DC2,DC3,・・・,DC
n,・・として個別に格納されている。そして、これら
の設定経路データDC1,DC2,DC3,・・・,D
Cn,・・の夫々は、制御ユニット60からの読出制御
信号CWに応じて設定経路データメモリ部61から順次
読み出され、設定経路データDDC’として制御ユニッ
ト60に供給される。
【0025】制御ユニット60においては、設定経路デ
ータラッチ部52から取り込まれた新たな設定経路デー
タDDCと、設定経路データメモリ部61から読み出さ
れた設定経路データDDC’とが比較され、設定経路デ
ータDDC’中に新たな設定経路データDDCと同一の
ものが存在するか否かが点検される。即ち、新たな設定
経路データDDCに関しての、設定経路データDC1,
DC2,DC3,・・・,DCn,・・が格納された設
定経路データメモリ部61の検索が行われるのである。
【0026】その結果、設定経路データDDC’中に新
たな設定経路データDDCと同一のものが存在しない場
合には、設定経路データラッチ部52にラッチされた設
定経路データDDCが新規な設定経路データであると判
断される。斯かる判断がなされたときには、制御ユニッ
ト60は、設定経路データメモリ部61に書込制御信号
CRを供給し、設定経路データラッチ部52にラッチさ
れた設定経路データDDCを、設定経路データメモリ部
61に、既に格納されている設定経路データDC1,D
C2,DC3,・・・,DCn,・・に続く設定経路デ
ータDCxとして格納されるものとなす。
【0027】また、新たな設定経路データDDCに関し
ての、設定経路データDC1,DC2,DC3,・・
・,DCn,・・が格納された設定経路データメモリ部
61の検索が行われた結果、設定経路データDDC’中
に新たな設定経路データDDCと同一のものが存在する
場合には、設定経路データラッチ部52にラッチされた
設定経路データDDCが新規な設定経路データではない
と判断される。斯かる判断がなされたときには、制御ユ
ニット60は、通行回数カウンタ部62に制御信号CS
を供給して通行回数カウンタ部62を制御し、通行回数
カウンタ部62における、設定経路データメモリ部61
に格納されている設定経路データDC1,DC2,DC
3,・・・,DCn,・・のうちの設定経路データラッ
チ部52にラッチされた設定経路データDDCと同一の
ものについての車両の通行回数カウント値を、通行回数
データDCOとして取り込む。
【0028】通行回数カウンタ部62にあっては、例え
ば、図3に示される如くに、設定経路データメモリ部6
1に格納されている設定経路データDC1,DC2,D
C3,・・・,DCn,・・に夫々対応するカウンタC
1,C2,C3,・・・,Cn,・・が含まれており、
これらのカウンタC1,C2,C3,・・・,Cn,・
・の夫々は、対応する設定経路データDC1,DC2,
DC3,・・・,DCn,・・のいずれかについての車
両の過去の通行回数をあらわす通行回数カウント値を保
持している。そして、斯かる通行回数カウント値のうち
の、設定経路データDC1,DC2,DC3,・・・,
DCn,・・のうちの設定経路データラッチ部52にラ
ッチされた設定経路データDDCと同一のものに対応す
るものが、通行回数データDCOとして制御ユニット6
0に取り込まれるのである。
【0029】通行回数カウンタ部62からの通行回数デ
ータDCOを取り込んだ制御ユニット60は、通行回数
データDCOがあらわす通行回数を、所定の回数αA
(例えば、5回)及びαB(例えば、10回)と比較す
る。そして、通行回数データDCOがあらわす通行回数
が、5回(所定の回数αA)以下であるか否かを判断
し、5回を越えている場合には、さらに、6回以上で1
0回(所定の回数αB)以下であるか否かを判断する。
【0030】その結果、通行回数データDCOがあらわ
す通行回数が5回(所定の回数αA)以下である場合に
は、制御ユニット60は、“通常案内”を指示する指令
信号CGを形成し、また、通行回数データDCOがあら
わす通行回数が6回(所定の回数αA)以上で10回
(所定の回数αB)以下である場合には、制御ユニット
60は、“簡易案内”を指示する指令信号CGを形成
し、さらに、通行回数データDCOがあらわす通行回数
が10回(所定の回数αB)を越えている場合には、制
御ユニット60は、“案内停止”を指示する指令信号C
Gを形成する。
【0031】そして、制御ユニット60は、指令信号C
Gを形成した後、制御信号CUを通行回数カウンタ部6
2に供給して、通行回数カウンタ部62における設定経
路データラッチ部52にラッチされた設定経路データD
DCに対応するカウンタの通行回数カウント値を“1”
だけ増加させる。
【0032】上述のようにして制御ユニット60により
形成される指令信号CGは、案内文データ形成部65に
供給される。案内文データ形成部65には、指令信号C
Gに加えて、現在位置検出部13からの現在位置データ
DP,設定経路データラッチ部52にラッチされた設定
経路データDDC、及び、地図データ格納メモリ部20
からの地図データDMが供給される。そして、案内文デ
ータ形成部65は、地図データDM及び設定経路データ
DDCに基づく、設定経路データDDCがあらわす設定
された経路における各案内対象についての案内文をあら
わす案内文データDOGを、指令信号CGによる“通常
案内”,“簡易案内”もしくは“案内停止”の指示に従
った内容をもって、現在位置データDPがあらわす車両
の現在位置に応じて順次形成する。
【0033】斯かる際、案内文データ形成部65により
形成される案内文データDOGは、指令信号CGが“通
常案内”を指示するときには、設定経路データDDCが
あらわす設定された経路における比較的詳細な案内対象
の夫々についての案内文をあらわすものとされ、また、
指令信号CGが“簡易案内”を指示するときには、設定
経路データDDCがあらわす設定された経路における間
引きされた案内対象、例えば、分岐点のみについての案
内文をあらわすものとされ、さらに、指令信号CGが
“案内停止”を指示するときには、設定経路データDD
Cがあらわす設定された経路におけるいずれの案内対象
についての案内文もあらわさないものとされる。
【0034】このようにして、案内文データ形成部65
において、指令信号CGの指示“通常案内”,“簡易案
内”もしくは“案内停止”に応じた内容を有するものと
されて形成される案内文データDOGは、案内文データ
形成部65から音声信号形成部66へと供給される。音
声信号形成部66においては、案内文データDOGに基
づく音声信号SOGが形成され、その音声信号SOG
が、信号加算部67を通じて、音声発生部68に供給さ
れる。
【0035】それにより、音声発生部68から、音声信
号SOGに応じた案内文をあらわす音声案内が発せられ
る。斯かる音声案内は、案内文データ形成部65から得
られる案内文データDOGが、指令信号CGの指示“通
常案内”に応じた内容を有するものとされるときには、
設定経路データDDCがあらわす設定された経路におけ
る比較的詳細な案内対象の夫々についての案内文を順次
あらわしていく内容をもったものとされ、また、案内文
データ形成部65から得られる案内文データDOGが、
指令信号CGの指示“簡易案内”に応じた内容を有する
ものとされるときには、案内文データ形成部65から得
られる案内文データDOGが指令信号CGの指示“通常
案内”に応じた内容を有するものとされるときより簡易
化された内容、例えば、設定経路データDDCがあらわ
す設定された経路における分岐点のみについての案内文
をあらわす内容をもったものとされる。そして、さら
に、案内文データ形成部65から得られる案内文データ
DOGが、指令信号CGの指示“案内停止”に応じた内
容を有するものとされるときには、実質的に音声発生部
68から音声案内が発せられない状態とされる。
【0036】このようなもとで、案内文データ形成部6
5,音声信号形成部66,信号加算部67及び音声発生
部68を含む部分により、走行経路設定部50により設
定された経路を車両が走行するとき、設定された経路に
応じた音声案内を行う音声案内部が形成されており、ま
た、制御ユニット60,設定経路データメモリ部61及
び通行回数カウンタ部62を含む部分によって、音声案
内部により行われる音声案内の内容を、車両の設定され
た経路についての過去の通行回数に応じて変化させる音
声案内制御部が形成されていることになる。
【0037】案内文データ形成部65,音声信号形成部
66,信号加算部67及び音声発生部68を含む部分に
より形成される音声案内部による音声案内が、上述の如
くに行われることにより、走行経路設定部50により設
定された経路が、車両が過去に通行したことが無い、も
しくは、過去に通行したことがあるが、例えば、通行回
数が5回以下で然程頻繁でない経路、従って、その乗員
にとって未知の、あるいは、未知ではないが馴染みが薄
い経路である場合には、車両がその設定された経路を走
行するとき、比較的詳細な案内対象の夫々についての案
内文を順次あらわしていく内容をもった音声案内が行わ
れて、それが乗員に対して極めて有効に作用することに
なり、また、走行経路設定部50により設定された経路
が、車両が過去に、例えば、通行回数が6回以上10回
以下とされる比較的頻繁に通行している経路、従って、
その乗員にとって既知であって充分に馴染みがあるもの
とされている経路である場合には、車両がその設定され
た経路を走行するとき、例えば、分岐点のみに制限され
た案内対象についての案内文をあらわしていく簡略化さ
れた内容をもった音声案内が行われ、さらに、走行経路
設定部50により設定された経路が、車両が過去に、例
えば、通行回数が10回を越える頻繁に通行している経
路、従って、その乗員にとって極めてよく分かっている
経路である場合には、車両がその設定された経路を走行
するとき、音声案内は行われないようにされ、それによ
り、乗員が煩わしさ、あるいは、疎ましさを覚えること
になる事態が回避されることになる。
【0038】なお、図1に示される例にあっては、デコ
ーダ部33から得られる交通情報データDA及びデコー
ダ部43から得られる交通情報データDBが、夫々、音
声信号形成部70及び音声信号形成部71に供給され
る。音声信号形成部70においては、交通情報データD
Aに基づく交通情報をあらわす音声信号SAOが得ら
れ、また、音声信号形成部71においては、交通情報デ
ータDBに基づく交通情報をあらわす音声信号SBOが
得られる。そして、音声信号形成部70から得られる音
声信号SAOと音声信号形成部71から得られる音声信
号SBOとのうちのいずれかが、音声信号選択部72に
よって選択され、信号加算部67を通じて、音声発生部
68に供給される。それにより、音声発生部68から、
音声信号SAOもしくは音声信号SBOに基づく音声交
通情報が発せられる。
【0039】また、図1に示される例にあっては、一点
鎖線により示される如く、制御ユニット60から送出さ
れる指令信号CGが、案内文データ形成部65のみなら
ず、表示データ形成部53にも供給され、表示データ形
成部53から得られる画像表示用データDSPが、指令
信号CGの指示“通常案内”,“簡易案内”もしくは
“案内停止”に応じて変化せしめられる内容を有するも
のとされてもよい。斯かる際には、画像表示部55にお
いて得られる画像表示が、指令信号CGが指示する“通
常案内”,“簡易案内”もしくは“案内停止”に応じた
ものとされる。
【0040】図1に示される例における制御ユニット6
0は、例えば、マイクロコンピュータが用いられて構成
される、斯かるマイクロコンピュータが、設定経路デー
タラッチ部52においてラッチされた設定経路データD
DCを取り込んで行う動作にあたって実行するプログラ
ムの一例を、図4のフローチャートを参照して説明す
る。
【0041】図4のフローチャートにあっては、スター
ト後、ステップ81において、設定経路データラッチ部
52においてラッチされた設定経路データDDCを取り
込む。続いて、ステップ82において、取り込まれた設
定経路データDDCに関しての設定経路データメモリ部
61の検索を行い、その結果に基づき、ステップ83に
おいて、取り込まれた設定経路データDDCが新規な設
定経路データであるか否かを判断する。
【0042】ステップ83での判断の結果、取り込まれ
た設定経路データDDCが新規な設定経路データである
場合には、ステップ84において、設定経路データラッ
チ部52においてラッチされた設定経路データDDC
を、設定経路データメモリ部61に、既に格納されてい
る設定経路データDC1,DC2,DC3,・・・,D
Cn,・・に続く設定経路データDCxとして格納され
るものとなす。そして、ステップ85に進み、通行回数
カウンタ部62における設定経路データDCxに対応す
るカウンタの通行回数カウント値を“1”だけ増加させ
て、プロセスを終了する。
【0043】また、ステップ83での判断の結果、取り
込まれた設定経路データDDCが新規な設定経路データ
でない場合には、ステップ86において、通行回数カウ
ンタ部62における、設定経路データメモリ部61に格
納されている設定経路データDC1,DC2,DC3,
・・・,DCn,・・のうちの設定経路データラッチ部
52にラッチされた設定経路データDDCと同一のもの
についての車両の通行回数カウント値を、通行回数デー
タDCOとして取り込む。
【0044】そして、続くステップ87において、取り
込まれた通行回数データDCOがあらわす通行回数が、
5回(所定の回数αA)以下であるか否かを判断し、5
回以下である場合には、ステップ88において、“通常
案内”を指示する指令信号CGを送出する。その後、ス
テップ85において、通行回数カウンタ部62におけ
る、設定経路データメモリ部61に格納されている設定
経路データDC1,DC2,DC3,・・・,DCn,
・・のうちの設定経路データラッチ部52にラッチされ
た設定経路データDDCと同一のものに対応するカウン
タの通行回数カウント値を“1”だけ増加させて、プロ
セスを終了する。
【0045】ステップ87での判断の結果、取り込まれ
た通行回数データDCOがあらわす通行回数が5回(所
定の回数αA)以下でない場合には、ステップ89にお
いて、取り込まれた通行回数データDCOがあらわす通
行回数が、6回以上で10回(所定の回数αB)以下で
あるか否かを判断する。その結果、取り込まれた通行回
数データDCOがあらわす通行回数が6回以上で10回
(所定の回数αB)以下である場合には、ステップ90
において、“簡易案内”を指示する指令信号CGを送出
する。その後、ステップ85において、通行回数カウン
タ部62における、設定経路データメモリ部61に格納
されている設定経路データDC1,DC2,DC3,・
・・,DCn,・・のうちの設定経路データラッチ部5
2にラッチされた設定経路データDDCと同一のものに
対応するカウンタの通行回数カウント値を“1”だけ増
加させて、プロセスを終了する。
【0046】さらに、ステップ89での判断の結果、取
り込まれた通行回数データDCOがあらわす通行回数が
6回以上で10回(所定の回数αB)以下でない場合に
は、ステップ91において、“案内停止”を指示する指
令信号CGを送出する。その後、ステップ85におい
て、通行回数カウンタ部62における、設定経路データ
メモリ部61に格納されている設定経路データDC1,
DC2,DC3,・・・,DCn,・・のうちの設定経
路データラッチ部52にラッチされた設定経路データD
DCと同一のものに対応するカウンタの通行回数カウン
ト値を“1”だけ増加させて、プロセスを終了する。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係るナビゲーション装置にあっ
ては、走行経路設定部により設定された経路を車両が走
行するとき、音声案内部によって行われる設定された経
路に応じた音声案内が、音声案内制御部により、その内
容が車両の設定された経路についての過去の通行回数に
応じて変化せしめられ、その音声案内の内容の変化が、
例えば、車両の設定された経路についての過去の通行回
数が所定回数以下であるとき、第1の内容をもっての音
声案内とされ、車両の設定された経路についての過去の
通行回数が所定回数を越えているときには、第1の内容
より簡略化された第2の内容をもっての音声案内とされ
るようにしてなされる。
【0048】それにより、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発
明に係るナビゲーション装置によれば、車両が、過去に
通行したことが無い、もしくは、過去に通行したことが
あるが然程頻繁でない経路、従って、その乗員にとって
未知の、あるいは、未知ではないが馴染みが薄い経路を
走行する状態にある場合には、第1の内容をもった音声
案内が行われて、それが乗員に対して極めて有効に作用
することになり、しかも、車両が、過去に比較的頻繁に
通行している経路、従って、その乗員にとって既知であ
って充分に馴染みがあるものとされている経路を走行す
る状態にある場合には、第1の内容より簡略化された第
2の内容をもった音声案内が行われて、乗員が煩わし
さ、あるいは、疎ましさを覚えることになる事態が回避
されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項5までのいずれかに記載された発明に係るナビゲー
ション装置の一例を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示される例において用いられる設定経路
データメモリ部の一例の説明に供される概念図である。
【図3】図1に示される例において用いられる通行回数
カウンタ部の一例の説明に供される概念図である。
【図4】図1に示される例における制御ユニットを構成
するマイクロコンピュータが実行するプログラムの一例
をあらわすフローチャートである。
【符号の説明】
11 GPS信号用アンテナ 12 GPS信号受
信部 13 現在位置検出部 14 方位セン
サ 15 車速センサ 16 基準位置データ
入力部 20 地図データ格納メモリ部 3
1,41 アンテナ 32 FM音声放送信号受信
部 33,43 デコーダ部 42 ビーコン
受信部 50 走行経路設定部 51 目的地
データ入力部 52 設定経路データラッチ部
53 表示データ形成部 54 映像信号形成部
55 画像表示部 60 制御ユニット
61 設定経路データメモリ部 62 通行回数
カウンタ部 65 案内文データ形成部 6
6,70,71 音声信号形成部 67 信号加算
部 68 音声発生部 72 音声信号選択部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両が走行すべき経路を設定する走行経路
    設定部と、 該走行経路設定部により設定された経路を上記車両が走
    行するとき、上記設定された経路に応じた音声案内を行
    う音声案内部と、 該音声案内部により行われる音声案内の内容を、上記車
    両の上記設定された経路についての過去の通行回数に応
    じて変化させる音声案内制御部と、を備えて構成される
    ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】音声案内制御部が、過去の通行回数が所定
    回数以下であるとき、音声案内部に第1の内容をもって
    の音声案内を行わせ、過去の通行回数が上記所定回数を
    越えているとき、上記音声案内部に上記第1の内容より
    簡略化された第2の内容をもっての音声案内を行わせる
    ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】走行経路設定部が、設定された経路をあら
    わす設定経路データを送出し、音声案内制御部が、車両
    の設定された経路に沿う走行に伴って、上記走行経路設
    定部から送出される設定経路データに基づく案内文デー
    タを形成し、該案内文データを音声案内部に供給するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のナビゲーション
    装置。
  4. 【請求項4】走行経路設定部から得られる設定経路デー
    タが格納されるメモリ部と、該メモリ部に格納された設
    定経路データによりあらわされる経路の夫々についての
    車両の通行回数をカウントして、各経路に関する車両通
    行回数カウント値を得るカウンタ部とが設けられ、音声
    案内制御部が、上記カウンタ部における車両通行回数カ
    ウント値に基づいて過去の通行回数を得ることを特徴と
    する請求項3記載のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】音声案内制御部が、走行経路設定部から設
    定された新たな経路をあらわす設定経路データが送出さ
    れるとき、該設定経路データをメモリ部に格納すること
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記
    載のナビゲーション装置。
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