JPH11201614A - 飲食物供給装置 - Google Patents

飲食物供給装置

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JPH11201614A
JPH11201614A JP265798A JP265798A JPH11201614A JP H11201614 A JPH11201614 A JP H11201614A JP 265798 A JP265798 A JP 265798A JP 265798 A JP265798 A JP 265798A JP H11201614 A JPH11201614 A JP H11201614A
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food
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fan
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JP265798A
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Masataka Watanabe
正隆 渡辺
Akihiro Imaeda
昭弘 今枝
Hirokazu Nomoto
浩主 野本
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CKD Corp
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CKD Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/021Control thereof
    • F25B2321/0212Control thereof of electric power, current or voltage
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/025Removal of heat
    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2700/00Means for sensing or measuring; Sensors therefor
    • F25D2700/14Sensors measuring the temperature outside the refrigerator or freezer

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要とするペルチェ素子の冷却能力を確保し
つつ外部ファンにより発せられる風切り音を小音化する
飲食物供給装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の飲食物供給装置は、飲料用の原
液などを充填した容器を収納した庫内を所定温度で管理
すべく、ペルチェ効果によって庫内温度を調節する熱電
変換素子12,12と、庫内冷却時に発熱する熱電変換
素子12,12を冷却させるための外部ファン17,1
7とを備えたものであって、庫外温度を監視する外部温
度センサ24からの検出信号に基づいて、外部ファン1
7,17の駆動を制御する制御手段21を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に充填され
た飲料用原液を注出して希釈化した飲料水などを提供す
る飲食物供給装置に関し、特に熱伝変換素子に対して設
けられた外部ファンによる風切り音を小音化させる飲食
物供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、嗜好性飲料水等の提供に用いられ
る飲食物供給装置には、自動販売機に多く見られるよう
に、ジュース等を缶に入れて提供する形式によるものの
他に、液体の飲料物を容器内に充填したものを装置内に
収納し、需要に応じてその容器内から紙コップ等に注出
して提供するものが多く見られるようになった。これら
は、コーヒーやジュース、ファーストフード店で提供さ
れるシェイク等のように、取扱いが容易で回収の必要の
ない紙コップ等により提供でき、低コストであるため、
最近ではその利用が盛んである。そこで、このような飲
食物供給装置の一例について図面を参照して説明する。
図6は前部扉52を開けた状態での飲食物供給装置51
の全体の構成を示す正面図である。この飲食物供給装置
51は、例えば、濃縮された原液を水で希釈させてオレ
ンジジュースなどを作るものである。
【0003】飲食物供給装置51は、大きく分けて上部
に配置される容器収納庫53、その容器収納庫53内に
収納された容器54内の飲食物(オレンジジュースなど
の濃縮された原液、以下、単に「原液」という)を所定
量注出する飲食物注出部55、そして注出された原液を
受けるための給水部56とから構成されている。容器5
4は、プラスチック容器、ビニール容器あるいは紙容器
などの様々な形態のものがある。ところで、図示した飲
食物供給装置51は、容器54と飲食物注出部55とを
1セット有するものであるが、もちろん、2セットのも
のや、あるいは3セット以上を有するものであってもよ
い。
【0004】飲食物注出部55では、容器54からのチ
ューブ57が取り付けられ、ローラポンプ60が所定角
度回転すると、ローラ59によってチューブ57内に充
填された原液が押し出される。チューブ57の注出口で
は、ロータ59の押し出しに合わせて図示しないピンチ
バルブによって密閉および開放が行われる。また、チュ
ーブ57の注出口近傍の希釈水供給ノズル64から水や
ソーダ水などの希釈水が注出される。そして、給水部5
6には、チューブ57及び希釈水供給ノズル64下方の
トレー65上に図示しないカップが置かれ、そこに原液
及び希釈水が注出されて飲料水が提供される。
【0005】ところで、このような飲食物供給装置51
では、容器54内に充填された原液の品質を保つため
に、どのような環境下においても容器54内の温度が保
冷装置によって一定(例えば7〜10℃)に保たれてい
る。保冷装置としては、特願平8−40372号で示し
た温度調節装置、即ち熱伝変換素子であるペルチェ素子
を利用して容器収納庫53内の温度を設定するものが使
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ペルチェ素
子を利用した保冷装置では、そのペルチェ素子が冷却時
に熱を発生させるため、ペルチェ素子を空冷するための
外部ファンが設けられている。しかし、従来、容器収納
庫53内の冷却時に駆動するファンの風切り音が大き
く、静かな環境に置かれた飲食物供給装置による騒音が
問題となっていた。特に、複数の飲料水を提供するよう
な飲食物供給装置では、それだけ庫内の容積が大きくな
り、その庫内を冷却する温度調節装置、即ち外部ファン
も大きくなるため、風切り音による騒音が大きくなって
しまっていた。また、対象が飲食物ということもあっ
て、その衛生面から原液などを適正な状態で保管するた
めの温度も厳密なものであるため、温度調節装置が絶え
ず稼働するため、継続的に騒音が発生することとなる。
【0007】また、このような騒音を発生させる外部フ
ァンは、庫内冷却時の吸熱現象により自ら発熱してしま
って低下するペルチェ素子の冷却能力を維持すべく設け
られたものである。従って、庫内冷却時には外部ファン
を止めるわけにはいかない。一方、このペルチェ素子の
冷却能力の基準は、庫内温度が外気温によって温められ
ることから、外気温に大きく影響することとなる。即
ち、気温の上がる時期には庫内の温度が上がりやすいた
め、温度上昇に比例してペルチェ素子の冷却能力を高め
る必要がある反面、気温の下がる時期には庫内の温度が
上がり難いため、ペルチェ素子の冷却能力も低くてよい
こととなる。また、そうした各時の状況下で同様に高い
冷却能力に合わせて外部ファンを駆動させていたので
は、騒音の問題ばかりでなく消費電力の無駄といった問
題も無視できない。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題点を解消す
べく、必要とするペルチェ素子の冷却能力を確保しつつ
外部ファンにより発せられる風切り音を小音化する飲食
物供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の飲食物供給装置
は、飲料用の原液などを充填した容器を収納した庫内を
所定温度で管理すべく、ペルチェ効果によって庫内温度
を調節する熱電変換素子と、庫内冷却時に発熱する熱電
変換素子を冷却させるための外部ファンとを備えたもの
であって、庫外温度を監視する外部温度センサからの検
出信号に基づいて、前記外部ファンの駆動を制御する制
御手段を有することを特徴とする。
【0010】よって、原液などを収納した庫内は、熱電
変換素子の冷却作用によって適正温度に保たれるが、庫
内冷却時には熱電変換素子が吸熱現象によって自ら発熱
するため、その熱を外部ファンによって空冷することで
熱電変換素子の冷却能力が維持されている。一方、熱電
変換素子が庫内の温度を適正温度に冷却するのに必要な
冷却能力は、庫内温度を上昇させる外気温にほぼ対応
し、また、その冷却能力は熱伝変換素子から発せられる
熱の放熱の影響を受ける。そこで、熱電変換素子が適正
に冷却能力を発揮できるように、制御手段が外部温度セ
ンサからの検出信号に基づいて外部ファンの回転数、即
ち外部ファンへの駆動電圧を調節する。従って、庫外の
温度が高ければ、外部ファンへ高い電圧を印加し、庫外
の温度が低くなれば外部ファンへ低い電圧を印加するこ
とで、庫外温度が低いときの外部ファンの回転数を下げ
て、発生する風切り音による騒音を軽減する。また、電
圧を調節することで省エネにも寄与する。
【0011】また、本発明の飲食物供給装置は、前記制
御手段が、前記内部温度センサに基づく庫外温度に比例
して前記外部ファンへの駆動電圧を制御することを特徴
とする。よって、庫外温度に対応して外部ファンへ印加
する駆動電圧をリニアに変化させることで、熱伝変換素
子に必要とする冷却能力を発揮させるとともに、庫外温
度が低いときの外部ファンの回転数を下げて、発生する
風切り音による騒音を軽減し、また電圧を調節すること
で省エネにも寄与する。
【0012】また、本発明の飲食物供給装置は、前記外
部ファンが2個のファンからなり、その外部ファンが直
並列回路によって駆動電源に接続されたものであって、
前記制御手段が前記外部温度センサから検出される基準
温度値に対応して直列回路と並列回路とを切り換えるこ
とを特徴とする。よって、簡易な構成によって外部ファ
ンから発生する風切り音による騒音を軽減し、また電圧
を調節することで省エネにも寄与する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる飲食物供給
装置の第一実施の形態を図面を参照して具体的に説明す
る。本実施の形態の飲食物供給装置は、容器収納庫内の
温度を調節する温度調節装置に特徴を有し、他の部分は
上述した飲食物供給装置とほぼ同様な構成をなすため、
特徴的な構成のみを示し他の構成は省略する。図1は、
飲食物供給装置から供給される原液が充填された容器収
納庫を示した側部断面図である。この飲食物供給装置の
容器収納庫1は、熱の伝達を遮断するために断熱材2に
よって覆われ、その中にコーヒー,お茶又はオレンジジ
ュース等の濃縮された原液が充填された容器3が収納さ
れている。
【0014】断熱材2に囲まれた容器収納庫1の庫内5
には、L字形の支持板4が取り付けられている。そし
て、天井に沿って前後方向に配設された支持板4は、後
方に下がるように傾斜して形成され、その上面には滴下
した水を流下させる案内板6が固定されている。その案
内板6の下端部には、支持板4に沿って垂直に垂れたド
レインホース7が固定されている。また、案内板6が取
り付けられた支持板4の前方(図面左方)には、庫内5
の空気を循環させるための室内ファン9が取り付けられ
ている。そして、庫内5の後方下端の角部には、庫内5
の温度を監視するための内部温度センサ8が設置されて
いる。
【0015】容器収納庫1の天井を構成する断熱材2に
は、大きさの異なる2枚のアルミ板が重ねられた温調ブ
ロック11,11と外側に積層されたペルチェ素子1
2,12が、その断熱材2に形成された設置穴13に嵌
装されている。そして、その設置穴13を塞ぐように、
ヒートシンク14と放熱フィン15が断熱材2に固着さ
れ、それぞれヒートシンク14は温調ブロック11,1
1に、放熱フィン15はペルチェ素子12,12に当接
されている。また、放熱フィン15の上方には、外部フ
ァン17が配設されている。なお、上述した案内板6
は、このヒートシンク14から落ちる水滴を受けるよう
に配設されている。
【0016】ここで、ペルチェ素子12,12とは、ペ
ルチェ効果に基づく熱電変換素子であり、発熱と冷却の
双方を1つで行なうことが可能なものである。また、ペ
ルチェ効果とは、2種類の異なった金属又は半導体を2
点で接合した閉回路をつくるために、順電圧が印加され
ると接合点にジュール熱以外に熱の発生又は吸収が起る
現象をいう。従ってペルチェ素子12,12は、順電圧
が印加されると吸熱現象により温調ブロック11,11
を冷却し、逆電圧が印加されると発熱現象により温調ブ
ロック11,11を加熱するものである。
【0017】次に、図2は、外部ファンを制御する制御
部を示したブロック図である。なお、制御部は、ペルチ
ェ素子12,12の発熱・冷却作用も制御するものであ
る。この制御部21は、トランジスタなどの半導体素子
を用いたリニア制御、あるいはチョッパ制御などを行う
ものであり、エミッタ接地されたトランジスタ22のベ
ースに接続され、そのコレクタが外部ファン17,17
のファンモータ(不図示)に接続されている。ファンモ
ータは電源部23に接続され、その電源部23は制御部
21へも接続されている。また制御部21は、前記内部
温度センサ8と、容器収納庫1の外気温を検出する外部
温度センサ24にも接続されている。
【0018】そこで、このような容器収納庫1を備えた
飲食物供給装置では、原液を適温に保管すべく以下のよ
うに作用する。先ず、容器収納庫1の庫内5の温度が内
部温度センサ8からの出力によって所定温度以上である
ことが検出されたならば、ペルチェ素子12,12へ印
加される電圧が順電圧へ切り換えられる。そのため、ペ
ルチェ素子12,12は、吸熱現象によって温調ブロッ
ク11,11を冷却することとなる。その際、ペルチェ
素子12,12への通電とともに室内ファン9及び外部
ファン17が駆動される。外部ファン17を駆動させる
のは、吸熱現象によりペルチェ素子12,12自体の温
度が上昇してしまって庫内5を冷却させる冷却能力が低
下するため、ペルチェ素子12,12を強制冷却する必
要があるからである。
【0019】一方、室内ファン9も同期させることによ
って、ペルチェ素子12,12が温調ブロック11,1
1を冷却することでヒートシンク14が冷やされ、その
冷やされたヒートシンク14に室内ファン9からの風が
当てられることとなる。そして、ヒートシンク14に当
たって冷やされた冷気は、容器収納庫1の庫内5を支持
板4に沿って後方へ流れ、更に壁面に沿って下方へ流れ
て庫内5を循環する。その際、冷気は下にたまりやすい
ので、室内ファン9によって吸い上げられ再びヒートシ
ンク14へ当てることによって、冷気が効率よく庫内5
の循環を繰り返すこととなる。そのため、庫内5の温度
は除々に下げられる。その間、ペルチェ素子12,12
には順電圧が印加され続け、外部ファン17及び室内フ
ァン9の運転は続けられる。そして、庫内5の温度が所
定温度まで下がったところで、内部温度センサ8の出力
によって通電が遮断され、ペルチェ素子12,12の吸
熱作用が止められて庫内5の冷却が停止する。
【0020】なお、逆に気温が氷点下になる寒冷地など
では、庫内5の温度が下がりすぎて原液が凍ってしまわ
ないようするため、ペルチェ素子12,12に逆電圧を
印加して発熱現象により庫内5を加温することも可能で
ある。このように、本実施の形態の飲食物供給装置で
は、内部温度センサ8によって検出される温度が所定温
度幅内(例えば、7〜10℃)に維持されるようにペル
チェ素子12,12への通電が制御され、庫内5の温度
が原液を保管するための適温に保たれる。
【0021】飲料供給装置では、ペルチェ素子12,1
2の作用によって庫内5の温度が一定に保たれ、そのペ
ルチェ素子12,12の動作時に合わせて外部ファン1
7,17の駆動も行われる。そして、前述したように、
従来この外部ファン17,17が駆動した際の風切り音
が騒音として問題となっていた。なお、前述したように
ペルチェ素子12,12が庫内5を加温する場合、その
ときにも外部ファン17,17は、発熱現象による外気
接触面側の冷え過ぎによってペルチェ素子12,12が
機能を低下させないように、図示しないヒータの熱を放
熱フィン15へ吹き付ける。しかし、そのような加温が
必要なのは、寒冷地などで人が静かに作業をするような
ことのない場所に置かれた場合であり、騒音による問題
は生じないため、以下冷却時に限って説明する。
【0022】庫内5の温度が冷却を必要とする場合、前
述したようにペルチェ素子12,12は、吸熱現象によ
って庫内5を冷却し、外部ファン17,17は、そのペ
ルチェ素子12,12の冷却効率の低下を防止すべく放
熱フィン15に風を送って強制冷却する。ところで、ペ
ルチェ素子12,12の冷却能力は、そのペルチェ素子
12,12が吸熱現象を起こす際に発生される熱をいか
に取り除くことができるか、いいかえればペルチェ素子
12,12をいかに早く冷却させることができるかであ
る。一方、庫内5を冷却するのに必要なペルチェ素子1
2,12の冷却能力は、庫内5が外気温によって温めら
れることから、外気温に大きく影響することとなる。即
ち、気温の高い時期には庫内5が温まりやすい状況にあ
るため、気温の上昇に比例してペルチェ素子12,12
の冷却能力を高める必要がある。その反面、気温の下が
る時期には庫内5の設定温度との温度差が小さく、庫内
5が温まり難い状況にあるため、ペルチェ素子12,1
2の冷却能力も低くてよいこととなる。
【0023】従って、外気温が高い場所或いは時期には
ペルチェ素子12,12に高い冷却能力が要求され、外
気温が低い場所或いは時期には低い冷却能力でも十分な
場合がある。そこで、外気温の変化する各環境で必要と
されるペルチェ素子12,12の冷却能力について実験
を行った。図3は、その実験結果を示した図である。こ
の場合、縦軸に庫内5の温度、横軸に外部ファン17,
17への駆動電圧を示した。本実験では、外気温が32
℃(X)、25℃(Y)そして18℃(Z)の場合につ
いて行った。また、横軸に外部ファン17,17への駆
動電圧を示したのは、ペルチェ素子12,12の冷却能
力は、前述したようにペルチェ素子12,12をいかに
早く冷却させるかであり、これは外部ファン17,17
による風量に置き換えることができ、またその風量は外
部ファン17,17の回転数に、そして、その回転数は
外部ファン17,17へ印加する駆動電圧に置き換える
ことができるためである。
【0024】そこで、この実験結果から、庫内5を適正
温度(T℃)に冷却させるためには、ペルチェ素子1
2,12に必要となる冷却能力が外気温に従って異なる
ことが分かった。即ち、各外気温(X,Y,Z)に対し
異なる電圧(x,y,z)で外部ファン17,17を駆
動させた場合、庫内5は図のような各温度低下が示され
た。これは、外気温が18℃(Z)の場合に外部ファン
17,17に電圧xを印加したのでは、ペルチェ素子1
2,12の冷却能力が高まり、過剰冷却になっていまう
ことを示している。また逆に、外気温が32℃(X)の
場合に外部ファン17,17に電圧zを印加したので
は、ペルチェ素子12,12の冷却能力の低下により適
正温度(T℃)にまで冷却できなくなってしまうが、外
気温が18℃(Z)の場合には庫内5を十分に適正温度
に保つことができることを示している。
【0025】従って、本実施の形態の飲食物供給装置で
は、図2に示した制御部21によって外部ファン17,
17への駆動電圧を調節し、適正な風量でペルチェ素子
12,12を冷却し、そのペルチェ素子12,12によ
って庫内5を所定温度に冷却することが行われる。前述
したように制御部21では、リニア制御或いはチョッパ
制御などが行われ、外部モータ17,17の図示しない
ファンモータへの駆動電圧が制御される。即ち、リニア
制御の場合には、トランジスタ22のベースに流す電流
を調節することによってコレクタ−エミッタ間の電流量
を調節して、ファンモータへの駆動電圧を調節する。ま
た、チョッパ制御の場合には、トランジスタ22のベー
スに印加する電圧パルスの印加時間を調節することでフ
ァンモータの回転数を調節する。
【0026】このような調節は、例えば、図4に示すタ
イムチャートのようにして行われる。図4(a)は外気
温、図4(b)はファンモータへ印加する駆動電圧、そ
して図4(c)は庫内5の温度である。そこで、外気温
が図示するように変化した場合、その温度変化に合わせ
てファンモータへの駆動電圧も変化させる。例えば、制
御部21のリニア制御により、e−f間のように外気温
が低下していく場合には、それに伴ってファンモータへ
の電圧を下げていく。このことによって外部ファン1
7,17の回転数が減少し、それに伴ってペルチェ素子
12,12の冷却能力が低下するが、それは前述したよ
うに庫内5の温度を適正値にまで冷却するのに十分な能
力である。このように、外部ファン17,17の回転数
を減少させていっても、ペルチェ素子12,12の庫内
5を適正温度に冷却する能力は維持されているため、図
4(c)に示すように庫内5の温度は適正温度に保たれ
る。
【0027】そして、外気温が安定したf−g間では電
圧を一定にし、更に低下するg−i間では電圧を下げ
る。但し、外気温が庫内5の適正温度を下回った場合
(h−j間)には、それ以上冷却する必要はないためフ
ァンモータへの電源供給をストップする。一方、温度が
上昇したj時点以降では、外気温に対応してペルチェ素
子12,12の冷却能力を高めるべくファンモータへの
駆動電圧を上げ、外部ファン17,17の回転数を増加
させる。従って、外気温の低下或いは上昇、又は一定時
においてファンモータへ印加する駆動電圧を調節するこ
とで外部ファン17,17の回転数を増加或いは減少さ
せても庫内5の温度は適正温度に保たれた。
【0028】ところで、チョッパ制御によってファンモ
ータへの駆動電圧を制御する場合には、e−f間のよう
に外気温が低下していく場合、印加パルスのパルス幅を
短くしていく。即ち、1パルス毎の印加時間を短くする
ことで、1パルスに基づく単位時間当たりのファンモー
タの回転量を減らすことで、外部ファン17,17の回
転数を減少させていく。逆に、j時点以降のように外気
温が上昇していく場合には、印加パルスのパルス幅を長
くして1パルスに基づくファンモータの回転量を増やす
ことで、単位時間当たりの外部ファン17,17の回転
数を増加させる。
【0029】以上、本実施の形態の飲食物供給装置につ
いて説明したが、本装置によって次のような効果があっ
た。本飲食物供給装置では、ペルチェ素子12,12の
冷却能力を外部温度に合わせて調節すべく、制御部21
によってファンモータへの駆動電圧を制御するようにし
たため、外気温が低い場合には外部ファン17,17の
回転数を減らすことで、その外部ファン17,17から
発せられる風切り音を小音化することができた。これに
より、騒音が抑えられることとなった。
【0030】このような効果は、飲食物供給装置の騒音
が問題となっている使用状況の一例として、オフィスビ
ル内での使用などを考えた場合に次のようなことがいえ
る。オフィスビルなどでは、空調設備によりビル内の温
度が人の作業に適した温度になっているため、作業時間
内には夏季でも温度が上がらず外部ファン17,17の
回転数を下げることができる。そのため、作業者は外部
ファン17,17の風切り音を騒音として不快に感じる
ことがなくなる。その一方で、夜間など人の作業時間外
には、ビル内の冷房が止められて温度が上がり、外部フ
ァン17,17の回転数が増加するが、その風切り音を
騒音と感じる作業者がいないため問題とはならない。
【0031】また、本飲食物供給装置では、従来のよう
に常に高回転で回っていた外部ファン17,17の回転
数を状況に応じて抑えるべく駆動電圧をさげるため、消
費電力の減少にもつながり、省エネにも寄与することと
なった。また、本飲食物供給装置では、状況に応じて外
部ファン17,17の回転数を抑えるようにしたため、
従来のように常に高回転で回転させることをしないた
め、その負担が減って外部ファン17,17の寿命向上
につながった。
【0032】次に、飲食物供給装置の第二実施の形態に
ついて説明する。本実施の形態のものは、前記第一実施
の形態の飲食物供給装置において外部ファン17,17
のファンモータへの電圧制御方法を変えたものである。
図5は、電圧供給部分を示した回路図である。本実施の
形態では、トランジスタを使用した前記実施の形態のも
のに変えて、直並列切換回路を構成した。これは、前記
実施の形態のもののように駆動電圧をリニアに制御でき
ないが、やはり外気温に合わせて直列側と配列側とに回
路を切り換え、ファンモータに印加する駆動電圧を変化
させるものである。
【0033】即ち、外気温に対してある基準値を設定
し、その基準値以上であればリレー31を並列回路側端
子32,33に接続し、基準値以下であればリレー31
を直列回路側端子34,35に接続する。そのため、並
列回路によって電源部36の24V電圧がそれぞれのフ
ァンモータ37,38に印加される一方、直列回路に切
り換えられた場合には、それぞれのファンモータ37,
38に12V電圧が印加される。そのため、本実施の形
態の飲食物供給装置では、2段階の切り換えによってし
か外部ファンの回転数を制御することができないが、外
気温低下時の騒音を抑えるという効果は発揮される。従
って、前述した例でいえば、人が作業している間はビル
内が冷房によって温度が下げられているため、リレー3
1は直列回路側に接続されて外部ファンの回転数が下げ
られ騒音の発生が抑えられることとなる。また、消費電
力を抑えた省エネ化、及び外部ファン17,17の寿命
向上の効果も奏する。
【0034】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では外
部ファン17,17を2個装着したものを示したが、1
個であってもよく、またそれ以上であってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、飲料用の原液などを充填した
容器を収納した庫内を所定温度で管理すべく、ペルチェ
効果によって庫内温度を調節する熱電変換素子と、庫内
冷却時に発熱する熱電変換素子を冷却させるための外部
ファンとを備えたものであって、庫外温度を監視する外
部温度センサからの検出信号に基づいて、外部ファンの
駆動を制御する制御手段を有する構成としたので、庫外
の温度が高ければ外部ファンへ高い電圧を印加し、庫外
の温度が低くなれば外部ファンへ低い電圧を印加するこ
とで、庫外温度が低いときの外部ファンの回転数を下げ
て、発生する風切り音を小音化した飲食物供給装置を提
供することができた。
【0036】また、本発明は、制御手段が、内部温度セ
ンサに基づく庫外温度に比例して外部ファンへの駆動電
圧を制御する構成としたので、庫外温度に対応して外部
ファンへ印加する駆動電圧をリニアに変化させること
で、熱伝変換素子に必要とする冷却能力を発揮させると
ともに、庫外温度が低いときの外部ファンの回転数を下
げて、発生する風切り音を小音化した飲食物供給装置を
提供することができた。また、本発明は、外部ファンが
2個のファンからなり、その外部ファンが直並列回路に
よって駆動電源に接続されたものであって、制御手段が
外部温度センサから検出される基準温度値に対応して直
列回路と並列回路とを切り換える構成としたので、簡易
な構成によって外部ファンから発生する風切り音を小音
化した飲食物供給装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】飲食物供給装置の容器収納庫を示した側部断面
図である。
【図2】外部ファンを制御する制御部を示したブロック
図である。
【図3】外気温に対するペルチェ素子12,12の冷却
能力の実験結果をグラフにして示した図である。
【図4】電圧制御のタイムチャートを示した図である。
【図5】第二実施の形態の飲食物供給装置の電圧供給部
分を示した回路図である。
【図6】飲食物供給装置の一例を示した正面図である。
【符号の説明】
1 容器収納庫 5 庫内 8 温度センサ 12 ペルチェ素子 15 放熱フィン 17 外部ファン 21 制御部 22 トランジスタ 23 電源部 24 温度センサ 31 リレー 37,38 ファンモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料用の原液などを充填した容器を収納
    した庫内を所定温度で管理すべく、ペルチェ効果によっ
    て庫内温度を調整する熱電変換素子と、庫内冷却時に発
    熱する熱電変換素子を冷却させるための外部ファンとを
    備えた飲食物供給装置において、 庫外温度を監視する外部温度センサからの検出信号に基
    づいて、前記外部ファンの駆動を制御する制御手段を有
    することを特徴とする飲食物供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の飲食物供給装置におい
    て、 前記制御手段が、前記内部温度センサに基づく庫外温度
    に比例して前記外部ファンへの駆動電圧を制御すること
    を特徴とする飲食物供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の飲食物供給装置におい
    て、 前記外部ファンが2個のファンからなり、その外部ファ
    ンが直並列回路によって駆動電源に接続されたものであ
    って、前記制御手段が前記外部温度センサから検出され
    る基準温度値に対応して直列回路と並列回路とを切り換
    えることを特徴とする飲食物供給装置。
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