JPH11200994A - 可変噴孔型燃料噴射ノズル - Google Patents

可変噴孔型燃料噴射ノズル

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JPH11200994A
JPH11200994A JP30953998A JP30953998A JPH11200994A JP H11200994 A JPH11200994 A JP H11200994A JP 30953998 A JP30953998 A JP 30953998A JP 30953998 A JP30953998 A JP 30953998A JP H11200994 A JPH11200994 A JP H11200994A
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JP
Japan
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injection hole
fuel
injection
rotary valve
variable
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Application number
JP30953998A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Hasegawa
敏行 長谷川
Koji Matsui
宏次 松井
Takao Iwasaki
隆夫 岩崎
Takashi Kobayashi
小林  孝
Masahito Shimada
正仁 島田
Isato Maehara
勇人 前原
Riyousuke Tanishige
亮介 谷重
Masaya Nozaki
真哉 野崎
Jun Mizuno
潤 水野
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリーバルブ25を用いて噴孔21
の開孔面積を可変とすることを前提として、流量係数の
改善を図り、エンジンの高負荷、高速、低負荷、低速な
どすべてのエンジン領域で理想状態にできるだけ近い噴
射特性を得ることができる可変噴孔型燃料噴射ノズルを
提供すること。 【解決手段】 ロータリーバルブ25の形状、噴孔入口
部35の形状、さらには噴孔21の形成位置などを改良
することに着目したもので、シート面29にシート可能
であるとともにニードル弁18とは独立に回動可能なロ
ータリーバルブ25を有し、ロータリーバルブ25を回
動させることにより噴孔21の噴孔面積を変化させるこ
とができる可変噴孔型燃料噴射ノズルであり、ニードル
弁18がシート面29にシートする部位と噴孔21との
間の噴孔21の内側に所定容積の燃料溜まり空間42を
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変噴孔型燃料噴射
ノズルにかかるもので、とくにディーゼルエンジンその
他の内燃機関用の燃料噴射ノズルであって、その流量係
数を改善し、噴射特性ないし燃焼特性を向上させること
ができる可変噴孔型燃料噴射ノズルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からディーゼルエンジンの燃焼およ
び排気特性を改善をめざして種々の工夫が試みられてい
る。一般にエンジンでは高速運転時、高負荷運転時にお
けるエンジン性能を重視して燃料噴射ノズルの噴射特性
を設計するため、中速運転時、低速運転時、および中負
荷運転時、低負荷運転時における噴射特性ないし燃焼特
性に悪影響が出やすい。
【0003】とくに窒素酸化物(NOx)、スモークあ
るいは炭化水素などの排気ガスに関する問題、さらに振
動および騒音などの問題の解決が要請されている。窒素
酸化物は、燃料噴射初期の着火遅れ期間中に噴射される
燃料の量が多い場合に、多く排出される。言い換える
と、燃料噴射率が噴射初期から急激に高く立ち上がる場
合に、着火後の燃焼は急激なものとなり、さらに燃焼温
度が高くなることによって、窒素酸化物が多く排出され
ることになる。また、とくにアイドリング時などにおい
ては、着火後の急激な燃焼が、振動や騒音の発生原因と
なっている。スモークあるいは炭化水素などは、燃料の
噴射圧力が低い場合に、燃料の微粒化が悪くなり、燃料
と空気の混合が進まないことによって、多く排出され
る。とくに、加速時に多い運転状態である、低速の中高
負荷運転時には、低速のため圧力が上がりにくく、燃料
噴射量が多いため、スモークあるいは炭化水素の排出が
問題となる。これら排気ガスおよび振動や騒音の問題
は、それぞれの理想的な燃焼特性を得るための噴射特性
が相互に異なり、またある場合には相反しているので、
燃料噴射ノズルとしてはエンジンのすべての運転状態に
適正な噴射特性を得ることが困難であるという問題があ
る。
【0004】また、燃料の流量係数(噴孔の直径、燃料
密度および噴射圧力などから導き出される理想的な噴射
流量に対する実際の噴射流量の割合として定義される)
を理想的な状態(流量係数=1)に近づけることができ
れば、高速時および高負荷時の噴射量を増加させてエン
ジンの出力を上げることが可能となるとともに、低速時
および低負荷時の噴射量の制御をよりきめ細かく実行す
ることを可能として、排気ガス特性を向上させることが
できるとともに、振動や騒音の問題を解消しやすいが、
この流量係数を向上させることが容易ではないという問
題がある。
【0005】従来のホールノズルタイプの燃料噴射ノズ
ル、および可変噴孔型燃料噴射ノズル(たとえば特開平
9−222061号)について概説する。図18は、従
来からの一般的なホールノズルタイプの燃料噴射ノズル
1の先端部の断面図、図19は、図18のXIX−XI
X線断面図であって、燃料噴射ノズル1は、ノズルボデ
ィ2と、ニードル弁3と、を有する。ノズルボディ2に
は、ニードル弁3がシートするシート面4と、先端突部
5に位置する噴孔6と、を形成してある。噴孔6は、図
19に示すように、たとえば放射状にこれを形成してあ
る。
【0006】図18に示すように、燃料圧力の上昇によ
るシート面4からのニードル弁3のリフトにともなって
燃料通路7と噴孔6とが連通し、噴孔6からエンジンの
燃焼室8内に燃料が噴射される。このような燃料噴射ノ
ズル1では、エンジンの高速高負荷運転時における性能
を重視して、噴射特性が設計されるため、他の運転状態
における窒素酸化物(NOx)、スモーク、炭化水素な
どの排気ガスに関する問題、さらに振動および騒音など
の問題が指摘されている。
【0007】つぎに図20は、従来の可変噴孔型燃料噴
射ノズルを採用した燃料噴射装置10の概略図であっ
て、燃料噴射装置10は、燃料噴射ポンプ11と、可変
噴孔型燃料噴射ノズル12と、噴射量センサー13と、
制御手段14と、を有する。
【0008】燃料噴射ポンプ11は、燃料タンク(図示
せず)からの燃料を高圧化して燃料噴射ノズル12の燃
料導入部15に供給する。
【0009】燃料噴射ノズル12は、燃料導入部15を
形成したノズルハウジング16と、ノズルハウジング1
6に取り付けたノズルボディ17と、ノズルボディ17
内に往復摺動するニードル弁18と、噴孔可変機構19
と、を有する。燃料噴射ノズル12は、ホールノズルタ
イプであり、そのノズルボディ17の先端部に先端突部
20を有し、この先端突部20に噴孔21を形成してあ
る。
【0010】制御手段14は、噴射量センサー13から
の燃料圧力の検出信号に応じて噴孔可変機構19のアク
チュエーター22(たとえば、ロータリーソレノイドあ
るいはステッピングモーターなど)を駆動し、燃料噴射
ノズル12における噴孔可変機構19を制御する。
【0011】図21は、燃料噴射ノズル12のノズルボ
ディ17および噴孔可変機構19部分の要部拡大斜視図
であり、噴孔可変機構19は、アクチュエーター22
と、アクチュエーター22に取り付けたロータリーシャ
フト23と、連結部24と、ロータリーバルブ25と、
を有する。ロータリーシャフト23はノズルハウジング
16の頂部からニードル弁18の内部に挿入されてその
下部に至る。連結部24は、ロータリーシャフト23の
回動用連結凹部23A(回動用連結部)と、ロータリー
バルブ25の回動用連結凸部25A(回動用連結部)
と、からこれを構成し、ロータリーシャフト23とロー
タリーバルブ25とを、ロータリーシャフト23の軸方
向に可動可能に(遊びを持って)、かつロータリーシャ
フト23の回転運動をロータリーバルブ25に伝達可能
に連結している。ロータリーバルブ25は、ニードル弁
18の下部に位置して先端突部20の内部に係合可能
な、下流側に先細りとしたほぼ円錐状を呈し、噴孔21
を閉鎖可能なシート円弧部26と、シート円弧部26の
間であって噴孔21に連通可能な可変用溝部27(導入
用燃料通路)とを(図示の例ではそれぞれ5個づつ)有
する。
【0012】図22は、ニードル弁18のリフト時にお
ける噴孔可変機構19部分の断面図であって、ニードル
弁18は、そのシート時には、ニードル弁18のシート
部28がノズルボディ17の噴孔21より上流側のシー
ト面29にシートすることにより、燃料導入部15から
の燃料通路30と噴孔21とを遮断している。燃料溜ま
り室31(図20)においてニードル弁18の受圧部3
2が燃料噴射ポンプ11からの燃料圧力を受けると、バ
ルブスプリング33の付勢力に抗してニードル弁18が
リフトして噴孔21から燃焼室8に燃料を噴射する。ま
た、ニードル弁18のシート時に、ロータリーバルブ2
5はその軸線のまわりに回転可能であり、ロータリーバ
ルブ25のシート円弧部26が噴孔21に対向位置すれ
ば噴孔21を閉鎖し、可変用溝部27が噴孔21に臨め
ばニードル弁18のリフトにより燃料通路30と噴孔2
1とが可変用溝部27を介して連通可能となる。
【0013】図23は、図22のXXIII−XXII
I線断面図で、図中ロータリーバルブ25を時計方向あ
るいは反時計方向に回動させることにより、ノズルボデ
ィ17(先端突部20)における噴孔21に対するロー
タリーバルブ25の可変用溝部27の相対位置を可変と
して、噴孔21の開孔度を可変可能である。噴孔21
は、噴孔主部34と、噴孔主部34の上流側の噴孔入口
部35と、噴孔主部34の下流側の噴孔出口部36と、
を有し、噴孔入口部35側において噴孔入口部35の開
孔断面部分の断面積を可変としている。すなわち、噴孔
21と可変用溝部27(導入用燃料通路)との交差部3
7において噴孔入口部35の開孔断面積を可変とするこ
とができる。
【0014】こうした構成の可変噴孔型燃料噴射ノズル
12ないし噴孔可変機構19において、噴孔可変機構1
9により噴孔21の開孔断面積を可変とすることが可能
であり、エンジンの負荷状態ないし回転状態に応じた噴
射特性を得ることが可能とはなるが、燃料通路30から
噴孔21に至る燃料流路が、図18の燃料噴射ノズル1
に比較して複雑化するため、燃料噴射ノズル1より流量
係数が低下してしまい、十分な噴射量を得ることができ
ないという問題がある。すなわち図24は、可変用溝部
27、交差部37および噴孔21部分の要部拡大断面図
であって、とくに可変用溝部27の導入部分、および可
変用溝部27から交差部37を経た噴孔21の噴孔入口
部35部分において流路抵抗が大きくなって流線の剥離
が見られることがわかった。
【0015】要するに、図18および図19に示した燃
料噴射ノズル1、および図20ないし図24に示した可
変噴孔型燃料噴射ノズル12はともに、高負荷、高速、
低負荷、あるいは低速などすべてのエンジン運転状態で
理想的な噴射特性を獲得することには無理があるという
問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、ロータリーバルブを
用いて噴孔の開孔断面積を可変とする噴孔可変機構が装
備されていることを前提として、流量係数の改善を図っ
た可変噴孔型燃料噴射ノズルを提供することを課題とす
る。
【0017】また本発明は、エンジンの高負荷、高速、
低負荷、低速などすべてのエンジン運転状態で理想状態
にできるだけ近い、流量係数ないし噴射特性を得ること
ができる可変噴孔型燃料噴射ノズルを提供することを課
題とする。
【0018】また本発明は、簡単かつ単純な構成であっ
て、従来の燃料噴射ノズルの構成に大きな変更を加える
ことなく、その噴射特性さらに排気ガス特性を向上可能
な可変噴孔型燃料噴射ノズルを提供することを課題とす
る。
【0019】また本発明は、従来の燃料噴射ノズルの構
成に大きな変更を加えることなく、さらに加工が容易で
あるとともに流量係数を向上可能な可変噴孔型燃料噴射
ノズルを提供することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ロー
タリーバルブの形状、噴孔入口部の形状、さらには噴孔
の形成位置などを改良することに着目したもので、噴孔
およびこの噴孔につながるシート面を形成したノズルボ
ディと、このノズルボディ内に摺動可能に設けるととも
に、上記シート面からリフトすることにより上記噴孔か
ら燃料を噴射可能とするニードル弁と、上記シート面に
シート可能であるとともに上記ニードル弁とは独立に回
動可能なロータリーバルブと、を有し、このロータリー
バルブを回動させることにより上記噴孔の噴孔断面積を
変化させることができる可変噴孔型燃料噴射ノズルであ
って、上記ニードル弁が上記シート面にシートする部位
と上記噴孔との間の上記噴孔の内側に所定容積の燃料溜
まり空間を設けたことを特徴とする可変噴孔型燃料噴射
ノズルである。
【0021】上記燃料溜まり空間は、上記ロータリーバ
ルブが上記噴孔に臨む部位にこれを形成することができ
る。
【0022】上記ロータリーバルブは、これを下流側に
先細りとした円錐形状とするとともに、上記噴孔は、こ
のロータリーバルブの上流側にずらせてこれを形成する
ことができる。
【0023】上記噴孔の噴孔入口部は、これをR形状と
することができる。
【0024】上記燃料溜まり空間は、その断面形状を三
角形とすることができる。
【0025】上記燃料溜まり空間は、その断面形状とし
て、上記ロータリーバルブの軸線方向に沿った軸線壁部
を有するとともに、上記燃料溜まり空間を隔ててこの軸
線壁部に対向するように上記噴孔を臨ませることができ
る。
【0026】上記軸線壁部は、上記ロータリーバルブの
外周面にまでこれを到達させることができる。
【0027】上記軸線壁部は、上記ロータリーバルブを
回動させるための回動用連結部の外周面と同一面上にこ
れを形成することができる。
【0028】本発明による可変噴孔型燃料噴射ノズルに
おいては、噴孔の内側に所定容積の燃料溜まり空間を設
けたので、燃料通路からこの燃料溜まり空間および噴孔
に至る燃料の流路抵抗が減少し、流量係数を増加させて
理想的な流路に近づけることができる。したがって、高
速、高負荷時の定格運転においてもエンジン出力の向上
を図ることができるとともに、低速、低負荷のアイドリ
ング運転時などにおいても噴孔を大きく絞ってその開孔
断面積を小さくすることによって所定噴射圧を確保して
適正な噴射特性を得ることが可能となる。
【0029】燃料溜まり空間の断面を三角形状とするこ
とにより、燃料溜まり空間の加工が容易になるととも
に、噴射する燃料の流線がさらにそろいやすくなり流量
係数を向上させることができる。とくに、燃料溜まり空
間の断面形状として、ロータリーバルブの軸線方向に沿
った軸線壁部を形成し、燃料溜まり空間を隔ててこの軸
線壁部に対向するように噴孔を臨ませることにより、燃
料通路から燃料溜まり空間を通って噴孔に至る燃料の圧
力損失を極力抑えることができ、所定の噴射圧力を維持
するとともに、有効流路断面積を増加させ、流量係数を
さらに向上させることができる。
【0030】また軸線壁部をロータリーバルブの外周面
にまで到達させるようにすれば、加工作業を容易にする
ことができる。さらに軸線壁部を、ロータリーバルブの
回動用連結部の外周面と同一面上に形成すれば、燃料通
路から噴孔に至るまで圧力損失を生ずることを回避する
ことができるとともに、所定の噴射圧力を維持して有効
流路断面積を増加させ、流量係数をさらに向上させるこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態による
可変噴孔型燃料噴射ノズル40を図1ないし図17にも
とづき説明する。ただし、図18ないし図24と同様の
部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、可変噴孔型燃料噴射ノズル40の、図22と同
様のニードル弁18のリフト時における噴孔可変機構4
1部分の断面図、図2は、図1のII−II線断面図で
あって、可変噴孔型燃料噴射ノズル40は、可変噴孔型
燃料噴射ノズル12(図20ないし図24)における噴
孔可変機構19の部分を改良した噴孔可変機構41を有
し、他の構造は可変噴孔型燃料噴射ノズル12と事実上
同様である。
【0032】噴孔可変機構41は、可変噴孔型燃料噴射
ノズル12(噴孔可変機構19)における前記可変用溝
部27に相当する部分として前記ロータリーバルブ25
に燃料溜まり空間42を形成するとともに、この燃料溜
まり空間42が噴孔21に臨むことができるようにして
ある。この燃料溜まり空間42は、可変用溝部27より
も燃料の流れ方向に短いとともに、流れ方向とは直角方
向(ロータリーバルブ25の円錐の半径方向)にはより
大きく、ニードル弁18がシート面29にシートする部
位と噴孔21との間の噴孔21の内側に所定容積を有す
るようにこれを形成してある。
【0033】図3は、燃料溜まり空間42を形成したロ
ータリーバルブ25の斜視図、図4は、図24と同様
の、燃料溜まり空間42および噴孔21部分の要部拡大
断面図であって、図1に示すように、ニードル弁18が
シート面29からリフトしたときに、燃料は燃料通路3
0から燃料溜まり空間42に流れ込んで、わずかに滞留
したのち、再び噴孔21の方向に流れ出すことになる。
すなわち、燃料通路30から燃料溜まり空間42さらに
噴孔21に至る流路において燃料への抵抗が減少するこ
とになる。さらに燃料溜まり空間42は、その断面形状
として、ロータリーバルブ25の軸線方向に沿った軸線
壁部42Aおよび半径方向に沿った底壁部42Bを有す
るとともに、燃料溜まり空間42を隔ててこの軸線壁部
42Aに対向するように噴孔21を臨ませてあるため、
燃料溜まり空間42に至った燃料はその軸線壁部42A
に押されて噴孔21の噴孔入口部35部分に誘導される
ことになる。
【0034】噴孔21は、図22の場合とは異なり、円
錐状のロータリーバルブ25の、より上流側(円錐の断
面における半径の大きい方向)にずらせてこれを形成し
てある。したがって、とくに図2に示すように、噴孔2
1部分の断面において先端突部20およびロータリーバ
ルブ25は、図22に示した構成に比較して、より大き
な半径を有することになり、シート円弧部26は、図2
2の場合より広い範囲にわたってノズルボディ17(先
端突部20)と所定圧力で接触することになる(図中破
線で示した図22の場合のシール範囲S1より、本発明
の場合のシール範囲S2の方がより広い部分を占め
る)。すなわち、シート円弧部26とノズルボディ17
(先端突部20)のシート面29との間による燃料の遮
蔽機能が高まり、燃料漏れが少なくなる。
【0035】さらに噴孔21の噴孔入口部35部分に
は、砥粒研磨処理加工を施すことにより、この周縁部分
43をR形状として燃料が燃料溜まり空間42から噴孔
21方向に円滑に流れるようにしてある。このR形状の
周縁部分43はとくに燃料溜まり空間42から噴孔21
に至る鋭角部分(図4において上方側)をより大きく形
成することが望ましい。
【0036】こうした構成の可変噴孔型燃料噴射ノズル
40および噴孔可変機構41において、燃料の流量特性
および噴射特性を向上させることが可能となった。具体
的には、図5の比較データ図表に示すように、図18に
示した一般的なホールノズルタイプの燃料噴射ノズル
1、図20に示した可変噴孔型燃料噴射ノズル12(図
22に示した噴孔可変機構19を有する)、および本発
明による可変噴孔型燃料噴射ノズル40について、流量
係数、定格点(エンジンの高負荷、高回転状態)での噴
射量、最大流量、最小流量、およびアイドル点での最大
噴射圧などを比較すると、定格点での噴射量を従来の燃
料噴射ノズル1と同等とすることができるとともに、い
ずれの点においても可変噴孔型燃料噴射ノズル40がす
ぐれていることがわかる。なお図5において流量係数
は、油圧流量(噴射圧、10MPa)を与えた場合の計
算値である。しかも、噴孔21自体をより大きく形成し
ても、噴孔可変機構41により噴孔21の開孔断面積を
可変とすることができるので、噴射特性を選択設計する
にあたりその自由度を多くすることが可能となる。
【0037】図6は、噴孔可変機構41による噴孔21
の開孔断面積を可変としてその開孔断面積に対する流量
の関係を示すグラフであって、開孔断面積を大きくした
ときに本発明による可変噴孔型燃料噴射ノズル40が最
大の流量を流すことができることがわかり、定格点にお
いて必要な出力を容易に得ることが可能である。しかも
図示のように、開孔断面積が小さいときに、流量を図2
0の可変噴孔型燃料噴射ノズル12の場合よりも小さく
することが可能であり、これは、とくに図2に示すよう
に、ロータリーバルブ25のシート円弧部26による燃
料溜まり空間42および噴孔21の遮蔽効果が図20の
可変噴孔型燃料噴射ノズル12の場合よりも有効に作用
し、燃料の漏れが少ないためと考えられる。したがっ
て、図5の図表におけるアイドル点での最大噴射圧の項
目に示しているように、可変噴孔型燃料噴射ノズル12
の場合より可変噴孔型燃料噴射ノズル40の方が最大噴
射圧を大きくすることができる。
【0038】すなわち図7は、定格点におけるカム角度
に対する噴射圧の関係を示すグラフ(なお噴孔21の開
孔度は100%)、図8は、低負荷、低速状態(アイド
リング)におけるカム角度に対する噴射圧の関係を示す
グラフ(なお噴孔21の開孔度は2%)、図9は、低負
荷、低速状態(アイドリング)におけるカム角度に対す
る噴射率の関係を示すグラフ(なお噴孔21の開孔度は
2%)である。ただし、各図中点線は、図18の従来の
燃料噴射ノズル1の場合を、図中実線は本発明による可
変噴孔型燃料噴射ノズル40の場合をそれぞれ示す。可
変噴孔型燃料噴射ノズル40においては、流量係数が
0.78と大きく、理想状態に近いので、噴孔可変機構
41を設けて開孔断面積を100%とすれば、図7に示
すように、従来の燃料噴射ノズル1(図18)と同様の
定格運転が可能である。
【0039】また、噴孔21の形成位置を上流側にずら
せた結果、図2に示すようにシート円弧部26による燃
料溜まり空間42の遮蔽効果が増加され、図8に示すよ
うに、開孔断面積を2%と小さくしても燃料の漏れを防
止して噴射圧力を上げることができ、燃料の微粒化を促
進することができる。
【0040】さらに、開孔断面積を2%と小さくして
も、必要な噴射圧力を得ることができ、かつ図9に示す
ように、噴射率を低く滑らかにすることができるので、
急激な噴射を回避してゆっくりした燃焼を実現し、とく
にアイドリング時などにおける騒音および振動の増加を
防止することができる。
【0041】つぎに本発明においては、その燃料溜まり
空間の形状を任意に選択可能である。たとえば、図10
は、燃料溜まり空間の変形例を形成したロータリーバル
ブ50を示す斜視図、図11は、同、軸線方向断面図で
あって、このロータリーバルブ50においては、円錐形
状のロータリーバルブ50の円周部(たとえば放射状に
5箇所)を軸線方向に半円形に切削しきって(切り落と
して)、断面形状が三角形である燃料溜まり空間51を
形成してある(図11参照)。燃料溜まり空間51は、
その断面形状として、ロータリーバルブ50の軸線方向
に沿った軸線壁部51Aを有するとともに、燃料溜まり
空間51を隔ててこの軸線壁部51Aに対向するように
噴孔21を臨ませてある。すなわち、軸線壁部51A
は、ロータリーバルブ50の外周面50Aにまでこれを
到達させてあるとともに、燃料溜まり空間51の上流側
に噴孔21を臨ませてある。なお、ロータリーバルブ5
1における前記ロータリーシャフト23との間の連結部
24の部分は、回動用連結凹部23Aと係合可能な断面
矩形状の回動用連結凸部52(回動用連結部)としてあ
る。
【0042】つぎに、燃料溜まり空間の形状によるその
流路容積および流量係数を比較してみる。図12は、燃
料溜まり空間42を形成したロータリーバルブ25(図
1)の断面図である。図13は、他のロータリーバルブ
53の断面図であって、ロータリーバルブ53において
は、燃料溜まり空間54を円錐面外周部に沿って形成し
てあるとともに、矩形状の回動用連結凸部25A(図
1)の代わりに、円柱形状の回動用連結凸部55(回動
用連結部)を形成してある。なお、回動用連結凸部55
とロータリーシャフト23との係合構造は、上流側にお
いて任意の凹凸部(図示せず)を形成することによりこ
れを構成する。図14は、さらに他のロータリーバルブ
56の断面図であって、ロータリーバルブ56において
は、上記断面三角形状の燃料溜まり空間51を形成して
あるとともに、図14と同様に、円柱形状の回動用連結
凸部55(回動用連結部)を形成してある。ただし図1
4に仮想線で示すように、軸線壁部51Aをより外周に
近づけるように加工して燃料溜まり空間51の容積を小
さくした構成の他のロータリーバルブ57、58も準備
した。
【0043】図15は、それぞれのロータリーバルブ2
5、53、56、57、58の流路容積および流量係数
の数値を示す図表であって、流量係数としては、断面三
角形状の燃料溜まり空間51を形成した場合がいちばん
良好であることがわかる。さらに、ロータリーバルブ5
7、58の場合のように流路容積を小さくしても所定の
流量係数を得ることができるため、燃料溜まり空間51
部分の全圧損失を小さくすることが可能で、噴射圧力の
向上に寄与することができる。
【0044】また断面三角形状の燃料溜まり空間51
は、図10のロータリーバルブ50、図14のロータリ
ーバルブ56、57、58の外周部において軸線に沿っ
て軸線壁部51Aを単純かつ直線的に切削すればよいの
で、軸線壁部42Aおよび底壁部42Bを有するため放
電加工を行う必要がある燃料溜まり空間42(図1)の
場合に比較して、加工が容易でコスト削減可能である。
【0045】さらに、燃料溜まり空間51を隔ててこの
軸線壁部51Aに対向するように噴孔21を臨ませてあ
ることにより、燃料通路30から燃料溜まり空間51を
通って噴孔21に至る燃料の圧力損失を極力抑えること
ができ、所定の噴射圧力を維持するとともに、有効流路
断面積を増加させ、流量係数を向上させることができ
る。
【0046】図16は、燃料溜まり空間の他の変形例を
形成したロータリーバルブ59を示す斜視図、図17
は、ロータリーバルブ59における燃料溜まり空間51
部分の軸線方向断面図であって、このロータリーバルブ
59においても、その外周部を軸線方向に切り落として
燃料溜まり空間51を形成し、燃料溜まり空間51の断
面形状を三角形としてある。なおロータリーバルブ59
においては、ロータリーシャフト23との間の連結部2
4の部分を断面円形状の回動用連結凸部60(回動用連
結部)としてあるとともに、この回動用連結凸部60の
外周面60Aまで、燃料溜まり空間51を形成してあ
る。すなわち、回動用連結凸部60の外周面60Aと燃
料溜まり空間51の軸線壁部51Aとは、ロータリーバ
ルブ59の軸線方向に互いに同一面上に配置されている
ことになる。
【0047】図17に細かい矢印で速度ベクトルを示す
ように、ロータリーバルブ59の場合には、燃料通路3
0から燃料溜まり空間51を介して噴孔21にまで至る
燃料が、回動用連結凸部60の外周面60Aおよび燃料
溜まり空間51の軸線壁部51Aに押されて噴孔21の
噴孔入口部35部分に向かって流線が揃う。つまり、燃
料溜まり空間51が外周面60Aの外周部におけるその
上流側領域61とともに三角形状の断面を有しているた
め、噴孔21の噴孔入口部35において噴孔21の軸線
とほぼ平行に燃料が流入してくるので、噴孔21の内部
の流れが改善され、噴孔出口部36において事実上流路
断面積がより大きくなり、燃料溜まり空間51を形成し
た場合には、全圧損失が少なくなることがわかる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロータリ
ーバルブに燃料溜まり空間を形成するようにしたので、
この容積部分に燃料を一時的にわずかに滞留させ、噴射
の流量係数を向上させ、噴射特性および燃焼特性を改善
することができるとともに、噴射率パターンの制御範囲
を拡張可能である。またとくに燃料溜まり空間の断面形
状を三角形に形成することにより、加工を容易とすると
ともに、流量係数をさらに改善可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による可変噴孔型燃料噴射
ノズル40の、図22と同様のニードル弁18のリフト
時における噴孔可変機構41部分の断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同、燃料溜まり空間42を形成したロータリー
バルブ25の斜視図である。
【図4】同、図24と同様の、燃料溜まり空間42およ
び噴孔21部分の要部拡大断面図である。
【図5】同、図18の一般的なホールノズルタイプの燃
料噴射ノズル1、図20に示した可変噴孔型燃料噴射ノ
ズル12(図22に示した噴孔可変機構19を有す
る)、および本発明による可変噴孔型燃料噴射ノズル4
0についての比較データ図表である。
【図6】同、噴孔可変機構41による噴孔21の開孔断
面積を可変としてその開孔断面積に対する流量の関係を
示すグラフである。
【図7】同、定格点におけるカム角度に対する噴射圧の
関係を示すグラフ(なお噴孔21の開孔度は100%)
である。
【図8】同、低負荷、低速状態(アイドリング)におけ
るカム角度に対する噴射圧の関係を示すグラフ(なお噴
孔21の開孔度は2%)である。
【図9】同、低負荷、低速状態(アイドリング)におけ
るカム角度に対する噴射率の関係を示すグラフ(なお噴
孔21の開孔度は2%)である。
【図10】同、燃料溜まり空間の変形例(燃料溜まり空
間51)を形成したロータリーバルブ50を示す斜視図
である。
【図11】同、軸線方向断面図である。
【図12】同、燃料溜まり空間42を形成したロータリ
ーバルブ25(図1)の断面図である。
【図13】同、燃料溜まり空間54を形成した他のロー
タリーバルブ53の断面図である。
【図14】同、断面三角形状の燃料溜まり空間51を形
成したさらに他のロータリーバルブ56の断面図であ
る。
【図15】同、それぞれのロータリーバルブ25、5
3、56、57、58の流路容積および流量係数の数値
を示す図表である。
【図16】同、燃料溜まり空間の他の変形例(燃料溜ま
り空間51)を形成したロータリーバルブ59を示す斜
視図である。
【図17】同、ロータリーバルブ59における燃料溜ま
り空間51部分の軸線方向断面図である。
【図18】従来からの一般的なホールノズルタイプの燃
料噴射ノズル1の先端部の断面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線断面図である。
【図20】従来の可変噴孔型燃料噴射ノズル12を採用
した燃料噴射装置10の概略図である。
【図21】同、燃料噴射ノズル12のノズルボディ17
および噴孔可変機構19部分の要部拡大斜視図である。
【図22】同、ニードル弁18のリフト時における噴孔
可変機構19部分の断面図である。
【図23】図22のXXIII−XXIII線断面図で
ある。
【図24】同、可変用溝部27、交差部37および噴孔
21部分の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ホールノズルタイプの燃料噴射ノズル(図18) 2 ノズルボディ 3 ニードル弁 4 シート面 5 先端突部 6 噴孔 7 燃料通路 8 エンジンの燃焼室 10 可変噴孔型燃料噴射ノズル12を採用した燃料噴
射装置(図20) 11 燃料噴射ポンプ 12 可変噴孔型燃料噴射ノズル 13 噴射量センサー 14 制御手段 15 燃料導入部 16 ノズルハウジング 17 ノズルボディ 18 ニードル弁 19 噴孔可変機構 20 先端突部 21 噴孔 22 アクチュエーター(ロータリーソレノイドあるい
はステッピングモーターなど) 23 ロータリーシャフト 23A ロータリーシャフト23の回動用連結凹部(回
動用連結部) 24 ロータリーシャフト23とロータリーバルブ25
との間の連結部 25 ロータリーバルブ 25A ロータリーバルブ25の回動用連結凸部(回動
用連結部) 26 ロータリーバルブ25のシート円弧部 27 ロータリーバルブ25の可変用溝部 28 ニードル弁18のシート部 29 ノズルボディ17のシート面 30 燃料通路 31 燃料溜まり室 32 ニードル弁18の受圧部 33 バルブスプリング 34 噴孔21の噴孔主部 35 噴孔21の噴孔入口部 36 噴孔21の噴孔出口部 37 噴孔21と可変用溝部27(導入用燃料通路)と
の交差部 40 可変噴孔型燃料噴射ノズル(実施の形態、図1) 41 噴孔可変機構 42 燃料溜まり空間 42A 燃料溜まり空間42の軸線壁部(図4) 42B 燃料溜まり空間42の底壁部 43 R形状とした噴孔入口部35部分の周縁部分(図
4) 50 ロータリーバルブ50(図10) 50A ロータリーバルブ50の外周面(図11) 51 断面形状が三角形である燃料溜まり空間(図1
1) 51A 燃料溜まり空間51の軸線壁部 52 断面矩形状の回動用連結凸部(回動用連結部) 53 ロータリーバルブ(図13) 54 燃料溜まり空間 55 円柱形状の回動用連結凸部(回動用連結部) 56、57、58 ロータリーバルブ(図14) 59 ロータリーバルブ(図16) 60 回動用連結凸部(回動用連結部、図16) 60A 回動用連結凸部60の外周面(図17) 61 外周面60Aの外周部における燃料溜まり空間5
1の上流側領域 S1 図22の場合のシール範囲(図2) S2 本発明の場合のシール範囲(図2、S1<S2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/10 F02M 61/10 H F P (72)発明者 小林 孝 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 島田 正仁 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 前原 勇人 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 谷重 亮介 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 野崎 真哉 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 水野 潤 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴孔およびこの噴孔につながるシート
    面を形成したノズルボディと、 このノズルボディ内に摺動可能に設けるとともに、前記
    シート面からリフトすることにより前記噴孔から燃料を
    噴射可能とするニードル弁と、 前記シート面にシート可能であるとともに前記ニードル
    弁とは独立に回動可能なロータリーバルブと、を有し、 このロータリーバルブを回動させることにより前記噴孔
    の噴孔断面積を変化させることができる可変噴孔型燃料
    噴射ノズルであって、 前記ニードル弁が前記シート面にシートする部位と前記
    噴孔との間の前記噴孔の内側に所定容積の燃料溜まり空
    間を設けたことを特徴とする可変噴孔型燃料噴射ノズ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記燃料溜まり空間は、前記ロータリ
    ーバルブが前記噴孔に臨む部位にこれを形成したことを
    特徴とする請求項1記載の可変噴孔型燃料噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 前記ロータリーバルブは、これを下流
    側に先細りとした円錐形状とするとともに、 前記噴孔は、このロータリーバルブの上流側にずらせて
    これを形成してあることを特徴とする請求項1記載の可
    変噴孔型燃料噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 前記噴孔の噴孔入口部は、これをR形
    状としたことを特徴とする請求項1記載の可変噴孔型燃
    料噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 前記燃料溜まり空間は、その断面形状
    を三角形としたことを特徴とする請求項1記載の可変噴
    孔型燃料噴射ノズル。
  6. 【請求項6】 前記燃料溜まり空間は、その断面形状
    として、前記ロータリーバルブの軸線方向に沿った軸線
    壁部を有するとともに、 前記燃料溜まり空間を隔ててこの軸線壁部に対向するよ
    うに前記噴孔を臨ませたことを特徴とする請求項1記載
    の可変噴孔型燃料噴射ノズル。
  7. 【請求項7】 前記軸線壁部は、前記ロータリーバル
    ブの外周面にまでこれを到達させることを特徴とする請
    求項6記載の可変噴孔型燃料噴射ノズル。
  8. 【請求項8】 前記軸線壁部は、前記ロータリーバル
    ブを回動させるための回動用連結部の外周面と同一面上
    にこれを形成することを特徴とする請求項6記載の可変
    噴孔型燃料噴射ノズル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180784A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Denso Corp 燃料噴射ノズル
US8708256B2 (en) 2010-04-08 2014-04-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection valve
US8827187B2 (en) 2010-07-01 2014-09-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection valve and internal combustion engine

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