JPH11200447A - 遠隔操作式の排水栓開閉装置 - Google Patents
遠隔操作式の排水栓開閉装置Info
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Abstract
と、栓体の支持軸上に備えた当接子との係合位置を一定
に保ったままで、水槽の底部の厚さが変わるなどして排
水口までの高さが変わる場合に応じて、該排水口を開閉
する栓体と当接子の位置の調整操作が簡単にできるよう
にする。 【解決手段】 栓体6の支持軸9の下部を栓体と一体の
固定軸部9’と当接子8を備えた調節軸部9”とに2分
して、一方の軸部9’に設けた円筒部12内に、他方の軸
部9”を嵌合し、その嵌合深さで支持軸の長さを長短に
調節して、所定高さに栓体6を保持させるようにすると
ともに、円筒部12内で他方の軸部9”の端部に備えた弾
性部13を軸端部から挿入させたロッド15の先端で拡開さ
せて、支持軸の調整長さを固定するようにした。
Description
隔操作で栓体を開閉できるようにした浴槽あるいは洗面
槽等の排水装置に使用される遠隔操作式の排水栓開閉装
置に関し、排水栓部における栓体の支持軸の実質的な長
さを長短に調節できるようにして、例えば水槽の厚さに
より異なる排水口の設置高さの変化に対応できるように
したことを特長とするものである。
操作部から延長したレリーズの先端部をエルボの側壁に
挿通し、内部でL字形に折り曲げ、排水栓部内に垂下す
る栓体の支持軸に接続して、レリーズの摺動に栓体の昇
降を追従させて排水口を開閉するように構成されてい
る。
に導入するレリーズの長さを排水栓部内に垂下している
栓体の支持軸の高さに合わせることにより排水口の設置
高さに対応させる調整操作がきわめて容易であるが、レ
リーズの折り曲げ使用による劣化が激しく座屈したり折
損し易い欠点がある。
支持軸にカム等の当接子を固定し、その側面からレリー
ズの先端部に設けた押圧子を係合させることにより、レ
リーズを折り曲げ使用することなく、栓体の開閉に相当
するリフトを形成するようにしたものもあるが、配管に
よって一定に決まるエルボの設置位置及びレリーズの挿
通位置と、設置する水槽の底部の厚さ等により変わる排
水口までの高さの変化に応じて栓体の支持軸上の当接子
とレリーズの先端部の押圧子との係合位置を調整するこ
とが困難であるという技術的な問題があった。
明が解決しようとする課題は、支持軸上の当接子とレリ
ーズの先端部の押圧子を係合させる排水栓装置におい
て、栓体の支持軸と当接子の部分を改良して、排水栓部
の取付け位置の高低に合わせて支持軸上の当接子の取付
け位置とレリーズの先端部の押圧子との係合位置との調
整が容易にでき、かつ、調整位置での当接子の固定を容
易にすることにある。
底部に取り付けられる排水栓部と、離れた位置に取り付
けられる開閉操作部とをレリーズで連結し、上記排水栓
部に昇降自在に備えられた栓体の支持軸に当接子を設
け、この当接子と係合する押圧子を上記レリーズの先端
部に設けて、レリーズの摺動に栓体の昇降動作を追従さ
せるようにした遠隔操作式の排水栓開閉装置において、
前記栓体の支持軸を上下に2分して、栓体と一体の固定
軸部と前記当接子を設けた調節軸部を形成し、固定軸部
と調節軸部のいずれか一方の軸部に設けた円筒部内に他
方の軸部の先端部を嵌合して両軸部の嵌合深さを可変に
することにより、支持軸の実質的な長さを長短に調整可
能に備えるとともに、上記円筒部内に嵌合する軸部の先
端部に円周方向への拡開を自在にした弾性部を設け、こ
の弾性部を、上記固定軸部と調節軸部のいずれか一方の
軸端部から挿入したロッドの先端によって上記円筒部内
で拡開させて、排水栓部の設置高さに応じて調整した固
定軸部と調節軸部との嵌合位置を固定するようにしたこ
とを特徴とする排水栓開閉装置を提供するものである。
置は、固定軸部と調節軸部との嵌合深さを加減すること
により、押圧子と係合する当接子の位置を一定に保ちつ
つ、排水栓部の設置高さに合わせて栓体と一体の支持軸
の長さを変えるように調節し、次いで固定軸部と調節軸
部のいずれか一方の軸端部から挿入したロッドの先端に
よって上記円筒部内で弾性部を拡開させて、排水栓部の
設置高さに応じて調整した固定軸部と調節軸部との嵌合
位置を固定する。以上のような簡単な操作で、排水栓部
の取付け位置の高低に応じた調整ができる。本発明は上
記のようにして前記の課題を解決したものである。
接子を、栓体の昇降リフトに対応するカム斜面を具え
て、かつ、互いに適宜の間隔を置いて放射状をなす多数
条の立て桟により当接子全体を目皿形に形成したもの
は、前記排水栓部内を流下する水が流れ易く、流れを阻
害しないのでスムーズな排水ができる。
部を排水栓部が装着されるエルボの側壁に挿通して、そ
の先端に押圧子を設け、この押圧子を支持軸上の当接子
に側面から係合させるようにしたものは、狭いエルボ内
でレリーズを折り曲げることなく栓体の支持軸に昇降動
作を伝達でき、耐久性に富む遠隔操作式の排水栓開閉装
置を提供できる利点がある。
る。図1に示すように、本排水栓装置は、水槽1の底部
の排水口1’に装着される排水栓部2と、水槽1の縁等
離れた位置に取り付けられる開閉操作部3とを有する。
部2は、フランジ4’を排水口1’の口縁に掛止させて
水槽1の裏面に配置されたエルボEの上端に螺合する円
筒形の排水栓金具4と、排水栓金具4に螺合してフラン
ジ4’との間で排水口1’を緊締するワッシャー部材5
と、フランジ4’に重ね合わされて排水口1’を開閉す
る栓体6および栓体6の裏面中心から一体に垂下され
て、排水栓金具4の中央部に具えたガイド筒7を昇降自
在に挿通する支持軸9とからなり、栓体6を昇降させる
当接子8は支持軸9の下端に取り付けられている。
ズ10の先端部10’は、エルボEの側壁を挿通して、
エルボE内に垂下する支持軸7の下部に備えた当接子8
と側面から係合する位置に、レリーズ10の摺動と一体
に進退する押圧子11を備えている。また、この実施例
において、レリーズ10の基端を接続している開閉操作
部3には、押釦3’の1回の押圧操作毎に、レリーズ1
0の摺動を介して栓体6に排水口1’の開閉を交互に生
じさせるようにした従来公知のものを採用しているので
各部についての詳細な説明は省略する。
一体の固定軸部9’と、下端に当接子8を固定した調節
軸部9”とに上下に2分されている。図1〜3に示す実
施例1においては、固定軸部9’の下部に設けた円筒部
12内に調節軸部9”の上部を嵌合させ、両軸部9’,
9”の嵌合深さを変えることにより、支持軸9の実質的
な長さが長短に調節できるように備えられている。
孔14を備えて、円筒部12に同心円的に嵌合する中空
軸で形成されていて、上端部からに適宜の深さにスリッ
トを切り込んで形成した複数片の弾性部13を有し、下
端からねじ込んだねじ型のロッド15の上端によって弾
性部13が円筒部12内で円周方向に拡開し、内周面に
緊締されることにより、調節軸部9”と固定軸部9’と
の嵌合位置が固定し、支持軸9の長さを調節位置に固定
する。
な長さを長短に調節する固定軸部9’と調節軸部9”と
の嵌め合いと、調節位置での両軸部9’,9”の固定に
ついては、例えば実施例1とは逆に調節軸部9”側に形
成した円筒部12内に固定軸部9’を嵌合させ、固定軸
部9’側に形成した弾性部13を、固定軸部9’の上端
からねじ込んだねじ型のロッド15の下端で拡開させて
内周面に緊締させるようにするなど様々な態様がある。
節軸部9”には、挿通孔14の上端部に小径部14’を
設けその下方に連続させて大径部14”を設けたゴムま
たはその他の樹脂のような弾性体を用い、この挿通孔1
4に嵌装した丸棒型のロッド15の先端で小径部14’
を内側から拡開させてその外周を前記弾性部13とする
場合を示している。
形成した円筒部12内に、挿通孔14を具えた固定軸部
9’を嵌合させ、固定軸部9’の下端に実施例1と同様
に形成した弾性部13を、同軸9’の上端からねじ込ん
だねじ式のロッド15の下端で拡開させて、両軸部
9’,9”の嵌め合いと調節位置での固定を行うように
する場合を示している。
備えた固定軸部9’に弾性部13を備えた調節軸部9”
を嵌合し、調節軸部9”に設けた挿通孔14内に丸棒型
のロッド15を挿入し、該ロッド15と調節軸部9”の
下端とにそれぞれ設けたねじ部16の螺合により、ロッ
ド15の嵌装位置を固定するとともに該ロッド15の先
端で上記弾性部13を拡開させて、固定軸部9’と調節
軸部9”との嵌合位置を固定する場合を示している。
能に備えたこの排水栓装置は、レリーズ側の押圧子11
が一定の位置で進退自在に備えられており、図2に示す
ように、栓体6の閉鎖高さが低い高さH0 の場合には、
円筒部12内における固定軸部9’と調節軸部9”の嵌
合深さを深くして、水槽の設置高さに応じた長さに支持
軸9を短く調整し、例えば水槽底部の肉厚などにより栓
体6の閉鎖高さが高さH0 から高さH1 に変わる場合に
は、固定軸部9’と調節軸部9”との嵌合深さを浅くし
てそれに対応できることを示している。
て支持軸7および栓体6を昇降させる当接子8のリフト
である。図3は、レリーズ10の摺動と共に進退する押
圧子11と当接子8との係合によって、支持軸9および
栓体6が昇降して、排水口1’が開閉される状態を説明
するもので、同図(a)は閉鎖状態を、同図(b)は開
放状態を示すものである。
した当接子8は、押圧子11との係合位置に栓体6の昇
降リフトL1 に対応するカム斜面を具えた多数条の立て
桟17を互いに適宜の間隔を置いて放射状に配置するこ
とにより当接子8全体が目皿状に形成されており、それ
によって排水栓部2内を流下する水の流れを阻害せずに
スムーズな排水ができるようにしている。
先端部10’は排水栓部2を装着したエルボEの側壁を
挿通して、その先端に設けた押圧子11を支持軸9上の
当接子8に側面から係合させるようにしているので、狭
いエルボ内でのレリーズの折り曲げ使用をなくしてスム
ーズな栓体6への昇降動作の伝達ができ、遠隔操作式の
排水栓開閉装置を耐久性に富むものにしている。
を使用する排水管設備に限らず、直管型の排水栓装置に
も適用できることはいうまもない。
られるようにした本発明によれば、レリーズの先端部の
押圧子と支持軸上の当接子との係合位置を一定に保った
ままで栓体と一体の支持軸の長さを調節して、排水栓部
の取付け位置の高低に合わせる調整が容易にできる。ま
た調整位置での当接子の固定も容易であるという効果が
ある。
に示す一部縦断立面図
説明する一部切欠拡大立面図
部切欠拡大立面図
実施例2をその使用状態とともに示す一部切欠立面図
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 水槽の底部に取り付けられる排水栓部
と、離れた位置に取り付けられる開閉操作部とをレリー
ズで連結し、上記排水栓部に昇降自在に備えられた栓体
の支持軸に当接子を設け、この当接子と係合する押圧子
を上記レリーズの先端部に設けて、レリーズの摺動に栓
体の昇降動作を追従させるようにした遠隔操作式の排水
栓開閉装置において、前記栓体の支持軸を上下に2分し
て、栓体と一体の固定軸部と前記当接子を設けた調節軸
部を形成し、固定軸部と調節軸部のいずれか一方の軸部
に設けた円筒部内に他方の軸部の先端部を嵌合して両軸
部の嵌合深さを可変にすることにより、支持軸の実質的
な長さを長短に調整可能に備えるとともに、上記円筒部
内に嵌合する軸部の先端部に円周方向への拡開を自在に
した弾性部を設け、この弾性部を、上記固定軸部と調節
軸部のいずれか一方の軸端部から挿入したロッドの先端
によって上記円筒部内で拡開させて、排水栓部の設置高
さに応じて調整した固定軸部と調節軸部との嵌合位置を
固定するようにしたことを特徴とする排水栓開閉装置。 - 【請求項2】 前記固定軸部の下部に前記円筒部を設
け、前記調節軸部の上端に前記弾性部を設けて、調節軸
部の下端から前記ロッドに変わるねじをねじ込んで上記
弾性部を円筒部内で拡開させて、固定軸部と調節軸部と
の嵌合位置を固定するようにしたことを特徴とする請求
項1の排水栓開閉装置。 - 【請求項3】 前記円筒部内に嵌合する前記軸部に、内
面に大径部と小径部を連続させた筒形の弾性体を用いて
前記弾性部を具えさせ、大径部に嵌入させた前記ロッド
の先端を小径部内に押し入れて拡開させて、固定軸部と
調節軸部との嵌合位置を固定するようにしたことを特徴
とする請求項1の排水栓開閉装置。 - 【請求項4】 前記円筒部を前記調節軸部に設け、この
円筒部内に嵌合する固定軸部の下端に前記弾性部を設
け、該固定軸部の上端から前記ロッドに変わるねじをね
じ込んで上記弾性部を拡開させて、固定軸部と調節軸部
との嵌合位置を固定するようにしたことを特徴とする請
求項1の排水栓開閉装置。 - 【請求項5】 前記円筒部を前記固定軸部の下端に設
け、この円筒部内に嵌入する前記調節軸部の上端に前記
弾性体を設けるとともに、この調節軸部と前記ロッドの
下端とに設けたねじ部の螺合により該ロッドを上記調節
軸部内に嵌装し、該ロッドの先端で上記弾性部を拡開さ
せて、固定軸部と調節軸部との嵌合位置を固定するよう
にしたことを特徴とする請求項1の排水栓開閉装置。 - 【請求項6】 前記調節軸部に設ける当接子は、前記栓
体の昇降リフトに対応するカム斜面を具え、かつ、この
カム斜面を、互いに適宜の間隔を置いて放射状をなす多
数条の立て桟により形成して、当接子全体を目皿形に構
成することにより、前記排水栓部内の排水の通過を妨げ
ないようにしたことを特徴とする請求項1の排水栓開閉
装置。 - 【請求項7】前記レリーズの先端部は、前記排水栓部を
装着するエルボの側壁を挿通して、その先端に前記押圧
子を備え、この押圧子を前記当接子の側面から係合させ
ることによりレリーズを折り曲げて使用することなく、
前記支持軸および栓体をレリーズの摺動に追従させるよ
うに構成したことを特徴とする請求項1の排水栓開閉装
置。
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