JPH11200229A - 可撓性ウエブの漆塗り方法 - Google Patents

可撓性ウエブの漆塗り方法

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JPH11200229A
JPH11200229A JP36930097A JP36930097A JPH11200229A JP H11200229 A JPH11200229 A JP H11200229A JP 36930097 A JP36930097 A JP 36930097A JP 36930097 A JP36930097 A JP 36930097A JP H11200229 A JPH11200229 A JP H11200229A
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JP
Japan
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lacquer
flexible web
web
japanese lacquer
weight
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JP36930097A
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Inventor
Toshikazu Tsuji
利和 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性ウエブに可撓性が失われないように漆
を塗る。 【解決手段】 黒漆などの漆を、その140〜250重
量%の揮発性溶剤(シンナーなど)で希釈した後、可動
または不動のエアースプレーガン13を用いて、不動ま
たは可動のウエブ支持台12上に支持した可撓性ウエブ
11に吹き付けることによって、可撓性ウエブ11に、
可撓性を損なわない薄い塗り厚さでかつ光沢も良好な漆
を塗る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、織布、不織布、
和紙、洋紙などの可撓性(柔軟性)を有するウエブ(シ
ート)に漆塗りを行なう方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来においても可撓性ウエブに刷毛やロ
ーラなどを用いて漆を塗ること自体は知られている。し
かし漆の塗布部はその硬化によって可撓性が失われるた
め、可撓性ウエブ本来の用途には使用できないという状
況にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑み、可撓性ウエブに可撓性を喪失しないように
漆を塗る方法を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る漆塗りの
方法は、漆をその140〜250重量%、すなわち1.
4〜2.5倍の重量(特に150〜200重量%、すな
わち1.5〜2.0倍の重量)の揮発性溶剤で希釈した
後、スプレーコーティング(吹き付け塗り)することを
特徴としている。
【0005】漆としては、一般に用いられている生漆や
精製漆(製漆)の天然漆、例えば朱合漆(着色前の溜
漆)や黒漆、その他の色漆(朱漆、青漆、黄漆等)など
を用いることができ、また揮発性溶剤としても、シンナ
ー、トルエン、ガソリン等の塗料用溶剤として一般に用
いられているものを用いることができる。
【0006】漆を希釈するための揮発性溶剤の漆に対す
る重量比(140〜250重量%)は、漆の粘度、溶剤
の種類、可撓性ウエブの種類などによって任意に選択す
ることができる。
【0007】漆には、スプレーコーティング後の硬化
(乾燥)を例えば2〜6時間のように短時間で行なうた
めに、イソシアネート系などの硬化剤を混合することが
でき、この混合量としては、一般には漆に対する重量比
で20〜60%が適当である。なおこの硬化剤が漆の粘
度の低減等の希釈的な作用を備えている場合には、これ
に対応して溶剤量を適宜(例えば数%から数10%)減
少させることができる。
【0008】溶剤で希釈した漆の可撓性ウエブに対する
スプレーコーティングは、周知のごとく、エアースプレ
ーガンなどの噴霧器類を用いて行ない、この際可撓性ウ
エブと噴霧器類は相対的に移動させることができる。
【0009】なお漆にウレタン樹脂塗料、カシュ塗料な
どの合成塗料(化学塗料)と混合した合成塗料混合漆を
用いると、短い硬化時間(例えば3〜6時間)で完璧な
色出しができることが確認された。この漆に対する合成
塗料の混合は、着色の形態などによって、例えば10〜
1000重量%(0.1〜10.0倍の重量)の範囲で
適当量を選択することができる。またこの合成塗料の混
合は、特に漆を揮発性溶剤で希釈した後に行なうと適確
に行なわれるとともに、この場合の漆に対する溶剤の重
量比は、合成塗料による希釈的な作用の点から、漆単独
の場合よりも数%から数10%まであるいはそれ以上減
少させて、例えば80〜200重量%などを選択するこ
とができる。
【0010】
【実施の形態】図1は、この発明に係る可撓性ウエブの
漆塗り方法の典型的な実施形態を例示したもので、可撓
性ウエブ11を支持するウエブ支持台(ベルト類を含
む)12の上方に、可撓性ウエブ11の漆塗り域の全体
をカバー可能な1台(基)以上のエアースプレーガン1
3を配置し、エアースプレーガン13から所定の揮発性
溶剤で希釈した漆または混成漆を噴霧しながら、実線の
矢印のごとくエアースプレーガン13をウエブ支持台1
2に対して、あるいは二点鎖線の矢印のごとくウエブ支
持台12をエアースプレーガン13に対して、手動でま
たは自動的に移動させるという形で、可撓性ウエブ11
に対して漆塗りを行なう。
【0011】
【実験例1】慣用の黒漆を、その20、30、50、8
0、100、120、140、160、180、20
0、250、300、350、400、450、500
重量%のシンナーで希釈することにより形成した16種
類の実験用の希釈黒漆を、それぞれ、携帯型のハンドエ
アースプレーガン(ノズル直径:1.3mm)を用い
て、白色の織布、不織布、和紙及び洋紙の試料ウエブに
平均的に1.5g/cm2前後の量吹き付けた。
【0012】この結果、シンナーの希釈量が黒漆の20
〜80重量%の場合については、手塗りに近いようなや
や厚塗りの状態になり、各試料ともその可撓性が相当失
われていることが認められた。しかし壁紙類としては使
用可能な程度の可撓性の喪失であった。
【0013】またシンナーの希釈量が黒漆の100〜1
20重量%の場合については、上記の場合よりも塗り厚
さはかなり薄くなったものの、可撓性の低下が認められ
た。
【0014】他方シンナーの希釈量が黒漆の140〜2
50重量%の場合には、いずれの試料ウエブについて
も、塗り厚さは薄く、可撓性に全く変化がないととも
に、黒漆の光沢も完璧であることが確認された。特に1
50〜200重量%の場合には、最高級の品質と言い得
るものが得られた。
【0015】さらにシンナーの希釈量が黒漆の300〜
500重量%の場合には、いずれの試料ウエブについて
も、可撓性には変化がないものの、希釈量が増すにつれ
て、塗り厚さも濃さも段々と薄くなり、黒漆の光沢も少
しずつ減退していくことが認められた。しかし黒色の布
や紙などであれば、すなわち漆と同色の布や紙などであ
れば、漆塗りとして通用する程度であった。
【0016】
【実験例2】実験例1の実験用希釈黒漆のうち溶剤量が
80〜300重量%のものに、イソシアネート系硬化剤
を黒漆の約4分の1の量混合したものについて、実験例
1と同様の実験を行なったところ、3〜6時間の早い時
間で硬化するとともに、実験例1の120〜350重量
%の場合とほぼ同等の結果が得られた。
【0017】
【実験例3】実験例1の溶剤量のうち80〜200重量
%で希釈した実験用の朱合漆に、ウレタン樹脂塗料を朱
合漆分とほぼ同量混合したものについて、実験例1とほ
ぼ同様の実験を行なったところ、2〜6時間の早い時間
で硬化するとともに、実験例1の140〜250重量%
の場合とほぼ同等の結果が得られた。
【0018】この発明の方法は、このほか、種々の形態
で実施することができるもので、上記のような実施形態
等に限定されるものではない。
【0019】
【発明の効果】上記から明らかなように、この発明に係
る漆塗り方法によれば、漆塗りの可撓性ウエブとして実
質上可撓性に変化のないものを提供することができると
いう、実用上有用な効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る可撓性ウエブの漆塗り方法の一
実施形態の概略図である。
【符号の説明】
11 可撓性ウエブ 12 ウエブ支持台 13 エアースプレーガン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漆をその140〜250重量%の揮発性
    溶剤で希釈した後、スプレーコーティングすることを特
    徴とする、可撓性ウエブの漆塗り方法。
  2. 【請求項2】 漆に硬化剤を混合することを特徴とす
    る、請求項1記載の可撓性ウエブの漆塗り方法。
  3. 【請求項3】 漆をその80〜200重量%の揮発性溶
    剤で希釈するとともに合成塗料と混合した後、スプレー
    コーティングすることを特徴とする、可撓性ウエブの漆
    塗り方法。
JP36930097A 1997-12-26 1997-12-26 可撓性ウエブの漆塗り方法 Pending JPH11200229A (ja)

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JP36930097A JPH11200229A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 可撓性ウエブの漆塗り方法

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ID=18494084

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990078699A (ko) * 1999-07-30 1999-11-05 임복철 옻이 함유되어 있는 의류와 식품 및 염색제의 제조방법
JP2002059497A (ja) * 2000-08-16 2002-02-26 Daiwa Seiko Inc 管状体およびその製造方法
JP2011098261A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Tsujita Urushiten:Kk 漆塗膜の形成方法及び漆シート並びにこの漆シートを用いた漆塗膜形成体

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JP2002059497A (ja) * 2000-08-16 2002-02-26 Daiwa Seiko Inc 管状体およびその製造方法
JP2011098261A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Tsujita Urushiten:Kk 漆塗膜の形成方法及び漆シート並びにこの漆シートを用いた漆塗膜形成体

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