JPH11200192A - レピア織機における緯入れ装置 - Google Patents

レピア織機における緯入れ装置

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JPH11200192A
JPH11200192A JP10008908A JP890898A JPH11200192A JP H11200192 A JPH11200192 A JP H11200192A JP 10008908 A JP10008908 A JP 10008908A JP 890898 A JP890898 A JP 890898A JP H11200192 A JPH11200192 A JP H11200192A
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JP
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magnetostrictive element
giant magnetostrictive
weft
displacement
rapier head
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JP10008908A
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Hisaharu Kato
久晴 加藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】織機の高速化を阻害することなくレピアヘッド
による緯糸の把持及び解放の動作を非接触で行わせる。 【解決手段】受け取り用レピアヘッド12の把持機構1
8は、非磁性体製の支持壁19に止着された超磁歪素子
20と、案内枠17の先端部に設けられた固定把持体1
71と、受け取り用レピアヘッド12の長手方向へ移動
可能に支持された非磁性体製の可動把持体21と、超磁
歪素子20とは背中合わせに支持壁19と可動把持体2
1との間に介在された圧縮ばね22とからなる。圧縮ば
ね22は可動把持体21を固定把持体171側に付勢す
る受け取り用レピアヘッド12の待機位置には電磁コイ
ル23が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯糸を把持するた
めの固定把持体と可動把持体とを備えたレピアヘッドを
経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口内から退避させ
て緯糸を緯入れするレピア織機における緯入れ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なレピア織機では緯糸は、特開平
5−195373号公報に開示されるような受け渡し用
レピアヘッド(公報ではギバーと称している)によって
キャッチされて経糸開口内に挿入される。受け渡し用レ
ピアヘッドによって経糸開口内に挿入された緯糸は受け
取り用レピアヘッド(公報ではテイカーと称している)
へ受け渡される。受け取り用レピアヘッドに受け渡され
た緯糸は受け取り用レピアヘッドの経糸開口内からの退
避によって経糸開口内を通される。受け渡し用レピアヘ
ッド及び受け取り用レピアヘッドはいずれも固定把持体
と可動把持体とを組み合わせて構成されている。受け渡
し用レピアヘッドから緯糸を受け取った受け取り用レピ
アヘッドは、経糸開口内から退避したときに緯糸を解放
する。この解放は、特開昭62−191544号公報に
開示されるように受け取り用レピアヘッド上の解放レバ
ーと緯入れ末端側の板カムとの当接によって行われる。
このような機械的な当接による緯糸解放では当接部材の
摩耗損傷が避けられず、メインテナンスが厄介である。
【0003】特開平7−331558号公報の装置で
は、電磁石あるいは圧電素子を用いてレピアヘッドによ
る緯糸の把持及び解放の動作を行わせている。可動把持
体はばね力によって固定把持体に接合する方向へ付勢さ
れており、電磁石を用いた動作方式ではスレイに取り付
けられた電磁石の力が前記ばね力に抗して可動把持体を
動かして緯糸を解放する。圧電素子を用いた動作方式で
は、レピアヘッドに搭載された圧電素子の伸張変位が前
記ばね力に抗して可動把持体を動かして緯糸を解放す
る。このような動作方式によれば特開平5−19537
3号公報の装置における問題は解消する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電磁石を用い
て非接触でレピアヘッドによる緯糸の把持及び解放の動
作を行わせる方式ではレピアヘッドの把持及び解放の動
作を確実に行わせるために強力な電磁石が必要である。
強力な電磁石は重く、揺動するスレイに重い電磁石を搭
載することは織機の高速化に不利である。
【0005】レピアヘッドに圧電素子を搭載した方式で
は、レピアヘッドを取り付けたレピアバンドに電線を配
線し、この電線を介して圧電素子に電圧を印加する必要
がある。しかし、往復回動するホイールに巻き掛けられ
るレピアバンドに電線を配線する構成は、電線の早期破
断をもたらす。
【0006】本発明は、織機の高速化を阻害することな
くレピアヘッドによる緯糸の把持及び解放の動作を非接
触で行わせることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、固
定把持体と可動把持体とを組み合わせて構成したレピア
ヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を緯入れするレピア
織機を対象とし、請求項1の発明では、前記可動把持体
を駆動するための超磁歪素子を前記レピアヘッドに搭載
した。
【0008】超磁歪素子は、外部磁場内で伸張変位し、
外部磁場から外れると自然長に復帰する。可動把持体
は、超磁歪素子の伸張変位及び自然長への復帰に基づい
て緯糸を解放する動作と緯糸を把持可能な位置への移動
動作とを行なう。
【0009】超磁歪素子は、変位割合が最大2000pp
m となる強磁性体のことである。請求項2の発明では、
請求項1において、緯入れ装置は、受け渡し用レピアヘ
ッドと、前記受け渡し用レピアヘッドから緯糸を受け取
る受け取り用レピアヘッドとを備えており、前記超磁歪
素子を前記受け取り用レピアヘッドに搭載した。
【0010】受け取り用レピアヘッドに搭載された超磁
歪素子を作動させる時期を調整することにより、緯糸の
解放時期を調整することができる。そのため、例えば緯
糸の解放時期を緯入れ毎に緯糸種類に応じて調整するこ
とができ、受け取り用レピアヘッドに超磁歪素子を搭載
した構成は好適である。
【0011】請求項3の発明では、請求項2において、
前記超磁歪素子の伸張変位の方向は、緯糸を解放する方
向へ前記可動把持体を動かす方向とした。超磁歪素子が
自然長の状態のときに緯糸を把持する構成は、受け取り
用レピアヘッドによって把持される緯糸を適正な把持力
で把持する構成の簡便化をもたらす。
【0012】請求項4の発明では、請求項3において、
緯糸を把持する方向へ前記可動把持体を付勢する弾性付
勢手段を備えた緯入れ装置を構成した。超磁歪素子の伸
張変位は弾性付勢手段の付勢力に抗して行われ、緯糸は
超磁歪素子の自然長の状態における弾性付勢手段の付勢
力によって固定把持体と可動把持体の間で把持される。
【0013】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれか1項において、前記超磁歪素子の変位を拡
大して前記可動把持体に伝達する変位拡大手段を備えた
緯入れ装置を構成した。
【0014】変位拡大手段の採用により超磁歪素子の長
大化が回避され、レピアヘッドへの超磁歪素子の搭載が
容易となる。請求項6の発明では、請求項5において、
大径室及び小径室を有するシリンダと、前記大径室に嵌
入された第1のピストンと、前記小径室に嵌入された第
2のピストンと、前記シリンダ内に充填された変位伝達
流体とを備えた前記変位拡大手段を構成し、前記超磁歪
素子の変動端を前記第1のピストンに連結した。
【0015】シリンダを用いた変位拡大手段は簡便であ
る。請求項7の発明では、請求項5において、第1の超
磁歪素子と第2の超磁歪素子とを並列に配置し、前記第
1の超磁歪素子の変動端と前記第2の超磁歪素子の不動
端とを超磁歪素子の変位方向に離し、前記第1の超磁歪
素子の変動端と前記第2の超磁歪素子の不動端との間に
介在された伝達体を前記変位伝達手段とし、前記第1の
超磁歪素子の変位が前記伝達体を介して前記第2の超磁
歪素子に伝達されるようにした。
【0016】第2の超磁歪素子の変動端の変位量は、並
列配置された各超磁歪素子の伸張変位の和となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0018】図1に示す11は緯入れ始端側から経糸
(図示略)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッ
ドであり、12は緯入れ末端側から経糸開口内に挿入さ
れる受け取り用レピアヘッドである。レピアヘッド1
1,12はレピアバンド13,14の先端に止着されて
おり、レピアバンド13,14は互いに逆方向に往復回
動するレピアホイール15,16に巻き掛け結合されて
いる。受け渡し用レピアヘッド11は、レピアホイール
15の往動回動によって経糸開口内に挿入され、レピア
ホイール15の復動回動によって受け渡し用レピアヘッ
ド11が経糸開口内から退避する。受け取り用レピアヘ
ッド12は、レピアホイール16の往動回動によって経
糸開口内に挿入され、レピアホイール16の復動回動に
よって経糸開口内から退避する。
【0019】受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り
用レピアヘッド12は織幅の中央部で出会う。図3は受
け渡し用レピアヘッド11の正面図であり、受け取り用
レピアヘッド12の先端部が受け渡し用レピアヘッド1
1内に入り込む。受け渡し用レピアヘッド11の固定把
持体111と可動把持体112との間にその端部を把持
され、対角線状に張り渡されている緯糸Yは受け取り用
レピアヘッド12に受け渡される。両レピアホイール1
3,14の復動回動によって受け渡し用レピアヘッド1
1及び受け取り用レピアヘッド12が経糸開口内から退
避し、緯糸Yが経糸開口内を通される。
【0020】図2(a),(b)に示すように、受け取
り用レピアヘッド12は、非磁性体製の案内枠17と、
案内枠17に取り付けられた把持機構18とからなる。
把持機構18は、非磁性体製の支持壁19に止着された
超磁歪素子20と、案内枠17の先端部に設けられた固
定把持体171と、受け取り用レピアヘッド12の長手
方向(即ち、受け取り用レピアヘッド12の走行方向)
へ移動可能に支持された非磁性体製の可動把持体21
と、超磁歪素子20とは背中合わせに支持壁19と可動
把持体21との間に介在された圧縮ばね22とからな
る。圧縮ばね22は可動把持体21を固定把持体171
側に付勢する。超磁歪素子20は受け取り用レピアヘッ
ド12の長手方向に長い長形体である。超磁歪素子20
は支持壁19と可動把持体21との間に介在されてい
る。
【0021】図1の状態では受け渡し用レピアヘッド1
1及び受け取り用レピアヘッド12は、待機位置から若
干前進した緯入れ開始直後の位置にある。スレイ24の
揺動領域の側方における受け取り用レピアヘッド12の
待機位置には電磁コイル23が配置されている。電磁コ
イル23は待機位置の受け取り用レピアヘッド12を包
囲する。電磁コイル23に電流を流せば電磁コイル23
の包囲領域内に磁場が発生する。超磁歪素子20は前記
磁場外では自然長であり、図2(a)に示すように可動
把持体21が圧縮ばね22のばね力によって固定把持体
171に接合する。この接合状態で受け取り用レピアヘ
ッド12は受け渡し用レピアヘッド11と出会い、受け
渡し用レピアヘッド11に把持されている緯糸Yが可動
把持体21と固定把持体171との把持領域に移され
る。前記磁場内では超磁歪素子20はその長手方向に伸
張変位し、図2(b)に示すように可動把持体21が圧
縮ばね22のばね力に抗して固定把持体171から離間
する方向へ移動する。受け取り用レピアヘッド12に把
持されている緯糸Yは可動把持体21と固定把持体17
1との把持作用から解放される。
【0022】図4(a),(b)は超磁歪素子20の変
位の原理を説明する図である。超磁歪素子20は1種の
強磁性体であり、超磁歪素子20が磁場内にない場合に
は図4(a)に矢印Jで示す原子磁極の向きはランダム
である。原子磁極Jの向きがランダムな状態が超磁歪素
子20の自然長の状態である。図4(b)に示すように
矢印Hで示す磁場が超磁歪素子20に作用すると、原子
磁極Jの向きが磁場Hの向きに揃えられ、超磁歪素子2
0が磁場Hの向きに伸張変位する。超磁歪素子20の長
手方向は電磁コイル23によって生成される磁場Hの向
きの方向であり、超磁歪素子20はその長手方向に伸張
変位する。従って、支持壁19に止着された超磁歪素子
20の一端201は不動端となり、可動把持体21に当
接する他端202は変動端となる。
【0023】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)受け取り用レピアヘッド12に搭載された超磁
歪素子20は、外部磁場H内で伸張変位し、外部磁場H
から外れると自然長に復帰する。可動把持体21は、超
磁歪素子20の伸張変位に基づいて緯糸Yを解放する動
作を行なう。又、可動把持体21は、超磁歪素子20の
自然長への復帰に基づいて緯糸Yを把持可能な位置への
移動動作を行なう。超磁歪素子20の伸張変位及び自然
長への復帰の動作は迅速に行われる。
【0024】超磁歪素子20の発生応力は非常に大き
く、超磁歪素子20の伸張変位時の圧縮ばね22のばね
力の抵抗は無視できる。従って、可動把持体21と固定
把持体171との間に緯糸Yを把持する際の把持力を決
定する圧縮ばね22のばね力の設定は自由に行える。
【0025】超磁歪素子は、変位割合が最大2000pp
m となる強磁性体のことである。超磁歪素子20の長さ
が10cmとすると、伸張変位量は最大0.2mmとなる。
超磁歪素子の伸張変位量は圧電素子の場合よりも遙かに
大きい。従って、受け取り用レピアヘッド12に搭載さ
れる超磁歪素子20は圧電素子に比べてコンパクトにな
り、受け取り用レピアヘッド12への超磁歪素子20の
搭載は圧電素子の搭載に比べて容易である。
【0026】超磁歪素子20は電磁コイル23によって
発生される外部磁場Hによって非接触で動作されるた
め、圧電素子搭載の場合のような電線配線の問題は生じ
ない。又、電磁コイル23はスレイ24の揺動領域外に
あるため、電磁コイル23が織機の高速化の妨げとなる
ことはない。 (1-2)受け取り用レピアヘッド12によって把持され
た緯糸Yの解放タイミングは、電磁コイル23に対する
通電タイミングを調整することによって調整できる。そ
のため、例えば緯糸Yの解放タイミングを緯糸の弾性に
応じて調整することができる。通常、複数種類の緯糸を
緯入れするレピア織機では、捨耳長さを揃えることが織
布品質を高める。受け取り用レピアヘッド12に超磁歪
素子を搭載した構成は、複数種類の緯糸を緯入れする場
合の捨耳長さの統一を図るのに好適である。 (1-3)超磁歪素子20の伸張変位の方向は、緯糸Yを
解放する方向へ可動把持体21を動かす方向である。超
磁歪素子20が自然長の状態のときに緯糸Yを把持する
構成は、弾性付勢手段である圧縮ばね22のばね力の適
正設定のみで適正な把持力を設定し得るという構成の簡
便化をもたらす。
【0027】次に、図5の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、超磁歪素子20の変動端
202と可動把持体21との間にシリンダ25が介在さ
れている。シリンダ25は大径室251と小径室252
とを有し、大径室251には第1のピストン26が嵌入
されており、小径室252には第2のピストン27が嵌
入されている。シリンダ25には変位伝達流体28が充
填されている。第1のピストン26には超磁歪素子20
の変動端202が連結されている。超磁歪素子20の伸
張変位は、シリンダ25、第1のピストン26及び第2
のピストン27によって構成される変位拡大手段を介し
て可動把持体21に拡大伝達される。超磁歪素子20の
伸張変位の拡大伝達は、超磁歪素子20の長大化の抑制
に寄与する。シリンダ25を用いた変位拡大手段は簡便
である。
【0028】次に、図6の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、超磁歪素子製の可動把持
体29の基端が支持壁19に止着されている。可動把持
体29が伸張変位したときに緯糸が把持される。可動把
持体29自体を超磁歪素子製とすることによって可動把
持体29と固定把持体171との接離距離を稼ぐことが
できる。
【0029】次に、図7の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、超磁歪素子製の固定把持
体30の基端及び可動把持体31の基端が支持壁19に
止着されている。固定把持体30が自然長の状態のとき
に緯糸が把持される。固定把持体30自体を超磁歪素子
製とすることによって固定把持体30と可動把持体31
との接離距離を稼ぐことができる。
【0030】次に、図8の第5の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、可動把持体33にレバー
32が連結されている。レバー32は支軸321を中心
に回動可能に支持されており、レバー32と支持壁19
との間には超磁歪素子20が介在されている。超磁歪素
子20の伸張変位はレバー32を介して可動把持体33
に拡大伝達される。レバー32を用いた変位拡大手段が
簡便である。
【0031】次に、図9の第6の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、筒状の第1の超磁歪素子
34の筒内に有底筒状の伝達体35がスライド可能に嵌
入されており、伝達体35の筒内に第2の超磁歪素子3
6がスライド可能に嵌入されている。第1の超磁歪素子
34の不動端341は支持壁19に止着されており、第
1の超磁歪素子34の変動端342は伝達体35のフラ
ンジ351に当接している。第2の超磁歪素子36の不
動端361は伝達体35の筒底に当接しており、第2の
超磁歪素子36の変動端362は可動把持体21に当接
している。第1の超磁歪素子34と第2の超磁歪素子3
6とは並列配置されており、第1の超磁歪素子34の変
動端342と第2の超磁歪素子36の不動端361とは
超磁歪素子34,36の変位方向に離してある。第1の
超磁歪素子34の伸張変位は、変位伝達手段である伝達
体35を介して第2の超磁歪素子36に伝達される。従
って、第2の超磁歪素子36の変動端362の変位量
は、並列配置された各超磁歪素子34,36の伸張変位
の和となる。
【0032】このような変位拡大手段も単一の超磁歪素
子の長大化の抑制に寄与する。本発明では以下のような
実施の形態も可能である。 (1)受け渡し用レピアヘッドに超磁歪素子を搭載して
緯糸把持手段を構成すること。 (2)レピアヘッドの走行経路の側方に超磁歪素子を作
動するための電磁コイルの包囲領域を設定すること。 (3)3つ以上の超磁歪素子を並列配置し、隣合う超磁
歪素子間に伝達体を介在して変位拡大手段を構成するこ
と。 (4)レピアヘッドを往復直線運動するロッドの先端に
止着したレピア織機に本発明を適用すること。 (5)緯入れ始端側から経糸開口内に挿入されるレピア
ヘッドのみで緯入れを行なうレピア織機に本発明を適用
すること。 (6)電磁コイルを受け取り用レピアヘッドの進退方向
に複数分割し、分割コイルへの通電選択により、超磁歪
素子の作動タイミング、即ち緯糸の解放タイミングを調
整するようにすること。この場合、電磁コイルへの通電
タイミングを所望の緯糸解放タイミングに合致させる必
要がなく、通電制御が容易となる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、可動把
持体を駆動するための超磁歪素子をレピアヘッドに搭載
したので、織機の高速化を阻害することなくレピアヘッ
ドによる緯糸の把持及び解放の動作を非接触で行わせ得
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、要部拡大断面図を組
み込んだ一部省略正面図。
【図2】(a)は緯糸を把持可能な状態を示す要部平面
図。(b)は緯糸を解放した状態を示す要部平面図。
【図3】受け渡し用レピアヘッドの正面図。
【図4】(a),(b)は超磁歪素子の伸張変位を説明
する簡略図。
【図5】第2の実施の形態を示し、要部拡大断面図を組
み込んだ要部平面図。
【図6】第3の実施の形態を示す要部平面図。
【図7】第4の実施の形態を示す要部平面図。
【図8】第5の実施の形態を示す要部平面図。
【図9】第6の実施の形態を示し、要部拡大断面図を組
み込んだ要部平面図。
【符号の説明】
12…受け取り用レピアヘッド、171…固定把持体、
20…超磁歪素子、201…不動端、202…変動端、
23…電磁コイル、25…変位拡大手段を構成するシリ
ンダ、251…大径室、252…小径室、26…第1の
ピストン、27…第2のピストン、28…変位伝達流
体、29…超磁歪素子製の可動把持体、30…超磁歪素
子製の固定把持体、33…可動把持体、34…第1の超
磁歪素子、35…伝達体、36…第2の超磁歪素子。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸を把持するための固定把持体と可動把
    持体とを備えたレピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると
    共に、経糸開口内から退避させて緯糸を緯入れするレピ
    ア織機における緯入れ装置において、 前記可動把持体を駆動するための超磁歪素子を前記レピ
    アヘッドに搭載したレピア織機における緯入れ装置。
  2. 【請求項2】緯入れ装置は、受け渡し用レピアヘッド
    と、前記受け渡し用レピアヘッドから緯糸を受け取る受
    け取り用レピアヘッドとを備えており、前記超磁歪素子
    は前記受け取り用レピアヘッドに搭載されている請求項
    1に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  3. 【請求項3】前記超磁歪素子の伸張変位の方向は、緯糸
    を解放する方向へ前記可動把持体を動かす方向である請
    求項2に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  4. 【請求項4】前記可動把持体は、弾性付勢手段によって
    緯糸を把持する方向へ付勢されている請求項3に記載の
    レピア織機における緯入れ装置。
  5. 【請求項5】前記超磁歪素子の変位を拡大して前記可動
    把持体に伝達する変位拡大手段を備えている請求項1乃
    至請求項4のいずれか1項に記載のレピア織機における
    緯入れ装置。
  6. 【請求項6】前記変位拡大手段は、大径室及び小径室を
    有するシリンダと、前記大径室に嵌入された第1のピス
    トンと、前記小径室に嵌入された第2のピストンと、前
    記シリンダ内に充填された変位伝達流体とを備えてお
    り、前記超磁歪素子の変動端が前記第1のピストンに連
    結されている請求項5に記載のレピア織機における緯入
    れ装置。
  7. 【請求項7】第1の超磁歪素子と第2の超磁歪素子とを
    並列に配置し、前記第1の超磁歪素子の変動端と前記第
    2の超磁歪素子の不動端とを超磁歪素子の変位方向に離
    し、前記変位伝達手段は前記第1の超磁歪素子の変動端
    と前記第2の超磁歪素子の不動端との間に介在された伝
    達体であり、前記第1の超磁歪素子の変位が前記伝達体
    を介して前記第2の超磁歪素子に伝達される請求項7に
    記載のレピア織機における緯入れ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004035891A3 (de) * 2002-10-10 2004-09-23 Dornier Gmbh Lindauer Verfahren zum steuern von komponenten eines arbeitsmittels in webmaschinen und webmaschine zur verfahrensdurchführung

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WO2004035891A3 (de) * 2002-10-10 2004-09-23 Dornier Gmbh Lindauer Verfahren zum steuern von komponenten eines arbeitsmittels in webmaschinen und webmaschine zur verfahrensdurchführung

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