JPH11200108A - 女性用下着 - Google Patents

女性用下着

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JPH11200108A
JPH11200108A JP36108197A JP36108197A JPH11200108A JP H11200108 A JPH11200108 A JP H11200108A JP 36108197 A JP36108197 A JP 36108197A JP 36108197 A JP36108197 A JP 36108197A JP H11200108 A JPH11200108 A JP H11200108A
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bust
women
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章 高津
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 女性のバストをそれぞれ覆う左右のカッ
プ部を有する女性用下着において、円錐形状のバストト
ップを形成する際に、少なくとも2片からなる生地の接
続部が表着に段差となって現れるのを防止し、表着に本
来の美しいシルエットを創造することが可能な女性用下
着を提供することを課題とする。 【解決手段】 女性のバストをそれぞれ覆う左右のカッ
プ部を構成する布地を、バストトップの少なくとも近傍
を通る線によって少なくとも2つに分割し、これらの少
なくとも2つに分割された布地を、バストトップよりも
若干下方の位置で互いに縫着するように構成して課題を
解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラジャー等の
女性用下着に関し、特にバストトップの形状を滑らかな
形状に形成することが可能な女性用下着に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、女性の社会進出の増加に伴い、女
性が企業のオフィス等で仕事をする機会や、社会で活動
する機会が、飛躍的に増加してきており、オフィス等で
仕事をする女性や、街で活動する女性などが、服装等に
おいてオシャレをしたり、個性を主張する機会がますま
す増えてきている。また、これに伴い、オフィスや街な
どにおける女性の服装も、周囲の人の注目を浴びるよう
になってきている。
【0003】ところで、女性の服装における現在の基礎
衣料としてのブラジャーにおいては、その上にブラウス
やセーター等の表着を着用した場合に、ブラジャーの形
状がブラウスやセーター等の表着にそのまま響いてしま
うと、如何にオシャレなブラウスやセーター等の表着を
着用しても、女性のバストの美しいラインが崩れてしま
うことになりかねない。
【0004】一般的に、ブラジャー100等の女性用の
下着において、円錐形状のバストトップ101を形成す
る場合には、図10乃至12に示すように、少なくとも
2片からなる生地102a、102bを互いに縫い合わ
せて、女性のバストに沿った凸形状を創出するようにな
っている。そして、上記のような円錐形状のバストトッ
プ101を形成するように構成されているが、この場合
には、図11に示すように、バストトップPの凸形状の
最も高い部分に、2片の生地102a、102bの接続
点103を設けている。なお、図11中、104a、1
04bは上下の芯体をそれぞれ示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来のブラジャー等の女性用下着の場合に
は、円錐形状のバストトップを形成する際に、少なくと
も2片からなる生地102a、102bを互いに縫い合
わせて、女性のバストに沿った凸形状を創出するように
なっているが、その際、バストトップの凸形状の最も高
い部分に、2片の生地102a、102bの接続点10
3を設けている。
【0006】このことは、2片を形成する生地102
a、102bの厚みによっても差はあるが、2辺の生地
102a、102bを縫着した縫い代の重なりが、2辺
の生地102a、102bの接続部103の上下いずれ
か(図11では上部)に集積され、この2辺の生地10
2a、102bの接続部103が表着にも段差となって
現れてしまい、本来表着に美しいシルエットを創造すべ
きファンデーションが、逆に表着に醜くいシルエットを
生んでしまうという問題点があった。
【0007】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、女性のバストをそれぞれ覆う左右のカップ
部を有する女性用下着において、円錐形状のバストトッ
プを形成する際に、少なくとも2片からなる生地の接続
部が表着に段差となって現れるのを防止し、表着に本来
の美しいシルエットを創造することが可能な女性用下着
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、女性のバストをそれぞれ覆う左右のカップ
部を有する女性用下着において、前記女性のバストをそ
れぞれ覆う左右のカップ部を構成する布地を、バストト
ップの少なくとも近傍を通る線によって少なくとも2つ
に分割し、これらの少なくとも2つに分割された布地
を、バストトップよりも若干下方の位置で互いに縫着す
るように構成したものである。
【0009】
【作用】この請求項1に記載の発明においては、女性の
バストをそれぞれ覆う左右のカップ部を構成する布地
を、バストトップの少なくとも近傍を通る線によって少
なくとも2つに分割し、これらの少なくとも2つに分割
された布地を、バストトップよりも若干下方の位置で互
いに縫着するように構成したので、少なくとも2つに分
割された布地を互いに縫着して、円錐形状のバストトッ
プを形成する際に、少なくとも2片からなる布地の接続
部が、バストトップよりも若干下方の位置にくるため、
少なくとも2片からなる布地の接続部が表着に段差とな
って現れるのを防止することができ、表着に本来の美し
いシルエットを創造することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0011】実施の形態1 図2はこの発明に係る女性用下着の一実施の形態として
のブラジャーを示すものである。
【0012】図2において、1は女性用下着としてのブ
ラジャーを示すものであり、このブラジャー1は、女性
のバストをそれぞれ覆う左右のカップ部2、3を有して
いる。これらの左右のカップ部2、3は、当該左右のカ
ップ部2、4の下側に縫着された下辺連結布4によっ
て、一体的に連結されており、この下辺連結布4の左右
両側には、女性の体の背面側で互いに係止される図示し
ない左右の側布がそれぞれ縫着されている。これら左右
の側布の先端部には、フックやアイ等からなる図示しな
い係止具が、縫着等の手段によって取り付けられてい
る。また、上記左右のカップ部2、3の三角形状に形成
された上端部には、女性の肩に掛けるストラップ5、6
がそれぞれ着されている。
【0013】上記左右のカップ部2、3は、図1に示す
ように、ウレタン等の弾性体からなる芯体7と、この芯
体7の表面を覆う表地8とからそれぞれ構成されてい
る。また、上記左右のカップ部2、3は、女性の体のバ
ストの形状に合うように、バストトップ部9、10にか
けて円錐形状に形成するため、芯体7や表地8が少なく
とも2片に分割されており、これらの少なくとも2片に
分割された芯体7や表地8を互いに組み合わせて、所定
の箇所を互いに縫着するようになっている。この図で
は、芯体7が上側の芯体7aと、下側の芯体7bとに分
割されており、表地8が上側の表地8aと、下側の表地
8bとに分割されている。これら上下の芯体7a、7b
と、上下の表地8a、8bとは、ほぼ相似形状に形成さ
れている。なお、図1中、20はブラウス等の表着を示
している。
【0014】その際、上記左右のカップ部2、3のバス
トポイントPを形成する接続部11、12は、図11に
示すように、上下に分割された2つの芯体の接ぎ線10
3に、更に上下に分割された2枚の表地の接続部が一致
してしまうと、少なくともこれ自体でも接続部103
は、凸状態となってしまう。さらに、円錐形状のバスト
トップを形成する場合には、図4に示すように、少なく
とも2片の生地からなる表地を互いに縫い合わせて、女
性のバストに沿った凸形状を創出する必要があるが、こ
の2片の布地からなる表地8a、8bの縫着線13、1
4が、水平に位置するいわゆる横接ぎの場合、女性がブ
ラジャーを着用した際に、左右のバストカップ部に横方
向の引っ張り力が作用すると、バストポイントPは、所
謂トビのくちばし形状となり、表着に醜く、シルエット
として、ハッキリと露出してしまう虞れがある。
【0015】そこで、この発明の一実施の形態では、バ
ストポイントライン(芯体の接ぎ線)を構成する表地8
a、8bの接ぎ部11、12を、トップラインP1−P
−P2より下げて構成し、表地8a、8bをバストトッ
プPの少なくとも近傍を通る線によって上下方向に少な
くとも2つに分割し、これらの少なくとも2つに分割さ
れた表地8a、8bを、バストトップPよりも若干下方
の位置で互いに縫着するように構成したことにより、表
地8a、8bの縫い代の重なり部分がバストトップPの
位置より下がり、この縫い代の重なり部分によってバス
トトップ部Pに凸状部分が生じるのを回避すると共に、
左右のバストカップ部2、3に横方向の引っ張り力が作
用する場合でも、バストトップPよりも若干下方に位置
する縫い代の重なり部分によって、上下に分割された芯
体7a、7bの開口部分を表地上布8aによって抑え込
もうとする力が作用するので、上下に分割された芯体7
a、7bが所謂トビのくちばし形状に開いてしまうのを
防止することができるようになっている。
【0016】さらに説明すると、この実施の形態では、
女性のバストをそれぞれ覆う左右のカップ部2、3を構
成する表地8を、図3乃至図5に示すように、バストト
ップPを通るバストポイントラインP1−P−P2の若
干下側で、上下方向に2つに分割し、これらの2つに分
割された表地8a、8bを、バストポイントラインP1
−P−P2の若干下側で接ぎ線13に沿って互いに縫着
するように構成したものである。その際、上側の表地8
aの下端縁は、図3に示すように、上端部が下側の表地
8bの上端縁と一致するように地縫いした上で折り返し
て、下側の表地と互いに一体的に縫着される。その際、
上記上下に2つに分割された表地8a、8bは、下側の
芯体7bと一体的に縫着するように構成しても良い。な
お、図6は、比較のため従来のブラジャーの2つに分割
された表地8a、8bをそれぞれ示すものである。
【0017】また、上側の表地8aの縫い代14は、図
7のP1−P−P2を結ぶバストポイントラインの両端
P1、P2の部分にゆとり量をもたせる(ポイントPか
らP1、P2に向けた外方にゆとり量をもたせる)た
め、縫い代の幅を中央部分B≒B’よりも、両端部分A
≒A’及びC≒C’を幾分広くする。ここで、A、A’
やB、B’は、接ぎ縫線13を中心にして幅方向両側の
縫い代14をそれぞれ示している。これらの縫い代14
を大小関係で表せば、B≒B’<A≒A’及びB≒B’
<C≒C’となる。
【0018】さらに、この実施の形態では、上下の表地
8a、8bの接ぎ線13が、ポイントラインP1−P−
P2より少なくとも縫い代14(折り代)の3mm〜5
mm以上、下側に設定されているため、ポイントライン
P1−P−P2を覆う上側の表地8aには、当該イント
ラインP1−P−P2の凸量をカバーするゆとり量が必
要となる。そのため、図7のイ−ロの破線で示した縫い
接ぎ部を、両端部であるD−D’,E−E’部分を少な
くとも1mm以上大きく設定し、ポイントラインP1−
P−P2の通常の接ぎ線よりも幾分大きくするようにな
っている。その結果、図5(B)の下側の表地8bの縫
接ぎ部13に、結果的に上側の表地が2mm以上重な
り、縫着時にこの重なり部分をいせ込むように構成され
ている。
【0019】なお、前記実施の形態では、カップ部を構
成する表地8a、8bを上下に2つに分割した場合に説
明したが、これに限定されるものではなく、図8に示す
ように、バストカップ部の接ぎ線Aは、カップ部を構成
する表地を上下に2つに分割し、更に下側の表地を左右
に2つに分割するように設定してもよく、図9に示すよ
うに、バストカップ部の接ぎ線は、カップ部を構成する
表地を上下の分割線Cと、左右の分割線Bとから構成
し、カップ部を構成する表地を上下左右の4つに分割す
るように設定してもよく、表地の縫い代の返しは、上、
下、又は左、右いずれの設計でもよい。
【0020】また、前記実施の形態では、カップ部2、
3を表地8と芯体7とから構成した場合について説明し
たが、裏地(芯体)は必ずしも使用されていなくとも良
【0021】さらに、前記実施の形態のように、カップ
部2、3を表地8と芯体7とから構成した場合、裏地
(芯体)7とほぼ同一形状に設計、裁断される表地(特
に下側の部分)8は、生産の効率上の点から、芯体7に
事前に接着剤等を用いて貼り合わせるように構成しても
良い。
【0022】また、縫い代14は、一般的には5mm前
後に設定されるが、これにより多い場合でも、少なく場
合でも良いことは勿論である。
【0023】このように、前記実施の形態に係るブラジ
ャー1では、女性のバストをそれぞれ覆う左右のカップ
部2、3を、芯体7と表地8とからそれぞれ構成し、前
記表地をバストトップの少なくとも近傍を通る線によっ
て上下方向に2つに分割し、これらの少なくとも2つに
分割された表地8a、8bを、バストトップPよりも若
干下方の位置で互いに縫着するように構成したので、少
なくとも2つに分割された表地8a、8bの生地を互い
に縫着して、円錐形状のバストトップを形成する際に、
少なくとも2片からなる表地8a、8bの生地の接続部
11、12が、バストトップPよりも若干下方の位置に
くるため、少なくとも2片からなる生地の接続部11、
12が表着に段差となって現れるのを防止することがで
き、表着に本来の美しいシルエットを創造することが可
能となる。
【0024】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、フッ
クやアイ等の係止具が、フロント側に位置することによ
り、着脱が容易であると共に、見苦しいフックやアイ等
の係止具がアウターへ影響するのを防止することがで
き、美しい後部シルエットを創出することができるのは
勿論のこと、左右のバストを中央に引き寄せる機能を発
揮させることができ、女性本来の体型を一層引き立て、
かつ魅力的に表現することが可能な女性用下着を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る女性用下着の一実施の
形態としてのブラジャーを示す要部断面図である。
【図2】 図2はこの発明に係る女性用下着の一実施の
形態としてのブラジャーを示す外観斜視図である。
【図3】 図3はこの発明に係る女性用下着の一実施の
形態としてのブラジャーを示す要部断面図である。
【図4】 図4はバストカップ部を示す正面図である。
【図5】 図5は表地を示す平面図である。
【図6】 図6は従来の表地を示す平面図である。
【図7】 図7は表地を示す平面図である。
【図8】 図8はバストカップ部を示す正面図である。
【図9】 図9はバストカップ部を示す正面図である。
【図10】 図10は従来のブラジャーを示す外観斜視
図である。
【図11】 図11は従来のブラジャーを示す要部断面
図である。
【図12】 図12は従来のバストカップ部を示す正面
図である。
【符号の説明】
1:ブラジャー、2、3:左右のカップ部、4:下辺連
結布、5:ストラップ、7:芯体、8:表地、8a:上
側の表地、8b:下側の表地、9、10:バストトップ
部、11、12:接続部、13:縫着線、14:縫い
代。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 女性のバストをそれぞれ覆う左右のカッ
    プ部を有する女性用下着において、前記女性のバストを
    それぞれ覆う左右のカップ部を構成する布地を、バスト
    トップの少なくとも近傍を通る線によって少なくとも2
    つに分割し、これらの少なくとも2つに分割された布地
    を、バストトップよりも若干下方の位置で互いに縫着し
    たことを特徴とする女性用下着。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194602A (ja) * 2000-12-20 2002-07-10 Triumph International (Japan) Ltd カップ付き女性用衣類
JP2010138521A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Mic:Kk バストカップ部を有する女性用衣料

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