JPH11199858A - 耐酸化性グラファイトガスケット - Google Patents

耐酸化性グラファイトガスケット

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JPH11199858A
JPH11199858A JP10014746A JP1474698A JPH11199858A JP H11199858 A JPH11199858 A JP H11199858A JP 10014746 A JP10014746 A JP 10014746A JP 1474698 A JP1474698 A JP 1474698A JP H11199858 A JPH11199858 A JP H11199858A
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JP
Japan
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graphite
gasket
oxidation
calcium phosphate
resistant
Prior art date
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Pending
Application number
JP10014746A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Isshiki
鉄也 一色
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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Publication date
Application filed by Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd filed Critical Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Priority to JP10014746A priority Critical patent/JPH11199858A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は,リン酸カルシウム処理を施したグ
ラファイトを多層の積層し,耐酸化性とシール性を向上
させた耐酸化性グラファイトガスケットを提供する。 【解決手段】 この耐酸化性グラファイトガスケット1
は,カーボン原子のうちの一部のカーボン原子の活性点
にM−P−O原子が結合した結晶構造を有するものであ
る。ここで,MはCa,Al又はMgである。結晶構造
はカーボン原子にM−P−Oの分子が結合した多層2の
積層構造を有し,各層2の積層面3がガス流の方向に対
して30°〜150°の範囲の角度θに傾斜して配向さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,部品間の取付対
向面間に配置され,ガスを密封できるシール部材を構成
する耐酸化性グラファイトガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガスケットとして,耐酸化性グラ
ファイトガスケットが知られている。耐酸化性グラファ
イトガスケットとして,耐酸化性を向上させるため,B
4 C或いはTiB2 を添加した耐酸化性グラファイトガ
スケットが知られている。黒鉛即ちグラファイトは,種
々のシートとして利用されている。
【0003】また,従来のガスケットは,シール性や耐
酸化性を向上させるため,粉末樹脂材を付着させ,これ
を加熱した後に金属板等で積層構造に接着したものが知
られている(例えば,特開平9−25476号公報参
照)。該公報に開示されたシート状複合材料を用いたガ
スケットは,シール材の一方又は両方の表面に粉末状樹
脂を付着させ,該樹脂を加熱して,軟化又は溶融させた
後,冷却してシール材に該樹脂を固着させた樹脂付きシ
ール材を作製し,次いで,樹脂付きシール材に補強芯材
を積層して接着したシール状複合材料から成るものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,B4 C或い
はTiB2 を添加した耐酸化性グラファイトガスケット
は,耐酸化性をある程度向上させることができるが,そ
の程度は,燃焼ガスに晒される領域で使用される場合
に,十分なものとはいえないものであった。また,上記
のような積層構造を持つガスケットは,ガスケット本体
と金属板とを粉末状樹脂材で付着させているため,高温
雰囲気下の部品の取付対向面間では樹脂材の溶融等の問
題が発生し,使用することができず,また,グラファイ
トの酸化に伴ってシール性が悪化するという問題があ
る。また,ガスケットの積層構造を構成する各層がガス
をシールする方向に平行な方向に積層されており,シー
ル性が十分でない問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,グラファイトの表面にリ
ン酸カルシウム処理を施して耐酸化性を向上させ,ま
た,リン酸カルシウム処理のグラファイトと未処理グラ
ファイトから成る混合グラファイトを多数積層し,積層
面がガスの流れ方向に対して偏向させて配向してシール
性を向上させた耐酸化性グラファイトガスケットを提供
することである。
【0006】この発明は,カーボン原子のうちの一部の
カーボン原子の活性点にM−P−O原子が結合した結晶
構造を有する耐酸化性グラファイトガスケットにおい
て,前記結晶構造はカーボン原子にM−P−Oの分子が
結合した複数の層の積層構造を有し,前記各層の積層面
がガス流の方向に対して傾斜して配向されていることを
特徴とする耐酸化性グラファイトガスケットに関する。
但し,Mは,Ca,Al又はMgである。
【0007】この耐酸化性グラファイトガスケットにお
いて,前記各層の積層面がガス流の方向に対して30°
〜150°の角度範囲に傾斜して配向されていること
が,シール性を向上でき,最も好ましいものである。。
【0008】この耐酸化性グラファイトガスケットにお
いて,前記分子におけるMは,Ca,Al及びMgの元
素群の少なくとも1種以上の元素から成るものである。
【0009】また,前記層状構造は,カーボン原子にM
−P−Oの分子が結合したM−P−O構造を持つグラフ
ァイト層部とM−P−Oの分子が結合していないグラフ
ァイト層部との均一な混合グラファイト層部から成り,
前記M−P−O構造を持つグラファイト層部は全体の3
0wt%〜80wt%の範囲内の割合に設定されている
ものであり,耐酸化性を有すると共に適正な硬度を有し
て追従性が良好になり,重量減少率を低減でき,シール
性を向上できる。
【0010】この発明による耐酸化性グラファイトガス
ケットは,上記のように,カーボン原子の活性点にCa
−P−Oを結合させたので,外部の酸素原子がカーボン
原子の活性点に結合し難くなり,耐酸化性が飛躍的に向
上すると共に,耐熱性も向上する。即ち,グラファイト
の酸化は,グラファイトを構成するカーボン原子のう
ち,端部にある原子は結合手〔価標(結合標)〕が不飽
和状態になって活性点となり,そこに外部の酸素が結合
すると,酸化が進行する現象となっているので,グラフ
ァイト自体をリン酸カルシウム処理をして上記現象が起
こらない組成にしている。
【0011】また,積層したグラファイト層の隣接する
接触面を,ガスの流れ方向に傾斜して配向したので,シ
ール性が向上する。
【0012】
【発明の実施の態様】以下,図面を参照して,この発明
による耐酸化性グラファイトガスケットの実施例を説明
する。図1はこの発明による耐酸化性グラファイトガス
ケットを部品の取付対向面間に配置する状態を示す説明
図,図2は図1のグラファイトガスケットの組成と積層
状態を示す説明図,図3はリン酸カルシウム処理ガスケ
ットと未処理ガスケットとの重量減少率による耐酸化性
の試験結果を示すグラフ,図4はリン酸カルシウム処理
ガスケットと未処理ガスケットとの配合割合についての
重量減少率とシール性の試験結果を示すグラフ,図5は
積層構造のリン酸カルシウム処理ガスケットについての
ガス流れ方向と積層面方向との傾斜角度に対するシール
性の試験結果を示すグラフ,及び図6は積層構造のリン
酸カルシウム処理ガスケットについてのシール部におけ
る積層構造の端部の積層面数の露出割合に対するシール
性の試験結果を示すグラフである。
【0013】この耐酸化性グラファイトガスケット1
は,部品6と部品7と間に介在され,部品6と部品7と
の間の対向取付面間のシールを行なうものである。この
耐酸化性グラファイトガスケット1は,例えば,ピスト
ンを構成する部品6としてのピストンヘッドと部品7と
してのピストンスカートとの取付対向面間,圧縮機のチ
ャンバを構成する部品6と部品7との取付対向面間,或
いは,ポンプのポンプ室の部品6と部品7との取付対向
面間にシールのため介在して適用できるものである。カ
ーボン原子のうちの一部のカーボン原子の活性点,即
ち,不飽和状態になっている結合手にM−P−O原子が
結合した結晶構造を有するグラファイトから成り,グラ
ファイトの結晶構造がカーボン原子にM−P−Oの分子
が結合した複数の層2から成る積層構造即ち層状構造を
有しており,各層2の積層面3がガス流の方向に対して
30°〜150°の角度範囲の角度θに傾斜して配向さ
れている。
【0014】また,M−P−Oの分子におけるMは,C
a,Al及びMgの元素群の少なくとも1種以上の元素
から成るものである。
【0015】更に,積層構造即ち層状構造は,カーボン
原子にM−P−Oの分子が結合したM−P−O構造を持
つグラファイト層部4とM−P−Oの分子が結合してい
ないグラファイト層部5との均一な混合グラファイト層
部から成り,M−P−O構造を持つグラファイト層部4
は,耐酸化性を低下させないため,全体の80wt%を
越えない割合に構成されている。グラファイト層部4
は,リン酸カルシウム処理を施すことによって作製さ
れ,また,グラファイト層部5は,リン酸カルシウム処
理を行わなかったものである。
【0016】この耐酸化性グラファイトガスケットは,
従来のグラファイトよりも耐酸化性が向上すると共に,
シール性が向上したものである。従って,このグラファ
イトガスケットは,適用技術分野の特性に応じて適合す
るように形状や構造を形成することにより適用できる。
この耐酸化性グラファイトガスケットは,例えば,エン
ジン部品,圧縮機,ポンプ等のシール部材として組み込
まれて使用される。
【0017】−実施例1− まず,グラファイト粉末をリン酸カルシウム水溶液内に
浸し,グラファイト粉末にリン酸カルシウム水溶液を浸
透させ,乾燥した後に,焼成炉に入れ,1気圧の窒素雰
囲気中で,最高800℃まで加熱し,炉冷した後,焼成
炉から焼成体即ちグラファイトのリン酸カルシウム処理
粉末を作った。この処理グラファイト粉末を所定の量だ
け計り取り,所定の形状,例えば,リング状のガスケッ
トに成形するため,所定の圧力を加えてガスケット成形
体を作製した。また,比較のため,リン酸カルシウム処
理を施さない未処理グラファイト粉末で,同様に,ガス
ケット成形体を作製した。
【0018】上記のように作製したリン酸カルシウム処
理を施したガスケットと,処理を施さない未処理ガスケ
ットとを,大気中で550℃の温度で24時間の暴露試
験を行ったところ,図3に示すような結果を得た。リン
酸カルシウム処理を施したガスケットはほとんど重量減
少率が無いのに比較して,未処理ガスケットは15wt
%程度の重量減少が発生した。この現象は,グラファイ
トの炭素原子の活性点にM−P−Oの分子が結合して酸
素の結合を妨げたことによって,グラファイトの酸化が
抑制されたためである。このことより,グラファイトを
リン酸カルシウム処理を施せば,耐酸化性に優れること
が分かった。
【0019】次に,上記のグラファイト成形体を多層に
積層した層状構造即ち積層構造のガスケットを作製し
た。そこで,多層に積層した積層構造のガスケットに,
ガス圧100kgf/cm2 をかけ,シール試験を行っ
た。ここで,リン酸カルシウム処理を施した母相とし,
未処理グラファイトの配合を変えて均一に分散させてシ
ール試験を行った。ガスケットのシール試験の結果を図
4に示す。図4から分かるように,リン酸カルシウム処
理を施したグラファイトでは,リン酸カルシウムの割合
が多い方が重量減少率が小さくなり,酸化しないが,リ
ン酸カルシウム処理を施したグラファイト自体は硬く潰
れ難い。そこで,リン酸カルシウム処理グラファイトに
未処理グラファイトを添加して混合グラファイトを軟質
にして追従性を持たせ,該混合グラファイトを積層構造
に構成した場合,シール性を向上させることができる。
【0020】しかしながら,混合グラファイト中の未処
理グラファイトを80wt%以上,言い換えれば,リン
酸カルシウム処理グラファイトを20wt%以下にする
と,耐酸化性が低下するが,急激に漏れ量(cc/mi
n)は増加する。また,混合グラファイト中の未処理グ
ラファイトを30wt%以下,言い換えれば,リン酸カ
ルシウム処理グラファイトを70wt%以下にすれば,
耐酸化性が進行し,耐久性が低下することが分かった。
従って,M−P−O構造を持つグラファイト層部は,全
体の30wt%〜80wt%の範囲内の割合であること
が好ましい。また,図2に示すように,リン酸カルシウ
ム処理を施したグラファイトを母相とし,未処理グラフ
ァイトの配合を変えて均一に分散させると,シール性が
向上することが分かった。
【0021】次に,ガスケットの積層構造の各層の積層
方向とガスの流れ方向との関係を試験するため,ガスの
流れ方向即ちシールする方向に対して積層方向の角度を
0°〜180°の角度範囲で,ガス圧100kgf/c
2 の圧力をかけ,シール試験を行った。そのシール試
験の結果を図5に示す。図5から分かるように,核相の
積層面がガス流の方向に対して30°〜150°の角度
範囲に傾斜して配向されている場合が,ガスの漏れ量
(cc/min)が少なく,十分なシール性を確保して
いることが分かる。それ以外の傾斜角度0°〜30°及
び150°〜180°では,各層の積層面を通ってガス
が漏れると考えられ,シール性を確保することができな
いことが分かる。
【0022】また,ガスケットのガスに対する露出面積
に対して積層構造の端部の積層面3の数の占める割合を
変えてガス圧100kgf/cm2 の圧力をかけ,ガス
ケットのシール試験を行なった結果を図6に示す。図6
から分かるように,この耐酸化性グラファイトガスケッ
トは,ガスに晒される積層構造の露出面が,ガス流れ方
向に対して,平行に積層面3が配置された場合の積層面
3の数を100%とし且つ垂直に積層面3が配置された
場合の積層面3の数を0%とすると,積層面3がガス流
れ方向に対して角度θに傾斜して配置された場合の積層
面3の数の割合が45%以下に設定されることが好まし
い。即ち,ガスに晒される端部の積層面数は少ない方が
好ましいものであり,少なくとも上記の条件であれば,
ガスが積層面3に侵入することが可及的に低減され,シ
ール性をアップすることができる。そして,ガスケット
における積層構造の積層面3の数の露出割合が45%を
越えると,シール性が悪化する現象が現れた。
【0023】
【発明の効果】この発明による耐酸化性グラファイトガ
スケットは,上記のように構成したので,結晶構造が安
定し,耐酸化性が向上し,燃焼ガス等に晒される雰囲気
に使用されても,グラファイトが酸化して破壊されるこ
とがなく,耐久性を向上させることができる。特に,こ
の耐酸化性グラファイトガスケットは,リン酸カルシウ
ム処理のグラファイトと未処理グラファイトとを混合し
た複合グラファイトから構成し,該複合グラファイトを
多層に積層して積層構造に構成すると共に,積層面をガ
スの流れ方向に対して30°〜150°の角度範囲で偏
向して配向したので,シール性がアップし,信頼性に富
んだガスケットを提供できる。従って,この耐酸化性グ
ラファイトガスケットは,余り耐熱性を要求されない領
域,例えば,ピストンを構成するピストンヘッドとピス
トンスカートとの対向面間のようなエンジン部品間に介
在させるガスケットとして使用でき,或いは,圧縮機,
ポンプ等に適用されるガスケットとして適用して好まし
いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による耐酸化性グラファイトガスケッ
トのシール試験を示す説明図である。
【図2】この発明による耐酸化性グラファイトガスケッ
トの一実施例を示す説明図である。
【図3】リン酸カルシウム処理ガスケットと未処理ガス
ケットとの重量減少率による耐酸化性の試験結果を示す
グラフである。
【図4】リン酸カルシウム処理ガスケットと未処理ガス
ケットとの配合割合についての重量減少率とシール性の
試験結果を示すグラフである。
【図5】積層構造のリン酸カルシウム処理ガスケットに
ついてのガス流れ方向と積層面方向との傾斜角度に対す
るシール性の試験結果を示すグラフである。
【図6】積層構造のリン酸カルシウム処理ガスケットに
ついてのシール部における積層構造の端部の積層面数の
露出割合に対するシール性の試験結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 ガスケット 2 層 3 積層面 4 リン酸カルシウム処理グラファイト 5 未処理グラファイト 6,7 部品 G ガス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】更に,積層構造即ち層状構造は,カーボン
原子にM−P−Oの分子が結合したM−P−O構造を持
つグラファイト層部4とM−P−Oの分子が結合してい
ないグラファイト層部5との均一な混合グラファイト層
部から成り,M−P−O構造を持つグラファイト層部4
は,シール性を低下させないため,全体の80wt%を
越えない割合に構成されている。グラファイト層部4
は,リン酸カルシウム処理を施すことによって作製さ
れ,また,グラファイト層部5は,リン酸カルシウム処
理を行わなかったものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】しかしながら,混合グラファイト中のリン
酸カルシウム処理グラファイトを80wt%以上,言い
換えれば,未処理グラファイトを20wt%以下にする
と,耐酸化性が上昇するが,急激に漏れ量(cc/mi
n)は増加する。また,混合グラファイト中の未処理グ
ラファイトを70wt%以上,言い換えれば,リン酸カ
ルシウム処理グラファイトを30wt%以下にすれば,
酸化が進行し,耐久性が低下することが分かった。従っ
て,M−P−O構造を持つグラファイト層部は,全体の
30wt%〜80wt%の範囲内の割合であることが好
ましい。また,図2に示すように,リン酸カルシウム処
理を施したグラファイトを母相とし,未処理グラファイ
トの配合を変えて均一に分散させると,シール性が向上
することが分かった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボン原子のうちの一部のカーボン原
    子の活性点にM−P−O原子が結合した結晶構造を有す
    る耐酸化性グラファイトガスケットにおいて,前記結晶
    構造はカーボン原子にM−P−Oの分子が結合した多層
    の積層構造を有し,前記各層の積層面がガス流の方向に
    対して傾斜して配向されていることを特徴とする耐酸化
    性グラファイトガスケット。但し,MはCa,Al又は
    Mgである。
  2. 【請求項2】 前記各層の積層面がガス流の方向に対し
    て30°〜150°の角度範囲に傾斜して配向されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の耐酸化性グラファ
    イトガスケット。
  3. 【請求項3】 前記分子におけるMは,Ca,Al及び
    Mgの元素群の少なくとも1種以上の元素から成ること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の耐酸化性グラファ
    イトガスケット。
  4. 【請求項4】 前記層状構造は,カーボン原子にM−P
    −Oの分子が結合したM−P−O構造を持つグラファイ
    ト層部とM−P−Oの分子が結合していないグラファイ
    ト層部との均一な混合グラファイト層部から成り,前記
    M−P−O構造を持つグラファイト層部は全体の30w
    t%〜80wt%の範囲内の割合であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐酸化性グラフ
    ァイトガスケット。
JP10014746A 1998-01-12 1998-01-12 耐酸化性グラファイトガスケット Pending JPH11199858A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008185075A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Uchiyama Mfg Corp ガスケット
KR100936700B1 (ko) * 2001-06-29 2010-01-13 브리즈-토르카 프로덕츠 엘엘씨 관체를 연결하기 위한 클램프

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