JPH11199693A - 発泡体及びその製造方法 - Google Patents

発泡体及びその製造方法

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JPH11199693A
JPH11199693A JP588498A JP588498A JPH11199693A JP H11199693 A JPH11199693 A JP H11199693A JP 588498 A JP588498 A JP 588498A JP 588498 A JP588498 A JP 588498A JP H11199693 A JPH11199693 A JP H11199693A
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JP
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foam
shape
closed
foaming
recovery
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JP588498A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Taguchi
秀之 田口
Hitoshi Shirato
斉 白土
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間放置しても回復率が低下しない形状回復
発泡体を提供する。 【解決手段】常温にて形状回復性を有する。弾性変形領
域内の歪み幅で収縮させられた状態から、非相似形に形
状回復する独立気泡発泡体である。この独立気泡発泡体
を構成する樹脂は、メタロセン系触媒で重合されたオレ
フィン系ポリマーである。このオレフィン系ポリマーの
密度は0.910g/cm3 以上である。架橋された独
立気泡発泡体である。発泡前の原料組成物のゲル分率は
20〜85%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延した形状回復
性を示す発泡体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遅延した形状回復性を有する独立
気泡発泡体(以下、「形状回復発泡体」という)は断熱
性、充満性、シール性、施工性などに優れ、したがって
パイプ用断熱材、建材用断熱材、包装用緩衝材、スポー
ツレジャー用緩衝材や、土木、建築、車輌の接続箇所な
どの暴風、防塵、防音、防水用シール材、目地材などの
分野に好適に利用される発泡体である。
【0003】形状回復発泡体に使用される樹脂は多数挙
げられ、例えば、ポリウレタン、天然ゴム、イソプレン
ゴム、三フッ化樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー及びこれらの架
橋物等が挙げられている(特開平9−71675号公
報)。すなわち、形状回復性を示す樹脂であれば特に限
定されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの樹脂
では、形状回復発泡体を収縮させた状態で長時間放置し
ておくと、形状回復性が低下して、結果として、収縮前
の本来の形状に回復しなくなるという問題が生じる。
【0005】特に、常温以上で放置すると数日で形状回
復性に顕著な低下が発生することが多い。例えば、無架
橋ポリエチレン発泡体を、厚み10mmから2mmに圧
縮した後、40℃で1日放置した場合、圧縮前の40%
にあたる4mmに満たない程度にしか回復しない。本発
明の目的は、このような時間の経過とともに低下する発
泡体の形状回復性を改善した発泡体及びその製造方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
遅延した形状回復性を有する独立気泡発泡体であって、
該独立気泡発泡体を構成する樹脂が、メタロセン系触媒
で重合されたオレフィン系ポリマーであり、かつ該オレ
フィン系ポリマーの密度が0.910g/cm 3 以上で
あると共に、発泡させる前の前記独立気泡発泡体のゲル
分率が20〜85%であることを特徴とする発泡体であ
る。
【0007】請求項1記載の発明の独立気泡発泡体を構
成する樹脂は、公知のメタロセン系触媒により重合され
たオレフィン系ポリマーである。(以下、「メタロセン
系ポリマー」という)。
【0008】メタロセン系触媒は、遷移金属をπ電子系
の不飽和化合物で挟んだ構造のメタロセン化合物を触媒
とするものである。メタロセン化合物は、チタン、ジル
コニウム、ニッケル、パラジウム、ハフニウム、白金等
の4価の遷移金属に、1つ又は2つ以上のシクロペンタ
ジエニル環、又はその類縁体が配位子として存在する化
合物である。配位子としては、例えば、シクロペンタジ
エニル環、インデニル環、炭化水素基や置換炭化水素基
や炭化水素- 置換メタロイド基で置換されたシクロペン
タジエニル環、炭化水素基や置換炭化水素基や炭化水素
- 置換メタロイド基で置換されたインデニル環、シクロ
ペンタジエニルオリゴマー環等のπ電子系の不飽和化合
物が挙げられる。
【0009】これらπ電子系の不飽和化合物以外に、例
えば、塩素、臭素等の1価のアニオン、2価のアニオン
キレート、炭化水素基、アルコキシド、アミド、ホスフ
ィド、アリールアルコキシド、アリールアミド、アリー
ルホスフィド、アリールオキシド等が遷移金属に配位さ
れていても良い。
【0010】シクロペンタジエニル環、及びインデニル
環が置換される炭化水素基としては、例えば、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、アミル、イソ
アミル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、セチル、フェニル等が挙げら
れる。
【0011】メタロセン化合物としては、例えば、シク
ロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミ
ド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリス
(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)チ
タニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシク
ロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジク
ロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエ
ニル−t−ブチルアミドハフニウムジクロリド、ジメチ
ルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n−
ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリド、メチルフ
ェニルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−t−
ブチルアミドハフニウムジクロリド、インデニルチタニ
ウムトリス(ジメチルアミド)、インデニルチタニウム
トリス(ジエチルアミド)、インデニルチタニウムトリ
ス(ジ−n−プロピルアミド)、インデニルチタニウム
ビス(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n−プロピルアミ
ド)等が挙げられる。
【0012】上記例示のメタロセン化合物を触媒とする
メタロセン系触媒では、メチルアミノキサン(MA
O)、ホウ価化合物等を共触媒として組み合せることが
好ましい。
【0013】メタロセン系ポリマーは、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共
重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。なお、ポリ
エチレンはエチレンの単独重合体の他、エチレンとαー
オレフィンの共重合体であってもよい。α−オレフィン
としては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン等が例示される。
【0014】メタロセン系ポリマーの密度は0.910
g/cm3 以上とする。0.910g/cm3 に満たな
いと、発泡体収縮状態での保管中に形状回復性が低下す
る。この理由は明確になっていないが、樹脂の密度上昇
によって分子鎖同士の固定効果、すなわち、結晶性成分
の増加による分子のほつれ抑制の効果が得られるためで
あると推測される。メタロセン系ポリマーの密度は一般
的に用いられる方法で測定する。例えば、JIS K7
112やASTM D1505の方法に準じて測定す
る。
【0015】形状回復発泡体の発泡倍率は2倍以上が好
ましい。2倍に満たないと、発泡体の回復時間が早すぎ
て回復時間の制御が困難であり、発泡体収縮時の厚みの
制約が大きい。形状回復発泡体の発泡剤は特に限定され
ず、熱分解型発泡剤、物理型発泡剤のいずれを用いても
よい。
【0016】形状回復発泡体には充填材、難燃剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤などが必要に応じて添加されても
よい。充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、タル
ク、クレー、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、カーボンブ
ラック、二酸化珪素、酸化チタン、ガラス繊維、ガラス
粉、ガラスビーズ等があげられる。
【0017】難燃剤としては、例えば、ヘキサブロモビ
フェニルエーテル、デカブロモビフェニルエーテル等の
臭素系難燃剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルホ
スフェート、トリエチルホスフェート等の含リン酸系難
燃剤、メラミン誘導体、無機系難燃剤などがあげられ
る。これらの難燃剤を単独で添加しても、2種以上併用
して添加してもよい。
【0018】独立気泡発泡体の製造時において、発泡前
の独立気泡発泡体のゲル分率は20〜85%でなければ
ならない。ゲル分率が20%に満たないと発泡中に樹脂
の溶融粘度が不足し、良好な発泡体が得られない。ま
た、85%を越えると、発泡中に樹脂の溶融粘度が高く
なりすぎて、高倍率の発泡体が得られなくなったり、表
面外観が悪くなったり、部分的な発泡で均一な発泡体が
得られなくなる。
【0019】発泡前のゲル分率の調整方法とては、発泡
時に発泡に適した溶融粘度とする方法であれば特に限定
されない。例えば、ジビニルベンゼン、シランカップリ
ング剤、過酸化物等の化学架橋剤を用いて架橋を進行さ
せる方法、あるいは電子線を照射またはγ線を照射して
架橋を進行させる方法が挙げられる。なお、ゲル分率
は、例えば、発泡体をキシレンやトルエンやメチルアル
コール等の有機溶剤中に浸析して溶解させ、不溶物質の
重量分率を算出することにより求めることができる。
【0020】発泡体に形状回復性を付与する方法として
は、通常の製造方法により製造したメタロセン系ポリマ
ーを主要な材料樹脂とする独立気泡発泡体を収縮させる
方法を用いる。独立気泡発泡体を収縮させる方法は特に
限定されないが、次に掲げる4通りの方法が適してい
る。 (1)ガス透過係数の差を利用する。 (2)発泡剤の沸点よりも高温で発泡後、冷却する。 (3)物理的に圧縮する。 (4)外気圧力の変化に伴う変形を利用する。
【0021】(1)の形状回復性発泡体の製造方法は、
発泡剤の樹脂に対するガス透過係数Pagentと、樹
脂に対する空気のガス透過係数Pairが、Pagen
t>Pairなる関係にある発泡剤によって発泡させて
得られた独立気泡発泡体の一部を固定して収縮させる方
法である。
【0022】(2)の形状回復性発泡体の製造方法は、
発泡剤の沸点よりも高温で発泡させて得られた独立気泡
発泡体の一部を固定し、発泡剤の沸点よりも低温に冷却
することによって収縮させる方法である。
【0023】(3)の形状回復性発泡体製造方法は、独
立気泡発泡体を弾性変形領域内の歪み幅で圧縮する方法
である。
【0024】(4)の形状回復性発泡体の製造方法は、
発泡剤と合成樹脂を含む発泡性樹脂組成物を発泡に適し
た温度の真空乾燥機内で発泡させ、ついでこの発泡体を
減圧状態に保ったまま樹脂の軟化点未満の温度まで冷却
し、大気圧下に取り出す方法である。
【0025】発泡体の回復性能の低下をより効果的に抑
制させるためには、請求項2記載の発明のようにメタロ
セン系触媒により重合されたオレフィン系樹脂からなる
発泡性樹脂組成物を発泡させる間、または発泡させた後
の少なくともいずれかの過程で架橋させる。発泡性樹脂
組成物は発泡させる前の独立気泡発泡体である。この過
程で行う架橋手段は、特に限定されるものではない。す
なわち、発泡前のゲル分率の調整方法として例示した方
法を使用できる。
【0026】(作用)発泡体の材料樹脂としてメタロセ
ン系ポリマーを使用し、ポリマーの密度を高く設定する
ことで、収縮後から形状回復の過程における形状回復率
の低下を抑制することができる。発泡体の材料樹脂であ
るメタロセン系ポリマーは、従来のチーグラーナッタ系
触媒により重合されたポリマーに比べて分子量分布が狭
いので、発泡体に含まれる低分子量成分の含有量が少な
い。原因詳細は明確でないが、このポリマーの低分子量
成分は、発泡体収縮状態で放置中に分子鎖同士の絡み合
いのはずれ、すなわち、ほつれを顕著に発生すると考え
られる。この絡み合いのほつれにより、回復に必要な分
子の弾力性が失われてしまうと考えられる。このような
考えから、メタロセン系ポリマーの分子鎖同士のほつれ
は抑制され、形状回復率の低下が抑制されると推定され
る。
【0027】また、メタロセン系ポリマーの密度を高く
設定することにより、分子鎖同士の結晶性成分は増加す
る。原因詳細は明確でないが、分子鎖同士の結晶性成分
増加が、分子のほつれ抑制の効果に寄与していると考え
られる。発泡前の独立気泡発泡体のゲル分率を調整する
ことにより、高倍率で均一な発泡倍率を持つ発泡体が得
られる。高倍率であるので高い圧縮率を与えることがで
き、高い弾性回復率が得られる。また、均一な発泡倍率
を持つので発泡体全体に渡って均一な弾性回復率が与え
られる。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施例1)メタロセン系ポリエ
チレン(ダウケミカル社製 商品名「HF1030」、
密度 0.935g/cm3 )100重量部と、発泡剤
としてアゾジカルボンアミド(分解ピーク温度 200
℃)15重量部と、酸化亜鉛2重量部とを一軸押出機
(内径65mm)に投入し、押出機内温度135℃で混
練した。この混練物を押出機から金型へ吐出させ、厚み
2.0mmのシート状に押出した。得られたシートは7
50kV×8Mradの電子線を両面に照射して架橋さ
せた後、240℃で加熱発泡させて厚み6mm、発泡倍
率25倍の原料発泡体を得た。
【0029】この原料発泡体を押出直後に、縦100m
m×横100mmの大きさに裁断した後、この裁断片の
表裏面に貫通する通気路を、直径500μmの針を用
い、孔開け間隔5mmをとって孔あけ密度を4孔/cm
2 で穿設した。続いて、750kV×30Mradの電
子線を両面に照射して架橋させて収縮前サンプルを得
た。収縮前サンプルを1.2mmのスペーサを備えたプ
レス板に挟んでプレス機により圧縮し、12時間圧縮状
態を保持して形状回復発泡体を得た。
【0030】(実施例2)実施例1と同様の条件で押出
したシートに750kV×6Mradの電子線を両面に
照射して架橋させた後、240℃で加熱発泡させて厚み
6mm、発泡倍率27倍の原料発泡体を得た。この原料
発泡体を、実施例1と同様に裁断、通気路を穿設し収縮
サンプルとした。その後、実施例1と同様にして形状回
復発泡体を作成した。
【0031】(比較例1)実施例1において、発泡体の
材料樹脂をメタロセン系ポリエチレン(ダウケミカル社
製、商品名「PL1880」、密度 0.902g/c
3 )とし、押出したシートに750kV×6Mrad
の電子線を両面に照射したこと以外は、実施例1と同様
にして形状回復発泡体を作成した。なお、原料発泡体の
厚みは5.8mm、発泡倍率は24倍であった。
【0032】(比較例2)実施例1において、押出した
シートに750kV×2Mradの電子線を両面に照射
したこと以外は実施例1と同様にして原料樹脂発泡体を
作成した。しかし、原料発泡体はほとんど発泡しておら
ず、それ以降の評価は行えなかった。なお、原料発泡体
の厚みは2.2mm、発泡倍率は1.3倍であった。
【0033】(比較例3)実施例1において、押出した
シートに750kV×70Mradの電子線を両面に照
射したこと以外は、実施例1と同様にして原料発泡体と
した。この原料発泡体は表面の凹凸が大きく、発泡も不
均一な発泡体であり、それ以降の評価は実施できなかっ
た。なお、原料発泡体の厚みは3.0mm、発泡倍率が
3.3倍であった。
【0034】(比較例4)実施例1において、発泡体の
材料樹脂をチーグラーナッタ系触媒による重合された低
密度ポリエチレン(住友化学社製、商品名「G20
1」、密度 0.92g/cm3 )とし、押出したシー
トに750kV×6Mradの電子線を両面に照射した
こと以外は、実施例1と同様にして形状回復発泡体を作
成した。なお、原料発泡体の厚みは6.2mm、発泡倍
率は31倍であった。
【0035】(発泡前のゲル分率の算出方法)原料発泡
体を少量切り取って、重量aを測定した後に、120℃
のキシレン中に24時間浸析した。不溶物を分別して減
圧乾燥を十分に行った後、その不溶物の重量bを測定
し、ゲル分率c(%)を次式から算出した。 c=(b/a)×100
【0036】(形状回復率の算出方法)収縮前サンプル
の厚みA(mm)を厚みゲージを用いて測定した。上記
形状回復発泡体をプレス板に挟んだまま40℃のオーブ
ン内で7日間放置した後、プレス板から取り出し、室温
で30日間放置して回復させた。この回復後の厚みB
(mm)を測定した。形状回復率Cは次式により算出し
た。 C=(B/A)×100
【0037】形状回復率の算出に用いた、収縮前サンプ
ルの厚みA(mm)と回復後の厚みB(mm)の値を表
1にまとめた。
【0038】
【表1】
【0039】以上、実施例1〜2と比較例1〜4の結果
と、算出したゲル分率と形状回復率を表2にまとめた。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】形状回復発泡体の材料樹脂としてメタロ
セン系ポリマーを使用し、ポリマーの密度を高く設定
し、ゲル分率を規定することで、長時間収縮状態で保持
した場合であっても、遅延した回復性を持ち、高い形状
回復率を有する発泡体を実現することができる。したが
って、保存が容易で、取り扱い易く、断熱性や緩衝性や
シール性能の安定した発泡体とすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延した形状回復性を有する独立気泡発
    泡体であって、該独立気泡発泡体を構成する樹脂が、メ
    タロセン系触媒で重合されたオレフィン系ポリマーであ
    り、かつ該オレフィン系ポリマーの密度が0.910g
    /cm3 以上であると共に、発泡させる前の前記独立気
    泡発泡体のゲル分率が20〜85%であることを特徴と
    する発泡体。
  2. 【請求項2】 メタロセン系触媒により重合されたオレ
    フィン系ポリマーからなる発泡性樹脂組成物を発泡させ
    る間、または発泡させた後の少なくともいずれかの工程
    で架橋させることを特徴とする請求項1記載の発泡体の
    製造方法。
JP588498A 1998-01-14 1998-01-14 発泡体及びその製造方法 Withdrawn JPH11199693A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014159733A (ja) * 2008-09-02 2014-09-04 Toray Pef Products Inc 金属屋根用熱可塑性樹脂積層ポリオレフィン系発泡断熱材、金属屋根および建築物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014159733A (ja) * 2008-09-02 2014-09-04 Toray Pef Products Inc 金属屋根用熱可塑性樹脂積層ポリオレフィン系発泡断熱材、金属屋根および建築物

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