JPH11199443A - ネイルトリートメント組成物 - Google Patents

ネイルトリートメント組成物

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JPH11199443A
JPH11199443A JP10005960A JP596098A JPH11199443A JP H11199443 A JPH11199443 A JP H11199443A JP 10005960 A JP10005960 A JP 10005960A JP 596098 A JP596098 A JP 596098A JP H11199443 A JPH11199443 A JP H11199443A
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JP
Japan
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acid
group
salts
treatment composition
nail
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Pending
Application number
JP10005960A
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English (en)
Inventor
Mizue Kawaai
みずえ 川相
Susumu Sugawara
享 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)式(1) 【化1】 (R1 及びR2 はH、ハロゲン原子又は置換基を有して
いてもよいC1〜C25のアルキル基、アラルキル基若し
くはアリール基を示す)で表わされるα−ヒドロキシ酸
又はその塩、及び(B)多糖類及びその誘導体、グアニ
ジン誘導体及びその酸付加塩、ポリオール類、アミノ酸
及びその塩、アミノ酸誘導体及びその塩、タンパク質及
びその塩、ペプチド及びその誘導体、植物抽出物、並び
にステロール類から選ばれる成分を含有するネイルトリ
ートメント組成物。 【効果】 2枚爪又は爪の折れを防止する効果に優れた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚爪(爪甲層状
分裂症)又は爪の折れを防止する効果に優れたネイルト
リートメント組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】爪には、個々の内部機能、生活状態、食
事、年齢、疲労状態等に起因して、種々の障害が発生す
る。爪に構造上の障害が発生すると、爪は硬くなった
り、折れたり、また2枚爪になったりする。従来、この
ような障害を改善するため、ヒドロキシカルボン酸を
0.5〜3重量%含有し、爪の硬化を減少させ、爪を柔
軟にするネイルトリートメント組成物(特開平9−10
4608号公報)が提案されている。
【0003】しかしながら、このようなネイルトリート
メント組成物は、爪の硬化を減少させることはできる
が、2枚爪又は爪の折れを十分に防止することはできな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、2枚爪又は爪の折れを防止する効果に優れたネイル
トリートメント組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、2枚爪又は爪の折れ
が生じるのは、爪の割れとは異なり、爪が硬くなること
だけが原因ではないため、前記ネイルトリートメント剤
ではこれを防止することができないことが明らかにな
り、更に2枚爪又は爪の折れの防止には、α−ヒドロキ
シ酸と特定の成分を含有するネイルトリートメント組成
物が有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 及びR2 は同一又は異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基、ア
ルデヒド基、カルボキシル基若しくは炭素数1〜9のア
ルコキシル基で置換されていてもよい炭素数1〜25の
アルキル基、アラルキル基若しくはアリール基を示す)
で表わされるα−ヒドロキシ酸又はその塩、 (B)多糖類及びその誘導体、グアニジン誘導体及びそ
の酸付加塩、ポリオール類、アミノ酸及びその塩、アミ
ノ酸誘導体及びその塩、タンパク質及びその塩、ペプチ
ド及びその誘導体、植物抽出物、並びにステロール類か
ら選ばれる成分を含有するネイルトリートメント組成物
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
α−ヒドロキシ酸は、前記一般式(1)で表わされるも
のである。式中、R1 及びR2 で示されるもののうち、
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素等が挙げら
れる。炭素数1〜25のアルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、オクチル基、ラウリル基、ステアリ
ル基等が挙げられ、アラルキル基としては、ベンジル基
等が挙げられ、アリール基としては、フェニル基等が挙
げられる。これらのアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基は、1又は2以上のヒドロキシル基、アルデヒド
基、カルボキシル基又は炭素数1〜9のアルコキシル基
で置換されていてもよく、炭素数1〜9のアルコキシル
基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、ブトキシ基等が挙げられる。
【0010】α−ヒドロキシ酸は、フリーの酸の形態の
ほか、有機塩基又はアルカリ金属との塩でも良く、更に
立体異性体が存在する場合にはD型、L型、DL型のい
ずれでも良い。
【0011】このようなα−ヒドロキシ酸の具体例とし
ては、グリコール酸、乳酸、メチル乳酸、2−ヒドロキ
シブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキ
シヘキサン酸、2−ヒドロキシヘプタン酸、2−ヒドロ
キシオクタン酸、2−ヒドロキシノナン酸、2−ヒドロ
キシデカン酸、2−ヒドロキシウンデカン酸、α−ヒド
ロキシラウリン酸、α−ヒドロキシミリスチン酸、α−
ヒドロキシパルミチン酸、α−ヒドロキシステアリン
酸、α−ヒドロキシアラキドン酸、マンデル酸、ベンジ
ル酸、フェニル乳酸、アトロラクチン酸、4−ヒドロキ
シマンデル酸、3−ヒドロキシ−4−メトキシマンデル
酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデル酸、3−
(2−ヒドロキシフェニル)乳酸、3−(4′−ヒドロ
キシフェニル)乳酸、3,4−ジヒドロキシマンデル
酸、グリセリン酸、2,3,4−トリヒドロキシブタン
酸、2,3,4,5−テトラヒドロキシペンタン酸、
2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキサン酸、
2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロキシヘプタン
酸、タルトロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が挙
げられる。
【0012】α−ヒドロキシ酸としては、特にグリコー
ル酸、乳酸、マンデル酸、リンゴ酸、クエン酸が好まし
い。
【0013】α−ヒドロキシ酸は、1種又は2種以上を
組合せて用いることができ、全組成中に0.01〜20
重量%、特に0.01〜10重量%、更に0.01〜
0.45重量%配合すると、十分な2枚爪又は爪の折れ
防止効果が得られるとともに配合安定性などの点で好ま
しい。
【0014】本発明で用いられる成分(B)は、多糖類
及びその誘導体、グアニジン誘導体及びその酸付加塩、
ポリオール類、アミノ酸及びその塩、アミノ酸誘導体及
びその塩、タンパク質及びその塩、ペプチド及びその誘
導体、植物抽出物、並びにステロール類から選ばれるも
のである。
【0015】これらのうち、多糖類及びその誘導体とし
ては、キトサン及びその誘導体以外のもので、例えばセ
ルロース、グアーガム、スターチ、プルラン、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒ
ドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグ
アーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチル
グアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプ
ロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、
ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチル
メチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム、ヒドロキシ
プロピルメチルスターチ、デキストラン、カチオン化デ
キストラン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、
コンドロイチン硫酸等が挙げられる。
【0016】これらの多糖類及びその誘導体のうち、特
にセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒアルロン酸ナトリウムが好ましい。また、こ
れらの多糖類のメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基等の置換基は、単一の置換基
で置換されたものでもよいし、複数の置換基で置換され
たものでもよく、その構成単糖残基当たりの置換度は
0.1〜10、特に0.5〜5が好ましい。また、これ
らの多糖類又はその誘導体の重量平均分子量は、1万〜
1000万、好ましくは10万〜500万の範囲であ
る。
【0017】またグアニジン誘導体としては、例えばメ
チルグアニジン、エチルグアニジン、n−プロピルグア
ニジン、イソプロピルグアニジン、n−ブチルグアニジ
ン、2−メチルプロピルグアニジン、t−ブチルグアニ
ジン、n−ペンチルグアニジン、n−ヘキシルグアニジ
ン、n−ヘプチルグアニジン、n−オクチルグアニジ
ン、N,N−ジメチルグアニジン、N,N−ジエチルグ
アニジン、フェニルグアニジン、N−メチル−N−フェ
ニルグアニジン、2−メチルフェニルグアニジン、3−
メチルフェニルグアニジン、4−メチルフェニルグアニ
ジン、2−ヒドロキシフェニルグアニジン、3−ヒドロ
キシフェニルグアニジン、4−ヒドロキシフェニルグア
ニジン、2−メトキシフェニルグアニジン、3−メトキ
シフェニルグアニジン、4−メトキシフェニルグアニジ
ン、2−エトキシフェニルグアニジン、3−エトキシフ
ェニルグアニジン、4−エトキシフェニルグアニジン、
2−グアニジノ安息香酸、3−グアニジノ安息香酸、4
−グアニジノ安息香酸、2−(1−メチルグアニジノ)
安息香酸、3−(1−メチルグアニジノ)安息香酸、4
−(1−メチルグアニジノ)安息香酸、2−(4−グア
ニジノフェニル)酢酸、3−(4−グアニジノフェニ
ル)プロパン酸、4−(4−グアニジノフェニル)ブタ
ン酸、2,4,6−トリメチルフェニルグアニジン、2
−メトキシ−5−メチルフェニルグアニジン、シクロヘ
キシルグアニジン、シクロペンチルグアニジン、ベンジ
ルグアニジン、グルコピラノシルグアニジン、デオキシ
グアニジノイノシトル、4−オキサシクロヘキシルグア
ニジン、2−グアニジノシクロヘキサンカルボン酸、3
−グアニジノ安息香酸1−メチルエチルエステル、4−
アセチルフェニルグアニジン、酢酸4−グアニジノフェ
ニル、2−ヒドロキシエチルグアニジン、3−ヒドロキ
シプロピルグアニジン、2−ヒドロキシプロピルグアニ
ジン、4−ヒドロキシブチルグアニジン、5−ヒドロキ
シペンチルグアニジン、6−ヒドロキシヘキシルグアニ
ジン、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジ
ン、2−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]
エチルグアニジン、1−(3−ヒドロキシプロピル)−
1−メチルグアニジン、1−(2−ヒドロキシプロピ
ル)−1−メチルグアニジン、1−(4−ヒドロキシブ
チル)−1−メチルグアニジン、1−(5−ヒドロキシ
ペンチル)−1−メチルグアニジン、1−(6−ヒドロ
キシヘキシル)−1−メチルグアニジン、1−[2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−1−メチルグア
ニジン、1−[2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エトキシ)エチル]−1−メチルグアニジン、1,1−
ビス(2−ヒドロキシエチル)グアニジン、1,1−ビ
ス(3−ヒドロキシプロピル)グアニジン、1,1−ビ
ス(2−ヒドロキシプロピル)グアニジン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシブチル)グアニジン、1,1−ビス
(5−ヒドロキシペンチル)グアニジン、1,1−ビス
(6−ヒドロキシヘキシル)グアニジン、1,1−ビス
[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]グアニジ
ン、1,1−ビス[2−(2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エトキシ)エチル]グアニジン、(2−メトキシエ
チル)グアニジン、(2−エトキシエチル)グアニジ
ン、(3−メトキシプロピル)グアニジン、(2−メト
キシプロピル)グアニジン、(4−メトキシブチル)グ
アニジン、(5−メトキシペンチル)グアニジン、2−
(2−メトキシエトキシ)エチルグアニジン、[2−
(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]グ
アニジン、1,1−ビス(2−メトキシエチル)グアニ
ジン、1,1−ビス(2−エトキシエチル)グアニジ
ン、1,1−ビス(3−メトキシプロピル)グアニジ
ン、1,1−ビス(2−メトキシプロピル)グアニジ
ン、1,1−ビス(4−メトキシブチル)グアニジン、
1,1−ビス(5−メトキシペンチル)グアニジン、
1,1−ビス(6−メトキシヘキシル)グアニジン、
1,1−ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]
グアニジン、1,1−ビス[2−(2−(2−メトキシ
エトキシ)エトキシ)エチル]グアニジン、1−(2−
メトキシエチル)−1−メチルグアニジン、1−(2−
エトキシエチル)−1−メチルグアニジン、1−(3−
メトキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(2
−メトキシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−
(4−メトキシブチル)−1−メチルグアニジン、1−
(5−メトキシペンチル)−1−メチルグアニジン、1
−(6−メトキシヘキシル)−1−メチルグアニジン、
1−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル−1−メチ
ルグアニジン、1−[2−(2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ)エチル]−1−メチルグアニジン、酢酸
2−グアニジノエチル、酢酸3−グアニジノプロピル、
酢酸2−グアニジノ−2−プロピル、酢酸4−グアニジ
ノ−1−ブチル、酢酸5−グアニジノ−1−ペンチル、
酢酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、酢酸2−(2−グ
アニジノエトキシ)エチル、酢酸2−[2−(2−グア
ニジノエトキシ)エトキシ]エチル、酢酸2−(1−メ
チルグアニジノ)エチル、酢酸3−(1−メチルグアニ
ジノ)プロピル、酢酸2−(1−メチルグアニジノ)−
1−メチルエチル、酢酸4−(1−メチルグアニジノ)
ブチル、酢酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、
酢酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、酢酸2−
[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、酢
酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキ
シ)エトキシ]エチル、安息香酸2−グアニジノエチ
ル、安息香酸3−グアニジノプロピル、安息香酸2−グ
アニジノ−2−プロピル、安息香酸4−グアニジノ−1
−ブチル、安息香酸5−グアニジノ−1−ペンチル、安
息香酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、安息香酸2−
(2−グアニジノエトキシ)エチル、安息香酸2−[2
−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、安息
香酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、安息香酸3
−(1−メチルグアニジノ)プロピル、安息香酸2−
(1−メチルグアニジノ)−1−メチルエチル、安息香
酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、安息香酸5−
(1−メチルグアニジノ)ペンチル、安息香酸6−(1
−メチルグアニジノ)ヘキシル、安息香酸2−[2−
(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、安息香酸
2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)
エトキシ]エチル、サリチル酸2−グアニジノエチル、
サリチル酸3−グアニジノプロピル、サリチル酸2−グ
アニジノ−2−プロピル、サリチル酸4−グアニジノ−
1−ブチル、サリチル酸5−グアニジノ−1−ペンチ
ル、サリチル酸6−グアニジノ−1−ヘキシル、サリチ
ル酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、サリチル
酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エ
チル、サリチル酸2−(1−メチルグアニジノ)エチ
ル、サリチル酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピ
ル、サリチル酸2−(1−メチルグアニジノ)−1−メ
チルエチル、サリチル酸4−(1−メチルグアニジノ)
ブチル、サリチル酸5−(1−メチルグアニジノ)ペン
チル、サリチル酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシ
ル、サリチル酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エ
トキシ]エチル、サリチル酸2−[2−(2−(1−メ
チルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、m又は
p−ヒドロキシ安息香酸2−グアニジノエチル、m又は
p−ヒドロキシ安息香酸3−グアニジノプロピル、m又
はp−ヒドロキシ安息香酸2−グアニジノ−2−プロピ
ル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸4−グアニジノ−1
−ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸5−グアニジ
ノ−1−ペンチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸6−
グアニジノ−1−ヘキシル、m又はp−ヒドロキシ安息
香酸2−(2−グアニジノエトキシ)エチル、m又はp
−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(2−グアニジノエト
キシ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香
酸2−(1−メチルグアニジノ)エチル、m又はp−ヒ
ドロキシ安息香酸3−(1−メチルグアニジノ)プロピ
ル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−(1−メチルグ
アニジノ)−1−メチルエチル、m又はp−ヒドロキシ
安息香酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、m又は
p−ヒドロキシ安息香酸5−(1−メチルグアニジノ)
ペンチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸6−(1−メ
チルグアニジノ)ヘキシル、m又はp−ヒドロキシ安息
香酸2−[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エ
チル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(2−
(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチル
等が挙げられる。
【0018】また、グアニジン誘導体の酸付加塩を形成
するための酸としては、有機酸又は無機酸のいずれでも
良く、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、
デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香
酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリド
ンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタミン酸、アジピン酸、ピメリン
酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン
酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン
酸;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、o、m又はp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ
酸;グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイ
シン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニ
ン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒ
ドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、ア
スパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミ
ン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、ア
ミノ安息香酸等のアミノ酸;メタンスルホン酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸等の低級アルキルスルホン酸;
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等のアリ
ールスルホン酸;フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨ
ウ化水素酸等のハロゲン化水素酸;過塩素酸、硫酸、硝
酸、リン酸、炭酸等の無機酸が挙げられる。
【0019】これらのグアニジン誘導体及びその酸付加
塩のうち、特にエチルグアニジン、N,N−ジエチルグ
アニジン、2−ヒドロキシフェニルグアニジン、2−グ
アニジノ安息香酸、酢酸2−グアニジノエチル、サリチ
ル酸2−グアニジノエチル、グアニジン炭酸塩、グアニ
ジンリン酸塩、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル
グアニジン、5−ヒドロキシペンチルグアニジンが好ま
しい。
【0020】ポリオール類としては、グリセリン以外の
もので、例えばグリコール、グルコース、マルトース、
マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、
ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、エリ
スリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ソルビト
ール、エチレングリコール、1,4−ブチレングリコー
ル、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
【0021】これらのポリオール類のうち、特にエチレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビト
ールが好ましい。
【0022】アミノ酸及びその塩としては、シスチン以
外のもので、例えばオルニチン、トリプトファン、リジ
ン、アルギニン、ヒスチジン、カナバニン、グルタミン
酸、アスパラギン酸、セリン、アラニン、グリシン、ロ
イシン、イソロイシン、プロリン、スレオニン、バリ
ン、メチオニン、システイン、ハイドロキシプロリン、
フェニルアラニン、チロシン、ヒドロキシリジン、アス
パラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウム、アス
パラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カルシウム、
グルタミン酸ナトリウム、グルタミン酸カリウム、グル
タミン酸マグネシウム、グルタミン酸カルシウム、グル
タミン酸塩酸塩、システイン塩酸塩、ヒスチジン塩酸
塩、ヒスチジン酢酸塩、ヒスチジン燐酸塩、リジン塩酸
塩、リジン酢酸塩、オルニチン塩酸塩、オルニチン酢酸
塩、トリプトファン塩酸塩、アルギニン−グルタミン酸
塩、アルギニン−アスパラギン酸塩、オルニチン−グル
タミン酸塩、リジン−グルタミン酸塩、リジン−アスパ
ラギン酸塩、塩酸リジン、グリシルグリシン、オルニチ
ン−アスパラギン酸塩、ε−アミノカプロン酸等が挙げ
られる。
【0023】これらのアミノ酸及びその塩のうち、特に
アルギニン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グ
リシン、アラニン、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、
プロリン、アルギニン−アスパラギン酸塩が好ましい。
【0024】アミノ酸誘導体及びその塩としては、例え
ばトリメチルグリシン、γ−ブチロベタイン、トリゴネ
リン等のベタイン類や、ピロリドンカルボン酸、ピロリ
ドンカルボン酸ナトリウム、グルタミン酸エチル、アス
パラギン酸エチル、アセチルグルタミン酸等が挙げら
れ、これらのうち、特にトリメチルグリシン、ピロリド
ンカルボン酸が好ましい。
【0025】タンパク質及びその塩としては、ケラチ
ン、コラーゲン、蛋白質加水分解物以外のもので、例え
ばゼラチン、絹糸フィブロイン、アルブミン、グロブリ
ン、グルテリン、グリアジン、プロタミン、プロラミ
ン、カゼイン、エラスチン等が挙げられ、これらのう
ち、特にゼラチン、絹糸フィブロイン、プロタミン、エ
ラスチンが好ましい。
【0026】ペプチド及びその誘導体としては、蛋白質
加水分解物以外のもので、例えばグルタチオン、カルノ
シン、グラミシジン、オキシトニン等の天然のペプチ
ド、アミノ酸数2〜100の合成ペプチドなどが挙げら
れ、これらのうち、特にグルタチオン、あるいはアルギ
ニン、ヒスチジン、リジン、グリシン、アスパラギン
酸、アラニン、グルタミン酸及びこれらの塩から選ばれ
るアミノ酸数2〜10のオリゴペプチドが好ましい。
【0027】また、植物抽出物としては、例えばアシタ
バ、アズキ、阿仙薬、アボガド、アマチャ、アマチャツ
ル、アルテア、アルテカ、アルニカ、アルモンド、アロ
エ、アンズ、イラクサ、イリス、ウイキョウ、ウコン、
エイジツ、オウゴン、オウバク、オウレン、オオムギ、
オクラ、オトギリソウ、オドリコソウ、オノニス、オラ
ンダカラシ、カキ、カッコン、カノコソウ、カバノキ、
ガマ、カミツレ、カラスムギ、カンゾウ、キイチゴ、キ
ウイ、キナ、キューカンバー、キョウニン、ククイナッ
ツ、クチナシ、クマザサ、クルミ、ケイヒ、クワ、グン
ジョウ、ゲンチアナ、ゲンノショウコウ、厚朴、高麗人
参、ゴボウ、ゴマ、小麦、コンフリー、コメ、サザン
カ、サフラン、サンザシ、サンショウ、シイタケ、ジオ
ウ、シコン、シソ、シナノキ、シモツケソウ、シャクヤ
ク、ショウキョウ、ショウガ、ショウブ、シラカバ、ス
イカヅラ、スギナ、ステビア、セイヨウキズタ、セイヨ
ウサンザシ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨ
ウノコギリソウ、セイヨウハッカ、セージ、ゼニアオ
イ、センキュウ、センブリ、桑白皮、ダイズ、ダイソ
ウ、タイム、チャ、チョウジ、チンピ、月見草、ツバ
キ、ツボクサ、テウチグルミ、トウキ、トウキンセン
カ、トウニン、トウヒ、トウモロコシ、ドクダミ、トマ
ト、ニンジン、ニンニク、ノバラ、バクガ、麦門冬、パ
セリ、ハダカムギ、ハトムギ、ハッカ、パパイヤ、ハマ
メリス、バラ、ヒノキ、ヒマワリ、ビワ、フキタンポ
ポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ベ
ニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、マカデミアナッ
ツ、マツ、松笠、マロニエ、メリッサ、メリロート、モ
モ、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユーカリ、ユキノシ
タ、ユリ、ヨクイエン、ヨモギ、ライムギ、ラッカセ
イ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタス、レモン、レ
ンゲソウ、ローズマリー、ロート、ローマカミツレ、茵
陳嵩、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソ
ウ、ヒキオコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き草、
カワラヨモギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザサ、
ムクロジ、レンギョウ等から得られる抽出物が挙げられ
る。
【0028】これらの植物抽出物のうち、特にカミツ
レ、クチナシ、アロエ、ベニバナ、ユーカリ、ヨモギか
ら得られる抽出物が好ましい。
【0029】ステロール類としては、例えばコレステロ
ール、イソステアリン酸コレステリル、プロビタミンD
3、カンベステロール、ステグマスタノール、ステグマ
ステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナ
ステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ
−シトステロール、ステグマステノール、サルガステロ
ール、アベナステロール、エルゴスタノール、シトステ
ロール、コルビステロール、コンドリラステロール、ポ
リフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスボ
ンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、
エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒ
ドロエルゴステロール、ブラシカステロール、24−メ
チレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロー
ル、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コ
レスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7
−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒド
ロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリ
エン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノー
ル、エルゴステロール、7−デヒドロコレステロール、
24−デヒドロコレスタジオン−3β−オール、エキレ
ニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジオー
ル、アンドロスト−4−エン−3β,17β−ジオー
ル、デヒドロエビアンドロステロン、アルケニルコハク
酸コレステリル(特開平5−294989号公報)等が
挙げられる。
【0030】これらのステロール類のうち、特にイソス
テアリン酸コレステリル、コレステロール、アルケニル
コハク酸コレステリルが好ましい。
【0031】成分(B)としては、アミノ酸及びその
塩、アミノ酸誘導体及びその塩が好ましく、特にアスパ
ラギン酸、アルギニン、トリメチルグリシンが好まし
い。
【0032】成分(B)は、前記のうちから1種又は2
種以上を組合せて用いることができ、全組成中に0.0
1〜20重量%、特に0.1〜10重量%(植物抽出物
の場合は乾燥固形分として)配合すると、十分な2枚爪
又は爪の折れ防止効果が得られるとともに配合安定性な
どの点で好ましい。
【0033】本発明のネイルトリートメント組成物に
は、更に有機溶媒、水及び油剤から選ばれる化粧品とし
て許容されるビヒクルが配合される。これらのうち、有
機溶媒としては、例えばエタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、ベンジルオキ
シエタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;エチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;ブ
チルアセタート、エチルアセタート、イソプロピルアセ
タート等のアセタート類;ヘキサン、オクタン等の直鎖
又は分岐鎖の炭化水素類;キシレン、トルエン等の芳香
族炭化水素類などが挙げられる。
【0034】また、油剤としては、例えば流動パラフィ
ン、スクワラン、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、マ
カデミアナッツ油、ミンク油、タートル油、アーモンド
油、サフラワー油、アボガド油、ステアリン酸、オレイ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、グリセリルジイソス
テアレート、グリセリルトリイソステアレート、トリメ
チロールプロパン−2−エチルイソステアレート、グリ
セリル−トリ−2−エチルヘキサノエート、イソプロピ
ルミリステート、セチル−2−エチルヘキサノエート、
2−ヘプチルウンデシルパルミテート、メチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリブテン、
ジイソステアリルマレート、ラノリン、セタノール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルア
ルコール、固形パラフィンワックス、セレシンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、ミツロ
ウ、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ポリ
エチレンワックス、ポリジメチルシロキサン、アルキル
変性シリコーンワックス、揮発性鎖状シリコーン油、揮
発性環状シリコーン油、揮発性炭化水素油、パーフルオ
ロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素系油
剤等が挙げられ、更には油溶性植物抽出物、卵黄レシチ
ン、大豆レシチン等のリン脂質、スフィンゴ脂質、セラ
ミド、セラミド類似構造物質(特開昭62−22804
8号公報等)、合成高分子、醗酵代謝物、生体抽出物、
ステロイド化合物等が挙げられる。
【0035】これらのビヒクルは、1種又は2種以上を
組合せて用いることができ、全組成中に1〜99.99
重量%、特に10〜99.9重量%配合すると、操作
性、塗布性などの点で好ましい。なお、ビヒクルとして
水を使用する場合には、組成物は、水溶性液、水−アル
コール性溶液、水中油型又は油中水型エマルジョン、複
合エマルジョン、水性ゲル等の形態とすることができ
る。
【0036】また、本発明のネイルトリートメント組成
物には、更にフィルム形成ポリマー、可塑剤又は成膜助
剤を配合することができる。フィルム形成ポリマーとし
ては、通常のネイルトリートメント組成物に用いられる
ものであれば特に制限されず、油溶性、水溶性、ポリマ
ーエマルジョン等のいずれでも良く、例えばニトロセル
ロース、アセチルセルロース、セルロースアセテートブ
チラート、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂、エ
ポキシ樹脂、ロジン変性樹脂、ポリエステル、アクリル
樹脂、ポリウレタン等が挙げられる。これらのフィルム
形成ポリマーは、全組成中に固形分換算で1〜60重量
%配合するのが、皮膜形成性、乾燥性、安定性などの点
で好ましい。
【0037】また、可塑剤又は成膜助剤としては、例え
ばセロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等
のセロソルブ類;カルビトール、ジメチルカルビトー
ル、ジエチルカルビトール、ブチルカルビトール、ジブ
チルカルビトール等のカルビトール類;エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート類;
セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、
ブチルカルビトールアセテート、スクロースアセテート
等のアセテート類;ヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール等のアルコール類;ヘキシレ
ングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール等のジオール類;フタル酸ジエステル類、アジピン
酸ジエステル類、コハク酸ジエステル類、セバシン酸ジ
エステル類、アビエチン酸エステル類、カプリル酸エス
テル、カプロン酸エステル、酢酸エステル、エナント酸
エステル、ミリスチン酸エステル、クエン酸エステル等
のエステル類;スクロースベンゾエート等の安息香酸エ
ステル;ジエチルベンゼンなどが挙げられる。これらの
可塑剤又は成膜助剤は、全組成中に0.05〜40重量
%、特に0.25〜30重量%配合するのが、皮膜形成
性、乾燥性、安定性などの点で好ましい。
【0038】本発明のネイルトリートメント組成物に
は、前記成分のほか、通常ネイルトリートメント組成物
に用いられる成分、例えば紫外線吸収剤、界面活性剤、
キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、染料、顔料、
香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合す
ることができる。
【0039】本発明のネイルトリートメント組成物は、
通常の方法に従って製造することができ、例えばネイル
エナメル、ネイルエナメルベースコート、ネイルエナメ
ルオーバーコート、ネイルローション、エナメルリムー
バー、ネイルクリーム、ネイルパック等の爪に適用する
いずれの形態にも適用することができる。
【0040】本発明のネイルトリートメント組成物は、
2枚爪又は爪の折れを防止するために爪に適用すること
により使用される。
【0041】
【発明の効果】本発明のネイルトリートメント組成物
は、2枚爪又は爪の折れを防止する効果に優れたもので
ある。
【0042】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0043】実施例1 表1に示す濃度のグリコール酸及びトリメチルグリシン
(旭化成工業社製、アミノコート)を含有する水溶液を
調製し、このネイルトリートメント組成物を使用して爪
の折り曲げ試験を行った。結果を表1に併せて示す。
【0044】(試験方法)切り爪を図1に示すように2
mm×5mmにカットし、サンプルとした。このサンプルを
各ネイルトリートメント組成物に1日浸漬した後、取り
出し、25℃、60%RHに調湿し、MIT耐折度試験
器MODEL−701S(上島製作所社製)を用いて折
り曲げ試験を行った。試験器のチャック部に挟んだサン
プルを90°ずつ両側に100回折り曲げた(図2)後
の爪の状態を目視で観察した。
【0045】
【表1】
【0046】参考例1 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管
を備えた反応器に水150部、ラウリル硫酸ナトリウム
3部、過硫酸アンモニウム0.5部を仕込み、窒素ガス
を流し、溶存酸素を除去した。一方、滴下ロートにメチ
ルメタクリレート73部、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル27部、フタル酸ジエチル10部、n−ドデシルメ
ルカプタン2.5部を仕込んだ。攪拌下、反応器内を7
0℃まで昇温し、滴下ロートより上記モノマーを3時間
かけて滴下した。滴下終了後、3時間かけて熟成を行
い、若干の凝集物を除去し、ポリマー固形分45%のポ
リマーエマルジョンを得た。上記ポリマーエマルジョン
100部にジエチレングリコールジメチルエーテル15
部を加え、30分間攪拌し、ポリマーエマルジョンA
(ポリマー固形分39.1%)を得た。
【0047】実施例2 表2に示す組成のネイルエナメルを常法により製造し、
これを使用したときの2枚爪又は爪の折れ防止効果を評
価した。結果を表2に併せて示す。
【0048】(試験方法)通常ネイルエナメル使用者3
0名を3グループに分け、片手に本発明品2又は3を、
もう片手に比較品4又は5を塗布し、3日おきに塗り替
え、1か月後の爪の状態を以下の基準で評価した。な
お、利き手の影響を考慮して、グループ毎にパネラーの
半数ずつで使用するエナメルの左右を変えてテストを行
った。 ○:2枚爪・折れの生じた指の本数が5%未満。 △:2枚爪・折れの生じた指の本数が5%以上〜10%
未満。 ×:2枚爪・折れの生じた指の本数が10%以上。
【0049】
【表2】
【0050】実施例3(エナメルリムーバー) 以下に示す組成のエナメルリムーバーを常法により製造
した。
【表3】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 トリメチルグリシン 0.3 炭酸エチレン 15 炭酸プロピレン 5 エタノール 40 アセトン 35 香料 適量 染料 適量 イオン交換水
4.4
【0051】実施例4(エナメルリムーバー) 以下に示す組成のエナメルリムーバーを常法により製造
した。
【表4】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 アルギニン 0.3 アセトン 68.9 酢酸エチル 30 イソステアリルアルコール 0.5 香料 適量 染料 適量
【0052】実施例5(ネイルローション) 以下に示す組成のネイルローションを常法により製造し
た。
【表5】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 トリメチルグリシン 0.3 エタノール 20 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 79.4
【0053】実施例6(エナメルリムーバー) 以下に示す組成のエナメルリムーバーを常法により製造
した。
【表6】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 イソステアリン酸コレステリル 0.3 アセトン 68.9 酢酸エチル 30 イソステアリルアルコール 0.5 香料 適量 染料 適量
【0054】実施例7(エナメルリムーバー) 以下に示す組成のエナメルリムーバーを常法により製造
した。
【表7】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 カミツレ抽出エキス(カミツレ抽出液SQ−J、 丸善製薬社製) 0.3 アセトン 68.9 酢酸エチル 30 イソステアリルアルコール 0.5 香料 適量 染料 適量
【0055】実施例8(ネイルエナメル) 以下に示す組成のネイルエナメルを常法により製造し
た。
【表8】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 ヒドロキシエチルセルロース(HEC ダイセルSE500、 ダイセル化学工業社製) 0.2 イオン交換水 18.7 ポリマーエマルジョンA(参考例1) 80.0 ベントナイト 0.5 シリコン系消泡剤(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、 シリコーンSH−5505) 0.1 防腐剤(吉富製薬社製、メチルパラベン) 0.2
【0056】実施例9(ネイルエナメル) 以下に示す組成のネイルエナメルを常法により製造し
た。
【表9】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 ヒアルロン酸ナトリウム 0.2 イオン交換水 18.7 ポリマーエマルジョンA(参考例1) 80.0 ベントナイト 0.5 シリコン系消泡剤(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、 シリコーンSH−5505) 0.1 防腐剤(吉富製薬社製、メチルパラベン) 0.2
【0057】実施例10(ネイルエナメル) 以下に示す組成のネイルエナメルを常法により製造し
た。
【表10】 (成分) (重量%) グリコール酸 0.3 グアニジン炭酸塩 0.2 イオン交換水 18.7 ポリマーエマルジョンA(参考例1) 80.0 ベントナイト 0.5 シリコン系消泡剤(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、 シリコーンSH−5505) 0.1 防腐剤(吉富製薬社製、メチルパラベン) 0.2
【0058】実施例3〜10で得られたネイルトリート
メント組成物は、いずれも2枚爪又は爪の折れを防止す
る効果に優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、爪の折り曲げ試験に用いた
切り爪サンプルを示す図である。
【図2】実施例1において、爪の折り曲げ試験に用いた
試験器を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)一般式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって、水素原子、
    ハロゲン原子、又はヒドロキシル基、アルデヒド基、カ
    ルボキシル基若しくは炭素数1〜9のアルコキシル基で
    置換されていてもよい炭素数1〜25のアルキル基、ア
    ラルキル基若しくはアリール基を示す)で表わされるα
    −ヒドロキシ酸又はその塩、 (B)多糖類及びその誘導体、グアニジン誘導体及びそ
    の酸付加塩、ポリオール類、アミノ酸及びその塩、アミ
    ノ酸誘導体及びその塩、タンパク質及びその塩、ペプチ
    ド及びその誘導体、植物抽出物、並びにステロール類か
    ら選ばれる成分を含有するネイルトリートメント組成
    物。
  2. 【請求項2】 α−ヒドロキシ酸が、グリコール酸、乳
    酸、マンデル酸、リンゴ酸又はクエン酸である請求項1
    記載のネイルトリートメント組成物。
  3. 【請求項3】 有機溶媒、水及び油剤から選ばれる化粧
    品として許容されるビヒクルを含有する請求項1又は2
    記載のネイルトリートメント組成物。
  4. 【請求項4】 2枚爪又は爪の折れ防止のために爪に適
    用する請求項1〜3のいずれか1項記載のネイルトリー
    トメント組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119419A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Pola Chem Ind Inc 爪ケア用の化粧料
JP7144891B1 (ja) * 2021-07-08 2022-09-30 三協化学株式会社 美爪料除去剤

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