JPH11199411A - トリアゾール抗真菌剤 - Google Patents

トリアゾール抗真菌剤

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JPH11199411A
JPH11199411A JP36894697A JP36894697A JPH11199411A JP H11199411 A JPH11199411 A JP H11199411A JP 36894697 A JP36894697 A JP 36894697A JP 36894697 A JP36894697 A JP 36894697A JP H11199411 A JPH11199411 A JP H11199411A
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group
carbon atoms
antifungal agent
compound
solution
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JP36894697A
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Takashi Kagawa
隆司 香川
Hiroyoshi Kodama
浩宜 児玉
Yuuri Gotou
有里 後藤
Yoshimi Niwano
吉巳 庭野
Masanori Yoshida
正徳 吉田
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Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D409/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中Xはハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアル
キル、C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6ハロアルコキシ、ニ
トロ又はシアノから選択される0〜5個の置換基を表
す。)で表されるトリアゾール誘導体及び薬理学的に許
容されるその塩類を有効成分として含有することを特徴
とする抗真菌剤。 【効果】 本発明は、例えばこれらは白癬菌属、カンジ
ダ属、アスペルギルス属等に起因する局所性真菌感染、
粘膜感染、全身性真菌感染等の治療に用いることが出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリアゾール誘導
体、その塩類及びそれらの光学活性体を有効成分とする
抗真菌剤並びにその使用方法に関するものである。例え
ば、これらは白癬菌属(Tricophyton)、カ
ンジダ属(Candida)、アスペルギルス属(As
pergillus)等に起因する局所性真菌感染、粘
膜感染、全身性真菌感染等の治療に用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来,抗真菌活性を有する種々のアゾー
ル系化合物が知られている。特開昭60−218387
号公報にケテンジチオアセタール構造をもつイミダゾー
ル誘導体が農業用殺菌剤として有用であるとの記載が、
特開昭62−93227号公報に該イミダゾール誘導体
が抗真菌剤として有用であるとの記載が、特開昭62−
275877号公報及び、特開平9−100797号公
報にその光学活性体の記載があるが、トリアゾール誘導
体についてはいずれも触れられていない。また特開昭6
1−57565号公報には農業用殺菌剤としてのトリア
ゾール誘導体が記載されているが、医療用抗真菌剤とし
ての用途並びに光学活性体については言及していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は一般式(I)
で表される化合物が,優れた抗真菌活性を示すことを見
出すと共にその使用方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果,一般式(I)
【化2】 (式中Xは、同一又は異なっても良い、ハロゲン原子、
炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキ
ル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のハ
ロアルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基から選択される
0〜5個の置換基を表す。)で表される化合物及び薬理
学的に許容されるその塩類が優れた抗真菌活性を示すこ
とを見出した。また従来知られていなかった一般式
(I)で表される化合物の光学活性体であるR体にも優
れた抗真菌活性があることを見出し本発明を完成させ
た。
【0005】
【発明の実施の形態】一般式(I)において、Xで示さ
れるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子またはヨウ素原子であり、炭素数1〜6のアルキル基
とは、炭素原子数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル
基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペン
チル基、n−ヘキシル基、1−エチルプロピル基、1,
2−ジメチルプロピル基、イソヘキシル基、1−メチル
ペンチル基、1,2−ジメチルブチル基、2−エチルブ
チル基等を示す。
【0006】炭素数1〜6のハロアルキル基とは、同一
又は異なっても良いハロゲン原子が単数又は複数置換し
た炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基を意味
し、例えば、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル
基、ブロモジフルオロメチル基、2,2,2−トリフル
オロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,
2,2−トリブロモエチル基、2−ブロモエチル基、1
−フルオロエチル基、1−クロロエチル基、1−ブロモ
エチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル
基、2−ブロモエチル基、2−ヨードエチル基、1,
1,2,2−テトラフルオロエチル基、1,1,2,
2,2−ペンタフルオロエチル基、2,2,3,3,3
−ペンタフルオロプロピル基、1−フルオロプロピル
基、2−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3
−ヨードプロピル基、2,3−ジブロモプロピル基、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、1,1,
2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピル基、4−
フルオロブチル基、4−クロロブチル基、4−ブロモブ
チル基、4−ヨードブチル基、5−フルオロペンチル
基、5−クロロペンチル基、5−ブロモペンチル基、5
−ヨードペンチル基、6−フルオロヘキシル基、6−ク
ロロヘキシル基、6−ブロモヘキシル基、6−ヨードヘ
キシル基等を示し、炭素数1〜6のハロアルコキシ基と
は、同一又は異なっても良いハロゲン原子が単数または
複数置換した直鎖状又は分枝状の炭素数1〜6のアルコ
キシ基を意味する。
【0007】一般式(I)で表される化合物は、例えば
特開昭61−57565号公報に記載の製造方法により
製造することができる。また一般式(I)で表される化
合物の(R)−エナンチオマーは、下記に示す製法によ
り製造することができる。
【化3】 (式中、X1 及びX2 は同一または異なっても良く、メ
タンスルホニルオキシ基、P−トルエンスルホニルオキ
シ基、又はハロゲン原子を示し、Mはアルカリ金属原子
を示す。) 即ち、特開昭9−100279号公報に記載の製造方法
と同様に,一般式(II)で表されるSの絶対配置を有す
る光学活性グリコール誘導体あるいはその等価体と一般
式(III) で表されるジチオレート塩とを反応させること
により目的物である化合物を製造することができる。一
般式(II)で表される光学活性グリコール誘導体におけ
るX1 又はX2 のハロゲン原子としては、例えば塩素原
子、臭素原子、又はヨウ素原子を例示することができ
る。一般式(III) で表されるジチオレート塩におけるア
ルカリ金属原子としては、例えばリチウム、ナトリウ
ム、又はカリウム等のアルカリ金属原子を例示すること
ができる。
【0008】一般式(III) で表されるジチオレート塩は
下記に示す1−シアノメチルトリアゾールと二硫化炭素
を塩基および不活性溶媒の存在下に反応させることによ
り製造することができる。
【化4】 (式中,Mは前記に同じ)
【0009】本反応で使用できる不活性溶媒としては本
反応の進行を阻害しないものであれば良く、例えば、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、ジメチルスルホキシド(以下DMSOという)、
ジメチルホルムアミド(以下DMFという)、アセトニ
トリル等の極性溶媒、水及びこれらの混合溶媒を用いる
ことができる。塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を
挙げることができる。これらは固体のまま又は不活性溶
媒に溶解させて使用でき、塩基の使用量は1−シアノメ
チルトリアゾールに対して2から8倍モルの範囲から選
択すれば良く、望ましくは4から6倍モルである。一般
式(II)の化合物は1−シアノメチルトリアゾールに対
して等モルまたは過剰量用いることができる。反応温度
は0から100℃の範囲で選択すれば良いが、望ましく
は室温付近である。反応時間は0.5から24時間の範
囲から選択できる。得られた化合物はE及びZの幾何異
性体混合物であるが,シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー分別結晶等の方法により目的とする一般式(I)で
表されるE−異性体を単離精製できる。分別結晶および
再結精製溶媒として、エタノール、酢酸エチル、エーテ
ル、ヘキサン、アセトン等およびこれらの混合溶媒を用
いることができるが、特に限定されるものではない。一
般式(II)で表される光学活性原料化合物は、特開平9
−100279号公報と同様の方法で製造することがで
きる。
【0010】本発明の化合物は、人間や動物の真菌感染
を治療するのに有用な抗真菌剤である。例えば,これら
は白癬菌属(Trichophyton)等に起因する
局所性真菌感染、粘膜感染、全身性真菌感染等の治療に
用いることができる。本発明の化合物及びその薬理学的
に許容される塩類は、単独でもしくは医薬上許容される
不活性な担体または希釈剤からなる組成物を経口もしく
は非経口投与に適した投与剤形、例えば液剤、錠剤(糖
衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、散剤、顆粒
剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含む)、注射剤、懸
濁液、坐剤、乳化剤、軟膏、クリーム、ローション、パ
ップ剤等に調製して使用される。投与量は、年齢、体
重、投与形態によって異なるが、全身的治療の場合に
は,通常成人1日当たり体重1kg当たり0.05mg以
上、好ましくは0.5から5.0mgを1回または数回に
分けて投与することができる。局所的治療、例えば塗布
剤の場合、有効成分の濃度が0.001%以上,好まし
くは0.1から2%が最適で、塗布量は1cm2当たり3
0mgから100mgの範囲で塗布すれば良い。本剤の適用
にあったては、他の抗真菌剤、抗菌剤、例えばアンホテ
リシンB、トリコマイシン、バリトイン,クロトリマゾ
ールなどと混合して使用しても良い。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施の形態として実施例,参考
例,処方例,及び試験例を示すが,本発明はこれらのみ
に限定されるものではない。尚,部は重量部を表す。一
般式(I)で表されるトリアゾール誘導体の代表例を第
1表に示す。
【化5】
【0012】
【表1】
【0013】〔実施例1〕 (R)−(E)−〔4−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1,3−ジチオラン−2−イリデン〕−1−トリ
アゾリルアセトニトリル(化合物No.8)の製造
【化6】 (式中、Meはメチル基を示す。以下同じ) 水酸化カリウム2.55gをDMSO25mlに加え、水
浴で冷却下に1−シアノメチルトリアゾール1.9gと
二硫化炭素1.38gのDMSO15ml溶液を滴下し
た。その後室温で1時間攪拌し、ジチオレート溶液を調
製した。次に(S)−1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−エタン−1,2−ビスメタンスルホネート5.0
gのDMSO25ml溶液に、先に調製したジチオレート
溶液を水浴で冷却下で滴下した。その後室温で2時間攪
拌した後、反応液を氷水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出
した。有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=2/
1)で精製した。得られた結晶をエタノール溶媒から再
結晶することにより目的物1.9gを光学純度99%e
e、融点124〜125℃で得た。 (注):光学純度は光学活性HPLCカラム〔CHIR
ALCEL OD ダイセル化学工業(株)〕を用いた
HPLCの面積百分率から算出した。
【0014】〔実施例2〕 (R)−(E)−〔4−(2,4−ジクロロフェニル)
−1,3−ジチオラン−2−イリデン〕−1−トリアゾ
リルアセトニトリル(化合物No.10)の製造
【化7】 水酸化カリウム2.1gをDMSO20mlに加え、水浴
で冷却下に1−シアノメチルトリアゾール3.2gと二
硫化炭素2.0gのDMSO7ml溶液を滴下した。その
後室温で2時間攪拌し、ジチオレート溶液を調製した。
(S)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−クロ
ロ−1−メタンスルホネート6gのDMSO30ml溶液
に先に調製したジチオレート溶液を水浴で冷却下に滴下
した。その後室温で2時間攪拌した後、反応液を氷水中
に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去し
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル/n−ヘキサン=2/1)で精製した。得られた結晶
を酢酸エチル/n−ヘキサンの混合溶媒から再結晶する
ことにより目的物1.5gを光学純度99%ee、融点
151〜152℃で得た。
【0015】〔実施例3〕 (E)−〔4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−
1,3−ジチオラン−2−イリデン〕−1−トリアゾリ
ルアセトニトリル(化合物No.3)の製造
【化8】 水酸化カリウム4.6gをDMSO20mlに加え、水浴
で冷却下に1−シアノメチルトリアゾール3.9gと二
硫化炭素2.7gのDMSO20ml溶液を滴下した。そ
の後室温で2時間攪拌し、ジチオレート溶液を調製し
た。次に2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−
2−クロロエチル−1−メタンスルホネート8.3gの
DMSO30ml溶液に先に調製したジチオレート溶液を
水浴で冷却下で滴下した。その後室温で2時間攪拌した
後、反応液を氷水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出した。
有機層を水洗した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧下で留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1)で精製
した。得られた結晶を酢酸エチル/n−ヘキサンの混合
溶媒から再結晶することにより目的物1.5g、融点9
6〜97℃を得た。
【0016】〔参考例1〕 (S)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−エタン
−1,2−ビスメタンスルホネートの製造
【化9】 公知の方法〔J.Org.Chem.,57,276
8,(1992)〕で合成した(S)−1−(2,4−
ジフルオロフェニル)−1,2−エタンジオール6.4
2gとトリエチルアミン16.4gを塩化メチレン20
0mlに溶解し、氷冷下でメタンスルホニルクロライド1
7.7gを滴下した。その後,室温で2時間攪拌した後
反応液を水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下で留去することにより目的物14.
0gを得た。
【0017】次に処方例を以下に示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。なお、処方例中の「化合
物」は本発明の有効成分化合物を示す。 〔処方例1〕 化合物 10部 ステアリン酸マグネシウム 10部 乳糖 80部 を均一に混合して粉末又は細粒状として散剤する。 〔処方例2〕 化合物 20部 澱粉 10部 乳糖 15部 エチルセルロース 20部 ポリビニルアルコール 5部 水 30部 を均一に混合混和後、破砕造粒して篩別して顆粒剤とす
る。
【0018】〔処方例3〕 化合物 0.5部 非イオン界面活性剤 2.5部 生理食塩水 97部 を加温混合後、滅菌して注射剤とする。 〔処方例4〕 化合物 0.01部 0.5%カルボキシメチルセルロース99.99部 を懸濁させて、懸濁液とした。
【0019】〔処方例5〕 化合物 1部 ポリエチレングリコール400 99部 を混合溶解して塗布用液剤とした。 〔処方例6〕 化合物 2部 ポリエチレングリコール400 49部 ポリエチレングリコール4000 49部 を加温下混合溶解した後、冷却して軟膏とした。
【0020】〔処方例7〕 化合物 3部 1,2−プロパンジオール 5部 グリセロールステアレート 5部 鯨ロウ 5部 イソプロピルミリステート 10部 ポリソルベート 4部 を加温混合した後、冷却し攪拌しながら水68部を加え
クリームとした。 〔処方例8〕化合物1部、ベンジルアルコール5部、エ
タノール30部、プロピレングリコール47部を混合溶
解し、ついでこの溶液にハイビスコーワ104を1部と
精製水15部からなる水溶液を加え、均一な溶液を得
た。ついで攪拌下にジイソプロパノールアミン1部を加
えてゲル剤を得た。
【0021】〔処方例9〕化合物1部をベンジルアルコ
ール5部、セバシン酸ジエチル5部に溶解し、これにエ
チルアルコール5部、ステアリルアルコール6部、ソル
ビタンモノステアート1部及びポリオキシエチレンモノ
ステア─ト8部を加えて70℃に加温溶解した。得られ
た均一溶液を70℃に保ちながら70℃に加温した精製
水69部を添加し、ついで攪拌を続けながら冷却してク
リーム組成物を得た。
【0022】〔試験例1〕In vitro抗アスペル
ギルス活性 供試菌株.Aspergillus fumigatu
s TIMM1728ポテトデキストロース寒天(Po
tato dextrose agar)傾斜培地上で
35℃、2日間培養した試験菌に0.1%(W/V)T
ween80添加滅菌生理食塩水を加え、分生子を遊離
させた。この分生子浮遊液を2枚重ねの滅菌ガーゼで濾
過した後、血球計算盤で分生子数を計測し、同液にて分
生子濃度が1×106 個/mlになるよう調製したものを
接種菌液とした。各試験化合物はジメチルスルホキシド
(DMSO)に溶解し、最終濃度が1%(V/V)にな
るように該化合物DMSO溶液を含んだキャシトン寒天
(Casitone agar)平板培地を作製した。
接種菌液は、約5μg/ml量をミクロプランター(佐久間
製作所) にて該化合物含有平板培地に接種した。35℃
で2日間培養後、肉眼的に菌の発育が認められない化合
物の最小濃度を最小発育阻止濃度(MIC)とした。
【0023】
【表2】
【0024】〔試験例2〕 マウス全身性アスペルギルス症に対する延命効果 各化合物は、所定濃度になるように0.5%(W/V)
カルボキシメチルセルロース(carboxymeth
yl cellulose)水溶液に懸濁し、投与液と
した。対照薬剤のイトラコナゾール(itracona
zole)は、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキス
トリン(hydroxypropyl−β−cyclo
dextrin)水溶液に所定濃度になるように溶解
し、投与液とした。接種菌液 in vitro 抗アスペルギル
ス(Aspergillus )活性の場合と同様の方法で分生子濃
度が6.25×104 分生子( conidia)/mlとなるよ
う調節したものを用いた。動物はddy系雄性マウス
(6〜7週齢)を用い、菌接種の2日前及び4日後に生
理食塩水に溶解したシクロフォスファミド(cyclo
phosphamide)をそれぞれ150mg/kg及び
100mg/kgの割合で皮下投与するとともに菌接種の1
日前に生理食塩水に懸濁した酢酸コルチゾン(cort
isone acetate)を150mg/kgの割合で
皮下投与し、免疫抑制状態にした。菌接種は、マウス尾
静脈に4ml/kg( 接種菌量0.25×106 分生子(co
nidia )/kg)の割合で接種した。各化合物懸濁液ある
いは溶液は、5ml/kgの割合で菌接種1時間後及びその
翌日から1日1回3日間経口投与した。菌接種後14日
間生存数の推移を調べ平均生存日数を算出し、延命効果
の指標とした。
【0025】
【表3】 (注)イトラコナゾール(一般名):(±)−1−sec−ブチル−4−〔p− 〔4−〔p−〔〔(2R* ,4S* )−2−(2,4−ジクロロフェニル)−2 −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−1,3−ジオキソラ ン−4−イル〕メトキシ〕フェニル〕−1−ピペラジニル〕フェニル〕−Δ2 − 1,2,4−トリアゾリン−5−オン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中Xは、同一又は異なっても良い、ハロゲン原子、
    炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキ
    ル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のハ
    ロアルコキシ基、ニトロ基、又はシアノ基から選択され
    る0〜5個の置換基を表す。)で表されるトリアゾール
    誘導体及び薬理学的に許容されるその塩類を有効成分と
    して含有することを特徴とする抗真菌剤。
  2. 【請求項2】 置換基Xが、同一又は異なっても良い、
    ハロゲン原子、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は炭
    素数1〜6のハロアルコキシ基から選択される0〜5個
    の置換基である請求項1記載の抗真菌剤。
  3. 【請求項3】 置換基Xが、同一又は異なっても良い、
    フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、トリフルオロメチル
    基、又はジフルオロメトキシ基から選択される0〜2個
    の置換基である請求項2記載の抗真菌剤。
  4. 【請求項4】 絶対配置がRである請求項1〜3のいず
    れか1項記載の光学活性トリアゾール誘導体及びその塩
    類。
  5. 【請求項5】 絶対配置がRである請求項1〜3のいず
    れか1項記載の抗真菌剤。
  6. 【請求項6】 局所的真菌感染又は全身性真菌感染を治
    療するために請求項1記載の抗真菌剤の薬理学的に有効
    な量を投与又は塗布することを特徴とする真菌症(my
    cosis)に対する使用方法。
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