JPH1119896A - プラスチックフィルムの切断装置 - Google Patents

プラスチックフィルムの切断装置

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JPH1119896A
JPH1119896A JP19041897A JP19041897A JPH1119896A JP H1119896 A JPH1119896 A JP H1119896A JP 19041897 A JP19041897 A JP 19041897A JP 19041897 A JP19041897 A JP 19041897A JP H1119896 A JPH1119896 A JP H1119896A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的簡単な構造により、フイルムの厚さや腰
の強さ等にかかわりなく長期に渡ってきれいな切断線を
施すことができ、切断刃の寿命を長く保つことができる
プラスチックフィルム切断装置を提供する。 【解決手段】プラスチックフイルムのプレス式切断装置
において、硬質な切断刃受4に切刃部70の平面的な輪
郭と相似しかつ切断刃幅よりも広い突起条40を設ける
とともに、該突起条40の頂面から切刃部70の挿脱を
許容する刃逃がし溝42を形成し、しかも切断刃受4に
は、前記突起条40の外側領域で浮沈可能または可縮可
能なプラスチックフイルム受け機構9,9’を配し、切
断刃具側には、プラスチックフイルムFを前記プラスチ
ックフイルム受け機構9に押し付けるための押え機構8
を配し、プラスチックフイルムの切断予定部位にテンシ
ョンをかけながら切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチックフィル
ムに主として不連続切断線を加工するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴミ袋や買い物袋で代表されるプラスチ
ックフィルム製の袋Pは、図10(a)や図11(a)
のように結縛用や持ち運びのための突片部pを有してい
ることが多い。プラスチックフイルム袋はガゼット付き
またはガゼツトなしのチューブ状プラスチックフイルム
を所定ピッチずつ送り、熱シールと切断を行って作られ
るので、前記突片部pもこのインライン製袋方式で作ら
れことが好ましい。かかる突片や取手類をインラインで
各送りピッチごとに形成する場合には、一般に、図10
(b)や図11(b)のようにチューブ状プラスチック
フイルムFに所望の平面形状の切断線Cを施すことが必
要である。しかし、従来の切断装置は、フイルムの移動
経路上にスポンジで代表される可縮性弾性体からなる受
台を配し、この受台の上方に切断刃を吊持したプレス機
構を配し、フイルムのピッチ送りが停止された状態でプ
レス機構を作動して切断刃を受台に強接させることで切
断線を形成していた。
【0003】しかしながらこのような構造では切断刃の
刃先が短期間で摩耗しやすいため、高価な切断刃を頻繁
に交換しなければならず、その切断刃交換のあいだ製袋
作業ができなくなるため、生産性が低下するという問題
があった。この対策として、切断刃の平面輪郭に対応す
る輪郭の挿入溝を受台に形成しておいても、受台はスポ
ンジなどの弾性体からなっており、毎回の切断刃下降時
にフイルムが挿入溝開口の弾性材質からなるエッジに局
部的に強接するため、切断加工回数の増加とともに前記
エッジ部分にだれや摩耗が生ずる。このため、フイルム
がピンと緊張されず切断刃の下降時にフイルムが切断刃
とともに挿入溝内にV状に押し込まれ、溝内の奥の部位
で切断刃がフイルムに接して切断線が入れられることに
なる。しかも、切断カスが挿入溝の底に次第に堆積して
切断刃の進入する十分な深さを維持することが困難にな
る。このため、確実にきれいな切断線が入れられなくな
るとともに、やはり切断刃の切れ味が早期に低下すると
いう問題がある。また、チューブ状プラスチックフィル
ムの加工法として、フイルム幅方向やフイルム長手方向
にスリット状の切断線を入れたりすることも多いが、こ
の場合にも、従来では前述したような構造の切断装置が
用いられていたため、きれいな切断線を長期にわたって
確実、安定的に加工することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
課題を解決するために創案されたもので、その目的とす
るところは、比較的簡単な構造により、フイルムの厚さ
や腰の強さ等にかかわりなく長期に渡ってきれいな切断
線を施すことができ、切断刃の寿命を長く保つことがで
きるプラスチックフィルム切断装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、切断刃受と該切断刃受の上方に位置し駆動手
段により昇降されプラスチックフイルムを切断する切断
刃具とを備えたプレス式切断装置において、切断刃受が
硬質体からなり、上面に切刃部の平面的な輪郭と相似し
かつ切刃刃幅よりも広い突起条を設けるとともに、該突
起条の頂面から下方に切刃部の挿脱を許容する刃逃がし
溝を形成しており、しかも切断刃受には、前記突起条の
外側の領域で浮沈可能なプラスチックフイルム受け機構
を配し、切断刃具側には、プラスチックフイルムを前記
プラスチックフイルム受け機構に押し付けるための押え
機構を配した構成としている。(請求項1)前記プラス
チックフイルム受け機構は、表面が摩擦係数の高い板
と、常態において前記板の表面が突起条の頂面レベルと
略一致するように支える弾性部材とを有している。
【0006】また、本発明は、切断刃受と該切断刃受の
上方に位置し駆動手段により昇降されプラスチックフイ
ルムを切断する切断刃とを備えたプレス式切断装置にお
いて、切断刃受4が硬質体からなり、上面に切刃部の平
面的な輪郭と相似しかつ切刃刃幅よりも広い突起条を設
けるとともに、該突起条の頂面から下方に切刃部の挿脱
を許容する刃逃がし溝を形成しており、しかも切断刃受
には、前記突起条の外側領域で可縮自在なプラスチック
フイルム受け機構を配し、切断刃具側には、プラスチッ
クフイルムFを前記プラスチックフイルム受け機構に押
し付けるための押え機構を配した構成としている。(請
求項3)この場合、プラスチックフイルム受け機構はス
ポンジで代表される弾性材からなり、常態において前記
弾性材の表面が突起条の頂面レベルと略一致するように
切断刃受に固定される。なお、押え機構は、切刃部の平
面輪郭と略一致し切刃部の自由な挿脱を許す条溝と前記
突起条の平面輪郭と略相似しこれよりも適度に大きな平
面輪郭の溝状開口を有し、切断刃具を固定したマウント
台から吊持された押圧板と、前記マウント台と前記押圧
板との間に介装され押圧板を付勢する弾性材とを有して
いる構成が好適である。
【0007】
【作用】本発明による切断装置は、通常、製袋機のフイ
ルム送り経路上に設置される。プラスチックフイルム
は、送りにより切断刃受とプラスチックフイルム受け機
構の上に乗せられる。この状態で駆動手段を作動する
と、切刃部よりも突出している押え機構の押圧板がまず
プラスチックフイルムに接し、これをプラスチックフイ
ルム受け機構に押しつける。これでプラスチックフイル
ムは摩擦的に位置保持され、それと同時にプラスチック
フイルム受け機構の沈下または圧縮によって、プラスチ
ックフイルムの切断予定部位の近傍は、プラスチックフ
イルム固有の弾力性によりテンションがかけられ、突起
条の頂面上にピンと張られる。ついで、切断刃具が下降
することにより切刃部は突起条の刃逃がし溝に進入する
が、その進入開始時に前記のようにピンとテンションが
かけられた状態のプラスチックフイルムに切刃が当たる
ため、確実にかつきれいに切断線が施される。それとと
もにテイションがかけられた状態で切刃部がプラスチッ
クフイルムに接して切断線が入れられるため、切断刃具
の切れ味が長期にわたって持続し、寿命を長くすること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1ないし図5は本発明によるプラス
チックフィルムの切断装置の第1態様を示している。1
はベースであり、製袋機機体のフイルム送り経路上に固
定される、該ベース1には少なくとも4隅に支柱2が立
設されており、それら支柱2に天板3を固定することで
フレームが構成されている。このフレームの前記ベース
1上にチューブ状のプラスチックフイルムFの幅Wより
も適度に大きな幅を有する切断刃受(受けダイ)4が固
定されている。前記天板3には並進型のアクチュエータ
(たとえば流体圧シリンダ)5が固定されており、その
作動部(この例ではピストンロッド)50にはマウント
台6が固定され、該マウント台6は4隅に設けたガイド
ピン60が天板3に貫挿されることにより平衡を保ちな
がら昇降可能となっている。マウント台6の下側には切
断刃具7が固定されるとともに、切断刃具7の近傍には
チューブ状のプラスチックフイルムFを前記切断刃受4
に押圧するための押え機構8が取り付けられている。
【0009】切断刃具7の刃形状や輪郭形状は任意であ
る。この実施例では、図10(a)に示すような突部
p,pを有するプラスチック袋得るため、切断刃具7は
図2(c)のように全体として平面略W状ないしは縦E
状の輪廓をなしており、下端の切刃部70は、この例で
は連続切断用切刃部分70aと不連続切断用切刃部分7
0bが一連に組み合わされた形態となっている。連続切
断用切刃部分70aは、図2(c)(d)のようにチュ
ーブ状プラスチックフイルムFの送り方向と平行な方向
の4部位(Wの左右の立上り線部分と内側の立上り線部
分)に形成され、不連続切断用切刃部分70bは、チュ
ーブ状プラスチックフイルムFの送り方向と交差する方
向の3部位(Wの各立上り線部分の基部)に形成されて
いる。前記連続切断用切刃部分70aは、図2(d)の
ように正面からみて山谷が連続した形状をなし、不連続
切断用切刃部分70bは、各谷の付け根に所要幅のスリ
ット700を有しており、このスリット700によりチ
ューブに切断されていない部分が残存させられるもので
ある。なお、チューブ状プラスチックフイルムFが図示
するもののようなガゼット付きの場合、チューブ幅方向
で最外側の部分に対する連続切断用切刃部分70aは図
10(b)のようにガゼットfg,fgの折り畳み先端
ラインよりも外側に位置するように設けられることが好
ましい。切断刃具7は前記切刃部よりも上域の部分がブ
ロック状のマウント部材60に取り付けねじによって固
定されている。マウント部材60はマウント台6に固定
されており、平面的に切断刃具7と同輪廓をなしてい
る。
【0010】切断刃受4は金属などの硬質剛性材料から
なっており、チューブ状のプラスチックフイルムFより
も幅が広い盤状をなしている。そして、上面すなわち切
断刃具7と対向する面には、前記切断刃具7の切刃部7
0の平面輪郭と相似した平面輪郭形状の突起条40が設
けられており、その突起条40の周りには凹部41が形
成されている。凹部41は切断刃受4の全面積に設けら
れることは必要ではなく、図1と図2(a)のように切
断刃受4の周辺部に設けられなくてもよい。前記突起条
40は切断刃具7の切刃部70の刃幅よりも十分に幅が
広く、頂面400は直線状ないしごくゆるい曲率状をな
し、そうした頂面から下方に切刃部70の刃幅よりも幅
の広い刃逃げ溝42を有している。その刃逃げ溝42は
切断刃受4を貫いており、切断刃受4の下のベース1に
は刃逃げ溝42に対応するカス収容溝100が形成され
ている。
【0011】前記切断刃受4には、突起条40および押
え機構8と協働してプラスチックフイルムにテンション
を形成するためのプラスチックフイルム受け機構9が設
けられている。プラスチックフイルム受け機構9は滑り
止め性能を有しているこが好ましい。この実施態様では
表面の摩擦係数が高く構成された板9aと、これを支え
る弾性部材9bとからなっている。詳しくは、板9aは
金属板やプラスチック板等の硬質材料からなる本体90
の上面にゴム板やスポンジ等からなる薄層の高摩擦係数
片91を張設することで構成されている。前記板9aは
図2(a)と図3のように前記突起条40の平面輪郭に
略合致する輪郭の条溝92を有し、切断刃受4の前記凹
部41に配されている。前記凹部41には所要の間隔を
おいて有底の筒穴410が設けられており、それら筒穴
410に板9aと連結した支軸9cが配されている。前
記板9aの下面と筒穴410の底との間に前記弾性部材
9bとしてスプリングを介装しており、筒穴410を貫
通した支軸下端にはストッパ94が取り付けられてい
る。前記板9aは弾性部材9bにより押し上げられ、常
態において高摩擦係数片91の表面が前記突起条40の
上端レベルと略一致するようにセットされている。前記
板9aは図示するものでは1枚物であるが、これに限定
されるものではなく、複数(たとえば幅方向で2枚)に
分割されていてそれらの端面が当接ないし接近するよう
に配されている場合を含む。
【0012】押え機構8は、板9aに対向する押圧板8
aと、マウント台6を貫通し下端に前記押圧板8aを固
定した複数本の吊軸8bと、押圧板8aとマウント台6
の間に介装され押圧板8aを付勢するコイルバネやウレ
タンなどの弾性材8cとを有し、押圧板8aは常態にお
いて切刃部の刃先よりも下方に位置するようにセットさ
れている。前記押圧板8aは、図2(b)と図3のよう
に、切刃部70の平面輪郭と略一致し切刃部70の自由
な挿脱を許す条溝80と、条溝80の下側周りにあって
前記突起条40の平面輪郭と略相似しこれよりも適度に
大きな平面輪郭の溝状開口81とを有している。弾性材
8cは前記弾性部材9bのばね力(弾性)よりも適度に
勝るようなばね力のものが使用されている。
【0013】図6ないし図8は本発明の第2態様を示し
ている。この態様においては、切断刃受4が金属など硬
質剛性材料から成るとともに、図6のように切断刃具7
と対向する面に前記切刃部70の平面輪郭と相似した平
面輪郭形状をなした突起条40を突設している。前記突
起条40は切断刃具7の切刃部70の刃幅よりも幅が広
く、しかも平坦ないし平坦状の上端から下方に切刃部7
0の刃幅よりも幅の広い刃逃げ溝42を有している。そ
の刃逃げ溝42は切断刃受4の板厚を貫いている。プラ
スチックフイルム受け機構9’は、この実施態様では可
縮自在となっている。すなわち、プラスチックフイルム
受け機構9’はスポンジあるいは軟質ゴムなどで代表さ
れる面状の弾性材9dを有し、切断刃受4の前記上面に
張設されている。弾性材9dは図7のように突起条40
の平面輪郭に略合致する輪郭の条溝92を有しており、
無荷重の状態で突起条40の上端レベルと略一致するよ
うな厚さを有している。弾性材9dは図示するものでは
1枚物であるがこれに限定されるものではない。すなわ
ち複数(たとえば幅方向で2枚)に分割されていてそれ
らを突き合わせる形で切断刃受4に張設した状態で1枚
物を呈すればこれも含まれる。その他の構成は第1態様
と同じであるから、対応する部分に同じ符号を付し、説
明は省略する。
【0014】上記態様は本発明のあくまでも例であり、
切刃部70は連続切断用切刃部分70aと不連続切断用
切刃部分70bの組み合わされた複合型であるという限
定はなく、連続切断用切刃部分70aだけ、あるいは図
11(b)を得る場合のように不連続切断用切刃部分7
0bからなっている場合を含む。また、連続切断用切刃
部分も図示するような三角状の連続したものでなく、ス
リット形成用のナイフ刃となっていているものを含む。
また、切刃部70の平面輪郭も限定されず、直線状の場
合を含む。この場合には突起条40とプラスチックフイ
ルム受け機構9,9’の条溝92および押え機構8の条
溝80はそれぞれ切刃部の平面輪郭に対応したものが形
成される。
【0015】図9は本発明による切断線形成装置の適用
例を示している。aは製袋機の機体であり、これの端部
または後方にはチューブ状のプラスチックフィルムFを
コイル状に巻回した原反Aを装架する架台cが配されて
いる。bは前記機体aの上に装備された本発明による切
断装置であり、前記架台cから引き出されたチューブ状
のプラスチックフィルムFの移動経路上に設けられ、該
チューブ状のプラスチックフィルムFに平面所要形状た
とえばW状、U状など切断線Cを施すようになってい
る。dは前記切断装置bの下流に配された熱シール機構
であり、この例ではロールd1とこれに対向して進退自
在な熱刃d2とからなっていて、W状ないしU状の切断
線Cの下流端ないしその近傍にフイルム幅方向に沿って
2線または1線のシールmを施すようになっている。
【0016】eは前記熱シール機構のさらに下流に設け
られたカット機構であり、前記シールmの近傍(2線シ
ールにあってはシール線間)をフイルム幅方向に切断し
て袋体とするためのものである。カット機構eはこの例
では固定刃e1とこれと協働する可動刃e2からなって
いる。fはこのカット機構の近傍に設けたかす係留機構
であり、前記のように施した切断線Cで囲まれた領域k
を袋体から切り離すため、前記領域kを係留するための
もので、たとえば突き刺しピンf1とこれに切断線Cで
囲まれた領域kを押圧する昇降自在な押圧部材f2から
なっている。gはかす係留機構fの下流に設けられた折
り畳み機構であり、一対のピンチローラg1とこれの隙
間に進退する押込み板g2とを有している。この折り畳
み機構gは、前記かす係留機構fが作動して切断線Cで
囲まれた領域kを係留させた状態のもとで作動し、押込
み板g2により袋体の長手方向中間部を一対のピンチロ
ーラg1に押し入れることにより袋体を2つ折りすると
同時に引張り力を与え、切断線Cで囲まれた領域kを切
断線Cに沿って強制的に切断する機能を果たす。なお、
本発明装置の使用位置は、図9の例のように熱シール機
構dよりも上流である場合に限定されず、熱シール機構
dの下流に配置して使用されることも含むのはいうまで
もない。
【0017】
【実施例の作用】次に本発明の実施態様の動作と作用を
説明する。第1態様においては、図1(a)のように切
断刃具7と押え機構8が待機位置にある状態で、原反A
から引き出されたチューブ状のプラスチックフイルムF
は、切断刃受4の上に導入され、これを通過するように
機体aの上で前方に延出させられ、ピッチ送り機構に挟
持させられる。この状態が図4(a)図5(a)であ
り、チューブ状のプラスチックフイルムFはプラスチッ
クフイルム受け機構9に乗せられる。この状態で切断線
加工は開始される。まず、アクチュエータ5が作動する
ことによりマウント台6が降下し、それにより押え機構
8の押圧板8aがチューブ状のプラスチックフイルムF
の上面に接する。これによりチューブ状のプラスチック
フイルムFはプラスチックフイルム受け機構9の摩擦係
数が高い板9aとの摩擦で滑り止めされる。このときに
は切断刃具7の切刃部70は、チューブ状プラスチック
フイルムFに接触しておらず、上方にある押え機構8の
押圧板8aに形成されている条溝80を通って待機して
いる。
【0018】引き続くマウント台6の下降により、押圧
板8aは弾性材8cのばね力によりチューブ状のプラス
チックフイルムFをプラスチックフイルム受け機構9に
押圧する。これが図4(b)と図5(b)の状態であ
り、プラスチックフイルム受け機構9の板9aを持ち上
げている弾性部材9bは、押圧板8aを付勢している弾
性材8cよりもバネ力が小さいため、板9aは突起条4
0と同一レベルにあった状態から凹部41内に沈下され
始め、これによりチューブ状のプラスチックフイルムF
は押圧板8aと板9aとでしっかりと挟持される。同時
に、上記のように切断線加工領域以外のプラスチックフ
イルム領域が板9aの沈下に伴って下がるため、相対的
に突起条40が突出する形となり、これによりチューブ
状のプラスチックフイルムFに引張り力が生じ、切断線
加工予定領域はその弾力性により突起条40の頂面40
0でテンションがかけられ、ピンと緊張した状態にな
る。そしてこの状態で引き続きマウント台6が下降する
と、切断刃具7の切刃部70が突起条40の上端に到っ
て、前記のようにテンション付加状態の切断線加工予定
領域に接し、さらに図4(c)と図5(c)のように突
起条40の頂面400から刃逃がし溝42に進入するこ
とにより切刃部70がチューブ状のプラスチックフイル
ムFの肉厚を貫く。このため、チューブ状プラスチック
フイルムFが厚くても、薄くても、また腰が弱くても、
確実にかつきれいに目的とする切断線が加工される。
【0019】切刃部70は刃逃げ溝42に所要深さ進入
した後、アクチュエータ5の上昇動作により刃逃げ溝4
2から脱出し、次いで、押圧板8aが上昇してプラスチ
ックフイルム受け機構9の板9aに対する押圧が弱めら
れ、押圧板8aがチューブ状のプラスチックフイルムF
から離間することにより1サイクルの加工が終わる。上
記加工により生じたカスは刃逃げ溝42からベース1の
カス収容溝100に落下する。したがってカスの堆積に
よる切刃部70の進入制限が生じない。
【0020】第2態様においては、チューブ状のプラス
チックフイルムFがプラスチックフイルム受け機構9’
の面状の弾性材9dの上に乗せられる。次いで、アクチ
ュエータ5の作動でマウント台6が降下すると、図8
(a)のようにチューブ状のプラスチックフイルムFは
押え機構8の押圧板8aと面状の弾性材9dとで挟持さ
れ、引き続くマウント台6の降下により押え機構8の押
圧板8aが下降すると、面状の弾性材9dは弾性材8c
よりもバネ定数が小さいため圧縮され始める。これによ
り図8(b)のようにチューブ状のプラスチックフイル
ムFの切断線加工予定領域は面状の弾性材9dの下降度
合いに応じて突起条40の頂面400でテンションがか
けられ、ピンと緊張した状態になる。この状態で切断刃
具7の切刃部70が突起条40の上端に到って、前記の
ようにテンション付加状態の切断線加工予定領域に接す
る。さらに切刃部70が下降すると、図8(c)のよう
に突起条40の頂面400から刃逃げ溝42に進入する
ため、切刃部70がチューブ状プラスチックフイルムF
の肉厚を貫く。このため、チューブ状プラスチックフイ
ルムFが厚くても、薄くても、また腰が弱くても、確実
にかつきれいに目的とする切断線が加工される。
【0021】図9の例では、チューブ状プラスチックフ
イルムFには全体として平面Wないし縦E輪郭をなした
切断線Cが加工される。その切断線の状態はこの例で
は、山谷の連続した連続切断用切刃部分70aにより図
10(b)のようにチューブ送り方向と平行な方向の4
箇所の連続切断線c1,c2,c3,c4が加工され
る。しかし、チューブ送り方向と交差する方向において
は、不連続切断用切刃部分70bのスリット部分では切
断が行われないため、チューブ送り方向と交差する方向
は3箇所に不連続切断線c5,c6,c7が加工され
る。そして、かかる切断線加工以後は、ピッチ送り機構
が作動されてチューブ状のプラスチックフイルムFは前
方に移送され、熱シール機構dにより切断線Cの近傍に
フイルム幅方向に底シールmが形成され、次いでフイル
ム幅方向をカット機構eにより切離し切断され(nは切
断分離線)、袋素体となる。次いで、かす係留機構fに
より切断目を施した領域内が係留され、この状態で折り
畳み機構gが作動し、袋素体が2つ折りされることによ
る引張り力で切断線Cは完全に切断されて袋素体から分
離除去される。
【0022】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、切断刃受4に硬質な突起条40が設けられており、
これの外側の浮沈可能なプラスチックフイルム受け機構
9と、プラスチックフイルムを前記プラスチックフイル
ム受け機構9に押し付けるための押え機構8とにより切
断予定領域のフイルム部分が常に突起条40の頂面40
0で強制的にテンションが付与され、この状態下で切断
刃具7の切刃部70をフルムに接触させて切断加工が行
われる。このため、比較的簡単な構造により、フイルム
の厚さや腰の強さ等にかかわりなく長期に渡ってきれい
な切断線を施すことができ、切断刃の寿命を長く保つこ
とができるというすぐれた効果が得られる。請求項3と
4によれば、請求項1と同じく、切断予定領域のフイル
ム部分に突起条40の頂面400で強制的にテンション
を付与し、この状態下で切断刃具7の切刃部70を接触
させて切断加工することができ、しかも、プラスチック
フイルム受け機構9’はスポンジで代表される面状の弾
性材を用いるため、構造が簡単で部品数も少なくするこ
とができ、請求項1,2よりもさらに安価な装置とする
ことができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるプラスチックフィルムの
切断装置の第1態様を待機状態で示す縦断正面図、
(b)は同じく切断加工時の状態で示す縦断正面図であ
る。
【図2】(a)は図1(a)のX−X線に沿う断面図、
(b)は図1(a)のY−Y線に沿う断面図、(c)は
図1(a)のZ−Z線に沿う断面図、(e)は本発明で
使用される切断刃具の一例を示す斜視図である。
【図3】図1(a)の拡大図である。
【図4】(a)は第1態様の切断刃具下降開始状態を示
す中間省略断面図、(b)はプラスチックフィルム押え
始め状態を示す中間省略断面図、(c)は切断刃具によ
る切断状態を示す中間省略断面図である。
【図5】(a)は第1態様の切断刃具下降開始状態を示
す部分拡大図、(b)はプラスチックフィルム押え始め
状態を示す部分拡大図、(c)は切断刃具による切断状
態を示す部分拡大図である。
【図6】(a)は本発明によるプラスチックフィルムの
切断装置の第2態様を待機状態で示す縦断正面図、
(b)は同じく切断加工時の状態で示す縦断正面図であ
る。
【図7】第2態様におけるプラスチックフイルム受け機
構の部分切欠平面である。
【図8】(a)は第2態様の切断刃具下降開始状態を示
す断面図、(b)はプラスチックフィルム押え始め状態
を示す断面図、(c)は切断刃具による切断状態を示す
断面図である。
【図9】(a)は本発明を適用した製袋機の一例を示す
側面図、(b)は(a)におけるプラスチックフィルム
の状態変化を示す説明図である。
【図10】(a)は本発明による切断加工例を示すプラ
スチックフィルムの平面図、(b)は得られた袋の平面
図である。
【図11】(a)は本発明による他の切断加工例を示す
プラスチックフィルムの平面図、(b)は得られた袋の
平面図である。
【符号の説明】
4 切断刃受 6 マウント台 7 切断刃具 8 押え機構 8a 押圧板 8c 弾性材 9,9’ プラスチックフイルム受け機構 9a 板 9b 弾性部材 40 突起条 42 刃逃がし溝 70 切刃部 80 条溝 81 溝状開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断刃受と該切断刃受の上方に位置し駆動
    手段により昇降されプラスチックフイルムを切断する切
    断刃具とを備えたプレス式切断装置において、切断刃受
    4が硬質体からなり、上面に切刃部70の平面的な輪郭
    と相似しかつ切断刃幅よりも広い突起条40を設けると
    ともに、該突起条40の頂面から下方に切刃部70の挿
    脱を許容する刃逃がし溝42を形成しており、しかも切
    断刃受4には、前記突起条40の外側領域で浮沈可能な
    プラスチックフイルム受け機構9を配し、切断刃具側に
    は、プラスチックフイルムFを前記プラスチックフイル
    ム受け機構9に押し付けるための押え機構8を配したこ
    とを特徴とするプラスチックフィルムの切断装置。
  2. 【請求項2】プラスチックフイルム受け機構9は、表面
    が摩擦係数の高い板9aと、常態において前記板9aの
    表面が突起条40の頂面レベルと略一致するように支え
    る弾性部材9bとを有している請求項1に記載のプラス
    チックフィルムの切断装置。
  3. 【請求項3】切断刃受と該切断刃受の上方に位置し駆動
    手段により昇降されプラスチックフイルムを切断する切
    断刃具とを備えたプレス式切断装置において、切断刃受
    4が硬質体からなり、上面に切刃部70の平面的な輪郭
    と相似しかつ切断刃幅よりも広い突起条40を設けると
    ともに、該突起条40の頂面から下方に切刃部70の挿
    脱を許容する刃逃がし溝42を形成しており、しかも切
    断刃受4には、前記突起条40の外側領域で可縮自在な
    プラスチックフイルム受け機構9’を配し、切断刃具側
    には、プラスチックフイルムFを前記プラスチックフイ
    ルム受け機構9’に押し付けるための押え機構8を配し
    たことを特徴とするプラスチックフィルムの切断装置。
  4. 【請求項4】プラスチックフイルム受け機構9’はスポ
    ンジで代表される弾性材9dからなり、常態において前
    記弾性材9dの表面が突起条40の頂面レベルと略一致
    するように切断刃受4に固定されている請求項3に記載
    のプラスチックフィルムの切断装置。
  5. 【請求項5】押え機構8が、切断刃具7を固定したマウ
    ント台6から吊持された押圧板8aと、前記マウント台
    6と前記押圧板8aとの間に介装され押圧板8aを付勢
    する弾性材8cとを有し、押圧板8aが切刃部70の平
    面輪郭と略一致し切刃部の自由な挿脱を許す条溝80と
    前記突起条40の平面輪郭と略相似しこれよりも適度に
    大きな平面輪郭の溝状開口81を有している請求項1ま
    たは請求項2に記載のプラスチックフィルムの切断装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172745A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Seiko:Kk 紙葉類断裁装置
JP2018520894A (ja) * 2015-06-12 2018-08-02 セントレ テクニーク デ インダストリーズ メカニークスCentre Technique Des Industries Mecaniques 合成材料の薄膜切断ユニット
CN114604674A (zh) * 2022-03-31 2022-06-10 小森新材料科技有限公司 一种在硅酸钙板上进行膜压仿木纹制板装置及其工艺

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CN114604674B (zh) * 2022-03-31 2023-12-22 小森新材料科技有限公司 一种在硅酸钙板上进行膜压仿木纹制板装置及其工艺

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