JPH11198834A - ラックピニオン式舵取装置 - Google Patents

ラックピニオン式舵取装置

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JPH11198834A
JPH11198834A JP807698A JP807698A JPH11198834A JP H11198834 A JPH11198834 A JP H11198834A JP 807698 A JP807698 A JP 807698A JP 807698 A JP807698 A JP 807698A JP H11198834 A JPH11198834 A JP H11198834A
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ring
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 案内環を内側保持環に容易に挿嵌することが
できて、しかも、内側保持環を移動させることができ、
さらに、案内環の耐久性を向上することができるように
する。 【解決手段】 ピストンロッド4の移動を案内する案内
環61と、該案内環61が保持される内側保持環62と、該内
側保持環62が保持される外側保持環64とを備えた支持具
6の内側保持環62及び外側保持環64に、案内環61の移動
を拘束する第1拘束部62c 及び第2拘束部64b を設け、
案内環61の一端部に前記内側保持環62の一端部の端面62
d 及び第2拘束部64b と対向する突起61a を設け、該突
起61a 及び前記端面62d 間の間隔H1が、案内環61の他端
部の端面61b 及び前記第1拘束部62c 間の間隔よりも大
きくし、さらに、突起61a と対向する前記第2拘束部64
b を前記案内環61の内面に対し径方向外方位置に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵取り操作に応じ
て車体の左右方向へ移動するラック軸に補助力を加える
液圧シリンダを備えたラックピニオン式の舵取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ラックピニオン式の舵取装置は、図6に
示す如く舵取り操作に応じて車体の左右方向へ移動する
ラック軸101の一端部に連結されるピストンロッド1
02と、該ピストンロッド102のピストン102aを
案内するシリンダチューブ103及び該シリンダチュー
ブ103に前記ピストンロッド102の中間部を支持す
る支持具104とを有し前記ラック軸101に補助力を
加える液圧シリンダ105を備えている。
【0003】また、前記シリンダチューブ103の外側
には被覆チューブ106が設けられ、該被覆チューブ1
06の基端部が前記ラック軸101を被覆するラックハ
ウジング107に圧入固定され、該ラックハウジング1
07の基端部が前記ラック軸101及び該ラック軸10
1のラック歯と噛合するピニオンが設けられたピニオン
軸(図示せず)を支持するギヤハウジング108に着脱
可能に連結されている。
【0004】前記支持具104は、図5に示す如く前記
ピストンロッド102が挿通されて移動を案内する合成
樹脂製の案内環109と、該案内環109が挿嵌して保
持される内側保持環110と、該内側保持環110及び
前記シリンダチューブ103内に充填される作動油がピ
ストンロツド102の回りから洩れるのを防止するため
の封止部材111が挿嵌して保持される外側保持環11
2とを備えている。
【0005】内側保持環110の内面には、両端部から
径方向内方へ突出して案内環109がピストンロッド1
02の移動に追従して移動するのを拘束する第1拘束部
113及び第2拘束部114を設け、案内環109には
縮径が可能となる割り溝115を設けている。そして、
案内環109を縮径し、割り溝115側端部を重合させ
た状態で内側保持環110内に挿入し、案内環109の
弾性復元力により加工誤差を吸収して案内環109を挿
嵌している。
【0006】このように構成された支持具104は、第
1及び第2拘束部113,114が外側保持環112の
内面に対し径方向内方位置にあるから、前記シリンダチ
ューブ103及び被覆チューブ106内のゴミなどの異
物、又はピストンロッド102の傷などにより前記封止
部材111に傷ができて、該封止部材111の傷部から
ピストンに対し一方側油室の作動油が洩れるような状態
となった場合、ラックハウジング107をギヤハウジン
グ108から取外し、該ラックハウジング107の基端
部からシリンダチューブ103内へ筒状の治具を挿入し
て、該治具を前記内側保持環110の第2拘束部114
に当てることにより、治具を叩いて内側保持環110を
移動させ、封止部材111を外側保持環112から抜き
取ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した従
来の支持具104の案内環109は内径が10mm程度に
小径であるため、該案内環109を割り溝115側端部
が重合するように縮径して内側保持環110の内面に挿
嵌する作業が行い難いという問題があり、さらに、この
案内環109を内側保持環110へ挿嵌するとき、該案
内環109が縮径に伴う湾曲部から割れ易いという問題
があった。また、案内環109は合成樹脂材料を成形し
たものであり、この案内環109を縮径して挿嵌するた
め、案内環109が縮径以前の元の形状に弾性復帰しな
いという不具合もあった。
【0008】ところで、この従来の問題点を解消するに
は、図7に示す如く案内環109が挿嵌される内側保持
環110の一端部に前記第1拘束部113を設け、内側
保持環110及び封止部材111が挿嵌して保持される
外側保持環112の内面に前記第2拘束部114を設け
た構成とすることにより、案内環109を縮径させるこ
となく内側保持環110の一端部から内側保持環110
内に容易に挿嵌することができ、また、案内環109の
縮径に伴う割れをなくすることができる。
【0009】しかしながら、図7の如く外側保持環11
2の内面に第2拘束部114を設けた場合、前記封止部
材111を抜き取るための治具を外側保持環112内に
挿入したとき、該治具を案内環109及び内側保持環1
10の第1拘束部113に当接させることができなくな
る。このため、内側保持環110を移動させて封止部材
111のみを交換することができなくて、該封止部材1
11を備える支持具104と、該支持具104が設けら
れたシリンダチューブ103と、該シリンダチューブ1
03を被覆する被覆チューブ106及び該被覆チューブ
106に圧入固定されたラックハウジング107をも交
換する必要があり、補修費が高いという問題がある。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、案内環の一端部に内側保持環の一端部の端面及
び第2拘束部と対向する突起を設けて、該突起と対向す
る第2拘束部を外側保持環に設け、該第2拘束部を案内
環の内面に対し径方向外方位置に設けて、案内環の一端
部の端面に長手方向の力を付与することが可能とするこ
とにより、案内環を容易に挿嵌することができて、しか
も、案内環を介して内側保持環を移動させることがで
き、また、前記突起及び内側保持環の一端部の端面間の
間隔を、案内環の他端部の端面及び第1拘束部間の間隔
よりも大きくすることにより、ピストンロッドの移動に
追従して案内環が往復移動するときの移動力による前記
突起の破損を防止することができるラックピニオン式舵
取装置を構成することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラックピニ
オン式舵取装置は、舵取り操作に応じて車体の左右方向
へ移動するラック軸の一端部に連結されるピストンロッ
ドと、該ピストンロッドのピストンを案内するシリンダ
チューブ及び該シリンダチューブに前記ピストンロッド
の中間部を支持する支持具とを有し前記ラック軸に補助
力を加える液圧シリンダを備え、前記支持具は、前記ピ
ストンロッドが挿通されて移動を案内する案内環と、該
案内環が挿嵌して保持される内側保持環及び該内側保持
環が挿嵌して保持される外側保持環とを備えており、前
記案内環の両端側であり、前記内側保持環及び外側保持
環に、前記案内環の移動を拘束する第1拘束部及び第2
拘束部が設けられているラックピニオン式舵取装置にお
いて、前記案内環は一端部から径方向外方へ突出して前
記内側保持環の一端部の端面及び第2拘束部と対向する
突起を備えており、該突起及び前記端面間の間隔が、前
記案内環の他端部の端面及び前記第1拘束部間の間隔よ
りも大きくしてあり、前記突起と対向する前記第2拘束
部が前記案内環の内面に対し径方向外方位置に設けてあ
ることを特徴とする。
【0012】本発明にあっては、案内環の一端部に内側
保持環の一端部の端面及び第2拘束部と対向する突起を
設けて、該突起と対向する第2拘束部を外側保持環に設
け、該第2拘束部を案内環の内面に対し径方向外方位置
に設けて、案内環の一端部の端面に長手方向の力を付与
することができるようにしたから、案内環を内側保持環
に容易に挿嵌することができ、内側保持環の組込み作業
性を良好にできる。
【0013】しかも、内側保持環とともに外側保持環に
挿嵌して保持される封止部材から洩れが生ずる場合、シ
リンダチューブ内に筒状の治具を挿入して、該治具を前
記案内環の一端部の端面に当てることにより、治具を叩
いて内側保持環を移動させることができる。従って、こ
の内側保持環の移動により、封止部材を外側保持環から
抜き取ることができ、この封止部材のみの交換が可能で
あり、補修費を安くすることができる。
【0014】また、前記突起及び内側保持環の一端部の
端面間の間隔を、案内環の他端部の端面及び第1拘束部
間の間隔よりも大きくすることにより、ピストンロッド
の移動に追従して案内環が長手方向一方側へ移動すると
きは突起が第2拘束部に当接して移動が拘束され、ま
た、他方側へ移動するときは案内環の他端部の端面が第
1拘束部に当接して移動が拘束される。このように突起
には、案内環が一方側へ移動するときにのみ拘束部と当
接するから、突起の基部に作用する応力を片振幅にする
ことができ、案内環の耐久性を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るラック
ピニオン式舵取装置の支持具の拡大断面図、図2は要部
の構成を拡大したもので、(a)は断面図、(b)は案
内環が移動した状態の説明図、図3は支持具が設けられ
た部分の一部を切欠いた正面図、図4はラックピニオン
式舵取装置全体の断面図である。
【0016】図4に示したラックピニオン式の舵取装置
は、一端部が舵輪(ステアリングホイール)に連動連結
され、他端部にピニオン(図示せず)が設けられたピニ
オン軸1と、前記ピニオンに噛合するラック歯(図示せ
ず)が設けられ、車体の左右方向へ延設されたラック軸
2と、これらピニオン軸1及びラック軸2を支持するギ
ヤハウジング3と、基端部が前記ラック軸2の長手方向
一端部に連結されるピストンロッド4及び該ピストンロ
ッド4のピストン4aを案内するシリンダチューブ5を
有し前記ラック軸2に補助力を加える液圧シリンダA
と、前記ギヤハウジング3に着脱可能に連結され前記ラ
ック軸2を被覆するラックハウジング10と、該ラック
ハウジング10の回りに配置され両端部が封止される円
筒状の伸縮可能なブーツ11と、前記ラックハウジング
10に設けられる長孔10aから前記ラック軸2に取付
けるブラケット12とを備え、該ブラケット12に一対
のタイロッド13,13の基端部を取付けてなるセンタ
テイクオフ形の動力舵取装置である。
【0017】ラックハウジング10は、図3、図4に示
す如く基端部が複数本の取付ねじ14により前記ギヤハ
ウジング3に着脱可能に取付けられ、該ラックハウジン
グ10の先端部に前記ピストンロッド4の中間部を支持
する支持具6を介して前記シリンダチューブ5の基端部
を連結している。
【0018】このシリンダチューブ5は、その基端部に
前記支持具6を取付けて封止し、先端部に栓部材7を挿
嵌して封止し、ピストン4aの両側、詳しくはピストン
4aと前記支持具6に設ける封止部材63及び前記栓部
材7間に油室5a,5bを設けている。また、シリンダ
チューブ5を被覆する被覆チューブ8を設けて、該被覆
チューブ8の基端部を前記ラックハウジング10の先端
部に圧入により連結固定して、これら被覆チューブ8及
びラックハウジング10間に前記支持具6を挾着固定
し、被覆チューブ8の先端部に前記栓部材7を着脱可能
に挿嵌している。
【0019】液圧シリンダAは、前記ピストンロッド4
と、前記シリンダチューブ5及び支持具6とを備えてい
る。
【0020】支持具6は、図1に示す如く前記ピストン
ロッド4が挿通されて移動を案内する案内環61と、該
案内環61が挿嵌して保持される内側保持環62と、該
内側保持環62及び前記シリンダチューブ5内に充填さ
れる作動油がピストンロツド4の回りから洩れるのを防
止するための環状の前記封止部材63が挿脱が可能に挿
嵌して保持される外側保持環64とを備え、該外側保持
環64が前記被覆チューブ8の基端部内側に取付けられ
ている。
【0021】内側保持環62の内面には、図1に示す如
く前記案内環61が嵌合される嵌合面62aと、一端部
から前記嵌合面62aに対し径方向外方へ凹む環状の凹
所62bと、他端部から前記嵌合面62aに対し径方向
内方へ突出して案内環61がピストンロッド4の移動に
追従して一方側(ラック軸2と反対側)へ移動するのを
拘束する第1拘束部62cとが設けられている。
【0022】外側保持環64の内面には、図1に示す如
く中間部から一端にかけて設けられ、前記内側保持環6
2及び封止部材63が挿脱が可能に嵌合して保持される
嵌合面64aと、前記中間部から前記嵌合面64aに対
し径方向内方へ突出して前記案内環61がピストンロッ
ド4の移動に追従して他方側(ラック軸2側)へ移動す
るのを拘束する第2拘束部64bと、他端部に設けられ
前記ラック軸2の一端部が当接したときの衝撃を緩和す
る弾性筒65が保持される保持面64cとを備えてい
る。また、外側保持環64の他端部には、径方向外方へ
突出して前記被覆チューブ8の基端部の端面及びラック
ハウジング10の先端部内面に設けられた段部間に挟ま
れ、移動を拘束する鍔部64dが設けられており、ま
た、一端部の外面には前記シリンダチューブ5の基端部
に嵌合支持される嵌合面64eが設けられている。
【0023】案内環61は、図1、図2に示す如く一端
部から径方向外方へ突出して前記内側保持環62の凹所
62bの端面62d及び第2拘束部64bと対向する突
起61aを備えており、該突起61a及び前記凹所62
bの端面62d間の間隔H1を、前記案内環61の他端
部の端面61b及び前記第1拘束部62c間の間隔H2
よりも大きくする。
【0024】また、案内環61は、全長に亘って割り溝
61cを設けて、前記内側保持環62の嵌合面62aへ
嵌合するとき、弾性的に縮径させるようにしている。従
って、案内環61は弾性復元力により加工誤差を吸収し
て前記嵌合面62aに保持されるから、前記ピストンロ
ッド4との接触抵抗によりピストンロッド4の移動に追
従して案内環61が往復移動することになる。
【0025】また、前記外側保持環64の第2拘束部6
4bは、前記案内環61の内面に対し径方向外方に設け
て、外側保持環64の長手方向他端部内に挿入する例え
ば筒状の治具を、第2拘束部64bに阻害されることな
く案内環61の一端部の端面61dに当接させることが
できるようにしている。
【0026】また、図4に示した実施の形態の動力舵取
装置は、前記ピストン4aの両側にて液密に封止された
油室5a,5bへの外部からの油圧送給に応じてピスト
ン4aの両側に発生する圧力差により前記ピストンロッ
ド4を軸長方向へ押し引きし、該ピストンロッド4の基
端に連結された前記ラック軸2に軸長方向の移動力を加
える構成となっている。
【0027】ピストン4aの両側の油室5a,5bは、
ピストン4aのストローク以上の長さを隔てて被覆チュ
ーブ8に接続された一対の送油管15,15により、前
記ギヤハウジング3の外側に設けられた一対の送油ポー
ト16,16に連通されている。ギヤハウジング3に
は、舵取りのための舵輪の操作に伴って前記ピニオン軸
1に加わる操舵トルクに応じて油圧の給排動作を行い、
前記送油ポート16,16のいずれかに送出する公知の
油圧制御弁が内蔵されており、送油ポート16,16へ
の送出油圧が送油管15,15を経てシリンダチューブ
5の油室5a,5bに送給され、この送給に応じて発生
する油圧力がラック軸2に加えられ、前述の如く生じる
舵取りが補助される構成となっている。
【0028】以上の如く構成されたセンタテイクオフ形
の動力舵取装置の支持具6は、案内環61を内側保持環
62の嵌合面62aに挿嵌し、該内側保持環62及び封
止部材63を外側保持環64の嵌合面64aに挿嵌した
状態で外側保持環64を被覆チューブ8の基端部内面に
挿嵌し、被覆チューブ8の基端部をラックハウジング1
0の先端部内面に圧入して外側保持環64の鍔部64d
を挾着固定する。
【0029】前記案内環61を挿嵌する場合、内側保持
環62に第1拘束部62cを設け、外側保持環64に第
2拘束部64bを設けて、案内環61を縮径させること
なく内側保持環62の一端部から嵌合面62aに挿嵌す
ることができるようにしたから、案内環61を内側保持
環62に容易に挿嵌することができ、内側保持環62の
組込み作業性を良好にできる。
【0030】また、実施の形態の動力舵取装置は、舵輪
の操作に伴ってピニオン軸1が回転し、該ピニオン軸1
のピニオン及びラック歯を介してラック軸2が車体の左
右方向へ移動するとともに、ピニオン軸1に加わる操舵
トルクに応じて油圧制御弁から送油管15,15を介し
てピストン4aの両側の油室5a,5bに油圧が給排さ
れ、この送給に応じて発生する油圧力がラック軸2に加
えられ、該ラック軸2の往復移動とともにピストンロッ
ド4が往復移動する。
【0031】このため、前記シリンダチューブ5及びラ
ックハウジング10内のゴミなどの異物、又はピストン
ロッド4の傷などにより支持具6の封止部材63に傷が
できて、該封止部材63の傷部から作動油が洩れること
がある。この場合、案内環61の一端部に内側保持環6
2の端面62d及び第2拘束部64bと対向する突起6
1aを設けて、該突起61aと対向する第2拘束部64
bを案内環61の内面に対し径方向外方位置に設け、案
内環61の一端部の端面61dに長手方向の力を付与す
ることができるようにしたから、シリンダチューブ5の
基端部からシリンダチューブ5内に例えば筒状の治具を
挿入して、該治具を前記案内環61の一端部の端面61
dに当てることにより、治具を叩いて内側保持環62を
移動させることができる。
【0032】具体的には、例えば栓部材7を被覆チュー
ブ8から取外し、該被覆チューブ8の先端からシリンダ
チューブ5内にボックスレンチなどの工具を挿入してピ
ストン4aをピストンロッド4から取外し、ブラケット
12をラック軸2から取外し、さらに、取付ねじ14を
弛緩してラックハウジング10をギヤハウジング3から
取外し、ラックハウジング10を引張ってピストンロッ
ド4を支持具6及びシリンダチューブ5から抜き出す。
この場合、ラックハウジング10内には支持具6が取付
けられているだけであるから、ラックハウジング10の
基端部から例えば筒状の治具を挿入することにより、該
治具の先端を案内環61の突起61aが設けられている
一端部の端面61dに当てることができ、この状態で治
具を叩くことにより、案内環61を介して内側保持環6
2及び封止部材63を移動させることができ、該封止部
材63のみを交換することができ、補修費を安くするこ
とができる。
【0033】また、前記ピストンロッド4が移動すると
き、該ピストンロッド4を案内する案内環61はピスト
ンロッド4との接触抵抗により長手方向の力が付与され
ることになるが、案内環61の突起61a及び内側保持
環62の一端部の端面62d間の間隔H1を、案内環6
2の他端部の端面61b及び第1拘束部62c間の間隔
H2よりも大きく設定したから、ピストンロッド4の移
動に追従して案内環61が長手方向一方側へ移動すると
きは図1、図2(a)に示す如く突起61aが第2拘束
部64bに当接して移動が拘束される。
【0034】また、他方側へ移動するときは図2(b)
に示す如く案内環61の他端部の端面61bが第1拘束
部62cに当接して移動が拘束される。このように突起
61aには、案内環61が一方側へ移動するときにのみ
拘束部と当接するから、突起61aの基部に作用する応
力を片振幅にすることができ、案内環61の耐久性を向
上することができる。
【0035】尚、以上説明した実施の形態では、案内環
61に割り溝61cを設けたが、この割り溝61cは必
ずしも必要でない。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、案内
環を縮径させることなく内側保持環に容易に挿嵌するこ
とができ、内側保持環の組込み作業性を良好にできて、
しかも、案内環の一端部の端面に長手方向の力を付与す
ることができ、内側保持環を移動させることができるか
ら、該内側保持環とともに外側保持環に挿嵌して保持さ
れる封止部材から洩れが生ずる場合、該封止部材のみの
交換が可能であり、補修費を安くすることができる。さ
らに、案内環の突起の基部に作用する応力を片振幅にす
ることができ、案内環の耐久性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラックピニオン式舵取装置の支持
具の拡大断面図である。
【図2】本発明に係るラックピニオン式舵取装置の要部
の構成を拡大したもので、(a)は断面図、(b)は案
内環が移動した状態の説明図である。
【図3】本発明に係るラックピニオン式舵取装置の支持
具が設けられた部分の一部を切欠いた正面図である。
【図4】本発明に係るラックピニオン式舵取装置全体の
断面図である。
【図5】従来例を示すラックピニオン式舵取装置の支持
具の断面図である。
【図6】従来例を示すラックピニオン式の舵取装置全体
の断面図である。
【図7】従来例を示すラックピニオン式の舵取装置の支
持具の説明図である。
【符号の説明】
2 ラック軸 4 ピストンロッド 4a ピストン 5 シリンダチューブ 6 支持具 61 案内環 61a 突起 61b 端面 62 内側保持環 62c 第1拘束部 62d 端面 64 外側保持環 64b 第2拘束部 A 液圧シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵取り操作に応じて車体の左右方向へ移
    動するラック軸の一端部に連結されるピストンロッド
    と、該ピストンロッドのピストンを案内するシリンダチ
    ューブ及び該シリンダチューブに前記ピストンロッドの
    中間部を支持する支持具とを有し前記ラック軸に補助力
    を加える液圧シリンダを備え、前記支持具は、前記ピス
    トンロッドが挿通されて移動を案内する案内環と、該案
    内環が挿嵌して保持される内側保持環及び該内側保持環
    が挿嵌して保持される外側保持環とを備えており、前記
    案内環の両端側であり、前記内側保持環及び外側保持環
    に、前記案内環の移動を拘束する第1拘束部及び第2拘
    束部が設けられているラックピニオン式舵取装置におい
    て、前記案内環は一端部から径方向外方へ突出して前記
    内側保持環の一端部の端面及び第2拘束部と対向する突
    起を備えており、該突起及び前記端面間の間隔が、前記
    案内環の他端部の端面及び前記第1拘束部間の間隔より
    も大きくしてあり、前記突起と対向する前記第2拘束部
    が前記案内環の内面に対し径方向外方位置に設けてある
    ことを特徴とするラックピニオン式舵取装置。
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